13902◯市 長(小美濃安弘君) 小林まさよし議員の一般質問にお答えをいたします。
まず、大きな1点目です。武蔵野市の事務事業数の把握と、外部有識者による行財政改革推進のための委員会設置についてということです。
1点目から3点目までは現状の事務事業の把握に関する御質問でありますので、一括して御答弁させていただきます。
市として最後に公表した事務事業数としては、平成19年11月20日付の「新たな市政構築に向けて」において、平成18年度予算などを基に把握した1,216件と認識しております。ただし、それ以降も目的に応じた事業数は適切に把握をしており、例えば事務事業見直しにおいては、各課での業務分担表を基にブレーンストーミングを実施しており、令和3年度では3,924件を対象に見直しを実施しています。また予算事業においては、令和5年度予算事項別明細書における事業数では368件、また、令和5年度事務報告書においては、予算事業項目数は約350件、それに関連する事業数は約1,160件と把握しております。多摩26市の他の自治体においても、事業の定義は各自治体で異なっており、単純に数の比較をすることは難しいと認識をしております。
4点目です。市民への行財政改革の説明についての御質問です。本市では、平成8年に行財政改革を推進するための基本方針を策定して以降、その時々の社会経済状況の変化に対応しつつ、一貫して市民のための行財政改革を進めてまいりました。現在も令和3年度から令和6年度を期間とする第六次行財政改革を推進するための基本方針及びアクションプランにおいて77事業を対象とするほか、様々な手法で事務事業見直しを行うなど、着実に行財政改革に取り組んでおり、適宜議会への報告を行うほか、ホームページにも掲載をしております。今後も取組状況などについて周知を図ってまいります。
次に、5点目です。今後の事務事業数の把握についての御質問です。12月10日の総務委員会で行政報告予定の第七次行財政改革を推進するための基本方針及びアクションプラン中間のまとめにおいても、事業の定義については課題であると記載いたしました。事業の定義について整理した上で、事業数についても把握してまいりたいと考えております。
次に、6点目と7点目につきましては、外部の有識者による委員会設置の時期等の御質問でございますので、一括して御答弁をさせていただきます。
行政報告予定の第七次行財政改革を推進するための基本方針では、新たな行政評価制度を第七期長期計画策定時までに完成させるとともに、現在行っている事務事業評価の仕組みを検証し、より効率的、効果的なサービス提供や、事業の執行につなげていくと記載をしております。また、アクションプランにおいても、より効果的な事務事業の見直しの検討を事業として記載しております。外部の有識者による評価委員会については、評価方法や指標の設定などを十分に議論した上で、設置の有無について検討すべきと考えています。
次に、大きな2点目です。ペットボトルの毎週収集化の実施についてです。
1点目のアンケート調査などを行うことと公約との関係についての御質問です。改めてペットボトルの毎週収集化に関しての市民アンケートなどを個別に行うことは現時点では検討しておりませんが、選挙公約は市民の皆様との約束であると考えておりますので、実現に向けて引き続き努めてまいります。
2点目のペットボトルの店頭回収、拠点回収の拡充についての御質問です。店頭回収、拠点回収は、民間事業者の環境面への意識、顧客サービスなど、自発的な取組であり、実施する民間事業者の負担の下に行われているもので、あくまで行政収集を補完する取組であると考えています。一方、市には廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき、一般廃棄物を処理する責任があることから、市としてこのような取組は推奨するものではありますが、全てを負担させるべきものではないと認識をしています。
3点目です。毎週収集化が環境に及ぼす影響についての御質問です。毎週収集化することにより、環境負荷の面で多少なりともマイナスに働くことは理解をしておりますが、マイナス面よりも利便性の向上のプラスの側面のほうが大きいと考えますので、毎週収集化はぜひとも実施をしたいと考えています。環境面については、引き続きマイボトル、マイバックの使用などの啓発を行うとともに、一般廃棄物処理基本計画にあるように、持続可能な資源としてバイオプラスチック類製品の普及を推進するなど、トータルで環境負荷を下げていくことを研究してまいります。
次に、大きな3点目です。闇バイトを通じた犯罪により増加する市民の危険性と、安全性のまちづくりのために求められる防犯カメラの設置などについての御質問であります。
1点目です。武蔵野市における刑法犯認知件数の傾向について御質問です。刑法犯認知件数については、平成26年の2,596件から令和3年には1,012件と、半数以下まで減少いたしました。その後、令和4年には1,060件、令和5年は1,270件と、増加傾向となっております。
2点目です。不審者や電話詐欺などに関する通報数の傾向についての御質問です。武蔵野警察署に不審者や電話詐欺などに関する通報数の件数等について確認したところ、公表していないと御回答がありました。お答えができないということでございますので、御理解をいただきたいと思います。
次に、3点目です。防犯カメラの設置を大きく増やすという方針についての御質問です。防犯カメラは、犯罪の未然防止、市民の安心感の向上、警察の検挙率向上に資するものと認識をしています。街頭防犯カメラを市が設置していく場合、市民のプライバシーの観点から、より丁寧な検討を行う必要があると考えています。今後は市民の皆様、市議会議員の皆様の御意見を伺いながら、一定の方向性を見つけてまいりたいと考えています。
大きな4点目です。自転車利用と歩行者の動線のふくそうにより歩行者の安全性が図られないとする具体的なデータの確認などについての御質問であります。
歩行者の安全確保が図られていないと判断した具体的な根拠データについての御質問でありますが、過去の答弁は、吉祥寺東部地区における自転車事故の数と自転車と歩行者とのふくそうについての質問に対する答弁であったため、警視庁がホームページ上で公開している交通事故発生マップを用いて作成した第11次武蔵野市交通安全計画26ページ掲載の自転車の交通事故発生位置を根拠に答弁したものと認識しております。数字、データにつきましては、警視庁がホームページ上で公開しておりますので、後ほど御確認をいただければ幸いでございます。
次に、2点目です。増加傾向にあると過去に答弁した根拠データについての御質問です。交通事故に関するデータは、各地域を管轄する警察署が毎月統計を取っており、当時の自転車関与事故データの推移を根拠に増加傾向であると答弁したものと認識をしております。実際改めて3年前の本市の自転車事故関与率を調べましたところ、令和3年1月は32%、4月には53.9%、8月には62.0%、11月には63.0%と増加しており、また、年間の自転車関与事故件数についても、令和2年は107件であったのに対し、令和3年は221件、令和4年は253件と、コロナ禍にあって増加傾向にありました。
大きな5点目です。将来人口推計と長期財政シミュレーションの見直しを行うのかという御質問です。
まず、1点目の将来人口推計の見直しについての御質問です。御案内のとおり、令和6年1月から現在まで、およそ1年間、1%程度の乖離が続いております。また、来年度は学校施設整備基本計画の改定を予定しており、改めて最新の児童生徒数の推計値の把握が必須となると考えております。これらを踏まえ、将来人口推計の見直しについては、来年度実施する方向で検討を進めております。
2点目です。長期財政シミュレーションの見直しに関する御質問であります。議員御認識のとおり、第六期長期計画・調整計画の実行性を担保し、規律を持った財政運営を行うため、市の人口推計が見直された場合には財政シミュレーションを実施し、将来の財政状況を検証するということになっております。なお、いつ頃見直されるかという御質問に関しましては、来年度1年間をかけて行っていくことになろうかと考えておりますが、いずれにいたしましても、新たな人口推計の結果を待って実施をしていくことになろうかと思います。
以上でございます。