12599◯市 長(小美濃安弘君) 下田ひろき議員の一般質問にお答えをいたします。
まず私からは、大きな1番目の3番、ネット・ゲーム依存症についての国と医療機関、民間団体等の関係機関との連携についてでございます。
相談の内容によっては、多摩府中保健所、多摩精神保健福祉センターからの助言等に基づき、連携を図りながら支援を行っております。また、個別のケースを通じて、医療機関や民間の自助グループへつなぎ、連携して支援を継続しております。
次に、大きな2番目のギャンブル依存症についての1番です。ギャンブル依存症に係る取組でございますが、様々な相談に対応するため、東京都が実施する依存症対策に係る研修に職員が参加し、専門性の向上を図っております。また、家庭内の相談に対応するため、高齢者支援課や子ども子育て支援課などの複数課が連携し、支援会議等を行いながら、継続した対応を行っております。
ギャンブル依存症に係る相談件数でございますが、障害等に係る内容を主訴とする相談の中で相談を受けていますので、ギャンブル依存症としての相談件数はカウントできないのが現状でございます。
次に、大きな2番目の2)、ギャンブル依存症が疑われる生活保護受給者の存在や対応についての質問でございます。ギャンブルによる生活費の管理等が難しくなっている受給者がいることから、本人が承諾した場合には、金銭管理支援事業を活用し、支援をしております。金銭管理支援事業では、公共料金など必要な支払いに要するお金を分けておき、生活費を週ごとや2週に一度などに分けて渡すといった支援を行うことで、一気にギャンブルでお金を使い過ぎないような支援を行っております。
次に、大きな2番目の3)、東京都ギャンブル等依存症対策推進計画に基づく施策の充実についてであります。武蔵野市障害者計画・第7期障害福祉計画・第3期障害児福祉計画におきましても、依存症対策の理解促進を個別事業の一つとして掲げており、保健所や多摩総合精神保健センターとも連携を図りながら、引き続き研修や講演会等を通して、支援者や一般市民に対する依存症の普及啓発を図ってまいります。
次に、大きな2番、4)のA、公営ギャンブルである六市競艇事業組合と十一市競輪事業組合の過去5年間の売上げと課題及び過去5年間の分配金に関する御質問についてお答えをいたします。
東京都六市競艇事業組合の過去5年間の売上げにつきましては、令和元年度は約325億7,000万円、令和2年度が約447億8,000万円、令和3年度が502億4,000万円、令和4年度が524億3,000万円、令和5年度が約485億円となっております。東京都六市競艇事業組合における過去5年間の6市合計の配分金につきましては、令和元年度は6,000万円、令和2年度は3,000万円、令和3年度は6,000万円、令和4年度と令和5年度は1億2,000万円でございます。
次に、東京都十一市競輪事業組合の過去5年間の総売上げでございますが、令和元年度が約164億8,000万円、令和2年度が161億1,000万円、令和3年度が約250億円、令和4年度が257億2,000万円、令和5年度が315億3,000万円となっております。東京都十一市競輪事業組合における過去5年間の11市合計の配分金につきましては、令和元年度は1億1,000万円、令和2年度は1億6,500万円、令和3年度は2億2,000万円、令和4年度は3億3,000万円、令和5年度は4億4,000万円でございます。
各事業組合における課題でございますが、東京都六市競艇事業組合では、かつての売上げ低迷を背景に、平成26年度より、江戸川競艇の運営を包括委託し、売上額にかかわらず収益保証金を受けることで安定した収益を確保してきましたが、収益配分金が固定であるため、売上げが増加しても利益増につながらないことが課題となり、交渉の末、令和4年度より増額となりました。今後、この収益保証金をいかに増額させていくか、引き続き定期的に受託者との協議を重ねるなどの対応を行っていく必要があるということでございます。
東京都十一市競輪事業組合における課題でございますが、近年の京王閣競輪場の売上げは、インターネット投票売上げの増進及び発売日の増加等により好調に推移している一方、入場者数の減少により、京王閣競輪場内での発売に係る損益が悪化しており、来場促進及び経費縮減等、競輪場内での収支向上に向けた対策が喫緊の課題になっているとのことでございます。
次に、2の4)のB、競艇事業を単独開催している府中市と青梅市の過去5年間の配分金の推移についての御質問であります。府中市につきましては、令和元年度は27億円、令和2年度は35億円、令和3年度は40億円、令和4年度は45億円、令和5年度の決算見込みは36億円とのことでございます。青梅市につきましては、令和元年度は12億円、令和2年度は約30億円、令和3年度は約26億円、令和4年度は約26億円、令和5年度の決算見込みは41億円とのことでございます。
次に、2の4)のC、ギャンブル依存症の取組状況等についての御質問であります。各公営競技施行者は、平成30年10月に施行された基本法に基づく対応を実施しているところであり、監督官庁からは、平成31年4月に策定された基本計画の理解を深め、着実に依存症対策を遂行するよう強く求められており、ファンに対する注意喚起や相談体制の整備、本人等の申告による入場制限のほか、インターネット投票へのアクセス制限などを実施し、業界の健全な発展を目指しているところであります。
また、毎年5月14日から20日までをギャンブル等依存症問題啓発週間とし、取組の一環として、啓発ポスターの場内掲示、ポスターデータのホームページ掲示のほか、中継番組及び場内映像での周知などの実施に努めているとのことでありました。なお、さらに、京王閣競輪場独自の取組として、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会に協力を依頼し、ギャンブル依存症スクリーニングテストの実施と、結果に基づく注意喚起や、トークショーなどを例年実施しているとのことであります。
次に、3、これは都知事選に関することです。東京都市長会の会議で議題になって、どのような考えや経緯で要請に加わる決断をしたのかという御質問でございます。先ほども御答弁をさせていただきましたが、要請があったという認識はございません。立候補した場合に支援をいただけるかということで、その可能性を検討して判断したものでございます。なお、東京都市長会の会議で議題となったものではございません。
また、知事を応援しているという認識か、及びこの判断に加わるメリット・デメリットについての質問ですが、政治家個人としての自身の政治信念に基づき判断したものでありまして、市長の立場で言及すべきことではないため、この場での回答は差し控えさせていただきます。
次に、3番、対立候補が当選した場合の影響についての質問ですが、選挙応援の有無によって、その後の東京都と市の関係性に影響が出るとの認識はございません。
あとの質問に関しましては、教育長職務代理者からさせていただきます。