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令和6年第4回定例会

12月18日(水曜日)

令和6年第4回定例会
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さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2895

14074◯13番(さこうもみ君)  会派無所属むさしののさこうもみです。討論をいたします。議案第121号 武蔵野市非常勤職員の報酬等に関する条例の一部を改正する条例、原案に賛成、修正案に賛成、ほか4議案にも賛成の立場で討論をいたします。
 東京都人事委員会勧告の内容を踏まえ、民間の賃金水準に合わせ、職員の給料表、期末勤勉手当を改善していくという考え方について、まず前向きに捉えています。委員会の議論においては、採用の課題が近年さらに深刻化していることが話題に上がりました。給与の面はもちろん、休みを取れること、働く場所、時間を自由に選べることなど、働き方改革も併せて行っていっていただきたいと思います。
 今回、期末勤勉手当の支給月数について、再任用職員については、課長級以下の支給月数に今年から合わせること、会計年度任用職員のみ引上げを段階的にするという部分についてと説明がありました。特に会計年度任用職員のみ引上げを段階的にするという部分について、根拠が不明瞭であると考え、議案第121号については修正案に賛成をいたします。
 ほかの議員からもありましたが、これまで会計年度任用職員の期末勤勉手当については、正職員と支給月数を同じくした場合、再任用と年収ベースで逆転現象が起きてしまうことが理由として挙げられてきましたが、今回、再任用の職員の期末勤勉手当の月数は正職員とそろうため、同じく会計年度任用職員も課長級以下と同じ月数にそろえたとしても、逆転現象は新たには起きず、段階的にすることで、その課題が解消できるということでもありません。
 また、段階的にする理由として、委員会の中で、1年をかけて会計年度任用職員の役割、適切な報酬額などについて議論をしていきたいという点が挙げられました。ガイドラインはあるものの、運用が十分ではないこと、守秘義務などについて周知が不十分であることなど、会計年度任用職員の制度が導入されて以来、市として足りていなかった部分への着手については高く評価をしています。正職員と非常勤の職員の人数のバランスも含め、広く未来を見据えた議論をしていっていただきたいと思います。会計年度任用職員として働く方は、幅広い業務に従事している方がいて、特に専門性が高い職種、採用が困難な職種、技術革新などにより仕事の在り方自体が変わってきている職種など、様々なものがあると思います。全ての職種を一まとめに考えるのではなく、特に専門性が高い仕事については、正職員への転換、民間の人材の副業での参画なども含めて広く検討をしていくことが必要だと考えます。
 しかし一方で、その議論が必要であることと、今会計年度任用職員として働く方たちの期末勤勉手当について、最終的には正職員と同等にそろえるにもかかわらず段階的にするということとは必ずしもイコールで結べるものではないと考えます。人数のバランス、役割分担などを明確にする必要があるという課題は、会計年度任用職員のみに影響するものではなく、再任用など全ての職員に影響、関係をする事象です。会計年度任用職員だけ期末勤勉手当の引上げを段階的にするという理由にはならないと考えます。
 最後に、今回の問題の背景には、ジェンダーギャップという社会構造の問題があることにも触れておきます。男性に比べ、女性に非正規雇用で働く方が多く、実際に武蔵野市の会計年度任用職員も、その多く、約8割が女性です。女性に非正規雇用で働く方が多く、非正規雇用者の賃金が低いことは、男女の賃金格差の主な要因の一つであり、女性の非正規雇用労働者の賃金は、家族の中で補助的な稼ぎ手であるという認識から放置されてきたという歴史的な背景もあると言われています。男女の格差、ジェンダーギャップという大きな格差構造が背景にあることについては、市としても認識しているということは、委員会の中でも御答弁をいただきましたが、その点改めてここでも述べさせていただきます。
 以上、議案121号の修正案を含む5議案全てに対する賛成の討論とさせていただきます。
             (9 番 小林まさよし君 登壇)(拍手)