6633 令和5年武蔵野市議会会議録第22号
(第4回定例会)
12月15日(金曜日)
○出席議員(24名)
1番 道 場 ひでのり君 2番 きくち 由美子 君
3番 大 野 あつ子 君 4番 深 田 貴美子 君
5番 東 山 あきお 君 6番 宮 代 一 利 君
7番 本 多 夏 帆 君 8番 ひがし まり子 君
9番 小 林 まさよし君 10番 浜 田 けい子 君
11番 落 合 勝 利 君 13番 さこう も み 君
14番 藪 原 太 郎 君 15番 蔵 野 恵美子 君
16番 木 崎 剛 君 18番 与 座 武 君
19番 橋 本 しげき 君 20番 三 島 杉 子 君
21番 本 間 まさよ 君 22番 山 本 ひとみ 君
23番 下 田 ひろき 君 24番 西園寺 みきこ 君
25番 川 名 ゆうじ 君 26番 深 沢 達 也 君
○欠席議員
な し
○出席説明員
市長職務代理者副市長 伊 藤 英 穂 君 副 市 長 恩 田 秀 樹 君
教 育 長 竹 内 道 則 君 監査委員 小 島 麻 里 君
総合政策部長 吉 清 雅 英 君 総務部長 一ノ関 秀 人 君
財務部長 樋 爪 泰 平 君 市民部長兼交流事業担当部長 田 川 良 太 君
市民活動担当部長 毛 利 悦 子 君 防災安全部長 稲 葉 秀 満 君
環境部長 大 塚 省 人 君 健康福祉部長 山 田 剛 君
保健医療担当部長 田 中 博 徳 君 子ども家庭部長 勝 又 隆 二 君
都市整備部長 荻 野 芳 明 君 水道部長 関 口 道 美 君
教育部長 藤 本 賢 吾 君
○出席事務局職員
事務局長 清 野 聡 君 事務局次長 村 瀬 健 大 君
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○議事日程第4号
令和5年12月15日(金曜日) 午前10時 開議
第1 東京都十一市競輪事業組合議会議員及び東京都六市競艇事業組合議会議員選挙
┌議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例─┐
│ (総務委員会審査報告)
│議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 │
│議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例 │
第2┤議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例 │
│議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例 │
│議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例 │
│議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関│
│ する条例の一部を改正する条例 │
└議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 │
┌議案第87号 武蔵野市中小規模事業者事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例 │
第3┤議案第90号 東京都市公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の増加及び東京都市公平│
│ 委員会共同設置規約の変更について │
└議案第91号 非常用浄水器の買入れについて │
第4 議案第97号 武蔵野市手数料徴収条例の一部を改正する条例──────────────┘
第5 議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例 (厚生委員会審査報告)
第6 議案第85号 武蔵野市下水道事業基金条例を廃止する条例──────(建設委員会審査報告)
第7┌議案第86号 武蔵野市福祉型住宅管理条例の一部を改正する条例 │
└議案第88号 武蔵野市市営住宅条例の一部を改正する条例 │
第8 議案第89号 武蔵野市水道部企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する│
条例─────────────────────────────────┘
第9 議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回) (各常任委員会審査報告)
第10 議案第100号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第2回)(厚生委員会審査報告)
第11 議案第101号 令和5年度武蔵野市水道事業会計補正予算(第1回) (建設委員会審査報告)
第12 陳受5第25号 介護に関する陳情 (厚生委員会審査報告)
第13 総務委員会陳情継続審査要求について
(陳受5第15号、陳受5第23号、陳受5第24号)
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落合勝利
映像ID: 2622
第2 議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
第3 議案第87号 武蔵野市中小規模事業者事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
議案第90号 東京都市公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の増加及び東京都市公平委員会共同設置規約の変更について(総務委員会審査報告)
議案第91号 非常用浄水器の買入れについて(総務委員会審査報告)
第4 議案第97号 武蔵野市手数料徴収条例の一部を改正する条例(総務委員会審査報告)
第5 議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例(厚生委員会審査報告)
第6 議案第85号 武蔵野市下水道事業基金条例を廃止する条例(建設委員会審査報告)
第7 議案第86号 武蔵野市福祉型住宅管理条例の一部を改正する条例(建設委員会審査報告)
議案第88号 武蔵野市市営住宅条例の一部を改正する条例(建設委員会審査報告)
第8 議案第89号 武蔵野市水道部企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例(建設委員会審査報告)
第9 議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)(各常任委員会審査報告)
第10 議案第100号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第2回)(厚生委員会審査報告)
第11 議案第101号 令和5年度武蔵野市水道事業会計補正予算(第1回)(建設委員会審査報告)
第12 陳受5第25号 介護に関する陳情(厚生委員会審査報告)
第13 総務委員会陳情継続審査要求について
(陳受5第15号、陳受5第23号、陳受5第24号)
6634 ○午前10時00分 開 議
◯議 長(落合勝利君) これより本日の会議を開きます。
直ちに議事に入ります。
本日の議事は、日程第4号をもって進めます。
日程第1 東京都十一市競輪事業組合議会議員及び東京都六市競艇事業組合議会議員選挙を行います。
お諮りいたします。去る12月5日に辞任した議員の後任となる各議員の選挙は、地方自治法第118条第2項の規定による指名推せんによりたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6635◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認めます。よって、各議員の選挙は指名推せんによることに決しました。
お諮りいたします。各議員の指名の方法は、議長が指名することで異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6636◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認めます。
局長に氏名を朗読させます。
(清野事務局長朗読)
東京都十一市競輪事業組合議会議員及び東京都六市競艇事業組合議会議員(1名)
18番 与 座 武 議員

落合勝利
6637◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。ただいま指名の方を当選人と定めることに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6638◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認めます。よって、東京都十一市競輪事業組合議会議員及び東京都六市競艇事業組合議会議員には、以上の方が当選されました。
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落合勝利
6639◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第2 議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例、議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例、議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、以上8議案を一括して議題といたします。
総務委員長の報告を求めます。
(総務委員長 藪原太郎君 登壇)

藪原太郎
6640◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま議題となりました議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例、議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例、議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、以上8議案の総務委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
8議案は、その内容から一括して審査を行いました。
主な質疑は次のとおりでした。
1)本市ではパートナーシップ制度を令和4年4月に開始しているが、今回このタイミングでパートナーシップ制度という文言を明確に条文に入れる改正を行った経緯を伺う。答え、本市のパートナーシップ制度開始後に、東京都においてもパートナーシップ制度が導入されたため、今回は東京都の制度に準じた改正を行った。2)改正前は同居しているパートナーであれば対象となるという文言であったが、改正後はパートナーシップ制度の申請が必要になるということなのか。また、東京都外のパートナーシップ制度がない自治体に在住の職員が不利益を被ることはないのか。答え、パートナーシップ制度の届出をしていただくことが前提となってくると考える。また、都外に住む職員について事例が出てきた場合には、状況に合わせて検討していきたい。3)一般職の職員はしっかりと人事評価をされているのに対し、特別職や議員には評価・点検のシステムがなく、特別職や議員の報酬については特別職報酬等審議会において厳しい御意見をいただいていると考えるが、市としてどのように課題認識をしているのか伺う。答え、審議会の答申において、これまで特別職と議員の期末手当については諮問をしていない状況があり、今後、議員報酬については月額報酬と期末手当を総合的に検討すべきではないかという意見をいただいており、次回の議題とするかは検討したいと考えている。4)東京都人事委員会勧告に従って一般職の給与や期末手当が見直されるのと同時に、議員や特別職、非常勤職員の見直しも行われることになっているが、このことに根拠はなく、慣例になっているという認識でよいのか伺う。答え、一般職の給与条例とその他の給与条例が連動するという明確な根拠はない。今後、特別職報酬等審議会の中でも総合的に検討していく必要があると考えている。5)期末勤勉手当2.375か月分の内訳について、部長級職員は勤務成績を一層給与に反映させるために期末手当を0.9か月分、勤勉手当を1.475か月分とするとのことだが、相対評価の仕組みの中で勤務成績の正当な評価の在り方についてはよく検討する必要があると考えるが、見解を伺う。答え、人事評価は仕事の達成度をはかる側面と人材育成の2つの側面があり、終期面接において、その両側面から話し合い、確認を行い、次の期の仕事に生かしていくためのものだと考える。あくまで昇給や成績率は人事評価の結果を活用するための一手段である。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は1名で、議案第93号、94号、95号、96号の4議案に反対し、そのほかの4議案に賛成するとの討論でした。
その趣旨を紹介しますと、東京都人事委員会勧告の公民給与較差の調査方法が小規模事業者や中小企業などを含めた世間の実態を示す根拠となっておらず、また、本市の状況の実態把握ができていないことが明らかになった。物価高やコロナからの回復ができない中、国民負担率が5割に迫っている状況で、到底市民に理解をいただけるものではないと考え、反対するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決は1件ずつ行い、採決の結果、議案第81号、82号、83号、84号の4議案については全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。また、議案第93号、94号、95号、96号の4議案については賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議のほどお願いいたします。

落合勝利
6641◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑。
(「質疑、23番」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6642◯議 長(落合勝利君) これより質疑に入ります。

下田ひろき
6643◯23番(下田ひろき君) 私は総務委員会ではないので、2点ほど質問させていただきます。
職務加算は、武蔵野市は主査と係長に関しては唯一、多摩25市、東京都より高い設定をしていたのが、追及して、そこら辺が明るみになって、段階的に下げていくというような答弁を昨年総務委員会でも確認することができたのですけど、今回はその職務加算は主査、係長に関しては下げているのかということをまずお尋ねしたいのと、あと、扶養手当算入も昨年より廃止していると思うのですけど、今年もしっかりと廃止されているのかどうか。あと、成績率に関して、いろいろと加算されると思うのですけど、予算的にどのぐらいの規模の成績率の。全体的にそこの予算を教えていただければ。そういった質問があったのかということをお聞きします。もしなかったら、担当のほうから聞きたいなと思います。

藪原太郎
6644◯総務委員長(藪原太郎君) 下田議員の御質問ですが、そういった質疑のほうは総務委員会では行われておりません。もし理事者の方で御答弁ができるようであれば、簡潔にお答えしていただければと思います。
6645◯総務部長(一ノ関秀人君) 職務加算につきましては、令和5年度は主任が4%、係長が7%というふうにしてございます。またさらに、来年度は主任が3%、係長が6%というふうに下げているような状況でございます。
金額につきましてですけれども、扶養手当を廃止したことによって、500万円程度が成績率のほうに振り分けられるということになります。

落合勝利
6646◯議 長(落合勝利君) よろしいですか。ほかにないですか。
これにて質疑を終局し、討論を省略。
(「討論、23番」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6647◯議 長(落合勝利君) これより討論に入ります。
(23番 下田ひろき君 登壇)(拍手)

下田ひろき
6648◯23番(下田ひろき君) ただいま議題に上がりました議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例に関しては賛成、議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例、議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に関しては反対の立場で討論させていただきます。
主な反対理由としては、期末勤勉手当の値上げに関しての部分が反対の理由として討論させていただきます。2015年に議員になったのですけど、期末勤勉手当が2019年まで連続の東京都人事委員会勧告での値上げ勧告で、一時期4.65か月という数字になり、議員になり、40万円近く年収が増えた時期もあります。そういったことで、一貫して反対してきたのですが、2019年から2年の値下げ勧告で、昨年は値上げされて、4.55か月になっております。今年の10月の東京都人事委員会勧告は0.1か月の値上げ勧告で、今回はこの勧告に従い増加するために改定するということで議案上程がされているところでございます。本市では従業員50人以上の民間企業を基準とした東京都人事委員会勧告に準じて行うということですが、本市において、従業員50人以上の事業者は全事業者内の3%未満であり、これでは人事院勧告が本市の民間の実態を正確に反映しているとは到底言うことはできず、反対してきた経緯がありますので、今回も値上げということで反対させていただきます。
今現在、コロナ禍の影響でまだまだ日本経済は停滞しており、市民の皆様や市内の中小企業の皆様、個人商店や店舗の皆様に、コロナ禍の影響で多大なる損失が生じているところです。市民相談も多く、ほかの議員の方にも多く来ていると思いますが、生活が苦しい、生活が立ち行かなくなる人たちが見受けられる現実があります。市民感情を考えたときには、賛成は到底理解できないと考えます。私たち議員、特別職や職員は全く影響を受けなく、給料や報酬などは保障されています。物価高騰などが続き、国民の実質賃金が18か月連続マイナスであり、また、今回上程された国保税の値上げ、下水道料金値上げなど、市民負担が増える中、私たちがボーナスの値上げをすることは到底理解できません。また、資材の高騰、建築費高騰などで入札不調など、今後、歳出が増えていく中、議員や市長をはじめ特別職、職員の皆様が一丸となって、身を切る改革を進めなければなりません。私はかねてから総務委員会で付託し審査できるように提案させていただき、支給日の関係、議会日程の関係で厳しいという御答弁で、以前は一向に審査されることなく、即決にて採決しなければなりませんでしたが、一昨年より総務委員会に付託し審査できるようになりました。
また、以前から追及し、明るみになりました勤勉手当の扶養手当算入に関しては、昨年からなくし、主査、係長の職務加算率に関しても、今年より段階的に下げ、多摩25市と均一化することが進んでいることは評価しているところでございます。
また、今回の議案の中で給料表の改定もあり、全級全号で引上げ改定は25年ぶりです。人材確保の観点から、若年層の給料表の改定にはおおむね理解し、賛成ではありますが、中間層以上の改定には反対の意見を申しておきます。
国では、総理大臣や閣僚を含む特別職の国家公務員の給料を引き上げる改正給与法が、11月17日の参議院本会議で、自民党、公明党両党などで、賛成多数で可決成立しました。また、国会議員の期末手当もこの法案によって値上げされます。立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党など野党各党は、首相や閣僚を含む国家公務員、特別職の給与を増額する法案への反対をし、物価高が続く中、世間の支持は得られないと判断して、そして期末手当を据え置く修正議案も提出し、否決されております。立憲民主党の岡田克也幹事長は記者会見で、物価が上がる中、大変厳しい方が多い、当然のように我々が歳費アップを認めてよいのかと指摘した。維新の音喜多駿政調会長も、反対だ、見直し、あるいは取り下げるべきだと述べて、共産党の小池晃書記局長は、お手盛りのようなことを認めるべきではないと強調し、国民民主の玉木雄一郎代表も、政治センスの問題だ、政権として自主的に判断したらどうかと語った。国会議員の期末手当は特別職の給与に準じて支給されることが国会議員歳費法で定められておりますが、岡田氏は議員ボーナスに連動させないための歳費法改正案の国会提出を検討していることを明らかにしたと。
武蔵野市でも、期末手当は職員に連動せず、特別職、議員は連動しない運用を考えていかなければならないと考えます。お隣の杉並区では、今回、この特別職、議員のボーナス値上げ議案に関しては、何と否決となり、値上げされることはなく、市民感情をよく理解しているなと思います。以前も御紹介しましたが、新潟市においては、特別職報酬等審議会条例を改正し、第1条で、議会の議員報酬並びに期末手当の額並びに市長並びに副市長の俸給及び期末手当の額、政務活動費の額について審議すると定め、期末手当の値上げに関しては特別職報酬等審議会に諮問しております。また、奈良県議会では、議員の期末手当の支給日数を直接規定し、県職員に連動して引き上げられないようにする条例改定案を提出し、可決されました。そのことにより、年間3.3か月の固定期末手当にしております。誰でも給料が上がってうれしくない人間はおりませんが、私たちの報酬は市民の税金が原資であり、今後、市民負担が増える中、職員をはじめ特別職、皆様、議員自らを律し、身を切る改革を断行するべきだと思います。
以上、反対の討論とさせていただきます。
(4 番 深田貴美子君 登壇)(拍手)

深田貴美子
6649◯4 番(深田貴美子君) 下田ひろき議員から力強い討論をいただきました。日本維新の会武蔵野市議団を代表しまして、議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例、以上4議案には賛成、議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例、議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、4議案については日本維新の会武蔵野市議団として反対の意見を申し述べます。
まずもって、議案第96号は、武蔵野市パートナーシップ制度の導入等を踏まえた改定を給与改定と同一議案に収めた体裁になっております。日本維新の会は、パートナーシップ制度には賛同する考え方に立っておることは申し述べておきます。本議案は、令和5年10月13日東京都人事委員会勧告に示されました公民較差3,569円、0.88%を解消するため、給与表を引上げ改定する。そして、初任層に重点を置きつつ、全級全号給について引上げ改定をする。そして、特別給──これは賞与です、これについては年間支給月数を0.10か月分、4.55か月から4.65か月に引き上げ、勤勉手当に配分するというものであります。
我が会派は、公務員の待遇改善自体を否定するという考え方には立ってはいませんが、大災害や世界的な感染症の危機を乗り越え、日夜改革を重ねて納税をいただいている民間企業や企業人の方々の現状を忘れてはならないと思います。常に市民サービス最優先で事業内容を見直し、能力・実力主義にのっとり、適正に評価される職場環境であり、給与制度であるべきであって、そのような根本的な課題解決を先送りにして公民較差を精緻に算出することにどれほどの意味があるのか、疑問に思っていることを冒頭申し述べておきます。
翻って、令和4年12月15日開催の第3回武蔵野市特別職報酬等審議会では、市議会議員の議員報酬を何ら査定もなく議会自らが決めている実態への違和感、現況の市民感情を考慮して市議会議員の活動の実態を把握しておく必要があるという厳しい意見をいただいています。この第3回武蔵野市特別職報酬等審議会、これは令和5年1月に答申を受け、そして本年4月の改選前の3月議会に報告を受け、そのままとなっていることが、このたび、明らかとなりました。コロナ禍を経営努力で乗り越え、いまだ回復の途上にある多くの民間事業者の方々、電力コストをはじめ諸物価高騰が収まらず、加えて社会保険料の増税といった社会情勢の中で、このたびの給与等の改定は、到底、市民理解、国民理解を得られるものでしょうか。
委員会質疑を通して、勧告の基礎となります職員と民間従業員の給与比較の方法について確認をいたしました。人事院勧告では、企業規模50人以上かつ事業所規模50人以上の都内事業所を調査母集団としたということですが、武蔵野市内の実態把握については詳細な御答弁をいただくことができませんでした。参考までに、経済産業省が行った令和3年の経済センサスによりますと、従業員規模50名以上の事業所の割合は3.3%とされています。また、商業統計調査、これは平成26年調査で廃止をされていますが、最後の調査では、例えば杉並区様の事例をお借りすれば、杉並区内には2,468の事業所があり、従業員規模50名以上は35、僅か1.4%だということが明らかとなっています。つまり、人事委員会勧告はごく一部の上澄みとも言える民間との給与比較であって、さらに従業員規模の小さい零細企業の御苦労は知る由もありません。ここで行われている公民較差に正当性があるとは、到底、評価ができるものではありません。
そして、そもそも、人事院勧告に従って、総理大臣、国会議員から地方の市議会議員並びに特別職、教育委員会教育長が自動的に一律報酬を上げる法的根拠もありません。毎度のことながら、条例の一部を改正しながら報酬を上げる外形的な根拠をつくり出しているだけであって、質疑においても、この状況は他の自治体においても慣例でしかないという旨の答弁がありました。11月9日ロイターでは、国家公務員の特別職給与引上げ法案の成立後、首相や閣僚、副大臣、政務官は引上げ分を自主返納すると報じています。国民負担率が5割に届こうとしている社会状況から、国においても、立憲民主党は修正案を提出しているではありませんか。
さらに加えて、人事院勧告では、公務員の労働環境改善に向けて19項目の指摘をしています。例えば、障害者法定雇用率について、本庁については2.6%を満たしていますが、財政援助出資団体については把握されておられませんでした。職員の皆さんのウエルビーイングを実現するために、勤務時間のインターバル制度や高年齢層の職員の方々の熟練の経験を生かすモチベーションの工夫には着手されておられませんでした。とりわけ、本庁機能の主戦力と申してもよい会計年度任用職員の方々のスキルアップや研修制度、ひいては事業提案などの機会を設けるなど、まだお力を発揮していただく工夫が十分にあるのではないかと。さらなる報酬アップの工夫が必要であるということを申し添えておきます。
いずれにせよ、質疑を踏まえまして、るる申し上げたことから、その根拠とされている人事院勧告があまりにも失当であり、これを根拠に引き上げるということであれば、賛成することはできません。近隣市の自治体議会では、このたびの人事院勧告に従わない方向で議論を進めているとも伺っています。人事委員会勧告は、市にとって金科玉条ではなくて、民間感覚、市民感情を踏まえて、本市の特別職報酬等審議会の答申を重く受け止めるべきと思料します。
以上の理由から、議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例、議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、4議案については日本維新の会武蔵野市議団として反対といたします。
(26番 深沢達也君 登壇)(拍手)

深沢達也
6650◯26番(深沢達也君) 武蔵野市議会議員として自負を持って、今、上程されている全ての議案に賛成をいたします。
1つは、議員の報酬の決め方であります。職員の給与の決め方の問題もありますが。とりわけ、今、一つの争点になっているのは、議員、特別職ということでありますが、やはり議会というのは政策論争の場でありますから、原案に対する代案をもって、そこで議論が発生すると。その議論によって、言わばアウフヘーベンするならする。もっといいものがあるのではないか。こういうことだと思うのです。議会というのはそういう場だと私は思っておりますので、いい代案があれば、ぜひ御提出をいただいて。本会議場に出せるわけですから。動議もあるわけですから。そうしていただきたいと思うのです。
ちょうど私が初当選したのが昭和58年で、高額退職金の問題のときだった。そのときに、やはりいろいろ議員の給与の決め方は随分勉強しました。最初はいろいろな考え方を組み立てて、武蔵野市議会の議員報酬はこうあるべきだというものにたどり着けないかなと思って随分やったのですが、結局、帰するところは、現状のやり方しかない。もしほかにあるのなら出していただきたいと私は思っていますのと、その後、分権一括法ができて、地方議会がどんどん前へ出て仕事をしていくという中にあって、武蔵野市、行政も含めて、我々、地方議会、特に武蔵野市議会は全国をリードしていると言ってもいいと思います。そこで、ふさわしい報酬体系というのはどうあるべきかということだと思いますので、私は、このたび提案されたものに、その立場からも賛成をする次第であります。
最後に一言申し上げます。私も、中小企業の息子に生まれて、随分家族、父母が頑張って、夜も寝ないで稼いできたという姿を見ていて、同時に、やはりよく言っていたのは、行政がしっかりしてほしいと。それから、それに対して、議決機関である政治が、議会がしっかりしてほしいということも一方でよく話をしていました。そこで、現行の武蔵野市、行政、そして議会ということを鑑みまするに、やはりそうは言っても、いろいろな議論はありますが、しっかりやっているというふうに私は自信を持って言わせていただきます。
以上で賛成討論といたします。

落合勝利
6651◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6652◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
採決は1件ずつ行います。
まず、議案第81号 武蔵野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6653◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第82号 武蔵野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6654◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第83号 武蔵野市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6655◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第84号 武蔵野市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6656◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第93号 武蔵野市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6657◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第94号 武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6658◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第95号 武蔵野市教育委員会教育長の給与、旅費、勤務時間及びその他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6659◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第96号 武蔵野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6660◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6661◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第3 議案第87号 武蔵野市中小規模事業者事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例、議案第90号 東京都市公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の増加及び東京都市公平委員会共同設置規約の変更について、議案第91号 非常用浄水器の買入れについて、以上3議案を一括して議題といたします。
総務委員長の報告を求めます。
(総務委員長 藪原太郎君 登壇)

藪原太郎
6662◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま議題となりました議案第87号 武蔵野市中小規模事業者事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例、議案第90号 東京都市公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の増加及び東京都市公平委員会共同設置規約の変更について、議案第91号 非常用浄水器の買入れについて、以上3議案の総務委員会における審査の概要と結果について御報告をいたします。
まず、議案第87号 武蔵野市中小規模事業者事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例についての主な質疑は次のとおりでした。
1)現在、小口融資の状況はどうなっているのか。また、コロナ禍における無利子・無担保の融資の返済が今後大変になってくると言われているが、市内の中小企業者への影響をどのように見ているのか伺う。答え、令和3年、4年の2か年分の経過としては、おおむね横ばいか微増となっている。無利子・無担保の融資について市内中小企業者の具体的な返済状況は把握していないが、今後返済でより資金が必要になるという金融機関からの声も受け、今回融資の条件を緩和するものである。2)融資の上限額の緩和により、どのくらい利用が増える見込みか伺う。答え、小口融資の借入れ状況としては、1,000万円以上を借りる方は全体の2割程度しかおらず、全体の融資額に大きな影響はないものと見ている。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
続いて、議案第90号 東京都市公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の増加及び東京都市公平委員会共同設置規約の変更についての主な質疑は次のとおりでした。
1)本委員会に1団体が追加されることによって、本市の負担金について何か変化があるのか。答え、負担金額は職員数等に応じて割り振られており、まだ詳細は伺っていないが、多少の変化はあると考えている。2)東京都市公平委員会とは別に、東京都市町村公平委員会という団体もあり、両団体は同じ目的で設置されたもののようだが、広域的にきちんと整理しなければならないのではないか。答え、事務の見直しを図っていくという方向性は出されているため、その中で市としても意見は申し上げていきたい。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
続いて、議案第91号 非常用浄水器の買入れについての主な質疑は次のとおりでした。
1)フィルターは有効期限があるため、交換しなければならないとのことだが、今後のランニングコストについて伺う。答え、フィルターは1つ18万7,000円で予算計上しており、有効期限が5年となっているため、18台分については徐々に交換していくこととしているが、また入札により競争が起きればこれよりも安く購入できるのではないかと考えている。2)買入れの相手方である企業が今後の維持管理等の保証をしてくれるということでよいか。答え、様々な導入実績があるメーカーであり、しっかりと対応してくれると考えている。3)当初からこの機器の導入を想定していたのか、同等の機能の製品はほかにも種類があるのか伺う。答え、浄水器の操作性や除去力の面から、この機器を想定して仕様書も作成した。同等の性能を有する機器はそれほど多くないと考えている。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6663◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略。
(「討論、22番」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6664◯議 長(落合勝利君) 質疑を省略し、これより討論に入ります。
(22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)

山本ひとみ
6665◯22番(山本ひとみ君) それでは、ただいま議題となりました議案第91号 非常用浄水器の買入れについて、私は賛成なのですが、意見を述べる必要を感じまして、討論をしたいと思います。
まず、この議案の概要は、武蔵野市の小・中学校の18の学校に納入する非常用の浄水器を入札によって購入する、1,857万2,400円での納入という議案でございました。除去に効果がある機種が、多くの業者が参加した入札で決まったということを評価いたしまして、有機フッ素化合物(PFAS)の対策が進むことを私としても大いに期待をしております。
ここで、PFASに関する取組と今後の要望についても一言申し上げたいと思います。私自身は、かねてから、食べるもの、飲物の安全に関心を持っておりましたが、今年6月の議会でも、水の安全を守るという立場から、PFASの問題については一般質問で取り上げました。その際に、武蔵野の水道水の約8割が井戸水で、おいしいという評価があるということも伝えて、今後、水源ごとの検査と公表、市の方針を伺いましたところ、市としては、今年度は検査を年に4回行い、水質の暫定基準値を超えたらその水源の揚水量を削減もしくは停止をするというような答弁がありまして、水道事業者として水道水の安全性を確保したいという答弁があったことを、私としても高く評価をしているところであります。
また、11月末にも東京都の都議会議員や他の自治体の議員が集まる意見交換会がありまして、そういうところでも全体の状況や市民の要望などを聞く機会がありました。それらを踏まえますと、今後、1)として、要望ですが、血液の検査や土壌や水質の実態の調査などが今よりももっと必要であり、国や東京都などからの補助もぜひ検討していただきたいと思っています。2番目としては、米軍の横田基地が最大の汚染源ではないかというふうに言われているわけなのですけれども、汚染源がどこにどうあるのかという原因を究明していくことが必要だということでございます。そして3点目として、浄水器をはじめとした当面の対策を充実していく、そういう必要性を感じました。
最後に、機械の性能に関する広報の在り方に関して、私の意見を申し上げたいと思います。これは9月議会の本会議の質問でも申し上げたわけなのですけれども、9月議会の総務委員会に出された資料の中で、この設置予定の浄水器の概要として、説明の中に、「全ての不純物(細菌、塩素、農薬、重金属、放射性物質など)や有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の除去が可能な、水の分子しか通さない逆浸透膜フィルターを搭載」という説明がございました。この全ての不純物の除去が可能とするのは、やはり表現に問題があるということを私は申し上げました。特に、放射能ということでいうと、半減期があり、長期にわたる悪影響が続くものがあります。あらゆる放射能の除去は現状では困難と考えるべきではないかと私は考えております。今後、浄水器の広報に関しては、完全にとか、漏れなく除去できるというような表現ではなくて、もっと事実に即した、結果に基づいた広報を進めていただくように要望したいと思います。行政の方もこうした方向でいろいろと研究されているかと思いますので、私としては、今後、機械の性能を広報するときにはこうしたことに留意をしていただきたいと思います。
いずれにしましても、この非常用浄水器を購入する形で武蔵野市でさらにPFAS汚染に関する対策が進むことを評価いたしまして、賛成討論といたします。

落合勝利
6666◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6667◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
採決は1件ずつ行います。
まず、議案第87号 武蔵野市中小規模事業者事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6668◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第90号 東京都市公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の増加及び東京都市公平委員会共同設置規約の変更について、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6669◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第91号 非常用浄水器の買入れについて、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6670◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6671◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第4 議案第97号 武蔵野市手数料徴収条例の一部を改正する条例を議題といたします。
総務委員長の報告を求めます。
(総務委員長 藪原太郎君 登壇)

藪原太郎
6672◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま議題となりました議案第97号 武蔵野市手数料徴収条例の一部を改正する条例の総務委員会における審査の概要と結果について御報告をいたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)今回の条例改正は戸籍法改正によるものだが、同法改正の内容を伺う。答え、戸籍届出時における戸籍謄本の添付省略が可能となること、戸籍の広域交付が可能となること、戸籍電子証明書の発行が可能となることの3点である。2)戸籍システムはどのように変更されるのか。答え、これまで各自治体でそれぞれ運用していた戸籍情報システムが国の戸籍情報連携システムに連携されると、本籍地でない自治体でも戸籍謄本が取得できるようになる。3)戸籍の取扱いが広域化されることにより、情報漏えい等のリスクが高まるのではないか。また、法改正はマイナンバー制度の普及を目指したものと考えるが、情報管理の面で様々な混乱が起きており、懸念があると考えるが、市としてはどのように認識しているのか伺う。答え、今回の戸籍法改正に伴うシステム改修にはマイナンバー自体を使用する予定はないが、同制度については引き続き慎重に対応していきたい。戸籍に関してはこれまでもかなり厳しいセキュリティで守ってきており、これからも保護に努めたい。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6673◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6674◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第97号 武蔵野市手数料徴収条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6675◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6676◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第5 議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例を議題といたします。
厚生委員長の報告を求めます。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6677◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)財政健全化計画に基づく税率改正か伺う。また、同計画に基づき、今後も運営していくと考えてよいか。答え、計画に基づく2年に一度の改正である。現在、都の運営方針が改定中であり、その内容、市の財政における国民健康保険事業会計の状況などを鑑み、必要に応じて財政健全化計画も見直していく。2)国民健康保険運営協議会における具体的な意見を伺う。答え、税率改正について3パターンを示した結果、現役世代に負担感がないように実施することを希望するという意見が出た。また、赤字解消に向けた歳出の適正化という視点で、保健事業や健康寿命延伸への取組をもっとしっかりと実施してほしい、社会保険から国民健康保険事業会計への交付金という形での支援をしていることを鑑みると改正はやむを得ないといった意見が出た。3)均等割は加入者全員にかかるものか伺う。答え、全員に等しくかかるが、国の制度として、未就学児の均等割の半額化、低所得者の均等割の軽減のほか、市が行っている産前産後の免除、非自発的失業者に係る軽減、子育て減免などの減免制度がある。4)今回の値上げ幅は1人当たり平均8,175円であり、この値上げ幅は被保険者の過剰な負担となり、滞納者が増えるのではないか。答え、納付に関する相談を受けるほか、必要な方は福祉の支援や生活再建のための窓口につなげることなどに取り組んでいる。5)今回の改正による保険税の増収額を伺う。答え、約2億円の増収を見込んでいる。6)医療費の抑制に向けての市の取組は。答え、特定健康診査の受診率を上げ、早期発見、早期治療につなげ、健康寿命の延伸や生活の質の向上に努めたい。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は3名で、反対討論2名、賛成討論1名でした。
反対討論の趣旨をまとめて紹介しますと、いまだにコロナの影響が続き、エネルギー高騰などもあり、経済的に困窮している方の多くが収入減、負担増となっている。セーフティネットの役割を果たしていることを勘案すると、今回の、かつてないほどの引上げについては、賛成できないというものでした。
次に、賛成討論の趣旨を紹介しますと、一般会計からの法定外繰入れを行うことは給付と負担の関係が不明確になり、国民健康保険加入者以外の市民に負担を求めることとなり、望ましい状態とは言えないとの指摘があり、今回の改定は致し方ないというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、可否同数であったため、委員長裁決により可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6678◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して。
(「討論」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6679◯議 長(落合勝利君) 質疑を省略し、これより討論に入ります。
(13番 さこうもみ君 登壇)(拍手)

さこうもみ
6680◯13番(さこうもみ君) 議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例に反対、国保税の値上げに反対の立場で討論をいたします。
今回の国保税の改正は、国保の加入者の減少や高齢化等による保険税額の減少、医療の高度化などによる医療費の増額などの影響を踏まえ、国民健康保険事業の財政健全化計画に基づき、所得割率や均等割額の引上げを行うものです。委員長報告にもありましたとおり、過去最大の約2億円の増収となります。国保は、加入者の約7割が所得の低い非正規雇用の労働者や年金生活者で占められているにもかかわらず、国保税がとても高いという構造的な課題を持っています。国保の制度は既に疲労を起こしていると言えると考えます。その原因は、国が支出すべき費用を出さずに、その負担の多くを被保険者である市民に負担をさせ、結果として保険税の値上げを強いていることです。一般会計からの法定外の繰入金も多く、自治体、市民に負担が大きくかかっていると言えます。今回の値上げでは、均等割額の基礎(医療)分が2万7,400円から3万1,000円、後期高齢者支援金等分が1万600円から1万1,300円、介護分が1万2,900円から1万3,600円と、全ての人の均等割額が5,000円の値上げになります。所得割率の引上げも含めると、平均で1人8,000円強の値上げとなります。均等割は収入のない子どもにも税金がかけられていますが、このような形になっているものは国保だけです。会社に雇用されている方の社保では、所得に応じた保険税となるため、家族の人数には関係がありません。均等割は、所得の低い、家族の数が多い家庭には、明らかに大きな負担となっています。未就学児、無収入の方に関しては軽減の措置はあるものの、今回の値上げに伴う軽減措置の拡大などはないことを委員会の質疑で確認をいたしました。今回の値上げに当たっては、純粋に市民の負担金額が増えることになります。
今回、低所得者層の負担を抑え、現役世代の負担を大幅に増やすという選択肢もある中、現役世代の負担を大幅に増やすのではなく、全ての人に少しずつ負担を増やすという選択肢になったということで、現役世代や中間層の負担の大きさについても考慮をいただいていることは評価をいたしますが、一方で、均等割の大幅な増額というのは、やはり低所得者層にとって負担があまりに大き過ぎます。そのどちらかしか選択肢がないのではなく、値上げをしないという選択をすべきだったと考えます。落ち着いてきたとはいえ、まだコロナ禍の影響も続き、貧困や格差は拡大をしています。エネルギー貧困とも言われますが、エネルギー価格の高騰をはじめとした物価高騰により、市民の暮らしは本当に厳しい状況にあります。そのような状況下での今回のような大幅な値上げは、市民にとって大きな負担になることは明白です。
また、低所得者層や中間層の負担増という観点に加え、フリーランスや個人事業主の加入の多い国保の負担が大きくなることは、イノベーションの阻害要因にもなる可能性について、委員会で触れました。企業を辞めてフリーランスとして働く、起業することを目指して、その準備期間として無収入となる、社会課題の解決に取り組むために個人事業主として働くなど、イノベーションや課題解決、地域での仕事づくりにつながるチャレンジをする人たちにとっても、国保の負担が大き過ぎることは一つのハードルになっていると言えるのではないでしょうか。武蔵野市が他自治体よりも負担を低く抑えていること、様々努力を重ねてきていることは理解していますが、このまま値上げを続けていくことは、市民の負担を増やし滞納者を増やす、医療へアクセスできなくなる、受診控えをするなどの深刻な事態を招きかねないと考えます。保険税の産前産後の免除制度の創設には賛成をいたしますが、ただでさえ高額な国保税をこれ以上値上げすることには反対をいたします。
国や都に対しても、国保の制度がセーフティネットとして市民一人一人の命と暮らしを守るという本来の役割を果たすために、値上げを抑える努力をすることを求め、反対の討論といたします。
(3 番 大野あつ子君 登壇)(拍手)

大野あつ子
6681◯3 番(大野あつ子君) それでは、議題となりました議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例について、市議会公明党を代表し、賛成の立場で討論いたします。
国民健康保険は、平成30年に策定、令和3年に改定の武蔵野市国民健康保険財政健全化計画に基づいて令和2年度より2年ごとに1人当たり4,500円ずつの赤字削減を目標として税率を上げてきましたが、制度の複雑さから、市民が医療費を抑えても市民の負担が減るという単純な構造にはなっていないことや、医療が高度化する中で、令和4年度においては1人当たり9,400円の赤字削減のはずが、目標には大きく届かず、累計の赤字削減額は1人当たり595円にとどまり、約9,000円の乖離が出ていました。そこで、財政健全化計画の終了年である令和9年度までに目標に近づくため、令和6年度は1人当たり9,000円の赤字削減に取り組み、国保税の上昇を平準化させる計画を示されたわけであります。これまでの倍の改定額を御負担いただく、大変につらい税率改定となりました。
このように大幅な国保税の引上げであることと、厚生委員会の議論にあったように、現在、物価高騰や燃料費の高騰で市民生活が大変な中で税率を上げるということは市民の生活を圧迫するのではないかとの御意見、まさにそのとおりだと考えます。できることならば据え置いてほしいと、心の底から思います。しかし、なぜ賛成するのか、以下申し上げます。
まず1点目、物価高騰、燃料費高騰の対策としては、政府が必死に策を打ってくれています。その結果、今回議案にも上がってきた低所得層への早期の7万円給付、燃料費の補助、中小企業への措置などがあり、生活を守る対策を進めてくれています。物価高騰対策は、本市の国保税という範疇ではなく、国全体として、国民の生活を守る政策が必要です。
2点目として、国民健康保険事業は、保険料水準統一化に進むという大きな流れがあります。国民健康保険運営協議会──以下、運協といいます──に税率について諮問された折にも、本当に悩みました。運協が認めないという答申を出したらどうなるのかということもお伺いをいたしました。しかし、国の社会保障審議会では、平成30年に都道府県単位に広域化した国民健康保険事業について、保険料水準統一加速化プランというものを示しており、まずは令和12年を目指し、納付金ベースでの統一、次になるべく早期に完全統一をし、同じ所得水準、同じ世帯構成であれば同じ保険料とする形にするという方針を示しています。国民健康保険事業で解消すべきとされている決算補填目的に関わる赤字繰入れは、実は地方ではあまり行われておらず、東京都近郊が多い傾向にありました。そして、東京都においては、特別区で広域化に移行する際に既に統一保険料方式を運用しており、武蔵野市よりも高い税率に既になっております。多摩26市については、現在のところ、それぞれの自治体で運用されているので、赤字繰入れについても大分ばらつきがございます。以前のように、武蔵野市が単独で保険者として保険税を徴収し医療費給付を行うのであれば、今年はやめておこうという考え方も成り立つと思いますが、国民健康保険は広域化され、さらに全国で統一化されようとしています。この大きな流れの中で、本市だけが多くの赤字繰入れを続けていくことは、財政負担もさることながら、最終的に全国で統一化されるときに被保険者に対して国保税を一気に大きな幅で上げざるを得なくなり、市民の負担が急激に増すのではないかということを懸念いたします。
さらに、3点目、全世代型社会保障を考えなくてはならないという視点です。そもそも、社会保障費は、政権交代がある中でもそれぞれの政権に大きな課題としてのしかかってきたのではないでしょうか。高齢化に伴う年金、医療、介護の費用は自然増で増えていく。そして、子育て支援も必要だから増加する。歳出削減は難しい状況ですが、財源を確保するためには増税となります。しかし、これは国民から反発を買うので、政権として選択できるかは大変難しい政治判断となります。かつて、2019年10月、消費税率10%への引上げの際、民主党、自由民主党、公明党による3党合意によって、社会保障・税一体改革として、消費税率の引上げによる増収分を全て社会保障に充て、社会保障制度を財政的にも仕組み的にも安定させることで、誰もが安心して利用できるようにするための改革を行いました。しかし、現状では、山崎泰彦名誉教授によると、22年度予算ベースで消費税収24.7兆円に対して、社会保障4経費、年金、医療、介護、子ども子育て支援は45.3兆円であり、その乖離の分が国債発行を含むその他の一般財源で賄われている。我が国よりも高齢化率の低いEU諸国の付加価値税の標準税率が20%程度であることからすると、消費税が2倍でも過大な負担とは言えないが、経済が停滞している現状では消費税の引上げを言い出すのは難しいだろう。社会保障を政争の具にしない、対話と協調による超党派の取組が必要であろうと述べられています。少子高齢化が進む中、社会保障を安定させるのは本当に難しい課題だと考えます。国は現在、これまでの社会保障制度は、給付は高齢者中心、負担は現役世代中心というものでありましたが、これを見直し、切れ目なく全ての世代を対象とするとともに、全ての世代が公平に支え合う全世代型社会保障を目指すとしています。現在の国民健康保険制度を見るときに、高齢化率の高い国民健康保険に対して、高齢化率の低い健康保険組合、協会けんぽ、共済組合が保険料を納付する前期高齢者納付金という仕組みがあり、また、後期高齢者医療制度に対しても、国保も含む各保険組合から後期高齢者支援金が徴収されており、現役世代が高齢者世代を支える構図となっています。さらに一般会計から赤字繰入れをするということは、現役世代が納税した税金を国民健康保険という特別会計に使うことになりますが、本来なら、この赤字繰入れをする約10億円は全ての市民のために使われるべきものであると考えます。また、今回の税率改正の影響額を見るとき、令和5年度第2回国民健康保険運営協議会資料1−1によりますと、こちらでありますが、低所得、一定所得以下の方々に対しては7割軽減、5割軽減、2割軽減という軽減措置があるので、均等割の増加というものがダイレクトに反映されるのではなく、軽減されて反映されます。したがって、この全体の55%と言われる層、200万円以下の層に対しては、大変に影響率が少ないところであります。ところが、1,000万円を超える層、ここでピークに達しますが、ここの影響額というのは1人当たりの平均が2万4,894円と試算をされています。このように、今回の税率改定についても非常に現役世代への影響の大きいものではないかと考えております。現役世代に負担を押しつけるだけではなく、現役世代に対して支援をしていかなければならないと考えます。ぜひこの赤字繰入れに入れている部分というのは全市民のために使っていただきたい。
また、最後に、本市の国保税は、普通徴収の場合、8回の納付となっておりますが、特別区や多摩市は6月から3月までの10回納付であります。痛税感を和らげるためにも、以前から申し上げておりますとおり、納付回数を増やすという考え方もあるのではないかと提案いたします。担当課からはそういう声はないと伺っておりますが、希望がないわけではなく、平日わざわざ仕事を休んで訴えることができず、苦しいけれども払っているとも考えられるのではないでしょうか。赤字をそのままにしておくことは無責任であります。国民皆保険制度を守り抜くという立場から、賛成といたします。
(20番 三島杉子君 登壇)(拍手)

三島杉子
6682◯20番(三島杉子君) 議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、委員長報告に反対、産前産後期間における国民健康保険税の免除制度の創設については評価いたしますが、国民健康保険税の引上げについては反対する立場で討論いたします。
日本共産党は、2023年第1回定例会の予算審議におきましても、高過ぎる国民健康保険税──以下、国保税と述べます──の最大の責任は、国が国保財政に対する責任を放棄してきたことを指摘し、国が財政責任を果たす必要性を述べました。財政のバランスをどのようにしていくのか。防衛費、軍事費、そちらのほうは大幅に増やすことをしていくのに、社会保障費のほうは財源がないから増やせないということでは問題があるのではないでしょうか。日本共産党は、全国知事会も提案している公費1兆円の投入で高過ぎる国保税をせめて協会けんぽ並みに引き下げることを提案しており、一般会計から必要な繰入れを行うことなど、市の財政力を生かして国保税を引き上げないことを求めました。
国民健康保険法第1条には、この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とするとあります。国が責任を持って財源を確保し、国民に必要な医療を給付する社会保障なのです。しかし、実際には多くの加入者の生活実態に合わない高過ぎる国保税で滞納者が生まれ、医療機関にかかるのに1回全額自己負担しなければならなくなるなどということもあり、医療から遠ざかってしまうという状況が生まれています。医療費に対する国庫負担の削減や、国民健康保険以外の医療保険にはない、無収入の子どもにさえ1人ずつ税金がかけられる均等割の負担で、加入者の所得が低い国民健康保険が、協会けんぽなどの医療保険より保険料が高く、厳しい負担となっています。全国知事会、全国市長会、全国町村会などの地方団体も、国保の構造問題だと指摘し、国保を持続可能にするためには被用者保険との格差を縮小するような抜本的な財政基盤の強化が必要、国のほうでしっかりやっていくということが必要と主張しています。
武蔵野市議団が昨年度行った市民アンケートには、国保税の引下げを願う声が多く寄せられました。今年度、第2回武蔵野市国民健康保険運営協議会の資料では、武蔵野市でも加入者の7割以上の方が所得300万円以下の世帯である、そういう試算が出ていました。国民健康保険は、年金生活者の方、非正規労働者の方が加入者の約7割という保険です。コロナ禍での経営悪化やインボイス導入での影響を受けたフリーランス、自営業の方も、国保の加入者です。コロナ禍での痛手が残り、物価高騰がさらに市民の暮らしを圧迫し、今現在、大変厳しい状況に追い込んでいます。
委員会での御答弁で、市の加入者約2万世帯のうち、滞納で短期被保険者証交付を受けた方が、昨年度616世帯、また、差押えなどの滞納処分件数が91件とのことでした。現在の保険税額でさえ、既にそれだけの滞納、差押えがある状況です。未就学児に対する国保税の軽減制度が2022年度からできたこと、武蔵野市がそれ以前から子育て世帯向けの独自の減免をしてきたことは評価いたします。ですが、家族一人一人にかかる均等割額1人5,000円アップという今回の値上げは、同じ世帯収入でも、世帯人数が多くて1人当たりの平均所得が低い世帯に大変な負担がのしかかる、そのようになります。軽減措置がある、軽減されてきているとはいえ、1人当たりの平均所得が低い世帯にとっては大変な負担になります。所得割率のアップによる値上げと合わせると、かつてない1人平均8,175円の国保税の引上げです。セーフティネットの役割を果たす国民健康保険で、医療を受ける権利の保障ができない方を生み、市民の命と健康を守るという本来の役割が果たせなくなってしまうのではないでしょうか。医療から遠ざかる方が出てくるということは、医療費抑制にもつながる早期発見、早期治療の道も遅れてしまう。そこからも離れてしまい、結果的には医療費が膨らみ、また財政健全化計画の赤字補填で保険税引上げという悪循環にさらに陥ってしまうのではないでしょうか。
武蔵野市が他自治体より負担を低く抑える努力をし、健康維持の取組をしていることは理解しますが、市民の命、健康、暮らしを守るために、本当に市民の生活が厳しい中、一般会計から必要な繰入れをして国保税を引き上げないこと、国や都へ財政責任をしっかり果たすことを要望していくことを求めまして、討論を終わります。
(2 番 きくち由美子君 登壇)(拍手)

きくち由美子
6683◯2 番(きくち由美子君) ただいま議題となりました議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例について、自由民主・市民クラブを代表して、賛成の討論をいたします。
委員会の中では、国民健康保険事業における財政の健全化を図るために、第1期武蔵野市国民健康保険財政健全化計画に基づき、令和6年度以降に、国民健康保険税の所得割率、均等割額及び課税限度額の引上げを行うものとする旨の説明がありました。税率等の改正については、我々議員の中で選出された議員が国民健康保険運営協議会に参加し、答申しています。物価高が続く中で負担額を上げることが被保険者の負担増になることは言うまでもありません。よって、経済的に支払いが困難な場合、市区町村の窓口に申請することで、保険料の全部または一部が免除できる制度があります。このような制度の周知徹底を引き続きお願いします。
質疑の中で、国民健康保険の加入率については、平成28年度は22.1%であったのが、令和3年度は18.8%と年々減少していることが明らかになりました。そして、解消、削減すべき赤字額は、現在約10億円となっています。第1期武蔵野市国民健康保険財政健全化計画では、令和2年度から令和9年度までの実行計画に記載があるとおり、8年間で1人当たり赤字額50%の削減を目指すこととなっています。一般会計から法定外繰入れを行うことは給付と負担の関係が不透明になるほか、国民健康保険加入者以外の市民にとって負担を求めることとなり、望ましくない状況です。さらには、東京都国民健康保険運営方針においても、決算補填等を目的とする法定外一般会計繰入れ等の解消、削減すべき赤字については、計画的・段階的な解消が図られるよう、目標年次を決めて定めた目的と計画の策定実施を求めています。
以上のことから、議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例について、賛成の討論といたします。
(22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)

山本ひとみ
6684◯22番(山本ひとみ君) それでは、ただいま議題となっております議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例、私はこの条例に反対の立場でございますので、討論をさせていただきたいと思います。
まず、国民健康保険の持つ構造的な問題ということをお話ししなければならないと私は思います。国民健康保険は、現在だったら、自営業の人、そして、フリーランスの方も含まれますが、非正規雇用の労働者、さらに年金生活者、こうした方が加入している保険でありまして、このような方たちの生活の困窮の度合いは、例えば、今年10月から始まった消費税のインボイス制度や物価の高騰、食料品やエネルギー価格の高騰が中心の物価高騰などにも大きく影響されて、生活の困難さが増していると考えています。加えて、雇用の形態でいっても、例えば、飲食を配達する、そういう仕事も増えていますけれども、それは本来だったら雇用者として企業が責任を持たなければいけないと私は思いますが、そうではなくて、個人営業の形になっている方もいるわけで、こうしたことを考えてみると、国民健康保険という制度に、加入の問題から大きな問題があると私は考えております。
そして、今回の議案について申し上げます。今回の議案の中では、例えば、産前産後免除制度の創設や以前から続いている多子減免制度の継続など、必要であり、評価できる内容もありますが、今回は何よりも大幅な値上げである。困窮する人をさらに苦しめることになりますので、これは本当に賛成できません。具体的に言いますと、所得割、均等割ともに税率を引き上げております。均等割の値上げは、先ほど討論した人も何人もおっしゃっておりましたけれども、これまで合計で5万900円だったものが5万5,900円へ、5,000円も引上げになります。これは赤ちゃんからお年寄りまで、どのような年齢であってもかかる均等割でありますので、多人数の世帯、低所得者に関しては、非常に大きな負担となると私は思います。所得割は基礎分の5.1%を5.62%へ引き上げることになり、さらに課税限度額が、これまで102万円だったものを104万円へと引き上げる、このような内容で、非常に大きな負担増と言わざるを得ません。今回、これによる影響額は、約2億円が増収となる。つまり、2億円税負担が増えるということです。今回、産前産後の免除制度に関して、これは私も評価しておりますが、これは多くても80人から90人程度ということでありますので、その金額と比べますと、負担増のほうが格段に大きいと言わざるを得ない状況だと思います。
さて、そもそもの問題を私は話したいと思います。国民健康保険というのは、雇用している人というか、企業が保険料を出しているわけではありませんので、どうしても社会保険と比べると保険料が高くなってしまいます。それで、武蔵野市も含めて、これまで各自治体が一般会計から繰入れをして、過大な負担を避けるようにしてきました。これに対して、広域化をするのだということで、財政健全化計画を立てて繰入金をなくすというような方向を出した、この計画そのものが、私は間違っていると思います。私は、全国一律の医療保険制度が必要である、つまり、所得がこれぐらいだったらどこで働いていても同じような保険料でなければそもそもおかしいと思います。2年に1回であっても、財政健全化計画に基づいて増額を繰り返していくというのは、結果的には、もう保険料が払えない人、そして差押えだってあるような人を増やしていくことになり、これは国民の命と健康に深刻な影響を与えかねません。無保険状態になる人もいるということを考えなければならないと思います。
以前は、政府は、国民健康保険に関しても、国から援助を強化しておりました。しかし、それがどんどん減っている。国の財政援助が減り続けているということを問題にしなければならないと思います。先ほど繰入れの問題で何人かの方が意見をおっしゃいました。一部の人に対する負担があるのだとか、赤字繰入れという赤字を強調するような意見もありましたけれども、果たしてそうなのですか。そこをよく考えなければならないと思います。税金というのは様々な形で、全体の人に対して税金が出るということばかりではないことは幾つもあるではないですか。ですから、保険料の問題だけを殊さら社会保険を納入している人との対立、分断をあおるような形で、赤字繰入れなのだ、あなたたちが損をしているのだみたいなことを言うのは、これは間違っている、私はそのように思います。先ほど赤字繰入れということを強調した方はぜひその点を考えていただきたいと思います。社会保険の制度、それと別に国民健康保険という制度があって、本来だったら、同じ収入だったらみんなが同じ金額のほうがいいにもかかわらず、全然負担が違うということが問題なのであって、それを自治体が援助していくということは、現状においては当たり前のことである、ここで分断を深めるような議論をしてはいけないということを、私はこの値上げに賛成した人には強く申し上げたいと思います。そして、今後の問題として言えば、公平、簡素な制度をつくる。国民皆保険を維持する。こうしたことを国が先頭に立って財政援助をして行うことを強く求めたいと思います。
以上で本議案に対する反対討論といたします。

落合勝利
6685◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6686◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第98号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6687◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6688◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第6 議案第85号 武蔵野市下水道事業基金条例を廃止する条例を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6689◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第85号 武蔵野市下水道事業基金条例を廃止する条例の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)基金を廃止して、現金、預金へ振り替えるとのことだが、使途等に変更はあるのか。答え、この基金は、下水道事業に必要な財源を確保し、将来にわたる下水道財政の健全な運営に資することを目的として設置した。公営企業会計に移行したことに伴い、利益が生じた場合は議会の議決を経た上で積立金として経理することが可能となったため、今後は利益積立金や建設改良積立金等として扱う予定である。なお、積立金は使途が特定されており、一定の拘束性はあると考えている。2)今後の積立ての目標をどのように考えているか伺う。答え、下水道事業経営戦略の30年間のシミュレーションでは、積立金の目標額を27億6,000万円と設定している。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6690◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6691◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第85号 武蔵野市下水道事業基金条例を廃止する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6692◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6693◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第7 議案第86号 武蔵野市福祉型住宅管理条例の一部を改正する条例、議案第88号 武蔵野市市営住宅条例の一部を改正する条例、以上2議案を一括して議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6694◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第86号 武蔵野市福祉型住宅管理条例の一部を改正する条例、議案第88号 武蔵野市市営住宅条例の一部を改正する条例、以上2議案の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
2議案は、その内容から一括して審査いたしました。
主な質疑は次のとおりでした。
1)本市のパートナーシップ制度は令和4年4月から開始しているが、このタイミングで条例を改正する理由を伺う。答え、パートナーシップ制度開始当初から、条例の解釈により、この制度利用者も同居を認める運用としていたが、今回、市職員の給与等に関連する条例でパートナーシップ制度利用者を明示的に規定することとなったため、市の条例としての整合性を図る点から、本条例についても改正することとした。また、東京都や他市でも明示的にパートナーシップを規定する改正が広がっている現状も踏まえたものである。2)今回の改正は、東京都のパートナーシップ制度で認められている方であれば、本市のパートナーシップ届出は出していなくても同居者の資格を有するという理解でよいか伺う。答え、お見込みのとおりであり、本市のパートナーシップ制度、東京都のパートナーシップ制度のいずれか、または両方お持ちの方が対象となる。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決に入りました。採決は1件ずつ行い、採決の結果、2議案とも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6695◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6696◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
採決は1件ずつ行います。
まず、議案第86号 武蔵野市福祉型住宅管理条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6697◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第88号 武蔵野市市営住宅条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6698◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6699◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第8 議案第89号 武蔵野市水道部企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6700◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第89号 武蔵野市水道部企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
質疑、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6701◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6702◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第89号 武蔵野市水道部企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6703◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6704◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第9 議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)を議題といたします。
各常任委員長の報告を求めます。
(総務委員長 藪原太郎君 登壇)

藪原太郎
6705◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま議題となりました議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)の総務委員会付託分における審査の概要と結果について御報告をいたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)市道16号線、177号線の景観道路事業に関し、工期に大幅な遅れが発生するということだが、詳細を伺う。答え、近隣の五日市街道で東京都の道路事業が行われており、16号線での電気工事と同時に施工すると電力供給が間に合わず、停電してしまうことになる。これを回避するため、先行している都の工事を待つという調整を行うものである。2)債務負担行為の吉祥寺本町1丁目地内道路改修工事について、当該道路に何か問題が発生しているのか伺う。答え、路面性状調査の結果に基づき、計画的に改修を行うものであり、何か問題が起きているわけではなく、市域全体で見ると比較的舗装状態がよくないということである。3)戸籍における氏名の振り仮名の法制化に伴う作業は膨大なものになると考えるが、費用の財源について伺う。また、作業については委託をすることになるのか。答え、今回補正予算に計上したのはシステム改修費のみだが、最終的には国から満額補助が出る想定だ。また、大部分の作業は委託可能だが、振り仮名を確定する作業は職員が行う必要があると考えている。4)膨大な量の戸籍の振り仮名入力作業は、ミスが起こり、トラブルにつながりかねないのではないか。また、今後は一般的な読み方であるかどうかを行政が審査することになる。これは命名権の侵害にもなり得ると考えるが、見解を伺う。答え、入力は慎重に何重にもチェックを行っていきたい。また、法律で守られている個人の権利を侵害しないよう、しっかりとした取組をしていきたいと考える。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。
(文教委員長 浜田けい子君 登壇)

浜田けい子
6706◯文教委員長(浜田けい子君) ただいま議題となりました議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)の文教委員会付託分における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)認証保育所プチ・クレイシュ移転の理由を伺う。答え、施設の老朽化が進んでおり、移転先では園庭を確保することにより、園内環境が改善され、保育の質の向上が図られるためである。2)施設整備補助金交付の必要性の判断はどのように行っているか伺う。答え、東京都の補助要綱に該当することが前提であり、市が目指す保育の質の向上に値するかについて、市長が本部長である待機児童対策本部会議で議論し、意思決定をした上で交付をする。3)認証保育所の認可化ではなく認証のままに止めた理由と、本部決定をしたのはいつか伺う。答え、令和2年度から待機児童ゼロが継続していることや5歳児までの人口統計の減少傾向が続いていることに加え、定員の空き状況等を勘案し、認可化と新規整備は一旦休止ということで令和4年11月に本部決定している。4)今後の保育状況を踏まえた上で、認可化はあり得るのか伺う。答え、保育需要が変われば、その都度、待機児童対策本部会議で判断を行い、事業者、議会、市民にも周知をしながら、手順を踏んで、しっかり対応していく。5)今回の認証保育所移転の総事業費は幾らか伺う。また、武蔵境コスモ保育園工事の事業費との違いについて伺う。答え、躯体を除く施設の内装改修のみで、税込み7,920万円である。物価高騰の影響等により、金額の大小は他の保育園の事業費と比べることはできない。6)小・中学校の学校保健衛生費100万円の補正について詳細を伺う。答え、インフルエンザの想定以上の増加に伴う登校許可証明発行件数が増えたことによる補正である。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は1名で、賛成討論でした。
その趣旨を紹介しますと、新しい園に対する補助の継続と、市の方針が決定したときは周知をよくしていただくよう要望し、賛成するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6707◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)の厚生委員会付託分における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金に関する周知の取組について伺う。答え、市報、市ホームページ、市公式SNSに加え、生活困窮者向け相談窓口や減免の窓口での御案内のほか、市政センターや福祉公社、市民社協において案内している。2)電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金に関する維持修繕工事費の内容は。答え、コールセンターや窓口を準備する費用である。3)給付対象でありながら申請しない世帯がある理由を伺う。答え、給付金は令和3年に始まったものであり、当初は10万円で申請期間が9か月だった。令和4年度は5万円で申請期間が4か月、次が3万円で3か月と推移してきており、金額と申請期間の変化に影響されている可能性も考えられる。4)帯状疱疹ワクチンの接種者の見込みは。答え、当初約1,920人を想定していたが、接種を開始したところ、今年度の見込みが大幅に予想を上回り、6,600人ほどと見込んでいる。5)新型コロナウイルスワクチン接種に係る健康被害救済制度により本市から国へ進達した内容は。答え、10件のうち8件の結果が出ており、内容は死亡一時金、葬祭費、医療費である。6)4月にスタートしている母子保健事業について、本予算ではなく今回の補正で出てきた理由は。答え、都から2月に情報提供があり、本予算で組むのは、スケジュール上、難しかった。執行状況を見ながら今回の提出を判断した。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6708◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)の建設委員会付託分における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)昨年度の補助金額と比較して、乗合バス事業者については上限を100万円から200万円に引き上げた一方、個人タクシー事業者については15万円から5万円としているが、この理由を伺う。答え、個人タクシー事業者への支援の例は都内でも少ないが、他市の事例を参考に上限額を設定した。2)物価高騰の影響に対し、運行継続支援金を交付するとのことだが、どの程度事業継続を支援できると考えているのか伺う。答え、例えば、東京都の場合はあくまでも化石燃料の上昇幅分としているが、バス事業者からは、燃料費が高くなる中で経費削減のために人件費を削減せざるを得ず、それが乗務員不足や離職につながるため、対応に苦慮しているとの話もある。このため、本市では市民の日常生活における移動手段の確保、公共交通を守るという意味から、人件費等としての使用も認めている。3)バス事業者は市域を超えて営業しているが、各事業所によって各自治体からの補助金額が違うという理解でよいか。答え、例えば、市内に営業所はないが運行系統数に応じて支払う、あるいは昨年度は支出したが今年度は見送る等、各自治体の状況によって扱いが異なっていると認識している。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6709◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6710◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第99号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第8回)、本案の各常任委員長報告は原案可決であります。本案を各常任委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6711◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は各常任委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6712◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第10 議案第100号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第2回)を議題といたします。
厚生委員長の報告を求めます。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6713◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました議案第100号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第2回)の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)通所介護、訪問介護の増加傾向について伺う。答え、令和4年度と5年度の各月の費用の実績を比較すると、1.4から1.5倍になっている。この傾向で費用が増えているため、今回補正予算を提出した。2)フレイル予防に関する市の考えを伺う。答え、総合事業開始時点で既にテンミリオンハウスや不老体操などに一般会計で取り組んできており、要支援の認定を取ってサービスを受ける市民の平均年齢が全国や都よりも高くなっている。テンミリオンハウスやいきいきサロンなどの活用を継続していく。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6714◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6715◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第100号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第2回)、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6716◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6717◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第11 議案第101号 令和5年度武蔵野市水道事業会計補正予算(第1回)を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6718◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第101号 令和5年度武蔵野市水道事業会計補正予算(第1回)の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)女子大通りの工事に関する債務負担行為補正が出されているが、詳細を伺う。答え、この工事は東京都が実施している四軒寺交差点改良工事の先行工事として実施するものである。東京都が開催する道路調整会議の中で工事の施工順を決定しているが、水道工事は令和6年4月からの着工割当てとなったため、4月初旬から工事を開始できるよう債務負担行為を設定した。2)補正予定額が5,392万8,000円とのことだが、金額の根拠を伺う。答え、令和3年度末と令和4年度末の電気料金単価の差額を高騰分として、揚水や配水等のポンプの使用に要した電気使用量を乗じたものである。3)今回は一般会計からの補助金という方法で水道事業会計の補正予算を計上しているが、今後もこのような対応を取ることはあるのか。答え、水道事業会計は企業会計として独立性を持っており、基本的にはそのような対応は考えていない。収支については、使用料をいただく中で企業努力をしていくものと考えている。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6719◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6720◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第101号 令和5年度武蔵野市水道事業会計補正予算(第1回)、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6721◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6722◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第12 陳受5第25号 介護に関する陳情を議題といたします。
厚生委員長の報告を求めます。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6723◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました陳受5第25号 介護に関する陳情の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)本市として、陳情を受けてどのような取組が可能か伺う。答え、介護保険事業計画を策定し、事業者連絡会議などを活用して現場の声を聞いている。計画策定に際し、介護職員・看護職員等実態調査を実施しており、人材の確保のための施策、教育研修制度の拡大・充実などの意見が上位に出てくる。この意見を受け、平成30年開設の地域包括ケア人材育成センターやケアリンピックなどを展開している。今後も同様のスタンスで本市の介護を支えていきたい。2)処遇改善について、市の考えを伺う。答え、ヘルパー以外にも、訪問看護、ケアマネジャー、事務職、調理員など多くの人が関わり、市民の方の介護を担っている。国において処遇改善の検討も進んでいるが、市では、介護職・看護職Reスタート支援金、ケアリンピックなどに独自に取り組みつつ、国や都に対しての意見具申も行っており、今後もしっかり行っていく。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、可否同数であったため、委員長裁決により不採択とすべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6724◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6725◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
陳受5第25号 介護に関する陳情、本件の委員長報告は不採択であります。陳受5第25号 介護に関する陳情、本件を採択することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6726◯議 長(落合勝利君) 起立少数であります。よって、本件は不採択とすることに決しました。
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落合勝利
6727◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第13 総務委員会陳情継続審査要求についてを議題といたします。
お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました委員会から申出の陳情継続審査件名表のとおり、閉会中の継続審査に付したいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6728◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認めます。よって、本件は閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
会議を閉じます。
これをもって令和5年第4回武蔵野市議会定例会を閉会いたします。
○午後 0時14分 閉 会