13010◯文教委員長(大野あつ子君) ただいま議題となりました議案第58号 令和6年度武蔵野市一般会計補正予算(第1回)の文教委員会付託分における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)学校給食費無償化を提案された経緯と目的を伺う。答え、学校給食は学校教育の一環であるので、無償化を行うのであれば、本来、国が全国一律で進めるべきと考える。しかし、現行の学校給食法では、食材費は保護者負担となっている。その中で、急激な物価高騰が続き、本市が大切にしてきた給食の質を維持・発展させる取組を継続することが困難となってきたところ、昨年12月、東京都が給食費無償化に対して半分補助をするという動きがあり、これを活用し、給食の質の維持・発展を本市が責任を持って行っていくため、無償化を実施する。2)今回の給食費無償化は、第六期長期計画・調整計画──以下、六長調という──との整合性は取れるのか。第六期長期計画・第二次調整計画で改めて議論すべきではないのか。答え、六長調の中で読み取れると判断したので、第二次調整計画には入れなかった。東京都が補助金を出すという動きは、六長調の答申が出た後に出てきた。これは、六長調策定時に想定できなかった大きな状況変化であったので、まず庁内で議論し、さらに議会での議論が大切であると考え、今回提案した。3)市が新たに負担する年間2億から3億円の財源はどう確保するのか。答え、今後の財政計画の中で検討していく。4)給食費無償化後も給食の質は保たれるのか。答え、質の維持は市が責任を持って行っていく。5)アレルギー等でやむを得ず学校給食を食べられない場合の対応は。答え、食材費掛ける給食回数分を現金給付する。6)不登校の児童生徒への対応は。現金給付は考えないのか。答え、不登校の児童生徒がいつ登校してもいいように、給食は原則用意する。現金給付をすることで、学校との関係を断ち切るような印象を与えることがないよう慎重に考えている。7)不登校の児童生徒がフリースクールや自宅等で学びを続けている場合、どのような支援を考えているか。答え、桜堤調理場に来て給食を食べてもらうなど、フリースクール等と連携を深め、検討していきたい。8)私立や国立等に通っている児童生徒への対応は検討されているのか。答え、物価高騰に対応する支援策として、庁内検討委員会を設け検討し、速やかな実施を考えている。9)給食費無償化について、児童生徒にはどのように説明するのか。答え、学校では食育の授業を行っている。食への感謝については、道徳の授業でも取り上げていきたい。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は2名で、いずれも賛成討論でした。その趣旨をまとめて紹介しますと、給食費が無償化されることは評価する。今後も給食の質の維持・発展に努めていただきたい。今回の無償化の対象になっていない私立等に通う児童生徒への対応や不登校の児童生徒への支援について早急に進めていただくことを求め、賛成するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。
(厚生委員長 本間まさよ君 登壇)