12740◯16番(木崎 剛君) 16番、自由民主・市民クラブの木崎 剛です。一般質問させていただきます。大きく分けて4つの項目でさせていただきます。
まず初めに、PPP事業としてにぎわいの創出ができていない武蔵境駅北口市有地有効活用事業についてであります。武蔵境駅北口市有地有効活用事業事業評価報告書が今年2月に報告され、これまで求めていたQuOLaにおける評価がなされました。しかし中身については現時点での評価のみであり、それまでの経過についての評価はされていません。事業評価をするには、プロポーザルから現在までの経過も評価をしていただきたかったと思っています。そこには、今後のPPPガイドライン改訂への参考にもなることがあるだろうと考えるからであります。
武蔵境駅北口市有地有効活用事業について、今までも様々な質疑をさせていただきましたが、事業開始からの地域住民への情報提供、情報共有、要望の聴取、また選考基準や選考方法についての考え方、さらには建築基準法の解釈、食品衛生法の解釈、建築基準法・食品衛生法違反に対する対応についても断じてきました。
建築基準法の解釈については、地域でこれまで行ってきた解釈との違いもはっきりしました。事業開始時には建築基準法違反状態であったり、食品衛生法上指導が入るような状態があったものを、私たちの指摘により改善をしていただきました。このことは、市が行う事業の実行者としての事業者の遵法精神、モラルに信頼を置けないというような状況を生み出してきました。
改めて確認するためにも述べますが、事業者選定におけるプロポーザルの事業提案では、駅ロータリー側でメインテナントとなる1階飲食店は、親子が気軽に集えるママ・アンド・キッズ・カフェ、ほかには小児科クリニック、薬局、2階には体操教室と市政センター、屋上には地元商店と提携したバーベキューもできる緑のコミュニティガーデンとしての事業提案が決定したと認識をしております。
しかし、実際に建物が建ち、オープンのときには、屋上はコミュニティガーデンではなく、貸席業としてのバーベキュー場になっておりました。
さらには、にぎわい創出をする1階のメインテナントであるママ・アンド・キッズ・カフェは、スタートして数か月でアルコールを提供するような飲食店へと業態変更、また2年間で1年間以上も昼間の営業を休止しておりました。またさらに、2年もたずに事業者の交代。そこからは、アルコールの瓶を窓ガラス全面に飾るような飲食店、ママ・アンド・キッズ・カフェのコンセプトから外れているとして意見をしても、市では、家族連れの来店を目指しているので問題ないとのことでしたが、ずれを感じていた方は多くいたと思います。まるで居酒屋だと地域の方からは言われてしまいました。スタート時のおしゃれな子どもたちを意識したカフェとは、到底言えない状況でありました。
さらに2階の体操教室が撤退して、歯科クリニックに業態が変わりました。このときも健康事業としてのクリニックには問題ないとのことで、業態変更が認められましたが、健康といっても体操と医療では全く違う分野であり、事業提案のコンセプトには、楽しく健康に体を動かすとありますが、この部分はなくなってしまったことになります。
飲食、スポーツ、医療、健康、レジャー、様々な要素のテナントを配置と提案されていましたが、様々なテナントの配置でもなくなってしまったと言わざるを得ません。この時点で最初の全体のコンセプトが崩れてしまったと思います。
さらに令和2年12月、1階の飲食店が閉店して、業態がさらに変化しました。高級食パン店となり、フランチャイズとはいえ全国展開のお店が入ったことは、やはり違和感がありました。事業提案時には、全国展開している店舗ではなく、地域の店舗、個店を入れるとしていたはずですが、残念でなりません。この店舗は飲食店ではなく、パンの小売店であり、店舗内での飲食がなく、コンセプトがさらにずれたと感じました。1店舗ずつは個別のコンセプト、業態であるから問題ないとした結果が、全体コンセプトを完全に壊してしまったと考えています。
またこちらのパンの小売店も、令和4年には内部のトラブルにより営業スタイルを変更して、さらに別会社に場所を貸す転貸によって、イートインスタイルのパン販売店になりました。結果としてはよい方向に変わったとは、ここだけは思っていますので、期待はしておきたいと思います。
この間の変化を全く問題ないと言えるのか。また、にぎわい創出について問題はなかったのか。結論から言えば、顔となる1階のロータリー側の店舗が閉店している期間が長くあり、また、2階体操教室が歯科クリニックに業態が変わったことにより、初期に提案されたコンセプトから完全にずれて変わってしまっていることは、大変問題がある事業となったと言わざるを得ません。実現性がなかった提案とコンセプトだったと言えます。提案に問題があったとしか言えませんし、それを見抜けなかった市や選考者に問題があったのではないでしょうか。
その部分についても松下前市長は、成功か失敗かは事業終了の30年後でないとはっきりしないとの趣旨で答弁をされていますが、現状に課題があり、その解決を事業者に強く求めること、また、市民、住民に対して状況を報告することが必要であると考えています。公民連携(PPP)ガイドラインには、マネジメント組織及び所管課は、決定事業者による事業開始後、モニタリングを行うとともに、市議会や市民に対して適宜報告をするとあります。今まで私たちが行った一般質問等では答弁はしておりますが、全くと言っていいほど市民に対して報告を行っていませんでした。
また、これまでは自己モニタリングしか行ってきていませんでしたので、それでは問題が見えず、テナントの撤退や業態の変更が相次いで行われている状況から考えれば、しっかりとした検証と評価を事業初期段階で行う必要があると、この間毎年訴えてまいりました。事業評価をしたこと自体は評価をしますが、その中身については納得できない点もありますので、この後質問をさせていただきます。
1つ目です。1階飲食系店舗の場所は何度も業態を変え、閉店している状態も多くありました。1階飲食系店舗が新たにオープンし、1年以上がたちましたので、現状はどのような状況なのか、お伺いをしておきたいと思います。
2つ目、施設開所当初からの多様なテナント構成を踏まえた事業全体のコンセプトでにぎわい創出ができるということで審査を通過したにもかかわらず、2年もたたずに業態変更や撤退が起こり、現状は、提案されたコンセプト内の業態ではあるが、医療系が増え、文化や学習が抜けた、当初の多様なテナント構成になっているとは言えません。開設当初との違いについてどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。
3つ目、これまでの民間事業、テナントのセルフモニタリングや市が受けた報告等と、今回の武蔵境駅北口市有地有効活用事業事業評価報告書の評価についての違いなどをどのように捉えているのか、お伺いをいたします。
今回の事業評価について、質問の選択項目が偏っているように感じていること、また回答者の種別の割合が曖昧ではっきりしない点など、調査として正確性に欠けているのではないかと感じています。否決、廃案になった住民投票条例案に対する無作為抽出でのアンケートでも、偏った選択項目などにより、松下前市長の市議会での答弁は、アンケート結果から自分の主張は間違っていないなどとミスリードがあったと考えます。このような使われ方を避けるためにも、正確な情報を市民に提供することをこれまでも求めてきましたが、今回の評価報告書でも疑問点があります。
4つ目です。武蔵境駅北口市有地有効活用事業事業評価報告書の5、調査票の配付方法について、武蔵野市西側での無作為抽出、市報、ホームページなどのウェブでの調査、テナントから来店者への調査、現地にて来所者への調査となっていますが、その内訳について、4種別での男女別の人数、構成年齢を伺います。
過去5年でどれだけにぎわい創出ができているのでしょうか。更地に建物が建ち、テナントがあれば、一定のにぎわいは創出されるものと考えますが、公共ではできない、民間の力によってにぎわい創出を掲げて行っている事業に対して、本当に期待どおりのにぎわい創出ができているのでしょうか、以下質問します。
5つ目、民間の力を借りてにぎわいの創出をすることを目的としてきたと認識しておりますが、にぎわい創出が予定どおりできていると言えるのか、伺います。アンケートでの今後の利用意向について、QuOLa利用経験者でも66%と低い水準でありますが、なぜなのでしょうか。そう考えると、コンセプトの実現性に問題があったのではないでしょうか。
6つ目です。アンケートでの今後の利用意向について、「特にそう思う」、「そう思う」を含めても58%、利用経験者だけでも66.1%と、高くない数字です。利用意向は低くなっていると考えていますが、どのように捉えているのか、お伺いをいたします。
7つ目、今回の事業評価報告書を踏まえて、武蔵野市PPPガイドライン改訂作業に反映していくとしておりましたが、報告書に書かれている事業スキームと関連した課題と対策について、どのようなことを反映するのか、お伺いをいたします。
これまでもこの事業においては様々な指摘をさせていただきました。特に市が行う事業において、遵法精神をどこまで民間に問えるのかということを課題に挙げてもきましたが、この点をどのようにお考えなのか、確認させていただきたいと思います。
8つ目です。市の事業として行われている武蔵境駅北口市有地有効活用事業において、事業者、テナントの遵法精神をどこまで指導できるのか。法律に違反しなければよいというものではないと考えますが、見解をお伺いいたします。
大きな2つ目の項目です。監査報告書における監査の指摘事項等についてです。3月の予算委員会で武蔵野市給食・食育振興財団について質問をいたしましたが、明確な回答をいただけなかったことと、後日報告をするということでしたのでお待ちしておりましたが、報告がありませんでした。その後、武蔵野市子ども協会にも監査報告書に同様の課題があることが分かりましたので、改めて質問をいたします。
1つ目、令和5年度監査報告の武蔵野市子ども協会、令和4年度監査報告の武蔵野市給食・食育振興財団等における委託契約において、指名競争入札とすべきものを随意契約としているものが見受けられたことについて、どのような対応をして改善しているのか、お伺いします。
2つ目、指名競争入札を行わなかった理由と、そのことを行ってきたことによる違反について、責任の所在、処分についてどのように行ったのか、伺います。
3つ目、令和5年3月の予算委員会で質問しましたが、後日報告するとして回答をいただいていない、武蔵野市給食・食育振興財団の指名競争入札すべき案件を随意契約としたものについて、何件あり、なぜそのような状況になったのか、お伺いします。
3つ目の大きな項目です。石神井川上流第一調節池(仮称)事業についてであります。これは昨日も質問がありましたが、重複しますけれどもお答えをいただければと思います。準備工事がほぼ終了いたしましたが、この間入札が不調となるなど、工事が遅れているのではないかと、地域の方々と話す機会があります。東京都の事業であることは理解をしておりますが、さらに地域に対して、より分かりやすい情報提供を行っていただきたいと考えています。
その上で、現在の状況と今後のスケジュール等について伺います。現状行うと言っている本工事を、中止にするかどうかをはっきりしていただきたいとも思っております。特に言いたいのは、どうなるか分からないまま何年も議論して、結果として事業を行うような形にだけはしていただきたくない。一旦立ち止まってとなれば、時間ばかりが過ぎてしまいます。近隣住民への心理的、時間的影響が今以上に長くなることがないよう考えて、行動と要請をしていただきたいと考えています。
1つ目の質問であります。現状での予定と進捗状況についてお伺いをいたします。
2つ目、東京都議会の質疑等で発覚した、都による国への補助金申請に不備があったとして補助金申請ができていないことで、スケジュールが遅れる等の影響がないか、お伺いをいたします。東京都の見解が地域住民には伝わってきていません。工事場所である都立武蔵野中央公園には、工事に対する情報は掲示板にも貼られてはいましたが、多くの方に情報が伝わっているとは思えません。
3つ目です。地域住民には状況が説明されておらず、不安があると認識をしておりますが、市として東京都に丁寧な説明を求め、市民に情報を提供してもらいたいが、見解をお伺いいたします。これまでも住民からも様々な要望をさせていただいて、中央公園周辺だけではなく、千川小学校の学区域エリア内全てに情報を出す、チラシを出すということは、市を通じても行っていただけるようになりましたので、併せてお願いしておきたいというふうに思って、見解をお伺いしたいと思います。
4つ目の大きな項目です。コミュニティセンターについてです。コミュニティセンターについてはこれまでも何回か質問させていただいております。一部の方が運営して、敷居が高いと言われることがあったり、また、何をやっているか分からない、そもそもコミュニティセンターがどこにあるか知らないなどという方もいらっしゃることは、よく存じ上げておりますけれども、地域の核となる施設であり、地域住民の方が協力して活用する場所でもあるはずですが、情報の発信がうまくできていないのではないかとも感じています。
この間、コミュニティセンターでのホームページの開設や親子ひろば事業、さらには災害時の支え合いステーションとしての役割など、市側からの要望なども含め、以前と比べてかなり大きな仕事を行っていただいていると認識しています。今後コミュニティセンターの重要性はさらに高まるであろうとも考えておりまして、以下質問をさせていただきます。
1つ目、窓口手当についての考え方について伺います。私は指定管理者制度に移行した段階から、館の管理については受付業務が入るものと考えています。そういう意味では窓口手当についての考え方というのは、今改めてお伺いしておきたいと思います。
2つ目、窓口手当の金額等については、推移をお伺いいたします。以前にも市の見解はお伺いしてきておりますけれども、これまでの窓口手当と最低賃金の推移はどのようになっているのでしょうか。市としても認識をしていると思いますので、お伺いします。
3つ目、現状の1時間当たり780円という窓口手当の妥当性についてお伺いをいたします。780円についての妥当性、根拠はどこにあるのでしょうか。私は一つの指標として、最低賃金を目安にするべきと考えています。
4つ目、指定管理者制度でのコミュニティセンターの管理には窓口業務は入っているのか、お伺いをいたします。
5つ目、コミュニティセンターの窓口手当以外に、ボランティアとして手当を支給している役割などがあれば、お伺いいたします。また、コミュニティセンターの窓口業務以外の手当やコミセン以外の手当を支給している役割があれば、お示しをいただきたいと思います。
6つ目です。これは少し毛色が違いますけれども、併せてお伺いをしておきたいと思います。本町コミュニティセンターの建て替えについて、アンケートなどを取るとしていたと認識しておりますけれども、今後のスケジュールと方針についてどのように推移しているのか、お伺いをいたします。
2分団の詰所の建て替えには活用しないとなった、自転車駐輪場跡地へのコミセンの建て替えについて、いつから始まるなど、市民の方から質問を受けることがあります。構想なども含めて早めに市民へ情報提供をお願いしたいと思い、質問をしております。
以上でございます。御答弁をよろしくお願いいたします。