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令和6年 文教委員会

9月10日(火曜日)

令和6年 文教委員会
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152 発言

17432○出席委員(6名)
   大 野 あつ子 君    東 山 あきお 君    きくち 由美子 君
   本 多 夏 帆 君    三 島 杉 子 君    川 名 ゆうじ 君

○欠席委員
   な   し

○出席説明員
   小美濃市長        伊藤副市長        真柳教育部長

○出席事務局職員
   菅原事務局長       村瀬事務局次長

○事     件
   (1) 議案第63号 令和6年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)
           第1表 歳入歳出予算補正中
            歳出
             第10款 教育費
   (2) 調査事項(行政報告)について

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17433                               ○午前10時00分 開 会
【大野委員長】  ただいまより文教委員会を開会いたします。
 初めに傍聴についてお諮りいたします。定員の範囲内で傍聴の申込みがあった場合、本日の傍聴を許可することに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17434【大野委員長】  異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
 それでは、日程第1、議案第63号 令和6年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)第1表 歳入歳出予算補正中、歳出 第10款教育費を議題といたします。
 直ちに質疑に入ります。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17435【三島委員】  おはようございます。では幾つか質問させていただきます。
 まず、故障対応にかかる費用が予算不足になったということだったかなと思うのですけれども、その要因を伺います。推定より故障台数が多かったのか、故障の修繕にかかる金額が今まで思っていたよりちょっと高額になったということなのか、その辺を伺いたいと思います。
 あと、幾つか言ってしまいます。当初予算での故障対応にかかる費用の予算額は、どのように算出した予算額であったのかも伺います。
 あと、故障原因について、通信などを見ますと、結構物損──物的な原因が多いとあるのですけれども、ただこのところは、スイッチを入れても、何か電気というのでしょうか、起動がなかなかいかないとか、ちょっとそういう経年劣化も起きてきているのかなと思いまして、経年劣化によるものと過失によるものの件数を、もしできれば伺います。取りあえずそこまででお願いします。

17436【荒井指導課長】  学習者用コンピューターの故障原因などについての御質問をいただきました。
 まず、委員御指摘のとおり、故障の台数も、それから1台当たりの修繕費用も、双方が想定よりも増大したというところでございます。台数については、令和4年度よりも5年度のほうが自然故障の台数が増えるのではないかということで、見込んで予算を算出していたのですけれども、それよりもさらに100台以上、経年劣化による故障が増えたと。また修繕費も、令和4年度のときは、いわゆるボリュームゾーン、この辺りの故障修繕費用が多いというボリュームゾーンが、5万円台だったのですけれども、改めて見積りを取ったところ、世界的に様々な部品の調達が難しくなっているという業者の説明もあって、8万円前後の修繕費を要求されるに至ったというところです。
 次に故障の原因についてですが、物損なのか自然破損なのかということについては、こちらはくっきりと分けることができないのでなかなか難しいところではありますが、月ごとの故障台数の記録を見る限り──こちらはほぼ物損が多いものになるのですけど、むしろ月ごとの破損台数はそれほど増えてはいないです。私たちが見積りを誤った理由としては、3月に卒業生の機材を回収して、1台1台の稼働のスピードであるとか、自然破損の部分、劣化の部分、これを改めて速度などを計ったり、少し小さな傷があるということを見ていったところ、想定よりも増えたということなので、はっきりした台数を申し上げることはできませんが、経年劣化の部分が非常に想定より大きかったかなと、このように考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17437【三島委員】  ありがとうございます。やはり経年劣化の部分がだんだん年数がたってくると出てくるということなのかなと思いながらお聞きしました。
 次、ちょっとお聞きしたいのが、修繕に出している間の予備機が見込みより100台も多くなってきていると。入替えのときということもあるのですけれども、ただ月別のところでも修繕が必要だというのが出てきている、破損など出てきているかなと思いまして、修繕に出している間の予備機は間に合っていますでしょうか。
 私が勤めておりましたときに、ちょっと何年か前にはなってしまうのですけれども、不足してしまって、感染症などで休んでいる生徒のために、授業を配信しているコンピューターを1台教室に常に置いておくというのを準備して、また会計年度任用職員や時間講師が授業で使用するためのコンピューターなんかをちょっとやりくりしながらもともとやっていたのが、担任の先生が教科に持っていく、でも教室に置いておくのも必要となったときに、本当に確保が大変で苦労したことがありました。
 さらに壊れてしまったみたいなときに生徒に貸し出すものもちょっとなかなか大変になって、他校と貸し借りしているような状況もあったかなと思いまして、現在故障や修繕のためにコンピューターが不足して、児童や生徒の使用に支障を来すようなことがなかったか。結構出すと、何か月も戻ってこないときもあったかなと思いまして、その辺を1つ伺いたいです。
 また、教室での配信用のコンピューターや会計年度任用職員や時間講師が授業で使用するために、授業のときだけあればいいというものではなくて、授業前後の準備や、生徒に提出してもらったものの確認だとか、まとめで使用することも含めて、コンピューターの確保に苦労するような状況がないかを伺います。
 また、現在学習者用コンピューターは各学校に、児童生徒数プラス予備機を何台整備しているのか、ちょっとその辺を伺います。

17438【荒井指導課長】  まず、予備機についての御質問をいただいております。修繕に出しているときの予備機、現状ということで、何月何日時点ということで確たるお答えはちょっと難しいのですけれども、現在かなりぎりぎりの状態で、予備機はほとんどない状態というふうに考えていただいてよろしいかなと思います。新1年生に配ることも、年度当初これだけの台数が故障しましたので、非常に難しくて、各学校に残っている予備機を全て回収して、足りない学校に再配付をして、そして配付を済ませたというのが現実でございます。今回それもありまして、補正で緊急の購入をお願いしていると、このような状態です。
 それから、配信用に何台というところなのですけれども、今の状況に関して言えば、そういうわけで予備機に当たるものがほとんどございませんので、準備することができておりません。今回補正でお願いした分で購入しまして、予備機、そして配信用として改めて学校に渡していきたいと、このように考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17439【三島委員】  ありがとうございます。大変な状況は以前もありましたけれども、さらに集めたところでそれだけ故障がありましたら、その後たくさんかかるので、なので緊急に。この時期にと思ったのですけれども、緊急に出されたという状況がよく分かりました。
 では今の状況でありますと、配信用もちょっと準備もできないし、ちょっと教員は今共用できる。何と言ったらいいのでしょう。MSISが入っているもの、校支援のと同じもので教室に持っていっていいというふうになっているかなと思うのですけれども、ただそれが、時間講師の方が全員持っていらっしゃるわけでもないのかなというふうにちょっと私は認識しておりまして、違っていたらあれなのですけれども、その時間講師だったり会計年度任用職員の方が授業で使うとなったときにも、やはり今の状況だとちょっと支障が出てくることもあるのかななんというふうに思いながらお聞きしたのですけれども、その点改めて、予備機がないような中でどんな状況か伺えればと思います。

17440【荒井指導課長】  今お話しいただいたのは、学習者用コンピューターと教員用のパソコン、MSIS端末と呼ばれるもの、これは別になっております。MSIS端末のほうは台数としては十分行き渡っていると認識していますけれども、会計年度任用職員については、時間講師は授業を持っているこま数が人によって大きく異なりますので、少ない時数をお持ちの方は当然共用でお願いするということは変わっておりません。
 今回補正をお認めいただけますと、今後、各教室に教室専用のパソコンをきちんと置くということが改めてできてまいりますので、子どもたちと同じパソコンを教室で使うことができるという意味では、随分と授業のほうは円滑に行えるようになるのかなというふうに想定をしております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17441【三島委員】  ありがとうございます。教室専用が1台置かれて、ただ教室専用は、私がいましたときには、中学ですので配信用に1台もう常に使っていて、教員は、それぞれが持っているのを教科の授業に行くときに持って歩くみたいな形で使っているものが、やはり自分が。学習者用コンピューターは生徒のものではあるのですけれども、同じもので授業に使えるように持ち歩くようなことをするものが足りなくなってしまっていたりしましたので、中学なので、その辺も教室用に置いておいて常に配信するものと、授業で使うためにもう一台別に持っていくものと、授業をする先生方の分が全部うまくあるようにというふうにちょっと思います。
 結構貸し借りして、この教材の準備をしたいけど、でもこっちで使っているしとか、開くときにやったら、別の教科のが最初に出てきてしまうとか、もうちょっと今ないから、私が一応お借りしているタブレット、予備機の部分なんかを使わせていただいたりしていたのですけれども、それをちょっと代わりに出してみたいなこともありましたので、本当に余裕を持って、今回補正予算で新規購入もあるということだったのですけれども、使えていくようになればいいなと思っております。
 ちょっとまた、では別の。学習者用コンピューターなのですけれども、児童生徒の使用、教室配信、故障修繕が必要になる台数が増えている状況もありますので、予備機の台数を余裕を持って準備していただいて、授業での使用に支障がないようにお願いいたします。
 ちょっと別のことに行きます。武蔵野市学習者用コンピュータ通信第5号に、修理費用は、「故意に壊すなどでなければ、修繕費を保護者に請求することはありません」というふうにあったと思います。ちょっとその辺の議論が検討委員会の中でされたこともあるのかなと思いますけれども、今の段階で修繕費用が保護者負担になった例がありますか、伺います。
 また次期端末導入に際して、以前も議会でも話が出ていたこともあったかなとも思うのですけれども、サービスサポートというのでしょうか、そんな保険に入って故障修繕費用を抑えるようなことは検討されているのでしょうか、ちょっと伺います。

17442【荒井指導課長】  2点御質問いただいております。
 1点目の修繕費用を保護者に請求したかというところについてですが、私どもの認識としては直接の請求を行った記憶はございません。
 また、次に保険の費用についてですけれども、令和5年度までは、いわゆる保険に入っていない状態でございましたが、昨年度この文教委員会でも御報告しましたとおり、今年度、令和6年度4月1日以降の故障分からは、保険適用が始まっております。今回修繕をお願いしていますものも、先ほど申し上げましたとおり、3月末改修の時点で故障していたもの、つまり令和5年度中に故障していたために保険適用外になっていたと、このような事情でございます。
 以上です。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17443【三島委員】  ありがとうございます。そうですね、何か適用ができていないというのがちょっと自分の中でよく分からなくなってしまったので。そうか。今年度の4月1日以降の故障だったら対応、保険適用なのだけど、そうではないのでということで。では、ちょっと保険適用の範囲もいろいろなのかもしれないのですけれども、今後はこのようになるようなことはあまりないと考えていいのでしょうか。
 あと、保護者の負担がなかったということは、そこは私はいいなと思っております。保護者負担というふうになってしまうと、やはり本当に外に持ち歩いたり、持ち運びをしているので、使えば使うほど、わざとではなくて落としてしまう。気をつけなくてはいけないことではあるのですけれども、やはり使えば使うだけ破損は出てきてしまう部分もありますし、経年劣化。ある意味、中古ではないのですけど、新品で自分が使い始めているものではないようなものなので、保護者負担になってはいけないなと思っていましたので、そこがなかったということはよかったと思います。
 4月1日からの故障だったら使えるということなのですけれども。もう1回戻ります。今後このように修繕費用がたくさん出てくるようなことは、ではあまりないと考えていいのでしょうか。

17444【荒井指導課長】  そのように、御指摘のように想定をしております。新しい保険、今年度から適用している保険では、一定以上の修繕費用がかかる場合には、修繕ではなくて、新しい端末を保険会社側で用意して、こちらのほうに発送するという形を取ってくださっていますので、同じ状況というのは一定生まれにくい状態にはなると思います。
 ただし、本市の場合は一部リースを入れておりまして、こちらについては、リースですから、保険を適用する、かぶせるということができなかったのです。私どもの持ち物ではないので。そこに勝手に保険をかけるということができなかったので、リースの部分の故障が増えたときのみ、修繕費用がかかってくるのかなというふうに思っています。
 また、保護者の負担の件なのですけれども、いわゆる経年劣化であるとか、通常の使い方をして破損した場合には、保険の適用になるというところで全く問題ないのですが、意図的にわざと壊したというケースの場合は、もちろん保険適用にならないわけですし、その場合どうなるかということについては、現在次期学習者用端末の検討委員会において、学校現場の教員たちの声や学識経験者の方の御意見をいただきながら、運用について検討を続けているところということでございます。
 以上です。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17445【三島委員】  ありがとうございます。リースの部分があるけれども、ほかはかなり大丈夫だということで、そこはよかったと思います。
 今検討が続けられている議事録も読ませていただいて、ただなかなか本当に故意なのかどうかだとか、議論の中にもありましたけれども、その辺の見定めや、本当に使用すればするだけというところもありますので、本当にわざと、何かでボンとかやってしまうと駄目だとは思うのですが、その扱いがどうというところは、注意されてかなり減ったというお話、物的破損が減ったということも、先ほどの最初のお話にもあったと思いますので、今話し合っているところだとは思うのですけれども、保護者の負担がなるべくない形でなっていったらいいなというふうには思っております。
 いろいろ分かりました。予備機の部分など、本当に余裕があってできたらいいなというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17446【本多委員】  よろしくお願いします。ちょっと最初に確認させてください。まず教育指導費のほうですけれども、この細かいところで、業務委託料というのが569万2,000円入っているというふうに思っておりますが、この業務委託料というのは一体何の業務委託なのかというのを確認したいのと、あと今回新規で購入されるのが、この教具費1,485万円だと思うのですが、これは何台分で、これまでのものと同じものなのかということをまず確認させてください。

17447【荒井指導課長】  業務委託料は、主にシステム改修構築というもので、工場から出荷されたパソコンを子どもたちがすぐに使えるところまでのセットアップを依頼するもの、こちらが業務委託になっております。また教具で買うものですけれども、300台を想定しておりまして、現在子どもたちが使っているものは既に生産が終了しておりますので、その後継機を購入しまして、これを予備機に回していくと、このような想定でございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17448【本多委員】  分かりました。確認できました。この間私の一般質問のときも、1年生に配付がされていない状況であるということはお伝えしたというふうに思っているのですけれども、それは全校でそういう状況になっているということなのか。これは300台分ということなのですけど、それを買ったとしても多分全体の新1年生の台数とは違うのかなと思うので、この辺り今どこに。
 逆に言うとしわ寄せということなのか。私としては夏休みまでに新1年生に配付する必要性は、保護者としてはそんなに感じていないので、最初からなければいけないものではないだろうなというふうに思っていたりするのですけれども、その辺りの工夫とか調整、どういう形で今の状況に落ち着いてきているのかということについて、ちょっとお考えを伺いたいです。

17449【荒井指導課長】  ありがとうございます。まず、1年生に配付が完了していない学校があるということを一般質問で御指摘いただきまして、その後確認をしましたところ、担当者の勘違いによって配付が完了していない学校が市内にあることが分かりました。その学校については直ちに配付を行っておりまして、現在は全校で配付が完了しているということが確認できております。指導課としましては、6月の末までに配付が完了できるように、先ほど答弁でも申し上げましたとおり、予備機の再配付を行っていたのですが、その辺りの認識が不十分な学校があったということについて、改めておわびを申し上げたいというふうに思っております。
 認識としては、紙の指導もパソコンの指導も、いずれにしても、学習効果が上がる形、これをつくっていくことが重要であって、選択肢がない状態で夏休みを迎えたということについては、非常に残念に思っているというのが認識でございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17450【本多委員】  ちょっと新しい話になってきてしまったのですけど。ありがとうございます。
 多分保護者の考えも様々だと思いますし、新1年生という新しい環境の中で、様々なツールとか、様々な学び、多様な学びに触れていくということは当然大事だと思うのですけれども、そのタイミングであったりとか、どれぐらい逆に言うと負荷がかかるのかとか、ある種ポジティブな部分とネガティブな部分というのがあると思っておりますので、そういったところについては次期の更新のところのお話の中でも、仕様のことであるとか、どういうものがその学年の学びに対して適切なのかということについては、この予算のところというのも確かにそうなのですが、どういうふうにすれば一番学びとしての効果が得られるのかということについて、そういう視点で御議論いただきたいなと思っておりますので。それは各家庭の考え方もあると思いますけれども、学年ごとにちょっとやはりやることも違いますし、様々そういった視点は違うのではないかなというところは御議論いただきたいというふうに思っていますので。うちももう配付されたのかな、学校で配付されたのか分からないですけれども、そういうことであれば、これから話が入ってくるのかなというふうに受け止めました。分かりました。
 先ほど今後の見込みとかそういったところも出てきたのですけれども、一部リースがあるというお話があって、この一部というのは全体のどれぐらいの割合なのか。それによって先ほどあった今後の見込みの部分というのは、ちょっとぶれが生じてくるかなというふうに思っているのですけれども、このリースのところというのは全体のどれぐらいで。ということは5年リースなのかな。何かその辺りのどれぐらいのリースで組まれているのかということについても、教えていただきたいというふうに思っています。
 それから先ほど少し出た、備品としての議論。このタブレット自体を誰が負担していくのかとか、そもそも誰が負担するのか、そしてその故障についての対応であるとかというところがひもづいてくると思っていますが、現状こういった議論が進んでいるというところを、一応御報告いただきたいと思っています。

17451【荒井指導課長】  パーセンテージではなくて台数で御報告でよろしいですか。リースは全体で285台だというふうに認識をしております。うち、令和5年のリースの中の故障台数は26台というふうに認識しています。
 それから議論の現状ですけれども、機材については国のほうからの補助金が出ると。一部ですけれども補助金が出るということもありまして、今のところは保護者の負担はなくてよいのではないかという方向で進んでいますが、最終的な判断は改めてということになります。
 以上です。
 失礼しました。リース期間の答弁が漏れておりました。リース期間についてですけれども、令和8年度に機材の更新が入りますので、その前までということでリース期間となっております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17452【本多委員】  ありがとうございます。分かりました。このリースは285台というのは、どういう経緯でこの一部だけがリースになったのかという、ちょっと経緯を確認させていただきたいと思います。
 備品についての議論は補助金があるということだったのですけれども、やはり今、今回また給食費のところも、東京都がもっと出しますみたいな話が出ていますよね。という形だったり、ほかのところでは、修学旅行費を全部無償化しますみたいな話も出てきたりしていて、かなり今回の給食費無償化のところから、何を誰が負担するのかという議論については、かなり広がっていくのではないかなというふうに思っておりますので、その辺りも踏まえながら今後議論していただきたいと思っています。ちょっとリースの経緯だけ確認をさせてください。
 もう一つの教育費のほうの学校建設費に行きます。学校建設費のほうは、五中のインフレスライド条項が適用されるというお話でしたが、その経緯についてもう少し詳しく教えてください。

17453【荒井指導課長】  リースの経緯を先にお答えいたします。リースの経緯につきましては、予備機を購入していく中で、リースのほうがより経済的なのではないかという議論の中で入ったというふうに聞いております。

17454【田中丸学校施設担当課長】  五中のインフレスライドの適用の経緯なのですが、こちらのインフレスライドというのはそもそも、工事の請負契約の約款第24条第6項に盛り込まれているもので、通常予期することのできない特別な事情によりインフレ等が発生したときに、発注者あるいは受注者が請負代金を著しく不適当と考えた場合にその変更を請求することができるというのが、この措置です。
 通常、こちらは年に1回、国のほうで労務単価の改正をします。その労務単価の改正の中で、その年度の適用の有無を、これは管財課のほうで行うのですが、判断しまして、今年度も一定の労務単価が上昇したというところで運用することになった中で、我々のほうで工事業者に周知したところ、工事業者さんも、その申出があったので、今回協議を進めているところであります。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17455【本多委員】  ありがとうございました。最初にタブレットのリースの件ですが、お答えありがとうございます。予備機の対応で行われたということでしたが、先ほどお話があったように、リースの場合は保険適用がされないということで、状況が変わったと思います。令和6年度以降は保険適用、保険に入ったということでしたので、今後の調達のところを考えていったときに、このリースという考え方。保険というものとリースというものと、それぞれ考え方があるというふうに思っていますけれども、費用対効果的な部分と言えばいいのですか、この辺りの整理というところをどのようにお考えなのか。
 これからまだあと一、二年ぐらいあるので、そこまでの経緯を追ってからということになるかもしれませんけれども、ちょっとここについては整理をしておきたいなというふうに思っているので、その辺りの御見解を伺いたいです。
 あと、インフレスライドのほうは状況が分かりました。毎年このぐらいの時期に出てきているお話ではあると思うので、各所のことだとは思いますけれども、これによる全体の計画のシミュレーションの部分であるとか、あと今後、これはコロナ禍から始まったところからすると、数年たってきて、毎年今物価上昇というのはありますけれども、徐々に落ち着いてきたのではないかと言われているところもありつつもということで、なかなか先を見るのは難しいところがあると思うのですが、これによる全体の予算上の影響というところ、学校改築事業全体と言えばいいですか、そのシミュレーションの部分が、コストとしてどういうふうに影響されているか。
 その辺りも、毎年こういう話が出てくるたびに、学校全体の改築の予算というところのシミュレーション、一番初めに出した金額からどんどん上がっていると思うのですが、そこの一番最初の計画のところで出していた八百何億円とかという話から、どんどん上がっていると思うのですけど、この辺りは今後どういうふうに整理をされて、私たちもこれを共有していただくことができるのかというところについて、教えていただきたいと思います。

17456【荒井指導課長】  先にリースの件ですけれども、整理としては委員のおっしゃったとおり、一、二年見て、最終的な決断を下していきたいというふうには考えております。リースの部分の故障の比率が上がるかどうかということが重要かなと考えておりまして、より効率的で経済的なほうを選んでいきたい、このように考えています。

17457【田中丸学校施設担当課長】  今後の全体計画を工事費が高騰する中でどう考えていくかという話なのですが、当然まず今動いている事業、これは一中、五中はもう既に工事も進んでいるので、終わらせる。あと、井之頭小、五小についても、今年度実施設計で、来年度から工事のほうは入っていきますので、こちらに関しては、実施設計の中で金額は出していきますが、不調にならない、今現状に見合う工事費を出して、当然入札に応じて進めていくと。
 ただ、残りの分に関しては、今後学校施設整備計画の見直しを、来年と再来年度で考えています。その中で工事費も一定程度、どうシミュレーションするかは検討していく必要があるかなと思っていますが、当然学校の建て替えというのはもう必要不可欠なものであるので、そのバランスは当然見ながら、今後考えていく必要があるかなと思っています。
 以上です。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17458【本多委員】  ありがとうございます。タブレットの件、了解しました。
 学校改築のほうは、シミュレーションをこれからまたやっていただけるということでしたので。その来年、再来年の部分で。やはり全体感としてどういうふうになっているのかというのは、1回見直しをしないといけないのかなと思っていましたので、ぜひそこは早めに共有いただきたいと思っていますし、学校の在り方のお話のところとも関係するというか、もう直結するような話だと思いますので、その辺りも含めてまたお知らせをいただきたいと思っています。
 最後1個だけ。労務単価の上昇というところで、今回インフレスライド条項のところが適用になったというか、申出があったということだと思っていますけれども、これは実際のところとして、本当に人件費の部分、なので、職人さんたちの人件費をお給料にきちんと反映されていくのかという実態です。
 様々今回一般質問とかでも出ていたと思うのですけれども、何によってお金が上がって、私たちも予算をこうやって上げて、補正予算でやってとかと調整をしていくわけなのですが、実際それがどういうふうに使われているかというところまでやはり考えていかないと。結局のところ、労務単価が上昇したから、国の基準でこういうふうに上がったから、ではそれでといったときに、それがきちんと職人さんのところまで流れていかなければ、何のためにやっているのだろうという話になってしまうと思います。
 もちろん細かいところで、こういうものの物価が上がったとか、いろいろな状況はあるとは思っているのですけれども、これは問題提起として、どういうふうに本当にそこまで流れていくというところまで考えるかについては課題感を持っていますが、どういうふうにお考えでしょうか。

17459【田中丸学校施設担当課長】  スライド条項適用に伴って、きちんと下請の方にも、それに見合う賃金が払われているかという御質問だと思います。当然このスライド条項を運用する中でこの趣旨というのは、当然事業者さんにはまず協議の中でもしっかり伝えています。
 その中で事業者さんと協議、ヒアリングする中で、建設業界というか、もう昔は元請さんが強くて、下請さんをたたくという言い方はあれなのですけど、賃金を抑制するという傾向があったのですが、今もう非常に労働環境というか、労働者が不足している状況なのです。例えば躯体工事、大工さんとかテキ屋さんも、なかなか人を集めるのに苦慮しているというふうに聞いております。それを集める中で、それこそやはり適正な単価、あるいは適正以上に払わないと集められない。そういう実情を聞いています。というところで、今、五中も一中も工期の中で収めようとしている中で、その部分というのは一定程度しっかり支払っているかなというふうには認識しております。
 以上です。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17460【本多委員】  ありがとうございます。もうどこも苦しい状況という中で、お金を適切にお支払いしていくということは一つのやり方だと思います、そういった課題を改善していくために。お金を払えばオーケーということだけではなくて、行政がこれから公共工事全体、そういったときに、ではお金を払いますということだけではない。職人さんが足りないのであれば、ではどうすればいいのだろうかとか、事業者がどういったことで困っていて。
 最終的に困るのはこっちですよね。不調になって何もやってもらえないというふうになるのは、こちらの課題になってくると思うので。お金、予算を上げれば、それで解決していくということだけではないのだろうなと思っているので、これは大きな話ということで、今後私たちがどういったことをやっていけば、そういう職人さんの待遇改善であるとか、職場環境の改善というところにつながっていくのかということは、ちょっと私も一緒に考えていきたいと思っておりますので、その課題感の共有をさせていただきました。
 以上です。

きくち由美子
きくち由美子
自由民主・市民クラブ現職

17461【きくち委員】  ありがとうございます。学習者用コンピューターのことでちょっと確認させていただきたいことがあります。先ほど課長のほうから、リースのところの修繕費がかかったということでお伺いして、リース期間が令和8年度まであるということだったのですけど、一般的にリース契約における機器というのは、その間の修繕費というのは、そのリース契約の費用の中に入っているというふうに私としては認識があるのですけれども、その辺の確認です。
 それとあと、先日、大野田小学校の学校公開授業のほうにお伺いしたときに、6年生の保護者から、今現在かどうかはちょっと未確認なのですけれども、友人の学習者用コンピューターが壊れていて、代替品がないということで、自分で買おうかなみたいに保護者が言っている方がいらっしゃったのだけど、どうなのかしらということをちょっとお伺いしたので、その辺本当に今現在、先ほど予備がないということでお伺いしたので、なかった場合、その子の学習のほうのデメリットになっていないかということを、1つだけお伺いさせていただきたいと思います。

17462【荒井指導課長】  2点御質問いただきました。
 1点目のリースの修繕については、私どもの契約ではリースを破損したまま戻すことができないというところで、修繕費がかかっているというのが現実でございます。
 もう1点の、今、大野田小学校ということで御紹介をいただきましたけれども、予備機がないというところについては先ほど申し上げたとおり、予備機がほとんどないというのが現実でございます。学習の際に不利が起きないように、授業で行う際には、なるべく教員が使っている学習者用コンピューターを回すであるとか、共用してできるような活動に切り替えるなどの工夫は行っておりますが、そういった意味でもできるだけ早く代替機の購入が必要だと、このように考えております。

きくち由美子
きくち由美子
自由民主・市民クラブ現職

17463【きくち委員】  ありがとうございます。リース契約の様々な契約の方法があるので、修繕費も伴わないということで了解いたしました。
 あと、子どもたちの学習のデメリットにならないということで工夫していただいていることも分かりました。それで、先日中学生の子ども議会において、外部との通信が学習者用コンピューターではできないということで、いろいろ工夫して何かできないかということで、議会事務局のほうでもやっていただいたのですけれども、やはり外部との通信ができないということは、様々ほかのことに使われてしまっても管理が難しいと思うのですが、USBとかで共有できないということもあるのかどうかを、ちょっと確認させていただきたいと思います。

17464【荒井指導課長】  御指摘のとおり、外部への通信については、様々なフィッシングメールであるとかそういったものの受信もありますので、制限をかけております。USBについても同様に制限をかけているというところでございます。

きくち由美子
きくち由美子
自由民主・市民クラブ現職

17465【きくち委員】  ありがとうございます。それは技術的なことになると思うのですけれども、子どもが発表に使いたい写真とかをそこに落とし込みたいのだけど、それも使えないから困ったなみたいなことを、その保護者の方はおっしゃっていたのですけれども、その辺はできるのかどうかをちょっとお伺いさせていただきたいと思います。
 保護者にとっても、子どもたちがより安全で安心した環境の下で、より新しいいろいろな勉強とか、子どもたちにとって多くの学習を得られるような機会ということで、学習者用コンピューターをさらに充実した形で、今後教科も増やす方向で使えるということで、ありがたいと思うのですが、その辺、要はいろいろ時代に即したというか、そういうことも配備した、もう少し共用ができるような形というのは取れるかどうか、USBのことをちょっと一度、1つだけお伺いさせていただきたいと思います。

17466【荒井指導課長】  例えば子どもたちが発表したいと考えたときに、写真なども学習者用コンピューターそのもので撮ることができますし、十分学習者用コンピューターのみで完結ができるように、必要なサイトなどにはアクセスができるように、そこは選んだ上で、確認した上で制限の解除は行っているというところでございます。
 子どもたちからは様々な要望は出てきますけれども、技術的な部分にもなりますが、一定の個人情報に対しての脆弱性があるようなサイトへは、やはり私たちは接続を拒まざるを得ないと。その辺りで子どもたちの希望とのマッチングの難しさというのはあるかなと思っております。学習には十分使えるような環境を執り行っております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17467【川名委員】  先ほどの工事のことで労務単価のことが出ているのですけれども、御答弁の中で、要は現場の職人さんたちにきちんとお金が回っているのではないかなという、ちょっと微妙な答弁だったのですが、そこを再確認させていただきたいと思います。現実に市内の学校の建設現場で職人さんに直接インタビューした方々がいらして、その話を聞くと全然単価は上がっていないというお話だったのです。そうすると、せっかく補正予算で単価を上げたとしても、それは一体どこへ行ってしまうのだという、結構疑問があります。
 確かに建設業界はいろいろな業種が入っていて、直接雇用するわけでもないので、中間的な方々がいろいろ人集めするというコストも発生するのは分かるのですが、現場に本当に届いていないとするのだったら、一体この発注は何だったということになってしまいます。この辺もう少し、細かくとは言わないのですけれども、何かの調査等したほうがいいのではないかと思っているのですが、この点について御見解を伺いたいと思います。
 もう1点、学習者用コンピューターについては確かにこれはなくては困りますので、代替機はとても必要だと思っているのですが、こうも故障が多いとどうなのだろうなと、やはり疑問が出てくる。確認ですけど、これは購入代って1台お幾らでしたか。たしか先ほどの8万円も修理代がかかっているとなると、修繕料のほうが高くなってしまうような印象を受けたのですが、ここを再確認させていただきたいと思います。

17468【田中丸学校施設担当課長】  適正な下請さんへの賃金の支払いということですが、建築工事というのはかなりの業者数がいて、さらに下請、孫請がいるので、そこまで全部を発注者が見切るというのは、まず非常に難しいのかなと思っていますが、そういうお声もある中で、これは特にインフレスライドの適用の中で適正に支払いをしていくという、もともとの根拠もありますので、その辺は一定程度ちょっと今後研究材料として、あるいはその他自治体とかの意見交換の中でもとか、国の動向とかを踏まえて、何か考えていけたらと思います。

17469【荒井指導課長】  学習者用コンピューターの後継機の端末1台当たりの価格ですけれども、4万5,000円で税は別というふうに考えております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17470【川名委員】  労務単価のところは、研究するということは恐らくやらないのだと思いますけれども、何かの段階で直接職人さんに聞けばいいだけの話なのです。今、東京土建さんがいろいろ調べてくださっていて、そこを聞くと全然上がっていないと、そういう声もある。これは何を言いたいかというと、発注者である市がそういうことを聞いている、調査しているという話が広がることによって、途中の業者さんもいろいろ考えていくことになる。そういう波及効果があると思うのです。
 実際に適正に払えているのだったら、それは当然だけれども、それが適正でないとなると、その業者さんはどうなのだということにもなってきますので、まず調査をする意向がある、あるいはしたいという方向性を出すことによって、適正な価格がきちんと支払われていくと思うのですけれども、要はそういう姿勢を見せていくということが必要かと思いますが、この点についてもう一度御答弁いただきたいと思います。
 学習者用端末、購入代より修理代が高いというのは、これは考えなくてはいけないことですし、今回初めてこういう機種を買ったということもあって、致し方ないということもあると思うのですが、これは今後、令和7年ですよね、それから次期のコンピューターを買っていくことになっていくと思うのですが、そこにいろいろ反映していくということでよろしいでしょうか。
 要は保険を掛けていくのは当然なのですけれども、一体その適正価格が幾らなのか、購入価格が幾らが適正なのかというのは検討しなくてはいけない。当然検討していると思うのですけれども、次期の購入に関して、そこら辺は考えていくというか、修理代とか堅牢性も考えなくてはいけないと思うのですけれども、そこら辺も反映していくのかということが1つ質問であります。
 もう一つは、まだ国の動向がはっきりしていないのですが、次期の購入機は市が100%出していくという方向性なのか。考え方としては、これは文房具と同じなのだから保護者が買わなくてはいけないのではないかという考え方も、なきにしもあらずというところもあります。これは市としての方向性はどちら側に向かっているのか、現状での御見解でいいので伺いたいと思います。

17471【田中丸学校施設担当課長】  ちょっと繰り返しの答弁になります。非常に課題は分かりますが、実態としてなかなか難しい面もありますが、今言われたように、その姿勢をどう見せるかというのは、一定程度可能な範囲ではできるかなと思っています。特に今、学校改築を進めている事業者さんとは密に協議は進めていますので、こういった御意見があったことを踏まえて、きちんと適正にやっているかとか、もう少し強い口調で言うとかはできると思いますが、具体的な調査というのはちょっとまだ考えが今まとまっていないので、ちょっとまた研究材料として考えたいと思います。
 以上です。

17472【荒井指導課長】  次期学習者用コンピューターの端末、ハード面の検討につきましては、委員が御指摘のとおり、堅牢性、このほかに軽量化であるとか、そういったところを多角的に検討しているところでございます。また国のほうからは、3分の1の補助の方向であるという説明を受けておりますので、その方向で進むものと見込んで準備を進めております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17473【川名委員】  労務単価のほうでは、議会がうるさいのでとかなんとか理由をつけて、プレッシャーというのも変なのですけれども、そういう考えがあるということはぜひとも示していただきたいと思います。
 次期コンピューターについてはまだ、3分の1といっても、本当は国が、義務教育ですから出すべきだと思うのですけれども、あと、東京都が幾ら出すかによっても変わってくると思います。市としての方向性は、基本的にはこれは国が負担すべきという考えなのか、そうでもなくて、別に保護者に負担させればいいのではないかという方向性なのか、この辺議論されていますでしょうか。これは本当は小美濃市長が、断固としてこれは国がやるべきだと発言していただいて、市長会等でこれは、交渉というのですか、意見を申し上げていくべきだと思いますが、この点について、今お考えがあるようでしたらお示しをいただきたいと思います。

17474【小美濃市長】  先日、全国市長会の総会が終わったばかりですけれども、その中にも、学習者用コンピューターにおきましては国が責任を持って、ちょっと最後の言葉は忘れましたけれども、しっかりと面倒を見ることというような趣旨のことが書かれておりますので、引き続きそれを求めていきたいと思っています。

17475【荒井指導課長】  すみません、先ほどの説明に誤りがありましたので修正をさせてください。国の補助の割合は、3分の2が国ということでございました。大変失礼いたしました。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17476【川名委員】  分かりました。次期コンピューターの選定には今回の経験を生かしていただきたいと思いますし、小美濃市長にはもっと強く、国が全額出すように伝えていっていただきたいと思います。
 以上です。

東山あきお
東山あきお
日本維新の会武蔵野市議団現職

17477【東山委員】  今朝、アメリカのアップルのイベントがあって、新しいiPhoneの値段は、今回は日本価格は前回と据置きということなのですけれども、半導体不足はいつ再燃するか分かりませんので、こういう学習者用コンピューターとかタブレットみたいなものは、更新のたびに、リースにするにしても買うにしても値段が上がっていくということを想定の上で、今後予算を確保する必要があるのかなと思います。
 あと、去年の夏ぐらいから各自治体において、このタブレット端末がよく壊れるというニュースをよく拝見しました。徳島県の教育委員会ではもう壊れ過ぎて、教育長が辞表を提出するみたいな話もあったりとか。なので、どういうケースで壊れるのかとか、あとはそういった他市でどういうタブレットが使われているのかということを、研究とかもしていただきたいなと思っておりまして、こういう他市の事例はどう御覧になっているかを最後に伺います。
 あと、保険加入の件とかいろいろと御答弁がありましたけれども、今後の対策を改めて、最後におまとめして御説明をいただけますでしょうか。

17478【荒井指導課長】  故障の発生状況につきましては周辺自治体と情報共有をしておりまして、研究を進めているところでございます。多くは、やはり自然故障が非常に増えてきているなというところは、御報告のとおり変わっておりません。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17479【大野委員長】  これにて質疑を終わります。
 これより討論に入ります。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17480【大野委員長】  これにて討論を終局し、直ちに採決に入ります。
 議案第63号 令和6年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)第1表 歳入歳出予算補正中、歳出 第10款教育費、本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。
                   (賛成者挙手)

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17481【大野委員長】  挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
     ────────────────────────────────────

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17482【大野委員長】  次に、行政報告に入ります。
 まず行政報告の1つ目、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について、報告をお願いいたします。

17483【牛込教育企画課長】  それでは、令和6年度武蔵野市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書について御説明をします。
 この報告書は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定により、教育委員会は、その事務の管理及び執行の状況について自ら点検及び評価を行い、その結果の報告書を作成し、議会に提出し、公表しなければならないということが定められております。その規定に基づいて作成したものでございます。
 報告書の構成を御説明いたします。報告書を開いていただいて、2ページから15ページまでが、令和5年度の教育委員会の教育目標及び教育委員会の基本方針を掲載しております。それに基づいて定めた重点事業、16ページ、こちらが今回の点検・評価の対象としております。そして17ページ以降に、それぞれの事業の実績及び自己評価を記載しております。そしてこの点検・評価の実施方法につきましては、事業ごとにこのように教育委員会で自己評価を行った上で、3名の有識者の方に御意見を伺っております。報告書の47ページ以降、47ページから、有識者よりいただきました御意見を掲載しております。
 そしてこの報告書につきましては、この後、市政資料コーナー、図書館、またホームページでの公表も行ってまいる予定でございます。
 説明については以上でございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17484【大野委員長】  報告が終わりました。これより質疑に入ります。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17485【三島委員】  ありがとうございます。幾つか質問させていただきます。
 まず、今こんなふうに構成されているという御説明があったのですけれども、5の点検・評価に関する有識者の3名の方の意見と点検・評価の関係について、もう少し説明をいただければと思います。
 1ページの(2)のところに、「施策・事業の進捗状況等の総括にあたっては、学識経験者の意見を聴取し、活用するものとする」とあるのですけれども、5の意見というのが、4の点検・評価の、ちょっとそこがよく分からないのが、評価まで出して、今後の取組の方向性の前に意見をいただいて、取組の方向性のところに活用されているというふうに考えるのでしょうか。ちょっとその活用というのが、例えば途中で見ていただいて、この文をいただいているのとは別に意見交換などをして、何か取り入れるみたいなのがあるのか。学識経験者の方の知見が活用されているというところがちょっとどんなふうになっているのか、もう少し説明を伺いたいと思います。

17486【牛込教育企画課長】  点検・評価の方法につきましては、まず17ページから46ページ、各事業の自己点検及び評価、そして今後の取組の方向性、ここまでをまず教育委員会の中で議決をして確定します。こちらの点検、実績、評価、今後の方向性をまとめたものを学識経験者に提供、説明しまして、それを受けて学識経験者から意見をいただいているということで、また有識者からの意見を踏まえて、今後の施策に反映していくという流れでございます。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17487【三島委員】  ありがとうございます。では46ページまでのこの部分を見て意見をいただいて、意見の反映というか、活用というか、それはこれからの施策にということで、この中で取り入れてどうのこうのとかということではないということで理解いたしました。ちょっと施策・事業の進捗状況等の総括に当たってはみたいな書き方をしてあったので、この中に活用が組み込まれているのかなとちょっと思って読んでしまいましたので。
 あと、法律のほう。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条のところに、「教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとする」とありましたので、何かこの中にそれが組み込まれるような意味合いなのかなとちょっと思いましたのでお聞きしたのですけれども、もう少しそこを活用するということの関係と、これから施策に活用するのは当然だと思うのですけれども、この中に活用というのはこの意見が載っている部分だけというところなのか、その辺のところをもう少し説明をいただければと思います。
 もう一つ、先ほど、どこに置くかという話のところで、ちょっと全部メモし切れなかったのですが、図書館だとか市政資料コーナーだとかということがあったのですけれども、学校とかその辺に置いていくみたいな。学校にも当然置くのでしょうか。教員がどのぐらい目にするのかというふうにちょっと思いました。
 私が読んだときに、お恥ずかしいですけれども、あっ、こういうこともやっているのだと。例えば事業11の学校に行きづらい子どもの気持ちを考える保護者の集い、そんなのがされているのだなとか。恥ずかしいですけれども。図書館での司書体験に小学生、中高生がこのぐらい参加したのだとか、特別支援教室・学級の動画を見させていただいていますけれども、あそこも書いてあったり、ふるさと歴史館の「くずし字解読チャレンジ!」だとか、市民と協働しての情報の整理はちょっとわくわくしながら読ませていただきましたし、土曜学校で「国語の創作領域」の授業の取組など、そういうこともあるのだななんというふうに思って読みました。
 公表し、本当に知っていただくことを、せっかくまとめたので、大切なところもあるかな。忙しい教員でもありますけれども、学校などへの配布、あと教員がどのぐらい目にするのか、ちょっとその辺を伺いたいと思います。

17488【牛込教育企画課長】  有識者の意見につきましては、これは毎年いただいているものですので、今回いただいた意見は今後の施策への反映となるのですけれども、これまでいただいた意見については今までの施策に生かしているところでございます。
 そして公表につきましては、各学校にもこの報告書を送っております。なかなか冊子の形で全教員もというのは難しいですけれども、ホームページにも載せておりますので、そういった機会は提供しているところでございます。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17489【三島委員】  各学校に1冊は送っているということで、分かりました。ホームページにもあると。
 ちょっと中身のところで幾つか聞かせていただきたいと思います。29ページの事業7の主体的・対話的で深い学びを実現するための授業力の向上の3)のところで、「各教員が自ら学ぶ意欲を喚起し、主体的に研修に参加できる機会を用意する必要がある」との課題認識で、「都認定団体や民間団体が主催する研究発表会、オンライン研修に参加する際に発生する参加費の補助を実施し、主体的な研鑚を推奨する」。本当に忙しいのですけれども、ともすればちょっと教員の学びが後回しになってしまいやすいような状況も実際にはある中で、やはり研修ってとても大事だなと思っています。自分自身が協働の学びで新たな発見をして、それが子どもとの学び合いにも生きていく、その研修の意義は本当に多い。ですが、若い方はなかなか自主研修に足が向かないことが課題でもあるななんというふうに思ってもいましたので、民間団体も含めてで補助の実施というのはすばらしいと本当に思って読ませていただきました。
 補助額や推奨ということなのですけれども、ちょっと勤務の取扱いとの関係などを伺いたいのと、研修参加への障害、ハードルになっているようなものはどんなものがあるのか、その辺の課題認識を伺えればと思います。

17490【荒井指導課長】  教員の主体的な研修の奨励について御質問いただきました。すみません、金額については、ちょっと今お答えすることが難しいのですが、実績の回数や工数でお答えをしたいと思います。令和4年度にこの事業を新設しておりまして、令和4年度は10件、令和5年度は推奨をさらに強めました結果、30件となっております。取扱いとしては教員の研修でございますので、出張ということになっております。
 以上です。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17491【三島委員】  ありがとうございます。もう1点、すごく進んできたなと思いますけれども、ただ本当はもっとさらに。10件から30件は本当にすばらしいなと思いながら報告書を読ませていただいたのですけれども、でも本当はさらにもっとという思いもありますが、もう1点、研修への何か障害、研修参加へのハードルとか障害となっているようなものをちょっと伺えればと思います。出張で行けるというのは本当にありがたいと思いました。すみません、課題になっている、障害になっているものをお願いします。

17492【荒井指導課長】  この30件というのは、いわゆる参加費用がかかるものの補助が30件という意味ですので、一般的なお金のかからないものについてはさらに多くの研修があり、教員たちの活用は広がっていると思います。そういった意味では、課題については認識するごとに、なるべく課題を打ち崩すように努力をしております。今のところの認識はありません。また学校のほうから、こういったところが使いにくいのだというお声があれば、その都度検討していきたいと考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17493【三島委員】  ありがとうございます。これだけではないというのはそれはそうだなと思っておりますが、本当に忙しかったり、時間をやりくり、何か部活があったりだとか、本当にその中でなかなか行くのが難しかったりということがあったかなと思っていましたので、課題は打ち崩して一つ一つ、こういうことで行きにくいなんということもどうぞお声も聞いて、さらに進んでいくようにと思います。よろしくお願いします。
 では34ページです、すみません。「武蔵野市立小中学校における医療的ケア児ガイドライン(仮称)」の完成、学校や保護者への情報提供はいつ頃の見込みでしょうか。ちょっと私が情報をきちんとキャッチしていないのだったら申し訳ないのですけれども、保育園のほうはできて、小・中学校のほうはいつ頃なのかな、ここに書いてありますので。今年度中なのかななんて思いながら読んだのですけれども、いつでしょうか。

17494【祐成教育支援課長】  医ケア児のガイドラインですけれども、今年度中に完成はさせます。大体今ほとんどできておりますので、該当の方がもし就学相談にいらっしゃれば、その方の就学相談に不都合がない、その状態では間に合わせたいというふうに考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17495【三島委員】  ありがとうございます。就学相談に間に合うということで、今年度中ということでよかったです。
 7ページにちょっと戻りますが──実際には35ページに細かいことがあるのですけれども──7ページに、「不登校の子どもたちの教育的ニーズに柔軟に対応するため、チャレンジルームとむさしのクレスコーレの相談機能の拡充」というふうにまずありまして、35ページの設定目標に、「チャレンジルームやクレスコーレの相談機能の強化」とあって、実績と今後の取組の方向ではどこに当たるのかがちょっとうまく読み取れなかったので、相談機能の強化の具体的な取組について設定目標にありますので、その辺の説明をお願いしたいかなと思います。
 あと、同じ7ページの先ほどの続きに、「支援につながっていない子どもたちへのアウトリーチ活動や情報提供等の方策について検討します」とあって、本当につながっていない子どもたちの現状把握、つながることが基本方針に明記されていることは大いに期待していますし、大事なことだと思っています。
 先ほどの35ページにまた行きまして、設定目標の2)の「スクールソーシャルワーカーの個別支援内容から、本市の不登校児童生徒の現状分析を行う」の部分について、ちょっと実績。やはりそこはとても大事だし、つながっていくことに。担任の先生が気づいて、こういう子もいるなみたいな、つながっていくところかと思うのですけれども、今後の方向性のところがやはりちょっとよく分からなかったので、そこの説明をお願いしたいと思います。
 あと3つ。同じ35ページの実績の2)の学校に行きづらい子どもの気持ちを考える保護者の集い、昨年度も3回ということで、今年度も見ると、継続して開かれているかなと思いまして、今度10月2日にあるのかなと思いますけれども、大事な会だと思います。そこの部分の評価で、昨年度の3回の実施で保護者の方の理解促進を図ることができたとあるのですけれども、参加者の人数やいらした方のお声など、もう少し様子を伺えたらと思います。取りあえず3つ。

17496【祐成教育支援課長】  まず、順序がちょっとばらばらになってしまいますけど、SSWの分析ですが、学期に一度SSWから報告を受けています。それで様々な分析をしようと試みているのですけれども、やはり不登校児童生徒って、理由が多様でというか、理由も分からないという人が一番多いのは分かってきているところです。なので、なかなかうまくこれですというような現状把握はできていないところですけれども、今後も不登校児童生徒の一人一人をSSWと、あと調査も行っておりますので、その都度確認をして、どういうような傾向があるかというのは探っていきたいとは思っております。
 あと、チャレンジルームとクレスコーレのアウトリーチです。これも以前クレスコーレだと、外に出て相談を受けるような形も行っていたのですけど、生徒数が増えているということでなかなかちょっと難しい状況であります。これも今もそのような状況ではありますけれども、様々SSW等と連携をしながら、今後つながっていくことが大切かなと思っておりますので、今後の取組の方向性の2)のところ、SSWが書いてありますけれども、ここで把握したりとかして、このSSWなりを有効に活用して、予防的な方策をつくっていくことが大切なのかなというふうには感じております。
 あと保護者の集いですけれども、今年は1度終わっていて、今後またもう一度やって、今回も計3回やる予定です。昨年は令和5年の5月に1度行っておりまして、その後10月、2月に行っています。参加者は、5月が47名、10月が37名、2月が31名ということで行っております。
 実際5月の段階で、私も参加をしましたけれども、やはりそこで大きかったのが、こういうことがあればまた呼んでほしいというのは非常に多かったです。必ずこの保護者の集いを行った後に──行ったというか、まずは最初、講師の方に不登校に関するような講演をしていただくのですけれども、その後に、希望者ですけど、残った方とグループになって、自分の状況なりそのようなものを話し合うような場を必ず設けています。やはりそういう場を設けていただくことが非常によかったというようなこともお話としていただいておりますので、今後もこのような形で続けていきたいというふうに考えております。
 以上です。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17497【三島委員】  保護者の集い、たくさん参加されていて、このような場を引き続き設けてほしい、来たいというお声、とても大切だと思います。今年度もやっていらっしゃるので、引き続きさらに広がっていったらいいなというふうに思います。
 スクールソーシャルワーカーさんの分析で、こういう傾向というのを出すことを求めるというよりも、スクールソーシャルワーカーさんやクレスコーレさんなんかのアウトリーチで、やはりちょっとなかなかつながれていないところの把握調査というところが本当に大事だなと思って、さっき伺いましたので、相談強化と言っているのだけれども、なかなか本当に人が少なくて厳しい。本当はもっと外に出てつながったりいろいろしていくところが、ちょっと厳しいのかなと思って、具体的なところはどんなふうになっているのでしょうと思って質問しましたので、そこがもうちょっとさらに進んでいけるように、分析ということで、分析もなのですけど、調査して把握してというところがどんなふうに、人が限られている中でしていけるのか、もうちょっとそこを説明いただければと思います。

17498【祐成教育支援課長】  すみません、先ほど答弁の中で漏れていたところがありまして、アウトリーチではないですけれども、なかなかつながらない子に関しては、今後教育メタバースというのを、11月から12月の中旬ぐらいまでですか、1か月半ぐらいで実証事業を行いますけれども、その中でつなげていくというか、参加できる方には参加していただくということは大事だと思っております。
 つながらない子のアウトリーチに関しては、様々指導課が調査しているものを。年に2回、5月のゴールデンウイーク明けと夏休み明けに調査を行うのですけれども、そこの調査を行って、不登校傾向があるような児童生徒に関しては、すぐさまSSWと連携をして対応するようにしておりますので、やはりキーは、実際に動けるスクールソーシャルワーカーだと考えております。
 そこのスクールソーシャルワーカーが、チャレンジルームなりクレスコーレと連携していくということは非常に大切だと思っておりますので、今後チャレンジルームとスクールソーシャルワーカーの連携を強めていって、つながらない子に、チャレンジルームがいいのか、それともこの教育メタバースがいいのか、様々な状況はありますけれども、それを皆さんで、関係機関で連携しながら、その子に合った場所につなげていきたいというふうに考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17499【三島委員】  ありがとうございます。調査把握でSSWさんにつなげて──つなげてというか、伝えて、つながっていくようにしていくということで、調査把握のところも本当に大事だと思いますので、どうぞよろしくお願いします。チーフスクールソーシャルワーカーさんもできて、進んでいくようにと思っています。
 以上です。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17500【本多委員】  御報告ありがとうございました。私はちょっと細かいことというよりは、この書面ができるプロセスについて伺いたいと思っています。これは毎年頂いているので、毎年興味深く拝見しているところではあるのですけれども、この報告書の規格というものが何か定められているものがあるのか。例えば法律で決まっているとか。これを各課で文章化していると思うのですけれども、この文章ができるまでのプロセスというところはどういうふうにやられているのかを確認させてください。

17501【牛込教育企画課長】  こちらの報告書の様式については、特段法律の定めはございません。17ページから46ページまでの各事業の実績、評価などについては、実はこちらの事業につきましては、通年の教育委員会でこれとほぼ同様の書式を使って、3か月に1回、教育委員会定例会で報告をしております。ですのでそれを踏まえて1年まとめたものが、この17ページからの書式になっております。有識者の方にこれと共に、あと参考資料も添付をして説明、お渡ししているというところでございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17502【本多委員】  ありがとうございます。この点検・評価をするということ自体がすごく重要なことだというふうに思っていて、なのでこれをもっと効果的なものにしていくということ自体が、ブラッシュアップしていくための大切なところなのではないかなという意図で質問をしました。
 点検・評価をするということでいうと、例えば、この間もまた配付された、市のほうの行財政改革アクションプランというのもあって、こういったものを様々点検とか評価して、検証していくという取組の中の一環で、この様々な報告書をいただいているというふうに思っていて、報告していただいて情報共有していただくことももちろん大事なのですけど、これをやっていくそのプロセスの部分というところのほうが当然重要であって、ただこう書面にまとめましたとかそういったことではなくて、やはり中身のあることにしていかないと、ある種非常にもったいないなと思いましたので、質問したところなのです。
 書式に特に決め事はないということでしたので、少し提案させていただきたいのですけれども、この17ページ以降の表にしていただいている部分、ここは非常に具体的で、読んでいて内容は非常に分かりやすいなと思っているのですけれども、項目として、実績と評価と今後の取組の方向性というところがありまして、恐らく受け止めている方によって実績の書き方と評価の書き方が、ちょっとごちゃ混ぜになっているところがあるのではないかなというふうに、全体を見たときにそう感じました。
 というのは、実績のところに書くようなことが評価のところに入っていたり、評価の中でも、どちらかというと、できたことだけが書かれているところと、課題として今後の取組の方向性につながるようなことが書かれているところが、かなりばらばらになるというふうに思っています。この行財政アクションプランのほうで言うと、同じような項目で書かれているわけなのですが、そこが目標に対する1年間の取組状況、課題及び今後の予定ということで、課題という言葉が入ってくるのです。
 この今回いただいている教育のほうの報告のところでは、令和5年度の課題、それに対して目標があって、実績、評価で、次の取組へということになってくるのですけれども、恐らくこの評価のところに、例えば残された課題とか、それが出てきて、その次の取組の方向性というところに恐らく結びついているというふうに思うのですけれども、それが出てくるところと出てこないところがあるのです。
 なので、そのできたことをできたと評価することはもちろん大事だし、やったことをやりましたと報告していただくことは当然大切だと思っているのですけれども、この今後の取組の方向性というところに向かっての論理的につながる課題であるとか、例えば32ページがちょうど学校における働き方改革の推進というところで、結構数値で示していただいている内容になっているのですけど、こういうところも、例えば実績のところに持ちこまの事業数がこういうふうになったという数値の実績があって、評価のところには、今度は60時間の週の在校時間がこんなふうに変化してきているという数値的なところがあって、そこから今後の取組の方向性というところになると、今度は、当面の目標を達成していくためにこんなことをやっていくとなっているのですけど、これはやるとすれば、恐らく数値目標に全部落とし込んだりとか、数字で説明ができる項目なのかなと思っていて、全ての項目において数値化することは難しいかもしれないのですが、その数値化できるところはやっていったほうがいいと思いますし、それはこの実績なのか、それが評価に入ってくるのか、ちょっとこの辺りも整理が必要なのかなと思っているところなのですが、ここまでのお話について御見解を伺いたいと思います。

17503【牛込教育企画課長】  こちらの各事業につきまして、この書式は各課でつくっておりまして、実績の書き方、評価の書き方もできるだけ統一するようにしているところなのですが、ただ事業の内容により数値化に適するものとか適さないものとかありますが、ただ実態として違いもあるところですので、また来年度に向けて、できるだけ統一的な形にするように考えていきたいと思います。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17504【本多委員】  ぜひお願いします。恐らくこういう項目にしたときに、評価とか実績とかという言葉の定義が非常に解釈の幅がありますので、これだけ細かく書いていただいているので、もっと細かく項目を分けていただいたほうが、私たちとしても多分読みやすいのではないかなというふうにも思いますし、議論をするときに、では残された課題って何なのだろうと。それがあるから次のところの話になってきて、私たちとしても、ではそこは予算措置が必要なのかとか、そういうやはり方向としてつながっていくというふうに思っています。
 なのでこういうことがあったのだけれども、残された課題はこれなので、これにやはり取り組んでいかなければいけない。それに対する数値目標は何だという形で、やはりひもづいて話がするする読んでいけると分かりやすいかなというふうに思いましたので、ちょっとその辺りは、いろいろと細かに書いていただいているからこその一つのポイントかなと思いましたので、御提案さしあげました。よろしくお願いいたします。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17505【川名委員】  今、本多委員が提案されたことはすごくそのとおりだなと思っていて、ちょっと触発されてしまったなと思ったのですけれども、いわゆるアウトプットとアウトカムが何か明確ではないのです、これの評価って。
 要はやりました、次に何とかやっていきますなのだけど、そのことによって、例えば子どもの状況がどう変わったとか、その当事者がよくなったとか改善されたとか、目線がどうしても教育委員会の所管事務だから教育委員会目線になってしまうのですけれども、そのことによって対象者、例えば子どもの環境がよくなったとかという視点も入れていくことで、いろいろやっている事業は評価しますけれども、それによってどうなったというところがよく見えていないのですけれども、この点ちょっと今後検討していっていただければと思います。
 これだけいろいろな事業をやっていて、子どもたちとかほかの社会人も含めて、社会教育等やってくださっているのに、身内だけの評価でなくて、それによって市民生活がどうなっていったという評価が実は一番大切だと思うので、今後検討してはいかがかなと思いましたので、そこを確認させていただきたいと思います。
 細かいところなのですけど、28ページのところに学習者用コンピューターのことが書いてあるのですが、その中で、12月に発生した案件を受けて、人権についていろいろ行ってきたということが書かれています。これも有識者の評価のところでも、適切に対応しているというかなり高い評価になってはいるのですけれども、たしかそのときもいろいろ人権教育を広めていくというお話をされていたのですが、結果的にどのようなことをして、子どもたちにどういう気持ちが広がっていったのか。なかなか表現は難しいところがあると思うのですけれども、こういう書きぶりになった背景とか経過についても御説明をいただければと思います。

17506【牛込教育企画課長】  まず前半の御質問について、この実績、評価、今後の取組の方向性、こちらの定義をできるだけ明確にするとか、また新たな視点も入れるとか、そういったことを、まずこれを作成する前に共有して、より分かりやすい報告書にしていきたいと考えております。

17507【荒井指導課長】  昨年度の事案を受けての取組の状況と子どもの平穏の状態ですけれども、取組としましては、施設の整備を行ったところと、それから、学校での指導改善を今年度から始めているというところです。具体的には、市内小学校では、子どもの学校風土についての研究を開始しておりまして、その成果については来年度発表の予定となっております。
 また、進学した子どもたちのためにも、来年度から、市内の中学校から、人権尊重教育推進校を受けるというお申出を校長先生からいただいておりますので、こちらも、実際の成果については来年度以降の発表と、このように考えております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17508【川名委員】  評価手法については、ぜひ研究というか、改善していただければと思います。この案件については、当初想定したように順調に広がっているという理解でよろしいですよね。細かいことまで我々は分かりませんので、ぜひとも進めていただければと思います。
 もう一つ、次です。事業番号11で、不登校児童生徒への切れ目ない支援、体制づくり等が書いてあるのですけれども、今、他の委員からもあったのですが、チャレンジルームやクレスコーレにつながっていない子どもたちにどうアプローチしていくのかというのが、いま一つ見えていなかったのですが、メタバースをやるというのも、今回文教委員会でも視察も行きますので、それは期待はしているのですけれども、なかなか皆さん多種多様なことがあって不登校につながっているとなると、いろいろな多様なことをやっていかなくてはいけないと思っていますが、これはつながっていない子どもたち、家庭にどうやってこれから広げていくのか、あるいは連携を取っていくのか、いま一つ、もう一つ分からなかったので、その点について御説明をお願いしたいと思います。
 35ページの評価のところに書いてあるのですけど、家庭と子どもの支援員を8校に設置。これは小学校に設置したと思うのですが、今12校あるうちの8校という理解でいいのか。
 もう一つは、ほかの学校に設置されていない理由はどこにあるのかというのを説明していただけますでしょうか。あるところを見させていただいたのですけれども、とてもいい取組で、これは全校にないともったいないなと思ったのですが、逆に学校によっては場所がないとか、担当できる人材がいないとか、いろいろ課題はあると思うのですが、本来これは12校に設置すべきだと思っていますが、できていない課題についての御説明をお願いいたします。

17509【祐成教育相談支援担当課長】  チャレンジルームやむさしのクレスコーレにつながっていない子どもたちにどうつなげていくかは、確かに非常に難しい問題で、実は私どももこれという正解というのはいまだに持っていないような状況です。
 ただ、先ほどの繰り返しになりますけれども、年に2回の調査を行い、その調査の中でやはり一番大切なのは、全く誰ともつながっていない子がいるかどうか、ここが大切だと思っております。まずそこは必ずチェックをして、そういう子がいれば、スクールソーシャルワーカーが中心になりますけれども、もちろん学校とも連携しながら何かしらの、お便りを最初に届けるとか、そういうことで構わないのですが、そういう形で何か環境をつくっていくことが、まず一番最初に大切だと思っています。
 その中で、幸いそういうことを続けていった中、今年度では、どこもつながっていない子というのは、今のところ誰もいないようにはなりました。ただ、ではその子が今どういう状況でいるかというのは確認しないといけないと思いますので、その点を学校の校内委員会──そこにスクールソーシャルワーカーが週に1回入っていますので──ですとかでつぶさに状況を確認して、現状その子がどういう状況なのかというのを確認していくことが大切だと思っています。
 家にいて、力、エネルギーをためる時期なのか、それともそろそろ外に出てというところであると、様々なリソースを使って、今回も9月から桜堤の給食が始まりますので、そこに連れていくべき子なのか、または、先ほど言ったように教育メタバースがあるので、この子はメタバース向きなのかなというのを、やはりそれぞれ考えながらやっていくことは大切であります。きちんとした答弁になっていないかもしれませんが、そのようなことを続けていくことが大切だというふうに思っております。
 あと、家庭と子どもの支援員の常駐型の設置校ですけれども、現状は、今13校に設置しておりまして、中学校全校と、あと残りの小学校です。8校についてはたしか、中学校と小学校が交ざっているような状況です。昨年は。我々としても、運営上で様々学校によっていろいろ特色が変わってきて、それのいいところは生かして、改善するところは改善していくというふうに思っていますけれども、我々としても、できれば拡充していくべきだとは考えております。
 ただ、常駐型がいないところは通常型といって、常にいることはできないのですけど、スポットで入ることができる家庭と子どもの支援員はおりますので、その方をうまく使っていただいて、また今後も常駐型が配置されたらそれを上手に使っていただいて、未然防止です。登校渋りの段階で学校のほうで、別室登校なりそういうことを続けていって、完全な不登校にならないことを目指すということをやっていきたいというふうに思っております。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17510【川名委員】  不登校対応というのは多種多様なことをやらないといけなくて、正解はないと思いますので、今御答弁があった方向でぜひとも進めていただきたいと思っています。
 全校に家庭と子どもの支援員が広がっていかないというのは、特に物理的な問題とか、人的に人が集まらないという理由ではないのか。要はニーズがないから広げていないのか、それとも教育委員会としてはなるべく全校に設置していきたいという方向性なのかが、ちょっと見えなかったのですけれども、方向性としては全校にあるほうが望ましいとは思います。ただ直接物理的な部屋がないとか、人がなかなか適切な方がいないということもあるかと思いますけれども、方向としてはどちらなのでしょう。要は全校に広げていきたいと考えているのか、それともそこまで必要ないと考えているのか、いま一つ今の答弁だと分からなかったので。教育委員会としての方向性です。現実的にそう簡単にできるとは思いませんけれども、そこについて御説明を伺いたいと思います。
 33ページの事業の10番に、特別支援教育に対することがいろいろ書かれています。五中に新しく教室ができることもあって、これは具体的に何をどう考えていくのかが、今大きな方向性として、現状から何かを改善していくのか、現状止まりなのか、ここを見る限りでは見えていないのですが、基本的に拡充をしていくという方向性でいいのかどうか、ちょっとこの書きぶりだと分かりませんので、もう少し詳しく説明をお願いしたいと思います。
 もう一つ、中学校の通級学級への通学支援というのがいろいろ課題になっていて、教育委員会としても取り組んでいただいていると思います。今年からもいろいろやっているのですけれども、登校は支援できても下校が支援できないとか、まだまだ課題がたくさんあると思いますが、この辺も含めて、全体像を拡充していくという方向性でいいのかどうかを確認させていただきたいと思います。
 もう一つは事業17の図書館のところなのですけれども、この人材育成計画って以前からずっと言われてきているのですが、まだ書かれているということは全然育成が進んでいないのか、さらにバージョンアップしているのか、ここでよく見えないのです。現状の人材育成とか図書館員の課題、あるいは今後の方向性について伺いたいと思います。
 たしか図書館は、かなり昔に専門職として採用された方々が随分頑張ってきていただいているという認識ではいるのですけれども、たしかもう定年を迎えたか、迎えていないかという時代になってきていて、その後継の専門職としての図書館員をどう育てていくかというのが課題だと思っています。司書資格を取る、取らないということが書いてあるのですが、あれは夏休みの何日か行くと取れたりするので、司書資格はあったほうがいいのですけれども、本当は実務を積んでいくことによる経験を積み重ねないと、なかなか図書館としての業務が果たせないと考えていますが、そういうことも含めて、どういう人材を求めていてどういう計画になっているのか、現状の課題と方向性について伺いたいと思います。

17511【祐成教育相談支援担当課長】  家庭と子どもの支援員の常駐型に関しては、常駐型を入れてまだ二、三年ですので、やはり様々な課題というか、運用の仕方も出てきております。それらを各学校と共有して、まだ使っていないところに関しては、こういう使い方ができるのでという周知を行っていきたいと思います。ただ一方でやはり成果もすごく出ている状況ではありますので、教育委員会としてはできれば拡充していきたい。予算も伴う話ですのであれですけれども、教育委員会としては、できれば広げていきたいというふうにもちろん思っています。
 特別支援教育に関しては、インクルーシブ教育理念のシステムの理念を踏まえてということで、多様な学び場を用意することが大切だと思っておりますので、五中に関してはしっかり進めていくというところで、かといって、ではインクルーシブ教育システムと照らして、様々な学級をどんどんつくっていくのがいいのかというところは、そこはまだそういう話にはなっておりませんので、そういう段階ではないというところです。まずできるところはしっかり行っていくというところと、あと交流共同学習支援員等を配置しておりますので、交流共同をしっかりやっていきたいというようなところであります。
 登校支援に関しては、やはり合理的配慮の範囲で行うものと考えておりますので、子どもたちの成長の度合いに応じて、何が必要なのか、その登校、下校の話に関してはちょっと個別の話になりますけれども、その子の状況をつぶさに確認して、現状でどういう支援を行うべきなのかというのを考えていきたいというふうに思っております。

17512【森本図書館長】  事業17の人材育成のところで御質問いただきました。それで、人材育成が進んでいないのかというところなのですけれども、人材育成は日進月歩といいますか、絶えず進めているというふうには考えております。毎月、館内整理日を利用して研修を進めているというところもございますし、こちらに書かせていただいたとおり、司書講習をはじめとして専門研修に参加をさせまして、人材育成、専門性の向上を図っているというふうに考えております。
 おっしゃられるとおり、司書資格より実務なのではないかというようなお話はあるのですけれども、司書講習のほうでも割と、先ほど委員がおっしゃられた期間よりはもう少し長めに、現在派遣中なのですけれども、大体2か月ぐらい大学のほうに派遣して、授業を受けているというところなのですけれども、専門的なところをやはりその中で体系的に学べるというところもございますし、そういったことの裏打ちがあっての実務というところもあるかなと思いますので、そこを両面進めていきたいなというふうには考えております。
 どういう人材を求めているかというところなのですけれども、その人材育成計画のほうにも書かれておりますが、委員がおっしゃったとおり、吉祥寺図書館が開館した当時に司書資格のある職員を募集しまして、採用しております。その職員がやはりこの時点で退職にかかると。
 再任用で残っていただいている方もいるというような状況ですけれども、やはり知識、経験含めて、その職員が今のところ一番そういった専門性が高いというふうには考えておりまして、そこを中心に回っているようなところなのですけれども、やはりそういった職員が今後退職をしていく中で、専門性が失われていってはまずいというところがございますので、そういった後継の職員を少しでも育成していくということが一番の課題、図書館運営に関して中核となる職員をどう育成していくかというところが課題となっておりまして、そういった職員を育成するため、日夜頑張っているところでございます。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17513【川名委員】  図書館にはいろいろな業務があるのですけれども、やはりレファレンスが担当できるとなるとかなり専門的知識が必要になっていて、私はスキルがないととても対応できないと思っていますが、そういう認識があってそういう人材育成をしているという理解でよろしいでしょうか。
 もう一つは、中央図書館については直営だから市がやりやすいのですけれども、吉祥寺とプレイスについては指定管理ということで、ちょっと間に団体が入ってしまう。そうするとその人材育成方針が違ってしまう可能性もあるのですが、この点どうなっているのでしょう。だからそこは一緒に人材育成をしているのかということを確認させていただきたいと思います。
 特別支援教育については拡充をしていくし、それぞれ子どもに合った適正な対応をしていくという方向性でいいのですよね。何を具体的に進めていくかというのは細かいところになっていくと思うのですけれども、ニーズも広がっているし、これからの教育にとってもとても必要なことだと思っていますので、いろいろ拡充していく中にあって、今回いろいろ検討しているという理解でいいのかを確認させていただきたいと思います。
 あと、家庭と子どもの支援員については、何か予算がつかないから進められないような雰囲気の答弁かなと思ったのですが、前列の方々に伺いますけれども、これは必要であれば当然予算をつけていくという方向性でいいのですよね。予算カットでつけていないというような印象を持ってしまったのですが、そうではないということを確認させていただきたいと思います。
 そして一番最後のページ、53ページに、有識者の方の意見がいろいろあって、「中学生に「居場所」を提供していただきたい」という一言が入っているのです。これは学び送りですか、こうあって、小学生についてはいろいろあるのだけど、中学生の居場所がないということがここにちょっと書いてあるのですが、こういう事業も必要だと思っていますし、今、四中でいろいろ始まっているという話を聞きますけれども、こういう中学生に対する居場所づくりについても教育委員会としては考えているという理解でいいのかどうか、ここを確認させていただきたいと思います。

17514【伊藤副市長】  まず、家庭と子どもの支援員の件ですけれども、徐々に拡充はしております。実績を見ながら、また予算査定の中で、必要に応じて予算措置をしていきたいと思います。

17515【祐成教育相談支援担当課長】  特別支援教育に関しては、やはりインクルーシブ教育システムの理念を踏まえて、連続性のある多様な学びを、これは繰り返しになってしまいますけど、用意していくことが大切だと思っております。
 あと、様々なニーズに対する支援については、やはり成長の段階ですとか、その子にとってできることを増やしていくこともすごく大切だと思っておりますので、その中でできる支援というのを考えていくことだと思っております。

17516【荒井指導課長】  子どもたちの居場所づくりについては、どこか単独の課で行うということではなくて、横の連携が広く必要かと思っています。場合によっては地域の団体にも御協力いただきながら拡充する方向で、今検討を進めております。

17517【高橋生涯学習スポーツ課長】  委員に生涯学習スポーツ課のところで御指摘いただきましたので、御回答申し上げます。中学生につきましては、土曜学校でも一応対象となっている事業は幾つかございます。ただ、やはり部活動とかそういう関係もあって、なかなか集まるのが難しいというのもあるのかなと思われます。夏休み期間にお金の教室というものをちょっとやっておりまして、そちらも年々試行錯誤で、土曜学校と言いながら平日にやってみたりとか、そういうので中学生が集まれるような場所を考えております。
 また、ここの委員からの御指摘のところで、土曜学校のサポートとして中学生にお手伝いいただけないかという御意見がございました。その中で、現在土曜学校の学生サポーターという制度がございまして、そちらは18歳以上、高校生以上ということで、今年度は9名の方、大学生に御登録いただいております。この制度をちょっと中学生まで適用してできないかどうかというのは検討できるかなということで、御意見を頂戴いたしました。
 以上でございます。

17518【森本図書館長】  指定管理のほうで、人材育成方針の分けのお話でございます。こちらなのですけれども、市の人材育成計画の中で、こちらの事業団のほうで受託をしていただいている施設についてもカバーをしているというような理解でございます。そういった枠組みの中で、今、中央図書館とプレイスのほうでやっておりますけれども、職員の相互派遣みたいな、様々経験を積んでいただいてという仕掛けはしておりますので、そういったところを今後も継続していきたいというふうに考えております。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17519【川名委員】  今、相互派遣って、吉祥寺図書館はやっていないということですか。ちょっとその辺分からなかった。要は指定管理先の図書館の職員の方々も含めて、きちんと人材育成を市としては行っているという理解でよろしいでしょうか。その中にやはり専門性ということをきちんと重視しているという理解なのか、ここが今の答弁だと分からなかったものですから、確認をさせていただきたいと思います。
 中学生の居場所というのは、確かに子ども議会をやる中でいろいろ指導課長にも御協力いただいたのですけれども、中学生は忙しくてなかなか日程が取れないということも、我々もよく分かったのですが、逆に忙しいということは、そこで疲れてしまう子どもたちもいるのではないかなと。要は、毎週やっていると、ちょっと体調でできないとかなんとかとなると、そこのレールに乗り切れない子どもたちも出てきてしまうのかなと、ちょっと不安も思いました。
 そういう意味で、いろいろな居場所というのはつくっていっていただきたいと思いますし、それについて、教育委員会だけではなくて、ほかの部署とも連携して考えているというか、改善というのですか、前向きに進めているという理解でいいのか、ここだけ最後、確認させていただきたいと思います。

17520【森本図書館長】  専門性のところは非常に重要なものとして考えております。
 それで吉祥寺図書館の件でございますけれども、今、中央図書館のほうに来ている職員が、吉祥寺図書館から中央図書館のほうに派遣というような形で、市のほうからはプレイスのほうに行っているというような状況になります。吉祥寺図書館のほうは一応事業団の中では、プレイス事業部吉祥寺図書館という形になっているので、そういった組織一体として相互に派遣をして、いろいろ経験を積んでいただいているというところになります。
 以上です。

17521【荒井指導課長】  子どもたちの状況は様々でございます。ですので、子どもたちにできるだけ多様な居場所をということで進めていきたいと考えております。

東山あきお
東山あきお
日本維新の会武蔵野市議団現職

17522【東山委員】  1点だけ、公文書管理について、41ページです。評価として、「情報の整理」を進める必要があると書いていただいていまして、これはそのとおりだなというふうに思っています。ではその整理のために、今後どういう公文書を残すかについて、以前一般質問したときに、公文書の保存か廃棄で主管課側と歴史館側ですごく意見が割れたときに、行政側は、最終的な文書とか完成した文書が重要だと判断しがちなのですけれども、歴史館側は、意思決定の記録として重要であるメモとかが大事であるというような御答弁をいただいた記憶がございます。
 これは歴史館側が正しいと思っておりまして、公文書というのは、アメリカ等ではやはり意思決定に関与した文書のことを指していて、メモ書きも意思決定に関与すれば公文書だというふうに扱っています。オバマ政権時代もそのような方針をもう10年以上前に取っていまして、アメリカであれば、小美濃市長のツイッターも公文書であるというような扱いをされるということでございます。
 しっかりと全てを残すという方針を改めてお願いしたいなと思っていて、クラウド上とか外部メモリとか、今幾らでも保存可能なので、まずは全てを残していくという方針でお願いしたいので、そこら辺の御所見を伺いたいのと、あと、情報の整理とこう書いていただいていますけれども、その中で、残した文書を取り出しやすいように情報の整理がすごく重要だと思っておりまして、この情報の整理について、どういう理解で今後どういう方針なのかということを、ちょっと改めて伺いたいと思っております。

17523【高橋武蔵野ふるさと歴史館担当課長】  ふるさと歴史館、公文書館について御質問いただきました。委員が御指摘のとおり、やはり歴史公文書として残すものにつきましては、公文書専門員の所見といたしまして、意思決定に関するものというのは非常に重要性を持って判断しておるところでございます。一応残すものとしては、要綱とか、規則とか、実例的なものといって、3段階評価をして、かつ専門家の判断、フィルターをかけております。現在のところですと、基本的には1%程度、紙文書ですので収納のスペースもございますので、歴史公文書として、廃棄されるものから保管へという形になっております。
 2つの質問に対してちょっと御一緒にお答えするという形になりますが、文書が紙から、今後電子ということに移行していくと思いますので、そのときはもう少しよいといいますか、そういう保管が可能になるのではないかと考えているところでございます。現在のところ、移管といたしましてはまだ紙文書ベースですので、どうしてもそういった制約がかかるということで御理解いただければと思います。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17524【大野委員長】  これにて質疑を終わります。
 では、行政報告の2つ目に入ります。武蔵野市学校部活動の地域連携・地域移行に向けた方針及び計画等の策定について、報告をお願いいたします。

17525【荒井指導課長】  学校部活動の地域連携・地域移行に向けた方針及び計画等の策定を行いましたので、御報告いたします。これは東京都教育委員会の指示に基づいて行われたもので、別紙1、別紙2については、都の指定様式によるものです。
 では、目的から御説明させていただきます。本方針及び計画は、令和5年度から令和7年度までの改革推進期間における取組の展望を明らかにし、部活動の地域連携・地域移行を推進することを目的として策定しています。武蔵野市が掲げる推進目標ですが、市の実態に応じた地域連携に向けた取組が行われることを目指すとともに、部活動指導員の拡充を進め、教員の部活動における負担の段階的な軽減を図ることと設定をしております。
 策定過程については2番に記載をしたとおりでございます。
 現在の武蔵野市の部活動の実態について口頭で御説明させていただきますが、令和4年度に実施した児童生徒、保護者、教員へのアンケート結果から、部活動は生徒が豊かな学校生活を送る上で大きな教育的意義があるとともに、生徒にとって重要な居場所の一つとなっているということが分かっております。各学校では7から10程度の部活動を設置しておりまして、当時約90%の生徒が部活動に参加していることが分かりました。
 なお、一部の中学校のチーム競技において、各校の実態に応じて合同チームの編成を行って活動しているという状況も把握しております。そして多くの学校で教員が顧問として指導に当たっているわけですが、希望する部活動の指導に関わることで教職にやりがいを感じている教員も多くおりました一方で、負担を重く感じている教員もいると、このようなことが当時のアンケート調査で分かっております。
 こうした実態を受けて、計画の策定に当たりましては、部活動の在り方検討委員会を中心に、1つ、武蔵野市において基幹となる部活動を設定すること、2つ、拠点校方式による合同部活動の設置を計画すること、3つ、部活動指導員の拡充を進めること、4つ、部活動指導員の配置についてということで検討を行っております。
 ここから先は別紙2を御覧いただきますと分かりやすいかと思います。別紙2を御覧ください。
 その結果、地域連携・地域移行に向けた方針としては、部活動は、学習指導要領で学校教育の一環として現在位置づけられていることから、当面の間は学校管理下において行うこととして、まずは着実な地域連携を行っていくということを考えております。また、科学、アートなどの活動に取り組んで、サイエンスフェスタなどで取組の成果の発表を行うSTEAM部を、地域移行のモデル部活動として設置し、部活動の地域移行に係る検証を行うことの2点などについても、検討が必要だというふうに考えております。今申し上げたのは取組の方向性の3番に記載したところでございます。
 具体的な計画を4番のほうに記載しております。令和6年度の部分を御覧ください。令和6年度から地域連携として行う、拠点校方式による合同部活動の計画、準備を開始します。拠点校方式というのは、単純に2つの学校が一緒に活動しますということではなくて、どちらかをしっかり拠点校として整備することで、そちらに顧問を置いて、もう一つの学校は、そちらの拠点校のほうに通って活動するということを想定しております。
 また地域連携のもう一つの取組として、部活動指導員の拡充や、それから部活動指導員にきちんと検証を入れていくという意味で、部活動コーディネーターと連携して人材育成なども図っていく、また人材リストも作成していくということを進めております。あわせて現在、教員が部活動指導員として指導するための、意欲を持って部活動に当たっている教員もいるので、その方々のための兼業についても検討しているところでございます。
 来年度、令和7年度は中学校3年生のいわゆる部活動の引退の時期に合わせて、下半期から拠点校方式による合同部活動と地域移行のモデル部、STEAM部をスタートさせる予定です。加えて、引き続き部活動指導員の人材リストの充実を図ってまいります。
 最後に、本方針及び計画の成果指標を5番に書かせていただきました。生徒の部活動についての満足度の上昇、教員が指導に携わらない部活動の増加、教員が部活動に従事する時間が減少すること、3つを設定しております。
 では別紙3を御覧ください。こちらは保護者・教員への資料として作成をしております。保護者・教員には、まず武蔵野市が目指す部活動の方向性、2として地域連携の取組、3番として武蔵野市の具体的な取組、4番として拠点校方式部活動のスケジュール、それから裏面になりますけれども、5番としてQ&Aを設定しております。
 方向性のところについては先ほど御説明したとおりです。
 地域連携の取組では、スポーツ庁が示している、地域に協力してもらい、指導者を学校に配置すること、また複数の学校が一緒に活動することについても記載をしております。
 3番のところを御覧ください。武蔵野市の具体的な取組について、基幹部活動というふうに先ほど申し上げましたが、ここでは具体的な部活動名を挙げて、保護者の方、教員の皆さんに分かっていただけるように記載をしているところです。
 4番では、拠点校方式による合同部活動の開始に関してのスケジュールについて、説明を図で示したものになります。
 最後に、裏面、5番のよくある質問のところですが、入部方法であるとか、現在の指定校変更についてどのようになるのかということであるとか、あるいは自転車での移動や兼部、それから、拠点校での部活動と在籍校の学校行事との優先順位、あるいは欠席連絡など、恐らく質問が出るであろうと想定されるところをまとめたところです。
 説明は以上です。よろしくお願いします。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17526【大野委員長】  報告が終わりました。これより質疑に入ります。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17527【本多委員】  よろしくお願いします。ちょっと今回は様々なことが内容としては含まれているなというふうに思っているので、いろいろ確認させてください。今いただいた別紙2を使ってちょっと質問します。
 まず目標というところで、今御説明があったように、地域連携という言葉と地域移行という言葉が様々出てきているというふうに思っています。それで過去の議事録を確認すると、昨年の令和4年度決算のときの議事録が最新のやり取りかなというふうには思っているのですけれども、拙速な地域移行については行わないという答弁がありまして、そこで着実に地域連携をしていくというような方針が去年の決算のときに示されたと考えていました。
 そこで、今ここに今日いただいている書面では、地域連携・地域移行という言葉が並列になっていて、かつ、取りあえずというのか、当面は学校管理下で地域連携をやっていくという大きな方針が示されているというふうに思っているのですけれども、ここの考え方について、もう1回詳細に説明をいただけますか。

17528【荒井指導課長】  本市の考え方として、学習指導要領に部活動が位置づけられている以上、着実に地域連携でいくべきだというところは変わっておりません。ただ今回、こちらの資料につきましては、東京都教育委員会からの指示に基づいてつくっているものになります。こちらが「地域連携・地域移行に向けて」となっておりましたのでこのような記載に至ったと、そのようなことでございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17529【本多委員】  ありがとうございます。そうすると、この当面はという言葉の使い方だと思っているのですけど、ここの当面はというところはどういうことなのか。そして、この地域移行のSTEAM部というのをモデル部として今やるというふうに書いてあるので、それはそれで興味深いなとは思っているのですけれども、この地域移行のモデル部活動というのは、多分やらなければいけなくてやるということなのか、これはどういう方針でこのモデル事業をやるのかということについても御説明いただきたいです。

17530【荒井指導課長】  当面はという私どもの認識としては、次の学習指導要領の改訂、あるいはその次のところで、部活動が学習指導要領から外れるか、外れないかというところについて注目していると。そういう意味での当面はというところであるというふうに御理解いただければと思います。
 またモデル部ということなのですけれども、先ほどの1つ前の行政報告にも絡んでくるところかなと思うのですが、子どもたちの居場所という意味では、多様な場の設定が必要かなと思っています。中には、学校が関わらない形での地域連携をしているような形での部活動のほうが、居心地がいいという子もいる可能性はゼロではございません。そういった意味で、これはやらなくてはならないということではなくて、居場所づくりの一環としてSTEAM部の創設というふうに考えております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17531【本多委員】  ありがとうございます。私も部活をしに学校に行っていた記憶があるので、部活のために学校に行くみたいな、それはすごくあるかなというふうには思っているので、部活動の意義というもの自体は、本当に私自身も実感して生きてきたなと思っているところなので、そこはどういう形になろうとも、こうした子どもたちが様々なことに取り組める環境というのを、やはり提供していかなくてはいけないかなと捉えております。考え方は分かりました。
 ちょっと書式的な部分もあるのですが、今頂いているその別紙2のところの2番が、現状と課題というふうになっているのですが、先ほどの話ともちょっと絡みますけれども、課題は書いていないと思うのです。課題はではどこなのだろうというふうに考えたときに、多分今回この都の指示でというところが大きいのかなと思っているのですけど、あまりその課題感としてどこに課題感を設定しているのかというのがちょっと読み取りにくくて、別紙1のほうで、現状と課題というのがこの大きな3番にあるのですけど、ここを全部(1)から(3)まで読んでいっても課題として挙げられているのは、土日の部活動指導が大変だという教員が一定数いるという、(2)のポチ3つ目のここしか、課題としては恐らく表現されている項目が見当たらないのです。
 なので、市として課題というのをどこに設定して、これだけいろいろな対応をするというふうになっているのですけど、これは市だからやるみたいに受け止められてしまうので、どこに課題設定をされているのかということをもう少し詳しくいただきたいのと、それを書いたほうがいいと思うので、そこをちょっと確認させてください。

17532【荒井指導課長】  課題の書き方について様々御意見いただきましてありがとうございます。私がこの資料を確認する上で課題として受け止めたものは、大きく2点でございまして、1つは、教員の働き方改革という、ここはやはり外せないかなと思っています。
 もう一つは、持続可能な部活の設定だというふうに認識しています。本市の中でも、部活動の開設数は学校によって非常に大きく異なります。残念ながら7部活というところもあれば、もっと多い部活動というところもあります。自分の希望する部活動がないために指定校変更を、やむなくとあえて言いますが、やむなく行っている子どもたちもいます。そういった意味では、本市に住んでいる全ての公立中学校の生徒たちが、一定数以上の、これを私たちは基幹部活動と位置づけたわけですけれども、今よりも少ない数ではなく、できれば多い数から、自分の居場所を部活動として選べると。そういった状態を行いたいという意味で、そこが一つ学校によって異なるというところは課題かなというふうに考えております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17533【本多委員】  ありがとうございます。アンケートも取られているので、様々な課題感というのはきっとあるのだと思っているのです。なのでこの書面のところにしっかり課題として書き込んでいただいたほうが、何をやらなければいけないのかということは分かると思いますので、先ほどお話しいただいたところなんかも、まとめて書いていただいたほうがいいのかなというふうに受け止めております。
 それから、今回このことを実現していくに当たっては、部活動指導員の拡充というところが非常に重要だというふうに思っております。これは、コロナ禍のときからも結構質疑をしてきた記憶があるのですけれども、その待遇です。先日の担い手不足の話と全く同じ話になってきますけれども、この部活動指導員の方々、逆に言ったらこれはこれから教員の代わりをしていくという、そこは違う立場ではありつつも、もうお互いにお互いを補完する、そして助け合っていく、そういった関係性になっていくわけで、子どもたちにとっても非常に重要な存在です。そういった方々に対しての待遇というところについては、一体どういうふうに考えていかれるのかということ。
 それから、既にやられていることでもあるとは思うのですけれども、実際具体的にこの拠点校方式というものが導入されていくに当たって、既にやっているのでどうしても遠い子は遠いという話になってくるのかなと。この移動というものがネックになってくる。どちらかというと、現実的に今回のことって、今出されている書面からしたら、教員の負担を軽減するために、子どもたちに負担が行くみたいな話にもなりかねないわけで、そういうふうに受け取られてしまう、そこもやはり一つの視点かなと思っているのです。
 子どもたちが遠くまで、端から端の学校とかまで行かなければいけないとかという話になってくると、好きなものをやるために頑張るというのもいいとは思うのですが、その分非常に移動はしていかなくてはいけないというところで、ではどこに負担を持っていくのだみたいな話になってしまうというのも、ちょっとそこも課題なのかなというふうに思っているのですが、では移動時間を考えると中心部の学校でやったほうが効率的なのかとか、それはある種子どもの負担を下げるという意味でも、どういう場所でそれをやっていくのか。
 既にあるところとか、既にある環境というところもあると思うのですが、そういった子どもにかかる負荷とか負担というものから、どういうふうに考えていけばいいのかということについても今後の議論だと思うのですけど、その辺りも教えてください。

17534【荒井指導課長】  まず部活動指導員の待遇についてですけれども、こちらは順次拡充している度合いについては、別紙3の3番の2)を見ていただくと、人数的な拡充については説明があるのですが、待遇については、様々な部活動、例えば野球だったら野球の部活動指導員は、これまでは子どもたちに指導している時間のみ、当然謝金、対価を払っていたわけですけれども、そこにプラスして、子どもたちに指導するための指導技術を磨く研修、こちらなどについても、きちんと事前に申請していただいた上ですが、部活動指導の業務の一つとして認めるという形で、待遇の改善を順次図っているというところがございます。
 次に子どもたちの移動負荷についてですけれども、この拠点校方式につきましては、どこを拠点校に置くかということは、全ての中学校の部活動について精通している教員に代表として集まってもらいまして、かなり慎重に検討しています。ですから、例えば基幹部活動は10あるわけですけれども、このうち一番最初に書いてあるバスケットボールを例にしますが、ではバスケットボールは全市の子どもがどこか1か所に集まるのだとなると、これはかなり負荷が大きいわけですので、そうではなくて、隣の中学校まで行けばそこで部活動が行えるのだとか、なるべく負荷の少ない形になるように、拠点校の位置などについても検討しているというところでございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17535【本多委員】  ありがとうございます。ちょっと子どもたちの負荷はやはり気になるところではありますので、できるだけそういった工夫というのをやっていただきたいですし、例えば私は合唱部なのですけど、今回のこの中に合唱はないのですが、何かそういうのって、もうその意味では環境とかあまり関係なく、エコreゾート集合でもできてしまうのです、合唱部とかって。
 だから今回STEAM部的なものは、そういうどこでも、ある種環境としては選ばずに、スポーツ施設とかではないので、そういうのがなくてもできるみたいな。そういったものとかも取組としては、多分今後様々子どもたちの希望なんかも聞きながら、拡充されていくのかなというふうに思っておりますので、この辺りは、どういう場所でやれば、どういう環境でやっていけば効果的に取組ができるのかということについては、今後議論を進めていただきたいというふうに思います。
 それでさっきの待遇なのですけど、部活動指導員の方のそういう研修とかにも謝金が出ていくというのはいいと思うのですが、すみません、率直にこの謝金自体は1時間幾らなのでしょうか。これはもう本当に働いているのと同じことですし、教育という部分での価値ももちろんありますけど、子どもたちの安全を守らなくてはいけないということも大きな使命として、皆さん取り組まれているというふうに思っているので、結構大きなお仕事だとは思っていて、そこの謝金が今1時間幾らになっているのかは、改めて聞かせていただきたいです。
 それから、別紙2の最後の成果指標として先ほど3点いただいたのですが、実際これはアンケートも取られているので、私はこれは数値化できるのではないかと思っているのですけれども、その方針についてもお考えを聞かせてください。

17536【荒井指導課長】  部活動指導員の1時間当たりの単価についてですが、現在1,850円でございます。
 それから成果指標の数値化については、今後検討していきたいと考えております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

17537【本多委員】  ありがとうございます。一応今、最低賃金よりはきちんと高く設定されていると。まずそこはちょっとほっとしました。これは本当に、物によっては、結局1時間500円とか、そういう返答があったらどうしようかなと思いながら聞いたところ。いや本当に。でもそれをやっているところも当然あるわけで、そういう実態もあるかもしれないということ、きちんとした形でそれをお伝えしていかないと、やはり人も集まらないというふうに思いますので、そういったことも含めて、しかもこれは今後もきちんと議論をし続けるということをお願いしたいと思っています。
 最後に、先日学校ごとの交流ということが子ども議会でもテーマになったと思っています。学校の子どもたちが、ほかの学校の生徒たち、市内の様々な子どもたちと交流をしたいという思いがありました。このことは1つ、この部活動という活動においても、交流をするということにも非常につながってくるというふうに思っていますが、先日その議論の中では、他校とやるに当たって様々なトラブルが懸念されるというような話がありました。
 逆に、今既にほかの学校の部活動に参加しているという実態があるというふうに考えると、ほかのところからほかの学校に行っている実態というのは既にあるわけです。恐らくその中でうまくやれているところというのがあるのであれば、そのスキームをほかの交流事業について使っていけばいいのではないかなというふうに思いました。
 なので、この交流をするに当たっての、例えばこれまであったような、これまでもう既に取り組んでいる部活動間での交流におけるトラブルの実態として、まず何かあるのか。今すぐそれはちょっと出てこないのであればあれなのですけど、この議論が交流というテーマで様々な議論に発展させられるのではないかというふうに考えますけれども、その辺りはいかがでしょうか。

17538【荒井指導課長】  交流ということについて、部活動を事例にしながらということで御提案をいただきましてありがとうございます。その考え方は1つあるかなというふうには思うのですけれども、実際部活動で動いていく中で、本市の指導課のほうに部活動間のトラブルということで、現在オンタイムで御相談いただいている事例というのはちょっと認識しておりませんが、私自身も部活動の顧問をしていた経験の中で言えば、これはやはり難しいところはあります。
 例えば試合などで集まっていて、顧問の目が届くときだったらよいのですけれども、顧問が、例えば私自身も審判をやるときにはやはり子どもたちから離れて、自分は審判をしていて、子どもたちはアップをしているというところで、他校と本当にささいなことでトラブルになってしまうと。解決するときに、学校を離れているので、言った、言わないも起きますし、その場に大人がいないので、公平なジャッジというのが本当に難しい。学校をまたぐために解決が非常に時間がかかったり、あまり後味のよい形にならないということもあるのです。
 そういったことも事例としては、私たち部活動顧問経験者というのは一通り経験してきているので、ないわけではないということについては共有していきたいのと、それでも、子どもたちの中で子ども議会の意見がなぜ出てきたかといえば、やはり発達段階の部分や交流学習が増えてきて、それが一般化されつつあるということ、もう一つは、できるだけ多くの人と知り合いたい、いろいろな人と話をしてみたいというのは、それはもちろん、これも発達段階と言えばそうなのですが、当然の欲求だと思うのです。そういったことも含めて、広く検討する必要があるなというふうに認識しております。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17539【大野委員長】  では、暫時休憩いたします。
                               ○午後 0時10分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 1時15分 再 開

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17540【大野委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。
 質問の続きをお願いいたします。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17541【三島委員】  では幾つか質問させていただきます。2019年から部活動の検討委員会を設置して、部活動の在り方及び地域連携・地域移行に向けた検討を進めてきたこと、また武蔵野市の実態に合った地域連携・地域移行──括弧地域移行と言っていいのか分かりませんけれども──と、2022年度に市内全学校の6年児童、生徒、教員、保護者を対象にアンケートに取り組んで、アンケートを基に検討してきたことをやってきたことは本当によかったと評価しております。
 推進計画のちょっと下のほうの部分で少し伺いたいと思います。教員が指導に携わらない部活動の増加というのが成果指標になっているのです。あと保護者・教員の皆様の3の2)「拠点校を中心に、地域スポーツ等で活躍している方々に部活動の指導(顧問)を協力いただきます」とあるのですけれども、ちょっとそこで、教員の顧問がいないという部活動もできていくのでしょうか。ちょっとそこを伺いたいです。
 3の取組の方向に、先ほども当面ということで委員が聞いておりましたけれども、学校管理下とあるところが私は大事だなと実は思っておりまして、学校管理下とあるので、技術指導に携わらないが、地域の方が顧問となった部活でも管理顧問のような形で共同で教員も顧問となって、技術指導でない面では顧問としてトラブルの解決など生徒に関わっていく。そういう面での指導はあるということになっていくのか、そこもなくなっていってしまうのか、ちょっとその辺を伺います。

17542【荒井指導課長】  部活動の顧問についての御質問をいただきました。結論としては、部活動の中で教員の顧問がいない部活動が増えていくというふうに考えております。しかし学校管理下ですので、そこで起きたトラブルなどについては、適宜適切に管理職に報告するシステムを構築するべく、現在既にモデル的に作業を始めておりまして、ここまでのところ、特段大きな問題は発生しておりません。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17543【三島委員】  ありがとうございます。では顧問という形が全く教員では入らないという部活を増やしていくという、ここに書いてあるとおりということで、あっ、そうなのですねと思って、今モデルのこともやっているということなのですが、トラブルはないということですけれども、ではちょっとそこも含めて次に行きます。
 計画等の3ページのところで、部活動コーディネーター。なのでやはりここは本当に重要なのかなと思ったのですけれども、「部活動指導員に対しての体罰防止・熱中症予防等服務研修の実施及び評価を行うことを委託する」とあります。学校管理下ということで、先ほどもやり取りはしていくということで伺ったのですけれども、やはり本当に体罰防止・熱中症予防などをやっていく。本当に生徒の安全や、どういう形で子どもたちが生き生きと過ごしていけるのかというところで、大事な点だと思っています。
 教員でも体罰が問題になることがありましたし、今もあるとは言いたくないですけれども、ただ、部活だけに限らず学校内での体罰防止の徹底が、今聞き取りなども含めてされていると思いますので、万が一教員が部活で体罰があったときには、気づかれやすくなっているかなというふうに思っているのです。地域の方が駄目という意味ではないのですけれども、地域の方が顧問指導員となっていったときに、やはり綿密な緊密な連携を取っていかないと、なかなか情報が見えてこないことも起こりやすいのかなとちょっと心配してしまいまして伺います。
 部活コーディネーターと学校と──教員の顧問はなくなっていくということなのですが──その地域の指導員顧問の方との関係を、先ほどの熱中症予防や体罰防止の評価も行っていくことを、部活動コーディネーターに委託するということなのですが、どんなふうに評価していくのか、その辺をどうやって見取っていくのか、もう少しそこの説明をお願いします。

17544【荒井指導課長】  かなり入り組んだ御質問だったので、お答えになるかどうかというところなのですけれども、私どもも体罰の防止、熱中症予防は非常に重要だと考えています。実際に今年度、既に部活動コーディネーターを研修講師役として、体罰防止研修、熱中症予防研修を実施いたしました。
 この成果の一つとして、部活動の指導員を行っている地域の方から、自分のやった行動に対して、こういうケースというのは体罰というふうに考えられる可能性があるのかという問い返しが、コーディネーター側にあったそうです。実際には体罰に当たるものではなくて、全く問題のない行為だったわけですけれども、そのように受講した人間が自らの行動を振り返る、そういった成果が出たというところは、1つよい点だったかなというふうに思っています。
 評価方法については、参加者本人からのアンケート調査のほか、どういった形があるかということについて、今回、先日行ったばかりですので、それを基に、現在なお検討中というところではございますけれども、このような形で進めております。
 また、現在部活動コーディネーターを務めている方ですけれども、昨年度まで本市の市内で中学校の校長を務めていた方にあえてなっていただきまして、学校とコーディネーターと部活動指導員の緊密な連携ということについても、各学校を直接回ってヒアリングをして進めています。またこれとは別に指導課の職員も、校長一人一人のヒアリングを先日行いまして、こちらも緊密な連携ということでは十分行っていけるかと思っています。
 さらに申し上げますと、体罰について、拠点校方式を取るということは1つ大きな成果につながる可能性があります。といいますのは、これまで校内でいわゆる体罰が起きたとき、本市でということではなくて一般論として申し上げますけれども、学校側に子どもが訴えない理由の一つとして、訴えたことが先生に知られてしまう怖さということを挙げるケースがありました。
 しかしながら、例えば拠点校の場合は、言ってみれば自校に帰るとその指導員はいないわけです。自校の先生ではないということは、言いやすい環境というのは現状よりも整えられる可能性はゼロではありません。言いやすい環境をつくるということも併せて必要ですけれども、そういった意味では、現状よりも相談しにくくなるということはないのかなというふうに思っております。
 以上です。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17545【三島委員】  緊密な連携をということで、部活動コーディネーターの方も研修したときに返ってきた言葉なんかもあったということで。分かりましたが、でもこれはやりながら、本当にずっと気をつけていかなくてはいけないことだと、もう重々承知されているかとは思いますけれども、よりよくなったとなるようにというふうに思っております。
 あと、ちょっと安全とか健康に関わるところで、拠点校方式の場合に、例えば生徒の健康に関わる情報など、しっかり分かっているということはとても大事だと思っているのですけれども、その辺の個人情報の把握は、教員顧問もつかないような状況になっていくとなったときには、その部活動指導員に地域でなられた方が把握していく、管理していくというふうに考えてよろしいのでしょうか。

17546【荒井指導課長】  部活動の実施に必要な情報については、活動上必要な情報に当たりますので、部活動指導員にきちんと申告をして活動を進めていく必要があると認識しております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17547【三島委員】  申告、それぞれ部活に入った生徒、保護者のところから情報を集めていくということもあるのかなとも思いますし、あとちょっと今までだと、学校でやっている場合には養護教諭と教員で共有しているので、分かっている情報などもあると思いますけれども、その辺も含めて、体育系の部活、運動系の部活を考えたときには、やはりその辺の健康情報って実はとても大事で、気にしながらというか、分かっていて、でもこういう運動をしているとかということもありますので、その辺の情報も含めて、地域の部活指導員になられた方が、例えば養護教諭なんか──養護教諭と話すことがあるのか分かりませんけれども、ただ情報として紙とかそういうもので上がってきただけではないような、場合によっては様子についての聞き取りなんかもすることもあり得るでしょうか。

17548【荒井指導課長】  御説明の機会をつくっていただいたのだと思っているのですけれども、現在でも教員が顧問でない部活動というのは、中体連上は存在しております。例えば水泳部とかそういったところについては、管理顧問が引率をする必要はないという形です。水泳部はまさに運動部活動なわけですけれども、健康情報などは、本人からの申告に基づいて十全に行った上で引率を行っているものと認識しておりますので、そういった形の準用が進めていければと考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17549【三島委員】  水泳部のことも分かってはいるのですけれども、でもそうはいっても、これこれで大会に出たいですということは、学校で今受けて動いているようなところもありますので、そこで学校として分かっている健康の情報などもありますし、そこで引率というか、大会に参加のときには保護者なども十分そこは、こういう状態で行きますということは分かっていると思いましたので。
 これから、水泳部などが今言っているのよりももっとそれが広い形で進んでいくことになるのかなと思いますので、仕組みというのでしょうか、健康や個人情報は指導員の方がしっかり把握をしていくのだと思いますけれども、養護教諭だったり学校で把握している部分を、場合によっては必要なところは共有していくことも必要なのか、ちょっとその辺をどういうふうにするのか、本当に安全ということを考えていったとき気になるところでありましたので、質問させていただきました。もしもう少しあれば、そこについても伺います。
 あと中体連が今話に出ましたので、以前は駄目だったのですけれども、中体連のほうは既に地域団体所属の生徒が中体連の大会に参加可能ですし、引率の外部指導員だけで可能というふうに規定の見直しがありましたということで、文化連盟のほうは、規定の見直しを今されている途中なのか、されたのか、ちょっとその辺を伺います。
 あと、先日教育委員会をちょっと傍聴させていただいたときに、合同部活と拠点校方式の場合の大会参加のチームの違いについて質問があり、ちょっと説明があったと思うのですけれども、学校代表みたいなのと地域の武蔵野A・Bみたいになるような話が出ていたかと思いますので、そこについても改めて説明を伺えればと思います。

17550【荒井指導課長】  申し訳ありません、文化連盟というのが何を指すのかというのがちょっと分からなかったので、お答えを差し控えたいなというふうに思います。
 それから拠点校方式と合同部活動方式についてなのですけれども、一般的に言う合同部活動方式、本市で言うと例えば、現在第一中学校と第三中学校が合同部活動という形でサッカー部を持っております。その場合には、例えば登録名は第一中学校、第三中学校というふうに学校の連名で並んで記載もされますし、例えばゼッケンにもそのように記載されることが一般的です。
 ただ拠点校方式になりますと、武蔵野市のチームになりますので、どちらかの学校の名前が出るということではなくて、例えばですけれども、武蔵野市のAグループのチームですよ、武蔵野市Aであるとか、武蔵野市Bであるとか、そういった形で、学校名だけではない表記になってくると、このように認識しております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17551【三島委員】  東京都中学校文化連盟というものがありますかね。ちょっと今ぱっと見つけられないのですけれども、都が出している地域連携のところで、体育のほうはもう動いているけど、文化連盟のほうは今規則の見直しをしているところですみたいな表記がちょっとありましたので伺ったのですけれども。吹奏楽とかそっちのほう──そっちのほうというか、合唱とかですか。そちらのほうは規則がまだ見直し途中なのかな。ちょっと指揮者なんかもなかなか、学校の教員以外って動くところに時間がかかったかなと思っていますので、そちらのほうがどういう状況なのかなと思いました。
 あと、先ほどのそのチームの違いのところで、拠点校方式の場合のチームはそんな形の名前になるのですけれども、説明の中にもあったかと思うのですが、責任というのでしょうか、ちょっとその辺の所在というのが最初説明があったかとも思うのですけれども、もう1回、ではそこをお願いします。

17552【荒井指導課長】  ありがとうございました。文化連盟全体ということではなくて、例えば吹奏楽連盟であるとか、それぞれの開催団体によって検討を進めていらっしゃるということについては把握をしております。その回答については待っておりますけれども、今回本市では、まずは体育的な部活動、それから比較的大会が、ないわけではないのですけれども、個人での参加が可能な美術、それからSTEAMというあたりになっておりますので、今後吹奏楽などについても拠点校を検討する段階になった際には、状況を十分把握して行っていきたいというふうに思っています。
 今申し上げた中だと、例えば東京都中学校吹奏楽コンクールのB組などは、合同による出演が既に可能ですので、そういった意味では本市の方式でも可能かなというふうには思っております。
 それからもう1点が、責任の所在という表現になっておりましたけれども、拠点校方式の場合、一般的な合同部活動ですと、さっきの事例でいくと、中学校が2校あったら、双方に部活動顧問が必要です。ただ拠点校方式の場合は、どちらか、あるいは地域の方が顧問でいらっしゃればいいので、両方から顧問を出さないでいいという意味では、大幅な教員の負担軽減になるというのは、今十分な御説明ができていなかったとしたら大変申し訳ありませんでした。
 責任の所在というのがどういう意味かというところになるのですけれども、体罰を行ったとしたら本人に当然責任を負っていただくことになるわけですし、そこでけがが起きたということになれば、活動中のけがになりますので、それぞれの学校は部活動として認めて子どもたちを出していくわけですので、部活動中の事故ということで、これまでと同様に取り扱うものと認識しております。
 以上です。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17553【三島委員】  ありがとうございます。それぞれの学校から行っていて、武蔵野Aとかということだとしても、また顧問がそちらのところの地域の方の一人だとしても、それぞれの学校から行っているということなので、それぞれの学校が、例えばけがなどの場合は責任があることになるということで、ちょっとそこの整理が頭の中で私がよく分かっていないところもあるのですけれども、でも連れていっているのは1人の方だみたいなところで、では出している学校のほうの責任みたいなところと、ごめんなさい、私がよく分かっていないのかもしれませんが、またちょっとそれは別に伺います。
 別のことに行きます。推進計画の4、「改革推進期間における武蔵野市の取組」の今年度のところに、「児童・生徒・保護者への地域連携・地域移行に係る説明の実施」というふうにあるのですけれども、どのような形で説明をされていくのか、あとここに、児童・生徒・保護者とありますので、教員への説明はどんな形で行われるのかを伺います。
 また、大きな事案かなと思っていますので、大きく動いているところだなと、順繰りにやっているとは思いますけれども、説明会では質問や意見を受けるようなことがあると考えていいのでしょうか。
 あと、今後出されたものについて、質問や意見を受けるような仕組みはあるのでしょうか。「拠点校方式による合同部活動への移行に係る運用面等の最終確認」というふうに令和7年度のところに書いてあるかと思うのですが、そこでまた説明会をして、いろいろ受けたものなどを生かしていくというふうに考えていいのでしょうか、伺います。

17554【荒井指導課長】  まず教員のほうからお話をしたいと思いますけれども、教員たちへの説明という部分ですが、今回策定を行うに当たって、冒頭の説明で申し上げましたとおり、各学校から委員を選出して、その委員で話合いをしているというところがございます。その中では、各学校で検討状況を説明して、教員たちからの質問や意見なども吸い上げるといった活動も行っております。
 今回このようにまとめているわけですが、別紙3の頭を見ていただきますと、「保護者・教員の皆様」というふうに書いてあると思っております。こちらの資料の配布はもちろんですが、現在、想定は各中学校の新入生保護者説明会なのですけれども、こちらで使えるような説明動画の準備を進めているところでございます。こちらはもちろん教員にも見てもらうことができますので、これで共通理解を図っていきたいなと考えています。
 部活動の運用については、委員もよく御存じで、説明する機会を設けていただいているのだと思っているのですけれども、ずっと行っている部活動でも、年々この部活はどうなのだとか、どういう活動をされているのかというのは、各学校に質問が出るのは、一般的なことだというふうに認識しています。だとすれば、実施しながら、走りながらも、常にやり取りが発生するのが通常の状況というふうに思っていますので、各学校で十分説明ができるように共通理解を進めていきたいと考えます。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17555【三島委員】  走りながらやり取りができるように、各学校がそのやり取りに答えたりできるように、十分やって進めていくということと、今お答えだったのかなと思うのですけれども、このお知らせが教員・保護者となっているのは分かるのですが、教員のほうは委員が出ていて、学校でというか、教員に説明するのは、その委員の方が責任を持って、学校の中で会議を持つのか分からないのですけど、説明していくようなことで、市として何か説明するような機会は持たないのでしょうか。
 また、児童、保護者への説明のところは、それはそれでまた何か形を持つのか、この配布や見ていくことで終わりなのか、ごめんなさい、各学校での部活動の毎年年度当初にやる説明で終わりということになるのか、そこに市の方が出向いていってちょっと説明したりすることになるのか、委員で教員がいるから、その教員が説明でやっていくということになるのか、もうちょっとそこをお聞かせ願います。

17556【荒井指導課長】  まず各学校に対しての指導課からの説明ですけれども、定例校長会、定例副校長会などを通じて、管理職に説明をするのが第一だというふうに考えています。これまでも段階ごとに情報共有をしているのですけれども、最終的な資料がまとまったところでは、動画などについても、こういったものを準備しましたということで御説明するということで、予告もしておりますので、それは予定どおり実施したいというふうに思います。
 保護者に向けての部分ですけれども、繰り返しになりますが、先ほどの別紙3と共に、説明動画を使用できるように準備を進めているところでございます。
 それから、校長会では保護者からの質問をしっかり受けていただくようにお願いしておりますので、これは走りながらと申し上げましたけれども、もちろん質問というのは、学校を運営していると年度途中でも動きながら質問が出るというのはよくあることですので、年度当初はもちろん、スタート当初はもちろんですけれども、年度途中でも質問があればしっかり返していきたいと、このように考えております。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17557【三島委員】  保護者に向けて説明動画があって、それは説明動画を使って、同じ共通の説明動画があり、同じプリントがあるということで、年度当初にやる学校の部活動説明会、そこで学校のほうで管理職も分かって聞いています、学校のほうで説明するということで、指導課から特に出向いてということはないという御返答でしょうか。ごめんなさい。

17558【荒井指導課長】  私どもとしては年度当初の部活動説明会というのは想定しておりませんで、先ほど新入生保護者説明会と申し上げておりまして、そこの想定ではございましたけれども、部活動説明会もやっている学校、やっていない学校はありますが、やっている学校、やっていない学校というのは、全体でやっている学校と部活動ごとに行っている学校と、学校ごとに子どもや地域の実態に応じて様々ですので、それの全てに職員が行くというのはほぼ不可能ですので、それで今回動画を使って、説明にぶれのないように、どこでも見ていただけるようにというふうに準備を進めていると、そういった意味でございます。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17559【三島委員】  分かりました。新入生保護者説明会があると。あと、それぞれの部活でやりますけれども、その前段階で集まるところもあるし、集まらない学校もありますが、今在校生で部活に入っている者については、ではそれぞれの部活の説明会をするところでもその動画を活用するということで、新入生の部活ではないところでもその動画を活用し、またこれを使って、それぞれの2年生、3年生のこの保護者会のときにも説明をするということで、そこはやっていくということなのか。別に指導課が出向くのではなくても、そこで説明をするようにするというふうに学校で動いていくことになるのでしょうか。

17560【荒井指導課長】  その辺りは校長先生の御判断もあると思いますので、御意見があったということはきちんと伝えて、2年生、3年生も対象になりますので、そういった活用があるのではないかということで御紹介していきたいと思います。

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

17561【三島委員】  2年生、3年生も本当に関係あることではありますので、校長先生の判断というところもあるかもしれませんが、ちょっとそこは大きく変わるところですので、説明していくという体制というか、仕組みを取ることは必要かなと思っていますので、合同部活説明会があるところはそこを使うということもあると思いますし、それがなくて個々の部活になるところは、逆にそういうところこそしっかり伝えないと、伝わっていなかったみたいなことにもならないようにと思います。よろしくお願いします。

きくち由美子
きくち由美子
自由民主・市民クラブ現職

17562【きくち委員】  よろしくお願いします。小・中学校の生徒及び学級数というこの表を見てみると、中学校が、例えばなのですけれども、第四中学校の合計人数は、第五中学校と第六中学校を合わせたよりも多いというか、逆に言うと第五中学校、第六中学校がすごく少ないということから見ても、やはり中学校単体では部活動は、子どもたちにとって。何か今までちょっといろいろ説明をお伺いしていると、教師の負担軽減というのが結構大きな感じに見えるのですけど、実際は子どもたち自身も、自由に自分の選んだ部活動を思い切りやりたいという面からいっても、この拠点校方式が取り上げられるということを。どちらかというとそちらがメインかどうかということをお伺いさせていただきたいと思います。

17563【荒井指導課長】  本多委員の御質問に対してお伝えしたときも、働き方改革と、それから多様な部活動からの選定というところをお伝えしたと思いますが、東京都教育委員会からの説明のときには、やはり働き方改革ということを前面に出してきたわけですが、武蔵野市の考え方、指導課の考え方としては、そこにあえて、子どもたちに多様な部活動の経験、これを保障するということで2番目の目標を足したというふうに考えておりますので、そちらもしっかりと考えての拠点校方式と、このように受け止めていただければ幸いです。

きくち由美子
きくち由美子
自由民主・市民クラブ現職

17564【きくち委員】  ありがとうございます。そういうことで、どの学校でどういう部活動を拠点校方式にするかということで、指導者も含めて今後いろいろ検討していくと思うのですけれども、先ほどちょっとお話があったように、お隣の学校同士でなるべく子どもの負担を少なくするような大きなニーズにするということがちょっとあったのですが、今実際あるのは、第一中学校と第三中学校のサッカー部は合同で練習しているというか、合同チームとしてしているということだったのですが、第一中学校と第三中学校というと少し離れていますけれども、子どもたちが、例えば土日の練習とかだと、少し時間的余裕があるというか。
 なので、いかような形でも行かれると思うのですが、例えば日々の練習とかだと、学校の授業が終わった後練習となると、やはり時間が限られてしまうので、子どもたちがどちらかの学校にもし移動するということでしたら、自転車なりなんなりという。
 今、武蔵野市では許可がないのではないかと思うのですが、その辺現在においては、子どもたちの何かそういう移動手段としては、保護者も併せて何か負担になっているという部分があるかどうかをお伺いさせていただきたいのと、先ほど拠点校方式になったときに、どういう部活をどこの学校につくるかというのは、少なくともお隣同士とか近く同士でなくても、何か特化した、この部活はここを拠点校にするのに意味のあるというか、意義があるというか、何か特徴を得た、ただ強いだけとかではなくて、特徴のあるような部活にしたいとか、そういう武蔵野市としての意向があるかどうか。
 ただ部活というのは、試合に出て勝つだけに意義があるとは考えたくないので、そういう意味でも、特徴のある部活動を今後目指していったらいいと思うのですが、その辺の子どもたちの負担と、今後の拠点校方式の部活の方針というか、市としての考え方があればお伺いしたいと思います。

17565【荒井指導課長】  一中と三中のサッカー部を事例として挙げさせていただいたわけですが、現在こちらは土日に限ってということで行っていると聞いております。また、今回の別紙3のQ&A、裏面のところを見ていただきたいのですけれども、この中ほどになりますが、拠点校に通う際には、自転車での移動、ただしヘルメットを利用することや、自転車保険への加入ということはぜひお願いしたいわけですけれども、こういったことも含めて検討委員会では検討を進めたというところでございます。
 それから拠点校方式にしたときに、何か武蔵野市らしい特化したというところですけれども、私どもでこのような検討を始める前からという意味では、第五中学校にあるラグビー部なんかはそれに当たるのかなというふうに思います。今回拠点校方式の基幹部活動には入っていないわけですけれども、私立中学校も含めて第五中学校に集まって、部活として活動しているというふうに聞いておりますので、こういった活動などについても段階的に、今後広げていく中で視野に入ってくるものと思います。

きくち由美子
きくち由美子
自由民主・市民クラブ現職

17566【きくち委員】  ありがとうございます。この保険というのももしかしたら、クラブで入るか、個人的に入るかどうか、ぜひ検討していただけたらと思います。
 それと現在なのですけど、例えばここの部活に入りたいからここの中学、本来の在籍校ではないのですけれども、そちらの部活のために学校を変えるということは、今現在しているかどうかということと、こういう拠点校方式になると、そういうことはなく、本来在籍の中学校に入って、部活でそちらを選ぶということが可能になるという意味では、子どもたちにとって、本来の学習は在籍のところで、部活ということでは拠点校のそちらに通うということが、もう自由に選択できるということではいいかなと思います。
 それと、今五中の特化したということで、今後どういうような部活があるかあれなのですけど、今回オリンピックを見ていても、例えば男女混合チームとか、卓球とかテニスとか、そういうペアでやるものなんかも結構たくさんあって、例えばバスケットとかもう少し人数の多いチームでも、女性が何人まで入るとか、そういう男女混合みたいな形でも、いろいろ楽しいチームができるのではないかなと思うのですが。それは今後の検討だと思うのですが、そういうことも、例えば全国とか、東京とか、そういうところに向けてぜひ何か発信していけたらなと思いますが、その辺のお考えはいかがでしょうか。

17567【荒井指導課長】  指定校変更についての御質問をいただきましたけれども、保護者宛ての別紙3の資料の裏面の2つ目に書かせていただきましたが、指定校変更制度を今の段階で変えるという予定はございませんので、今後も続いていく予定です。現在部活動を理由に指定校変更しているケースが何事例あるかについては、すみません、ちょっと私のほうでは把握しかねていますけれども、数件というふうには聞いております。多い数ではないと聞いておりますが、正確な数が申し上げられなくて大変申し訳ありません。
 今後ですけど、今検討しているのは、まずはベースとなる部分をしっかりとつくっていくと。安心して安全に行える環境を構築していくということが最優先だと思っております。今委員の言っていただいたところは非常に夢の広がる部分だと思いますので、ベースができたところで、また検討していきたいなと、研究が必要かなというふうに考えます。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17568【川名委員】  最初にすごく基礎的なことを確認したいのですけれども、部活動に顧問は必要不可欠、これは法律か何かで決まっているのでしょうか。必ずいなくてはいけないという思い込みがあるのですけど、先ほどの御答弁の中で、地域の方にもお願いできるという話があったのです。これは制度上どうなっているのかというのを伺いたいと思います。
 顧問の先生はずっと、私も含めていろいろ子どもを見て、それなりにいらっしゃるのですけれども、部活動に一切出てこない方もいらっしゃいます。要は生徒が自主的に全部やっていて、何か最後だけ報告して、はい、おしまいという形にもなっていたりするし、私の知り合いの教師も、やったことも見たこともない競技の顧問をやっていて、とても大変だという話もしていて、実際この顧問というのが、何の役に立っているのかというのも失礼な話なのですけれども、いろいろな管理とかそこら辺のことも大変必要なのですが、一体何が目的でこの顧問という制度ができていて、法的根拠と現実にどうなっているのかという、すごく基本的なことなのですけど、そこを再確認させていただけますでしょうか。
 もう一つは、部活の地域移行というのは難しいので、地域連携について、これまで武蔵野市の教育委員会はあまり積極的ではなかったというイメージがあったのです。まず今の部活動を充実していくような方針だったと思っているのですが、先ほどの説明だと、東京都からの指示があってこういう書き方にしたと。逆に言うと、東京都が地域移行とか連携をしないと駄目だとかなり強い意志を持って指導してきたから、こういう結果になったのか。そこがちょっと見えていないのですが、この点について御説明をお願いいたします。

17569【荒井指導課長】  部活動の顧問ということについては、委員のおっしゃるとおり、教員の中には、自分が全くやったことのないスポーツの顧問を持つというのは、正直なところよくある事例でございまして、私自身もそうだと思っています。
 初任者で初めて持った部活動はバトントワリング部とソフトテニス部ですが、私が長らくやってきたスポーツは踊るほうのバレエですので、一切関わりがありません。その後15年間やってきた顧問もバスケットボール部ですが、体育ではやったことがありましたけれども、指導という意味ではどうだったのかなと、当時の子どもたちにはごめんなさいという気持ちでいっぱいなのですが、そういった意味ではなかなか苦労している教員が多いなというのは実態だと。その辺りは委員もよく御存じなのかなというふうに思っています。
 法的な根拠という意味では、いわゆる法令については、私たちは確認を十分行っていなかったところについては反省しなければいけないと思いますけれども、例えば地教行法なども勉強させていただきましたが、そこに記載があるかというと、あったという認識はありません。
 しかしながら、例えば大会などの事前の抽せん会や、それから引率などに当たって、責任者に当たる大人の引率を求められるというところがあるのはこれも一般的で、従前まではそれが、子どもたちの在籍している学校の教員であることというのが、言ってみれば大会の条件の一つになっていた。そういったところが顧問制度の難しかったところかなと。教員が当たらざるを得なかった部分かなというふうに認識をしているところでございます。部活動の顧問について十分なお答えになっていないことについては申し訳なく思います。
 今回、東京都や国から強い指示があってこういったことになったのかというところについてですけれども、働き方改革の大きな流れの中で、部活動が中学校の教員の大きな圧迫になっているという認識の下、国や東京都教育委員会のほうから、部活動は必ずしも中学校の教員が持つ必要がないのではないかという指摘があって、こういった流れになり、東京都教育委員会の所管課のほうからも、地域移行・地域連携について速やかな計画をということで、今回通知が出たというふうには思っております。
 お答えになったかは分かりませんが以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17570【川名委員】  ということは、部活動の顧問は必ずしも学校の先生、教師でなくてもいいということだったのですか。何かそこがよく分からないような。教育活動として部活動は必要であって、それは学校としてやっていくから、それは必要なのですけれども、そこに学校の先生がつかなければいけないという法的根拠はなくて、慣例で続いてきたという理解なのでしょうか。ちょっとそこがよく見えなくて。それは過去のことでもいいのですけれども、今回からはそれがなくてもよくなるという理解なのか。ちょっとそこが歴史的経緯と現状がよく分からなかったことで、再確認をさせていただきたいと思います。
 もう一つは、先生の働き方改革、それは絶対必要だと思ってはいるのですけれども、一方で、部活命ではないけど、やりたい先生もいらっしゃるではないですか。毎週日曜日は子どもを連れて頑張っている先生もいらして、そういう先生が逆に、働きにくくなってしまうのではないかという印象を持ってしまったのです。今回はこの引率の数を減らすとか時間を減らすと成果目標を出すと、そういう先生が1人でも2人でもいると、全体数が上がってしまうわけではないですか。その辺り、きちんと配慮されているという理解でいいのかどうか、ここを確認させてください。

17571【荒井指導課長】  説明が不十分で申し訳ありませんでした。部活動については、学習指導要領の中に部活動についての記載がございますので、学校の教育活動下で行うべきものと現在はなっております。ですので、そこに併せて大会ごとの引率という問題があったので、教員が行うのが一番合理的で速やかな形だった、スムーズな形だったというふうに認識をしております。
 今回、主に中体連をはじめとして、スポーツ庁の指示によって、その引率の部分の見直しが図られてきたという中で、学習指導要領に部活動についての記載があるところは変わらないわけですけれども、例えば学校で行われる活動の中には、地域に開いて地域の方にメインの指導者となっていただいて行う活動もあるというところから、外部指導員、本市の場合は部活動指導員という名称で言いますけれども、部活動指導員を入れて実施していくことも可能であろうという整理をしているところでございます。
 また教員の中に、非常に部活動に熱心で、部活動の顧問になりたくて教員になったと豪語する方も一定いるということは認識しております。働き方改革や、やはり本人の心身の健康という問題はありますので、ある程度の整理は行いますけれども、そういった方々の思いを受け止めるという意味では、兼業・兼職についてもしっかりと検討していくと。この辺りについては、別紙2の4番、改革推進期間における武蔵野市の取組、令和6年度の一番上の升、武蔵野市立学校部活動在り方検討委員会の開催の検討事項の4つ目に、教員の兼業・兼職に係る検討とありますが、ここの部分で現在整理をすべく調整を進めているところです。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17572【川名委員】  繰り返しになりますけれども、部活動で必ず教員が顧問にならなくてはいけないという法的根拠はないという理解でよろしいのでしょうか。要はこれまでの積み重ねで合理的に考えるとやはり教員が一番ベストだろうということで、教員がついていたという理解で、今はスポーツ庁からの大会の引率についても教員でなくてもいいということもあったので、教員以外でも顧問になってもよくなったと。特にそこに違法性も何もないという理解でよろしいのでしょうか。
 ちょっと我々は、思い込みなのかもしれないけど、必ず先生がいなくてはいけないと思っていたし、それで先生が自分の競技も分からないところで土日に引率をしなくてはいけなくて、大変だろうなと思っていたのですけれども、思い込みだったというのは失礼な話かもしれないけど、そことはもうバージョンが変わっていて、地域の方でもそういうことができるようになった。要は時代的に新しくなったから、地域連携に進んだという理解でよろしいのでしょうか。
 東京都としてはやはり教員を雇用している大本ですから、そこは当然改革もあってそういう方向性もあった中で、可能なことをやろうとしているという理解でいいのか。ちょっとその過去の経緯と我々の思い込みと、そこが整理できていないもので、そこを再確認させていただきたいと思います。
 もう1点、次の質問で、武蔵野市の中学生は90%ぐらい部活に入っているということが書いてあります。基本的に部活は義務ではなくて任意なので、入らなくてもいいと思っているのですが、この数字が高いのか低いのかというのが判断がつかないのです。ほかの地域を聞くと、どうも高いようなイメージがあって、うちの子どもの行っていた学校もほとんどみんな部活をやっていて、それも義務だから行くというわけではなくて、みんな楽しんで入っていたと、かなりいい関係だったと思うのですが、ここに90%と書いてあって、この90%が何を意味するか分からないのです。
 要は100を目指して言っているのか、部活動が多過ぎるからこれを減らせば先生の仕事量も減るのか、その数値になるのかとも考えてしまうのですが、この90%の他市比較と、意味することについての御説明をお願いいたします。

17573【荒井指導課長】  1つ目の御質問についてですけれども、教員が顧問というところについては、委員が一番きれいにまとめていただいたかなと思っておりますが、私どもも時代が変わって、違法性は現在ないというふうに考えております。
 2つ目の部活動入部率について、この90%が示すところは何かということについてです。年度によって多少増減があるということはお伝えしなければいけないわけですし、学校によっても多少増減はあるのですが、少しじりじり下がってくる傾向はあるのですけれども、本市は比較的高いパーセンテージなのは変わらないと思っています。
 この数値を私たちはどう見ているかというと、これは部活動に一定程度居場所を求めている子たちの割合だろうと思っています。ですので、部活動は子どもたちの居場所づくりのためにも、やはりきちんと整備をして、多様な中から選べる状態を、何とか整備を続けてあげたい。持続可能性を持たせてあげたい。このように考えて計画を進めているところでございます。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17574【川名委員】  他市状況は把握していないということでよろしいですか。だから、ないから悪いというわけではないのですけど、もし分かるようでしたら、武蔵野市の状況って分かりやすいので、御説明していただきたいと思います。
 部活動は大切ということは同じ思いですし、ぜひとも充実していただきたいし、教職員の働き方改革を進めていただきたいと考えると、今回の方針というのはとてもいいことだと思うのですが、先ほどほかの委員からもありましたけど、その引率してくださる外部指導員が時給千八百幾らと書いてあるのですが、これは結局1時間とか2時間ですよね、仕事量としては。3時間かもしれないけど。とても生活する給料ではないと。そうすると、どこからどういう人を頼んでくるのかというのが、いろいろ難しいと思うのです。その辺、現状はどういう方がなっていただいているのか、そしてどういう方を探そうとしているのか、現状で伺いたいと思います。
 これってよくあるのは、地域のプロチームの方に頼んでみるとか、大学に頼んでみる。あるいはスポーツジムというか、スポーツクラブがあったりして、そこに専門のコーチがいらっしゃると。そこは生業はそっちであるのだけれども、地域貢献で部活動なんかしたいというところもあったりするのです。そうするとそういう民間の方々と連携していくという方式もあると思うのですが、実際どういう人を指導員、指導者として考えているのか、現状と今後の方針について伺いたいと思います。

17575【荒井指導課長】  現在部活動指導員を行っている方について御質問いただきました。部活動の単価としては、これで生計が立てられないのではないかということなのですけれども、現在本市で部活動指導員をされている方は、25名登録をいただいているわけですが、例えばもともと教員をされていて、現在は退職して時間講師をしているのだと。放課後の時間があるので、部活動指導員として活動していますという方、それから、企業にお勤めなのだけれども、年齢的に時短なので夕方から空いていますという方、様々多種多様なバックグラウンドをお持ちの方が来てくれているかなというふうに思っています。
 今後の方向性としては、御指摘のとおり、地域の例えばスポーツ団体であるとか、それから、昼はスポーツクラブなどで勤務をされているという方も募集をかけて、あちこちに私たちもポスターを出させていただいていますので、そういったものでお声が上がればマッチングをして、必要な学校に配置をしていくということを考えております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17576【川名委員】  分かりました。あと、それを進めていっていただきたいし、やはり地域の人材ってたくさんいろいろな方がいらっしゃると思うのです。以前私の友人が、サッカーのS級のコーチの資格を持っていて、武蔵野市で貢献したいと思ったら、とてもこんなお金ではやっていられないと言ってちょっとほかへ行ってしまった、とても残念な記憶がありました。今だったら違うのかもしれないですけど。いろいろな方がいらっしゃるので、ぜひともそういう力を使っていただきたいと思います。
 これから、令和7年度から移行していくという話なのです。その途中の移行期間、例えば1年生、2年生でやっていて、3年生になったら拠点校でほかに行かなくてはいけないとか、部活になってきますけれども、そういうとき、どういうふうに自然に移行していくかというのはいろいろ課題もありますし、ほかの学校の生徒が来るとうちの学校がすごいのだぞみたいな話で、何か妙な見えの張り合いみたいなことが起きてしまったりすることも考えられるので、そういうちょっと細かな配慮ってどう考えていくのか、今後について伺いたいと思います。

17577【荒井指導課長】  そういったことも考えて、実際の移行は来年度なわけですけれども、今年度から教員への周知であるとか保護者への説明を段階的に進めていくというのは、やはりそういった部分への配慮というものも一定ございます。また、実際に始めてからも、部活動コーディネーターを中心に、各学校の実際に部活動を実施している様子も観察をして、相談に乗っていったり、質問を受けていったりということをしたいと考えております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

17578【川名委員】  ぜひともスムーズにいっていただきたいと思います。
 ちょっと質問を忘れたのですけれども、部活の顧問って、今法的根拠はないという話だったのですが、一般的に言われるのは、校長先生の命令でならざるを得ないと。それで何か訴訟が幾つも起きているのですが、武蔵野市にとってはどうなのでしょう。要は今後こういう地域連携が進むことによって、必ずしもやらなくても済む。先生がなりたいと言うのだったら、それは拒む必要はないのですけれども、そういうことは起きないですよねということを確認させていただきたいと思います。
 今それでもめているのかというのは聞きづらいところなのですけれども。それは聞きませんが、先生もきちんと顧問はやりたいし、そんな命令されて、いやでも仕方なくやっているのだとモチベーションも出てこないと思いますけれども、そういうことはないですよねということを最後に確認させていただきたいと思います。

17579【荒井指導課長】  現在そういったもめごとは起きていないのですよねという、大変率直な御質問をいただきましたけれども、そういったミスマッチというのですか、意に合わないという状態や、過重な負担が起きないようにしていくというところも、この取組の重要なところかなというふうに思っております。
 先ほど来何回か話題に出ております、令和4年度に行った部活動に関しての意向調査、アンケート調査の中では、部活動について、できれば、条件によっては担ってもよいという教員、それからできれば担いたくないという教員は、やはり一定数いるのです。ここに対しても、例えば子育て中でお時間が十分取れないからとか、その部活動についての専門性が自分に十分ないからとか、一人一人それなりに合理的な理由があるわけですので、今回の制度を使って、そういった、本来担うべきでない精神的な負担はないようにやっていけるのかなというふうに考えております。

東山あきお
東山あきお
日本維新の会武蔵野市議団現職

17580【東山委員】  やはり地域だけで市だけで、何か全て問題を解決するのは難しいと思っておりまして、ちょうど今朝のテレ朝のニュースで、スポーツデータバンクさんとか三井住友海上さんとか日本郵政さんが共同して、ブカツ・サポート・コンソーシアムという新しい団体を立ち上げたそうでございます。
 これが本当にそういう地域の方々へのサポート、特に地方自治体へのそういう部活動の地域支援の取組とかコンサルティングとかをやってくれるそうでございまして、ぜひこういう民間の方々も、今後の計画を進めるに当たり、知恵袋として使っていただいてもいいのではないかなと思いますので、このブカツ・サポート・コンソーシアム、ちょっと僕も詳しくは、今日立ち上がったばかりで分からないですけれども、ぜひちょっと研究いただいて、この計画をもっとブラッシュアップしていただきたいなと思っております。御答弁は求めませんので要望とさせていただきます。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17581【大野委員長】  以上で質疑を終わります。
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大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17582【大野委員長】  次に、委員会視察についてお諮りいたします。
 お手元配付のとおり決定したいと思います。今後日程等に変更があった場合の対応については、正副委員長に一任していただくことを含め、御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

17583【大野委員長】  異議ないものと認め、さよう決定いたします。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日の文教委員会を閉会いたします。
                               ○午後 2時08分 閉 会