13068◯市 長(小美濃安弘君) 与座 武議員の一般質問にお答えをいたします。私からは、大きな2番目の吉祥寺南病院の閉院に伴う武蔵野市の地域医療の課題と対応策についてお答えをさせていただきます。
1点目、吉祥寺南病院の後継医療法人についての御質問であります。現在、吉祥寺南病院を運営している医療法人におきましては、吉祥寺南病院の許可病床を継承してもらえる法人を探していただいているところでございます。市といたしましても、当該医療法人に対しまして、後継する医療法人については二次救急医療を提供すること、災害時拠点病院となることを強く要望しているところでございます。
2点目、後継医療法人選定に対して、市の支援に関する質問についてであります。市として、できる限りの支援をしたいと考えております。過日設置した吉祥寺地区の地域医療を考える緊急庁内調整会議におきまして、事業継承に関し、どのような支援ができるかについても検討を行っているところでございます。
3点目、北多摩南部医療圏の病床に関する御質問であります。東京都保健医療局が公表している最新の資料によりますと、令和6年4月1日時点での数値として、北多摩南部医療圏においては基準病床数が7,512床、既存病床数が6,946床となっており、基準病床数が既存病床数を上回りました。なお、既存病床数につきましては、これまでとは算定方法が変わり、減少したとのことであります。
次に、4点目、都市計画上の位置づけについての確認でございます。令和2年に、吉祥寺地域医療拠点地区まちづくり協議会によりまして、地区計画等の住民原案に係る申出書が提出をされておりますが、都市計画の手続には入っておりませんので、従前と変更なく、現在の都市計画である近隣商業地域と第1種低層住居専用地域が適用されることになっています。
5点目、二次救急医療に関する質問でございます。吉祥寺南病院が診療休止することにより、地域の二次救急医療機関が1つ減少することになるため、救急搬送に時間を要する事態が想定されます。また、御指摘のとおり、武蔵野陽和会病院、武蔵野赤十字病院はもちろん、近隣自治体に所在する二次救急医療機関の負担が増加することが予想されます。今後につきましては、さきに述べた事業継承に関する状況を見据えつつ、現在、二次救急医療機関に対する支援を含めた対応策について、緊急庁内調整会議で検討しているところであります。
6点目、休日夜間診療に関する質問についてであります。市が初期救急事業として武蔵野市医師会に委託する休日準夜間診療事業について、現在、休日昼間においては1病院2診療所、休日準夜間においては1病院に担っていただいております。病院部分については吉祥寺南病院と武蔵野陽和会病院が交代で担っていただいており、吉祥寺南病院が休止することにより、担当医療機関の分担に影響が生じてまいります。休日夜間診療の体制につきましては、市民の皆様に不安を与えないようにするとともに、二次救急医療機関としての役割も担っていただいている武蔵野陽和会病院に過度な負担が生じたり、二次救急医療の機能が圧迫されたりすることのない体制となるよう、武蔵野市医師会との調整を行っております。
次に7点目です。在宅医療・介護連携体制への影響と今後の対応についての質問であります。前提となる医療機関が減少することになったとしても、これまで多職種で構築してまいりました連携体制に与える影響は小さいものと考えております。今後の対応といたしましては、引き続き、在宅医療・介護連携推進事業を通じて、医療と介護のさらなる連携強化を図ってまいります。
8点目、災害時医療体制に関する御質問であります。吉祥寺南病院は、東京都から災害拠点連携病院に指定をされており、市区町村が設置する緊急医療救護所では対応できない中等症または様態の安定した重症者を受け入れることになっています。今後の対応につきましては、さきに述べた事業継承に関する状況を見据えつつ、現在、緊急庁内調整会議で検討しているところでございます。
9点目、武蔵野市地域医療構想(ビジョン)2017に関する御質問でございます。本市の地域医療構想は、平成29年5月に、健康福祉総合計画及び個別計画を横断的に貫く地域医療の課題と取り組むべき事項を整理するものとして策定をしたものであります。本年3月に作成した健康・福祉分野の各個別計画におきましては、地域医療構想とその後の社会状況の変化等を踏まえ、医療体制の確保、災害時医療救護対策の充実、医療と介護の連携、認知症への対応、人材確保・育成など、必要な事項を盛り込んでおります。健康・福祉分野の各計画は3年ないしは6年ごとに改定を行っており、その間の社会状況の変化や今後の見通しを反映できると考えているため、現時点では新たに策定をする予定はございません。しかしながら、現在、国においては、新たな地域医療構想等に関する検討会により、新たな構想の策定に向けた検討がなされているほか、吉祥寺南病院の事業継承の結果次第で前提となる課題がさらに大きく異なってくるものと考えますので、状況を見極めながら、必要に応じて改定に向けた検討をしてまいります。
他の質問につきましては、教育部長より御答弁をさせていただきます。