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令和6年第2回定例会

6月28日(金曜日)

令和6年第2回定例会
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菅源太郎
菅源太郎
立憲民主ネット現職

映像ID: 2760

13044◯12番(菅 源太郎君)  私は、会派立憲民主ネットを代表し、議員提出議案第9号 小美濃市長に対する問責決議に賛成の討論をいたします。
 私は、5月9日の臨時会において、この壇上から、武蔵野市長へ猛省を求める決議に賛成の討論をいたしました。それから2か月足らずで、再びこうした討論に立つことは誠に残念でなりません。
 小美濃市長は、議会出身の市長として、議会との対話を重視する姿勢を示してこられました。例えば保健センター増築・複合施設整備については、全員協議会での議論を重ねておりますし、学校給食費無償化についても、予算審議の際に、都の半額補助の詳細を確認の上、4月の給食費徴収猶予を議会に説明した後、4月分に遡って実施のための補正予算が先ほど成立したということであります。こうした丁寧な姿勢というのを、私も小美濃市長の誕生と同時に議員になって感じている一方で、この教育長の任命同意をめぐっては、迷走していると言わざるを得ません。前回の経緯は繰り返しませんが、就任1か月での辞職となりました。
 今回も様々な問題点があります。簡潔にではありますが、具体的に指摘をいたします。
 1つ目は、市長が前回の反省から述べた議会への適切な情報提供に努めたかということです。同意人事議案を委員会付託省略して本会議で即決してきたのは、人物の賛否を問うという議案の特殊性ゆえであり、議会と執行部の信頼関係が前提になります。議案に対する提案の方法や進め方には課題があったと言わざるを得ず、議会出身の市長としては、あまりに慎重さを欠いていたと思います。
 2つ目は、6月6日の市長会見で、教育長任命同意議案を公表したことによる、候補の実名を含めたメディアの先行報道です。私も新聞を見て正直驚きました。というより、教育長決まったのだねというふうに人から言われて、慌てて新聞を見たという次第です。でも、これはメディアが悪いのでしょうか。私は違うと思います。これも過去の例に学んで、3月議会もそうでしたが、追加議案で提出するなど、慎重に対応すべきだったと考えます。
 3つ目は、候補が教科書執筆者であるため、議会からも、教科書採択との関係について懸念が寄せられる中、他市や過去の例も参照されたと思うのですが、なぜ大丈夫と判断したのかです。教育委員が5名そろっていても、教科書採択は相当な負担と聞いています。特に武蔵野市では丁寧になされているという教育長職務代理者からの御説明もありました。それでも、教科書採択の際は1名退席する前提で議案にした判断はやはり甘くなかったでしょうか。
 そして4つ目は、そこまで検討して6月13日に提出した議案を4日後の6月17日に撤回したのはなぜかです。より公平公正にとの理由の説明がありましたが、逆に言えば、公平公正さが不十分なまま提出したのでしょうか。候補の資質に関する新たな事実が判明したわけでもなく、議案の提出と撤回を軽く考えていると私は感じております。
 そして最後に5つ目は、市長による教育長リストはないとの答弁です。この本会議でなされた答弁です。副市長によれば、候補選定の資料はあるが、教育長リストが常にあるような形で独り歩きするのは困るとのことでしたが、初めから候補選定の資料があるなら、そう答えればよかったのではないでしょうか。
 以上、5点について理由を申し上げました。確かに、前回のように隠し事をしたわけではないかもしれませんが、先ほど提案理由の説明にもあったように、結果として教育長の不在が続きます。これまで申し上げたように、市長の責任は重いと考え、決議への賛成討論とします。
              (7 番 本多夏帆君 登壇)(拍手)