13307◯教育部長(真柳雄飛君) では、私から残りの質問ということになります。
まず、大きな1番の学校施設の利用の1の1のところです。学校施設開放の運用の原則のところの御質問です。地域活動の学校施設の利用につきましては、武蔵野市立学校施設の開放に関する条例により、利用できる施設や料金、学校教育に関する時間を除いて、市民に使用させることができる旨を規定しております。学校教育に使用する具体的な事例としては、運動会や部活動などの準備行為を含む使用期間が挙げられますが、この期間は地域活動の使用に開放はしておりません。
施設の利用を希望される場合は、要件として、まず構成員が10名以上であることだとか、市内の在住、在勤、在学者が2分の1以上いることだとか、代表が成人であること、会費を徴収している団体においては会計内容が明らかになっていることなどの要件を満たしていただき、構成員名簿などを添えて団体登録をしていただく。そういった手続を踏んでいただいているということでございます。
1の2、学校施設の複合化に関する検討の進捗についての御質問ですけれども、学校施設の複合化については、第2期公共施設等総合管理計画において一定の整理を行っているところでございます。第一中学校、第五中学校については、生徒数が増加傾向にあるため複合化は実施をしないと。また、第五小学校、井之頭小学校についても、児童数が増加傾向にあることに併せて、校地が狭小で敷地に余裕がないことから、複合化は実施しないということでございます。ただし、将来児童数の減少により施設的に余裕が発生した際に、スケルトン・インフィルの設計を取り入れておりますので、ハード面での複合化の対応が可能というふうに考えております。
次に1の3のグラウンドの整備のところで、まず1番目、市内の学校のグラウンドの整備状況についての御質問ですが、各学校が日常的に点検やメンテナンスを行いながら使用していただいております。教育委員会では昨年度、第四小学校、大野田小学校、今年度は第四中学校、関前南小学校の校庭の改修を行っております。
2番目の各学校における整備状況について把握しているかとの御質問でございますけれども、校庭は天候や使用頻度などにより日々状態が変化しております。各学校でその状態を把握しながら使用しております。水たまりができやすくなっただとか、状態が悪くなった場合は、学校から教育委員会に連絡をいただきまして、現場を確認した上で必要な助言や対応を行っているところでございます。
3番目の計画的な整備についての考え方の御質問ですが、従来、雨水貯留浸透施設の設置に合わせて、計画的に校庭の整備を行ってまいりました。校庭の状態は、日当たりや使用頻度などにも大きく影響を受けます。今年度から専門業者による点検を行うこととしたことから、その点検結果も参考としながら、必要な整備を行っていきたいと考えております。
次に大きな2番です。学校交流のところ。
まず2の1、他校の生徒が見学することができるかについてでございますけれども、こちらは他の議員にもお答えしたとおり、これまでの事例を見ますと、生徒同士のトラブルにつながった例もあるということで、また防犯の観点からも、学校側においては慎重に判断しているということかと思います。
次に2の2、複数の学校が合同で運動会、文化祭などを開催することについてですが、こちらも他の議員にお答えをしておりますけれども、市の教育委員会では様々開催をしております。このことで文化、芸術、運動を通した学校間の交流を図ってはおりますが、今後の展開については、市主催の行事も含めて考えてみたいというふうに思っております。
次に2の3、児童生徒の希望、意見を聞くために現在行われていることについてお答えをいたします。例えば昨年度、1月のむさしの教育フォーラムでも報告をいたしましたが、展覧会実施方法について子どもたちが一から話合いを進め、自分たちの手で学校行事をつくり上げた事例がございます。ほかにも学校の決まりの見直しや運動会の実施種目について、実行委員会の子どもが話し合い、全校の子どもたちや保護者に発信しているといった事例もございます。
こうした児童生徒の意見表明は、令和4年12月に改訂された生徒指導提要でも、生徒指導上、理解しておくことが不可欠なものと示されており、本市においても武蔵野市子どもの権利条例で、意見を言い、参加する権利を規定しております。市教育委員会としましても、令和6年度の基本方針の中で示しており、現在、各学校の実態に応じて、児童生徒の希望、意見を反映する教育活動を充実させているところでございます。
次に3の2、武蔵野市らしい教育、目指す方向性についての御質問ですが、武蔵野市教育委員会では教育目標を定めており、子どもたちが自らの人生を切り拓き、多様な他者と協働して、よりよい未来の創り手となる力を育むことを目標に掲げて教育を進めております。そういったものを実際に具体的にやって実現しているものが、例えば本市の独自の取組として、セカンドスクールであったり、武蔵野市民科であったりといった特色を挙げることができます。そういったものが武蔵野らしさの表れであるというふうに考えております。
次に3の3、公立学校の特徴についてお答えいたします。公立学校の均質性や平等の機会の提供、すなわち共通して取り組む観点としては、各教科等の学習内容について、学習指導要領に準拠していることが求められております。これは教育の水準の確保、教育の中立性において重要だと考えております。
一方で同じく学習指導要領では、社会に開かれた教育課程の実現が求められており、ここで学校ごとの特徴を打ち出すことができます。そうした取組を進める中で、例えば第五小学校、「元気」「本気」「根気」や、第三中学校、「責任ある自由」といった教育目標が、その学校らしさとして形づくられていくと考えます。
次に大きな4番、学校整備の今後についてでございます。
4の1の1)、2)は学区域のことで関連しますので、一括でお答えをします。市は、市内の学齢児童生徒を就学させるのに必要な小学校及び中学校を設置する義務を負っております。人数や通学時間、距離、規模などを十分に勘案し、必要な小・中学校を設置しております。本市では、学校、保護者、地域が一体となった教育環境づくりを進めるとともに、各校の児童生徒数をできる限り正確に予測して、必要な教室数を準備し、義務教育の適正実施のため、学区域を設定しております。そのため現時点においては、学校選択制の導入や学区域をなくすことは検討しておりません。
大きな4番の3番目の統廃合に関する議論についての御質問でございます。第六期長期計画・第二次調整計画の策定委員会で、全市的な視点で中学校の適正な数や校舎の在り方をどう考えていくべきかという視点で議論をいただく予定になっております。現段階ではその議論をしっかり注視しながら、今後の学校施設整備基本計画の改定につなげていきたいと考えております。
以上になります。