全 106 発言
6164 令和5年武蔵野市議会会議録第17号
(第3回定例会)
9月20日(水曜日)
○出席議員(26名)
1番 道 場 ひでのり君 2番 きくち 由美子 君
3番 大 野 あつ子 君 4番 深 田 貴美子 君
5番 東 山 あきお 君 6番 宮 代 一 利 君
7番 本 多 夏 帆 君 8番 ひがし まり子 君
9番 小 林 まさよし君 10番 浜 田 けい子 君
11番 落 合 勝 利 君 12番 笹 岡 ゆうこ 君
13番 さこう も み 君 14番 藪 原 太 郎 君
15番 蔵 野 恵美子 君 16番 木 崎 剛 君
17番 小美濃 安 弘 君 18番 与 座 武 君
19番 橋 本 しげき 君 20番 三 島 杉 子 君
21番 本 間 まさよ 君 22番 山 本 ひとみ 君
23番 下 田 ひろき 君 24番 西園寺 みきこ 君
25番 川 名 ゆうじ 君 26番 深 沢 達 也 君
○欠席議員
な し
○出席説明員
市 長 松 下 玲 子 君 副 市 長 伊 藤 英 穂 君
副 市 長 恩 田 秀 樹 君 教 育 長 竹 内 道 則 君
監査委員 小 島 麻 里 君 総合政策部長 吉 清 雅 英 君
行政経営担当部長 小 島 一 隆 君 総務部長 一ノ関 秀 人 君
財務部長 樋 爪 泰 平 君 税務担当部長 河 戸 直 也 君
市民部長兼交流事業担当部長 田 川 良 太 君 防災安全部長 稲 葉 秀 満 君
環境部長 大 塚 省 人 君 健康福祉部長 山 田 剛 君
保健医療担当部長 田 中 博 徳 君 子ども家庭部長 勝 又 隆 二 君
都市整備部長 荻 野 芳 明 君 まちづくり調整担当部長 福 田 浩 君
会計管理者 大 杉 洋 君 水道部長 関 口 道 美 君
教育部長 藤 本 賢 吾 君
○出席事務局職員
事務局長 清 野 聡 君 事務局次長 村 瀬 健 大 君
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○議事日程第4号
令和5年9月20日(水曜日) 午前10時 開議
第1 議案第68号 武蔵野市市民農園条例の一部を改正する条例 (総務委員会審査報告)
┌議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約────────(文教委員会審査報告)
第2┤議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約 │
└議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約──────────┘
第3 議案第67号 武蔵野市高齢者福祉サービス事業の利用に関する条例の一部を改正する条例
(厚生委員会審査報告)
第4 議案第69号 武蔵野市みどりの保護育成と緑化推進に関する条例の一部を改正する条例──┐
(建設委員会審査報告)
第5 議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改正する条例 │
第6 議案第71号 武蔵野市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例───────┘
第7 議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回) (各常任委員会審査報告)
第8 議案第73号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第1回)(厚生委員会審査報告)
第9 陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情
(厚生委員会審査報告)
第10 議員提出議案第3号 健康保険証の存続を求める意見書
第11 陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情 (建設委員会審査報告)
第12 陳受5第22号 陳情書への捺印を省略することに関する陳情 (議会運営委員会審査報告)
┌議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について
第13┤議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について
└議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について
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落合勝利
映像ID: 2548
第2 議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約(文教委員会審査報告)
議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約(文教委員会審査報告)
議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約(文教委員会審査報告)
第3 議案第67号 武蔵野市高齢者福祉サービス事業の利用に関する条例の一部を改正する条例(厚生委員会審査報告)
第4 議案第69号 武蔵野市みどりの保護育成と緑化推進に関する条例の一部を改正する条例(建設委員会審査報告)
第5 議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改正する条例(建設委員会審査報告)
第6 議案第71号 武蔵野市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例(建設委員会審査報告)
第7 議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)(各常任委員会審査報告)
第8 議案第73号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第1回)(厚生委員会審査報告)
第9 陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情(厚生委員会審査報告)
第10 議員提出議案第3号 健康保険証の存続を求める意見書
第11 陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情(建設委員会審査報告)
第12 陳受5第22号 陳情書への捺印を省略することに関する陳情(議会運営委員会審査報告)
第13 議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について
議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について
議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について
6165 ○午前10時00分 開 議
◯議 長(落合勝利君) これより本日の会議を開きます。
直ちに議事に入ります。
本日の議事は、日程第4号をもって進めます。
日程第1 議案第68号 武蔵野市市民農園条例の一部を改正する条例を議題といたします。
総務委員長の報告を求めます。
(総務委員長 藪原太郎君 登壇)

藪原太郎
6166◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま議題となりました議案第68号 武蔵野市市民農園条例の一部を改正する条例の総務委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)閉園する2つの市民農園は生産緑地ということでよいか。答え、生産緑地ではなく、農地である。2)本市の生産緑地の現状について伺う。答え、年々、相続等に伴って減少傾向にある。3)閉園の説明の際にどのような意見があったか。答え、議案が通った後に説明をするため、意見はまだない。4)いつまでに原状復帰をする予定か。答え、1月31日に閉園、その後、2月から工事を行い、3月末までには返還する。5)農業振興基本計画には、市民農園の増設を検討するとあるが、今後についてどのように考えているのか。答え、農地全体が減少傾向にあるが、市民農園は土地所有者からの協力がないと新たに開設は難しい。6)他の市民農園について同様に返還を求められる可能性はあるのか。答え、所有者が御高齢の農園もあり、相続の可能性はあり得る。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決するべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6167◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6168◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第68号 武蔵野市市民農園条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6169◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6170◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第2 議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約、議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約、議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約、以上3議案を一括して議題といたします。
文教委員長の報告を求めます。
(文教委員長 浜田けい子君 登壇)

浜田けい子
6171◯文教委員長(浜田けい子君) ただいま議題となりました議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約、議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約、議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約、以上3議案の文教委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
3議案は、その内容から一括して審査いたしました。
主な質疑は次のとおりでした。
1)再入札の結果を伺う。答え、工事費を約1.3倍、工期を25か月と、それぞれ見直しを行い、落札となった。2)地中障害物であるくいの撤去を行う追加工事は改築工事の工期に影響はないのか伺う。答え、周囲の仮囲いの設置などに時間を要するので、その間、速やかに行えば影響はない。3)くいが残るという事態は予測できたのか。また、原因について伺う。答え、くいは60年前のもので、経年劣化などで破損して残ったのではと考え、予見できない事象である。できる限り原因分析をし、今回の経験を生かしていく。4)工事の契約差金を使うことに問題はないか伺う。答え、原則は凍結であるが、突発的な事象と、急を要するための措置である。5)入札辞退の理由を伺う。また、辞退のペナルティはあるのか伺う。答え、予定価格に収まらず、技術者の確保が困難ということで辞退。ペナルティはない。6)追加工事と新築工事の案内はどうするのか伺う。答え、追加工事についてはビラを配布し、新築工事については別途説明会をする。7)各階のトイレ設置状況を伺う。答え、1階は地域の方、災害時にも使うことを想定しており、多目的トイレとして、オストメイト、ベッドを設置している。2階、3階はLGBTQへの将来対応ができるように設計をしている。8)不登校生徒の居場所について伺う。答え、議論をした結果、専用の部屋は設けない方針であり、校内に様々な居場所を設けている。9)工事車両の搬入ルートの変更について伺う。答え、詳細はこれから業者と打ち合わせていくが、工期を25か月とし、様々な車両を使うことで搬入が可能となると考えている。10)工事費を上げたが、スライド条項は入っているのか伺う。答え、スライド条項適用対象の工事である。11)くいの先端が残っていたことが分かった時期と、くいを取り除く工法について伺う。答え、7月31日に報告を受けた。BG工法という、直径1メートルのケーシングを地中に回転させながら掘った後、流動化剤で埋め戻す工法である。12)追加工事の契約形態を伺う。答え、本体工事への影響を与えないためにも、解体工事を請け負っている業者と随意契約をする。13)追加工事の行政報告をしなかった理由を伺う。答え、解体工事の一連の流れの中で作業を進めていきたいと判断した。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決に入りました。採決は1件ずつ行い、採決の結果、3議案とも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6172◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6173◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
採決は1件ずつ行います。
まず、議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6174◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6175◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6176◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6177◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第3 議案第67号 武蔵野市高齢者福祉サービス事業の利用に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
厚生委員長の報告を求めます。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6178◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました議案第67号 武蔵野市高齢者福祉サービス事業の利用に関する条例の一部を改正する条例の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)今回の条例改正は市民に不利益が生じないよう改正するものと理解するが、健康保険法等との関係でタイムラグがあることは問題ないか。答え、実務的には、令和3年4月の介護保険条例の改正で、不利益が生じないように対応している。今回の規定を令和3年8月1日に遡り適用することについては、法律的に問題ないことを確認している。2)サービスの提供をする側の手続などが変わることはないか。答え、全く影響はない。3)障害児通所支援などの月額算定においても不利益を被る事例はないか。答え、平成30年度の税制改正時に既に見直しを行っており、計算方法を変えているため、問題ない。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6179◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6180◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第67号 武蔵野市高齢者福祉サービス事業の利用に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6181◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6182◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第4 議案第69号 武蔵野市みどりの保護育成と緑化推進に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6183◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第69号 武蔵野市みどりの保護育成と緑化推進に関する条例の一部を改正する条例の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)保存樹木のうち、文化財の指定を受けたものに対して剪定補助金が拡充されるとのことだが、以前から剪定に対する補助はあったのか。また、以前は幾らだったのか伺う。答え、剪定についてはこれまで補助がなかった。文化財の登録を受けたものに対し、今回初めて助成するものである。2)助成が4,000円分拡充されたが、管理金額としては不十分だと考える。さらに増額をするという考え方はあるか伺う。答え、保存樹木はそれなりに大きさのある樹木であり、維持管理には費用が相当かかっていると認識している。今後の助成拡充については他自治体の動向等を踏まえて検討したい。3)指定文化財は地域のシンボルになっているが、掲示板がついていたか伺う。答え、市指定の天然記念物の前にはプレートを置いている。4)条例改正に伴い、どのくらいの予算支出額を想定しているのか伺う。答え、令和5年度に関しては90万円を確保している。5)生け垣は補助が出ないという理解でよいのか伺う。答え、改正前の条例には生け垣という言葉はないが、生け垣は樹木の集団という扱いで補助対象になっていた。今回は規則で用いられる用語と統一したものであり、補助していなかったということではない。6)都内の他自治体と比べ、本市の保存樹木保護における補助金の状況、認識を伺う。答え、三鷹市では1本につき年間3,000円の助成と3年に一度上限5万円の剪定補助、杉並区では1本につき年間8,000円の維持管理補助となっており、武蔵野市は突出して低くも高くもないという現状である。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6184◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6185◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第69号 武蔵野市みどりの保護育成と緑化推進に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6186◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6187◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第5 議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改正する条例を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6188◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改正する条例の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)この間、市は、地域応援券等、物価高や電気代高騰に対し独自の政策で支援を行ってきたが、今回の下水道については、全市民の方々、事業者にも負担が増える。これを決定したことについて、執行部の考え方を伺う。答え、物価高騰の中、厳しい生活をされている方も多数いるということは承知している。一方で、武蔵野市下水道総合計画等に基づいて4年ごとに料金の改定を行う中で、安定し、計画どおりに行っていくということや負担の平準化ということも考えると、ここで一定御理解をいただき、提案をすべきであろうと決定した。2)例えば介護保険については市民の暮らしが大変だとして値上げを見送ったということがあった。一方で、下水道の場合は値上げ改定とした考え方を改めて伺う。答え、社会保障費については、負担とサービスのバランスを考え、判断した。一方、下水道は市民生活を守る重要なインフラであり、ストックマネジメント計画の下に設備を更新していく方針である。また、公営企業会計に移行し、自主財源の下に更新していくとの経営戦略の下、値上げを延ばすリスク等も含めて総合的に判断し、意思決定した。3)本市の下水道料金は、事業所については低く設定されている。4年ごとの見直しの際、この点は検討をしなかったのか伺う。答え、前回の使用料改定の機会から、大口利用者の料金については御指摘いただいて、課題となっていた。検討委員会の意見も伺ったところ、今回は一般家庭の方も事業者も均等に基本利用料を御負担いただくのがよいと考えた。4)今回は3.7%の改定をするということだが、昨今の物価高騰も考えると、本当に3.7%でよいのか伺う。答え、物価は上振れ、下振れの両方の可能性がある。しっかりと4年ごとの見直しの中で対処できるものと考えている。5)例えば期間限定で減免するなど、物価高騰対策という議論は検討委員会ではなかったのか。答え、生活困窮者について別途対応は行うが、委員会の議論の中では、受益者負担において、やはり一定の料金は頂く必要があるとの意見であった。6)下水道料金を上げる分や物価高に対応するため、政治判断として、全世帯において市民税減税など補助的な経済政策などは検討できないか伺う。答え、税については法律に基づいて負担いただく中で、コロナ禍で都市計画税の減税措置を一時的に行ったことはあるので、可能な部分については検討したいが、下水道は独立企業会計であり、自立性を保ちつつ経営していくという点を踏まえて考えたい。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は1名で、反対討論でした。
その趣旨を御紹介いたしますと、値上げによる負担を抑えるよう努めた点は見られるものの、物価高騰の中で値上げの提案がされたことは残念である。一方で、事業者に対しては、他市と比べても2分の1の料金となっている。市民の生活を守るという点からは、今回の値上げは認められず、反対するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6189◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を。
(「討論」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6190◯議 長(落合勝利君) 質疑を省略し、これより討論に入ります。
(21番 本間まさよ君 登壇)(拍手)

本間まさよ
6191◯21番(本間まさよ君) 議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改正する条例に反対の討論を行います。
異常な猛暑が続く中、家庭向け電気料金の大幅な値上げが実施され、10月からまた値上げをするとの報道もあります。ガソリン代は15年ぶりの高値となっています。食料品、生活必需品を中心に、物価の値上げが続き、市民生活は厳しい状態が続いています。新型コロナウイルス感染拡大による影響もまだまだあります。武蔵野市は、こうした状況に対応するために、この間、市民の暮らしとまちの経済を守り、活性化を図る、市独自の支援策を進めてきました。武蔵野市くらし地域応援券は、市民の暮らし支援と消費喚起による市内事業者支援を目的として行われた事業ですが、9割以上の利用があり、市民に大変好評でした。食材費の高騰による影響も考慮し、学校給食、保育、福祉施設への支援や、ガソリン代に補助をするなども実施されてきました。
こうした中で、今回、武蔵野市の下水道使用料の改定条例が、4年に一度は見直しを行うとの考えで条例提出がされました。条例の内容は、値上げです。詳しくは、8立米、基本料金を消費税10%を含め現行539円から559円に、15立米を現行924円から960円に、20立米を1,199円から1,246円へと値上げをするものです。事業者に対する料金は、100立米が現行8,239円が8,605円に、500立米が5万7,189円に、1,000立米が13万4,189円から13万9,945円と上がるものです。2,000立米が34万8,689円から36万3,245円に値上げされるものです。
今回の使用料改定に際して、23区と26市平均の比較資料が参考として提出、説明されました。これによりますと、家庭用下水道使用料は23区も26市平均も武蔵野市より高くなっています。しかし、近隣市を比較してみますと、私も計算してみましたし、市からの答弁もありましたが、三鷹市は、8立米、基本料金で440円、小金井市は385円、西東京市は451円となっています。15立米でも武蔵野市の現行の料金より低く設定されています。事業者対象の料金は、使用料が高くなるほど武蔵野市の2倍近い料金設定となっています。市の資料によりますと、2,000立米で、武蔵野市が改定後は36万3,245円ですが、23区は68万2,748円、26市平均が61万6,863円となり、三鷹市では約80万円、小金井市が約55万円、西東京市が約66万円となり、いずれも2倍または2倍以上となっています。家庭用下水道使用料は近隣市では武蔵野市より使用料金を低く設定し、事業者用は23区も26市も、そして近隣市も武蔵野市より高く設定していることが分かりました。
この武蔵野市の料金設定についてはもう20年以上前から指摘をしてきたところで、駅前の大型商業施設などが対象となっている事業者への料金が他地区と比べ半額以下になっている実態は見直すべきではないでしょうか。4年に一度は料金の改定をと言いますが、介護保険法に基づく3年に一度の保険料見直しの時期だった令和3年(2021年)から令和5年(2023年)の保険料は、経済状況を考慮して改定せず、据置きとなりました。経済状況を考慮するというのであれば、下水道使用料は市民全体に関わるものですから、据置きも含め、検討すべきだったのではないでしょうか。武蔵野市は2021年度に独立採算制を原則とする公営企業会計を導入しました。公営企業会計導入により、値上げは既定路線となりかねません。経済状況の厳しい中、経済的に困難な人への減免制度が必要だと思います。
共産党市議団は、下水道料金の基本料金の減免を求めてきました。基本料金、8立米以下の方の中には、年金暮らしや大変慎ましく生活されている方もたくさんいらっしゃいます。減免制度の拡充を求めます。市は、使用料改定に対する考え方として、安定的な経営を行う上では4.3%の改定が妥当ではあるが、社会状況や市民生活等を考慮して3.7%の改定を採用したということや、市議団が指摘いたしました料金改定単価を5円単位から1円単位に変更し、値上げ幅を抑える努力があったことは理解をしています。しかし、長引くコロナ禍、物価高騰で、市民生活は疲弊しています。この時期に、生活に欠かせない公共料金を引き上げることは容認できません。
以上、申し上げた理由によりまして、今回の値上げ条例には反対といたします。
(22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)

山本ひとみ
6192◯22番(山本ひとみ君) それでは、ただいま議題となっております議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改定する条例には反対ですので、反対の討論をさせていただきます。
議案の内容については先ほどの方から詳しい説明があったかと思いますので、そこの部分は繰り返しになりますから申し上げないでおきたいと思います。今回、下水道料金の改定に当たりまして、4年に1回見直すとのことで引上げの提案がありました。私はこれまでも、物価高騰が続いている折から、水道料金、基本料金部分はゼロにしたらどうかということを申し上げてまいりました。水道料金と一緒に下水道料金も徴収をされているわけです。今回、担当のほうからは、他自治体との比較を含めて、議案の説明もいただきました。その中では、使用料金の体系に関して、単価を5円単位から1円単位にすることや、減少している公衆浴場に関しては現行どおりとしたことに関しては評価をしています。しかし、水道、下水道料金の基本料金部分に関してはゼロを申し上げているということもありますし、総合的に判断した結果、値上げに関しては賛成できないと考えまして、以下、反対の理由を申し上げたいと思います。
水道や下水道はライフラインの根幹となっています。今日、電気代などで物価高騰が続いておりますので、生活に困窮する世帯への影響は無視できません。水道を使って下水道を使わないという人はいないわけです。新型コロナウイルス感染症、私は新型コロナ災害というふうにずっと申し上げておりますが、このことが表面化して以降、私も広域団体に属して活動しているのですけれども、そこの人からも、仕事が減るとか、仕事がなくなったとかということで、大変苛酷な状況に追い込まれている人が後を絶たない状況になっております。これもつい最近広域で活動している方から聞いたのですけれども、水道を止められているというケースも明らかに増えているのです。水道を止められたら、人間、ずっと生きていくのはなかなか困難になります。また、止められた世帯の中身ということでいいますと、例えば、本人が認知症であったり、あるいは外国籍の人であったりということもありまして、もちろん通知はポストには入っているのでしょうけれども、その内容が分かりにくいというケースも伺っております。水道や下水道料金の滞納があった場合には、通知を入れるとかインターネットで調べるというやり方だけではなくて、やはり直接対話を行って、事情を伺い、これからの対応をどうしていったらいいのか考えていくことが特に必要だと思います。これは、繰り返しになりますけども、インターネットで全てが完結できない人が一定いるということを考えて、直接対応を続けていくということが必要だというふうに考えております。
また、料金体系に関して申し上げておきます。これについては、一定の改善が図られているというふうには思いますが、やはりさらなる検討が必要だと思います。私は水道料金の基本料金はゼロにしたらどうかと言っているぐらいなので、今、特に生活困窮世帯に対する配慮は必要だと思います。下水道料金に関して具体的なことを申し上げますと、小口の容量が少ない世帯というのは値上げする必要はない、据え置くべきだと思います。一方で、大口の大企業とか大きな商業施設の運営者だとか、そういうところでは引上げをしても構わない、そういう状況だと私は思っています。そうやって累進性をもっと強化していく必要があるのではないかと思います。
なお、御近所の、水道を割と使っている、一般家庭ではない中小というか、零細というか、飲食店の人からもお話があったのですけれども、そういった方は、例えば、来月実施と言われている消費税のインボイス制度によって払うべき税額が増えるおそれを大変懸念されていました。こうした負担増になるところに関しても配慮が必要だと私は考えております。
以上のように、電気代などで物価高騰が続いている折から、生活困窮者に対しては、ライフラインの根幹である水道、下水道料金にはさらなる配慮が必要であること、そして、現在の下水道料金の料金体系に関しては、大口の事業者、大口の企業に関してはやはりさらなる負担増は検討していくことが料金体制として必要で、より累進性の強化こそ必要であるということを申し上げまして、私の反対討論といたします。

落合勝利
6193◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6194◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6195◯議 長(落合勝利君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6196◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第6 議案第71号 武蔵野市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6197◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました議案第71号 武蔵野市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)過去の実態調査で、管理が不適切な空き家が31戸あったという答弁があったが、どのような対応が行われているのか伺う。答え、一部について建て替え等が進み、うち23戸が解消している。残りの建物についても現在実態調査を行っており、時間のかかる相談支援等もあるが、引き続き所有者等の方と相談しながら進めている。2)今回、新しい未然防止の制度ができることで、武蔵野市の空き家対策にどういう効果が期待できるのか伺う。答え、助言や指導によっても改善されない場合は勧告ができるようになった。勧告は行政指導ではあるが、勧告を受けると、地方税法で認められている住宅用地特例が解除されてしまう。これが新たな市町村の権限となる。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6198◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6199◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第71号 武蔵野市空家等の適正管理に関する条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6200◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6201◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第7 議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)を議題といたします。
各常任委員長の報告を求めます。
(総務委員長 藪原太郎君 登壇)

藪原太郎
6202◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま議題となりました議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)の総務委員会付託分における審査の概要と結果について御報告をいたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)高齢者総合センターの工事費は上がらないで済むのか。答え、都の基準も含めて、上昇率をプラスした形で設計を積み上げてある。2)高齢者総合センター厨房機器の受発注について、これは何か特別なものなのか。答え、中身については厨房機器一式であり、受注生産となる。3)この時期に桜まつりの話が出てきたのはなぜか。答え、コロナが5類に移行して、リアルでの開催が可能と判断したためである。4)法人市民税の還付で7,500万円の補正があるが、詳細を伺う。答え、大きな事業者で、早い段階で納付済みだったが、収入の状況が悪化したとのことで還付が発生した。5)学校避難所井戸に導入する逆浸透膜式浄水器について、これまでの滅菌式との違いを伺う。答え、滅菌式は塩素などを使い、初動要員が参集して操作をするが、滅菌に3時間くらいかかり、目に入れば失明などの危険もある。逆浸透膜式は、避難所にあるガソリン発電機を使えば1,000人以上に安全な水を供給できる。6)有機フッ素化合物について、本市より西の自治体であれば米軍基地もあり、理解はできるが、本市でこれだけの数値が出ていることに対してどのような推察をしているのか。答え、原因について、科学的検証は専門家会議で行い、国も議論しているが、まだ分からない。水源の浅さも一つの原因になっているのではないかと思っている。7)補助金を出している民間井戸はもっと浅いと思うが、どうなっているのか。答え、全部で28か所あるが、既に飲んでいる1か所は水質基準51項目とPFOS、PFOAも検査済みであり、基準をクリアしていると保健所に提出してある。8)資料では学校避難所井戸をAからKと表記しているが、どれがどの学校に当たるのか知りたいが、どうか。答え、学校名を示すと混乱が起きるため、このような判断をした。9)導入する浄水器は使ってみたか。答え、検査機関の結果も出ており、浄水器を使用して実際飲んでみたが、味も問題なかった。10)浄水器の費用とランニングコストを伺う。答え、予算ベースで1台160万円、消耗品として、フィルターが1つ18万7,000円である。11)フィルターは5年ごとに交換ということだが、使おうが使うまいが5年ごとに交換するということか。答え、おおむね5年となっているが、ローリングストックを考えて、効率的、効果的になるように考えていく。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。
(文教委員長 浜田けい子君 登壇)

浜田けい子
6203◯文教委員長(浜田けい子君) ただいま議題となりました議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)の文教委員会付託分における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)多様な他者との関わりの機会の創出事業費補助について、現在この制度をどのくらいの施設が利用しようとしているのか伺う。答え、令和5年度10月スタートは、幼稚園が3つ、地域型保育事業の施設が1つである。2)補助額を1施設当たりの年額を784万円とし、1人当たり幾らとしない理由は何か伺う。答え、安定的な事業運営に資する額を東京都として設定したと認識している。3)定員に空きの出ている保育園には経営にプラスという印象だが、市はどのように連携するのか伺う。答え、利用者が少なくなっている園には、経営の安定化の効果が出ると考えている。各施設に御協力いただきたいと考える。4)武蔵野市では要支援児の預かりをしないのか伺う。答え、東京都からは、基本的な定期預かりをまずやるという話を受けている。要支援児の対応はこの事業当初からは実施しない予定である。5)利用者は利用料を幾ら払うのか伺う。答え、一時保育の利用料と同額を想定している。6)現場の保育士の負担が増えないか伺う。答え、定員に空きがあればその枠を充てられるので、負担の急激な増加にはつながらない。また、補助の中で新規採用も可能と考える。7)ゼロ歳から2歳児の空きがないという状況で受入れは可能か伺う。答え、認可保育施設では空きが少ないので大きな課題になるが、認証保育所等に協力してもらい、定員確保に努める。8)学習者用コンピューター修繕再設定費用ほかという補正予算約1,900万円について内容を伺う。答え、活用頻度の増加や機材の経年劣化などによって、修繕の台数が増大したことによるものである。9)前年度の修繕費の決算額と今年度の予算額は幾らか伺う。答え、昨年度は2,203万2,571円。今年度は4,074万4,000円の予定である。10)修繕費を児童生徒が費用負担することがあるのか伺う。答え、現段階では事例はない。11)修繕について、今後保険を入れていくという理解でよいのか伺う。答え、端末補償制度の適用について、引き続き検討していきたい。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決に入りました。採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6204◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)の厚生委員会付託分における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)障害者福祉センター設計業務の変更金額の正当性は。答え、もともとの契約に基づき、労務単価の変更を受けて算出した。2)高齢者総合センターの厨房機器について、既製品ではなく受注生産品にした理由は。答え、仮設施設で使用し、改修後の施設に大きさ等を合わせて発注するため、この規模だと基本的には受注生産となる。3)厨房機器設備工事が補正予算となった理由は。答え、仮設施設と改修後の施設の両方で使用するため、設計がある程度進まないと調整ができないことから、本予算に間に合わなかったためである。4)両センターの建物について、環境配慮、特に断熱についての考え方は。答え、障害者福祉センターは、設計の中で環境配慮について盛り込んでいく。高齢者総合センターは、建物を再利用する形なので、断熱については制限を受ける側面もあるが、できるだけのことをやっていく。5)高齢者総合センターの4階、5階には共用スペースがあり、乳幼児の救急法の講習会なども開催されており、ベビーチェアやおむつ替えシートの設置を要望するが、いかがか。答え、現段階では1階のみとなっており、他フロアに設置する予定はない。6)仮設施設における災害時対応についての考え方は。答え、現在のセンターにおけるマニュアルを運用する中で検討していく。7)障害者自立支援給付事業の増額の理由は。答え、事業内容に変化はないが、これまで実施していた事業で新たに補助対象となる事業が設定されたため、計上している。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6205◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑。
(「質疑」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6206◯議 長(落合勝利君) これより質疑に入ります。

山本ひとみ
6207◯22番(山本ひとみ君) それでは、ただいま委員長報告がそれぞれありましたが、私は、総務委員長の報告に関し、質問があったか、なかったかということを伺いまして、もしない場合には担当部長から御答弁をいただければと思っております。
その前に、質問に先立って、総務委員会の報告のどの部分かということに関して若干お伝えしたいと思うのですけれども、それは、学校避難用井戸における非常用浄水器の設置について今回補正予算が組まれました。これに関しては、6月に学校避難用の井戸に関して水質検査を行って、PFOS、PFOAによる水質汚染が暫定基準値よりも大きいということが明らかになったわけであります。これに関して、私は、今回浄水器を購入して水質の安全性を図るということに関しては、必要なことだと思っておりますので、もちろん賛成です。しかし、補正予算で資料として出された文書に関して、学校名に関してはABCというような形で伏せられていたわけなのですけれども、これはやはりきちんと出したほうがいい、どの学校の値がこうだということに関しては分かったほうがいいというふうに私自身は考えております。それによって、学校によっても差がある、この場所の学校はこうだということが分かります。ですから、どのようにしたら汚染から健康や環境を守るかということを考えることに資するというふうに考えております。質問があったかどうかということに関しては、以下2点でございます。
1点目。井戸というものがあるわけなのですけれども、今回、井戸の中に、学校には災害用の井戸があることが改めて説明があったわけですけれども、私自身も6月議会の一般質問の中で井戸に関して質問をいたしました。これはPFOS、PFOAに関して、市内の井戸の状況を伺ったわけであります。そのことに関して、私自身はどう聞いたかというと、飲用は東京都が把握していて、その他の井戸は地盤沈下を心配して、そことの関係で基本的には武蔵野市が担当しているというふうに聞きました。人間の飲用以外でも農業用水であっても、基本的には口に入れる食べ物を作っているとしたら、やはり検査と市民への公開が必要ではないでしょうかというふうに質問をして、それに対する答えがあったわけですけれども、答弁としては、令和3年度末現在で水道法の規制を受ける専用水道は7施設、水道法及び都条例の規制は受けないが、東京都飲用に供する井戸等の衛生管理指導要綱により、指導の対象となっている飲用に供する井戸等は17施設ありますというような御答弁があったわけですけれども、学校用の井戸、学校で避難するときに使う井戸に関しては御答弁もなかったし、そのときは説明もなかったわけです。これに関して総務委員会での質問があったかどうかということを伺いたいと思います。これが1点目の質問です。
もう1点は、そのときの議案第72号の関連資料ですけれども、ここには設置予定の浄水器の概要というものが書かれております。この中にはこう書かれています。「全ての不純物(細菌、塩素、農薬、重金属、放射性物質など)や有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の除去が可能な、水の分子しか通さない逆浸透膜フィルターを搭載」と書いているわけです。ここに、機械の性能の中で「全ての不純物」と書いているのです。全ての不純物が除去できる。これに関しては、やはり心配する人も出かねないという内容だと思いますし、実際私は心配をしたし、私の友人の何人かも心配をしていました。なぜこのように書くのかという質問があるかなと思っていたのですけれども、この全ての不純物に関する質問に関して、私は聞いておりましたが、なかったと思います。この質問があったかどうかを委員長に伺いたいと思います。
以上、2点質問させていただきました。

藪原太郎
6208◯総務委員長(藪原太郎君) ただいま山本ひとみ議員から御質問が2点ありました。その2点については、総務委員会の中での質疑はありませんでした。もし御担当のほうで無理なく御答弁が可能でしたら、簡潔にお答えいただければ幸いです。
6209◯防災安全部長(稲葉秀満君) 2点御質問をいただきました。
令和5年第2回市議会の山本議員の一般質問につきましては、御質問の趣旨から、常時飲用の井戸についての御質問と捉えており、そのため、平時の飲用としては使用しない学校避難所の単独井戸につきましては答弁をさしあげていないものでございます。
2点目の、逆浸透膜フィルターの膜網が0.0001マイクロメートルであるため、水中の不純物を除去できるという認識で、補正予算資料に設置予定浄水器について記載をしたものでございます。
以上です。

山本ひとみ
6210◯22番(山本ひとみ君) 御担当の部長から答弁をいただきまして、ありがとうございます。何か簡潔だったかなという印象を持っておりますが、私のほうもそれを聞いた上での再質問をさせていただきたいと思います。
1点目の学校の災害用井戸のことなのですけれども、やはり学校の井戸の中には、水道水源をふだん使っている井戸と違って、深さが70メートルとか、それに比べると結構浅めの井戸もある。だから、どうだというふうにこれから考えるべきことかもしれませんけれども、どこの学校がと分かったほうがいいと思うのですけれども、今の話だと、平時使わない井戸に関しては。6月議会の一般質問で、市内の井戸の状況を聞いたわけです。平時か、非常時かと聞いたわけではないのです。そういうふうな区別を私がしたわけではありません。その点で、少なくとも、こういう学校用では避難者向けに。確かに災害はあした起きるかも分からないけど、何年も起きないかもしれない。それは分かりません。一旦災害が起きたら、もしかすると1日ではなくて、何日か使うかもしれないということもあるわけですから、それに関してはやはり説明したほうがよかったなと私自身は思っています。こういう災害用で、平時は使わないかもしれないけれども、市内には学校の中に井戸があるということは言うべきではなかったのかというふうに思いますが、それについて見解を伺えたらと思います。
2点目の、全ての不純物と書いたら、やはりこれは全ての不純物が取り除けるのだろうかと。私なんかは、えっ、そんなことがあるのかなと。だったら、それをいろいろな人にやはり言わなければいけない。もちろん、PFOS、PFOAの問題で、家庭用の水道に浄水器をつけようというふうに考えている人も増えたと思うのです。今、浄水器の性能も恐らくこの10年以上でいろいろ向上を図ってきたのではないかというふうに思いますから、私は、今回こういうふうに浄水器を買って設置することがいけないと言っているわけでは全然ないのです。だけども、どのメーカーか、はっきりしないわけだから、どういう性能かというのは私も全部はよく分からないわけです。今回、浄水器の機種が分かれば検索をすることもできるわけなので、それについては、私としては、こういう書き方についてはいかがなものかなというふうに。私としては、もう少し書き方に留意したほうが。書き方の問題です。浄水器を買うなと言っているわけではございません。もちろん、逆浸透膜の浄水器が全然意味がないと言っているわけでもありません。ということで、記載に関しては注意を払っていくということが。今、福島でまだ原発事故は終わっていないと私は思っているわけですから、様々な原子核だったり物質に関しては気をつけて書く必要があると思います。ということで、これに対しても検討し直したらどうかということはどう思いますでしょうか。
6211◯防災安全部長(稲葉秀満君) 2点御質問いただきました。
表現につきましては、市民への啓発も含めまして、今後も、適切なものになるよう、引き続き検討してまいります。
最初の御質問につきましては、PFOS、PFOAにつきましては非常に関心が高いものだと考えておりまして、私どもも6月に検査をして、今回補正予算で上げさせていただきました。一般質問のやり取りについては、御意見をいただきましたので、今後の参考にさせていただければと思っております。
以上です。

落合勝利
6212◯議 長(落合勝利君) これにて質疑を終局し、これより討論に入ります。
(4 番 深田貴美子君 登壇)(拍手)

深田貴美子
6213◯4 番(深田貴美子君) それでは、日本維新の会武蔵野市議団としまして、議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算に賛成の討論を申し上げます。
市民の安心と安全を守ることは、行政の最大の使命であります。2020年(令和2年)1月8日朝日新聞「東京・多摩の水道で高濃度有害物質 井戸のくみ上げ停止」の報道を受け、緊急に深井戸水質検査をお願いし、2月17日に、国の安全基準を大きく下回るものの、検出が認められた事案でありました。学校避難所の浅井戸の検査をお願いし、そして、国の安全基準を大きく上回る結果がこのたび明らかとなりました。本来であれば、令和2年に問題が報道に上がった時点で、浅井戸対策は令和3年度本予算または緊急補正予算、ここに検査と処置をするべき事案でありました。折しも、令和2年はコロナが猛威を振るう、まさにそのさなかでありました。この間、地震等の避難所利用の事態がなかったことが幸いであったと言えるでしょう。できれば、本市は地下水に依存する、だからこそ、国、東京都に首長として意見書を提出していただきたかったと、今、思います。
いずれにしましても、このたびの学校避難所井戸につきましては、水道部、防災部の連携の下で、迅速な検査、そして御対応をいただき、さらにその後の浄水器設置の御判断、これにつなげていただきましたことは心から感謝を申し上げます。
しかしながら、課題が2点残っています。井戸ごとの情報の出し方に課題を残しています。運用ルールを厳格に定めて、地域と合意形成をお願いしたいと思います。また、電源確保をしなければ浄水器は稼働しない。ガソリンによる発電機のみならず、クリーンセンターより託送されています各学校への電源活用、これを環境部と共に御検討いただきたいと思います。また、国は、農林水産省、農業環境(水、土壌等)からの農産物へのPFOA及びPFOS等のPFASの移行(蓄積動態)に関する基礎研究の必要性を認識した上で、令和4年度安全な農畜水産物安定供給のための包括的レギュラトリーサイエンス研究推進委託事業のうち、短期課題解決型研究を公募し、農産物における蓄積動態に関する研究を、国立研究開発法人産業技術総合研究所並びに地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所に委託をし、その結果と対策と予算措置が待たれるところであります。
今後も、各課、横断連携を密に行っていただきまして、市民の安心と安全を最優先とした迅速な市政を願って、賛成の討論といたします。

落合勝利
6214◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6215◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)、本案の各常任委員長報告は原案可決であります。本案を各常任委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6216◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は各常任委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6217◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第8 議案第73号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第1回)を議題といたします。
厚生委員長の報告を求めます。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6218◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました議案第73号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第1回)の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)国・都支出金の返還をしている理由は。答え、給付費の当初の想定をする際に、給付費が不足しないように算定するため、余剰分を設定しているためである。2)一般会計繰出金の増額理由は。答え、低所得者の保険料軽減負担金で所得段階別の構成人数が変更があったことによる。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6219◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6220◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議案第73号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計補正予算(第1回)、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6221◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6222◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第9 陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情を議題といたします。
厚生委員長の報告を求めます。
(厚生委員長 宮代一利君 登壇)

宮代一利
6223◯厚生委員長(宮代一利君) ただいま議題となりました陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情の厚生委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)マイナンバーカードの交付枚数と健康保険証としての利用登録の状況は。答え、マイナンバーカードは令和5年8月31日現在で10万4,825枚交付しており、市民全体に対する割合は70.8%である。保険証としての利用登録は、7月上旬時点で国民健康保険が約37%、後期高齢者医療保険が約30%である。2)本件に関するトラブルに関する問合せはあるか。答え、医療機関からの問合せはないが、被保険者の方からは質問や不安の声が届いている。3)介護施設におけるマイナンバーカードの預かりは難しいのではないか。答え、特別養護老人ホームの施設長会で、対応に苦慮しているという話が出ており、今後のことについて検討がスタートしたところである。4)マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会の内容について、市に情報は来ているか。答え、国等からの正式通知はいまだないが、所管課において、最終取りまとめを注視している。5)医師会から意見は出ているか。答え、医師からの話では、大きな問題はないが、窓口の対応などで若干のトラブルはあると聞いている。性急な対応はどうかという声もあるが、やはり推進はしたほうがよいとの意見もある。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は1名で、賛成討論でした。
その趣旨を御紹介しますと、これまで様々なトラブルがあり、新たな手続が必要になることについて、大変だという意見がある。また、切替えに際し、余計な費用もかかる。現在の保険証を存続するほうがよいと考えるので、陳情に賛成するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、賛成多数で採択すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6224◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を。
(「討論」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6225◯議 長(落合勝利君) 質疑を省略し、これより討論に入ります。
(3 番 大野あつ子君 登壇)(拍手)

大野あつ子
6226◯3 番(大野あつ子君) ただいま議題となりました陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情について、市議会公明党を代表し、委員長報告に反対、陳情に反対の立場で討論します。
デジタル庁のマイナンバーカードの普及に関するダッシュボードによれば、9月10日現在、累計申請枚数は約9,797万枚、人口に対して78.1%、健康保険証としての利用は約6,743万枚、人口に対して70.7%、マイナポイントの付与などのキャンペーンなどにより急速に登録者が増えております。この急速な普及の過程でトラブルの報告が上がってきており、不安が広がっていることは重く受け止めなければなりません。これらマイナンバーカードをめぐるトラブルが相次いでいる問題を受け、私ども公明党は国民の不安払拭を最優先に考えることを求めており、政府は6月21日、マイナンバー情報総点検本部を立ち上げました。同本部は8月8日、中間報告をまとめ、新たに1,069件、点検データの0.007%の健康保険証とのひもづけ誤りの事例が見つかったことが明らかとなり、マイナ保険証の運用が始まった2021年10月からの累計数は8,441件となりました。これらを含む同中間報告のポイントは、1、原則11月末までに個別データ点検実施、1、マイナンバー登録で人為的ミスを防ぐためのガイドラインを9月中に策定、1、各種制度の申請者にマイナンバー記載を求める旨を明確化、1、マイナンバー照会を原則4情報(氏名、生年月日、性別、住所)で行うようシステム改修としており、信頼回復に向けて作業が進められております。
河野デジタル大臣は、総点検の期限については原則11月末を期限としてお願いしているが、個別の機関の状況に応じて、期限ありきではなく、丁寧に点検することを優先したいと述べ、また、岸田首相は、健康保険証の廃止は国民の不安払拭のための措置が完了することが大前提と強調しています。現行の保険証が廃止されて以降も、保険料を払っている人が確実に保険診療が受けられることが重要です。そのために、政府は、当分の間、マイナ保険証を保有していない人に、保険証の代わりとなる資格確認書を交付します。マイナ保険証を一度登録した場合でも、登録を解除すれば資格確認書が交付されます。有効期限は保険者が5年以内で設定し、更新も可能です。様式は、現行の健康保険証と同様に、紙やプラスチックのカード型にし、保険者の発行業務の負担を軽減するとしており、国民の不安払拭のための措置が進んでおります。これら人為的ミスが多いと分析されているマイナンバー登録誤りについて、国民が安心できる措置をし、説明していくことは最重要と考えます。
一方で、端緒に就いた医療DXを停滞させてはなりません。今回の新型コロナのような感染症災害や地震や集中豪雨などの自然災害は、またいつ起こるか分かりません。災害発生時に迅速にデータを共有し、支援を必要な方に届けていくためには、今こそ、医療DX、そして行政のデジタル化を進めなくてはなりません。マイナ保険証を使えば、被保険者個人にとっては窓口で限度額以上の支払いが不要になる、医療費控除の確定申告が簡単になる、就職、転職、引っ越し後も健康保険証として利用できる、過去の診療情報データに基づいた診療を受けられる、従来の健康保険証を利用するよりも医療費が安くなるというメリットがあります。また、システム全体としては、本人同意の下で全国の医療機関等が必要な医療情報を共有する安全なネットワークが構築されることで、国民は、同時に複数の医療機関にかかっても、国内のどこに旅行や引っ越しをしても、また、命に関わる救急や災害時もより適切な医療を受けられるようになり、患者自身もマイナポータルを使い、自身の情報を見ることができるので、自身の病気の発症や重症化の予防に役立てることができます。今後は、このネットワークを使い、介護保険、母子健康、予防接種、電子カルテの一部など、保健、医療、介護全般にわたる情報共有が計画されています。これまでばらばらにあったものを有機的に結びつけ、国民の生活や社会をよりよく変革することが、医療DXです。マイナ保険証を基盤として医療DXを進めていく上で、政府は、国民と医療現場の不安を払拭することは大前提とし、信頼回復に努めていただきたい。また、マイナ保険証と医療DXのメリットを国民に分かりやすく丁寧に周知することも重要だと考えます。
以上述べましたとおり、マイナ保険証については政府が丁寧な対応の最中であること、日本の将来を考えるとき、医療DXを停滞させてはならないことにより、委員長報告に反対、陳情に反対の討論といたします。
(20番 三島杉子君 登壇)(拍手)

三島杉子
6227◯20番(三島杉子君) 陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情に賛成の立場で討論いたします。
この陳情は、現行の健康保険証の廃止を中止して存続するように国に意見書を提出することを求める、そういう陳情です。厚生委員会の審査の中でも、陳情者は、陳情の趣旨を、マイナンバーカード保険証の廃止を求めているのではなく、従来の健康保険証を廃止せず存続するように国に求めてほしいということであると確認されております。初めにこの点を押さえさせていただきます。
従来の保険証の廃止を中止し存続することに賛成する1つは、国民の声と現実の利用状況からです。従来の健康保険証廃止についての世論調査では、予定どおり廃止すべきという声よりも、廃止の延期、廃止の撤回を求める声のほうが圧倒的に多いです。NHKの世論調査では、7割が延期、撤回を求め、予定どおり廃止を求める声は、9月には2割を切りました。共同通信社の世論調査でも、延期や撤回を求める声が、6月の約72%から、7月には計約77%に増えています。7月に産経新聞社とFNNが実施した合同世論調査でも、延期や撤回を求める声は合わせて76.9%に上りました。一方、予定どおり廃止すべきだは20.9%にとどまっています。厚生労働省が8月に公表したマイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する報告によりますと、全国の医療機関や薬局でマイナ保険証の利用率は、4月は6.3%でしたが、5月6.0%、6月5.6%、7月は5%と、3か月連続で利用率は下がっています。
2つ目は、従来の保険証をなくしたら、医療機関も疲弊し、場合によっては廃業してしまう状況があるということです。これは利用者にとっても大きな問題です。開業医の方が6割以上加盟している全国保険医団体連合会──以下保団連といいます──が9月13日に公表した調査結果では、マイナ保険証で医療機関の窓口で負担する金額の誤表示等が確認された医療機関は全国で978か所に上ることが分かりました。本来は負担割合が1割なのに、2割と表示される。マイナ保険証で資格ありを確認し、レセプトを提出したら、資格がなく、返戻された。未収金が発生した。負担割合が明確でなく、結果的に返戻が1人分だけで、3回必要になったなどのトラブル事例が報告されています。1医療機関で50件のエラーが確認されたケースも3件ありました。また、回答した7,070の医療機関の80.8%の5,712の医療機関が、マイナ保険証の患者への対応で新たに受付業務が増えたと回答しています。レセプト提出時に本来の負担割合と異なる場合など、提出内容に不備があった場合は返戻され、医療機関は再提出が必要になります。不備がなければ報酬が支払われますが、数か月後になることもあります。マイナ保険証で使うシステム上において、旧字などが文字化けし、本人確認が困難になるトラブルも多いとの声も寄せられ、情報の修正作業で窓口業務の負担は増大しているという報告もあります。市内の医師、医療従事者の方からも、カードリーダーの読み込みがうまくいかないことが多いトラブルのお話を伺っています。マイナ保険証にした方にも、従来の健康保険証を持ってくるように伝えているそうです。厚生労働省も、6月に、従来の健康保険証の持参を呼びかける、そのようにしていました。
厚生労働省は誤表示の問題について現在調査しているということですが、この状況で従来の健康保険証がなくなってしまったら、現在はトラブルが起きたときに従来の健康保険証で確認をして業務を進めている、その作業もできなくなってしまい、今以上に負担は増大してしまうのではないでしょうか。こうした結果も受けて、トラブルの防止策としても、従来の健康保険証の存続を強く訴えているということです。
全国の各地方厚生局に出された保険医療機関の廃止数は、3月には1,103件の届出があり、昨年5月以降で最多となっています。また、現行の健康保険証が廃止される2024年秋までに閉院、廃院するとの理由で、オンライン資格確認システムの導入猶予の届出を国に出している医療機関は、保団連の推計で約1,000件に上ると見られています。過疎地域を中心に、全国で医師らの高齢化が進んでいるこの状況下で、オンラインシステムの新規整備や維持に多額の費用がかかること、それで閉院に至る事例も少なくないということです。
3つ目は、医療を受ける方も、安心して医療を受けられなくなる状況があることです。市内の医師の方から、医療従事者として医療情報のひもづけが間違っているというのは危険で、とんでもないことという話を伺いました。患者さんにも、手続が難しい、情報を一つにまとめるのは怖いという方など、マイナ保険証にできない、ならない方がかなりいらっしゃる、保険証廃止はやめてほしいと伺いました。大病で、写真を撮りに行くのも手続をするのも体がきつい、どうしたらいいかという相談も受けました。マイナ保険証の取得にハードルがある方がいます。持ち歩くことに不安を感じる方もいます。受付でのカードリーダーの認証作業が苦手な方もいます。医療情報のひもづけの誤りがある、情報の反映に1か月半かかるという状況では、また、そうでなくても、そのときの患者さんの状況を把握するためには、どちらの保険証だとしても、変わらず問診票は必要でしょう。
では、保険資格の確認はどうでしょうか。通院している医療機関、薬局の場合、従来の健康保険証は1か月に1回、受付に出すだけでよかったです。しかし、マイナ保険証では毎回カードの読み込みが必要です。しかも、ただカードをかざす、置くだけで済むわけではありません。自動改札機のタッチで通過とは大きく異なります。顔認証か暗証番号を選び、打ち込む、特定健診情報や薬剤情報、限度額情報の同意不同意を選ばなくてはいけません。今までのやり方が変わり、今までより複雑になったら、大きな負担を感じる方がいらっしゃいます。認知症や障害がある方の御家族からも、従来の保険証を残してほしい、そういう声が上がっています。具合が悪いのに、今までよりも多い、慣れない作業がつらい、そういう声もあります。さらに、読み込みトラブルで、余計な負担を感じることも起こり得ます。陳情者のお話では、読み込みトラブルで、受付に列になって待つような状態になってしまうこともあるということでした。保険診療を受けることにハードルができて、医療控えにつながっては大変です。
岸田首相は8月4日の記者会見で、先ほど討論にもありましたが、現時点では保険証の廃止時期の見直しありきではないとした上で、マイナンバー制度の、この秋にまとまる総点検と、その後の修正作業の状況を見極めた上で、廃止時期の見直しも含め、適切に対応すると述べました。国民の不安が払拭されていない場合には廃止を延期する可能性に言及しています。
そして、8月24日の社会保障審議会医療保険部会の厚生労働省保険局資料──これです──では、マイナ保険証を持てない、持たない方に資格確認書を発行する。期限を5年に延ばし、申請制ではなく、有資格者でマイナ保険証を持っていない方に届けるとしました。資格確認書の様式は現行の実務システムを活用するとあります。また、マイナ保険証に対応できない医療機関受診等のために、紙ベースの資格情報のお知らせを発行するともあります。こちらに参考書式がありますが、内容は今までの保険証と同じです。マイナ保険証を持たない方への資格確認書送付と、全被保険者への紙ベースの資格情報のお知らせが送付され、マイナ保険証と紙ベースの資格情報のお知らせのセット運用が保険診療受診のトラブルを避けるための形に当分なりそうだ、そういう状況のようです。
健康保険証の存続が必要として挙げたその問題の解決のためには、従来の健康保険証と名称を変えた新たな紙を、同じような新たな紙を2種類発行することが必要となるわけです。新たに発行される2種類の、当分の間の発行と言っている資格確認書と資格情報のお知らせの役割は、従来の健康保険証と変わらないのではないですか。健康保険の有資格者であることを示す従来の健康保険証を存続すれば、新たに2種類の紙を発行する必要はないのではないでしょうか。そんなややこしいことをしないで、従来の健康保険証の廃止を中止して、従来の健康保険証を被保険者に今までと同じように送付すればいいのではないでしょうか。
医療機関を守り、必要な方が保険診療を受けるのに余計な負担を感じずに、安心して医療を受けられるように、日本が築き上げてきた国民皆保険制度が崩れ、国民の命と健康が脅かされることがないように、従来の健康保険証の廃止を中止し、存続することが必要です。健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情に改めて賛成を述べまして、討論を終わります。
(5 番 東山あきお君 登壇)(拍手)

東山あきお
6228◯5 番(東山あきお君) 日本維新の会武蔵野市議団、東山あきおです。陳受5第21号につきまして、反対の立場で討論いたします。
本日、マイナンバーに別人の公金受取口座を誤って登録するミスが相次ぎ、個人情報を漏えいした問題で、政府の個人情報保護委員会がデジタル庁に対して行政指導する方向で最終調整に入ったというニュースが飛び込んできました。このように、度重なるミス、また、それに対する報道にて、市民の皆様は不安を抱えており、それらに対して政府はしっかりと説明責任があり、説明を果たしてもらいたいと思います。そもそもマイナンバーカードを中心にデジタル改革を行うなら、そもそも最初から取得を義務化するべきだったのに、配付に多額の税金を使い、ひより続けてきたことが今日の混乱を招いています。さらに、資格確認書という新しいカードまで登場し、びほう策のただの延命措置で、コストと我々の負担だけが増えているという行き当たりばったりの政策で混乱している政府には、我々は強く言っていかないといけないということ自体は間違っていないというふうに思います。
これらを大前提に、では、現時点での紙の健康保険証で問題はなかったのか。平井元デジタル大臣は健康保険証につきまして、本人確認ができないなどを理由に、年間およそ500万件の差戻しが起きているということをニュース番組で述べました。現状の制度で問題がないといったら、そんなことはないということでございます。このように、デジタルで問題が増えているというのは大きな勘違いで、デジタル化をするとミスを発見しやすくなるわけでございます。これまで紙ベースでやっていたときは、取り違えなどがあっても気づかれずに終わってしまっていたり、単発ミスとして処理されていたものが、デジタルだと、データ、記録を検証すれば、多くのミスを比較的簡単に発見することができるようになります。ミスが出てきたからといって、マイナンバーそのものやデジタル化を否定するのは大きな間違いで、むしろ再発防止に向けたデジタル化の過渡期の一つと捉えるべきでございます。
アナログからデジタルに手入力をしていくのはミスが増えます。ただ、この管理体制はしっかりと見直してほしいなというふうに思います。批判すべきは、マイナンバーカード自体ではなく、少ない人数で数多くの手入力を行わせている、その管理体制だというふうに思います。また、ミスやトラブルを肯定しているわけではございません。個人情報に関わるものならなおさら、極力ミスは防がなければなりません。しかしそれは、これまで紙ベースでも起きていたことであり、残念ながら、人がやることに完璧というものはございません。それでも限りなく完璧に近づけるためにデジタル化やIT技術があるわけで、その真価を否定してはならないというふうに思います。
デジタルにおいて先を行く韓国では、保険証が書類として交付されていますけれども、保険の情報はマイナンバーとリンクをしているから、医療の窓口ではマイナカードを保険証の代わりに使うのが便利なので、韓国では一般的だそうでございます。政府には、これまで発生したトラブルにはきちんと再発防止に向けた措置を講じていただくとともに、銀行口座のひもづけや、医療における利活用など、我々の生活を便利に進めるためのマイナンバーの徹底的利活用を求めたいというふうに思います。
我々としては、この陳情に対して、政府の右往左往する姿から見て御不安な気持ちは重々分かるものの、不採択が望ましいと考えて、反対の討論とさせていただきます。
(22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)

山本ひとみ
6229◯22番(山本ひとみ君) それでは、ただいま議題となっております陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情につきまして、私もこの陳情に賛成でありますので、賛成の立場で討論を行いたいと思います。
なお、次の意見書に関しても賛成でございますので、それについてもここで申し添えておきたいと思います。
この陳情は、記書きにありますように、健康保険証の廃止を中止して存続するように、国に意見書を提出してくださいという内容であります。厚生委員会のときにも陳情者から説明がありましたが、マイナ保険証自体を廃止すべきと言っている陳情ではありませんでした。また、この陳情の記書きの部分に関して、例えば、この陳情は東京保険医協会の方が出されたわけなのですけれども、こうした医療機関のことにも触れており、医療機関では現行の健康保険証を持参するように患者、国民に呼びかけているのが実情ですというふうに書かれております。また、このマイナンバーというのが、今持っている人は確かに増えていますけれども、この内容についても陳情の説明のところでは、マイナンバーカードは実印にも等しい機能を有しており、日常的に持ち歩くことは危険ですということで、誰もが安心して医療を受けられるように、健康保険証の廃止は中止して、存続することを求めますというふうに呼びかけられている陳情でありました。
私自身の見解を申し上げたいと思います。
1点目は、内容に関してであります。このマイナ保険証、つまりマイナンバーカードと健康保険証を一体にしたものの申請に関しては、暗証番号が必要であって、しかも5年ごとに更新しなければならないということになっております。例えば、私の母親も施設に入居しているのですけれども、1人で申請は到底できません。様々な場合に健康保険証というのは、コピーして管理をしているという例が、施設以外でもあると思います。それから、マイナンバーカードをめぐっては、今日も幾つか出ておりますが、他人の情報にひもづけがあるというようなことなど、個人情報の塊であるのにトラブルが続出しておりますから、情報を流出させるというリスクが、これは本当に否定できないと思っています。
そして、2点目の問題点として、やはりこれは様々な機関に対しても大きな負担だということです。医療機関や薬局に関する負担というのも増えますし、これは、例えばこの武蔵野市も含めた行政の機関にとっても負担が明らかに増えることになります。
そして3つ目は、国民の多くは、この制度に関しては不安を持っている人が大きいということです。世論調査を実行しても、健康保険証を来年の秋に廃止することに関しては、国民の7割程度が、これは撤回すべきだとか、延期をしたほうがいいとかということになっております。これが現在の国民の世論なのです。こういうことを私たちはよく考えていかなければいけないと思います。
先ほど、この陳情に対して反対の立場を取る方が資格確認書のことをおっしゃっておられました。私は、この資格確認書というのは、今の健康保険証と一体になったマイナ保険証と同じか違うかというと、マイナ健康保険証と資格確認書は違うということ、これをやはり私たちも見ておかなければいけないと思います。資格確認書は5年は使えると言っておりますけれども、これも、例えば自治体や保険組合に新たな負担を持つことになりますし、マイナ保険証を持っていたとしても、それを使わない人が出てくる。では誰が資格確認書を発行しなければいけないのかということを、どういうふうにしてこれを確認していくのか、これにはやはり課題があるというふうに私は思っております。
健康保険、医療保険は大変重要な制度です。誰もが安心して、いつでも医療保険にかかれる、こういう国民皆保険の制度というのは、これからも維持発展させていかなければなりません。その上で、紙ベースの健康保険証を存続させるということは、デジタル化を進めるということとまた別の問題として、必ず私は必要だと思うのです。あらゆることを全部デジタルにしたらそれでうまくいくのかというと、そうは言えない。やはりデジタルで対応できない人もいるということを私たちは考えなければいけません。
その意味で、健康保険証の廃止は中止をして、今の紙ベースの健康保険証も存続することを求めるこの陳情に賛成の討論をさせていただきます。
以上です。
(2 番 きくち由美子君 登壇)(拍手)

きくち由美子
6230◯2 番(きくち由美子君) 自由民主・市民クラブを代表いたしまして、陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情、この陳情及び委員長報告に対し、反対の立場から討論いたします。
厚生労働省保険局の資料によりますと、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会専門家ワーキンググループ、その構成員は、デジタル庁、総務省、厚生労働省、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、健康保険組合連合会、国民健康保険中央会、全国健康保険協会、全国知事会、全国市長会、全国町村会、全国後期高齢者医療広域連合協議会、地方公共団体情報システム機構で、令和4年12月から令和5年8月まで合計10回の検討委員会が開かれ、8月24日、最終取りまとめを公表しております。
国策として政府は、マイナンバーカードが希望する全ての国民に行き渡るように全力を尽くし、マイナンバーカードと健康保険証の一体化の推進と、令和6年秋の保険証の廃止が円滑に進むように取り組むとしています。健康保険証の廃止は、国民の不安払拭のための措置が完了することが大前提との方針にのっとり、秋にも完了するひもづけの総点検と、その後の修正作業を政府全体でしっかりと取り組んでいくとしています。また、マイナンバーカードと一体化した保険証を持っていない全ての方に代わりとなる資格確認書を発行し、有効期限やカードの形状も今の健康保険証を踏まえたものにするなど、きめ細かい対応を行うとしています。
厚生委員会の質疑で、執行部からは、本市市民のマイナンバーカードは、保有率は70.8%、また、マイナンバー保険証を持たない全ての市民を対象に、申請の有無にかかわらず資格確認書を交付し、医療機関を受診できないことがないように努めてまいりますとの答弁でした。また、政府は、全ての国民に対し、マイナンバーカードの保険証利用のメリットを丁寧に周知、広報に引き続き取り組むとしています。
マイナンバーカードの健康保険証一体化のメリットとして、本人の受診履歴に基づく質の高い医療を実現できます。マイナンバーカードによるオンライン資格確認では、患者自身の直近の資格情報を確認することができ、また、本人の同意に基づき、過去の薬剤情報や特定健康情報等を、その医療機関、薬局に提出することができます。患者にとっては、自身のこれまでの薬剤服用履歴等を正確かつ網羅的に医師等に説明する手間を省きつつ、過去の健康、医療データに基づいた、より適切な医療を受けることができます。重複投薬、併用禁忌の防止など、転職、転居等による保険証の切替えや更新が不要になります。書類提出によらず、自己負担限度額等を超える支払いが免除されます。
これは聞いた話なのですが、過去の事例として、コロナ禍において入出国の際、ワクチン済み情報をマイナンバーカードのICチップからスマートフォンに読み取って提示することで、手続が格段に速くなったと聞きました。医療機関、薬局にとっては、患者から問診等で聞き取るより正確かつ効果的に、患者の過去の投薬情報、特定健康情報等を確認できるようになり、より正確な情報に基づく適切な医療を提供することができます。保険者にとっては、資格喪失後の被保険者証の使用や、被保険者番号の誤記による過誤請求に係る事務処理負担等が減少します。政府は、これらのメリットにより、丁寧に国民、医療関係者に伝えていき、マイナンバーカードの健康保険証の一体化の意義について理解を求めていく方針です。
以上の点を踏まえ、陳情に反対の討論といたします。
(26番 深沢達也君 登壇)(拍手)

深沢達也
6231◯26番(深沢達也君) 陳情の採択に賛成、したがって委員長報告に賛成いたします。
社会保障制度で大事なことは、一人として取り残される人があってはならない、置き去りにしてはいけないということ、これであると考える。近年、利便性の視点からデジタル化が進む中で、マイナンバー制度に反対をするものではない。反対するものではなく、まさに今、高齢者を中心に、今までの紙の保険証は残してほしいという声がある限り、これを存続すべきであると考えます。陳情の骨子はこの点に尽きると捉え、採択すべきものと考えます。
以上、討論です。

落合勝利
6232◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6233◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
陳受5第21号 健康保険証の存続を求めることに関する意見書提出に関する陳情、本件の委員長報告は採択であります。本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6234◯議 長(落合勝利君) 起立少数であります。よって、本件は不採択と決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

落合勝利
6235◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第10 議員提出議案第3号 健康保険証の存続を求める意見書を議題といたします。
健康保険証の存続を求める意見書
政府は、令和6年(2024年)秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化する法案を令和5年6月2日に可決・成立させた。しかし、厚生労働省が発表した7,312件に上る被保険者資格情報の誤登録(令和3年(2021年)10月から令和4年(2022年)11月まで)をはじめ、マイナ保険証に関するトラブルが続出し、多くの患者・国民が不安を抱えている。
マイナ保険証とオンライン資格確認システムが保険資格確認の手段として確実なものに至っていないのが現状であり、高齢者を中心に使い慣れた保険証をなくさないでほしい、という声も少なくないと考える。デジタル化が進む中にあって、誰もが安心して医療を受けられるように、健康保険証の廃止は中止して、存続することを求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和5年9月 日
武蔵野市議会議長 落合 勝利
衆議院議長 ┐
参議院議長 │
内閣総理大臣├宛て
総務大臣 │
厚生労働大臣┘

落合勝利
6236◯議 長(落合勝利君) 提出者の説明を求めます。
(15番 蔵野恵美子君 登壇)

蔵野恵美子
6237◯15番(蔵野恵美子君) ただいま上程されました意見書案につきましては、御配付のとおりでございます。文案については、本陳情の趣旨、記載事項に沿ったものとして作成をいたした次第でございます。よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6238◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。本案は委員会付託を省略したいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6239◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決しました。
お諮りいたします。質疑、討論を省略して採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6240◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
議員提出議案第3号 健康保険証の存続を求める意見書、本意見書に賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6241◯議 長(落合勝利君) 起立少数であります。よって、本意見書は否決されました。
暫時休憩をいたします。
○午前11時59分 休 憩
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○午後 1時00分 再 開

落合勝利
6242◯議 長(落合勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、日程第11 陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情を議題といたします。
建設委員長の報告を求めます。
(建設委員長 道場ひでのり君 登壇)

道場ひでのり
6243◯建設委員長(道場ひでのり君) ただいま議題となりました陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)この公園は、憩いの空間と、駅至近のにぎわいを求めるという2つのコンセプトだった。結果として芝生はここには定着しなかったという見解でよいのか伺う。答え、当初は芝生という声が多く、8年ぐらい工夫をしたが、広場の開放と芝生を両立するのが難しかった。駅利用者がここまで多く通るという想定ではなかった。2)行政報告ではワークショップを丸々1年かけるとあったが、もう少し早く、以前のような形で利用したいと考えている市民の思いを共有できないか伺う。答え、ワークショップは契約等で、これ以上早くはできない。皆様の意見を、丁寧に時間をかけて伺いたい。3)キックオフイベントはどんなことを考えているか伺う。答え、武蔵野プレイスと連携した事業とし、パネルディスカッションを行い、問題点等を話してもらう。4)10年以上たつと、この公園の位置づけも知らない方が増えてくるが、コンセプトは変えないのか伺う。答え、基本的なコンセプトは変わらない。5)芝生の品種についても、もう検討が済んでいて、今の状況にあると考えてよいか。答え、芝生については専門家へのヒアリングが済んでいる。天然芝は基本的に難しいし、人工芝は、夏場の温度上昇も含めて適さない。6)芝生を求める声はどのくらいあるか伺う。答え、年がたつごとに御意見は減っていった。
以上で質疑を終了し、討論に入りました。討論者は4名で、反対討論3名、賛成討論1名でした。
反対討論の趣旨をまとめて紹介しますと、陳情は、芝生ありきで、現実的にはそぐわない。以前のものを復活してほしいという考えは、今後の活用を一定程度制約してしまうため、反対するというものでした。
次に、賛成討論の趣旨を紹介しますと、今回の陳情の趣旨は、その情報も含めてしっかりと出して、できるだけ早く事業を進めてほしいという考えであり、賛成するというものでした。
以上で討論を終わり、採決に入りました。採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6244◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑。
(「討論」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6245◯議 長(落合勝利君) 質疑を省略し、これより討論に入ります。
(13番 さこうもみ君 登壇)(拍手)

さこうもみ
6246◯13番(さこうもみ君) それでは、ただいま議題となっております陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情について、会派を代表いたしまして、陳情に反対という立場で討論を行います。建設委員会に会派として出席しておりませんので、この場で討論させていただきます。
この陳情の記書きには、境南ふれあい広場公園の芝生等の復活作業という記載があり、再び元の状態に戻してほしいという意味だと解釈しております。芝生がなくなってしまい、土がむき出しになってしまっている今の状態には、もちろん同様に課題を感じておりますが、委員長報告にもあったとおり、これまで芝生の定着のために、8年にわたり様々試みがあった上で、人の通行や多くのイベントの実施により、芝生の定着が難しかったこと、想定より通行する人が多かったことから、再び芝生という元の状態を復活させることは難しく、芝生という元の状態にとらわれることなく、新しい視点で今後の活用の方法を模索すべきだと考えます。
第六期長期計画の中でも、緑を基軸としたまちづくりの推進を掲げており、武蔵野市緑の憲章の基本理念を継承し、緑を基軸としてまちづくりをしていくことは非常に重要だと考えます。また、今年は、この暑さから地球沸騰時代とも言われましたが、気候変動という命の問題、大きな課題に人類が直面している現代において、景観の形成や地域の活性化にとどまらず、都市環境改善の機能や生物多様性の保全のためにも緑を守っていくこと、そして緑を増やしていくこと、非常に重要です。境南ふれあい広場公園についても武蔵野市の重要な資源であり、市民の憩いの場、そして様々な活動の場として整備、維持管理をしていっていただきたいと考えております。
また、公園の在り方については、子どもを含めた市民の方の声を丁寧に聴きながら検討していくことが重要です。委員会の報告にもありましたとおり、ぜひ市民の声を聴き、さらなる活用方法を模索、これまでの在り方にとらわれることなく、新しいアイデアや手法を取り入れながら整備を進めていっていただきたいなと思っております。継続的に維持管理をしていける形で、特色ある魅力的な公園として境南ふれあい広場公園が市民に愛される場になることを期待しております。
上記を踏まえ、今回の境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情については、陳情に反対の討論とさせていただきます。
(7 番 本多夏帆君 登壇)(拍手)

本多夏帆
6247◯7 番(本多夏帆君) 今回の陳情は、結論を出すのに非常に悩みましたが、会派ワクワクはたらくとして、採択に賛成します。
陳述がなく、また会派としての委員がいないため、陳情の内容を全て確認するには至りませんでしたが、これまで書面主義で審査をしてきた経緯も踏まえつつ、今回は記書きから、公園の安全性をまず最優先に、芝生等の再整備を求めるものとして捉え、芝生等の「等」、または説明にあるその他の方法を含めという記載から、様々な可能性が含まれているものという認識に立つことといたしました。
今後の議論の中で芝生に限定されることなく、事故やけががないよう早急に対応することが求められていると感じています。これまでも多様な使い方がされてきた場所だからこそ、この公園に対しては、いろいろな思い、意見があると思います。武蔵野市の自治基本条例にのっとり、市民参加の下、これまでの整備におけるチャレンジも加味しながら、新たな整備が模索され、より魅力的な空間となるよう応援したいと思っています。抜本的な整備がなされるまでの間、まずは目の前の安全性を確保することは忘れずに求めたいところです。その点はどうぞよろしくお願いいたします。
以上、本陳情は、市の向いている再整備をするという方向性と合致するものと考え、賛成の討論といたします。
(22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)

山本ひとみ
6248◯22番(山本ひとみ君) ただいま議題となっております陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情に関しては、この陳情に賛成できません。反対ですので、討論をしたいと思います。
武蔵野プレイスの前にある境南ふれあい公園は、できた当初は芝生がありましたが、現在は芝生がない状態であり、行政はこれまでいろいろ工夫をして芝生の定着を図ってこられましたけれども、なかなかそれが難しかったという状況となっております。陳情に関しては、要望事項として、市民との意見交換、情報共有を早めに行い、公園の芝生等の復活を求めております。この陳情の前文では、土ぼこりが舞う状況や、スプリンクラーの頭につまずきそうになるということで、現状を問題視されております。私自身も、市民の参加によって、何らかの形で緑を復活させ、またスプリンクラーなどの突起物につまずかないようにしていくということは必要と考えております。スプリンクラーに関しては既に行政が対応されておりますので、この点は評価をしております。
以下の2点によって、陳情には反対という態度を取りますので、理由を申し述べたいと思います。
まず、今後の方法に関することです。陳情の前文の中には、市民との意見交換、情報共有を行い、再来年と言わず、来年度、芝生等の復活をお願いいたしますとあります。9月14日に建設委員会がありましたが、この件で行政報告もありまして、今後のこの公園の使い勝手に関しては、今年の11月にキックオフイベントを行って、来年度ワークショップを行い、公園の在り方について方針を提示して、2025年度再整備に向けた設計及び施工をやっていくという報告がありました。こうした行政報告の前に、陳情の中に来年の復活という記載がありますけれども、これはちょっと書き過ぎていると私は感じます。市民参加の過程を踏まえて公園の在り方を決めていくという方向を私としては支持したいので、年度を明記した表現には違和感があるということを反対理由として申し上げておきたいと思います。
2点目は内容に関することです。この陳情の中に、野芝、高麗芝、洋芝、人工芝等、広場に最適な芝はどれであるかというふうに書いてありますけれども、特に私は、人工芝を使用することに賛成できません。これは以前、市議会でも私は申し上げましたが、人工芝というのは、時がたって毀損すればマイクロプラスチックになるのです。枯れて自然に戻るということはありません。細かくなって、例えば下水に流れたりすることももちろんあるでしょうけれども、そこでもマイクロプラスチックですから、これは自然に戻らないのです。ですから、マイクロプラスチックを増やす人工芝ということは、ごみ減量の観点でもとりわけ賛成はできません。人工芝はそもそも検討する必要がないということを、ここでも強く申し上げたいと思います。
陳情の中では、芝生についていろいろ記載があり、もちろん芝生等ということで、「等」という文字はありますけれども、やはり芝生のあれこれを検討しているというふうな印象を、これを読むと受けてしまいます。芝生だけに限定することはないのではないかと思っています。今後どういう形で緑を増やしていくのがよいのか、多くの市民の知恵を集めて、あそこでは子どもたちも結構使っておりまして、たくさんの家族連れも利用されていると私も見ております。
自分の意見をここで少し申し上げますと、私自身は、市民が自分の庭とかで育てている、雑草と呼ばれている草、雑草という名前の草はないと言われていますけれども、そういうものを持ち寄って、そこに植えて、その上でやはり養生するためには、一定入ってはいけない場所とか期間というものを設けないと、ずっとイベントが続いて、その種の上を人がずっと通行するということが続くと定着は難しいように思うので、場所や期間等を設けた緑の増加、なるべく市民が自分で緑の草を持ち寄るという方法がいいのではないかなと個人的には考えております。こういう点は、市民参加の推進と費用軽減という点でも御検討いただければと思います。
以上で、私としては、この境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情に関しては賛成できませんので、反対討論といたします。
(5 番 東山あきお君 登壇)(拍手)

東山あきお
6249◯5 番(東山あきお君) 陳受5第20号につきまして、賛成の立場で討論します。
境南ふれあい広場公園の芝生については、市民の方から様々な御意見が寄せられたり、議員からの一般質問で取り上げられたり、様々な形で話題に上り、市民の方々の一大関心事となっています。行政報告では、市民の皆様から様々な意見を聞いて、前に進めるためのワークショップをキックオフさせるとありましたけれども、市民の方々からすれば、対応が遅く、当初のデザイン性あふれる計画からは離れていると。そして、スプリンクラーなどの安全管理が不十分であると御不満を持たれ、その御不満の結集があの陳情であると理解をしています。
陳情内では「来年度から」や「芝生等」など限定的な書きぶりで、これを採決すると、新たに進める市の施策の中身を限定されるとの御懸念があります。その指摘自体はおっしゃるとおりと思いつつも、市の対応がもたつき、方向性を長らく示せなかったのは事実で、その御不満に市議会として、大枠として本件は前に進めていくという意思表示のために、賛成すべきと考えます。
また、建設委員会内では、採択に関する賛否は割れてしまいましたけれども、公園整備をしっかりと前に進めて魅力的な公園をつくっていくべきということは全員の共通認識であるということを理解しているということを述べて、討論を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。
(21番 本間まさよ君 登壇)(拍手)

本間まさよ
6250◯21番(本間まさよ君) 陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情の委員長報告は不採択、委員長報告に賛成、陳情に反対の討論を行います。
境南ふれあい広場公園は2011年に、プレイスと共にオープンし、まちの活性化に寄与するための国の補助金も受けました。公園のコンセプトは、憩いの空間としての公園とともに、にぎわいを求める広場の要素となり、この考えは今後も変わらないと建設委員会で答弁がありました。にぎわいという点では、年間40回のイベントが行われ、地域市民以外にも、武蔵境を訪れた方々に様々なイベントを楽しんでいただいています。今年はコロナ禍で開催ができなかったイベントが再開し、広場から人があふれるほどのにぎわいとなるイベントも多々ありました。
公園内は歩行者も多く、市の説明によりますと1日で1,500人から2,000人の方が広場内を通行するなど、極端に通行量の多い公園となっています。2011年ふれあい広場公園オープン時には、緑の芝生があり、芝生に寝転ぶ子どもたち、親子連れの姿もよく目にしました。しかし、先ほど述べたように、毎日の広場通行も予想以上の人数となり、芝生は半年でなくなってしまいました。芝生復活のために、この間様々な試みが行われたことも説明がありましたが、広場利用者が多く、芝生等が踏まれ、回復することは大変困難でした。2015年には、芝生の養生のため、広場の中心が柵で囲まれ、使用できず、その期間は何と1年間の3分の2となってしまいました。こうした状況に対して、私の御近所の方も、境地域の方々も、この状況は何とかしてほしいという御意見をたくさんいただきました。この意見は、私の元に届いただけではなく、境、境南、桜堤に住む議員のたくさんの方たちにも寄せられて、2018年には境地域の超党派の議員9名、その当時の境地域に住む全ての議員が参加の下に、松下市長に、芝生は難しいことも考慮しとした要望書を提出いたしました。
こうした経過をたどる中、今回、境南ふれあい広場公園の今後について、今年11月にキックオフイベントを開催し、来年度は市民参加によるワークショップを開催し、再来年、2025年以降、再整備に向けた設計及び施工の考え方が示されました。この陳情は、芝生等の復活を求め、来年には取りかかるように求めています。市は来年度市民の意見を広く聞き、再来年度、市民参加で再整備に向けた計画づくりを行う考え方を示しました。今回この陳情を採択することで、フリーに市民参加で再整備をするということに関し、議会が一定の縛りをかけてしまうことにもなりかねません。以上の視点から、陳情には賛成できません。
なお、スプリンクラーやマンホールなどの一部が突き出ている公園というのは、幾つかの場所で見受けられます。ぜひこれは早急な対応を求めます。また、議会で私は何度か指摘させていただきましたが、ふれあい広場公園のテーブルや椅子に、前日食べただろうと思われるごみや食べ残しがよくあります。これはモラルの問題もあると思いますので、今後行われるワークショップなどでも、みんなが使う公園であり、いつでも気持ちよく利用できる公園として、ぜひ再度認識していただき、こうしたことについても取り組んでいただくことを強く期待し、討論といたします。
(16番 木崎 剛君 登壇)(拍手)

木崎剛
6251◯16番(木崎 剛君) それでは、ただいま議題となりました陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情について、賛成の立場で討論させていただきます。
この陳情の願意は、境南ふれあい広場公園の開園当初のコンセプトである憩いの空間、駅至近のにぎわいの要素を持った公園に戻すことと理解をしました。公園開園から12年が経過し、この間、特に憩いの場としての要素となっていた芝生が定着せず、大きな問題になっていました。その課題解決がなかなかできなかったことも問題であります。平成29年以降は芝生代替案の検討などを行い、令和元年には芝生地管理を停止しています。市は停止理由に、芝生等が踏圧に弱いことと、広場歩行者が1日当たり1,500から2,000人と極端に多いためとしていますが、これは開設時から想像ができたことではないかと私は考えています。
平成29年から6年が経過し、今回令和5年9月になって、やっと議会に行政報告として、芝生以外も含めて、公園の在り方について検討することになりましたが、解決方法を模索している期間があまりにも長かったことと、市民への途中経過や情報提供が少なかったことが、いつになったら以前のような公園になるのかと期待をして待っている方の我慢の限界に近づいていたのではないでしょうか。そのことが今回の陳情提出につながったとも考えています。
その上で、陳情の記書きにある「芝生等の復活作業」とは、要旨にも書かれておりますが、芝生だけではなく、その他の方法を含めたものであり、最初に述べたコンセプトへの復活を求めるものであると理解をしています。今もありました反対討論で言われる芝生へ戻すことというふうな限定ではなく、芝生だけを再び植えることだけを求めるのであれば、記書きには、芝生の復活作業とし、芝生等の「等」の文字は必要ありません。陳情者は様々な意見があることを理解しながら、できるだけ早い開園当初のコンセプトの復活を求めているものと考えられます。そのことからも、建設委員会で併せて行われた行政報告の今後の予定の妨げになるような趣旨ではないというふうに言えます。よって、陳情の趣旨に沿うよう境南ふれあい広場公園の早期の再整備開始と供用開始となることを求めます。
最後に、陳情の要旨にもありましたが、公園にあるスプリンクラーの頭の部分などにつまずきそうになるような状態は、公園の管理の問題であり、しっかりと対応していただけるよう要請をして、陳情に賛成の討論といたします。

落合勝利
6252◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6253◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情、本件の委員長報告は不採択であります。陳受5第20号 境南ふれあい広場公園に芝生等の復活を求める陳情、本件を採択とすることに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6254◯議 長(落合勝利君) 起立少数であります。よって、本件は不採択とすることに決しました。
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落合勝利
6255◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第12 陳受5第22号 陳情書への捺印を省略することに関する陳情を議題といたします。
議会運営委員長の報告を求めます。
(議会運営委員長 川名ゆうじ君 登壇)

川名ゆうじ
6256◯議会運営委員長(川名ゆうじ君) ただいま議題となりました陳受5第22号 陳情書への捺印を省略することに関する陳情の議会運営委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
主な質疑は次のとおりでした。
1)請願及び陳情の提出時の押印に関し、本市の会議規則の規定と現状の運用を伺う。答え、会議規則第66条の規定では、請願者が署名し、または記名押印することとなっており、陳情も同様に処理すると規定されている。実際の運用では、かつては署名の場合は押印を求めていなかったが、何度かトラブルが生じたことから、修正時の訂正印や捨て印を求めた上で、印影の同一性を確認するために、申請時にも押印を求める運用となっている。2)陳情の記書きでは、個人が提出する陳情は自署のみとし、捺印を省略することを求めているが、このような対応を取ることは可能か。答え、現在の運用では、署名に加えて捺印を求めているが、会議規則に合わせて運用を変更し、署名の場合に捺印を省略することは可能であると考えている。3)陳情提出時等の本人確認はどのように行っているか。答え、請願及び陳情は何人も提出できるものであるため、厳密な本人確認は行っていないが、署名や押印を求めることで提出者が陳情者本人であることを確認している。
以上で質疑を終了し、討論なく、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。
よろしく御審議をお願いいたします。

落合勝利
6257◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑、討論を省略し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6258◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、採決に入ります。
陳受5第22号 陳情書への捺印を省略することに関する陳情、本件の委員長報告は採択であります。本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

落合勝利
6259◯議 長(落合勝利君) 起立全員であります。よって、本件は委員長報告のとおり決しました。
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落合勝利
6260◯議 長(落合勝利君) 次に、日程第13 議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について、議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、以上3議案を一括して議題といたします。
提出者の説明を求めます。
(市 長 松下玲子君 登壇)
6261◯市 長(松下玲子君) ただいま上程されました議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について、議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について及び議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について御説明申し上げます。
各会計の決算につきましては、お手元の決算参考資料2から3ページの各会計決算と予算対比を御覧いただきたいと存じます。
それでは、お手元に決算付属資料として、主要な施策の成果に関する説明書を提出しておりますので、御参照ください。
新型コロナウイルス感染症の蔓延から3年以上が経過し、これまで本市感染症対策本部会議にて幾重にも感染防止策、生活・経済支援策を講じてまいりましたが、令和5年5月8日をもって感染症法上の位置づけが2類感染症相当から5類感染症に引き下げられました。この間の医療従事者の方々をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆様、そして多くの市民の皆様による多種多様な取組に深く感謝を申し上げるとともに、これまでに感染された方、今なお後遺症に悩まされている方々にお見舞い申し上げます。新型コロナウイルス感染症は収束しつつありますが、新たな課題である物価高騰への支援等にも取り組まねばなりません。本市では、市民の命と暮らし、まちの経済を守り、安心と活力を取り戻すことを第一に、国や東京都の施策に本市独自の施策を織り交ぜつつ、市民に最も身近な基礎自治体としての役割を果たすべく邁進してまいりました。
令和3年1月に設置した新型コロナウイルスワクチン接種推進本部での度重なる議論や武蔵野市医師会等の関係機関との協議を踏まえ、円滑かつ正確なワクチン接種に努めてまいりました。むさしのエコreゾートや市民文化会館等を集団接種会場として活用したほか、市内医療機関の協力の下、個別接種も並行して進めました。重症化リスクの高い方の接種はもちろんのこと、オミクロン株対応2価ワクチン接種、小児・乳児接種の体制も整備しました。5類感染症に位置づけが変更された後も、引き続き接種を希望する方が安全かつ確実に接種できるよう取り組んでまいります。
令和4年度は、当初予算を「誰もが安心して暮らし続けられるまちへ くらしと地域を守り育む予算」と位置づけ、長期計画の各分野に掲げられた施策を着実に推進するとともに、新たな課題にも対応しながら、持続可能な市政運営を行っていくため、限られた財源を重点的かつ効率的に配分することを基本とし、市民福祉の向上に努めました。
本市は昭和22年11月の市制施行から、令和4年11月で75周年を迎えました。緑豊かで精彩に富んだ武蔵野市の今を築いた先人の歩みを振り返るため、市制施行75周年記念事業を行いました。これに合わせて市政運営の基本理念を明文化した武蔵野市自治基本条例の周知に取り組んだほか、市勢要覧の発刊、プロモーションウェブサイトの開設を行い、シビックプライドの醸成に努めました。
ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻から1年以上が経過し、多くの貴い命が失われ、そして危機にさらされ続けている今、強く遺憾の意を示すとともに、平和の大切さを痛感しています。本市では、先述の市制施行75周年記念事業の一環として、中高生による青少年平和交流派遣団を、青少年ピースフォーラムや平和祈念式典への参加のために長崎市に派遣しました。次世代を担う子どもたちが、戦争の悲惨さ、平和の意義を学び、考えを巡らせる端緒となるよう取り組みました。
未来にわたり子どもの最善の利益を尊重する社会の実現を目指し、子どもの権利条例の検討を行いました。権利の主体となる子どもが家庭、育ち学ぶ施設、地域等の一員として自分らしく安心して暮らしていくことを念頭に、有識者等による本条例検討委員会での議論に加え、2度のパブリックコメント手続等を行いました。また、当事者の一員である中高生世代のワークショップであるTeensムサカツにて意見を集めました。本条例前文に記された子どもたちの言葉は、本ワークショップ等で寄せられた子どもからの意見によるものです。
また、市民の意見を市政運営に生かす取組の一つとして、自治体主催では全国初となる武蔵野市気候市民会議を開催しました。無作為抽出等により選ばれた市民の方が気候変動対策について意見を交わし、市民生活に大きな影響を与える課題に対して当事者自らが議論を重ねました。今後も既存の仕組みにとらわれることなく、より納得感のある市政運営に努めてまいります。
次に、令和4年度の一般会計歳入歳出決算の概要を申し上げます。
歳入決算額は792億7,194万2,000円で、前年度と比べ15億6,893万7,000円、1.9%の減となりました。前年度と比べ微減となりましたが、これは子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金14億893万7,000円の減や住民税非課税世帯等臨時特別給付金事業費補助金9億1,790万円の減、新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金4億999万2,000円の減といった国庫支出金の減によるものです。
この一方で、市税収入は431億3,239万3,000円で、前年度と比べ32億401万7,000円、8.0%の増となりました。都市計画税は、新型コロナウイルス感染症による経済的影響を踏まえて令和3年度に限り行った軽減税率措置が終了し、通常の税率0.2%に戻ったことによって、前年度と比べ109.0%の増、個人市民税については、人口増の影響などにより、前年度と比べ3.4%の増となりました。また、物価高騰に対する経済支援策であるくらし地域応援券事業などの財源として財政調整基金から7億6,941万8,000円の繰入れを行いましたが、公共施設整備基金繰入金が前年度と比べ4億9,966万6,000円の減となったことなどにより、繰入金全体では前年度と比べ1,874万9,000円の減となりました。市債は、自転車対策事業に伴う借入れはあったものの、新学校給食桜堤調理場建設事業に伴う借入れの減により、前年度と比べ12億4,770万円の減となっています。
歳出決算額は751億1,408万4,000円で、前年度と比べ18億8,458万6,000円、2.4%の減となりました。歳入と同様、子育て世帯への臨時特別給付金12億5,100万円の減や住民税非課税世帯等臨時特別給付金9億720万円の減、新型コロナウイルスワクチン個別接種3億173万9,000円の減のほか、新学校給食桜堤調理場建設工事20億7,143万8,000円の減が主な要因となります。これに対して、公共自転車駐車場用地の購入5億1,850万円の増や、中学校改築に係る既存校舎解体工事4億4,612万4,000円の増、校舎建設用地の土地購入2億6,194万6,000円の増などの必要な投資も行いました。新型コロナウイルス感染拡大防止策及び経済支援策に加えて、年度当初からの急激な物価高騰への対策などを講じつつも、国及び都支出金の確保、世代間の負担の公平性や後年度の財政負担などに配慮した上での市債の活用、基金の取崩しなどにより財源を確保し、適正な財政運営に取り組んでまいりました。
令和4年度の歳入歳出差引額は41億5,785万8,000円、次年度への繰越財源1億8,214万円を除いた実質収支額は39億7,571万8,000円、前年度比1億5,963万6,000円、4.2%の増となりました。
現在の財政状況は健全な水準を維持していると言えますが、今後、歳出面では社会保障費に当たる扶助費や保険給付費の増加、老朽化した公共施設及び都市基盤の更新費用などの大幅増加が見込まれています。また、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢、それらに起因する物価高騰等、これまで以上に社会情勢の変化が著しく、不確実性が増しています。限りある財源を活用して持続可能な市政運営を進めていくとともに、長期計画に掲げた事業を着実に実施し、誰もが安心して暮らし続けられる魅力と活力があふれるまちであり続けられるよう、引き続き取り組んでまいります。
続きまして、令和4年度の主要な施策の成果について申し上げます。
初めに、健康・福祉分野の成果でございます。
1点目は、まちぐるみの支え合いを実現するための取組でございます。
長寿をお祝いするとともに、コロナ禍で外出機会が少なくなっている高齢者のフレイル予防、社会参加のきっかけになるよう、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、敬老福祉の集いを3年ぶりに開催しました。いきいきサロン事業では、高齢者の社会的孤立感の解消と健康寿命の延伸を図り、住み慣れた地域で在宅生活を送れるようにすることを目的として、地域住民団体やNPO法人などの運営団体を支援しました。また、新型コロナウイルス感染症対策として、補助金の追加交付、活動場所の提供及び活動時間の短縮を行いました。北町高齢者センターについて、施設の老朽化や、開設当初と利用状況の変化などを踏まえ、北町高齢者センターあり方懇談会を設置・開催し、今後の在り方についての報告書を作成しました。
2点目は、生命と健康を守る地域医療充実への取組と連携の強化でございます。
自宅療養者支援センターの運営を行い、新型コロナウイルス感染症による自宅療養者及び療養先を調整中の方に対する食料品・日用品の支援、安否確認、心配事の相談受付など、自宅で療養される方の支援を令和3年度に引き続き実施しました。
在宅医療と介護の連携を推進することを目的に、連携における問題の抽出と対応策の検討を行う在宅医療・介護連携推進協議会を2回開催しました。また、医療と介護関係者の多職種連携を推進するための研修、在宅訪問時におけるトラブル(危機管理)・ハラスメントをオンラインで行いました。武蔵野市医師会に委託した在宅医療介護連携支援室では、医療・介護関係者からの相談や調整に対応しました。市民を対象とした在宅療養に関する普及啓発のため、セミナーも開催しました。
3点目は、安心して暮らし続けられるための相談支援体制の充実でございます。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、様々な困難に直面した方々が、速やかに生活・暮らしの支援を受けられるよう、住民税非課税世帯等に対し1世帯当たり10万円の給付金支給事業を令和3年度から継続して実施しました。これに加え、電力、ガス、食品等の価格高騰による負担増を踏まえ、特に家計への影響が大きい低所得世帯等に対して、1世帯当たり5万円の給付を実施しました。
8050問題や、ひきこもり等、多様かつ複合的な課題を抱える方からの相談窓口として令和3年4月に設置した福祉総合相談窓口について、令和4年度から専任の福祉相談コーディネーターを1人増員して体制強化を図りました。ひきこもり支援事業にも力を入れ、ひきこもりについて正しい理解を持つことを目的とした市民向け講演会や、他市区との広域連携事業ひきこもりUX女子会を開催しました。
令和4年度から、9月を「健康長寿のまち武蔵野推進月間 楽しく!元気に!長生き!!」とし、高齢者を中心に、幅広く市民への認知症に対する正しい理解及びフレイル予防に関する普及啓発を主眼とした講演会等の事業を実施しました。また、令和5年2月のいきいき健康 地域プロジェクトは、地域におけるフレイル予防の実践の場と位置づけ、在宅介護・地域包括支援センターのある各圏域で、運動及びフレイル予防に関する講座を実施しました。
4点目は、福祉人材の確保と育成に向けた取組でございます。
地域包括ケア人材育成センターにおいて、人材育成事業、研修・相談事業、就職支援事業、事業者・団体支援事業の4つの事業を一体的に展開しました。オンラインの活用による研修を継続し、SNSを活用した広報、医療的ケアに従事する介護職員の養成など、総合的な介護人材の確保育成を行いました。まちぐるみの支え合いの仕組みづくりに向けて、ケアリンピック武蔵野2022では、介護・看護事業者等における先進的な取組を共有し、サービスの質の向上を図るとともに、介護・看護職員が誇りとやりがいを持って働き続けられるよう支援しました。
5点目は、新しい福祉サービスの整備でございます。
障害者福祉センターの建て替えに向け、利用登録団体、利用者、事業者、近隣住民等の意見を踏まえ基本計画を策定し、基本理念や基本方針などを示しました。保健センターの増築及び大規模改修を行い、保健衛生機能を充実させ、かつ子どもと子育て家庭への支援施設を含む複合施設として整備します。令和4年度は、事業の在り方について精査、検討の上、基本計画を策定し、基本設計に着手しました。看護小規模多機能型居宅介護の整備に向けて、サウンディング型市場調査により公募内容の検討を行い、吉祥寺南町3丁目市有地において公募を実施しました。
次に、子ども・教育分野の成果でございます。
1点目は、子どもたちが希望を持ち健やかに過ごせるまちづくりでございます。
子育て世代包括支援センターの運営を行い、妊娠期から全ての子どもと子育て家庭が地域から孤立することなく安心して子育てができるよう支援を行いました。共助による子育てひろば事業や、当事者ボランティアの育成、支援者のつながりを目的としたボランティア養成講座を実施し、多様な主体による子育て支援の充実を図りました。地域の相互援助活動による子育て家庭への支援として、ファミリー・サポート・センター事業を実施したことに加え、切れ目ない支援の入り口であるゆりかごむさしの面接を行った妊婦に対して、子ども・子育て応援券を配付しました。また、子ども一人一人の健やかな成長のため、保健師などの専門職が全ての妊産婦とその家族に寄り添い、支援を行いました。新たに出産・子育て応援事業を開始し、伴走型相談支援と経済的支援を一体的に実施し、子ども子育て支援関連部署等との連携強化により、切れ目のない相談支援を推進しました。
2点目は、安心して産み育てられる子育て世代への総合的支援でございます。
ゼロ歳から18歳までの全ての子どもの保健向上と子育て家庭の経済的な負担軽減を目的として、令和3年度に開始した高校生等の入院医療費に係る保険診療自己負担分の助成を拡充し、令和4年度からは通院・調剤等に係る保険診療自己負担分についても助成を行いました。就労等により子どもの学童利用を希望する保護者が増加している一方、市立小学校内での育成スペースの確保が難しくなっていること、また、就労の多様化に対応する必要もあることから、民間事業者による学童クラブの市内での開設の支援を行いました。
3点目は、子どもと子育て家庭を地域社会全体で応援する施策の充実でございます。
青少年に対する本市の総合的施策の実施を推進し、青少年の健全育成を図るため、青少年問題協議会定例会の開催及び地区委員会活動に対する補助を行いました。定例会では青少年健全育成に関わる機関が情報共有や意見交換を行い、地区委員会では、どんど焼きや美化運動などのほか、地域の特徴を生かした活動を通じて青少年健全育成の促進を図りました。期末報償金補助金による保育士等の処遇改善、国や東京都の制度を活用した職員用の宿舎の借り上げ補助、保育補助者の雇い上げに対する補助等、保育人材の確保、定着及び離職防止を目的とした支援を行いました。
4点目は、子どもの「生きる力」を育むでございます。
新型コロナウイルス感染症の影響により中止していたむさしのジャンボリー事業の再開準備事業として、5地区では市立自然の村での1泊2日のキャンプを実施したほか、3地区では二俣尾・武蔵野市民の森自然体験館でのキャンプを行うなど、11地区で代替事業を実施しました。
令和2年度に整備した学習者用コンピューターを使用して、効果的な活用のために必要な知見を蓄積するとともに、学習者用コンピュータ活用検討委員会において、デジタル・シティズンシップ教育の計画や学習者用コンピューターによる健康面の影響等について研究しました。学校で行われる授業については、発達段階に合わせた活用計画やデジタル・シティズンシップ教育の考え方を検討し、各教員の工夫の下で学習者用コンピューターを活用した様々な授業実践が行われました。
教育支援センター等での教育相談を通じて、子どもの成長発達を支援しました。また、スクールソーシャルワーカーを中心に不登校対策を推進し、むさしのクレスコーレの運営体制を強化しました。さらに、校内支援体制を強化するために、常駐型の家庭と子どもの支援員を新たに3校に配置しました。
5点目は、教育環境の充実と学校施設の整備でございます。
第一中学校及び第五中学校は、令和4年8月に仮設校舎に移転しました。その後、既存校舎の解体工事に着手し、新校舎及び新体育館の実施設計を完了しました。第五小学校及び井之頭小学校は、地域住民、保護者、教職員等の意見を踏まえ、基本計画を策定しました。また、児童増対策である関前南小学校増築事業について、令和4年度は増築棟の設計及び電気配線の切り回し工事等を実施しました。
市講師や学習指導補助員の配置による教員の持ち時数削減及び学習指導補助、学習支援教室の実施による補充的な学習指導により、教員の働き方改革の推進、教材研究等の充実や個に応じた指導を行い、授業の質の向上を図りました。特に単独で教科指導を行うことのできる市講師については、小学校では学級担任に代わり外国語、理科、家庭科など各校の実態に応じて配置され、専門性の高い授業が実施されました。
次に、平和・文化・市民生活分野の成果でございます。
1点目は、多様性を認め合い尊重し合う平和な社会の構築でございます。
男女平等の推進に関する条例に基づき、研修、啓発、情報収集・提供、団体支援、相談事業、調査研究等を行いました。また、パートナーシップ制度を令和4年4月に開始し、令和5年3月時点で17組にパートナーシップ届受理証を交付しました。日本人と外国人がともに理解し、尊重し合い、活躍できる環境の整備を積極的に図るため、令和3年度に実施した外国籍市民意識調査及び令和4年度の市民意識調査の結果や多文化共生推進懇談会からの意見及び助言を基に、武蔵野市多文化共生推進プランを策定しました。
2点目は、災害への備えの拡充でございます。
東京都の首都直下地震等の被害想定や新型コロナウイルス感染症の流行、火山の噴火予測の更新、気候変動を受けた台風や大雨の頻発化・激甚化等を踏まえ、令和5年1月の防災会議で武蔵野市地域防災計画を改定しました。災害時に自宅での生活が継続できず、ペットと同行避難する場合を想定し、中学校6か所の避難所において動物用ケージの備蓄を行いました。また、同行避難マニュアルの作成に向けて、避難所運営組織との調整を行いました。
3点目は、安全・安心なまちづくりでございます。
市民安全パトロール隊やホワイトイーグル等によるパトロール、商店会等に対する防犯カメラの設置・管理支援、自動通話録音機の無償貸与による特殊詐欺被害防止対策など、犯罪の未然防止に取り組みました。また、武蔵野市つきまとい勧誘行為の防止及び路上宣伝行為等の適正化に関する条例の一部改正に伴い、新たに飲食店による客引き行為等に対して、ブルーキャップにより指導等を行いました。
高齢者や若者の消費者トラブルを防ぐため、市内の高齢者団体及び市立中学校2、3年生に向けて出前講座を行いました。また、市内を走行するバス車内に啓発ポスターを掲示するとともに、その他啓発の講座等は新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を行いつつ事業を実施しました。
4点目は、地域社会と市民活動の活性化でございます。
市民によるコミュニティづくりが活発に行われるよう、16のコミュニティ協議会によるコミュニティセンターの管理運営及びコミュニティ活動の支援を行いました。また、施設の適切な維持修繕を行うとともに、コミュニティセンター整備計画に基づき、吉祥寺北コミュニティセンターの大規模改修を行いました。地域における公益的な市民活動の促進と活性化を図るため、第二期武蔵野市市民活動促進基本計画に基づき、職員研修を行うとともに、団体へのクラウドファンディング補助金等による財政的支援を行いました。
5点目は、豊かで多様な文化の醸成でございます。
令和5年度に築60年を迎える武蔵野公会堂について、有識者会議を設置し、専門的見地からの意見を聴取するとともに、アンケートやワークショップ等での市民意見を踏まえ、改修等のための基本計画を策定しました。
武蔵野アール・ブリュット2022について、市民で構成された実行委員会との協働により、全市的な周知を図るため、令和4年度は武蔵野プレイス及び吉祥寺駅南北自由通路はなこみちでのパネル展示やワークショップ等を実施しました。まちの魅力発信と観光推進のため、観光機構等と連携し、案内マップ等の改訂や密集を伴わないイベントへの補助などを実施し、また、新型コロナウイルス感染症収束後の新しい観光需要を見据え、杉並区等との地域連携事業の検討や、市内のコンテンツイベントへの協力等を行いました。
6点目は、多様な学びや運動・スポーツ活動の推進でございます。
令和4年度で21年目となった土曜学校は、子どもたちの「生きる力」を育む体験活動を提供するため、サイエンスクラブ、五大学と連携した講座等を実施しました。文化財の普及啓発を図るため、文化財保護委員による特別講義、古文書解読講座、むさしのばやしチビッコ教室を開催しました。また、武蔵野ふるさと歴史館において、年4回の企画展示や学校教育と連携した見学受入れ及び出張講義を実施しました。
7点目は、まちの魅力を高め豊かな暮らしを支える産業の振興でございます。
農地の持つ防災や環境保全等の多面的機能をより発揮させるとともに、地域住民に配慮した基盤整備により貴重な都市農地の保全を図りました。事業者等が相互連携し、新たな商品や事業を起こす仕掛けづくりの場をつくることを目的として、CO+LAB MUSASHINO事業を実施しました。「食と農」をテーマに市内飲食店と市内農家の連携に取り組み、農産物品評会と同時開催したお披露目イベントでは約1万5,000人が来場しました。
令和2、令和3年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響に対する緊急経済対策として、市内の空き店舗や空き事務所に出店し、かつ商店会等に加入した中小企業者等に対し商店会活性出店支援金を支給しました。加えて、令和2、令和3年度の本制度の実績、事業者・商店会へのヒアリングを含めた報告書を作成しました。新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢等の影響に対する緊急経済対策として、市民への生活支援と市内事業者支援を目的に、5,500円分のくらし地域応援券を全市民に配付しました。
次に、緑・環境分野の成果でございます。
1点目は、刻々と変化する環境問題への対応でございます。
環境啓発を目的として、連続講座「環境の学校」、緑関連講座「環境の学校Greenプロジェクト」、高校・大学生対象の「環境の学校PRプロジェクト」、環境展、むさしの環境フェスタ、市民団体等が活動発表する「むさしのエコ・チャレンジ」を開催したほか、駅周辺でのポップアップ事業や、若年層による環境団体等取材記事のウェブ掲載等を実施しました。無作為抽出等により選ばれた市民68人による気候市民会議を全5回開催し、2050年ゼロカーボンシティの実現に向けた気候変動対策について議論を行いました。気候危機打開武蔵野市民活動プラン(仮称)の作成に向けて、会議で出た意見や参加者アンケートの結果の整理を行い、会議の実施の記録を作成しました。
2点目は、地球温暖化対策の推進でございます。
改築等が予定されている公共施設において一層の省エネ・創エネ化を推進するため、公共施設の環境配慮指針の策定に向けて、本市が達成すべきエネルギー消費性能、備えるべき設備等の基準の検討を行いました。近年増大している局地的大雨等による浸水被害の軽減及び水環境の保全を図るため、わんぱく公園に雨水貯留浸透施設の設置を行いました。
3点目は、緑を基軸としたまちづくりの推進でございます。
魅力的で安全・安心な潤いある都市環境の推進を目指し、公園施設の改修を行うとともに、子どもたちの遊び場の充実を図るため、西久保3丁目に西久保はらっぱ公園を新設し、中央高架下公園とわんぱく公園のリニューアル工事を実施しました。また、これまで一部借地公園となっていた西久保1丁目の野鳥の森公園の用地を取得しました。市内の街路樹については、良好な桜並木保全のため、不健全な桜の植え替えを行いました。民有地の緑を守る一環として、保存樹林などの指定制度により、所有者の適正な維持管理を支援するため、助成金の交付、樹木医の派遣及び倒木保険への加入を行いました。
4点目は、省エネルギー・省資源型の持続可能な都市の構築でございます。
リユースの促進のため、令和4年度当初15か所の設置だったリユース掲示板むさしのエコボを新たに18か所増設しました。Ecoパートナー認定表彰制度において27事業者の認定表彰を行いました。安全・安心で安定的かつ効率的なごみの収集処理体制を継続すべく、本市の廃棄物行政の方針や取組を示すものとして、武蔵野市一般廃棄物処理基本計画を改定しました。
5点目は、様々な環境の変化に対応した良好な生活環境の確保でございます。
武蔵境駅南口トイレについて、便器の洋式化やバリアフリー化、歩行者空間の確保を図るため、境南ふれあい広場公園敷地内に武蔵野プレイスのデザインと調和した外観の公衆トイレを移設しました。市内三駅周辺に設置した閉鎖型喫煙所の利用を促進するとともに、啓発にも力を入れ、まちの環境美化と受動喫煙防止を図りました。
次に、都市基盤分野の成果でございます。
1点目は、個性あふれる魅力的な地域のまちづくりでございます。
まち並みの不連続や歩行環境を阻害する傾向のある建物敷地単位で規定される駐車場付置義務制度について、吉祥寺エリアの地域ルールを検討し、まちのにぎわいの維持とウォーカブルなまちづくりを推進するため、地域の駐車施設供給量及び需要量の現況調査等、現状の整理を行いました。
2点目は、将来にわたり持続性ある都市基盤づくりでございます。
令和5年度から2か年で水銀灯の装飾街路灯約400基のLED化を実施するため、令和4年度は装飾街路灯の劣化調査を実施しました。
武蔵野市下水道総合計画見直し及び下水道事業経営の在り方等検討委員会について、令和3年度に引き続き、令和4年度は6回開催し、武蔵野市下水道総合計画、武蔵野市下水道事業経営戦略及び下水道使用料の見直しについて外部有識者等の意見聴取を行い、計画等を作成しました。今後の下水道施設の老朽化対策による事業量増加への対応や効率的な事業運営等を安定的に実施するため、令和6年度からの長期包括契約方式の試行的導入に向け、令和4年度は、サウンディング型市場調査による民間事業者の意向等を踏まえ、長期包括契約方式の事業内容の詳細検討及び事業費の算出を実施する等の準備を着実に進めました。
3点目は、誰もが利用しやすい交通環境の整備でございます。
自転車のルール、マナー向上と自転車利用環境の整備を目的として、市内で自転車を利用する中学生以上の方を対象に自転車安全利用講習会等を開催するとともに、自転車走行空間補修工事、整備検討等を行いました。
4点目は、安全で快適な道路ネットワークの構築でございます。
都市計画道路3・4・2号線について、第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業として東京都から受託し、用地取得に向け、土地の調査や測量、分筆登記資料の作成を行いました。令和4年度は約236平方メートルの用地を取得し、地権者の再建に合わせて仮整備工事を実施しました。
5点目は、活力とにぎわいのある駅周辺のまちづくりでございます。
令和3年5月に立ち上げた庁内プロジェクトにより、まちの将来像を検討するための資料「吉祥寺パークエリアまちの将来像立案に向けて」を作成しました。吉祥寺駅南口を中心とした交通環境の改善に向け、吉祥寺駅南口交通環境基本方針の策定に向けた考え方を取りまとめ、吉祥寺駅南口駅前広場整備後の交通課題の整理や交通環境改善に向けた検討を進めました。交通環境基本方針の策定に向け、「三鷹駅北口交通環境基本方針の策定に向けた考え方」の中で示した交通体系の再編や駅前広場の再整備等について、研究会、オープンハウス、ワークショップ等を通じて地域の方々と意見交換を行い、意向を取りまとめました。
次に、行財政分野の成果でございます。
1点目は、市民参加と連携・協働の推進でございます。
中央線沿線の5市が連携し、子どもたちに大規模で高度な感動体験を提供する事業「子ども体験塾」として、令和4年度は環境をテーマに、デジタルスタンプラリーやワークショップ、発電体験、有識者による講演会、プロジェクションマッピングなどを実施しました。令和6年度からの5年間を計画期間とする武蔵野市第六期長期計画・調整計画を策定するため、策定委員会を設置し、市民参加、議員参加、職員参加をはじめとする武蔵野市方式により検討を進めました。令和5年2月には、計画策定に向けて特に議論すべき課題や論点をまとめた討議要綱を公表し、パブリックコメントや意見交換会等を実施しました。
2点目は、効果的な広報広聴の仕組みづくりと、シティプロモーションでございます。
令和3年度に開始したホームページ管理システムの更改について、予定どおり更改作業を進め、令和4年11月1日に公式ホームページをリニューアルしました。従来の機能を維持しつつ、情報の検索性向上やスマートフォン対応の充実を図ったほか、セキュリティ機能及び災害時対応を強化しました。市民との対話を通じて、様々な意見や提案を聞き、今後の市政運営に生かすため、市民と市長のふれあいトークを4回開催しました。テーマ別では、市内で活動している団体や個人と意見交換を行い、地域別ではコミュニティ協議会と共催し、当該地域における課題等、参加者との対話を通じ、市民ニーズの把握等を行いました。
3点目は、公共施設等の再構築と市有地の有効活用でございます。
旧赤星鉄馬邸の利活用に関する有識者会議及び市民ワークショップの実施により、検討を開始しました。また、2日間の建物見学ツアーを行い、周知を図りました。加えて、登録有形文化財の登録手続を進め、令和4年10月31日に文化庁により登録されました。
4点目は、社会の変化に対応していく行財政運営でございます。
武蔵野市第六期長期計画・調整計画策定に当たり、基礎資料となる30年後までの人口推計を実施しました。推計結果を踏まえ、長期的な見通しを持って議論を進めてまいります。
業務効率化や意思決定の迅速化を目指して、文書の電子化や電子決裁の導入を進めるに当たり必要な事項を専門家の支援を受けながら検討し、取り組むべき課題や対応案の洗い出しを行いました。CIO補佐官を任用し、本市のDXの全体マネジメントへの支援として、機運の醸成に向けた研修等に取り組みました。また、デジタル化推進アドバイザー業務にて、ICT導入の妥当性評価や利活用の支援を実施しました。
令和4年12月に武蔵野市個人情報の保護に関する条例外3件の議案を上程し、関係する条例の制定・改廃を行いました。令和5年3月に個人情報ファイル簿を作成したほか、総務省の地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの改定を受け、市情報セキュリティ対策基準の改定方針を定めました。
5点目は、多様な人材の確保・育成と組織の活性化でございます。
弁護士資格を有する会計年度任用職員を任用し、市管理職と2人で行政不服審査制度の審理員を担う体制としました。弁護士の法的な知見を活用することで、適正な審理の実施につながったほか、市管理職の審理能力の向上を図りました。
障害者の就労支援、雇用促進のため、障害のある会計年度任用職員を任用しました。また、障害や障害者就労に対する職員理解の推進を図るため、障害者の庁内実習及び障害者就労の理解向上研修を実施しました。
以上、令和4年度の主要な施策の成果について御説明いたしました。施策ごとの決算額等については、次ページ以降にございます成果一覧表を御参照いただければと存じます。
なお、本決算付属資料の巻末に、令和4年度決算における新型コロナウイルス感染症の影響額について、参考としておつけしておりますので御参照ください。
続いて、議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、私からは総括的説明を申し上げ、詳しくは担当部長から御説明いたします。
お手元の決算参考資料の77ページを御覧いただきたいと存じます。
給水人口は14万8,196人で、水道の普及率は100%となっております。
年間給水量は、新型コロナウイルス感染症の影響や節水機器の普及等により、令和3年度と比較して減となりました。深井戸からの取水量は、前年度と比較して124万7,963立方メートル減少の1,172万1,515立方メートルとなりました、東京都からの受水量は466万9,800立方メートルとなり、受水率は令和3年度と比較して6.7ポイント増の28.5%となりました。
今後も配水管路の耐震化を推進し、配水小管等の布設替えを行うとともに、円滑かつ効率的に水道水を供給していくため、浄水場施設等の更新工事を計画的に行っていきます。また、都営水道への一元化を目指し、協議に必要な準備を進めていくとともに、お客様サービスの向上と経営基盤の強化のために、なお一層の努力をしてまいります。
次に、議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、私からは総括的説明を申し上げ、詳しくは担当部長から御説明いたします。
お手元の決算参考資料の103ページを御覧いただきたいと存じます。
年間有収水量は1,672万4,390立方メートル、年間総処理水量は2,322万2,845立方メートルとなりました。処理区域内人口は14万8,196人で、下水道の普及率は100%となっております。
今後、有収水量の減少等の影響により使用料収入は減少傾向となることが想定される一方、老朽化対策等の事業費は増加していくことから、下水道事業の経営環境は厳しさを増すことが懸念されます。事業の効率化や財源の確保等により経営の健全化を図るとともに、計画的かつ適切な事業運営に努めてまいります。
以上、議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について、議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について及び議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、3件合わせて御説明いたした次第でございます。引き続き、会計管理者、水道部長及び環境部長より決算の具体的な数値等を御説明申し上げますので、お聞き取りの上、御審議くださいますようお願い申し上げます。
以上でございます。
6262◯会計管理者(大杉 洋君) それでは、令和4年度一般会計及び特別会計の決算につきまして、決算参考資料に基づいて御説明を申し上げます。
引き続き、実質収支に関する調書、財産に関する調書につきましても御説明いたしますので、併せて御用意をお願いいたします。
最初に、決算参考資料の記載につきまして、1か所訂正をお願いしたいと存じます。正誤表を配付させていただきましたが、決算参考資料32、33ページのところ、過去15年間における決算歳入科目及び歳出性質別内訳の(1)の歳入(市税収入)の表、一番下のほうの令和3年度の行、市税合計(収入済額)の欄のところ398億2,837万6,000円とありますのは、正しくは399億2,837万6,000円でございました。大変申し訳ございませんでした。
それでは、説明をさせていただきます。
一般会計の決算概要につきましては、今、市長から御説明申し上げましたとおりでございますが、決算の全体の御理解をいただくために、一部重複する部分がございますが、改めて説明申し上げますが、御了解をお願いいたします。
まず、決算参考資料の2ページを御覧ください。
決算の総括、1、一般会計及び特別会計歳入歳出決算額の総計です。歳入決算額は1,095億7,110万9,996円、歳出決算額は1,047億3,087万7,469円、歳入歳出差引額は48億4,023万2,527円となりました。横領による現金不足額は3,977万4,118円です。
2の会計決算と予算対比です。上の表を御覧ください。一般会計ですが、歳入決算額は792億7,194万1,464円、歳出決算額は751億1,408万3,726円、歳入歳出差引残額は41億5,785万7,738円。予算現額に対する割合は、歳入で100.9%、歳出95.6%です。
各特別会計は記載のとおりです。
下の表でございます。一般会計及び各特別会計の決算額の前年度比較です。表の下のほう、増減率を御覧ください。前年度に比べ、歳入では0.3%の減、歳出では0.6%の減となっております。
右ページの不用額でございますが、一般会計では32億5,474万3,000円、特別会計と合わせた合計で41億469万6,000円となりました。
実質収支の合計額ですが、39億7,571万8,000円となりました。備考欄記載のとおり、繰越明許費については1億9,158万6,000円で、翌年度へ繰り越すべき財源は1億8,214万円です。
次に、7ページをお願いいたします。一般会計の決算でございます。
表は前年度との比較増減を記載しておりますが、歳入決算は792億7,194万2,000円で1.9%の減、歳出決算額は751億1,408万4,000円で2.4%の減、差引残額は41億5,785万8,000円、8.2%の増となっております。
次の8ページ、9ページをお願いいたします。款別の歳入の決算状況です。各款の概要ですが、主なものについて申し上げます。
第1款市税は、431億3,239万2,767円で、前年に比べ8.0%の増です。収入合計に対する割合は54.4%となっています。
第7款地方消費税交付金は、38億6,499万7,000円、前年度比5.9%の増です。
第13款使用料及び手数料は、15億4,717万6,558円、前年度比6.0%の増です。
第14款国庫支出金は、127億8,217万3,195円、前年度比13.5%の減となっています。
第15款都支出金は、81億4,290万2,236円で、前年度比1.1%の減です。
第18款繰入金は、23億1,112万9,057円、前年度比0.8%の減、第19款繰越金は、38億4,220万8,436円、前年度比10.1%の減となっております。
以上の結果、款別の構成割合では、前年度同様、1位が市税、2位が国庫支出金、3位が都支出金となっております。
次の10ページ、11ページをお願いいたします。市税の決算額調べでございます。
表の一番下の欄、総計欄の合計を御覧ください。収入済額は431億3,239万2,767円で、調定に対する収入済額の割合、徴収率になりますが、99.1%となっております。
市民税は、収入済額が215億5,052万8,630円で、調定に対する収入済額の割合は98.9%です。
固定資産税は171億7,386万8,242円で、調定に対する収入済額の割合は99.4%、都市計画税は28億3,083万2,574円で、令和3年度に限り行いました軽減税率措置の終了によりまして、前年度に比べ109.0%の増となっております。
軽自動車税以下は記載のとおりです。
14ページ、15ページを御覧いただきたいと思います。下の表の6、款別の歳出決算でございます。各款の主な内容につきまして、大きいところを御説明いたします。
第2款総務費ですが、支出済額は120億5,038万8,351円で、前年に比べ0.2%の増となっております。
第3款民生費は、支出済額が319億8,560万854円で、前年度比2.6%の減です。
第4款衛生費は、72億2,249万9,381円で、前年度比0.7%の増です。
第7款商工費は、14億6,461万5,330円、前年度比11.3%の減、第8款土木費は、67億8,698万4,756円、前年度比13.0%の増、第9款消防費は20億9,489万6,278円、前年度比1.2%の増、第10款教育費は114億9,189万2,392円、前年度比12.4%の減となっております。
以上の結果、構成割合としましては、1位が民生費、2位が総務費、3位が教育費となっておりまして、前年度と比較し、2位と3位が入れ替わっております。
少し飛びまして、20ページと21ページを御覧いただきたいと思います。性質別経費の対前年度比の比較表でございます。
主な内容でございますが、人件費は103億3,740万8,000円で、前年度比4.3%の減、物件費は179億511万3,000円で、前年度比4.4%の増、補助費等は106億7,527万1,000円で、前年度比10.7%の増、投資的経費は57億5,919万6,000円で、前年度比7.7%の減、繰出金は49億7,370万2,000円、前年度比5.0%の増、扶助費は190億1,818万1,000円で、前年度比6.8%の減となっております。
性質別の構成割合ですと、1位が扶助費、2位が物件費、3位が補助費等の順でございまして、前年度と比較しまして、3位が人件費から補助費等に入れ替わっております。
続きまして、38、39ページをお願いいたします。ここから特別会計でございます。
初めに国民健康保険事業会計でございます。
歳入決算額は137億6,279万4,566円、歳出決算額は136億8,242万3,341円、差引残額は8,037万1,225円です。予算現額の割合は、歳入で98.8%、歳出は98.2%で、前年度に比べ、歳入で5.5%、歳出で5.8%の増となっております。
(2)は款別の歳入決算です。主な款でございますが、第1款国民健康保険税は、31億7,666万9,897円で、前年度に比べ3.0%の増、第3款の都支出金は87億3,607万7,427円、6.7%の増、第4款繰入金は、17億1,288万296円、前年度に比べ8.0%の増です。
次の40、41ページをお願いいたします。(3)の款別歳出決算です。こちらも主なところでございますが、第2款の保険給付費は、支出済額が84億6,597万7,832円、前年度比6.5%の増、第3款国民健康保険事業費納付金は、49億426万4,072円、前年度比5.8%の増でございます。
続きまして、44、45ページをお願いいたします。後期高齢者医療会計でございます。
歳入決算41億1,418万6,707円、歳出決算額が40億9,451万4,775円、差引残額が1,967万1,932円となっております。予算現額に対する割合は、歳入で100.1%、歳出は99.7%で、前年度に比べ、歳入で9.5%、歳出で9.6%の増でございます。
(2)は款別の歳入決算でございます。主な款でございますが、第1款の保険料は、25億5,331万9,887円、前年度比12.0%の増、第3款繰入金は、14億1,247万4,577円、前年度比7.2%の増でございます。
次の46、47ページを御覧いただきたいと思います。(3)の款別歳出決算です。第2款の分担金及び負担金は、38億8,370万1,885円、前年度比9.2%の増、第3款保健事業費は、1億5,299万7,812円、前年度比5.4%の増です。
続きまして、48、49ページをお願いいたします。介護保険事業会計でございます。
歳入決算額は124億2,218万7,259円、歳出決算額は118億3,985万5,627円、差引残額が5億8,233万1,632円です。予算現額に対する割合は、歳入で99.9%、歳出は95.2%、前年度に比べ、歳入は1.7%の増、歳出は0.8%の増となっております。
下の表の款別歳入決算の表でございます。主な款でございますが、第1款保険料は26億3,245万5,700円で、前年度に比べ1.3%の増、第3款国庫支出金は、27億412万5,350円、対前年度比1.3%の増、第4款支払基金交付金は、30億2,276万9,000円で、前年度比1.1%の増、第7款繰入金は、18億4,834万6,650円、前年度比0.7%の増となっております。
次の50ページ、51ページをお願いいたします。(3)の款別歳出決算でございます。第1款の総務費は、2億9,824万8,720円で、前年度比3.8%の減、第2款の保険給付費が、109億6,441万2,268円、1.2%の増、第3款地域支援事業費は、2億9,313万7,404円で、前年度比5.4%の増、第5款諸支出金は、2億420万5,235円で、前年度比10.8%の減でございます。
少し飛びまして、58、59ページをお願いいたします。市債に関する調べでございます。
表の1番上、一般会計の合計欄を御覧ください。令和4年度の元利償還額の合計は14億3,966万5,000円、4年度の借入額は4億6,400万円となりまして、年度末の現在高は111億6,629万1,000円となりました。
次の60ページからは、債務負担行為に関する一覧表でございまして、記載のとおりでございます。
以上で決算参考資料の説明につきまして終わらせていただきます。
続きまして、実質収支に関する調書、財産に関する調書について御説明いたします。前段の実質収支に関する調書につきましては、決算参考資料で御説明いたしましたので、省略をさせていただきます。
数ページめくっていただきまして、青色の合紙のある財産に関する調書をお願いいたします。
財産に関する調書の1ページから4ページまでにつきましては、市有の土地建物の総括表になります。
3、4ページの表の一番下、総計欄を御覧ください。決算年度中、土地は2,426.07平方メートルの増、294.01平方メートルの減で、年度末現在高は61万5,204.94平方メートルとなっております。建物は、木造と非木造の合計の延べ面積で、360.77平方メートルの増と、641.73平方メートルの減で、年度末の現在高は33万4,675.68平方メートルとなっております。
次の5ページから48ページにつきましては区分ごとの内訳を記載しております。一番左の区分の欄に米印を付したものにつきましては、参考といたしまして、83ページから91ページに詳細な説明一覧表を掲載しておりますので、後ほど御参照ください。
5ページの一番上の欄、行政財産でございますが、土地につきましては2,106.86平方メートルの増、174.14平方メートルの減となっております。これらのうちの主なものでございますが、11ページにあります五中の土地購入による692.98平方メートルの増であったり、25ページの野鳥の森公園借地の土地購入1,002.4平方メートルの増、37ページにあります吉祥寺本町1丁目27番先の公共自転車駐車場(仮称)の土地購入による356.25平方メートルの増などです。
次に、6ページの一番上の欄、建物でございますが、木造で75.33平方メートルの減と、非木造で121.89平方メートルの増、32.68平方メートルの減となっております。主なものといたしましては、16ページに記載しております武蔵境駅南口公衆トイレの解体・新築による増減、18ページにあります関前南こどもクラブ第3の普通財産、テンミリオンハウス関三倶楽部からの引渡しによる増などでございます。
39ページ、40ページをお願いいたします。ここからは普通財産でございます。
一番上の欄のとおり、土地につきましては319.21平方メートルの増、119.87平方メートルの減でございます。建物につきましては、延べ面積で238.88平方メートルの増、533.72平方メートルの減となっております。増減の主なものでございますが、40ページ、桜堤3丁目ほかの寄付物件の解体による建物の減、41、42ページ、中町3丁目、新規の寄付物件による土地家屋の増、42ページ、テンミリオンハウス関三倶楽部の、関前南こどもクラブ第3への引渡しによる減などでございます。
49ページをお願いいたします。2の立木につきましては、記載のとおり、前年度変更はございません。
3の工作物等でございます。(1)の防火水槽施設(公用財産)でございますが、決算年度中に2か所増えまして、年度末の現在高は276か所となっております。
右の50ページでございます。(2)のプール施設(公共用財産)につきまして、あと、その下の(3)の有価証券につきましては、決算年度中の変動はございませんでした。
51ページ、次のページでございます。(4)出資による権利につきましては、武蔵野文化事業団と武蔵野生涯学習振興事業団との統合に伴いまして、武蔵野文化事業団への出捐金が全額なくなりました。ほかに変動はございません。
52ページ、右のページでございます。物品でございます。
1は管財課管理の備品となります。合計欄が56ページにございますので、お願いいたします。決算年度中の増減でございますが、増が25台、減が17台ございまして、年度末の現在高は786台となっております。増えたもののうち主なものは、洗浄機器の6台の増でございまして、学校給食調理場などでの購入によるものでございます。
次の57ページからは学校備品でございます。右側の58ページの合計欄を御覧ください。決算年度中の増は3台、減は7台となっております。
次のページ、59ページでございます。債権でございます。
福祉資金貸付金でございますが、年度中の貸付額は350万1,000円で、年度末現在高は1億4,105万8,000円となっております。
市開発公社の貸付金につきましては、500万円の返済がございましたので、年度末現在高は19億8,500万円となっております。
次の60ページ、61ページでございますが、基金でございます。
61ページの一番下の欄の合計を御覧ください。年度中の増加は43億6,113万3,000円、減少は20億6,210万2,000円で、決算年度末現在高は545億4,674万2,000円となり、前年度から22億9,903万1,000円増加をしております。
各基金の増減につきましては、記載のとおりですので、御参照ください。
63ページ、64ページ以降でございますが、最後に、これは参考資料といたしまして、市が借地借家をしている物件の一覧でございます。
以上で、実質収支に関する調書、財産に関する調書の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議いただきますようにお願いいたします。
6263◯水道部長(関口道美君) それでは引き続き、令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について御説明いたします。
恐れ入りますが、令和4年度歳入歳出決算書の44、45ページをお願いいたします。
1、収益的収入及び支出は、事業活動に伴い発生した全ての収益とそれに対応する全ての費用で、金額は消費税及び地方消費税込みの金額でございます。
まず、収入の主な項目について御説明いたします。
第1款水道事業収益の決算額は、35億6,268万5,114円でございます。
第1項営業収益の主なものは給水収益で、決算額は34億7,388万7,496円で、コロナ禍の影響及び節水意識の定着等により、予算に対して1億8,751万6,504円の減でございます。
第2項営業外収益の主なものは長期前受金戻入で、決算額は8,879万7,618円で、予算に対して512万2,618円の増でございます。
第3項特別利益はございませんでした。
次に、支出の主な項目について説明いたします。
第1款水道事業費の決算額は、35億9,483万8,489円でございます。
第1項営業費用の主なものは、受水費、減価償却費、委託料等で、決算額は35億1,444万6,573円でございます。
第2項営業外費用は、支払利息及び雑支出で、決算額は8,039万1,916円でございます。
第3項特別損失、第4項予備費はございませんでした。
46、47ページをお願いいたします。2、資本的収入及び支出は、事業経営に係る収入並びに諸施設の整備及び改良に要した支出で、金額は消費税及び地方消費税込みでございます。
まず、収入の主な項目について説明いたします。
第1款資本的収入の主なものは企業債で、決算額は2億5,570万7,705円で、予算に対して2,257万8,295円の減でございます。
第1項企業債の決算額は2億110万円で、予算に対して1,277万5,000円の減でございます。
第3項負担金の決算額は5,460万7,705円で、予算に対して980万2,295円の減でございます。
第2項固定資産売却代金はございませんでした。
次に、支出の主な項目について説明いたします。
第1款資本的支出の決算額は8億2,379万1,588円でございます。
第1項建設改良費の決算額は5億2,302万6,723円、第2項企業債償還金の決算額は3億76万4,865円でございます。
第3項予備費はございませんでした。
款全体の不用額は8,444万412円で、その主なものは、工事の契約差金等によるものでございます。
なお、46ページの表欄外に記載のとおり、資本的収入及び支出の差引きで5億6,808万3,883円の不足額が生じましたので、過年度分及び当年度分の損益勘定留保資金ほかで補填いたしました。
48ページをお願いいたします。このページから55ページまでの財務諸表の金額は、消費税及び地方消費税抜きの金額でございます。
まず、令和4年度の事業運営における収益と費用を示した損益計算書について説明いたします。
1、営業収益は、(1)給水収益から(3)その他営業収益までの合計で、31億6,125万5,716円でございます。
2、営業費用は、(1)原水及び浄水費から(7)資産減耗費までの合計で、32億8,023万9,967円でございます。
営業収益から営業費用を差し引いた営業損失は1億1,898万4,251円でございます。
3、営業外収益は、(1)受取利息及び配当金から(5)引当金戻入までの合計で、8,878万8,059円でございます。
4、営業外費用は、企業債の支払利息である(1)支払利息及び企業債取扱諸費及び(2)雑支出の合計で、4,670万8,273円でございます。
営業外収益から営業外費用の差引きは4,207万9,786円で、これに営業収益から営業費用の差引きである営業損失を差し引いた経常損失は7,690万4,465円でございます。
5、特別利益、6、特別損失はともにございませんでしたので、当年度は7,690万4,465円の純損失でございます。
その他の未処分利益剰余金変動額は9,294万3,351円で、当年度未処分利益剰余金は1,603万8,886円でございます。
50、51ページをお願いいたします。令和4年度中の資本金及び剰余金の増減の変動状況を示した水道事業剰余金計算書について説明いたします。
まず、資本金でございます。令和4年度末の資本金合計は79億5,368万406円で、変動はございません。
次に、剰余金でございます。資本剰余金のうち負担金は1,646万6,258円で、変動はございません。利益剰余金のうち減債積立金は、資本的収入及び支出の差引不足額の補填財源として1,603万8,886円を取り崩したため、令和4年度末の残高は2億9,042万5,099円でございます。
利益積立金は、令和4年度決算における純損失7,690万4,465円と同額を取り崩しましたので、令和4年度末の残高は22億1,329万8,481円でございます。
建設改良積立金の残高は9億1,408万8,654円で、変動はございません。
当年度未処分利益剰余金は、資本的収支の不足額を補填するために取り崩した減債積立金と同額の1,603万8,886円でございます。
以上により、利益剰余金は純損失と同額を取り崩したため、令和4年度末の残高は34億3,385万1,120円でございます。
資本合計は114億399万7,784円で、後ほど説明いたします55ページの貸借対照表の資本合計と一致するものでございます。
52ページをお願いいたします。地方公営企業法第32条の規定により、剰余金の処分につきましては議会の議決を経ることとなっておりますので、令和4年度武蔵野市水道事業剰余金処分計算書(案)としてお諮りするものでございます。
当年度末の未処分利益剰余金は、先ほど剰余金計算書で御説明いたしましたとおり、1,603万8,886円でございます。そのうち全額を資本金へ組み入れることについて、決算の認定と併せて議決をお願いするものでございます。
次に、54、55ページをお願いいたします。令和5年3月31日現在の資産、負債及び資本の状況を示した貸借対照表について説明いたします。
まず、資産の部でございます。
1、固定資産、(1)有形固定資産、イ、土地は、取得価格でございます。ロ、建物から、ヘ、工具器具及び備品までは、取得価格、減価償却の累計額及びそれらを差し引いた額でございます。
(2)無形固定資産は、イ、電話加入権及びロ、施設利用権で、固定資産の合計額は141億5,608万9,178円でございます。
2、流動資産の合計額は19億2,052万9,843円で、1、固定資産と合わせた資産の合計は160億7,661万9,021円でございます。
次に、負債の部でございます。
3、固定負債の合計額は21億1,315万6,968円、4、流動負債の合計額は7億6,452万7,712円、5、繰延収益の合計額は17億9,493万6,557円で、負債の合計は46億7,262万1,237円でございます。
次に、資本の部でございます。
6、資本金は79億5,368万406円、7、剰余金の合計額は34億5,031万7,378円で、資本合計は114億399万7,784円となるものでございます。
負債及び資本の合計は160億7,661万9,021円となり、54ページの資産合計と一致するものでございます。
56、57ページをお願いいたします。注記は、財務諸表の作成に当たり採用した会計処理の方法及び手続などについて示したものでございます。
続きまして、キャッシュ・フロー計算書について説明いたしますので、恐れ入りますが、決算参考資料の90ページをお願いいたします。
これは令和4年4月1日から令和5年3月31日までの資金の動きを示したもので、金額は消費税及び地方消費税抜きの金額でございます。
業務活動に関するキャッシュの増減を示す、1、業務活動によるキャッシュ・フローは、6億2,701万4,726円のプラスでございます。
投資活動に伴うキャッシュの増減を示す、2、投資活動によるキャッシュ・フローは、4億2,610万9,388円のマイナスでございます。
企業債の借入れによる収入等に関するキャッシュの増減を示す3、財務活動によるキャッシュ・フローは、9,966万4,865円のマイナスとなっており、業務活動とともに借入金残高を減らしながら投資活動を行っていることを示してございます。
1、業務活動、2、投資活動、3、財務活動の各キャッシュ・フローの合計による令和4年度の資金増減額は1億124万473円のプラスで、資金期末残高は15億6,751万1,508円となり、令和4年度歳入歳出決算書54ページの貸借対照表の2、流動資産(1)現金預金と一致するものでございます。
以上がキャッシュ・フロー計算書の説明となりますが、このほか決算参考資料の80ページから89ページには工事の概況、取水・給水の状況及び契約に関する事項等を、91ページから95ページには収益的収入及び支出、資本的収入及び支出の明細を、96、97ページには固定資産の詳細を、98、99ページには企業債の詳細を記載してございますので、御参照いただければと存じます。
以上で令和4年度水道事業会計決算の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
6264◯環境部長(大塚省人君) それでは引き続きまして、令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について説明いたします。
恐れ入りますが、令和4年度歳入歳出決算書62、63ページをお願いいたします。
1、収益的収入及び支出は、事業活動に伴い発生した全ての収益とそれに対応する全ての費用で、金額は消費税及び地方消費税込みでございます。
まず、収入について説明いたします。
第1款下水道事業収益の決算額は、28億5,754万8,701円でございます。
第1項営業収益の主なものは下水道使用料で、決算額は22億2,653万5,298円で、予算に対し1億6,686万702円の減でございます。
第2項営業外費用の主なものは長期前受金戻入で、決算額は6億3,101万3,403円で、予算に対し519万9,403円の増でございます。
次に、支出について説明いたします。
第1款下水道事業費用の決算額は、27億7,040万249円でございます。
第1項営業費用の主なものは、流域下水道等管理費、減価償却費等で、決算額は25億9,930万7,293円でございます。
第2項営業外費用は、支払利息及び雑支出で、決算額は1億7,109万2,956円でございます。
64、65ページをお願いいたします。資本的収入及び支出は、下水道施設の建設及び改良に関する収入及び支出で、金額は消費税及び地方消費税込みでございます。
まず、収入について説明いたします。
第1款資本的収入の決算額は4億1,955万1,138円で、予算に対し2億8,061万1,862円の減でございます。
第1項企業債の決算額は2億6,130万、第2項出資金の決算額は2,376万4,614円、第4項負担金等の決算額は1億3,448万6,524円でございます。
次に、支出について説明いたします。
第1款資本的支出の決算額は8億1,298万8,622円でございます。
第1項建設改良費の決算額は4億4,947万9,939円、第2項固定資産購入額の決算額は65万100円、第3項企業債償還金の決算額は3億4,285万8,583円、第4項基金積立金の決算額は2,000万円でございます。
款全体の不用額は1億1,028万6,178円で、その主なものは、委託及び工事の契約差金等によるものでございます。
64ページ、表欄外に記載のとおり、資本的収入及び支出の差引きで3億9,343万7,484円の不足額が生じましたので、当年度分損益勘定留保資金ほかで補填いたしました。
66ページをお願いいたします。このページから73ページまでの財務諸表は、消費税及び地方消費税抜きの金額でございます。
まず、令和4年度の下水道事業の運営による収益と費用の状況を示した損益計算書でございます。
1、営業収益は、(1)下水道使用料から(3)その他営業収益までの合計で、20億9,714万1,279円でございます。
2、営業費用は、(1)管きょ費から(6)資産減耗費までの合計で、25億3,385万1,021円でございます。
営業収益から営業費用を差し引いた営業損失は4億3,670万9,742円でございます。
3、営業外収益は、(1)受取利息及び配当金から(5)雑収益までの合計で、6億2,745万6,460円でございます。
4、営業外費用は、(1)支払利息及び企業債取扱諸費及び(2)雑支出の合計で、1億2,643万7,460円でございます。
営業外収益から営業外費用の差引きは5億101万9,000円、当年度純利益は6,430万9,258円でございます。前年度繰越利益剰余金1億9,324万861円を加えた当年度未処分利益剰余金は、2億5,755万119円でございます。
68、69ページをお願いいたします。令和4年度中の資本金及び剰余金の変動状況を示した下水道事業剰余金計算書でございます。
まず、資本金でございます。自己資本金は、一般会計からの出資金により2,376万4,614円増加し、当年度末の残高は23億7,855万2,217円でございます。
次に、剰余金でございます。資本剰余金のうち受贈財産評価額、国庫補助金、都補助金、負担金等の変動はなく、資本剰余金合計は7億7,129万8,368円でございます。利益剰余金のうち令和3年度末の未処分利益剰余金残高は1億9,324万861円で、当年度純利益6,430万9,258円を加えた2億5,755万119円が当年度末の未処分利益剰余金となり、利益剰余金と一致するものでございます。
資本合計は34億740万704円となり、これを72、73ページの貸借対照表の資本合計に計上してございます。
70ページをお願いいたします。未処分利益剰余金の処分に関する計算書(案)でございます。地方公営企業法第32条の規定により、剰余金の処分につきましては議会の議決を経ることとなってございます。当年度末の未処分利益剰余金は2億5,755万119円でございますが、これを利益積立金へ積み立てることについて議決をお願いするものでございます。
72、73ページをお願いいたします。令和5年3月31日現在の資産と負債及び資本の状態を示した貸借対照表でございます。
まず、資産の部でございます。下水道事業が所有している、1、固定資産と、2、流動資産を合わせた資産合計は246億1,164万1,460円でございます。
73ページをお願いいたします。負債の部でございます。3、固定負債、4、流動負債、5繰延収益を合わせた負債合計は212億424万756円でございます。
次に、資本の部でございます。6、資本金、7、剰余金を合わせた資本合計は、34億740万704円でございます。負債と資本の合計は246億1,164万1,460円となり、72ページの資産合計と一致するものでございます。
74、75ページをお願いいたします。注記は、財務諸表の作成に当たり採用した会計処理の基準及び手続について示したものでございます。
続きまして、決算参考資料について御説明いたします。
103ページから110ページには総括事項、工事の概況、業務の状況、契約事項等をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと思います。
112ページをお願いいたします。112ページには令和4年4月1日から令和5年3月31日までの資金の動きを示したキャッシュ・フロー計算書を記載してございます。
キャッシュ・フロー計算書のうち、業務活動に関するキャッシュの増減を示す、1、業務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、5億6,591万278円のプラス、建設投資や固定資産の増減など投資活動に伴うキャッシュの増減を示す、2、投資活動によるキャッシュ・フローは、7,920万8,691円のマイナスでございます。企業債の借入れ等による収入及び借入金の償還に関するキャッシュの増減を示す3、財務活動によるキャッシュ・フローは5,779万2,962円のマイナスで、これは借入金残高を減らしながら業務活動と投資活動が行われていることを示してございます。
また、1、業務活動によるキャッシュ・フロー、2、投資活動によるキャッシュ・フロー、3、財務活動によるキャッシュ・フローの合計による令和4年度の資金増減額は4億2,890万8,625円のプラスで、資金期末残高は8億8,453万8,436円となり、これは令和4年度歳入歳出決算書の72ページ、貸借対照表の2、流動資産(1)現金預金と一致するものでございます。
なお、決算参考資料の113ページから117ページには収益的収入及び支出、資本的収入及び支出の明細を、118ページ、119ページには固定資産明細書及び基金運用状況調書を、120ページから123ページには企業債明細書をそれぞれ記載してございますので、御参照いただければと思います。
以上で下水道事業会計決算の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。

落合勝利
6265◯議 長(落合勝利君) お諮りいたします。質疑を省略し、本決算は10名の委員で構成する決算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6266◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
次に、ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任方法はいかがいたしましょうか。
(「議長一任」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6267◯議 長(落合勝利君) 「議長一任」の声がありますので、議長より指名いたします。
局長に委員の氏名を朗読させます。
(清野事務局長朗読)
1番 道 場 ひでのり議員 4番 深 田 貴美子 議員
7番 本 多 夏 帆 議員 9番 小 林 まさよし議員
10番 浜 田 けい子 議員 13番 さこう も み 議員
16番 木 崎 剛 議員 21番 本 間 まさよ 議員
24番 西園寺 みきこ 議員 25番 川 名 ゆうじ 議員

落合勝利
6268◯議 長(落合勝利君) 以上10名の方々を決算特別委員に選任することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

落合勝利
6269◯議 長(落合勝利君) 異議ないものと認めます。よって、ただいま御指名の方々を決算特別委員に選任することに決しました。
以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
明日より9月28日までは決算特別委員会審査のため休会とし、次の本会議は9月29日午前10時から開きます。
本日は、これにて散会いたします。
○午後 3時11分 散 会