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令和6年第2回定例会

6月17日(月曜日)

令和6年第2回定例会
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12810◯市 長(小美濃安弘君)  それでは、大野あつ子議員の一般質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 まず、大きな1点目、障害者のグループホームについてでございます。障害のある方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための市による支援についてでありますが、第4期健康福祉総合計画では、「武蔵野市ならではの地域共生社会の実現」を基本理念とし、障害者計画・第7期障害福祉計画・第3期障害児福祉計画では、「障害のあるすべての人が住み慣れた地域社会の中で生涯を通じて安心して自分らしい生活を送るために」と基本目標を掲げており、今後もこれまで以上にしっかりと取り組んでまいります。
 次に2点目、グループホーム整備の根拠法についてというお尋ねでございます。障害者総合支援法に規定をされております。東京都が指定した法人が設置主体となります。また、東京都は、指定のほか指導監督等を行い、市は、東京都と連携しながら、運営状況の確認、運営の助言、給付費の支払いなどの事務を行っているところであります。
 次に、大きな1つ目の3点目、グループホームの総量の管理についてでございます。障害者総合支援法では、グループホームの総量の規制は設けられておりません。東京都は、都内全域で提供されているサービスの総量から都内の見込み量を算出するため、地域ごとの充足率がないのが現状でございます。
 次に、大きな1点目の4つ目、グループホームの不足についてのお尋ねでございます。市内の障害者の方が、その障害種別や程度、家族の状況や入居目的等様々な理由により、市外のグループホーム等への入居を希望する場合もあることから、市内の整備状況のみで不足を判断するのは難しいと考えております。今年度からスタートしている障害者計画・第7期障害福祉計画・第3期障害児福祉計画を策定するに当たり、令和5年3月に実態調査を行っております。その中では、将来の暮らし方についての質問項目があり、グループホームで暮らしたいと考えている方は5.4%、最も多かったのは、家族と一緒に暮らしたいが41.7%という結果でありました。この結果から、将来への不安はあるものの、希望の全てがグループホームの生活とは言えない状況であると認識をしているところでございます。
 次に、大きな1の5点目、親亡き後の支援について、詳細な希望調査の必要についてでございますが、親亡き後の支援に係る希望につきましては、アンケート等による調査では実態を把握するのは難しいと考えております。地区を担当するケースワーカーが、サービス利用に必要な区分調査時などの様々な機会に直接お会いしてヒアリングを行いつつ、助言等も行っているところであります。今後も引き続き丁寧に対応する中で、個別に希望をお伺いしてまいります。
 次に、大きな1点目の6点目、市有地や都有地の優先的活用によるグループホームの開設についてであります。様々な状況から市外のグループホームを希望されるケースも多々あり、また、市内にも空きのあるグループホームがあるため、現段階では、市有地や都有地を優先的に活用するような状況ではないと考えております。なお、今後も、ケースワーカーが家庭を訪問した際などに、グループホームなどの個別ニーズを把握し、状況に応じて次期の障害者計画策定の中で検討させていただきたいと思っております。
 次に、大きな2点目、委託契約に対し議会のチェック機能を果たすことについてというお尋ねでございます。
 大きな2点目の1点目、令和6年度予算のうち5,000万円以上の委託契約の件数と総額についての御質問でございます。指定管理運営費を除くと71件、約133億2,000万円となっております。
 次に、大きな2点目の2点目と3点目の委託契約についての御質問は関連するため、併せて御答弁をさせていただきます。
 議員御案内のとおり、現状、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例で、予定価格1億5,000万円以上の工事または製造の請負、予定価格2,000万円以上の不動産もしくは動産の買入れもしくは売払いまたは不動産の信託の受益権の買入れもしくは売払いとなっております。
 委託契約を条例で議決事件とするかについてでありますが、地方自治法質疑応答集によりますと、政令で定める基準には2種類あり、1として、工事または製造の請負に関する契約と、2として、不動産もしくは動産の買入れ、売払いまたは信託の受益権の買入れ、売払いに関する契約であり、この2種類以外の契約を条例で追加することは、法律上、基本的に契約締結権限は長に属し、長の有する権限を減少させることになることから、認められないとされているところであります。
 委託契約を報告事項とするかについては、金額設定の妥当性、事務の効率性、業務遂行の遅延など、様々課題があると考えております。
 次に、大きな3点目です。自然の村の天体望遠鏡の活用と保守についての御質問でございます。
 3の1点目、自然の村の天体望遠鏡の活用状況についてであります。50センチニュートン望遠鏡は、令和5年度において自然の村の一般宿泊者の利用が延べ39名、天体望遠鏡操作講習会では10名、天体観望会では25名の方に参加利用をいただいているところであります。また、むさしのジャンボリーでは、各地区のプログラムにて星の観察で利用をしております。
 10センチメートル望遠鏡は、一般への貸出し対応はこれまで実施しておりませんでしたが、令和5年度に状態を確認し、3台中2台につきましては、ハンドコントローラーが使用できる状態であったため、電池式で駆動できるように修繕をいたしました。しかし、10センチメートル望遠鏡は、型式が古く、極軸合わせに技術を必要とするため、活用方法につきましては、野外活動センターにて現在検討中でございます。
 次に、大きな3点目の2点目、50センチメートル反射望遠鏡についてでございますが、パソコンのOSはWindows10まではシステムの挙動確認が取れております。Windows11については、インターネット接続を前提としており、対応の確認が取れておりません。なお、OSを新しくした際には、自動導入装置の使用ソフトの表示速度が遅くなることが報告されているため、現状のWindows7での使用を保守委託事業者から推奨されている状況でございます。
 次に、大きな3の3点目、天体望遠鏡の中級講習会の開催についての御質問であります。現在自然の村にある10センチメートル望遠鏡の赤道儀は型式が古く、極軸合わせは全て手作業で行う必要があり、技術を必要といたします。そのため、この望遠鏡を使った講習会ではなく、野外活動センターと武蔵野プレイスで連携をし、初心者がより天体に興味を持てるような事業の実施について検討したいと考えております。
 次に、大きな3の4点目、ジャンボリーの際の天文スタッフについての御質問であります。現在、ジャンボリーでは、50センチメートル天体望遠鏡の使用希望のある地区については、職員及びキャンプカウンセラーで準備を行っております。また、星についての講師を希望する地区については、長野県に在住の専門家の方にお願いをいたしております。御提案のありました星のソムリエや、天文学普及プロジェクトの方々との連携につきましては、現在のジャンボリーのスケジュールとして、今以上の時間を観測に割くことが難しい部分はありますが、観測や講習会等を今以上に時間をかけて行いたいという地区の希望の有無なども考慮して検討していく必要があると認識をいたしております。
 以上でございます。