788○出席委員(6名)
浜 田 けい子 君 小 林 まさよし君 本 多 夏 帆 君
笹 岡 ゆうこ 君 山 本 ひとみ 君 川 名 ゆうじ 君
○欠席委員
な し
○出席説明員
松下市長 伊藤副市長 竹内教育長
小島行政経営担当部長 勝又子ども家庭部長 藤本教育部長
菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事 倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事
○出席事務局職員
清野事務局長 村瀬事務局次長
○事 件
(1) 調査事項(行政報告)について

浜田けい子
789 ○午前10時00分 開 会
【浜田委員長】 ただいまより文教委員会を開会いたします。
初めに、傍聴についてお諮りいたします。定員の範囲内で傍聴の申込みがあった場合、本日の傍聴を許可することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

浜田けい子
790【浜田委員長】 異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
本日は、継続審査案件がありませんので、直ちに行政報告に入ります。
財政援助出資団体の運営状況等のヒアリングについて、報告をお願いいたします。
791【渡邉行政経営・自治推進担当課長】 それでは、資料に基づいて御報告いたします。
まず、1番、目的です。武蔵野市財政援助出資団体指導事務要綱に基づき、財政援助出資団体に対する市の財政支出の適正化を図り、団体の財政運営及び組織・定数に関する課題と所管部長の指導監督等の実施状況を把握することが目的です。
2番、ヒアリング実施の状況、3番、指導監督の基本方針は記載のとおりです。
4番、財政援助出資団体の概要等ですが、本日は、文教委員会所管の2団体について報告をいたします。
それでは、2ページをお願いいたします。以下、団体ごとに、(1)所管部長の説明内容、(2)主な質問と回答の順にまとめております。
団体ごとに主なやり取りを御紹介しますと、まず、武蔵野市子ども協会では、コロナ禍の振り返りなどについてやり取りがございました。
続きまして、4ページ、武蔵野市給食・食育振興財団では、高年齢職員の雇用などについてやり取りがございました。
報告は以上でございます。

浜田けい子
792【浜田委員長】 報告が終わりました。これより質疑に入ります。
793【笹岡委員】 よろしくお願いいたします。何点か質問させていただきます。
今回の財政援助出資団体の運営状況等のヒアリングについてということなのですけれども、まず子ども協会のほうから伺いたいと思います。最初の1ページ目に子ども協会の概要が出ていて、職員数が385名、市派遣が46名ということなのですけれども、これは昨年度のものを比べましたら、令和4年度で370名、市派遣は43名ということで、若干増なのですが、ここの原因を教えていただきたいと思います。
もう一つは人件費の捉え方なのですが、73.3%ということで、保育とかいろいろな子どもたちのことをやっている業界としては、これが適正なのかなと思っているのですけれども、お考えを伺いたいと思います。
まず、この2点で。
794【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 2点御質問いただきました。
1点目の職員数の増の理由でございますが、主には子ども協会の地域子ども館事業、こちらのほうで支援単位が増えているというようなことがございまして、そちらに対する職員の増でございます。それ以外の増の要因といたしましては、職員の中で産育休、病休、こういったような職員がおりますので、そこの分で人員が不足する部分がございますので、その分定数よりも多く採用しているというような状況でございます。
それから、73.3%の人件費割合というところでございますが、子ども協会の事業の特徴といたしましては、子どもたちに対する対人支援、サービスというようなこともございますので、一定数人件費の割合が高くなるのかなというところでございますので、この数字については一定その程度のものなのかなというふうに認識はしております。
以上です。
795【笹岡委員】 ありがとうございました。地域子ども館、学童クラブ等の配置員とかの増ということで了解いたしました。
この学童クラブの児童増対応というところは、課題及び問題点の2)としても出ているところではありますが、令和4年度の学童クラブアンケート調査によると、令和4年度で1,432名の児童生徒が学童クラブに在籍しているということです。この間、待機児がゼロになって4年目ということで、子どもたちも若干増えてきていて、この学童クラブが足りないというか、きつきつだったりするという現状があるのですけれども、今後の学童クラブの見通しと、それに対する人員はまた増えていくというふうにお考えなのかどうか、伺いたいと思います。私は人件費というのは必要経費だと思っているので、しっかりと準備してかけていただきたいと思っています。
もう一つは、改善案の4)新武蔵野補助金から市加算項目への付け替えを進めるというところの御説明をいただきたいと思います。ちょっと私の頭の中で合っているかどうか確認させていただきたいので、ここの分かりやすい御説明をお願いいたします。
この2点でお願いします。
796【岡児童青少年課長】 1点目の学童クラブの今後の見通しについてお話しさせていただきます。学童クラブについてなのですけれども、年々大体50人から100人ずつずっと増えてきておりまして、今後その成長は少しずつ鈍化してくるというふうには思っているのですけれども、依然西側のほうではまだ増えている段階でございます。ただ、東側のほうは、伸び率はほとんどなくなってきていることもありますので、これまでほどどんどん増えていくということは、少しずつなくなってくるのかなというふうには考えております。施設の拡充に伴って、支援員の配置というのはしっかりやっていかなければいけないというふうには思っております。
以上です。
797【吉田子ども育成課長】 新武蔵野方式につきましては、今後、協会の自立的な運営を推進する上で、協会のほうで独自に収入を確保できるものについてはそれを広げていくという方向で、新武蔵野補助金が過大にならないような方向性で進めていきたいと思っております。
798【笹岡委員】 新武蔵野補助金というのは、新武蔵野方式の補助金という理解で合っていますか。それでしたら分かります。その確認が1点。
もう一つは今後の指導監督の方針についてというところで、1番目の黒丸、この子ども協会の設立の目的ということで、武蔵野市全市域の子ども育成活動全般を横断的、効率的、包括的に支える機関として、地域と協働した子育てや子どもの育成活動を促進し、活力ある地域社会の形成に寄与するということで、子ども協会、武蔵野市の財援団体というのは、この間の事業拡大を受け、最初は0123で、その後保育園の事業を担ってきたり、また学童とか、どんどん事業を拡大しているというふうに思っています。
それはつまり、この間の保育事業に関わる地域資源とか人材とか、そういったものを掘り起こして、地域社会をよりよくしている大切なものだと考えているのですけれども、今後の武蔵野市において、それこそ新しく建つ保健センターの中の包括支援センターとの連携とか、そういった市と子ども協会と地域が、横の連携をより進めていただきたいと思っていますが、このことに対するお考えを伺いたいと思います。私自身は、この財援団体の頑張りというのは本市の強みだと思っておりますので、これからもいろいろな大切な役割を担っていっていただきたいと考えております。お願いいたします。
799【吉田子ども育成課長】 先ほど新武蔵野補助金と申し上げましたのは、新武蔵野方式に基づく補助金でございます。
800【勝又子ども家庭部長】 2つ目の御質問でございますけれども、ここに書かれている武蔵野市子ども協会の設立の趣旨、目的は、子ども協会の定款にもしっかりこの旨の記載がございます。市としても子ども協会の位置づけとしては、子どもプラン、また市の長期計画、これを実行するパートナーとして、これまでもやってきてもらいました。
今後も同じような位置づけで、市の子育て支援を共に支える団体として育成していき、また自立していっていただく必要がございますので、御指摘がありましたように、今後できる保健センターもそうですが、今でも地域とのつながりは、子育て世代包括支援センターを中心とするところにも加わっていただいておりますので、これまでもそうですけれども、今後もしっかり行政と地域と一緒にやっていく団体だと認識しています。
801【笹岡委員】 分かりました。新武蔵野方式の補助金で新武蔵野補助金と書いてあるということで理解いたしました。そもそもこの新武蔵野補助金というのも、民間では不十分というか、民間ではできないところの公の役割も担えるように、保育の質を落とさないように始めた、武蔵野市の工夫だと思っておりますので、うまくこの準公的な役割を担っていっていただきたいと思います。
最後に3ページ目のところの0123の4・5歳児受入れについて伺いたいと思います。これは、この夏休みにも月曜から木曜の試行があったかなと思っているのですけれども、そもそもこの4・5歳児の夏休みのニーズに対する受入れをどうするかというお話があったと思うのですが、今回のこの夏の総括とかというのはまだ出ていないですよね。もし反応とかが出ていたら伺いたいと思います。
最後にもう一つは、保育園の定員割れについての質問がそこに記載してあります。現状として、3歳から5歳児クラスに空きが発生している一方で、ゼロから2歳児は空きがないというふうに記載があって、これは民間園、認証とかでも同じような動きがある。特に認証さんとかでは、ゼロ歳児が割かし補助金とかも多いのだけれども、あまりいないから、経営に関わってきているというお話なのですが、ここの部分で今後はどのように定員調整などをしていくのか、検討をどのようにしていくのか伺いたいと思います。
802【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 0123施設の4・5歳児の受入れの状況でございます。今年につきましては、8月の1か月間を試行期間として実施しております。データとしては、8月15日、半月分のデータということになりますけれども、0123吉祥寺が106名、0123はらっぱが238名という状況でございます。こちらにつきましては、今年も事業推進会議ということで、子育て支援の専門の方に御議論いただきながら検討している途中でございますので、こちらで今後視察もしていただきながら中身の検討をし、今年度の総括は秋口以降ということで考えてございます。
以上です。
803【吉田子ども育成課長】 定員の空きに関する御質問でございますけれども、一部の年齢で定員に空きが出ている状況につきましては、委員が御指摘のとおりでございます。これにつきましては、各保育施設の中で、まず定員の調整を行うということで対応していきたいと考えてございます。特に1歳児につきましては空きの定員が少ない状況が各地でありますので、まずここにある程度定員を持ってくるような対応ができるかどうかというのを、各施設と調整しながら進めていきたいと思ってございます。
また、ほかの年齢で定員に空きが出た場合につきましては、余裕活用型の一時保育、空いているところで一時保育をやる、こうした取組を推進することで、なるべく空きの部分も活用した対応を図っていきたいと思ってございます。
804【笹岡委員】 分かりました。私が先ほど言った問題になっているのは、ゼロ歳、1歳児でしたね。分かりました。御説明ありがとうございました。
給食・食育振興財団への御質問に移りたいと思っています。4ページ目の最初の課題及び問題点のところで、1)なのですけれども、この間の物価高騰に対応した安全・安心で質の高い給食の提供とあります。様々なかなか御苦労されているなと。給食費の値上げ改正等を行わないように、どのようにうまくやりくりしていくかという御苦労が、この文章から読み取れたわけでありますけれども、この間の物価高騰というのはなかなか家計的にも分かりやすく、しんどいものになっていて、その中で、給食費の値上げ改正をしないという努力はすばらしいのですけれども、結構大変なのではないかというふうには思っています。
その改善点というところで1)に、市からの補助金を引き続き活用ということなのですけれども、この補助金はどれですかというのを伺いたいと思います。これが1番目。
それと、3)の後半、コストの増加を一定程度に抑えるために、地域人材(短時間パートナー職員)の活用も含めというふうにあるのですけれども、これを読むと、様々なコスト増というのは、この人件費を減らしていくことで調整しているとも読めなくはないのですが、そこの部分の御説明を伺いたいと思います。
805【祐成教育支援課長】 補助金の部分ですけれども、これは昨年度から始まっている物価高騰に伴う学校給食への補助ということで、市から補助金を出しておりまして、令和4年度に2,349万3,000円、令和5年度は予算で3,691万7,000円を補助しているものでございます。
806【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 短時間パートナー職員の雇用についてでございますが、やはり給食財団も、何に一番お金がかかっているかというと、人件費でございます。そういったこともございますが、今後学校の建て替えによって、新しく単独調理校が増えていくわけですけれども、調理場自体が、今の桜堤調理場のように、HACCP対応の調理施設になっていく形になります。そうするとやはり調理員の働き方が変わってまいりますので、そこで短時間勤務のパートナー職員を活用して人材不足を解消し、またコスト削減にも努めていくという姿勢で取り組んでまいりたいと思ってございます。
807【笹岡委員】 分かりました。ただ単にコスト削減という面だけではないというお話だったと思うのですけれども、この間、今まで日本は人にお金をかけてこなかったツケが回っているなというふうにも思っていますので、あまり様々なことで人件費を減らしていこうというよりは、必要経費として考えていっていいのではないかなと。やり過ぎないようにお願いしたいと思っています。そういう意味ではなく、地域人材を上手に活用していって、皆さんと一緒にこの給食の安全に取り組んでいこうというお考えには、とても賛成しています。
この3)の学校改築に合わせた給食調理体制の整備で、自校調理施設化においてはというところがあるのですけれども、この自校調理施設化について、検討の今後の見通しとかがあれば伺いたいと思っています。
もう一つは、次のページの主な質問と回答の2番目に、桜堤調理場の地域開放スペースである地域食育ステーションは、今後どのような利用方法を想定しているかという御質問があって、これは私も市民の方からいただく質問でもあります。これだけ給食に力を入れて、すごく安心・安全なものを作っていて、とても食べてみたいとか、学校に通っていなくて。それこそ保護者は、小学校1年になる前に食べる機会がありますよね。それとか申込みすれば食べられると思うのですけど、それよりももっと身近に食べてみたいのだという声があるのです。ここの部分は、ぜひ前向きに検討していただきたいと思いますが、この御回答にもありますけれども、もう一度お考えがあれば伺いたいと思っています。
808【祐成教育支援課長】 自校調理施設化については、基本的には、今後建て替えが続きますので、建て替えが続く小学校に関しては自校調理施設を整備していくという方針でございます。
地域食育ステーションですけれども、これは記載のとおりになるのですが、財団の業務委託内容に食育に関することというのもありますので、食育ステーションという名前がつくからには、やはり食育を絡めて何ができるか。また、あくまでもあそこはもう調理場ですので、専門の施設ではないので、財団の職員の負担等を考えながら、どういう方法ができるのかというのを検討していきたいと思います。まだちょっと実際実現していないのですけれども、例えばチャレンジの子がそこで給食を食べるとか、そういうこともできるのかなと、今のところ前向きに考えているところでございます。
以上です。
809【笹岡委員】 ありがとうございます。その旨お願いしたいと思いますし、またレストラン機能みたいなものを持たせると、違った手続が必要なのかなと思っていますので、前広にお願いしたいと思っています。
最後にこの給食・食育振興財団については、この始まり、導入時からの、皆さんの給食、食の安全に対する思いを受け継いでいっていただきたいと思いますので、自校調理になって分散したとしても、この食材選定基準でありますとか、そういったものをしっかりと守っていっていただきたいと思っています。これは本市のとても大切な財団だと思っております。よろしくお願いいたします。
以上です。

本多夏帆
810【本多委員】 よろしくお願いします。私も、ヒアリングのことなので、あまりいろいろなところに出ないように気をつけながら伺っていきたいと思います。とにかくここからは人口の中身の変化のところで、もう子ども関係というのはどんどん大きな影響を受けていくことになると思っているので、やはり早々にいろいろなことを想定しながら動いていかなくてはいけないという部分で、非常に大変だなというふうに考えております。
今回のヒアリングの内容の中で、まず子ども協会のほうですけれども、コロナ対策のことについて質問と回答というところがあって、現場の声としては、まだまだ終わっていないぞというようなコメントかなというふうに受け止めております。
今回のこのヒアリングは7月の後半だったと思うのですが、特に今年はとにかく乳幼児の間で夏風邪関係のウイルスの感染症が、コロナではないものでも相当はやったなという体感はあって、我が家も大変な思いをしたのですけれども、かなり多分その意味で今年は、そういうコロナではないものがたくさんはやっているという状況も、保育園の現場ではあったのではないかなというふうに感じていて、そう考えると、ここは今コメントとしては、コロナ禍がどうだったかということにはなっているのですが、乳幼児の部分というのは恐らくコロナだけではなくて、今後もいろいろな感染症に対しての対策というのは、やはり抜かりなくやっていかないと、本当に一大事になるなと感じているのです。それというのは、コロナだけのことをお話しされたのか、もうちょっと広いお話があったのかということについて、伺わせていただきたいと思います。
それから、学童と保育、両方かなとは思っているのですけど、よくこの多様なニーズとか、あとは、新たなニーズに対応していきたいということが記載されていて、今回もそういったコメントがちらほら出ているのですが、これはどういうニーズを具体的に想定されているのかということについて、伺わせていただきたいと思います。
もう一個は人材の育成というところで、今、給食のほうでもお話が出たり、これはちょっと両方に関わることなのかもしれませんが、やはり採用をどんどんやっていくのが、これから多分すごく難しい時代に入ってくるというふうに考えています。どこも同じ状況だと思っていますが、そうなってくると、その採用をやるということもそうなのですが、やはり人材が定着していくことが非常に重要だというふうに思っています。
当然短時間の方でも定着が大事だというふうには考えてはいるのですが、やはり組織が大きくなればなるほど、その核となるメンバー、核となる方々がどれだけしっかり定着していってくださるかというところが、大きな課題になると思っているのです。なので、その辺りの部分というのをどういうふうにお考えになっているか。人事評価制度の試行ということも書かれているので、これは子ども協会のほうですけど、そこも併せてお聞かせいただきたいと思います。
811【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 まず1点目の、このヒアリングについて、コロナだけだったのかというところでございますが、質問としてはそういったところだけでした。ただ実際に現場としては、ヘルパンギーナですとかRSウイルス、こういったような感染症もかなり流行しました。ですので、コロナだけではなくて、委員がおっしゃったように、感染症対策については、各保育園には保健担当がおりますので、そこが月1回の保健会議等を通じながら情報共有し、必要な対策というのは対応しているところでございます。
それから、学童や保育の新たなニーズというところでございますが、学童で言えば、時間の延長が主なところかなと思います。保育で言えば、柔軟なということで、一般の保育ではなくて、一時保育のニーズですとか、そういったところになるのかなと思います。
それから、人材育成のところでございますが、保育園の保育士、それから学童の支援員、こういったところも、昨日ちょっと試験を行ったところでございますが、なかなか採用も難しい状況がございます。保育園の待機児童ゼロが解消後、やはり量的なものがかなり増えておりますので、その保育園が学童に移ってくるということでは、かなり今後も需要が見込まれてくるところがありまして、なかなか採用は思うように進んでいないところがございます。
それと同時に定着化というところでございますので、こちらについては研修計画を年間で立てておりまして、新人にとってはこういうようなことが必要だとか、協会の目指す意義だとかもしっかりと伝えながら、協会職員としての認識を持っていただきながら、保育・学童等に当たっていただくということはやってございます。
人事評価との絡みで申し上げますと、今年の1月に人事評価制度を初めて実施したところでございます。この人事評価というのは、成績を伝えるということだけではなくて、やはりそれを基に、園長だとか館長が働いている人の事業をねぎらいながら、その評価をしながら、その意義を唱えていただく。それで共通理解の上に次のステップに進んでいくというような形で行っていくものだと認識しておりますので、今後につきましても人事評価制度を活用しながら、職員のレベルアップ、チームワーク力の向上、こういったものを目指していきたいなと思っております。
以上です。

本多夏帆
812【本多委員】 ありがとうございます。感染症のところはもう、いつまでたってもなくなるものではない。無菌状態で育てろとかそういうことを言っているわけではないので、適宜きちんと対応して、やはり重症になるようなことがないようにやっていかないといけないのかな、気をつけていかないといけないのかなというふうに考えておりますので、引き続きお願いしたいと思います。
多様なニーズ、新たなニーズという、そのニーズというところについては、今までもそうでしたけど、まずはきちんと安全な場所に預かっていただけるということが大前提だというところで、時間の延長だとか一時保育だとかが拡大していく、そこに応えられるということは、非常にいいことだというふうに思っています。
その上で、恐らく量的な部分が満たされていったときに、次は質でしょうという話になるというふうには考えていて、その質という観点でニーズというところは、どういった議論がなされているかというか、今までやはり枠組みとしてどうしても、時間の延長とか、柔軟に預かっていただけるとか、そういったところをまずはということで、皆さんが力を合わせて取り組んでこられたと思っているのですけれども、その質というところで、新しいニーズとか多様なニーズをどのように考えられているかとか、そういった議論をどういった場でされるのかということについて教えていただきたいと思います。
あとは人材の定着というところで、本当に難しいのはもう重々承知でというか、それはやはり肌で感じているものなので、人がそこで働き続けるということ、かつ前向きに、そしてもっといろいろなことにチャレンジしていこうという気持ちでそこで働いていくということは、本当に難しいことだというふうに思っています。
その上で研修をやられているということはとてもいいことだとは思うのですけれども、恐らくその意義を感じられても、やりがいを感じられても、それだけではやはり人は働けない、働き続けることはできないと思っていて、その意味で、例えば働きやすさだとか、そういった意味での働き方改革だったり、あとは組織を形づくっていく、その人材をどういうふうに活用して生かしていくのかというところで言えば、管理職に対しての研修だとかそういった部分。その働き方改革の中に、そういう働きやすさ、ここで働いていていいのだ、働いていきたいというふうに思えるようなことを、複合的にやっていかないといけないと考えているのですけれども、その働き方改革という観点で、取組としてはどうなっているか。
あとは、最近これはニュースでもよく言われますけど、ハラスメントについての部分というのはどうなっているのか。かつこれは、先生同士の部分という、会社として組織としてのハラスメントというところもありますけれども、今、子どもたちに対しての虐待だとか、あとは性暴力とか、そういったところも、もう連日のように報道が出るような状況だというふうに考えていて、これも本当にいつどこで急に起きるか、起きてからでは遅いということだと考えています。今回ヒアリングの中では、そういうトラブルだとかといったところについては一応見受けてはいないのですけれども、そういったお話はされたのかについて、お話を伺わせてください。
813【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 まず最初に、量と質はどのような場で検討しているかというところでございますが、一番大きくは、武蔵野市では保育のガイドラインというのを制定しておりますので、そちらの議論を公立の職員と共に、保育のガイドライン保育部会ということで検討したりしております。
なお、子ども協会につきましては、昨年度、協会の役割ということで、公立が目指すこと、協会が目指すことということで、一定同じ方向は向くのですが、やはり役割の違いもあるだろうということで議論をしてまいりました。ここにつきましては昨年一定議論をまとめた上で、では、どういったものの保育を深めていくのがいいのだろうということでテーマ決めをしながら、今年度は取り組んでいるところでございます。
それから研修につきましては、働きやすさということでございますが、保育園の保育士で言いますと若い職員が多いということがありまして、産育休が多いというような状況がございます。その方々が1年後だとか1年半後に戻ってくるというタイミングのときに、やはり子どもと一緒にいる時間をもう少し取りたいということで、短時間勤務のかなり拡大した状況だとかも取り入れている状況でございます。なお、それを取り入れている分、逆に現場のほうのやりくりも難しくなっているというような現状もございますので、そこら辺はバランスを取りながら対応しているところでございます。
なお、ハラスメントにつきましては、子ども協会では7月をハラスメント対策月間といたしまして、先日、施設長向けに研修を行ったところでございます。いつ起こってもおかしくないというようなことがございますので、いま一度点検をしていただくということで取り組んでいるところでございます。

本多夏帆
814【本多委員】 ありがとうございます。今日はヒアリングの結果なので、様々これからもどんどん子どもプランのところとかでも議論されていくことになると思いますので、そこはお願いしたいというふうに思っています。働きやすさ、産育休から時短というところは、もう本当に一般企業と同じことだなというふうには思っていますけれども、やはり夜遅くまでになるとか、当然そういったところもあるでしょうし、そもそも人員が不足しているような状態だと、もうどうしようもないですよね。
働きやすい云々とかではない、もはやもう本当に現場を守らなければという一心で、皆さん働かれているとは思いますので、人員として余裕を持たせていくだとか、人件費が高騰していく分で、非常に苦しいところではあるとは思うのですけれども、やはりそこで働く人たちが伸び伸びと働いていけないと、現場で、そういった意味では適切な保育というものは行われないと思っておりますので、そこはしっかりと人員をつけていく、予算をつけていくという意味では、私たちもそういうふうにしていかなくてはいけないなと思っています。
そういったことが虐待だとかの予防にもつながっていくというふうに思いますので、それは人がいればいいだけではなくて、先ほどからおっしゃっている研修だとかといった取組を、しっかりとやっていっていただきたいなと思っています。
以前も一般質問かどこかでお話をしたことがあると思うのですけれども、ほかの園との交流という意味で、いいところを参考にするような取組をもっとしたらいいのではないかなというふうに思ったりはしたのです。幼児教育の在り方の計画をつくったときにも、結構いろいろな園に行ってみたりだとか、ほかの園でこういう取組をやっているとか、そういった形で、いい取組というのはこういうのがあるのですよというのを見せていただいたことがありました。
そういうことも非常に大事だと思っていまして、今はやはりどうしても園長会とか、管理職だけが集まってお話をしたりとかということが多いと思うのですが、現場の先生たちがほかの園の取組を知るような機会であるとか、現場を本当に実際に見に行くとか、あとは幼児教育のときにもお話をしたのは、認可の中だけでやるとかではなくて、市内にもっといろいろな園があるわけなので、その保育の現場、子どもたちに接していることがある様々な施設といったところも、取組をみんなで視察し合ったりとか、取組を発表していったりだとか、そういう形で情報共有していくことが、やはり全体のレベルアップにつながっていくのではないかなというふうに思っています。
なのでそういったことを、この子ども協会のところだけとか、そういうふうに切り出すのではなくて、せっかくだから武蔵野市という取組がたくさんある中で、もっと広く、お互いに参考にし合うようなことができればいいのではないかなというふうに思っているのです。それもある種の研修なのかもしれませんが、そういった取組についてというのを今後やっていただきたいなと思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。
815【吉田子ども育成課長】 他園との交流でございますけれども、現在、市を4つの地域に分けて、その地域ごとに地域連携というものをやってございます。この地域連携は、地域のいろいろな小規模な保育施設も含めて園に集まって、そこで情報交換をしたりだとか議論をしたりする場を定期的に設けていますので、そうしたところを通して、他園の取組ですとかやり方を参考に、自園の保育に取り入れていくというような取組も進めているところでございます。
また、認可、公立園だとか協会立園の職員が例えば小規模保育を訪問して、そこの状況について確認して、どういったことが小規模保育で行われているかも見ながら、地域全体で保育の質を上げていこうということを全体で取り組んでいるところでございます。

本多夏帆
816【本多委員】 ありがとうございます。ぜひ引き続きそういったことも強くやっていただきたいというふうに思っています。やはり時短の方とか、そういう様々な補助の方だったりとか、サポートしてくださるような方々をたくさん増やしていくと、逆に今度はそういった方々が研修に参加できる機会が少なかったりとか、そういうバランスもあったりすると思うのです。やはりなるべく皆さんがそういったことに参加できれば、毎月というわけにはいかないでしょうけど、順番にでもそういう機会に触れられるとか、それはすごく日々の刺激になるというふうに思いますので、そういった意味でお願いしたいと思っています。
あと、すみません、もう一個だけ子ども協会の関係で、保健センターの複合施設についてというのは、今回のヒアリングのところに出てきていないのです。今後の指導監督のところというので、子どもプランのこととか、様々これからまた議論していくということが書かれているのですけれども、今後保健センターの複合施設ができるところについて、この子ども協会は大きく関わりがあるのではないかなというふうに思っているのですが、それについてはどういうタイミングでお話をされるのかということについて教えていただきたいと思います。
給食のほうについては、市立保育園への提供を始めることを検討しているということが書かれていました。市立保育園のほうは、どういった経緯でこれが出てきたのか。かつ、そこからさらに様々連携とか拡大とかをしていくことを想定されているのかということについても、教えていただきたいと思います。
817【吉田子ども育成課長】 市立保育園の給食についての御質問でございますけれども、現在、給食・食育振興財団への委託に向けた検討、調整を進めているところでございます。この件につきましては、現在給食調理員については採用しないという人事の方向がございますので、これを踏まえたものでございます。詳細につきましては、また今後の文教委員会等で御報告したいと思ってございます。
818【勝又子ども家庭部長】 さっきの保健センターの今後の在り方と子ども協会の関係でございますけれども、保健センターは基本計画ができて、今基本設計の段階で、いろいろな各団体とヒアリングをしております。子ども協会につきましても、先日、保健センターの在り方について、子育て支援団体として協会のヒアリングを行って、御意見をいただいているところです。
今後協会がどのようにこの中に絡んでいくかというのは、また今後の検討課題になってきますけれども、今想定されている1階部分の子育て支援施設であったり、子どもの居場所の部分であったり、そういうところもございますので、協会の役割ですとか位置づけも踏まえて、どのようにその保健センターの中に関わりを持っていくかというのは、今後の検討課題になると思います。

本多夏帆
819【本多委員】 ありがとうございます。保健センターの件は今後ということで、その報告を待ちたいというふうに思っております。
給食の件は、今、市立保育園のことはこれから御報告がまたあるということだったので、これは保育園側からのあれなのか、それとも給食財団のほうからの一つのニーズというか、そういうのがあるのかということについて、ちょっと再度確認させてください。
820【吉田子ども育成課長】 給食の委託化の検討につきましては、ベースとなるのは先ほど申し上げましたように、市のほうで給食調理員を採用しないという方向性がありますので、そこがスタート地点になってございます。それと財団のほうでも計画書等でそうした方向性についての記載がございましたので、市のほうから協議を持ちかけたというところでございます。

本多夏帆
821【本多委員】 分かりました。ありがとうございます。そうすると、実際これはどういうことかなと思っていたのは、今回市立保育園の話が出てきましたけれども、給食財団さんのほうで、そういった様々学校からどんどん連携を拡大していくような形というのを、今後想定されているのであれば、以前からお話をしている、例えばチャレンジルームだとか、今提供できていないけれども、提供できる可能性があるのではないかというところに対してどうされていくのかということについては、お考えをお聞かせいただけますか。
822【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 先ほど子ども育成課長からもございましたとおり、前期の昨年度までの中期経営計画の中に、財団の社会的な使命を果たすためにというところで、学校給食以外の給食提供についても研究したいということを書いてございまして、そこにこういう話が来たというところです。
またチャレンジルーム等への給食提供については、何年か前に一度、試行的に行ったこともございますし、地域食育ステーションの活用もございますし、今後も財団の社会的な地位を高めるためのそういう給食提供等、また食育事業についても検討していきたいというふうに考えてございます。

本多夏帆
823【本多委員】 ありがとうございます。ぜひその研究を重ねていっていただきたいと思っています。
チャレンジルームは今後、保健センターのところにとかいろいろなお話が出てはいますけれども、例えばそういったところで、保健センターの1階に飲食できるようなスペースとかができるのであれば、今のお話、市立保育園にも提供するような内容をつくるということになると、保育園の乳幼児に向けた食事提供というのもできるようになるのだと思いますので、そういった乳幼児が、保育園に行っていないけれども栄養のある食事を取りたいというふうになったときに、では保健センターの1階に行けば食べられますとか、チャレンジルームにもそこで合わせて提供できますとか、配送していくみたいな新しいアイデアというのも、またやっていけるのではないかなと思いますし、さっきもお話がありましたけど、今までは学校でしか給食が食べられないというものだったのが、その意味では、全市的に給食に今たどり着いていない子どもたちであるとか、保育園に行っていない子どもたちであるとかが、栄養のあるしっかりとしたおいしい食事にたどり着けるようなルートを、もっとたくさん増やしていただきたいなと思いますので、引き続き研究をお願いしたいと思います。
以上です。

山本ひとみ
824【山本委員】 それでは、私からも何点か質問をさせていただきたいと思います。このような形で決算についてヒアリングがあって、御報告をいただき、ありがとうございます。
時々聞いているのですけれども、ちょっと現状を最初に伺いたいのですが、今回、7月24日にヒアリングを実施したということで、参加者はかなり多数の方になっておりますけれども、結局平均できないかもしれませんが、時間です。武蔵野市子ども協会、武蔵野市給食・食育振興財団は、どれぐらいヒアリングがあったのでしょうか。
825【渡邉行政経営・自治推進担当課長】 それぞれ30分になります。

山本ひとみ
826【山本委員】 分かりました。たしか以前聞いたときも30分と言っていたなと思って、やはりそれはちょっと短いような気が私はしているのです。たくさんの方が参集してくるので、日程を取るのも大変かと思うのですけど、もう少し時間を取ってもいいかなと私は思っております。その点について意見を伺えればと思いますが、どうでしょうか。
827【渡邉行政経営・自治推進担当課長】 時間配分としましては、各団体30分ということで当日の日程を組んでおりますが、そのヒアリングの進行によっては30分をオーバーすることもありますし、そこは柔軟にやっていきたいなと思います。

山本ひとみ
828【山本委員】 分かりました。この点については、資料の配付の問題等もありますし、課題があった場合に、もうその次が詰んでいるからということのないように、今後考えていただきたいなということを、最初にお願いしておきたいと思います。
次の質問に入りますが、子ども協会はいろいろなところで事業を展開されていますけれども、0123施設、保育園、学童クラブ、地域子ども館、それぞれ何施設ずつとなっているのかということを最初に伺いまして、あと、男女比率というのはどうなっているか。もちろんお子様をケアする仕事であって、男性と女性が全く同じというふうにはなっていないと思うのですけれども、今もちろん性を聞くということに関してもいろいろな考え方があります。
しかし1つの女性ばかりということになると、それはちょっとバランスに欠けたり、多様性の面でどうかなという点もあるのですが、その状況と、あと、今後プロパーの職員を増やしていく、そういう方向が示されているかとは思うのですけれども、職員数、市の派遣の人、それぞれ数を出されておりますが、市の職員、派遣された人と、あとはプロパーの職員とで、待遇にはどういう差があるのか、そういうことを伺いたいと思います。
829【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 子ども協会が所管しております施設のお話でございます。
まず、保育園、こども園でございますが、保育園につきましては6施設、それからこども園が1施設、合計で7施設でございます。それから地域子ども館事業として、これは学童とあそべえが一体となっておりますが、市内の12の小学校に全て設置していますので12か所でございます。子育て支援施設といたしましては、0123の吉祥寺、はらっぱ、それからおもちゃのぐるりんという、みどりのこども館の中にある事業も実施しております。それとあと、ちょっと施設は一体型にはなりますけれども、境こども園の中に、いこっとという子育て支援施設を持っているというのが、我々の全体像でございます。
それから職員の男女比ということでございます。ちょっと今、手元に正確な資料がないので、正確に申し上げることは難しいと思うのですけれども、保育園が大体男性の割合が1割から2割ぐらい、それから地域子ども館については、大体4割から5割ぐらいが男性職員というような状況で、子育て支援施設につきましてはゼロ%というような状況でございます。
それから、プロパー化、プロパーを増やしていくかというところでございますが、今、市から派遣した職員に、こちらの園長や副園長、それから主任等で、組織の運営に貢献していただいておるところでございますが、子ども協会の自立化、こういったようなものも今後視野に入れていかなければいけませんので、徐々に派遣解消とともに、協会のプロパー化を図っていきたいというふうに考えてございます。(「待遇」と呼ぶ者あり)
失礼しました。あと、職員の待遇の差ということでございますが、今、市から派遣いただいている職員につきましては、市からの職員ということで、市が直接払いをしておりますので、待遇の差というのは、ちょっとこちらのほうではお答えできない状況でございます。

山本ひとみ
830【山本委員】 御答弁ありがとうございます。施設の数の問題というのは分かりました。みどりのこども館だったり、いこっとという子育て支援施設も含まれているということが確認できまして、ありがとうございます。
それで、性別の比率というのは、やはりかなりこれは差があるし、決して均等ではない。かつてですけど、私の子どもが保育園に行っていた時代は、男性の保育士さんはすごく少なかったなというのがありましたので、それに比べると、20年以上たって前進しているというか、増えている。男性職員、女性ではない職員が増えていると思うのですけど、それでも保育士さんの状況で言うと、やはりかなり特定の性に偏っているような気もするのですが、これは今後の問題として、何か改善する方向性があるのかということを伺いたいと思います。
あと、このプロパー職員の待遇改善の問題なのですけれども、市との違いをここでは言うことはできないということで、これは財政援助出資団体の運営状況のヒアリングですので、それは一定は分かりますが、方向性としては、ずっと自立的な運営とかで、プロパー職員を増やしていきたいということがあるわけですよね。でもこれはやはり保育の質の問題にも関わってきて、経験があったり、経験が継承されるかどうかとかということがあると思うので、例えば初任給はどれぐらいなのですか。あと、有給休暇とかは法定どおりなのかなと思いますけれども、退職金とかはどうなっているのですか、伺えればと思います。
831【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 まず、男性保育士の比率を今後上げていくのかというところでございますが、採用試験を行っても、男性の方の応募というのはやはりなかなか限られてきてしまいますので、そこの中で、では、例えば割合を1対1、50%、50%にするのかというと、なかなかそれが難しい。やはり保育者として適切かどうかということで保育士の採用を行っておりますので、そこの中で結果的に割合というのは決まってくるのかなと思いますので、それだからそういう人を採るとか、そういうふうにはしていないのが現状でございます。
それから、処遇、待遇の件でございますが、市の使っている給料表をベースに、財援団体共通で同じような表を、ちょっと市のほうでつくっていただいたものを使っております。ボーナスの支給の月数ですとか休暇の日数、そういったようなものについては、ほぼ市と同じような状況でございます。

山本ひとみ
832【山本委員】 待遇の問題について御答弁いただきましてありがとうございます。保育士の性別の比率の問題に関しては、もちろん応募される方の意欲とか、あるいは今後のスキルの問題だったり、いろいろあると思いますので、最初から半々とかそういうわけにもいかないと思いますし、性別を聞くということ自体についても、今後やはり、それを聞くことが本当に必要かどうかということも言われてくると私は思っていますので、この辺考慮していただきたいと思います。
待遇の問題なのですけれども、やはり一部には、財政援助出資団体をつくって、その領域で、要するに人件費等を減らしていくことが改革なのだということを言う人もいらっしゃいますので。私としては、お子さんであったり、障害がある人だったり、高齢者だったりのケア労働がやはり必要な状況がずっとあると思いますけれども、そういう人たちのお給料なり、職業としての待遇は決してよくはないから、なかなか人が集まりにくいという面もあると思いますので、この点につきましては、自主的な運営ということを考えることからしても、待遇改善というのはより必要だと思っていることを、ちょっとお伝えしておきたいと思います。あまり私ばかりでも何なのですけれども。
あと何点か質問したいのですが、次に、内容の点で立入検査のことを質問したいと思います。昨年のここと同じヒアリングに関する質問の中で、私は、子ども協会の保育の質ということを聞いて、そのときに、子ども協会の保育園に関する立入検査はどうなっていますかと伺いました。今年度になってコスモズが経営している保育園、民間園ですけれども、そこに対する補助金の在り方が大きな問題になっております。
私が去年聞いたときには、保育施策の担当課長のほうから、児童福祉法、子ども・子育て支援法、市の条例に基づいて、おおよそ3年に一度の頻度で行っているというふうになっていました。保育園の数は増えているけど、3年に1回しかやらないというのは、なかなかこれは大変だなと思っていたのです。
昨年私は、保育園への年1回の実地検査を地方自治体に義務づける児童福祉法施行令について、厚生労働省が義務づけに例外を認める改正案を示したということで、これでいいのか、保育環境が悪化するおそれがあると指摘したかと思うのですけれども、そういう点で結局、去年から今年にかけて、立入検査ということはどうなっているのか、今後どういう立入検査を行っていくのか、ここを伺いたいと思います。
833【月原保育施策調整担当課長】 子ども協会への立入検査、指導検査についての御質問です。こちらについては、昨年もお答えいたしましたけれども、先ほどの法令に基づいて実施しているものでございます。昨年度、子ども協会園については4園実施させていただいているところでございます。こちらについて、先ほど御質問の中でもありましたけれども、子ども協会立の園からすると、3年に一度というところで、3分の1を割り返すとちょっと合わないところもあるのですけれども、それは設立した年度ですとか、あとは始まった年度ですとか、3年というのはおおよその数字になりますので、そこら辺はちょっと年によってばらつきがあるようなところでございます。
基本、実地調査というところで、ただ昨年度まではコロナ禍というところもありまして、やはり感染症の対策をベースにやっていましたので、実地は限られた部分で確認するということで、資料を基にやっていたところでございます。
今年度につきましてはコロナも5類になったというところで、原則その実地調査ということで、朝から夕方まで園に入ってやっているというようなところでございますので、協会の園につきましても、数はちょっと今申し上げられないのですけれども、実施する予定でございますので、そういったことで、検査としては3年に一度ベースで確認させていただいているようなところでございます。
以上です。

山本ひとみ
834【山本委員】 ありがとうございます。昨年、私が質問して、3年に一度の頻度で保育園に対する立入検査を法令に基づいて行っているという御答弁で、伺うと、7園中4園やったということで、半分以上やったということでいいのですよね。
だとしても、どうなのですか。例えば、保護者の方には保育園の保育の質を見ていく上で、よい保育施設の選び方とかで、部屋の中まで入ってみてとか、子どもたちの様子を見てとか、保育をする人の様子を見てとか、いろいろ書いていて、これは本当にもっともなことを書かれていて、そうだなと私も本当に思っているのですけれども、でも実際朝から晩まで調査をするということになると、子どもたちの保育をしているから、なかなか保育に対してネガティブというか、邪魔になってはいけないけど、でも見なければ分からないということもあるわけです。資料をめくるだけではなくて、実際の様子も見る。
その辺りはどういうふうに考えているのかなというのと、コスモズのことはこれからの検討課題でもあるかと思うのですけれども、立入検査の頻度の問題と直接は関係があるのか、ないのか、ここを伺っておきたいと思います。
835【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 今、子ども協会の立入検査、指導検査のことでお話をしているところでございます。こちらにつきましては、法令に基づく形での書類だとか、保育の内容だとかということで見ているところでございますが、恐らくは保育の質だとか、それが十分に担保されているのかというところだと思います。
子ども協会では保育アドバイザーということで、そういう人材に、年4回ぐらいですか、各園に行っていただいて、保育士にヒアリングをしたり、状況等を聞いているような状況がございます。こういったようなものを含めながら、適切に保育が行われているというのは、我々子ども協会の事務局としても認識をしておりますし、それ以外でも、我々が子ども協会の保育園の園長にヒアリングをするなどして、保育の質というのは担保されているというふうに認識をしているところでございます。
836【月原保育施策調整担当課長】 指導検査につきましては、先ほどの頻度の状態で、たまたま昨年度は4園というところでございますけれども、もちろん立入りということで、今年度、ほかの園でも今もやらせていただいていますが、なるべく保育の邪魔にならないようにですとか、そういったところは配慮してやらせていただいていまして、立入検査だけではなくて、保育の質の向上のために、市のほうでも保育アドバイザーですとか保育事故防止支援指導員という者はいますので、そういった支援員を巡回させていただいて、保育の質の担保を図っているところでございます。
以上になります。

山本ひとみ
837【山本委員】 分かりました。現状は分かりましたが、私は、やはり担当の職員の方を増やしても、立入検査は充実できるようにしたほうがいいと思っているということを、ここでお伝えしておきたいと思います。ヒアリングですので、次の質問をします。
保育園に関しては、私は育児休業からの復帰の問題も質問したことがあります。年度途中に育休を切り上げて復帰する、もしくは年度途中に転入して保育園に入りたいけど、次の4月まではやはり待たなければいけないという人も耳にしておりますが、結局、年度途中の育休復帰や転入世帯はどうなるのかということと、これに対して、4歳、5歳だったら空きがあるけれども、ゼロから2歳まではなかなかしんどいから空きがないという感じで、年齢によって育休復帰ができるかどうかは異なっているということなのか、やはりどっちの年齢に応じてもできない、まだ難しいのか、どうなのでしょうか。
838【吉田子ども育成課長】 先ほど別の委員からの御質問にありましたように、今、保育施設で年齢によっては定員の空きが徐々に出てきているような状況でございます。そうした中、空き定員があることによって、委員が御指摘のように、育児休業から復帰した方へ入所の御案内ができたりしますし、また転入した場合にも保育園に入ることができるような状況が生まれているところでございます。
ただ、年度途中にだんだんそういった方が入所されますと、空きが少なくなってきてしまうということもありますので、一定程度、特にゼロから2歳は今空きがないような状況でも、入れるような体制を組んでいく必要はあるというふうに認識してございます。

山本ひとみ
839【山本委員】 御答弁ありがとうございます。今のお答えだと、現状においても、4歳、5歳で空きがあったら復帰はできる、保育園に入れるけれども、ゼロ歳から2歳までは空きがないから難しい、そういう状況と理解してよろしいのでしょうか。
840【吉田子ども育成課長】 今、定員の空きについて、主に3・4・5歳が少し出ているような状況でございます。ただゼロから2歳については、年度途中、なかなか空いていない場合もございますので、認可保育施設に入りたくてもなかなか入れない場合が年度途中で出てきているというのは、現状としてございます。

山本ひとみ
841【山本委員】 分かりました。空きがあるところでは可能である。しかし、ゼロ歳、1歳、2歳とかは空きがないわけだから、それは難しいということで、これは待機児童がゼロになって今後の大きな課題としては、希望する保育園に入れる社会ということだとは思いますが、希望する保育園に入れるということの中では、割と大切な問題だと私は理解をしておりますので、この点もお伝えしておきたいと思います。
あと2つ質問します。ICTのことなのですけれども、ICTのことというのは結局、そこで働いている人にとっては、例えば出退勤の管理が紙ベースではなくて、もう全部ICTになったのか、あと、お子さんに対する配付物、連絡帳の記載だとか、そういうことに関しても、基本的にどの園もICTを使えるようになったということで、これは保育園、学童クラブともそういう理解でよろしいのでしょうか。
842【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 ICTについては、子ども協会も今喫緊の課題ということで、ヒアリング等を受けたところでございます。今共通に保育園で扱っているシステムがございますけれども、Wi−Fi環境ですとか機器の不足、こういったようなものもございますので、なかなか十分に活用されている状況ではないというようなことがございます。十分に活用されている状況ではないので、こちらについては拡充を今求めているところでございます。
なお、お便りですとかそういったようなものにつきましては、今後導入を検討しているところでございまして、連絡帳といったようなものはもうちょっと先になるのかなという状況です。現状としては、お子さんの登降園の時間を記録するというものにとどまっている状況でございます。

山本ひとみ
843【山本委員】 分かりました。ICTに関しては進んでいるということは分かりましたが、まだこれからやっていかなければいけないこともあるということで、お子さんに、毎日こういう状況だったと渡すお便り、連絡帳に関してはこれからの課題ということらしいので、ここに関しては引き続いて実施できるようによろしくお願いします。
私なんかはやはりなかなかICTになじめないというか、なかなかできないことも多いのですけれども、今お子さんを直接預けていらっしゃる世帯の方は、非常に堪能な方が多くて、ICTでやっていることによって、自分がふだん使っているツールで見やすいとか、状況がよく分かるというふうに聞いておりますので、この点に関しては引き続いてよろしくお願いいたします。
一番最後に給食のことを伺います。最後の質問です。給食・食育振興財団は給食をあちこちに増やしていくということで、子どもがいるところにも配送をこれから考えていくということでございますが、これは保育園であって、学童クラブというのはやはりちょっと難しいということなのでしょうか。
844【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 学童クラブへの給食は八王子等でも行っているようでございますが、ちょっと夏休みの学童給食とかといいますと、給食施設自体がやはり夏休みには工事等がございまして、なかなか自由に使えないという部分もございますので、財団としてはオファーがあればいろいろ考えたいと思っておりますが、現状はございませんので、そういうところでございます。

山本ひとみ
845【山本委員】 ありがとうございます。ほかにはもう学童クラブでの給食の必要性を訴えた委員もいらっしゃるわけでございまして、今、学童クラブというのは、以前と違ってやはり大変ニーズが多いですよね。学童クラブを利用している方は、例えば1学年の中で、前よりも格段に増えているなと思います。
私自身は学童クラブを利用しましたが、夏休みに弁当が必要で、そんなに朝早く起きたわけではないけれども、腐らないようにするとか、火を通しておくということを考えたら、私の場合は結局メニューがそんなに考えつかないので、1週間ぐらいやったら元に戻っているという感じになって、時々食べる人が怒っていましたけれども。夏休みというのは学校給食はないわけです。だけど、保育園や学童クラブはもちろん開いているし、開けなければいけない。そこで給食施設の有効活用ということも含めて、学童クラブへの給食・食育財団からの給食の提供というのは、検討できる一つかなと思ったのですけど、そういうお考えはやはり検討されていないのでしょうか。
846【祐成教育支援課長】 先ほど財団の派遣参事からのお話もありましたとおり、学校であると、自校調理施設や、もちろん共同調理場ですけれども、やはりメンテナンスの時期が結構長いのです。学校で言うと、全体のメンテナンスですとか、調理用具でそのときでしかできないもの、例えば大きな食器の洗浄機の交換ですとか、そういうことをやっていったりとか、あとはまた、それぞれの財団職員のスキル向上のための研修とかも、夏休みとか、学校が休みの期間を有効に使っているところがありますので。
保育園に関しては、保育園の中にそれぞれ調理施設を持っていますので、できるというところがあるのですけれども、学童は調理室を持っていないとか、あと、調理施設を使うとなるとやはり先ほど申し上げたように、様々長期期間中にメンテナンス。このメンテナンスを行わないと、今度逆に、通常学校が開いている間に学校給食が止まってしまいますので、それは何としても避けたいということで、そういうようなメンテナンスがありますので、少し難しいというふうに考えております。
847【勝又子ども家庭部長】 長期休業中の学童クラブのお昼ですね。これは学校給食のほうのもの、要は給食施設を使ってやるのか。現状としては、親御さん、皆様がお弁当を作って持ってきて、子どもたちが食べている。また一部のクラブでは、保護者が主体になってお弁当を注文して、保護者会の責任で配っているという現状があります。やはり長期休業中の中で保護者が立ち会ってやるという学童クラブもありますので、その辺りには一定課題があるというふうに認識しています。子どもたちのお昼をどうするかについては、そういうような保護者からの御要望、また市議会議員の方からの御要望もいただいておりますので、学校給食施設を使うかどうかはちょっと課題はあると思っておりますけれども、それ以外のところでどのように解決できるかというのは、今後の検討だと思っています。

山本ひとみ
848【山本委員】 分かりました。現状として、夏休みの期間に研修をしたり、機械の入替え等で時間を取る場合もあるということで、今の調理施設をそのまま学童クラブの給食提供に使うことは、幾つか課題があるということは理解いたしました。今後の問題として、私としては、学童クラブというのは、今人数が増えていて、必要度は高まっていると思います。かつてよりもやはり、学童クラブを利用する世帯というのは格段に人数も増えていて、夏休みもきっと数的にもいっぱいいっぱいで大変だと思うのです。
ですが、やはりその中で、お弁当を自分が作って、腐らないものをきちんと用意して渡すということに対して課題を感じていたり、しんどいと、ちょっと負担に思ったりという方もやはりいることを考えれば、業者に委託をして、それで業者のお弁当を学童クラブで食べるか、それとも別の形があるかということは、今後の課題とは思いますが、いずれにしても学童クラブの現状を考えると、給食を提供する必要性というのは高まっているというふうに思って、それは勝又部長と認識的には同じと理解してよろしいでしょうか。
849【勝又子ども家庭部長】 今、委員が御指摘のとおり、同様の認識をしております。

山本ひとみ
850【山本委員】 分かりました。では、私の質問はこれで終わりますが、やはり給食事業というのは、安全・安心な素材を使うということが本当に大切だとずっと思っていました。ですから、放射能の検査も、ゲルマニウム半導体測定器があって、それを使ってやってきたということに対して、私はずっと評価をしてきたわけですし、武蔵野の給食は本当に質的に優れているというふうに現状も思っております。ですから、食材のコストだけで決められない重要な問題だと思っております。
今、新しい課題として、給食の無償化がどうできるのかとか、学童クラブへの給食提供の問題や、お昼御飯の提供の問題が課題になっていると思いますので、それが今後の重大な問題だという点で認識を共有できたということで、私もよかったなと思っています。ぜひそういう方向に基づいて、しかるべく今後検討を進めていただきたいと思います。
質問は以上です。

川名ゆうじ
851【川名委員】 それでは、ちょっと他の委員とも興味、関心は同じところなので、かぶるところもあるかと思うのですけれども、確認させていただきたいと思います。
先ほど子ども協会で、山本ひとみさんはICTと言っていましたけれども、こちらではDXと書いてあって、なかなか普及が進まない理由に、施設にWi−Fiがないとかなんとか、今理由はつけていたのですが、何でそんなにすぐにできないのですかと、逆に聞きたいのです。
だって学校はみんなタブレットを使って、校内では全部Wi−Fiはつながるわけです。そのときにも、学童クラブで例えば持ち帰りの勉強をするときにタブレットを使う、Wi−Fiがなかったらできないではないかという話をしていて、学校のWi−Fiを借りて使ってもいいではないかという考え方もあったと思うのですが、何かここ一、二年、全然進んでいないのです。これというのは子ども協会の責任ですか。市がお金を出さないからなのか。ここがよく見えないのです。
学童に関しては今年度のどこかの予算で、たしか国もICT機器導入の補助金をつけていますよね。こういうことを活用して進めているのかなと思ったのだけど、今の答弁は何か、一体いつできるのかというのは、すごく遅く感じているのですが、この理由は何なのですか。やればすぐにできる話ではないのですかという、大前提の話が今全然かみ合っていないと思ったのですが、この点について御見解を伺いたいと思います。
852【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 子ども協会としては、まずWi−Fi環境を使って、例えば先ほどのお話にあったお便りですとか連絡帳をICT化するというようなことを、園長会等で議論してきたところでございます。
保護者の中には一定、今までの紙でのやり取りの連絡帳がいいというような方もいらっしゃるということも、一部にはございます。一方で、やはりこれからの時代としてはもうICT化ということで、電子化でやり取りをしたほうがスマートだろうというような御意見もあったりもします。そこの中で園長として、園の保育士の意見を聞きながらどのように進めていくかということで、なかなかそこでは議論が進まなかったという現状がございます。
ただ、やはりこの時代の要請の中で、一定このICT化も進めていかなければいけないというようなこともございましたので、先ほど申し上げたように、委員からすると少し遅いのではないかというところもございますが、そういった様々な議論の中で、今、ICT化の予算をお願いするところに至っているような現状でございます。

川名ゆうじ
853【川名委員】 議論している間に子どもは育ってしまいますので、それは時間軸を早くしていただきたいと思います。
今回のこのヒアリングというのは、財政支出の適正化を図り、団体の財政運営の云々かんぬんと書いてあって、言わば運営状況に対してヒアリングをしたわけですよね。いわゆるデジタル化を進めるということは、運営状況の効率化を図って、結果的に運営コストを下げる、あるいは職員の仕事の効率化を図ることが目的ですよね。これは市からそういうことは全くオファーしていないのですか。ヒアリングしていないのですか。普通民間会社と公とは違うのですけど、さっさと導入して、その分運営コストを下げたほうがいいわけではないですか。
実際新規の民間保育園は全部導入しています。と考えると、市の財援団体のほうが全然遅れているわけです。これは行政経営側としては全く無頓着なのですか。それとも指導監督して、きちんと進めようとしているのか、このヒアリングだと全然見えていないのですが、どういうふうに指導監督しているのか、ここを確認させてください。
854【勝又子ども家庭部長】 子ども協会の指導監督は、私、子ども家庭部長がやらせていただいております。今、委員が御指摘のように、DXの推進は当然図るべきと思っていて、ただ、多分一番遅れているのは公立かもしれませんけれども、子ども協会立の保育園についても、市としてはDXの推進を図るために予算要求をした経過もございます。ハードの施設整備も大事なのですが、やはり市民サービスの向上。効率化もそうなのですけれども、まずは使っている保護者であったり子どもたちに、しっかり効果が出るものでないといけないと思っています。ですので、それを踏まえた整備をしないと。
当然職員が働きやすくなって効率を図るということもありますけれども、それと同時に、市民サービスの向上がやはりセットでないといけないと思っています。そのようにこちらのほうも要求して。ですので、子ども協会の中でもその辺りも中心に。あとは保護者の方の意見を聞いたり、そこをやはり中心にやってきたという経過で、多少その歩みが遅くなっているということはございますけれども、そこも見据えて市としては、公立保育園もそうですけれども、協会立保育園もDXの推進に取り組むようにという形で、これまでも指導はしてきているつもりです。

川名ゆうじ
855【川名委員】 職員さんとか子どもの環境がよくなるのが第一ですから、そこら辺は十分承知しているところなのですけれども、民間の保育園の保育士さんに話を聞くと、逆に業務が効率化して、子どもと接する時間が増えてとてもよくなったという意見しか聞かないのです。とすると、これはさっさと導入すべきなのではないですかということが、そもそもの発端なのです。確かにお金がかかるから大変だというのは分かります。数も多いから。でもこれはちょっと検討している段階ではなくて、入れるための段階に入ってきていると思うのですが、この辺の御見解はいかがなのでしょうか。
ちょっと財援団体とは離れて申し訳ないのですが、勝又さんがせっかくいらっしゃるので、一番お金がかかっているのは公立保育園です。公立保育園というのは、民間の保育園の保育内容をリードする役目です。一番立ち後れていて、一体何をやってるのだと、私は素直に思います。逆に公立こそ導入して、メリット、デメリットが全部分かった上で民間に広げていくというのが本来の役割なのに、これは子ども協会だけではなくて、市の保育園の在り方自体も問われていると思うのです。そう簡単には進まないと思いますけれども。
この辺も踏まえて、DXという言葉がいいのか分からないですけれども、子どもたちの環境をよくするために、こういう電子機器も使いましょうという方針で進めているという理解でよろしいのですよね。そもそものほうです。いろいろ課題があるにしてもそれを進めて、もっと前向きに進んでいく段階になっているということでよろしいのでしょうね。これはあくまでも途中のヒアリングだから、なかなか難しいとは思うのですけど、方向性について確認いただきたいと思います。
もう一つ、子ども協会でさっき気になる答弁があったのですが、やはり人員の確保に苦慮されているというお話がありました。この前の一般質問のときに、学童のお弁当のことについても、やはり職員の確保がなかなか難しいという答弁があったのですが、子ども協会自体、職員の確保にどういう点で苦慮しているのか。要は募集しても人が集まらないのか、来た職員が辞めてしまうのか、いろいろそこに問題点があるではないですか。
子ども協会の雇用条件を見たら、そんなに悪くないというか、私は非常にいいところだと思っていて、逆に募集したほうが来てくれるという認識でいたのですが、そういう状況ではないのですか。その定員というか、職員に苦慮しているというのは、具体的にどういうところに苦慮しているのか、御説明をお願いいたします。
856【勝又子ども家庭部長】 DXの推進については、今委員が御指摘のとおりだと認識しておりまして、真摯に受け止めております。公立についても、本来であれば、本当にトップを走って範を見せるべきだとは思いますけれども、なかなか施設的なものですとかの予算的なものもございますが、そういう環境もあって遅れているのは確かです。ただ、今後進めていくのかという観点に立てば、当然進めていくべきだと思っておりますし、必要な予算も今後検討していくべきだと思っております。それに伴って、協会も一緒になってDX推進を進めるために取り組んでいたと認識しています。
857【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 子ども協会の人員の確保ということで、学童の支援員の質問をいただきました。何が苦慮しているかといいますと、人員の応募、確保、こちらについてはあまり問題にはなっておりませんが、定着化、ここのところが一定問題になっていると思っております。
やはり新卒で入ってくる方の割合がかなり低くて、他の民間の学童クラブの経験者が入ってくるというようなことがございます。そこの中で、以前やっていた学童のやり方とここで違うということでのミスマッチですとか、その他転居だとか、いろいろな要因、理由があってお辞めになる方がいらっしゃって、そこの確保というところが現状としては難しいというふうに認識しております。

川名ゆうじ
858【川名委員】 学童の支援員さんに関しては雇用ですとかそういう面ではなくて、要は働き方というか、支援員さんの考えている保育内容と市の方針がなかなかうまく合わないところが一つの理由なのかなという理解でしたけど、そういう理解でよろしいのかを確認させていただきたいと思います。
もう一つ、保育士のほうは大丈夫なのですか。基本的にはきちんと割合が決まっていて、必要数はなくてはいけないのですけれども、保育士もその採用については課題がないのかどうか等、確認させていただきたいと思います。
そして支援員さんのところなのですけれども、今の御答弁の中で、保育士さんに関しては、要は産休明け、育休のところで短時間勤務を希望される方が多いというお話があったのですが、それは当然必要な対応ですからやっていただきたいのですけれども、学童の支援員さんの短時間勤務というのは、今現在どうなっているのでしょうか。
これは以前質問したこともあったのですけれども、要は普通の休業日以外の学童の支援員さんって、夜7時過ぎまで働いていますよね。とすると、保育園のお迎えに間に合わないから支援員を続けられないので辞めるという方が、子ども協会に移るときに結構多かったのです。それだったら短時間勤務にして、例えば給与体系は一緒なのだから、保育園のほうを手伝ってもらって、短時間にして、夕方、自分の子どものお迎えに行けるとか、そういうことも可能になるはずなので、短時間勤務を検討してはどうかという質問をしたことがあるのですが、現状はどうなのでしょうか。どうなっているのかということを、まず確認させていただきたいと思います。
859【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 まず、学童のほうは委員の認識のとおりでございます。
それから保育士の人員の確保の状況でございますが、こちらは逆に、人員の応募自体が少ないというような状況がございます。一定それの後、必要な人数というので、先ほど申し上げたように、短時間勤務に育児短時間を取られる方が多いというようなことがございますので、その分必要な人員が増えてまいりますので、その確保になかなか苦労しているというような状況でございます。
やはりコアな時間のところには複数いるのだけれども、朝の時間帯だとか夕方の時間帯にいないというようなことがありますので、そこら辺は育児短時間の方に少し柔軟に、朝に寄せていただくだとか、夕方に寄せていただく等のお願いをしながら対応しておるところでございます。そこに必要な人員については、プラスで配置をしているところでございます。
それから学童につきましても、育児短時間を取られている方も数名いらっしゃいます。そこの中で、以前よりは、保育園のお迎えに行けないから辞めるというようなことはなくなっているのかなという状況がございます。その学童の時短を取られている方につきましては、その分の必要な人員については配置をしておるところでございます。

川名ゆうじ
860【川名委員】 短時間に対応してくださる方も人員の確保が難しいということでいいのですよね。要は、普通のというのは変ですけれども、正規で雇用するような保育士、支援員さんの雇用に関しては大丈夫だという認識でよろしいのかどうか、ここだけ確認させていただきたいと思います。
もう一つ、すみません、ではちょっと給食のほうを伺いたいと思うのですけれども、学童の給食の話がほかの委員からも出ていたのですが、給食施設は夏休みはやはりメンテナンスと職員さんの研修があって使えないのだというのは、私も以前からそう思っていたのですが、具体的に何日間メンテナンスで使えないのでしょうか。だって具体的な数字を言ってもらわないと、本当に使えるのか、使えないのか。これは私、自分の思い込みだったのではないかなと、最近反省しているのです。
というのも、先ほど答弁にありました、八王子市の学校給食施設を使った学童への昼食。給食ではなくて昼食と言っていましたけれども、これは会派で視察をさせていただいたのです。1施設、5日間しか出せないのですが、それを市内の学校にやっているのです。あそこは70校小学校があって、そのうち40ぐらいに提供できていると。5日間ずつぐらいずれているのだけれども、実は夏休みの大半の期間、提供はできているのです。とするとメンテナンスで使えないというのは、これは本当なのかと私は素直に疑問に思いました。これは埼玉・越谷でも同じ状況です。
その理由としては、小学校の全員に提供する数ではない、数が少ないから、うまく部分的に回すことによって食事が提供できるのだという説明でした。それで給食職員の人に、夏休みも仕事をさせられてみんなから不満が出ないのかと聞いたら、逆に、今給食の職員も学校に給食を持ってきてもらって、子どもと直接接することによって、自分たちが作った御飯をどう食べてもらっているのか見ることができてとても助かっている、逆にこういう仕事のほうがいいのだという話もされていたのです。
そう考えると、私も思っていましたけれども、夏休みはメンテナンスでできないという理由がどこにあるのだと思ってくるのです。当然メンテナンスは必要だし、研修期間も必要ですから、全部をやれという話ではないのです。一部分でも、短期間でも、これはできるのではないのかというのが、私の今の考え方なのです。そう思って、実際何日間メンテナンスで使えないのですかと聞くと、分かりますか。多分分からないと思うのですけど。
多分今までの思い込みをちょっと変えないと。これを変えなくてはいけないのではないのかという今の思いなのです。この辺どう思っているかということが1つと、もう一つ、これは給食財団の運営とか経営をどうしていくかというヒアリングですよね。逆に新たな事業が増えることによって、給食財団の収入が増えることになるではないですか。こういうことは市としては、提案なりしないのですか。ちょっとそこを。そもそも経営状況を考えるヒアリングなのに、何となく細かいところに入っていて、それはそれで構わないのですけれども、大きな事業をどう展開していくかということについては、あまり聞いていないような印象を持っているのですが、この辺どうなのでしょう。
もう一つ、食育ステーションの話があって、これはもうコロナでできなかったのは仕方なかったのですけれども、給食財団は食育振興ですよね。食育振興の事業をもっとやっていくべきだというのは市からも言わなくてはいけないし、事業団自身ももっと展開して、そこによって事業収入を得ていく。これは市から出るのだか、民間から出るのか分からないのですけれども、こういう経営戦略をつくらなくてはいけない時期なのではないですか。そこら辺は全然というか、今想定にはないのかどうか、確認をさせてください。
861【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 先ほどの学童の支援員の関係でございますけれども、こちらにつきましては、必要な、時短に対応するような職員については配置ができているという状況でございます。
862【祐成教育支援課長】 すみません、細かい何日というのはちょっと分からないのですけど、年度によってちょっとばらばらになるというところもあります。先ほど言ったように、例えば大きな食洗機みたいなものを替えるということがあると、恐らく丸々1か月間、本当に夏休み期間使えないというのもありますし、例えば昨年、桜野小学校の床を改修したというのがあります。
そのときはもう、実は夏休み期間中もやったのですけど、それ以降も工事をして、その期間は桜堤調理場から給食を提供したということもあるので、一概に何日ぐらいというのはなかなか申し上げられなくて難しいのです。ただ必ずメンテナンスというのは必要になってくるので、使えない時期は必ず出てくるというところはありますので、その辺は、今後平均というか、どこがどのぐらい使えなくなるかというのは、きっちり確認していきたいというふうに思っております。
あと、地域食育ステーションですけれども、収入の増加というよりも、食育に関することが何ができるかということは、月に1回必ず財団と連絡会を開いておりますので、そこでいろいろお話をしているところです。今までコロナだったということで、なかなか具体的に話が進んでいなかったところなのですけれども、今後は、この回答の中でも早く検討していくということでありますので、試食会等がメインになると思うのですが、そういうところで学校の給食のそういうところを発信できたらなというふうに考えております。
863【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 給食財団として、できませんと言うつもりはないのですけれども、特に調理員については、給食がある期間は通常よりも1時間長く仕事をしています。それを解消するために変形労働時間制を使って、夏休みのこの期間に、現状では5日間指定休を取らせています。それプラス5日間の夏休を取ってもらってというふうにすると、なかなかこの夏休み期間中に給食提供というのは、メンテナンス等の時期も含めて日程調整は難しいというのはありますが、全てできませんと言うつもりはございません。
あと、それから食育につきましては一生懸命頑張っているところです。食育フェスタにもきちんと参画しておりますし、小学校給食体験講座ですとか、今年度はちょっと1回しかできませんでしたけれども、コミュニティ食堂等についても一生懸命取り組んでいるところです。今後も食育振興については、現状職員からも、毎年1回その案を募集したりしていまして、今年度は、実は現状書類選考中ですけれども、学校給食甲子園に書類を提出したところです。今後も食育振興についてはしっかり取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。

川名ゆうじ
864【川名委員】 あまり学童の給食ばかりあれなのですけれども、先ほど課長のほうから、オファーがあれば考えたいという、とても前向きな答弁があった後に、みんな火消しにかかっているのがちょっと気になったのですが、やはりちょっとこれは先入観ではなくて、何かできることはないのかと考えていくのが、そもそも最初の切り口だと思うのです。40日間ではなくて、そのうちの5日でも10日でも、子どもたちの食育になるのだったら実施していくというのを、八王子の方も説明されていましたし、越谷のところも聞いたらやはり、そこだと言っていたのです。
要は、自分たちの今までの仕事をしていたって、例えば給与を上げてくれと言ったって上げてくれないわけです。きちんと、市民にとてもいいことをやっている、ためになっていると分かったら、そこら辺もいろいろアピールできると。要は自分たちの仕事に誇りを持っているのに、それを分かってもらえないことが一つの大きな原因になっているから始めているという話も聞いています。武蔵野市の給食・食育振興財団は内容もきちんとしっかりしていますし、その辺は評価しているところですから、それもアピールすることプラス、事業内容を増やすという意味で、ぜひとも検討していっていただきたいと思います。
八王子市のをもう一つ紹介すると、私たちが視察したところは自校式給食をやっている学校の学童だったのですけれども、そこは自校式給食のちょうどメンテナンスの日だったので、給食センターから運んできましたと。要は別に、メンテナンスをしながらでも、ほかのところから連携することでできるということもきちんと証明されていましたので、この辺も参考にしていただきたいと思います。
ちょっとそこで絡んでいくのですけれども、桜堤調理場を造るときに給食の施設の検討委員会があって、そのときの試算では、平成38年に給食数のピークを迎えると書いてあったのです。逆に自校式給食が増えていくことによって、調理場で作る食数に余裕が出てきますよね。そうするとここに学童という話も出てくるのですけれども、先ほどほかのところでも、チャレンジ教室とかがありましたが、全体的な経営とか運営を考えていったら、ほかに活用していくというのも考えていく時期ではないのですか。そこまでは想定されていないのか。ちょっと中期的にそう考えていかないと、給食・食育財団はこれからどうしていくのかというのが、今回のヒアリングでは見えないのですが、どうなっているのでしょう。
もう一つ、一つの課題となっているのは、給食・食育財団は、ほかの財政援助出資団体と比較して給与表が違います。国基準になっていて、要はほかの財団より給与表は低いわけです。そこをほかの財団と同じにしてくれという話も聞くものですから。とするとなったら、単に給料を上げろではなくて、きちんとした事業を行っているし、市民からも認知されていくことによって給与につながっていくのだということも含めてなのです。もうちょっと事業拡大ですとか、本来の理念を進めていくことを中期的に考える時期かと思っているのですが、これは市の考え方と食育振興財団の考え方をそれぞれ伺いたいと思います。
865【竹内教育長】 給食施設については、武蔵野固有の状況もあると思うのです。御指摘いただいたとおり、新桜堤調理場ができましたので、児童生徒数の状況に応じて、令和7年が小学校のピーク、令和11年が中学校のピークというところを踏まえると、そういう余地が出るというのもあると思いますし、一方で小学校、中学校は改築が入っていますから、既存の単独調理校の肩代わりをするという部分も出てくると思いますし、一番今当面気になっているのは、北町調理場が機能上もどこまでもつのか、もたせることができるのか。
今年もたしかボイラーで、事務室は空調が効かないとか、そういうようなことをやりながら、何とか今、給食は提供できているわけですけれども、そういったことをトータルで、どれだけの食数が提供できるのか、あるいはそういう改築、施設の面でどういうふうにリカバリーできるかというのを考えながら対応していくことが必要だと思っております。
866【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 給料表についてでございます。財団は国の表を使わせていただいています。これは当初からなのですけれども、調理師とかという専門職の給料表が都表には多分なかったというのもございまして、国表を使わせていただいています。その表で事務も栄養士も給料を決めていたのですけれども、やはりそれは違うだろうというところで、一昨年度からは、国家公務員の1表のほうを、栄養士、事務については適用してございますので、そこら辺はうまくできているのかなというふうには考えています。また民間と給料を比べますと、それほど低い給料ではないというふうに自負しております。

川名ゆうじ
867【川名委員】 給与はなかなか難しいので、きちんと仕事内容に対価というのですか、質に伴った、きちんと働けるというか、生活できる給与にしていっていただきたいと思っています。
中期的なことは教育長から答弁があったのですけれども、結局どうするのかよく分からないのですが、理念的には、この給食・食育振興財団の理念をきちんと実現していくようにしていっていただきたいと思いますし、これまでの既成概念はちょっと考え直してもらって、もっとほかにできることはたくさんあると思うのです。せっかくここまでの事業をやっているし、内容もいいのですから、その辺はぜひとも検討していっていただきたいですし、そこが運営改善につながるのだと考えております。
ちょっと1点、子ども協会で確認し忘れたのですけれども、0123で4・5歳児のことがほかの委員からもあって、まだ集計の途中だという話があったのですが、この4・5歳児を0123で預かるというのですか、来てもらうことに対して、以前の文教委員会等で、やはり安全上大丈夫なのか懸念する意見がたくさんあったのです。要は、ゼロ歳児が遊んでいるところで4・5歳児が走り回ったら危ないではないかという御意見もあったのですけれども、その点については、今、安全体制を十分配慮して、その検証を行っているという理解でよろしいのでしょうか。
今後、進める、進めないはこれからの検討になるのでしょうけれども、基本的に一番気になっているのは安全対策、安全対応なのです。これは十分対応がされていて、そのことについても、今、秋頃報告があると言っていましたけど、その辺についても報告をしていただくという理解でよろしいのかどうか、そこだけ確認させてください。
868【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 4・5歳児の0123施設への受入れのところでございますが、先ほど言いましたように、これから検討委員会のほうで安全性についても検討するところでございます。今年度は、その安全性につきましては、必要なスタッフを増員して対応しておるところでございます。
ただ、当初予定よりもそれほど利用が多くないというような状況もありますし、そういった危険な行動だとかというのも、特に見られないような状況もありますので、そこについては、今後また起こり得る可能性もありますので、そういったことを見ながら、必要性だとか安全性については検討していくというようなことでございます。

小林まさよし
869【小林委員】 ではお願いします。
まず、子ども協会のほうについてお伺いしたいと思います。人数のほうです。1ページ目のところ。この令和4年度も20名増えているというような状況だったと認識しています。それで今回も全体で、職員数が15名増えている。これは先ほどの質疑でもあったのですけれども、この後の傾向をどう考えているのか。学童のニーズが増えれば当然必要だと思うのですけれども、その点についてどう考えているのか、お知らせください。
2点目が、保育の質の担保について、先ほど質疑で指導員の巡回があると言っていましたが、どのような意見があったのかというところも教えていただければと思います。
3点目で、DXについて川名委員からの意見もあったところで、Wi−Fi、DXを積極的にやったほうがいいのではないかと私も思うのですけれども、お便りの電子化などのお話もありましたが、今現在、どのようにそのDX化について研究されているかなど、現状を教えてください。お願いします。
870【菅原(公財)武蔵野市子ども協会派遣参事】 私のほうからは、1点目と3点目についてお答えしたいと思います。
まず人数でございますけれども、先ほど申し上げましたように、短時間勤務の方については、小学校に就学するまでということですので、五、六年ということで、かなり長期間で取られる方もいらっしゃいますので、そうしますとその期間中やはり、その必要な人数は増えてくるというようなこともございますので、一定この数は増えてくるだろうというところはございますが、逆にそれが終わった方についてはまた復帰してくるというようなこともございますので、今後これが急激に増えていくということではなく、一定は伸びると思いますが、いずれは頭打ちになるだろうというような認識をしております。
ただ一方で、先ほど申し上げたように、学童の支援員につきましては、支援単位の増、こちらについてはしっかりと対応していかなければいけないので、その分については数が増えていくというような状況がございます。
それから、Wi−Fiの環境ということでございますけれども、先ほどもちょっと答弁させていただきましたが、園長会のほうで、どういうようなやり方だとこちらがスムーズにできるのかということと、予算の要求については事務方のほうで準備をするということで、できれば来年度概算だとか、そういった形での要求に当たっているという状況でございます。
871【月原保育施策調整担当課長】 保育園の質の担保のための巡回についての御質問の回答です。先ほど答弁させていただきましたけれども、保育アドバイザーという者と保育事故防止支援指導員という者が巡回してございます。
保育アドバイザーは、どちらかというと寄り添い型の支援というところで、園に伺いまして、何かお困り事ですとかがありましたら個別に御相談という形で、いろいろな個々のケースがありますので、ここでこういうことだということは何とも言えないところでございますけれども、やはりいろいろと、園長は園長なりのそこの階級の相談ですとか、また別の保育士さんのクラス担当だったらクラス担当の御相談とか、様々な御要望に対して、寄り添って支援してございます。
保育事故のほうにつきましては、重大事故の観点というのが幾つかございまして、今の時期ですと、水遊びですとか、季節柄プールなどをやっていますので、巡回して、運営上問題ないのかですとか、そういったところを確認させていただいて、何かこちらで気づいたことがありましたら、園のほうにフィードバックして指摘させていただくような形で支援してございます。
以上になります。

小林まさよし
872【小林委員】 ありがとうございました。2つ目と3つ目の質問についてなのですけれども、こちらは、何かもう少し具体的にお伺いしたいなというところがあったのです。今の話だと、ほとんど具体的なところは何も聞けていないというふうに思いました。
質の担保のほうについては、こちらは個々のケースはここで言えないとかということなのですが、ちょっとまた改めて、時間を取って教えてもらえればというように思います。
DXのほうも、Wi−Fiだけでなく、ほかのいろいろな扱い方があると思いますので、しっかりと研究して、どのようなものが必要なのかを考えていっていただきたいというように要望させてもらいます。
今度は給食・食育振興財団についてお伺いしたいのですけれども、物価高騰について対応していくというような記載がありました。どのような対応なのか教えてください。
あと、補助金の額。先ほど御説明いただいて聞き取れていない部分もあるかなと思うのですけれども、令和4年度で2,400万円程度、令和5年度で3,600万円程度、これでいいのかどうかということだと思うのですが、実際今様々な食材が値上がりしている。私もスーパーに昨日も買物に行っていますけれども、乳製品中心に結構な値上がり。野菜はそうでもないなというところでもあるのですけれども、そういう中で、結構様々な食材が値上がりしているというところで、この金額で十分なのかどうか、現状について教えてください。よろしくお願いします。
873【祐成教育支援課長】 物価高騰の対応ですけれども、やはりこの補助金というのも大きなところであります。先ほど委員がおっしゃったとおり、令和4年度が2,349万円、大体2,350万円です。令和5年度が3,691万7,000円なので、3,700万円ぐらいというところになっています。
ただ、この補助金だけではなくて、財団のほうでも様々な努力を行っております。まず、例えば乾物とかですけど、そういうのは半期に一度の入札を行っていて、なるべく価格が変わらないようにしていたりとか、あとは個づけといって、例えば1人に魚1個というところだったのを、盛りつけるようなおかずにしたりとかして、栄養価は変わらないのだけれども、味もそんなに変わらないのだけれども、コストをなるべく下げるような努力をしているようなところでございます。あとは肉の部位を変えたりとか、そういうことをやって様々な努力をしているところです。
それは2点目の質問にも続くのですけれども、確かに今年度も物価は上がっているような状況ですので、この金額で足りるのかというと、様々な補助金を入れることプラス、より一層の現場での努力というのが必要になってきて、それで今、皆さん頑張っていただいて、特に給食費が足りなくて、例えば何か、あるときの給食の栄養素が足りなくなる、そういうことはないという状況ですので、様々な工夫ですとかと補助金を活用して、今頑張って給食を提供しているというようなところでございます。
以上です。

小林まさよし
874【小林委員】 ありがとうございます。厳しい状況かなとは思うのですけれども、引き続き、質を確保しながらの給食の提供に努めていただければというふうに思います。
以上です。

浜田けい子
875【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日の文教委員会を閉会いたします。
○午前11時57分 閉 会