876○出席委員(6名)
浜 田 けい子 君 小 林 まさよし君 本 多 夏 帆 君
笹 岡 ゆうこ 君 山 本 ひとみ 君 川 名 ゆうじ 君
○欠席委員
な し
○出席説明員
松下市長 伊藤副市長 竹内教育長
勝又子ども家庭部長 藤本教育部長
倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事
○出席事務局職員
村瀬事務局次長
○事 件
(1) 議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約
(2) 議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約
(3) 議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約
(4) 議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)
第1表 歳入歳出予算補正中
歳出
第2款 総務費中
第1項 総務管理費中
第15目 児童対策費
第10款 教育費
(5) 陳受5第19号 武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給に関する
情報を公開することに関する陳情
(6) 調査事項(行政報告)について

浜田けい子
映像ID: 2535
(2) 議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約
(3) 議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約
(4) 議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)
第1表 歳入歳出予算補正中
歳出
第2款 総務費中
第1項 総務管理費中
第15目 児童対策費
第10款 教育費
877 ○午前10時00分 開 会
【浜田委員長】 ただいまより文教委員会を開会いたします。
初めに傍聴についてお諮りいたします。定員の範囲内で傍聴の申込みがあった場合、本日の傍聴を許可することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

浜田けい子
878【浜田委員長】 異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
日程第1、議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約、日程第2、議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約、日程第3、議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約、以上3議案を一括して議題といたします。
直ちに質疑に入ります。
879【笹岡委員】 おはようございます。よろしくお願いいたします。
最初に、第一中学校改築工事請負契約と電気設備工事請負契約、機械設備工事請負契約ということで、心配されていた一中の入札が辞退された前回のことから、今回無事決まってよかったなと思っています。そして、相手方が市内の清本建設さんの共同企業体ということで、とても安心して見ておりました。質問させていただきたいのは、まだまだ全国的に入札不調のニュースなどもあって、世田谷区役所なんかも2年間遅れるとか、そういったお話も出ていたりして、今回無事に3者中2者辞退で、1者入札で落札ということなのですけれども、工期と値段ともろもろ調整をして今回再入札をかけたと思っているのですが、その辺は感触としていかがだったのかということと、その辺の前回からの総括、振り返りとか、今回の結果をどのようにお考えか伺いたいと思います。
880【西館学校施設担当課長】 今回、第一中学校につきましては、建築、電気、機械それぞれ3者、何とか落札していただきましたので、これからしっかり工事を進めていかなければいけないというふうに考えております。
第一中学校につきましては、4月4日の入札において不調という結果になりまして、その後、工事費、工期について事業者さんと打合せをして、19か月の工期を25か月に、そして、建設費につきましても再度見直しを行いまして、当初1.18倍だったものを約1.3倍ということで費用を上げていただいて、設計金額とさせていただきました。そのときからまた、数か月というほど時間はたっておりませんが、やはり昨今、民間の事業がかなり忙しいということもありまして、材料調達、それから職人さんたちの人を集めるということについては、やはり改善はされていないという状況は確認しております。ですので、これから我々市、事業者、それから工事管理者、この3者でしっかり定期的な会議を行いまして、工程管理を進めながら、工期を守れるように、しっかりと工事を進めていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
881【笹岡委員】 今の話で、民間の状況があまりまだ変わっていないということで、まだまだこれから大きな工事、不安は続くのかなと思っておりますので、特に子どもたちの施設に関することは、子どもたちへの影響がかなり大きなものになりますので、慎重にお願いしたいと思っています。
もう1点は、追加工事のことについて伺いたいのですけれども、先日御説明がありまして、地中障害物の追加工事のことなのですが、これは、一番心配しておりますのは、一中の子どもたちが、もうこれ以上本当に工期が延びてほしくないというお話で、ただでさえ、今の中1の子たちが既に仮設で過ごしていて、中3の3学期の初めまで新校舎が使えない状態なので、中学校生活がほとんど仮設になってしまうということに対して、とても落胆の声を聞いておりますので、この追加工事において工期全体への影響がないのかということ、そこの御説明をしていただきたいと思っています。
882【西館学校施設担当課長】 第一中学校の解体工事におきまして、くいの引き抜きを行った際に、地中にくいの先端の一部が残ってしまったという事象が発生いたしました。先日までに会派説明ということで回らせていただきまして、その説明をさせていただきました。今回、本体工事、第一中学校の改築工事への工期の影響についてはないということで確認をしております。理由といたしましては、まず、第一中学校の、今日、最終的に議決をいただけた場合、9月20日からの工期ということになりますが、現場といたしましては、9月20日からいきなり現場に乗り込んで作業するということではなく、最初は、やはり新しい校舎の工事というのは、周囲の工事の仮囲いなど仮設の設置、それから、くいをまず打ちますので、くいの製作期間に時間を要します。ですので、その間にこの地中障害物を取るということを速やかに行えば、本体工事への影響がないということで、第一中学校の工事を請け負っていただきます業者さんにもその旨お伝えして確認を取れておりますので、しっかり工期は守っていけるというふうに考えております。
以上です。
883【笹岡委員】 工期には影響がないということで一安心いたしました。
この費用に関して、5,500万はどこから捻出されるのかということが1点と、今回は違うかもしれないのですが、第一中学校の解体工事のときに、御近所の方々、そして保護者の方々から、囲いを取る時期が早かったのではないかという、感覚的なことですね、舞っているのに、もう囲いがなくなってしまったという声がありますので、そこら辺はしっかりとやっていただきたいと思っているのですけれども、この追加工事においては、もしかして囲いは要らないのかもしれないのですが、そういった声が届いていて、御近所の方々も、保護者の方々も不安な声がありますので、そこら辺を反映していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
884【西館学校施設担当課長】 まず1点目の地中障害の撤去工事についての費用でございますが、こちらにつきましては、第一中学校と第五中学校の改築工事の改築事業費の契約差金を使わせていただいて費用を捻出したいというふうに考えております。
2点目の仮囲いの撤去のタイミングでございますが、第一中学校の解体工事、最終的に建物を壊した後に、敷地内のアスファルトですとか外構工事を撤去する必要がございました。そのときに、やはり仮囲いの控えの単管ですとか、そういったものがあるとアスファルトをめくることができないので、その関係で先行して取らせていただいたという経緯でございます。
そして、これから追加でやらせていただく予定のくいの工事につきましては、別途仮囲いを、北側については1.8メートルの仮囲い、南側の校庭側は3メートルの万能鋼板を使いながら工事を進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
885【笹岡委員】 では、追加の特段何かを用意しなくても費用が捻出できるということで分かりました。
囲いのことも、近所の方々がどうなっているのかと不安にならないように、御対応をお願いしたいと思います。
以上です。

本多夏帆
886【本多委員】 おはようございます。よろしくお願いします。
本当にこちらの一中の件は、今お話ありましたけれども、まず進んでよかったなというふうに思っております。皆さんすごく心配されていたと思うので、本当にまずはよかったなというところです。
今お話にもいろいろと出てきたのですけれども、ちょっとイレギュラーなことが起きたということで、事前に御説明はいただいたのですけれども、くいが残ったということについて、なぜこういったことが事態として発生したのかという部分です。例えば、こういった工事をする際に、そういう先が残るみたいな事象というのが発生するということについての予見可能性というか、どれぐらい予測ができるものなのかということについて、まずお聞かせいただければと思います。
887【西館学校施設担当課長】 今回、くいが残ったということについての、まず理由でございますが、まず、第一中学校の東校舎に既存の古いくいが入っておりました。このくいは、新築当時にくいを設置しておりますので、60年前のものになります。60年前のくいの施工につきましては、今とは違いまして、直接くいをたたいて打ち込む、打ち込み工法という工法でくいを設置しておりました。そして、そのくいを関東ローム層の下の礫層という非常に硬い地盤に支持させるというもので、これは想像でしかないのですが、そのくいを打ったとき、その礫層に到達したときに先端が破砕したのではないか、1つはそういうことではないかということと、もう一つは、経年劣化により、そこで何らかの破壊が生じて、そこから水などが入って鉄筋が腐食して、時間とともにそこが腐って、くいを引き抜くときに離れてしまったのではないかというふうに考えております。ですので、我々としては、設計の中でケーシング工法という形で今回くいの引き抜き工事を行いました。
今回、本多委員からお話しいただいた予見の可能性ということでございますが、我々としては、なかなかそういった事象については予見できなかった、監理者についてもできなかった。これが、ほかの現場でも多発しているということではなくて、今回監理者として入っている佐藤総合計画のほうでも、1件こういったことを経験した──最近なのですが、あったということは聞いているのですが、設計の中では、こういったことも含めて設計に盛り込むということは難しいというか、できなかったというのが実情でございまして、我々としては、予見できない事象が発生したというふうに捉えております。
以上です。

本多夏帆
888【本多委員】 御説明ありがとうございます。分かりました。多分、昨今のインフラを全部建て替えていくようなタイミング、社会的に恐らくそうだというふうに思っていて、60年前にくいを打ったということで、あとは、礫層ですか、地層の部分の硬さというのですか、そこについての影響だとか、こういったことについては学術的な部分だったり、様々なところでのデータの蓄積だったりとかということから、ではこっちの工法のほうが最初からよかったのではないかとか、そういったことについては、これから恐らく研究が進んでいくものではないかなというふうに思ってはいるのですけれども、なので、今回のこの経験というところも、また当然庁内の中では、これからどんどん改築がいろいろなところで進んでいきますから、どういうやり方で一番初めにそれを造ったのか、これからそのくいの引き抜きは多分いろいろなところで出てくる工事になるというふうに思っているので、これは金額的にも事前に説明いただいたときは5,000万を超えるということで、やはり大きな金額というところもありますし、あとは、先ほどお話にも出ていましたけど、工事がまたさらに追加になる。全体の工期には影響しないかもしれませんが、少し隙間があった時間のところにそれをやるということだと思うので、ほっと皆さん静かになって少し落ち着いたところで、またそういった時間がなくなってしまうというところも、日常的にこれまで、仮設の揺れのこととか、様々な思いを皆さん感じられていることというのが共有されている中で、やはりそういった影響が出るということは、私たちはこうやってお話をしているだけで、日常的にそれをずっと感じているということはないですけれども、そこにいらっしゃる生徒の皆さんだったり、先生たちだったり、地域の皆さんは、すごくそれをストレスに感じていらっしゃるところもあるというふうに思っています。だから、全体の工期に影響しないからいいということではなくて、やはりそこに対しての最大限の配慮というところはお願いしたいというふうに思っています。ここについては、これからどのような説明というのを生徒さんだったり地域の皆さんにされるのかということについても教えていただければというふうに思っています。
先ほど予見可能性のところで、こういったところの予見可能性はなかなか難しいというところは理解するところではあるのですけれども、これは、今回大きなコストがかかる、でも今後の安全性のためには当然やらなくてはいけないという状況の中で、やはり原因をきちんと分析しておくことというのは必要だと思っていて、先ほどの、先のほうが今中に入ってしまっている状態だと思うので、そこをこれから出していったときに、どういう分析を今後されるのか。それを出して、捨てておしまいということではないというふうに思っているのですけど、今回こういったことが起きて、では、これを一つのデータをきちんと取るというか、まずこれは何でこういうことになっているのだろうというところ。残ってしまった原因、今は想像でというふうにお話をされています。今はこういう状況でこうなっているのではないか、だけど、先のところが取れやすいような状況が起きているのか、本当に経年劣化なのか、どういうものなのかというのは、その物を出してみれば分かることもあるのではないかなというふうに思いますけれども、今後それをどういうふうにするのか、追加工事をやるということだけでおしまいということなのか、そこについても教えてください。
889【西館学校施設担当課長】 まず、1点目の工法の件でございますが、今回、設計当初採用した工法はケーシング工法という工法になります。今回、地中障害を取るに当たりましては、BG工法という工法で取るということになります。ケーシング工法というのは、くいの周辺摩擦力を開放するという趣旨で、ケーシングでくいと土の縁を切るということをまずやりまして、縁が切れた段階で、くい頭にワイヤーをかけて引き抜く、引っ張り上げるという工法でございます。一方、BG工法は、地中の土を全部掘り上げるという工法になりますので、設計当初からこのBG工法を使うとなりますと、非常に多額の費用がかかるということで、本来、ケーシング工法で全て抜ければ、余計なという言い方はおかしいのですが、多額の費用をかけずに抜けますので、最初からこのBG工法を採用するというのは、やはり金額的にも難しいというふうに考えております。
今回こういった経験をして、我々としては、やはりこういうことが起こり得るということはしっかり頭に入れて、万が一そういった事象が起きた場合は、速やかにそれを取るための段取りをするということを、これからは今回の経験を生かしていきたいというふうに考えております。
それと2点目でございますが、市民の皆様、それから生徒さんたちへの周知につきましては、こちらは説明会ということは考えておりませんが、建て替えニュースですとかビラを配布するなど、こういった事象が起きたので追加で工事をやらせていただきますということは御案内したいというふうに思っております。
それと、3点目の原因分析でございますが、こちらについては、我々としては1か月以上かけていろいろ検討を進めてきたのですが、なかなか土の中のもの、そして60年もたっているということで、構造の専門の人間も入れながら検討したのですが、明確な原因を出すことは非常に難しいという状況でございます。今回、BG工法でくいの先端を取るということで進めますが、もしかすると、くいを打設した段階で、礫層に入ったときに先端がもう砕け散っていると、単純に礫層の砂利と一緒に上がってきてしまうと、先端がその形で残って出てこない可能性もあります。出てくる可能性もあります。ですので、これはやってみないと分からないというところがございますので、我々としては、できる限り原因分析はしたいと思いますが、明確な原因が出せるかどうかというのは、何とも難しいかなというふうな状況でございます。
以上です。

本多夏帆
890【本多委員】 ありがとうございます。1つ、生徒さんや周辺の皆様に対してというところは、これまでも、とにかく情報を出してほしいということを地域の方々からも、説明会でもとにかく説明をきちんとしてほしいし、情報が欲しい、そうでないと、やはり不安がどんどん蔓延していってしまうというところもあると思いますので、やはり一つ一つ大切な機会として捉えて、できる限りのことをやっていただきたいと思うので、そこはお願いします。
原因分析のところは、それを専門的にやる、時間とお金をかけていくということも難しいという、可能性としてもどうなるか分からないということだとは思うのですけど、恐らく今回のことというのは、今後の改築全般、学校関係というのは特にということだと思いますけど、もしこういうことが起きるというふうに、やはり今後も可能性はありますよね。だから、そこの部分というのは、工期への反映だとか、そういったところにも考えていかなくてはいけない、盛り込んでいかなくてはいけないところになるかもしれないですし、できるだけ予測をしていくということの中には恐らく入ってくるのではないかなというふうに思います。これは多分、恐らくさっきの話だと、最初からBG工法をやるのは難しい、コスト的にも高過ぎるということで、では、今までどおりのやり方というのでやって、それでも抜けない部分が出てくるということを考えたときには、こういった追加をする可能性があるよということについては、コストもそうだし、時間的なところというのも含めて考えていかないと、また、このぱつぱつの工期の中で、あれこれ後からイレギュラーでというふうな形にどんどんなってきてしまうのだなと思うので、最初からそれを全て予算に組み入れるということではなくて、工期的な部分だったりというところは今後の部分にしっかりつなげていっていただきたいです。
あともう1点だけ、すみません。先ほど、この部分の費用については契約差金を使うということがお話にあったのですけれども、契約差金をこうしたことに使うということについて問題はないのかということを一応確認させてください。
891【西館学校施設担当課長】 まず、工期の件でございますが、学校改築は、子どもたちが待っているという形の中で、かなり厳しい工期の中で我々も対応しているところでございます。こういった何か起きたときの余裕を持った工期というのは盛り込みたいところではありますが、なかなかそれをやりますと、工期がどんどん延びていくということになりますので、バランスを考えながら、そこは考えていきたいなというふうに思います。
あと、2点目の契約差金の件でございますが、こちらについては、財政課のほうとも相談をして、このお金を使って契約をするということで問題ないということで話はいただきました。
以上です。

本多夏帆
892【本多委員】 分かりました。そうすると、まず契約差金のところですけれども、こうしたやり方で市として問題ないということなのだとは思うのですが、今回こういった事前の御説明も回っていただいて、私たちもこうやって知ることができて、やはりこういう今までの話にない部分で、かつ、金額も大きいというようなことというので、契約差金でこれをやりますというので今回は説明があったので、非常にその意味では内容も理解することができましたし、どういうことでこのお金を使っていくのか──通常であれば補正予算とかが出てきて、それで新しい予算としてそれをどうするのかという審議ができるので、そこで改めてお話をしていくということが可能だと思うのですけど、今回のケースはそうではないので、本当は今日はこの工事契約のお話をする全般のところで、関連する内容としてこうやって質疑をさせていただいていますが、やはりこういったことというのはしっかりと今後もお伝えをしていただいて、何に課題があって、こういうやり方で本当に問題ないのかということについて、やはりその都度お話をしていかないと、例えば後で決算になったときに、そこで振り返ってお話をする、何でこのお金はここに新しいものが出てきてしまっているのですかみたいな話になってしまうと、やはりそのときのことはそのときでしかこうやって確認できないようなことというのも、タイムリーに確認をさせていただくことというのはすごく大事なことだというふうに思っているので、こういったことは多分また今後もあり得る、契約差金を流用するというのですか、それを充当してやっていくということについては、やり方としていいにしても、内容として透明性を確保していく、皆さんがきちんと内容を理解した上でお金を使っていくというところにとってはとても大切な部分だと思うので、やり方としては議会にかけるような事項ではないにしても、今後もこういうふうにお話をしていっていただきたいというふうに思いますけれども、そちらについての御見解をお願いします。
893【伊藤副市長】 契約差金につきましては原則凍結というのが原則です。それにつきましては、年度当初の財政課による庁内への説明会でもそのように説明をしておりますし、方針としてもそのように庁内に周知しております。ただ、今回のケースというのは、一中の全体工事の流れの中であったということ、突発的な事象であること、急を要することということで、イレギュラーな対応としてこのような措置を取らせていただきました。もちろん、新規の事業などということで契約差金を使うということは原則あり得ませんので、今後とも引き続き議会と情報共有しながら事業を進めていきたいと思います。

山本ひとみ
894【山本委員】 それでは私も、この一中の改築工事に関する契約案件について質問を幾つかさせていただきたいと思います。
まず大きな1点目ですが、入札の辞退ということに関して伺いたいと思います。今回は、工事請負契約だけが辞退という人がお二方いたわけです。もちろんこれまで入札不調があったわけですから、それで影響が出た。特に学校に通われる方やその保護者の方などはいろいろ御心配があったかと思うのですけれども、入札者が決まって私もよかったと思っておりますが、この辞退ということに関して、武蔵野市の場合は、辞退が可能な期間というのが決まっていると思うのですけど、それがどうなっていて、これは確認でございますが、その場合、ペナルティがある自治体とそうではない自治体もあるというふうにネット上ではありますけれども、武蔵野市の場合、辞退に関して何か取決めがあるのか、そこを伺いたいと思います。
895【長坂管財課長】 辞退に関して、辞退された方々にペナルティがあるかどうかというお話かと思いますが、そういった制度は設けておりません。辞退された方に対して、ペナルティを科すということはございません。

山本ひとみ
896【山本委員】 分かりました。ありがとうございます。今回、分かればなのですけれども、辞退した人というのは辞退届とかを出すのかなと思いますが、その理由というか、背景とか、事情が変わったとか、価格の折り合いがつかなかったとか、いろいろな理由があると思いますが、個々の企業の理由というのは私たちにとってすぐには分からないわけなのですけど、どういう状況か分かれば教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
897【長坂管財課長】 今回辞退された理由でございますが、予定価格に収まらなかったこと、技術者の確保が困難であったことということを聞いております。

山本ひとみ
898【山本委員】 御説明ありがとうございます。今、電気代も高騰している、物価もそれに伴って結構高騰していて、かつて少し前にこの一中で入札不調もあったということで、いろいろ困難なことが事業者の方にもあると思うのですけれども、辞退の理由というのは、では、文書で出てくるという理解でよろしいですか。
899【長坂管財課長】 電子入札で行っておりますが、そこで辞退理由を明記していただく箇所がございますので、そこで記載いただいたところでございます。

山本ひとみ
900【山本委員】 分かりました。辞退に関してどういう事業かなというのも知っておいたほうが、それぞれの事業者さんが抱えている状況、こういった事業に携わる技術者や実際に現場で働いている方の事情等もあると思いましたので、聞かせていただきました。どうもありがとうございます。
それでは、次の質問をしたいと思います。次は、解体工事の件を何人かの方が聞かれておりますけれども、私のほうは、ここということでは全然ないのですけれども、私がこの二十数年間で、市内でいろいろこれまでの比較的大きな建物が除去されて新しいものができるというときには、解体工事に関しては、かなり近隣の人からの不安とか、批判とか、課題というのが寄せられました。今回解体工事をする必要性はもちろんあると思います。御説明もいただいたので、内容は分かりました。近隣の方への説明とか、どういう形で説明をしてどうなっているのか。割と騒音とか振動に関して、これまでだったら意見が寄せられていたのですけれども、これは一中の場合どうかという話ではございませんので、今回、工法もいろいろ配慮されているというふうに伺いました。近隣に対してはどういう説明があって、どういう状況かというのを教えていただきたいと思います。
901【西館学校施設担当課長】 今回の解体工事の追加工事に関します御案内につきましては、近隣の方にはビラを配布させていただいて、こういった工事をいつからいつまでやらせていただきますということを御案内したいと思っております。新築工事につきましては、工事説明会という形で、別途説明会を設ける予定でございます。
以上です。

山本ひとみ
902【山本委員】 御説明ありがとうございます。私の聞き方が十分ではなかったら申し訳ないのですけど、解体工事そのものはビラを配布するということでよろしいのでしょうか。それで、その後の新築工事は説明会をするということでよいのかな。そうすると、解体工事そのものに関しては、例えば騒音や振動等の心配とか意見というのは今の段階では寄せられていないという理解でよろしいでしょうか。
903【西館学校施設担当課長】 解体工事におきましても、工事に先立ちまして説明会のほうは実施をいたしております。今回、解体工事で一番振動ですとか騒音が出たのは、やはり基礎のコンクリートの塊を取るときが、一番音とか揺れとかが発生しました。それで、今回これから行うくいの先端を取る作業につきましては、土に穴を空けていく作業なので、大きな振動は出ないという工法でございます。ただ、かなり大きな重機が現場の中を動きますので、重機が動くことによる揺れというのは発生しますが、工事自体の音とか騒音というのは、今まで実施してきた解体工事よりも大きな音、振動が出るということはないというふうに想定しております。
以上です。

山本ひとみ
904【山本委員】 御説明ありがとうございます。そうしますと、今後の残っているくいの先端を除去する作業については、これまでよりも騒音等は少ないのではないかというふうに考えているということでよろしいのですね。
では、あと、今後そういった形でかなり残っているくいを除去した場合に、地盤が緩んでしまうとか、不安定になるとか、そういう心配がないのかということを伺いたいのと、あと、重機というのが結構大きな機械だと思いますけれども、工事に関しては、交通安全対策ですか、車両が移動する場合について、どういう経路なのかということについても説明は既にあると思いますが、その点を伺いたいと思います。
905【西館学校施設担当課長】 今回予定しております工事につきましては、直径1メートルの穴を、今、想定ですと22か所空ける予定でございます。22か所に直径1メートルの穴が空きますので、そこの土は全部出してしまいますので、そこに流動化剤という、土の強度よりも高い強度のものを戻します。まず解体についてはそういった方法でやらせていただきます。
新築工事のほうの新築建物への影響でございますが、新築建物につきましては、そういったことを加味して、くいの上部、先端支持力というのは、当然礫層で支持を得ますが、周辺についての摩擦力というのは、やはり摩擦力ですとか水平力については一定低減をかけて構造設計をしているというふうに設計事務所ともお話をしているところでございますので、そこについては、しっかりそういった対策は講じております。
それと、重機の搬出入の経路でございますが、経路につきましては、やはり第一中学校につきましては、かたらいの道しか経路がございませんので、今までどおり、第一中学校の西側のかたらいの道を井ノ頭通りからずっと北上していくということで、今までの解体工事と同じルートで進めさせていただきたいというふうに考えております。
以上です。

山本ひとみ
906【山本委員】 分かりました。解体工事に関して、内容が今の説明で理解できましたが、従来の私の理解は、かなり解体工事に関して、とりわけ騒音とか振動等で周辺の人からいろいろ御意見をいただくことが多かったので、今回工法も工夫されているということもございましたので、工事車両に関しては十分安全に気をつけられて、近隣理解を進めながらやっていただきたいと要望したいと思います。
続きまして、全体の工事内容について伺いたいと思います。まず、近隣の人も含めて、学校というのはもちろん災害時は避難所になるわけで、昨日の総務委員会でも、避難用の井戸がそれぞれあるという話がお話の中でありました。私も、避難用の井戸とかトイレがどうなるのかとか、そういう辺りを気にしているわけなのですけれども、1階の平面図等を見た感じだと、災害用の井戸というのが見当たらないのですが、私の目が悪いのか、どこにあるのか、もし私が見落としていたら大変申し訳ないのですが。マンホールトイレというのはありますよね。防災備蓄倉庫というのもあります。どこに避難用の井戸はあるのでしょうか。
907【西館学校施設担当課長】 まず、1点目の井戸の件でございますが、井戸につきましては、配置図2)を御覧いただければと思うのですが、市道102号線と書いてある大正通り沿いに井戸がございます。ここは今回工事でいじりませんので、そのままになります。
それと、防災用のマンホールトイレにつきましては、これは2期工事になりますので、今回の工事では設置いたしませんが、最終的に完成した折には、新体育館とプール棟の間にマンホールトイレを設置する予定でございます。工事期間中につきましては、旧体育館の東側に現在第一中学校についてはマンホールトイレが設置されておりますので、これが完成するまでは使えるということになります。ただ、解体工事、2期工事が始まって旧体育館を解体した場合は、どちらのマンホールトイレも使えなくなりますので、その時点での対応というのは防災課と協議が必要だというふうに考えております。
以上です。

山本ひとみ
908【山本委員】 ありがとうございます。避難用の井戸というのが大正通り沿いだというお話でしたが、結局、この地図には書いていないわけです。書いていないことというのは、何か理由があるのですか。もちろん、毎回使うわけではないけれども、しかも、災害はないほうがそれはいいと思いますが、でも、災害に遭ったら、ふだんは学校にあまり来ない人も来られるわけです。だから、どうやって水を浄水するかということが問題になっているというふうに理解をしております。書いてあっていいと思ったのですけど、それは何か理由があるのでしょうか。
909【西館学校施設担当課長】 計画書のほうには書かせていただいているのですが、今回この図面については、建築工事に関する内容を記載させていただいておりますので、防災の観点については、この平面図には記載をしていないところでございます。
以上です。

山本ひとみ
910【山本委員】 分かりました。建築工事の図面だからそうしたということで、そういうものかというふうに理解はしましたが、一覧して、手を入れるかどうかにかかわらずあったほうが、見た際に分かりやすいかなというふうに私は思っているので、それは要望としてお伝えしたいと思います。
引き続いて工事の内容のことを伺うのですけれども、私自身は、今トイレのことというのが、やはりトイレはたくさんの方が使うし、例えば男性が使う場合も、女性が使う場合も、それから、性をトランスした人、性を変えた人が使う場合というのもやはりあります。それから障害がある人が使う、障害というのは、その方々がおむつをしている場合もあるかもしれないし、いろいろなことがあると思うのですけれども、もちろん、全てのトイレをそうしてほしいというふうには現状言えないかもしれないのですが、ここで見ると、全てのトイレに多目的トイレがあるというふうには言えないのかなと思います、4階までありますが。そういう理解でよろしいのでしょうか。
あと、トイレの中身というのは、いわゆるユニバーサルシートがあったりする。むしろ学校だから、ベビーキーパーが各階に要るということはないとは思いますけれども、でも、赤ちゃんを連れた人が来るかもしれない、災害だったり、参観に来たりとかあるかもしれないのですけど、そういうトイレの仕様というのはどうなっているのか。多くの人が使いやすい清潔なトイレがいいと思うのですけれども、それについて伺いたいと思います。
911【西館学校施設担当課長】 トイレの件でございますが、トイレにつきましては、まず1階の体育館の横に多目的便所と書かれているところがございます。こちらのトイレにつきましては、災害時にも使用するトイレになりますので、オストメイトですとか、大人の方が横になれるベッドを設けたりとかというトイレをしつらえております。そして、各階につきましては、車椅子用のトイレを各フロア1か所ずつ設けております。そこについては、ベビーベッドとかというのは用意しておりませんが、車椅子の生徒さんが使えるようなしつらえのトイレを各階に設けているという状況でございます。
以上です。

山本ひとみ
912【山本委員】 トイレの仕様について伺いました。トイレに関しては、1階は地域の人が使うことを想定してやっているということで、2階以上は、これで見るとトイレが2か所ありますが、その1か所に多目的というのがあるわけで、この多目的というのが、いわゆる身体障害がある人が使えるということになっているのかな。そうすると、例えば、生まれたときの性に違和感があって変えたいとか、そう思っている人がいるとしますよね。そういうことに関しては、トイレは多目的トイレを使うという、本人が選ぶことだとは思いますけれども、そういうことに関してももう配慮しているのか、説明があるのか、伺いたいと思います。
913【西館学校施設担当課長】 LGBTQ対応につきましては、基本計画・基本設計の中でも議論になりました。学校とも協議をしまして、そういったトイレを特別に設けるというのは、ちょっとまだ時期が早いのではないかということになりまして、子どもたちが選べるトイレということで、今回は設定をさせていただきました。将来対応として、もしそういった男女それぞれトイレを設けるという時代でなくなったときには、それに対応できるような形を取れる設計としております。
以上です。

山本ひとみ
914【山本委員】 ありがとうございます。LGBTQへの対応を設計の段階で検討してやってきたということに関しては、現在必要とされることについて配慮があったというふうに評価をしたいと思います。私としては、1階にあるところに関して、本当にいろいろな方が使うということを想定すると、シートも大きかったり、人によっては引き出すのが大変だとおっしゃる方もいて、いろいろな意見があるのだなということを考えていますけど、これまでに比べてトイレがいろいろな方に開放されていく仕様になっていること自体は、ぜひ進めていただきたいと思っています。
ベビーキーパーというのも1階のトイレにはあるのですか。

浜田けい子
915【浜田委員長】 お答えできますか。
916【西館学校施設担当課長】 先ほど申し上げました1階の多目的便所については、大人、子ども、身障者、それから赤ちゃんをお持ちのお母さんでも使えるようなトイレのしつらえを考えております。
以上です。

山本ひとみ
917【山本委員】 ありがとうございます。すみません、言葉尻を捉える形になって申し訳ないのですけど、赤ちゃんを連れているのはお母さんだけではないし、おばあさんだったり、おじいさんだったり、別の人だったり、お父さんだったり、いろいろな方がありますので、そこは念のためで、そう思っていらっしゃるとは思いますけど、一言申し上げたいと存じます。
最後に、今後の問題として、私がずっと訴えている教育のことで伺いたいのですが、それは、学校というのはインクルーシブな教育をしたほうがいいと私は思っているのです。インクルーシブというのは、障害があってもなくても、本人が通常学級にいたいとか、この学校がいいと思ったら、それをかなえることができる、そういう教育がいいということは一貫して訴えてきて、それに必要な手だてを、介助員制度やエレベーターの設置等でずっと何年も訴えてきております。私はそういう考えを一貫して主張しているのですが、前のときもちょっと伺いましたけれども、この図面だと、不登校になって通常学級、普通教室には行きたくない、行けないが、学校に行ってみようかなと思った人がいるとしたら、それはどこにいるのでしょうか。
918【西館学校施設担当課長】 不登校の生徒さんの居場所ということで、これも基本計画段階から、指導課も含めていろいろ議論をしてまいりました。今回、第一中学校、第五中学校につきましては、そういったお子さんたちを集める部屋は設けないという方針になりまして、様々多様な場所を設けております。例えば、2階のラーニングコモンズにそれぞれ多目的室を2部屋設けたりですとか、あと、3階に上がりますと、吹き抜けの周辺に、ガラス張りになりますが、そこの周りに1人ずつ座れる自習できるようなスペースですとか、あと、4階に上がりますと、音楽室の前に自習ラウンジというところがありますが、こういったところで、通常、授業時間ですとここに子どもたちはいない時間になりますので、そういったときにこういったスペースを使っていただくというような、様々な場所を設けさせていただいておりますので、こういう空間を使っていただくことを想定しております。
以上です。

山本ひとみ
919【山本委員】 この図面での、不登校だが学校には行く、不登校というか、教室はどうもと思っている人はそういう自習ラウンジだとか使える場所があるというお話で、固定されたところはないという。以前もこういう話を聞いたわけなのですけれども、それから私は、不登校状態になっていて学校に行ったり行かなかったり、そういう方に何人も知り合いがいて、聞いてみました。私は学校にも固定されたところがあったほうがいいと、やはりそれはそう思います。今後決められるのだったら、部屋を決めて、そこでいつも同じ人がいる、同じところに行って同じような対応があるという、そういう居場所をつくるということは、私はぜひ、これはかなりぜひなのです、ぜひ考えてほしい。これは要するに設計なのだから、看板をどうするかまで全部細目まで決まっているわけではないでしょう。ですから、学校には行ってみようかなと思うけれども教室に行くのはどうかなという人に対して、そういう場所をつくったほうがいいと思うのですけど、教育長、どう思われますか。
920【竹内教育長】 今回の学校の施設整備に当たっては、課長も答弁申し上げたとおり、いろいろと御議論させていただきました。以前、指導課長からは、特定の場所に固定すると、一定のラベリングみたいなことにつながりかねないということも考慮しながら、多様な居場所について引き続き配慮していくと、そういうところに落ち着いたものです。いろいろといわゆるフリースクールのようなものを見に行くと、子どもにとっての、そのフリースクールの場所の中で、いろいろと皆さん自分の居場所の中で過ごしやすい場所を探して、そこで安定したりしているようですので、子どもにとって、自分はどこがいやすいのか、それは様々だと思います。その中で、現在の学校の中では、家庭と子どもの支援員というスタッフを配置していますので、学校においては常駐型も進めてきていますので、そのスタッフが、それぞれの子どもたちにとって過ごしやすい場所を見つけて、そこにスタッフがきちんと手当てができるように、体制として考えているところでございます。

山本ひとみ
921【山本委員】 教育長の御見解を伺ったわけなのですけれども、これは何度もお話をしていることではありますが、いろいろな人がいるというのは、私も全ての人を知っているわけではないから、私が話をしたお子さんやその保護者の方というのは、全体からすると一部かもしれませんけれども、もし学校の中に普通の教室に行きづらいという子がいたら、それは様々な理由があるわけです。それは会いたくない人がいる場合もあるでしょうし、別の、行事のことがあるかもしれない、いろいろな理由があるかとは思います。だけど、安定した場所で、家庭と子どもの支援員との安定した関係が築けているということは、かなり重要な内容だと私は思っておりますので、今日のお話だと、それぞれの人がそれぞれ選んだらいいというようなお話なのでしょうけど、今後、そういう考えだけでなくて、やはりどこか場所を決めるというようなことに関しても、学校の中で場所を決めるということも、そういう自治体だってあるわけです。ありますよね、学校に行くとすればここと。私の知っているお子さんでも、いつもは行っていないけど、こういうときには行こうとか、行事のこのときには行こうとかということは、それはあります。でも、どこに行くのかというのが、行ってみないと分からないでは、やはりちょっと心配だし、困ると思うのです。だから、決まった場所をつくるということは、今後、検討の余地はありませんか。ここを伺いたいと思います。
922【竹内教育長】 その子にとっての安定した居場所というのは大事だと考えておりますので、そういったことについて、特定の場所を設けるかどうかについては、先ほど来答弁申し上げているとおりですが、様々に研究はしてまいりたいと思います。

山本ひとみ
923【山本委員】 分かりました。では、すみませんが、内容について了解したということにはならないのですけれども、今の状況に関しては、それを配慮して、検討していただいているということはありがたく思います。私としては、特定の場所を決めるということも重要なインクルーシブ教育の一部になる、不登校のお子さんに対する対応の重要な柱になると考えておりますので、これは要望として申し上げておきたいと思います。
質問は以上です。

川名ゆうじ
924【川名委員】 一中の工事については、契約ができてとてもよかったなという印象を持っています。ぜひとも工期はきちんと守っていただくようお願いしたいと思います。
確認なのですけども、前回不調のときには、工事車両の出入り、要はかたらいの道が狭いことでいろいろ工費がかさんでしまうような説明があったのですが、今回の契約で具体的に内容が変わるのかどうか。どういう工夫をして契約に結びつけたというのは変なのですけども、どういうところが変わっているのかについて、まず確認をさせていただきたいと思います。
今回、値段を上げたということなのですけども、当然またスライド条項は入っているという理解でいいのかどうか、これが2点目。
もう1点は、先日、職人さんの当事者にいろいろ伺っていて、行政は人件費が上がっていてどんどんお金を上げているけれども、現場の職人さんは全く上がっていないよという話を聞いたのです。公契約条例があるわけでもないので、なかなか難しいのですけど、本当に現場の人たちにお金が回っているのかどうか、この辺たしか契約のところでもあるはずなのですけど、この辺確認ができているかどうか、この3点について伺わせてください。
925【西館学校施設担当課長】 まず1点目の具体的な変更でございますが、設計の中身に関する変更は行っておりません。今回、車両の搬入ルート等も、新たなものはやはりこの土地柄難しいので、基本は、西側のかたらいの道を使いながら、あと東側は道路が狭いので、小さな車両、通れるものにはそこを使っていく。あと、北側の音楽室棟の横のところの門も、校舎が来ますので、そんなに頻繁に使える場所ではありませんが、そこも一定考慮しながら、搬入経路として考えていくということは我々としては考えております。
それと、大きなところでは金額ももちろんですが、工期は19か月から25か月へ6か月の延長をしております。
それと2点目のスライド条項の件は、今回ももちろんスライド条項も適用対象の工事となっております。
926【長坂管財課長】 3番目の、現場の職人さんに実際渡っているのかどうかの確認なのですが、市としましては、確認する余地が今のところないところでございます。

川名ゆうじ
927【川名委員】 現場の職人さんのところにきちんとお金が回っていればいいのですけれども、そこは難しいし、今現状でどうするという手法はないかと思いますけど、これは現場としては、そういう指摘もあったということで、今後検討していただければと思います。
搬入のところですけども、結局は工期を長くしたことによって、要は小さい車でも回数を増やすことができる、それで工事ができるという理解でよろしいのでしょうか。あの道ですから、あまり大きな車は入れないので、そこがどう具体的に変わったのかについて再度説明をしていただきたいと思います。
もう一つ、くいの先端が残っていた件で皆さんも質問されているのですけれども、これは確認をしたいのですが、引き抜き工事をしていて、いつ先端が残っていたのが分かったのか、その時期がちょっと今不明確だったのです。要は、工事が完了しているはずですよね、なのに、突然くいが残っていたと判明した時期がよく分からない。逆に工事をしている最中に分かっていれば、もっと早く対応できたのかなと思っていますので、いつ分かったのかについて確認をさせていただきたいと思います。
もう一つは、先端も一回埋めてあるわけですよね。そうすると、もう1回そこを掘り返して先端を取り除くのですが、具体的にどういう工法なのか。くいがあるのだったら、そのまま引き抜くとか、周りにケーシングをつけるとか、工法がいろいろあるのですけども、具体的にどうやって引き抜くのか、もう少し詳しく説明していただけないでしょうか。
3点目としては、くいがあちこち残っているということがいろいろ調べていくと出てきていて、一番問題は、そこに空洞を残さない、あるいはそこの土壌をしっかり固めておかないと、ほかの上屋というのですか、上の建物に影響が出てきてしまうということが書かれているのですけども、具体的にその先端部を取り除いた後、土壌をどう回復していくのか、この点についても説明をお願いいたします。
928【西館学校施設担当課長】 まず1点目の搬入についてでございますが、搬入については、これから、請け負っていただく業者さんと、どういった車両でどういった材料を搬入するのかということは、これから施工計画の中で詳細が出てくるところでございますので、現時点でどういった車両が何台とかというところはまだ持ち合わせておりませんので、そこはこれから業者としっかりと打合せをしていきたいと思っております。
ですので、6か月延長したことによって、小さな車でも搬入できる材料もあると思いますので、そういったものを様々使いながら、様々な車両を使いながら、工期を25か月で設定すればやれるということで請け負っていただいたというふうに認識をしております。
それと、くいの先端が残ってしまったことがいつ分かったのかという件でございますが、この件につきまして市に報告がありましたのは7月31日でございます。そして、具体的な工法でございますが、具体的には、今回のBG工法という工法は、円筒形のもので、今回採用するのは直径1メートルのものと聞いております。その1メートルのケーシングを地中に回転させながら掘っていきます。その円筒形の中の土を全部ごっそり出してしまうということで、その下の地中10メートル前後に埋まっているであろう先端部分まで土を全部外に出して、地中障害になるものを撤去するということを考えております。その後の埋め戻しにつきましては、流動化剤という、土よりも強度のあるもので埋め戻すことをいたします。
それと、新校舎への影響でございますが、新校舎への影響については、古い校舎のくいよりもさらに深い位置に支持層を設けますので、そこについては問題ないというふうに考えております。
以上です。

川名ゆうじ
929【川名委員】 くい先端パワーチャッキング工法というのですか、PG工法の正しい名前はそういうことが書いてあったのですけど、これは結構、筒を掘りながら先端を引き上げていく工法で、そのときにも先端に充填材を入れていく、要は、工費は高いけど一番確実な方法という理解なのですけども、そういう理解でいいのかということが1点。
もう1点は、先ほどの答弁の中で、先が砕け散ってしまった場合に、そのケーシングの径よりもっと広がった場合は引き抜けないではないですか。そういう場合はまた別の対応方法があるのかについても確認をさせていただきたいと思います。
あともう1点は、五中のほうは大丈夫だったのですねという、ここも確認をさせていただきたいと思います。
930【西館学校施設担当課長】 BG工法につきましては、すみません、具体的に薬液をどのタイミングで注入するのかというところまで把握しておりませんので、そこは適正な工事方法、施工計画が出てまいりますので、そこで我々もしっかり確認をしながら施工を進めていきたいというふうに考えております。
それと、既存のくいが300パイになります。今回1メートルの直径で掘りますので、もしその300パイの先端部分が、先端でもし砕け散ったとしても、そんなに周囲に何メートルにも広がることはありませんし、万が一広がっていたとしても、その場合は、もう砕けているので、礫層と同じ砂利状になっているというふうに考えれば、本体のくいへの影響というのはほとんど考えられないのかなというふうに考えております。
そして、最後の第五中学校のほうにつきましては、結論としましては、問題なく引き抜けました。第五中学校は引き抜きが必要だったくいが2本だけでしたので、その2本は、両方とも先端も含めて抜けました。
以上です。

小林まさよし
931【小林委員】 お願いします。本件については2つあって、1つは入札に関するものと、それと撤去工事というように理解しています。
まず、一中の改築工事についてお伺いしたいと思います。今回、これまでの質疑の中でも、2者が辞退したというようにあります。その理由が費用、人手というような話がありました。今後も改築工事があると思うのですけれども、現状の建設工事の環境をどのように捉えているのか、まず教えていただければなと思います。よろしくお願いします。
932【西館学校施設担当課長】 現状、ゼネコンさんのヒアリングの中でお聞きしているのは、やはり民間事業がかなり今忙しいということで、新聞等でも報道されておりますが、九州の半導体工場、それから北海道の半導体工場、それと大阪の万博のパビリオン建設、こういったもので、スーパーゼネコンと言われている5社についてはかなり国からも声がかかっていて忙しいということは聞いております。そのほか、中堅ゼネコンにつきましても、やはりかなり工事が忙しいという状況は聞いているところでございます。
以上です。

小林まさよし
933【小林委員】 そういう中では、今回予算は当初予算に比べて1.3倍ということだったのですけれども、今後についても工事が控えているということもあると思うのですけども、しっかりとした予算管理をしてほしい。この予算管理は、予算範囲内にするとかというのではなくて、これからも学校改築工事は続くと思いますので、そういったものを見据えて、しっかりとどのような変化があるのかというのをきっちりと管理してもらいたいというようにまず思います。
一中の改築について、まずこの図面の9ページのところで確認させてもらいたいのですけれども、9ページのほうを見ると、左側のほうに本工事というのと別途工事というのがあります。この別途工事については、これを見る限り、プールとかMachiコモンズとかというのが含まれるのかなと思うのですけど、一応そこら辺、別途工事は何なのかということを教えてもらいたいのと、この別途工事はいつどのように行われていくのか。井之頭小の建築との関係もあると思うのですけど、時間軸でどのようになるのか、御説明いただければと思います。
934【西館学校施設担当課長】 まず、工事範囲でございますが、今回の工事につきましては、議案の4ページ、工事概要の5のところに工事内容を記載させていただいております。「校舎棟及び体育館棟を改築する。改築工事には校舎棟及び体育館棟周りの一部外構工事を含む。」というふうに記載をさせていただいておりまして、今回は我々1期工事と称しておりまして、この部分を、まずこの契約で25か月をかけて第一中学校を令和7年の10月まで工事を進めさせていただきたいというふうに考えております。
そして2期工事に関しましては、既存体育館の解体ですとか、新しいプールの建設、テニスコートの整備、校庭整備など外構工事を含めた工事を2期工事で実施いたします。この2期工事につきましては、井之頭小学校の工事完了後、仮設校舎の解体も含めて工事を進めてまいりますので、令和11年度、12年度にその2期工事を予定しております。ですので、最終的な第一中学校の竣工は令和13年度という計画で今進めているところでございます。
以上です。

小林まさよし
935【小林委員】 ありがとうございます。では、最終的なこの9ページのような図面になるのは令和20年ということでよろしいですね、分かりました。まずはそこを確認させてもらいたかったと。

浜田けい子
936【浜田委員長】 答弁漏れですね。(「令和20年ではなくて令和13年です」と呼ぶ者あり)すみません、きちんと。

小林まさよし
937【小林委員】 令和13年ですね、ごめんなさい、13年ということで確認できました。失礼いたしました。ありがとうございます。
そういう中で、一中の改築工事について費用的なものを見てみたのですけれども、そこについて教えてください。一中と五中を比較しました。五中と一中について、まず、延べ床面積がそれぞれ9,200平米台、正確に言うと五中が9,269平米、一中が9,279平米とほぼ変わらないです。これに対して、総額、これは建設工事と電気設備、機械設備工事を加えた総額というのが、五中が42億900万円とか、そういう数字になると計算しています。一中のほうが、一方で50億7,400万ということで、この差が大体1.2倍というような水準になります。そもそも当初予算として1平米当たりの単価が税抜で38万円だったと。同じからスタートしていると思うのですが、そういう中で直近の資材高騰とかもあって、一中は1.3倍、要は、一中が当初予算から1.18倍の予算で、4月の上旬に当初予算で見に行ったと。そこから1.1倍して1.3倍になったというふうに理解しているのですけども、そうしたときに、五中と一中の工事の総費用差が、1.2倍ではなくて1.1倍だったらすっと分かるのですけども、何でここは1.2倍になるのか、何か違いがあるのか、その事情を教えてもらえばというように思います。よろしくお願いします。
938【西館学校施設担当課長】 費用の件でございますが、まず、2021年5月の基本設計時点、このときの平米単価が、ぴったり38万は税抜きでございまして、税込み41万8,000円になるのですが、これを基本設計時点で割り返しますと、第一中学校が41万8,687円、第五中学校が41万5,084円という金額になっております。その後、2022年12月の当初予算、債務負担設定をさせていただいた時点で、この時点で、18.8%増ということで予算をお認めいただきました。この時点では第一中学校、第五中学校とも同じく18.8%で予算をお認めいただいております。その後、工事を起工する額としましては、第一中学校は1.18倍でやっておりますが、第五中学校は、結果的に1.16倍という積算になっております。そして、2023年4月の落札額ベースでいきますと、第五中学校は1.06という結果になりました。そして、第一中学校につきましては、1.18倍で不調という結果になりましたので、さらに補正を組ませていただきまして、この段階で2021年5月の基本設計時点よりも1.325のアップということで、約3割増という金額を設定させていただいております。再起工ですね、起工としましては1.32、そして、結果的な入札についても、若干金額は下がったところではございますが、1.30ということで、当初から御説明をさせていただいたとおりの1.18倍、1.3倍というのは、一中、五中特に変わりはございませんので、恐らく、落札ベースなのか、設計ベースなのかというところで若干そこの数値の違いが出てきているのかなというふうに考えております。
以上です。

小林まさよし
939【小林委員】 御説明御丁寧にありがとうございます。そういう中で今確認できたのは、五中の入札がある意味安く済んだということなのかなと思うのですけども、逆に、これは今の状況で大丈夫なのというふうにも思ってしまうのです。直近の一中の入札は1.3倍でも手を挙げなかった業者が2者あったという中で、今これから始まるのに1.06倍でいけるのかというところ、ここについては本当に注意が必要だと思うので、工期も短いので、本当にしっかりとした対応をお願いしたいというように思います。それについて何か御見解があれば教えていただきたいと思います。
くい撤去工事についてお伺いしたいと思います。これについて、これまでお話もあったのですけども、もう少し正確に、工期と費用、あとは契約形態について、まず教えてもらってもよろしいでしょうか。お願いします。
940【西館学校施設担当課長】 第五中学校につきましては、委員おっしゃったとおり、19か月という工期の中で、費用につきましても、第一中学校と比較すると7億円近い差があるという状況の中で、五中については厳しい状況が続くというか、厳しい状況の中でスタートしているという認識は持っております。現場のほうの対応としても、かなり一生懸命やっていただけております。我々としても、やれるだけのことを協力はしていきたいと思っています。やはりまちなかでの工事なので、近隣の方からもいろいろ御意見をいただいているところなので、そういったことも対応しながらということで、非常に難しい工事であることは間違いないのですが、管理者である佐藤総合計画とも、3者、週1回、建築、電気、機械の担当者が集まって、工程管理、それから工事の調整等を進めながらやっておりますので、今ここで必ずやりますと言い切りたいところではありますが、しっかり進めたいとは思っております。
それと、費用については、やはりスライド条項がありますので、ここの対応はやはり必至なのかなというふうに考えております。
それと、くいの撤去工事に関します工事期間につきましては、9月の末に何とか契約ができれば、早ければ10月いっぱいで撤去が可能かと思ってはいますが、やはり天候等の関係もございますので、11月末という想定で工期を設定しております。
費用に関しましては、今、約5,500万円という費用で契約を進める予定でございます。契約につきましては、解体工事を請け負っております事業者と随意契約を予定しております。理由といたしましては、くいの引き抜き工事も含めて、この解体工事業者が工事をやっておりますので、実際にこのくいの位置を十分把握しているということがありますので、くいの先端の位置が地中のどこなのかということがよく分かっているということと、現場の状況、周辺環境もよく分かっているということ、それと、機械もいつ入れられるというような話も進んでおります。進んでいるというか、そういうヒアリングもできておりますので、第一中学校の本体工事への影響を与えないためにも、この解体業者にやっていただくということがベストというふうに判断をいたしました。
以上です。

小林まさよし
941【小林委員】 ありがとうございます。まず、工期のほうです。近隣の方々もいろいろな影響があると思いますので、急げばいいというものではないと思うのですけれども、丁寧に説明もしっかりして、周知、チラシを配るとかという話もありましたけど、そういうものもした上できっちりと進めていただきたいと思います。
随契については、要は地方自治法234条、施行令167条かな、で随意契約していいというように定められているところでの対応という理解でいいのか、一応教えてください。
あと、先ほど契約差金の流用についての話がありましたけども、この点について、規則等で市ではどのように定められているのか、これについて教えていただいてもよろしいですか。何かあれば、ないならないなのかもしれないですけど、あったら教えてください。
942【伊藤副市長】 契約差金については、規則等はないというふうに認識しております。
943【西館学校施設担当課長】 今回、随契につきましては、地方自治法施行令167条の2の第1項第6号の適用で随意契約をしたいというふうに考えております。
以上です。

小林まさよし
944【小林委員】 ありがとうございました。地方自治法の対象ということで随意契約をするということで理解しました。
契約差金については、規則がないということですね。これについて、もしかしたらまた別途確認することもあるかもしれないですが、よろしくお願いします。
続いて教えてもらいたいのが、くいが残る、この費用について市が負担するということと判断した理由についてと、昨日会派説明があったわけなのですけども、議案に合わせて議会に会派説明ということではなくて、なぜ行政報告をしなかったのか。私はそれをするべきだと思うのですけれども、そこについて、なぜしなかったのか教えてもらってもいいでしょうか。お願いします。
945【西館学校施設担当課長】 今回のくいの先端が残ってしまった事象につきましては、設計当初に予見できなかった事象でございます。そして、設計の中では、すみません、繰り返しになりますが、今回のくいを引き抜く工法はケーシング工法という工法で、この工法では、こういった事象が起きたときには撤去ができないので、その工事の中では、設計には含まれていないという状況です。今回くいが残ったことによって、別途BG工法という工法で取るに当たりましては、別の機械を持ってきて作業しなければいけないということで、設計の中には盛り込んでいないものでございますので、追加の費用を払うことに関しては妥当だという判断をさせていただきました。
それと、行政報告をしなかった理由ということでお話をいただきましたが、金額については5,500万という非常に大きな金額でございますので、ここは我々としても、こういった金額を市民の皆様の税金を使ってやらせていただくということは深く受け止めているところではございます。行政報告ということで、そこの部分につきましては、現場は、やはり地中障害等、工事を進めていくといろいろなことが起きてまいります。今回、解体工事の一連の流れの中で作業も進めさせていただきたいというところで、行政報告はせずに、会派回りで皆様に周知をさせていただいて進めたいというふうな判断をさせていただきました。
以上です。

小林まさよし
946【小林委員】 行政報告の点についてなのですけど、問題が発生したときの初動が、市の対応について、私は問題があるのではないかと思うことが最近しばしば見受けられます。この点については、また別の機会でお話ししようかなと思っているのですけれども、問題が発生したときは、矮小化するのではなくて、きちんと誠意を持って説明して、それに対応するという姿勢を示すほうが、議会としても理解しやすいと思いますし、市民としても同じだというように思いますので、今後の対応、先ほどほかの議員からもありましたけども、五小、井之頭小、ほかの学校もこういう場面に直面するかもしれない。こういったときは速やかに報告してもらいたいと強く要望します。
また、このくいの問題がどのような状況かというのは、私も本当に原因をしっかり追及してもらったほうがいいと思いますので、そこについてもお願いしたいというように思います。加えて、最後、重なりますが、ビラをまいての周知、くいのほうについてはしっかりと周知をしてもらいたい、これを要望したいと思います。
以上です。

浜田けい子
947【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
これより討論に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)

浜田けい子
948【浜田委員長】 これにて討論を終局し、直ちに採決に入ります。
採決は、1件ごとに行います。
まず、議案第74号 武蔵野市立第一中学校改築工事請負契約、本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。
(賛成者挙手)

浜田けい子
949【浜田委員長】 挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第75号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う電気設備工事請負契約、本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。
(賛成者挙手)

浜田けい子
950【浜田委員長】 挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第76号 武蔵野市立第一中学校改築に伴う機械設備工事請負契約、本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。
(賛成者挙手)

浜田けい子
951【浜田委員長】 挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
────────────────────────────────────

浜田けい子
952【浜田委員長】 日程第4、議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)第1表 歳入歳出予算補正中、歳出 第2款総務費中、第1項総務管理費中、第15目児童対策費、第10款教育費を議題といたします。
本日は、議案に関連する資料が提出されておりますので、初めに説明をお願いいたします。
953【吉田子ども育成課長】 議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)に関しまして、多様な他者との関わりの機会の創出事業費補助について御説明いたします。
この補助事業は、幼稚園や保育所等に在籍していない未就園児、原則ゼロ歳から2歳児までに対して、例えば毎週同じ曜日の同じ時間に保育を行うなどの定期的な預かりを行う施設に対して補助を行うもので、本年10月からの実施を予定しております。
対象施設は、市内の幼稚園、認可保育所、地域型保育事業、認証保育所等で、定期的な預かりの実施費用及び開設準備経費について、資料に記載の額の補助を行います。
補正予算額等につきましては、資料に記載のとおりでございます。
以上でございます。

浜田けい子
954【浜田委員長】 説明が終わりました。これより、議案及びただいまの説明に対する質疑に入ります。
955【笹岡委員】 御説明ありがとうございました。多様な他者との関わりの機会の創出事業費について伺いたいと思っています。これが東京都の負担割合10分の10のものということで、結構急に来ているなというふうな印象があるのです。対象が令和5年の10月からということで、もうすぐに始まるわけなのですけれども、ここの部分、現在手挙げがどのくらいあるのかということと、このスピード感、結構速いなという印象があるのですが、こちらの御説明をお願いしたいと思っています。
もう一つは、この対象になる子どもたちは、今現在何人ぐらいいるのかというところが分かればお願いしたいと思います。
956【吉田子ども育成課長】 まず1つ目の御質問の施設の手挙げ数でございますが、現在のところ、令和5年度10月スタートは、幼稚園が3つ、地域型保育事業が1施設でございます。
スピードが速いという御指摘でございますけれども、当初は令和6年度からのスタートも検討はしていたところなのですけれども、幼稚園などから先行して実施したいという御要望もございましたので、それを踏まえて実施時期を検討したところでございます。
対象人数でございますが、この事業を利用する人数を今の段階で正確に予測するのは非常に難しいところではございます。なお、ゼロ歳から2歳までのうちの未就園児は今現在1,600人強いるというふうに推定されておりますので、広く考えると、この方々が対象にはなりますけれども、当然、家庭で保育をするという御要望の方も多くいらっしゃいますので、このうちのどの程度の世帯が使われるかということにはなろうかと思ってございます。
957【笹岡委員】 分かりました。幼稚園と地域型の手挙げがあるということで、そちらの要望を受けて、このスピード感、5年の10月から始めるということを理解いたしました。その現場の声があるのであれば、しっかりと援助していっていただきたいと思っています。
この補助額について伺います。定期的な預かりの実施費用として784万4,000円、1施設当たりの年額とあるのですけれども、こちらの印象としては、1人当たり幾らとかのほうが、補助額としては今までノーマルなのかなと思っておりますが、この1施設当たりというところを確認させていただきたいと思っています。
もう1点は──まずそれをお願いします。
958【吉田子ども育成課長】 定期的な預かりの実施費用につきましては、委員御指摘のとおり、年額で1施設当たり784万円ということになります。これは、東京都のスキームで784万円になっているところです。ほかの事業の多くで、例えば1人当たり幾らだから、掛ける何人で幾らの補助というような事業もありますけれども、なかなか今回の事業は利用の見込みが立てづらいということもあります。その意味では、安定的な事業運営に資する額を東京都として設定したというふうに認識してございます。
959【笹岡委員】 ですので、この議案を見て、結構、東京都がつくってきている設計がざっくりとしているものだなというふうな印象を受けました。どのくらいの定期的な預かりになるか、例えば幼稚園児だったら、プレはやっているところが市内でも4園あって、そこで2歳から預かるとかは、現行のそんなに負担がないままできるのかもしれないのですけれども、では、幼稚園でゼロ歳を預かれるのかとか、それは幼児教育ではなく保育に限りなく近くなっていって、また、その保育と教育の境目もますます分からなくなってきているなという部分で、どのようになるか分からない状態で、結構荒削りな設定でやってきているなというふうに思っておりますが、御見解等あれば伺いたいと思います。
もう1点は、この東京都のほうの設計の説明の部分を調べて読んでみました。そこに書いてあったのが、児童福祉法である要支援児の場合のお話です。要支援児の場合は、関係機関の連携とかをして負担額が変わってくるわけであります。要支援児ですと、その御負担がなくなったり、低所得者の方だと一部負担になったりということが、東京都の説明の部分には書いてあったのですけれども、こうなると、結構その把握の部分が難しいなと思っているのですが、そこの部分は、市としてはどのようにお考えなのでしょうか。どのように要支援児として把握するのかという部分が結構課題があるのかなと思っているのですけども、お考えを伺いたいと思います。
960【吉田子ども育成課長】 今、委員から、東京都のスキームがかなり荒削りなものではないかという御指摘をいただいているところでございます。確かに、東京都に確認いたしましても、細かいところまで規定しているものではないというふうに我々としても認識してございますが、逆に申し上げますと、施設の実態に合わせて柔軟に対応できる事業だとも考えておりますので、施設の状況を踏まえて施設と協議しながら、適切な実施形態というのを考えていきたいと思ってございます。
2点目の要支援児の受入れでございますが、今回の多様な他者との関わりの機会の創出事業というのは、ふだん通っている園児以外の児童の保育を行うということになりますので、施設にとっては、ふだん通っている園児以上に保育が非常に難しい、週に1回だとかいうことになりますと、その園児さんの状況を把握するのも非常に難しいということがありますので、当初、様々な課題ですとか、園にとっては戸惑いも発生することが予想されます。その意味で、当初は、まず基本的な部分から着手いたしまして、そこで実績を積んだ上で、事業の安定性を確保した上で、要支援児の対応についても必要性を検討したいと考えてございます。
961【笹岡委員】 まずはそこまでのところではなく、様子を見ながら行っていくということだというふうに理解いたしました。しかしながら、東京都のほうのしつらえを読んでみますと、結構そういったところにもしっかりと重点が置かれているのかなと思っています。趣旨がそっちにも重きを置いてあるのかなというふうに私は読んでいて思ったのです。なので、最初にこの議案を頂いたときに、とにかく定期的に預けたいという方のニーズに合わせて、保育園とか幼稚園とかその他の場所が、誰でも預けていいよというふうなことなのかなと思ったのですけれども、東京都のほうのスキームを見てみると、要支援児のことに触れていたりしていたので、これは結構、そういった意味では社会的な部分の趣旨も含まれているのかなと思いましたので、最初からとはいいませんが、進むにつれてそういったところにもきちんと対応ができるように、支援とかをしていただきたいと思っております。
もう1点は、これが、東京都が言っている多様な他者との関わりの機会の創出事業費補助についてという部分で、よくあるのが、最初は補助が10分の10で出るのだけれども、何年かしたら自治体負担でよろしくお願いしますみたいなパターンもあるのかなと思っていますが、国が始めようとしていると言われているこども誰でも通園制度、この辺との兼ね合いも含めて、これは今後どのようになっていくとお考えなのか、ちょっとまだ見通しが立てにくい部分もあるとは思いますが、お考えを伺いたいと思います。
962【吉田子ども育成課長】 現在国のほうでも、具体的に誰でも通園制度について有識者を集めて検討を始めたというふうに聞いてございます。この都の事業は、この国の事業に先行した形で都が独自に行っているものだと認識してございますが、国の誰でも通園制度の制度設計によっては、この都の事業も影響を受ける可能性はあるとは思ってございますので、そこの動向についてはしっかり注視してまいりたいと思っております。
963【笹岡委員】 動向を注視ということで分かりましたが、自治体がこの後頑張ってねということにもなるのかなと思っているので、その辺のところも今後予測して動いていただきたいと思っています。
最後に、この多様な他者との関わりの機会の創出事業費補助について、育児の孤立化を防止するとか、あとは、小さい頃から家の中しか居場所がなくて、気持ちに余裕がなくなっている保護者が少し社会と関わりが持てたり、自分の時間がつくれたりということはとてもいいことだと思っています。私も、そういった部分で社会とのつながりが一切なくなった時期というのがあって、そのときの独特の孤立感とか孤独感というのは感じたことがありますので、そういった部分で、地域の保育園とか幼稚園とかとつながれることというのはいいことだとは思っています。需要も一定程度、子どもの特性とかもありますけれども、あると思っています。今後そういったことが、要支援児とか障害のあるお子さんを預けたいとか、そういったお声が出てきたときに、東京都がつくったスキームの趣旨にもきちんと合うように、自治体としても、その現場の支援をしていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

本多夏帆
964【本多委員】 よろしくお願いします。まず、今お話にあった、多様な他者との関わりの機会の創出事業費補助について伺います。今、概要は大体分かったのですけれども、今、令和6年からの予定を早めたというお話があって、先ほどあった幼稚園3つと、あと地域型が1つということが、今回も早めに始められるのではないかということだと思うのですけど、来年以降のところについてというので、既にそこも準備したいというふうな声があるのかどうかということについて1つ確認をさせてください。
それから、開設準備経費が400万、1施設当たり1回限りということになっているのですけども、これは一体どういう中身を想定されているのかということについて教えていただきたいと思います。
利用の見込みが分かりにくいというところで、非常に難しいところはあると思っているのですけれども、今まで市のほうで、余裕活用型一時預かりだとか、定期利用保育についてというところも進めてきたというふうに思っていて、そこへの影響とか、そことの関連というところについても聞かせていただきたいと思います。
965【吉田子ども育成課長】 来年度以降の施設の拡充でございますけれども、今年度、先ほど委員御指摘のとおりの数でスタートする予定になってございます。来年度以降、また幼稚園のほうでもやりたいというような要望をいただいておりますし、また、認証保育所ですとか、そういった施設にもお声かけをして、やっていただける施設というのを広げていきたいと思っているところでございます。
次に、2つ目の御質問の開設準備の経費でございますけど、これは例えば内装改修を行ったりとか、必要な備品を購入したりとか、そういったものに充てられるというふうに考えてございます。
3点目の御質問の、余裕活用型の預かり保育との関係性などについてでございますけれども、今、一時保育は地域によってはかなりニーズが高くなっておりまして、なかなか供給体制が追いついていない中では、これとの併用なども検討いただけるのではないかと思ってございますので、こちらの事業をやったことで、一時保育に対する何か悪い影響があるかというと、そういったことはないというふうに認識してございます。

本多夏帆
966【本多委員】 ありがとうございます。そうすると、今後の保育とか一時預かりというところの拡充がどんどんされていくことというのはすごくいいことだと思っていますし、私も今までそういう一時預かりをどんどんやってほしいとか、いろいろな柔軟な保育という形でやることについては賛同してきた立場なので、それ自体はいいなというふうに思っているのですけども、今お話があったように、例えば現状で空きが出てきている保育園とか、そういったところも出てきていると思います。あとは幼稚園のところでも、なかなかPRに苦しんでいるとか、そういった経営状況というところで、今すごく課題がだんだん出てきている状況だというふうに認識をしていて、今そこの部分へのニーズという意味でいったら、こういう柔軟なやり方というところが、ある種経営に対してプラスになるアプローチになるのではないかなという印象も受けるのですけれども、そういったところについて市がどういうサポートというか、現場のところとコラボしていくのかとか、連携をしていくのかということについて、お考えを聞かせていただきたいというところ。
あとは、そこと関連すると、利用見込みがなかなか分かりにくい中で、この預かりの実施費用については、年額でこういう金額が支払われますというふうになっていると思うのですけど、これは多分実績報告とかをやった後の部分というところで、変動をしたりしない金額ということで合っているのかどうか。これは事業をやっているということによって丸ごとそのまま支払われる、人数とかそういったことではなく、変動しない金額で支払われていくのかということについても確認をさせていただきたいと思います。
967【吉田子ども育成課長】 1点目の御質問の、施設によっては空きが出ている状況の中で、市としてのサポートがどのようにできるかというところでございます。この事業の間接的な効果としては、例えば利用者が少なくなっている園にとっては、経営の安定化に向けた効果は出るというふうに、間接的な効果ではございますが、そういったものもあるというふうに考えてございます。市としましては、やはりスペースが空いていたりとか定員が空いているようでしたら、例えばこういった様々な子育て支援に関わる施策についても各施設に御協力をいただきたいと考えてございます。
2点目の、784万の定期的な預かりの実施費用につきましては、利用人数にかかわらず定額でお支払いすることを考えてございます。令和5年度につきましては半年ですので、この半額にはなりますけれども、基本的には年額、定額でお支払いすることになります。

本多夏帆
968【本多委員】 分かりました。経営状況についてというところは、本当にこれから様々、せっかくやってきたものがなくなってしまったりとかということも、ある種、民間がやっているようなものであれば淘汰されていくということも1つあるのかもしれないのですけれども、でもやはりそういうことではなくて、今までしっかりと保育とか子どもたちに関わる施設として積み上げてきたものというのが、やはり保育行政というのは本当に仕組みによって大きく動いてしまう、やる側からしても非常に見通しが立てにくい難しい事業だというふうに思っていますので、その辺りの連携だとか、本当に早めに事業者の現場の部分というところも酌み取っていただきたい、コミュニケーションを取っていただきたいというふうに思っています。
今、年額でこの金額をずっとやるということになっていると思うのですけども、これ自体は、今後状況に応じて減らす、増やすの両方あると思うのですが、これは東京都のお金なので、どういうふうに考えていくかは東京都が考えることなのかもわからないですけども、そういった意味でも、これも改めて金額について、今後事業者とのヒアリングだとか、やっている部分の中身を、実態をきっちり見ていくというところについては、どのようにお考えなのかということ。
こういうふうにばーんとお金が出てくることというのは、いい面もあるとは思うのですけれども、今、この事業としてどうなるのかなと思っているのは、この事業は、既存の施設がさらにプラスして行うというふうになったときに、どういうお金の流れをたどっていくのだろうなと。人の配置だとか、そういったところも、私も要綱みたいなものを読んだり、東京都のものを見ましたけど、別に取っていかなければいけない。この事業のほうから入ってきた子どもたちと、既に通っている子どもたちとの何か違いみたいなものとかも出てきたりするのかなとか、でも、そこでお子さんたちは一緒に遊んだりとか、一緒に過ごしたりとかということは恐らくあるはずで、保護者の方にとっても、どの事業から自分が問合せして入っていくかによって、例えばでは、やっていいことといけないことみたいなのが全然違う。例えばお仕事で本来は入っているのであれば、仕事ではない日は自分で自宅で保育してくださいと言われているとかという状況があったりする中で、今回のこの事業であれば、子どものためというところも1つ目的としてありますけど、在宅で子育てを行う保護者の孤立防止や負担軽減を図るためという、もう一つ保護者のほうの目的というところもあって、だから、どこから入るかで、どの制度を使うかで、子どもにとっても違いがあり、保護者にとっても違いがありという、これは結構難しい部分があるのではないかなというふうに思っているのです。なので、その辺りについても、市として、事業者とのお話もそうですし、事業者から今度は利用者の方々に対する部分というものでもどういうふうな、違いはあるのだけど、違わないところは違わないしという、この辺の難しさがあると思うのですが、これによってすごく変に縦割りみたいな形になっていく現場というのも違うのかなというふうに思っていて、その辺についてのお考えはいかがですか。
969【吉田子ども育成課長】 まず1点目の定額の費用について、今後減らす、増やすの考え方はどうかというところなのですけども、これについては、現段階で減らしたりとか増やしたりということは想定してございません。今後、誰でも通園制度が始まったりといった影響もございますので、そうした動向は踏まえながら、必要な人員が配置できる金額を確保していきたいと考えてございます。
2点目の、例えば週1回だと在園児との扱いが異なるのではないかとか、施設によって、この事業の中身、目的も変わってくるのではないかというところなのでございますけれども、東京都のスキーム自体がかなり柔軟な対応ができるようなしつらえになってございますので、その意味では、施設の現状にかなり依存する部分も大きいかなと思ってございます。そうした意味では、目的のターゲットを絞りにくい事業であると思ってございますので、その施設の現状に合わせた最適なやり方を考えていかなければなりませんし、そういう意味では、多様なやり方ですとか多様な目的が各施設で残っている、存在しているというような形態での事業実施になるかと思ってございます。

本多夏帆
970【本多委員】 分かりました。かなり保育の部分のこういう預かり事業、子ども関係のところは、ここ数年でがががーっと動いていくものになるのではないかなと思いますので、その辺りはしっかり見ていっていただきたいというふうに思います。
現場のところで、ある種の混乱とは言わないですけれども、違いというものが、よく出てくる部分もあれば、そうではない、ある種もめごとになったり、トラブルになったり、何か本来の目的と違うところに行ってしまったら、すごくもったいないことだというふうに思っております。ただやはり、皆さんもう御認識のとおり、子どものニーズも保護者のニーズも多様化しているという中で、それぞれにできるだけ合わせていくようなこと、こういういろいろなプランが出てくるということは非常に大切だとは思うのですけど、やる現場としてはすごく大変だというふうに思いますので、その辺りは、本当に市がしっかりとサポートをできるような連携体制というのを取っていただきたいと思いますので、そちらのほうはお願いをいたします。この事業は以上です。
もう一つの教育指導費のほうで、学習者用コンピューター修繕・再設定費用ほかとなっているのですけど、約1,900万円の予算が出てきていますが、これについての内容はどういう状況なのかということについて、お知らせをお願いします。
971【荒井指導課長】 内容についての御質問でございます。こちらは、子どもたちの活用頻度が非常に増加したことや、機材の経年劣化など複数の要因によって修繕の依頼数が増大したことによるものでございます。

本多夏帆
972【本多委員】 分かりました。いろいろなところからお声を聴くと、もう台数が足りないとか、壊れてしまって、でもすぐに新しいものが来るわけではないとか、とにかく予備も足りなくなっているみたいな状況は聞いているので、そういったことが現場で起きているのではないかなというふうには思っていたので、ここで改めて予算を組んでやるということなのだというふうに思っていますが、これは、そもそもそういう状況が起きているというところからすると、予測するのもなかなか難しい部分だとは思うのですが、状況の分析としては、今後どうしていくのかというか、こうやって都度、たまったら補正予算、たまったら補正予算ということではないと思うのですけど、見込みとしては非常に難しい事業だとは思うのですが、対策だとか、現場での──なかなか物を壊さないようにするということも難しいのも分かるのですが、対策として様々考えられていることがありましたら教えてください。
973【荒井指導課長】 今回、このような事態を招いた原因を分析していきますと、昨年度3月末に、卒業生などから機材を回収したところ、思いのほか修繕が必要な機材が多かった、その部分が、3月末に回収をしたので4月に一気に修繕を行う必要があったということが原因の一つとして考えられております。毎月の修繕についても、経年劣化の関係から増加しているのは一定事実ではあるのですけれども、一方で、使い方についても、子どもたちもだんだんに習熟してきている部分があって、ここ数か月については微増傾向というところで破損は済んでおりますので、今後大きく数字が跳ねるということは想定しておりません。また、次年度以降については、端末補償制度の適用なども検討して、都度の補正をお願いしなくてもよいような方策を検討しているところでございます。

本多夏帆
974【本多委員】 ありがとうございます。なかなか最初の頃のことなので大変だというふうには思うのですけれども、子どもたちのためを考えれば、余裕がきちんとないとなかなか突発的な事象に対応できないということで、非常にその意味では学びが止まってしまうということは避けたいなというふうに思うところではありますので、その辺りは工夫をしていただきたいというふうには思っているのですけれども、今お話にあった、例えば、今補償の話もありましたけれども、保険とか補償とか、基本的にこういうものというのはそういったものでやっていくというのが一般の使い方ではあるかなと思うのですが、公共の場合、どういうふうにそれが賄われているのかということについて教えていただければと思います。
975【荒井指導課長】 保険についてですけれども、現段階では、特に端末補償制度を導入していなかったところでございます。ですので、今後検討して適切に対応していきたいと考えております。

本多夏帆
976【本多委員】 分かりました。では、それは次年度の予算のところとかで、これが補償費ですよという形で出てくるようなイメージということですか。分かりました。なかなかどれぐらい壊れたりとかということも分かりにくいところもありますし、ただ、今のお話だと、年度替わりのところで操作も慣れていないという中で、いろいろなトラブルが発生することが多いのかなというふうには思いますので、その辺りもしっかり分析をして、今後の安定的な供給というところに努めていただければと思いますので、それはお願いをいたします。
以上です。

山本ひとみ
977【山本委員】 それでは、補正予算に関して幾つか質疑をしたいと思います。
まず私のほうは、先ほど質疑のあった教育費のことで、学習用コンピューターの修繕料が計上されております。これについて伺います。私自身はあまりよく分かっていない人間で、よくそこが行き詰まってしまう。誰かに聞いたらすぐ分かるのだけど、よく行き詰まるという経験を毎日しているのですけど、こういう修繕料というのは、機械本体のものなのだろうけれども、もし修繕が無理だったら、新規に購入するということはあるのでしょうか。そういう費用はあるのかということと、あと、費用負担に関しては、利用する児童生徒が費用負担をすることはないのかということ、2点を確認したいと思います。
978【荒井指導課長】 まず、修繕が不可能だった場合についてですけれども、その場合は、予備機の中から新しく再設定をして、当該児童生徒が使用できるようにして、安定的な学びを継続できるように工夫をさせていただいております。
もう1点の修繕費については、現段階で、児童生徒あるいは保護者に負担をしていただいたという事例はございません。

山本ひとみ
979【山本委員】 分かりました。どうもありがとうございました。ちなみに、修理が無理で新規に買うときには予備費から充当するということだったのですが、それというのは、何%というか、どれぐらいあるものなのですか。パソコンというのも、そんなに──タブレットか──あまり低額とは言えないと思うのですけど、その辺りはどうなのでしょうか。
980【荒井指導課長】 私の先ほどのお答えが、発音が悪くて大変申し訳ございませんでした。予備費ではなくて、予備機、既に各学校に予備の機材を何台か置いているので、その中からということでございます。大変失礼いたしました。

山本ひとみ
981【山本委員】 分かりました。予備費ではなく、予備機、予備の機械という意味ですね、了解いたしました。では、教育費のことはそれで終わりにいたします。
続きまして、説明資料もありました児童対策費の私立幼稚園等助成事業に関連して伺いたいと思います。これは、多様な他者との関わりの機会の創出事業の補助ということで、私も東京都が出しているこの事業の実施要綱はプリントアウトして読ませていただきました。確認なのですけども、今回、この総務費の児童対策費、私立幼稚園等助成事業になっていますが、今年度も、幼稚園及び地域型保育事業において実施の予定ということですけれども、だったらこれは幼稚園の助成だけなのか、今後、地域型保育事業というのは、まだ別途別の補正とかで充当するのでしょうか。そこをまず確認したいと思います。
982【吉田子ども育成課長】 幼稚園につきましては、これまで予算の枠組みがなかったので、今回補正予算として計上させていただいたところなのですけれども、地域型で行う場合は、現段階で一時保育ですとか既存の予算の形態がございますので、その枠組みの中で実施していきたいと考えてございます。

山本ひとみ
983【山本委員】 分かりました。今後、だから、地域型保育事業でこの事業をやる場合には、これまでの予算が既にあるから、それを充当するという理解ですね、了解しました。
それでは、対象のことを伺いたいのですけれども、この資料によると、幼稚園や保育所等に在籍していない未就園児に対して定期的に保育を行う事業ということで、定期的な曜日に預かり保育を実施するということですよね。そうすると、では、東京都の事業実施要綱で事業の内容というのを説明されておりますけれども、1、定期的な預かり、2、要支援児童等の預かり、3、連携調整員の配置、4、利用者負担軽減というのがありますけど、武蔵野市の場合は、この要支援児童等の預かりはやらないで定期的な預かりをするという意味なのでしょうか。この辺の関係を教えてくださいませんでしょうか。
984【吉田子ども育成課長】 東京都から、基本的な部分の定期預かりをまずやること、それで、それ以外のものについては選択的に実施するというふうな話を受けております。先ほど申し上げましたように、最初からフルスペックで事業を実施するのではなくて、まず基本的なところから始めて、そこの検証を行った上で、必要な機能というのを拡充していく、そういった方向で事業を進めていきたいと考えてございます。

山本ひとみ
985【山本委員】 分かりました。ということは、まず定期的な預かりからするけれども、来年、再来年度とか、要支援児童等の預かりをすることもあり得るということになるのですか。そういう方向に踏み出していくということになるのかなと思うのですけど、要支援家庭の児童等ということを読むと、保護者のない児童または保護者に監護させることが不適当であると認められる児童とか、保護者の養育を支援することが特に必要と認められる児童だけでなく、保護者の不適切な育児について地域の関係機関が連携して支援する必要があると区市町村において判断される者とか、いろいろ書いていて、例えばこういうものは、児童への虐待があったりした場合、例えば児童相談所が介入するような事例とかに関わるような児童にも支援の手を差し伸べるというふうにも読めるのですけど、私の理解はそうなのですが、それはどのように武蔵野市としては判断されているでしょうか。
986【吉田子ども育成課長】 要支援児の対応については、委員御指摘のとおりの形で東京都としては事業設計をしているところでございます。先ほど別の委員の御質問で御回答を差し上げましたように、ふだん通っている園児以外の児童の保育を行うことが、施設にとっては非常に難しい面がございます。その意味で、例えば要支援児をいきなり預かれるかというと、まだ現段階では難しいというふうに考えてございます。また、施設側としても、そうした体制をすぐに取れるわけではないというお声をいただいておりますので、そうしたことも踏まえて、今後、まず基本的な部分が安定的にできた上で、各施設で体制が取れましたら、そうした要支援児の対応というものも検討していく必要があると思ってございます。

山本ひとみ
987【山本委員】 分かりました。ということは、まずは定期的な預かりをやっていく。私立の幼稚園が多いけど、地域型の保育園もあると。要支援児童等を預かることに関しては、今すぐ始める状況がないということでよろしいですか。
988【吉田子ども育成課長】 要支援児の対応については、この事業開始当初からは実施しない予定でございます。

山本ひとみ
989【山本委員】 分かりました。要支援児童が武蔵野市でどれぐらいあるのか、なかなか難しい点があろうかとは思いますけれども、でも、いらっしゃるとは思います。そして、児童相談所が今後多摩地域でどういう配置になるのかということも大きな注目を私も持っていますので、要支援児童に関する保護とか支援というのが適切な形で行われることを望んでいることはお伝えしたいと思います。
最後に費用のことをお尋ねしたいのですけれども、定期的な預かりをする場合、東京都の実施要綱で見ると、継続的にやっていくということを書いておりますけれども、費用負担に関しては、例えば、これまでの保育料の考え方だったら、ゼロ歳から2歳というのは、非課税世帯と課税世帯で無償化の適用に関して差がありますよね。課税、非課税で違う、課税、非課税というのを基準にして無償化というのがありますけれども、この事業はその保育料の無償化の考え方とは全然別ということでいいのですかね。
あと、保育料に関して、今後の課題かもしれませんが、認可保育園と認証保育所だったら、保育料の考え方というのが違って設定していますけれども、今後の問題として、市内の幼稚園、認可保育所、地域型保育事業、認証保育所等と書いてあるから、幼稚園でも、保育所でも、地域型保育でも、認証保育所でもやっていきたいのだということになると、今の保育料の考え方が認可と認証で異なっているし、幼稚園とももちろん異なっているのですけど、その辺りの費用負担というのは全然別個で、この事業として設定するということでいいのでしょうか。
990【吉田子ども育成課長】 例えば認可保育施設の保育料とは別の話、枠組みのことだというふうに考えてございます。この事業については、先ほどの定期的な預かり実施事業については、1施設当たり年額での支給を想定しておりますけれども、各園で実費相当については利用料として徴収できるという仕組みを考えてございます。

山本ひとみ
991【山本委員】 そうしますと、要するに、この事業に関しての利用者負担というのがあるわけで、それはこれまでの枠組みの保育料の無償化であるとか、保育料の設定ということとは別扱いのことであると。利用料というのは、どこの幼稚園でも、例えばどこの地域保育でも、この事業を使ったら同じ金額で設定をするということでいいのでしょうか。
992【吉田子ども育成課長】 国の保育料の無償化とは完全に別のものだと考えてございます。
それで、利用料につきましては、実費相当としていますので、必ずしもこちらから指定できるわけではないのですけれども、一定程度、必要な経費について徴収できるものと考えてございます。

山本ひとみ
993【山本委員】 御説明ありがとうございました。この事業として、実費負担に対して一定の費用が発生するということで、これまでの考え方とは別個であるというふうに理解をいたしました。どうも御説明ありがとうございました。
質問は以上にいたします。

浜田けい子
994【浜田委員長】 あと質問はありますよね──ありますか。
暫時休憩といたします。
○午後 0時09分 休 憩
────────────────────────────────────
○午後 1時10分 再 開

浜田けい子
995【浜田委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。

川名ゆうじ
996【川名委員】 それでは最初に、多様な他者との関わりの機会の創出事業なのですけど、事業の方針というか中身はとてもいいことだなと思っているのですけども、他の委員からもありましたけど、中身がどう動くのかがよく見えていないこともありまして、幾つか確認をさせていただきたいと思います。
さっき、利用料というか保育料ということが書いてあるのですが、これは結局利用者は幾ら払うことになるのかというのは、今、ある程度お考えというか想定があるのかどうか。都の要綱を見ていくと、1日8時間以内とか、月幾らとか、いろいろ想定があって、結局幾ら払うのかがよく見えないのです。施設、幼稚園によっても違うだろうし、認証がやるにしても違うだろうし、それが見えていないのですけども、具体的な──想定でしかないと思いますけれども、現状でどうなっているかということと、要綱を見ると、都が補助する、しない等々があるのですが、この辺、都がどう絡んでくるのかについて、現状で分かる範囲で構いませんので、御説明をお願いしたいと思います。
もう一つ、これは幼稚園のほうからいろいろ早期にやってくれということで10月から始まったということなのですけども、結果として、いわゆる空き定員対策というのも失礼な話なのですけれども、余裕が出てくることに対する対策というのかな、対応の一つになるという理解でもよろしいのでしょうか。認証とかは今空いていますから、結果的にそういうことにもつながっていくかと思うのですけども、政策効果として、余裕のある定員かな、と言っていいのか分からないのですけれども、そういう対策にもなり得るという理解でいいか、ここを確認させてください。
997【吉田子ども育成課長】 利用料については、市のほうで定額を定めるものではないのですけれども、別にやっている一時保育の事業も利用料を取っていますので、一時保育の利用料と同額程度の額を想定しているところでございます。
また、幼稚園の空き定員の対策にもつながっているのかということにつきましては、東京都の想定といたしましては、就園する前の園児を保育することで、その後の幼児教育につなげても構わないといった趣旨の資料もございますので、制度の趣旨としては空き定員対策にもつながっているのかなと思ってございます。

川名ゆうじ
998【川名委員】 分かりました。制度としてはこれからなので、見ていかなくてはいけないと思うのですけど、幼稚園だけではなくて、認証保育所等でも空いているところもありますから、そこにうまくつなげるよう、市としても支援というか対応していただければと思います。
もう一つ、やっていただくのはいいのですけれども、逆に現場の保育士の負担が増えないかという懸念もあります。先ほどほかの答弁でも、やはり定期の子どもと違っていて、1日だけ来る子どもに対応するのはかなり大変ですよね。なおかつ、要綱だと2名以上の配置で保育士もきちんと配置しなさいと書いてあります。それは当然のことなのですけども、逆に、保育士不足もあったりするし、通常の定期的な子どもたちの対応で保育士も手いっぱいだという話も聞きます。そもそも保育士が足りないのだという根本的な課題もありますけども。その辺の対応は、きちんとできるとしか言いようがないのですけども、市としては対応はどのように考えているのか。
もう一つは、これは市が認めないとこの事業はできないですよね。これはきちんと市としても、その内容については精査し、指導監督をしていくという理解でいいのか、この点を確認させていただきたいと思います。
999【吉田子ども育成課長】 ただいま保育士等の負担につながらないかという御質問をいただいたところでございますけれども、今回の事業については、既存の保育園や幼稚園の定員の枠内でやっても構わないということですので、例えば定員に空きがあるような場合については、そこの1枠をこの事業にあてがうということもできますので、これを行うことによって、直ちに保育士の負担の急激な増加につながるというわけではないとも考えてございます。
また、今回、定額で784万円を支出することになりますので、この補助の中で新たな人の採用をすることもできると考えてございます。
それと、この事業につきましては、施設から市への届出をお願いすることになります。内容を確認いたしまして、補助を決定するというようなスキームを考えてございます。

川名ゆうじ
1000【川名委員】 繰り返しになりますけども、これからの事業なので何とも言いようがないのですが、例えば保育園の場合ですと、定員に対する補助金が出ていて、定員に足りないとそれが少なくなるではないですか。逆に、今回こういう事業を使うことによって、定員とは言えないですよね、子どもの数が増える。その分に保育士を充てなくてはいけないけど、そもそも基本的な補助金が出る出ないによって保育士を雇用し続けるかしないのかは、結構保育園の経営にとって大きな影響があると思うのですが、この点、できれば空き定員をこういう一時のほかの利用したい子どもたちが利用していただくことによって、定員まではどこの保育園、幼稚園も預かってほしいなと思うのですが、この辺の経営的な課題は、現状ではないのかあるのか、もしお分かりなのだったら御見解を伺いたいと思います。
将来的に、要支援児童のこともいろいろありましたけれども、こういうものは、基本的には公立保育園が担っていく話ですよね。要は、幼稚園に要支援のいろいろな課題を抱えている子どもをお願いするというと、かなり大変なことも出てくるので、そういうものは逆に、将来的な話ですけども、すみ分けしていかないと、家庭の事情があってこの保護者のところではなかなか難しいという子どもを何とかしようというときに、幼稚園の一時預かりではなくて、本来はこういう保育園の機能がありますから、そういうところで将来的には担っていくという、先の話にはなると思いますが、その点そういうお考えなのかどうか。ちょっと要支援児童についてはこの先になるかと思うのですけれども、1つ方向性が、お考えがあるようでしたら御見解を伺いたいと思います。
もう一つは、学習者用コンピューターの話がいろいろ出てきていて、保険に入っていなかったのだということを考えると、今後、先ほどの答弁では、保険を入れていくという理解でいいのかどうかということと、当初想定していた修理の数というのですか、それよりも多かったという理解でいいのですよね。とすると、今、導入してから3年目でしたか、あと2年たつと買換えがあって、その買換えの費用負担がどうなるかは決まっていないですよね。国が本来は負担すべきだと思うのですけども、市になるのか、個人の負担になるのかというところがあると。そうすると、どうしたらなるべく壊さないようにしていくかという議論を始めなくてはいけないのですが、そこは想定していらっしゃるのでしょうか。よくあるのは、考え方としては、自分たちが買ったものは大切にするけど、もらったものは適当に使ってしまうといって壊れがちなのですけども、この辺、今後どうお考えになっていくのか、この点を確認させてください。
1001【吉田子ども育成課長】 まず1点目の定員の考え方でございます。今回の事業対象としたゼロから2歳の児童になるわけですけれども、やはりゼロから2歳は認可保育施設の定員の空きがかなり少ない状況でございますので、今後どのようにこの事業の定員を拡大していくかというのは非常に大きな課題かと思ってございます。認可保育施設だけではなくて、認可外の保育施設、特に認証保育所さんの協力もいただきながら、この事業の枠についてはしっかりと確保していきたいと考えてございます。
もう一つの要支援児の対応につきましては、市立保育園の役割として、令和2年に行った有識者会議の中でも、養育困難家庭への支援というのは市立保育園の役割として位置づけられておりますので、その一環として現在でも対応していることでございますので、今後も子ども家庭支援センターとも連携しながら、市立保育園でこうした役割をしっかりと担っていきたいと思ってございます。
1002【荒井指導課長】 まず、端末補償制度の適用についてですけれども、委員のおっしゃるとおり、引き続き検討していきたいというふうに考えております。
また、次期の機器導入の際の費用負担についてですけれども、例えば都立高校では、御指摘のとおり、本人、保護者が購入して設定を行うということになっております。そういった事例も注視しながら、より適切な方策を探していきたい、このように考えております。

川名ゆうじ
1003【川名委員】 学習者用コンピューターはこれから先の話ですけど、これは教育委員会としても議論が始まっているという理解でよろしいのでしょうか。これはかなり大きな話ですし、金額的にも大変なことなので、早期に対応しなくてはいけないでしょうし、これは逆に市長会等々で要望を上げていかないと、多分市が全部やれという話になりかねないので、この辺どうお考えになっているのかを確認させてください。
もう一つは、多様な他者とのなのですけども、要綱の中で専用施設を設けることも可能だと書いてあるのですが、そういうところはまだ出ていないのか、いるのか、ここだけ最後に確認させてください。
1004【吉田子ども育成課長】 この事業につきましては、専用施設でもできることになっているのですけど、なかなか専用施設を市内で確保することは難しいですので、おおむね今ある施設を使って対応するということを想定しております。
1005【竹内教育長】 学習者用コンピューターの更新についてですが、3年間の試行の中で、指針について検討して出していくということになっていますので、その中でも検討して、今後の行く末については見定めていく、そういう予定でおります。東京都教育長会でも、予算要望については東京都を経由して国に対して出していくべきだということは要望しているところでございます。

小林まさよし
1006【小林委員】 お願いします。まず、多様な他者との関わり合いのほうです。これは今質問されていたところと重なったのですけれども、先ほど、ゼロから2歳児の空きがないというふうにおっしゃっていました。この点について受入れが可能なのかというのを確認したいなと思っていたので、これについて御回答ください。
あと、保育士の確保が十分かどうか、この点についても教えてください。
というのと、この2点以外にも何か課題を市として捉えているのか、もし何か課題があったら教えていただきたい。この3つを教えていただきたいと思います。
タブレットのほうなのですけれども、補正で1,888万2,000円とあるのですけども、これは今年全体で幾らの予算になるのかというのと、前年度、前々年度はいいかな、前年度の数字が幾らなのかというのを教えてもらえればと思います。お願いします。
1007【吉田子ども育成課長】 ゼロから2歳児につきましては、認可保育施設もやはり空きが少ないのが現状でございます。そのため、ここの対応というのは、なかなか今後大きな課題にはなってくるかと思うのですけども、先ほど申し上げましたように、認証保育所ですとか、その他の施設にも御協力いただきながら、徐々にではあるかもしれませんけれども、定員の確保に努めてまいりたいと考えてございます。
それと、保育士の確保はやはり、公立保育園もそうなのですけども、なかなか募集をかけても応募がないといったこともございますので、ここについては、この事業に関わる保育の分野における大きな課題だと認識してございます。ここの部分も、各施設から御意見もいただきながら、市としてできる対応については総合的に考えていきたいと考えてございます。
3点目のこの事業の課題につきましては、先ほどの受入れ枠の話にもあるのですけれども、なかなか現状として、今の体制の中で新たにこの事業も受けるとなると、施設の負担は大きくなりますので、そこの理解をどう施設に求めていくかが課題と考えてございます。
1008【荒井指導課長】 学習者用コンピューターの修繕費ですが、昨年度の決算額が2,203万2,571円になっております。今年度、補正予算をお認めいただきますと、4,074万4,000円の予定でございます。
以上です。

小林まさよし
1009【小林委員】 ありがとうございました。教育費、タブレットのほうからです。結構な金額が計上されていて、これも本当に先ほど御質問あったように増える見通しだと思います。どのような補償をするのがいいのかというのはいろいろとあると思うのですけども、適正というか、妥当というか、選択をいろいろ検討してもらって対応していただければと思います。安定供給をしっかりしていただければと思います。よろしくお願いします。
保育士あるいはゼロから2歳児の受入れのところなど、こういったところはまだ課題としてあると思いますので、市としていろいろ聞いてということではありますけども、本当に丁寧に対応していただけたらと思います。よろしくお願いします。

浜田けい子
1010【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
これより討論に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)

浜田けい子
1011【浜田委員長】 これにて討論を終局し、直ちに採決に入ります。
議案第72号 令和5年度武蔵野市一般会計補正予算(第5回)第1表 歳入歳出予算補正中、歳出 第2款総務費中、第1項総務管理費中、第15目児童対策費、第10款教育費、本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。
(賛成者挙手)

浜田けい子
1012【浜田委員長】 挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
────────────────────────────────────

浜田けい子
映像ID: 2536
・株式会社コスモズによる武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給の対応状況等について(その2)
1013【浜田委員長】 日程第5、陳受5第19号 武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給に関する情報を公開することに関する陳情を議題といたします。
陳情者からの陳述はありません。
本日は、陳情に関連する行政報告が予定されていますので、その報告を受けた後、陳情と行政報告の質疑を一括して行います。
株式会社コスモズによる武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給の対応状況等について(その2)、報告をお願いいたします。
1014【月原保育施策調整担当課長】 それでは行政報告として、株式会社コスモズによる武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給の対応状況等について(その2)について御説明いたします。こちらは、6月の文教委員会での行政報告以降の対応状況等についてとなります。配付資料を御参照ください。なお、資料配付後、一部進捗がございましたので、併せて御説明いたします。
まず初めに、項番1、令和5年6月19日文教委員会以降の対応状況について御説明します。
1番目として、過大に交付している補助金額(返還額)の確認についてでございます。現在市は、過大に交付している補助金額を確認し、本来交付すべき補助金額を確定させるため、同年6月に、株式会社コスモズに対し、武蔵境コスモ保育園に係る最終的な施設整備の費用やその内訳が分かる根拠資料などの資料について提出を求めました。しかしながら、運営事業者が資料提出の期限を遵守しないことや、市が要求する資料の提出がされないことにより、その確認に時間を要しているところでございます。
ここで、資料には記載してございませんが、先週、令和5年9月8日に、運営事業者から、最終的な工事金額等の見解として資料が提出されたため、現在、担当課において当該資料を精査し、返還額の確認を行っているところでございます。
2番目として、武蔵境コスモ保育園の巡回支援についてでございます。現在、市の保育アドバイザーや保育事故防止支援指導員が当該保育園を今年度からは月に2回程度の頻度で巡回し、保育の状況確認、指導及び助言を行っているところでございます。
3番目として、庁内ヒアリングの実施について。当該施設整備は、7年以上前の平成27年度の補助金事業ということもあり、令和5年8月中旬に当該補助金交付時の市担当者に対し庁内ヒアリングを実施し、当時の市補助金の交付事務等の状況を確認してございます。
4番目に、その他として、本事案については、適宜、市が契約する弁護士に相談し、対応しているところでございます。
次に、項番2、今後の予定及び方針について御説明いたします。今後、報告書、社外調査委員会報告書の内容、その他関連資料、先ほど御説明した9月8日の事業者からの資料を精査の上、過大に交付している補助金額(返還額)等の確認を行い、過大に交付している補助金額については返還を求める。また、その他の対応の必要性については、弁護士と相談しながら検討してまいります。
以上で説明を終わります。

浜田けい子
1015【浜田委員長】 報告が終わりました。これより、陳情及びただいまの報告について一括して質疑に入ります。
1016【笹岡委員】 ありがとうございました。幾つか質問させていただきたいと思います。
この株式会社コスモズの補助金不正受給の話ですけれども、やはりかなり世間をにぎわしていることだと思っておりますので、しっかりと御対応いただきたいと思っておりますが、今のお話ですと、この頂いた報告資料プラスアルファで9月8日に資料提出がされ、今精査されているところだということなのですけれども、まだ確定していないかと思いますが、この過大に交付している補助金額というのは、3,000万円のうちどのくらいの返還額があると考えていいのかというところを伺いたいのですが、もし分かるのであれば、満額と考えていいのかというところが気になっていますので、お願いしたいと思います。
もう一つは、保育アドバイザーの指導及び巡回のことなのですけれども、月に2回ということなのですが、これは通常より多いのかということと、増やした理由を伺いたいと思います。
1017【月原保育施策調整担当課長】 まず、返還額についての御質問だというふうに理解しております。今、先ほどの9月8日の資料を精査しているところで、具体的には、その資料が根拠資料であるというふうに担当課では判断する方向で今検討しているところです。こちらに書いている金額については、社外調査委員会の報告書の金額と同等の金額ですとか、またちょっと違う金額もあるのですけども、その資料に基づいてやっているところです。
先ほどの3,000万円という数字のお話もありましたけれども、この3,000万円というのは、過大に請求している額という形で認識してございまして、実際に返還を求める額というのは、また補助金の交付規則等に基づいて計算してまいりますので、少し異なる数字かなというふうに考えてございます。
あと、保育アドバイザーの巡回についてなのですけども、月2回という程度は、こちらはケース・バイ・ケースですので、では、この月2回が多いか少ないかというところは、ちょっと議論があるところなのですけども、通常、保育園は現在、待機児童対策で認可を含めて増えてございますので、それなりの頻度で回すとなると、マンパワーが必要だというふうに理解しているところです。その上で、月2回というのは、平均すると多い数かなというふうに思っています。ただ、何か問題があるですとか、状況を注視しないといけないような状況になりましたら、こちらの判断で、そこについては足しげく確認させていただきながら支援しているところでございます。
以上になります。
1018【笹岡委員】 3,000万円のうちのあちらの負担額があるかもしれないし、満額戻ってくるわけではないかもしれないということですよね。そこの部分が、報道等ともみんないろいろあるのかなと思っているので、そこを分かりやすくしていただきたいなと思っています。
また、保育アドバイザーのことなのですけれども、保育アドバイザーの巡回が増えるというのは、コスモズの会社が不正受給をしたということと、現場の保育士さんたちの活動というのは別物と考えたほうがいいのかなと思っていたので、巡回を増やすということは、現場を見に行くということですよね。なので、そこをどうして増やしているのかなという部分が疑問に思ったところです。不正受給したのは、会社の親の佐野さんとかのあたりなのですけれども、それとは別に、現場の保育士さんたちはきっと一生懸命やっていらっしゃると思っていますので、支援ということならいいのですが、疑問に思ったので質問させていただきました。
他自治体が返還命令をしていたり、全額返還しろと言っていたり、指導検査に都と一緒に入ったりとか、いろいろな動きがあるのですけれども、本市との状況の違いというのはどのようなあたりになるのでしょうか。武蔵野市は行動が遅いのではないかなどというふうに言われてしまいがちですので、そこら辺の状況の違いを、例えば起こった年ですとか、そういったことの違いを伺いたいと思います。
1019【吉田子ども育成課長】 保育現場につきましては、この不正受給の話とは別に我々としては対応しないといけないものだと思ってございます。アドバイザーは、主に保育現場で起きている疑問ですとか悩みなんかに対して相談を受けるという立場で巡回をしているところでございます。また、私自身も現場を訪れまして、園長ですとかに現状をお伺いしてきているところでございます。その私の訪問の中では、園長先生からは、本部は本部の話だと、園は園としてしっかりと保育をやっていかないといけないという強い決意をいただいておりますので、我々としては、それにしっかり応えて支援をしていかないといけないと思っているところでございます。
1020【月原保育施策調整担当課長】 まず、返還金についての御質問です。返還金につきましては、先ほど過大請求額3,000万円というようなお話がありましたけども、その額について、まず今算定を精査しているところです。それが決まりましたら、最終的に工事費がどれぐらいかかったかというところ、対象内経費は幾らなのかというところを確定しまして、それを基に補助金の率を掛けまして、最終的に実際に交付する金額を確定します。もともと補助金を交付している額の差分については、全額返還を求めていきますので、こちらについては、厳正にそこの分については対処していく所存でございます。
指導検査につきましては、他市で指導検査に入っているところですが、東京都が一般指導検査として入るというところで、市が東京都と一緒に合同で検査に入っているという話は聞いています。ただ、本市につきましては、そういったお話が都から今のところございませんし、あっても、事前にお伝えするというところはなかなか難しいところであるのですけども、そういった状況で実施はしていないところになります。
以上になります。
1021【勝又子ども家庭部長】 他市との状況の違いは、それぞれ起こっている日時も違いますし、各市のそれぞれの考え方がございますので、武蔵野市が遅いということはないと思っています。私どもは、しっかりした書類に基づいて、しっかりした申請額をまずしっかり決めて、その後しっかりした手続を取ってまいりますので、他市と日時はずれているかもしれませんが、それは他市区がそれぞれの自治体の考え方で進んでいるものですので、特にそれぞれの、ほかの自治体のことをこちらが言う立場でもございませんので、私どもは私どもの中でしっかりやっていきたいと思います。
1022【笹岡委員】 指導検査がこの前、杉並の成田に入ったのかな、というふうな報道があったのですけども、それは都が──分かりました。
このコスモズの不正受給のことに関しては、全容が解明されるまで結構時間がかかっているなというふうには感じますけれども、これだけ金額が大きく、そして、他自治体にもわたっていて、それを一つ一つ解明していくことは、より不正が分かりにくくなっている構造なのだろうなというふうには思っております。以前も申し上げましたが、しっかりした対応を取っていただいて、様々我々もストレスを感じますけれども、それは対市というよりも、対この会社でございますので、しっかりと毅然とした対応を取っていただいて、現場は現場で、保護者の方々とか、保育士さんの方々に影響が出ないように支援をしていただきたいと思います。
以上です。

本多夏帆
1023【本多委員】 よろしくお願いします。この件については、様々な報道が飛び交っていたり、市民の方々の反響もあるというふうに感じております。考え方として、私は、補助金といったものというのは、不正をゼロにするというのは、そもそも100%できないというふうに考えています。というのは、不正をする人はする、もうそうでしかない、それを完璧に防ぐということはなかなか難しいわけで、コロナ禍でも様々な支援金、補助金関係がたくさん出ましたけど、やはり数年後に不正受給だという形でたくさん報道が出ますよね。ということも踏まえると、そのときに何かをしなくてはいけない、急いで整備をしなくてはいけないという様々な事情がある中で、補助金というやり方で事業を推し進めていく。でも、その中にこうして、あってほしくないことですけれども、不正をする人がいるということを踏まえて、やはり対策を取っていかなくてはいけないのだろうなというふうに考えています。
そのように考えていったときに、市としてできることは何なのだろうかということで、まず、そういった不正をするということが想定の中にあって、ゼロに近づけていくための取組ということと、あとは、起きたときの、今回のようにそれが分かったときの対応というこの2つが大きな軸として大切になってくることなのではないかなというふうに考えています。そういった考えに立って、今日質問をさせていただきます。
今回こうしたことに対して、市が今まず情報を整理して請求する金額を決めていくという、お金の動きについての動きというのが1つあるのですけれども、その辺りで、こういった情報が、資料が出てこないとか、そういった事業者側の、ここも本当に非常に大きな問題があるというふうに思っていますけども、こういった遅れだとか、対応がきちんとなされないということに対して非常に憤りを感じるところでもありますが、そういった状況の中で、今そこに時間がかかっていると。先ほど他市の話も出てきましたけど、報道の中でされているところでは、例えば三鷹市の現時点での金額というところで、恐らく途中経過的なところで返還請求をしているのではないかというふうに思うのですけれども、これは、先ほど自治体ごとに考え方があるというお話ではあったのですが、この途中経過のところでも、ひとまずここまでみたいな形でやられているのではないかなというふうに見ていて、何でそんなことをわざわざするのかというと、様々これもまた報道で出ていることですけれども、取りっぱぐれるのではないかというような、請求をしても返ってこなければどうするのだというところでスピードを速めているような動きというのを少し優先しているような、そんな印象を持ったのですけれども、武蔵野市としては、そういった資金を回収するということについて、これも一つのリスクをはらんでいるというふうには思いますが、そこと、当然請求金額をきちんと定めなくてはいけないというところはあるにしても、こういうやり方として現段階での金額を命令するみたいなことというのが、現実的にやっているところがあるのですけど、そういったことについての市の見解とか市の方向性というところについて教えていただきたいというふうに思います。
それから、その金額のところの内容で、これもちょっと分かりにくいところではあるのですが、まず、過大に支払いをして交付をしている補助金額については返還請求をするということなのですけど、それ以外に、ほかの自治体でも加算金という呼び名になっていますが、例えば遅延損害金だとか違約金みたいなものとかも、要綱にあるとそういったものも出てくるのではないかと思うのですけども、そこも含めて計算をされているということでよろしいのでしょうか。
1024【月原保育施策調整担当課長】 1番目の質問でございます。スピード感と確実にやっていくというところのてんびんになると思っているところでございます。確かに、新聞報道で退職金の報道もありまして、オンライン会議でもその話が新聞報道を受けてというところで情報共有はされております。ただし、どこの自治体も、事業者からはそういった話がないというところの中での話ですので、事実関係はつかめていないと。ただ、債権が回収できなくなるおそれがあるというところで、各新聞報道にもありましたように、他自治体の返還が確定されていくというような状況であるというふうには認識しておるところです。
本市におきましても、そういったところ、懸念材料としては、もちろんリスクとしては認識しておりますけども、まずは正確に確定できる見込みがあれば、そこを優先してやっていくというところが、これまでの担当課、市の考えとしてやってきましたので、一定のめどをつけてこれまで精査作業を行っているところでございます。9月8日に、先ほど御説明しましたとおり資料も提出されましたので、そこを根拠としてできるのではないかというようなところで担当課としては今考えております。ですので、近日中に確定できるように努力してまいりますので、もうしばらくお待ちいただければというふうに思っております。
あと、遅延損害金につきましては、まず、この補助金の交付行為自体が、民法でいう贈与契約に当たるというような理解で今います。その贈与契約を一旦解除するというようなところになります。そうしますと、民法上の規定に基づいて、悪意があるというようなことでございましたら、そこの分の遅延損害金を求めることができるというようなところでございますので、今検討の段階で、そういった方向性で考えているところでございます。
以上です。

本多夏帆
1025【本多委員】 分かりました。近日中ということで、ただ、このことについては非常に大きな注目も集まっていますし、先ほどてんびんという言葉もありましたけれども、これで本当に回収できなかったら、ではどうするのだと、またさらにそこも大きな問題になってくるところではあると思いますので、先ほど言ったような三鷹市のようなやり方というのが、段階的に返還命令を出していくということなのか、どういうやり方でこうなっているのかは分からないですけれども、そういった様々なやり方、これまでの市の考え方によって立っていくということも大事だとは思うのですけれども、相手のあることで、この相手によって優先順位というところも含めてやれることをやっていかないと、本当に大きな金額がこうした事態になっているというところは、非常に市にとってとか市民にとって損害、損失を与えてしまうということになりかねない。既にもう不信感とか、様々なところに影響が出ていると思いますけれども、まずそこはしっかりと回収をするための行動というのをお願いしたいと思います。
近日中ということだったのですけど、目安としてどれぐらいの時間、今日情報としてスケジュール感を出せるものがありましたら、そちらは再度教えていただきたいと思います。
そしてもう一つなのですけれども、今回起きた際の対応ということで、今金額のところは、お金のことはお金のことでやっていただいているということで、それに関連してというところで、昨日の報道でも、東京都が自治体と一緒に指導検査に入っているというのが出ているというふうに思います。それで、では武蔵野市は、先ほどのお話だと、東京都からの話が今のところはないというような、当然事前に全部言えるわけではないということは分かってはいるのですけれども、この指導検査というもの自体は、そもそも市として単体でできるものだというふうに思います。その指導検査について改めて調べようと思って、今回いろいろ調べてきたのですけど、この指導検査の内容、分類とかというところでも、一般指導検査というのと特別指導検査というものがあって、都と一緒に合同検査でやると、努めるみたいな形でも書いてありましたけど、そういったことがされてきている中で、制度としてはそういったものがあるという中で、この保育園のところに、今の状況であれば、この特別指導検査というものを臨時で行う必要があるのではないかというふうに思ったりもしますが、そこについて市はどう考えているのかということが1つ。
そして、この一般指導検査というこれは、今までもいろいろな保育の話が出る中で、指導検査ということでいろいろなお話が出てきていると思っていますけど、これについては、いつこの保育園に過去行ってやっているのかということ。その検査によって、状況としては様々分かっていることがあるのではないかなというふうに思って探したのですけど、武蔵野市のホームページの指導検査のところを見ると、実はまだ令和4年度の実施方針しかアップされていなくて、令和5年度のものもあると思うのですけど、ほかの自治体は夏前ぐらいに令和5年度のものが順次アップされているような印象を持っています、今回調べたところ。なので、5年度のところはまずあると思うのですが、一応その4年度の方針を読んだ上で今日は質問をしています。なので、この指導検査というもの自体はやっているはずですし、その履歴というか、これまでの部分というところも実はない、分からないので、情報としてここには出てきてはいないのですけども、当該保育園のところもそうだし、いつやって、どういう内容を指導してきたのかというところ。今回、先ほどあった月2回巡回支援をしているということなのですけど、ここでも一体どういう指導とか助言をされたのかという、この指導検査からの巡回支援とかも含めて、今現状どうなっているのかを教えていただきたいと思います。
1026【月原保育施策調整担当課長】 まず、指導検査についてなのですけども、すみません、ホームページに実施方針ですとか、もう一度確認して、令和5年度についても、今現在実施しておりますので、そこについては情報を上げるように、こちらのほうでも確認してまいります。
指導検査につきましては、3年に1回程度、認可保育園につきましては実施しているところでございまして、コスモ保育園につきましては、昨年度1回入っていまして、その前に遡りますと、その3年前の令和元年度に入っているというようなところです。昨年度実施させていただいた結果につきましては、特に文書指摘はなしというところで、著しく何か問題があるというような形ではこちらは認識していないところでございます。
そういったところで、東京都と合同でやるという話以外でも、市では単独で実施しているというところが今現在の状況でございます。
以上になります──あと、巡回の指導につきましては、巡回の指導は、指導検査とはまた別の観点で、事故防止ですとか、あと、何かお困り事がございましたらというところで、いろいろと相談に乗ったりですとか、あと、保育内容を実際に見るというところでございます。直近でいいますと、今、8月、7月は夏場でプール活動とか水遊びの部分になりますので、近隣との関係の御相談を受けたりですとか、水遊びのやり方についてこちらの保育アドバイザーがアドバイスしたりですとか、あと、9月に入りましたら散歩の時期になりますので、ちょっと暑い時期に外に出ていたこともありましたので、そういったところは暑さ指数など気をつけながらやってくださいよという形で、そういった保育内容の安全管理の部分について指導助言をしているところでございます。
以上になります。
1027【吉田子ども育成課長】 今の答弁の補足でございますけれども、指導検査につきましては、園の中のことを指導検査するものでございます。今回につきましては、本部会計の部分でございますので、直接的に市がそこに指導検査に入れませんので、そこは東京都の管轄として東京都に動いていただきたいということを考えてございます。

本多夏帆
1028【本多委員】 分かりました。ありがとうございます。そうすると、指導検査のこの方針、5年度に早く変えていただきたいのですが、特別指導検査というところの項目だと、重大な法令違反とか、虐待とか、不適切なサービス提供の疑いがある場合には、利用者の保護及び児童福祉行政の信頼の維持確保に主眼を置いて、速やかに特別指導検査を実施するというふうに内容としては方針が出されていて、今のお話では、重大な法令違反とかそういったことがあるのではないかということについては、本部の会計はこれに当てはまらないということになるのか、補助金の不正があったのではないかという疑いについては、今言った重大な法令違反や虐待等云々かんぬんという、この特別指導検査を実施するということの内容には入らないということなのかどうか、そこは確認をさせてください。
それで、今話にあった指導検査というところが、今までも様々こうした保育の現場についてのお話だとか、保育の質だとか、そういう話をしていた中では、もう議事録を検索しても、毎回指導検査という言葉がいっぱい出てくるというぐらい大切なものだと思うのです、この機会をしっかりと生かしていかないと、質の向上とか、事故の防止とか、いろいろなところにはつながっていかないということで。だから、すごく大事な仕組みだというふうに思って、今回改めてこのことについて見ているところです。
現状としては、先ほど言ったように、ホームページになかったりと、更新してほしいというところは1つあるのですけど、いつどこをやったのかということも、こうやって質疑をさせていただいたりすると出てきて、こうやってお話を聞くことはできるのですが、例えば、今回見ていたら、中野区とかは公開しているのです。いつどこに行って、そこで書面の指摘で、C判定以下のものはこういう事故がありましたという形で、それを全部一覧でホームページで公開していました。それは、当然先ほどもお話があったように、何年かに1回しかその園には行かないのだと思うのですけど、この年に行ったところはここですと一覧でばーっと出して、小さいような──小さくはないけど、例えばじゅうたんとカーテンが防炎仕様ではなかったとか、そういったところから、会計のところについてきちんとやれていないのではないかとか、そういったところの指摘というのも全部出しているのです。こういったことは、一つの予防という意味では、こういった指導検査をしっかりやっている、やっている内容をきちんと公開してやっていくというのは1つ大きなポイント──こういう今回のことというのが、ではそれによって直接的にゼロにできるとは思わないですけども、ゼロに近づけるための取組ということで考えると、そういう指導検査というものの価値を自分たちで高めていかないといけないのではないかなというふうに思うのですけど、これを今回、先ほど言った特別指導検査というのが対象にならないのかなと私は思っているのですけど、そこの部分の確認と、あとは、この一般指導検査というものをせっかくやっているのであるならば、今出ているものとして、資料で私たちが見られるようなものというのは、第五次子どもプランの評価点検シートというので、指導検査をやりましたということはそこに書いてあるのですけど、どこに何を言って、どういう指摘をしたのかということも何も分からないのです。なので、そういったことを外に出していくということは1つ重要なことなのではないかというふうに思っているのですけど、それについてどうお考えになるでしょうか。
それで、保育のしおりを毎年新しいものを頂きますけど、これもまた9月の半ばから新しいものを出していくというタイミングで、これを見ると、よい保育施設の選び方とかと書いてあるのです。よい保育施設の選び方ですよ。これだけ保育施設がたくさんあって、皆さんいろいろな個性豊かな教育方針、保育方針があって、その中からみんなで自分の子どもたちにとっていいところ、合うところを選んでいこうねということを言っている中で、施設の様子はどうだとか、見た目だけで決めないでとか、あとは、保育の方針についてきちんと聞いてねとか、部屋の中まで入ってみてねとか、そういったことを書いているわけです。保育園を選ぶ人はそういうふうにして見るわけです。保育事業者がどういう事業者なのかということを市はきちんと伝えないといけないのではないかなと思うのです。指導検査とかをやっているのだったら、そこで指摘しているような事項、この園は──当然いろいろな園、100点満点で運営するというのは難しいことだと思います。だけど、それがあるから指導検査をやって、もしかしたらここはちょっとミスしているかもしれない、ここは抜けているかもしれない、ここはもっとこうしたほうがいいかもしれない、そのほうが子どもたちのためになるよねということを、せっかく調べて点検して評価をしているのに、そのことを市民が分からないという状況になってしまっているというふうに思っています。しかも、認可の保育でやっているということは、こちらは希望を出して、市がそれで振り分けた中でしか行けないということなので、選びたいと思っても選んだとおりにはならないということなのですから、そこは市ができるだけの情報公開をしていくということが求められているのではないかなと思いますけれども、それについての見解を伺わせてください。
1029【月原保育施策調整担当課長】 まず、会計部分についてなのですけども、従前より会計士を入れて指導検査に入っているというところがありまして、会計分野というのが、なかなか職員で見切れないというような課題もありまして、専門的な分野というところもありまして、それで、今年度から幅を広げまして、認可については、入る園についてはなるべく全園回れるような形で、ちょっと一部難しい部分もあるのですけども、そういった形で網羅できるような形でやっているところでございます。
あと、外部への公開についてです。こちらは、御指摘いただいたとおり、ほかの自治体では公開しているところもあれば、そうでないところもあるというところで、そこは認識しているところでございます。本市におきましては、まず、結果につきましては、その年度中に園長会等で、重要な指摘、発生した指摘部分について情報共有して、それで、他園のものであっても、自らのことということで考えていただいて、気をつけていきましょうというような注意喚起は行っているところでございます。ですので、外部に対しての情報発信につきましては、中でも検討してまいりたいと思っております。
以上です──ごめんなさい、特別指導検査につきましては、著しい運営基準への違反が確認された等の施設に対して行うというところで、先ほどの明らかに不正であるですとか、あと虐待が起きたときですとか、そういった場合において実施するものだというふうに認識しておりまして、現段階では、そこまでの虐待とか、そういった事案ではないのかなというふうに認識しているところでございます。
東京都の他自治体の指導検査につきましても、一般指導検査というところで、特別ではないというところは確認しているところでございます。
以上です。
1030【勝又子ども家庭部長】 補足をさせていただきますが、今担当からも特別指導検査、例えば以前、ある自治体で明らかな虐待があった、子どもの命に関わるような事案がほかでも起きておりますが、そういう場合は、今現状保育園で起きていることをすぐ是正しなければいけませんから、早急に特別指導検査に入るケースはあります。今回のケースは、過去、うちも7年以上前の事業者の不正でございますので、現在も、昨年入った会計の検査でも、会計上は問題は指摘をされておりません。現行の保育園の中で、例えば保育に問題があるとか、運営に問題があるとか、会計に問題があるという事例ではないので、今回やっている過去の事例に対して不正があったというのは私たちも認識はしていますけれども、今直ちに保育園の中に特別指導検査に入るという事例ではないというふうに認識しています。
あとは、外部公開については、保育園の場合は第三者評価をやった場合は、今東京都の福ナビに公開されておりますので、公開の仕方については、先ほど担当からも言いましたけれども、どのような形がいいのか、市のほうで検討したいと思います。

本多夏帆
1031【本多委員】 分かりました。ありがとうございます。公開については、ぜひきちんと保育園を探している人たちに情報が届くようにお願いをしたいと思います。
今の特別指導検査の話、指導検査全般のところですけど、会計関係のところで、8月のときに、東京都と、それは小金井かな、小金井のところに指導検査で入りましたよといったときに、保育園の会計状況や保育士の配置が適正だったのかというようなことが、ここで恐らく検査の内容として、こういったことが調べられたのではないかという報道が出ています。それで、こういった会計状況というところについて、先日の一般質問でも出ていましたけど、委託費の弾力運用の部分とか、これは保育園としての会計状況という話なのか、本部のほうの本部会計と呼ばれる本部会計のほうで見ることなのか。ただ、両方つながっている話ではあるので、会計として事業者の全ての会社としての1つの会計ですから、全てがひもづいていると思うので、どこからそれを見ていくのかというところも、1つやり方としてはあるのではないかなというふうに思いますけれども、こういったところは、その意味では、今保育園の中で、保育のある種質的な、対子どもでこういうふうになっているということについては、先ほどあったような指導とかアドバイスということが行われるのだとは思うのですが、そうではなくて、こうした会計状況だとか、それが委託費の弾力運用の部分で本部会計につながっていくような部分だとかというところも、これでは指導検査をしているということですけど、これは東京都でないとできないということなのでしょうか。それを1つ確認させてください。
もう一つ、ここで今ずっと難しいなというふうに感じているのは、現場の支援、先ほどから巡回支援となっているので、私も支援というのはすごくいいあれだなと思っていて、指導検査というのは本当に検査をして、チェックをして、評価をしてというところ、どちらかというと、悪いところがあったらそれを改善するためにやるというようなニュアンスが強いものかなというふうに思いますが、巡回支援というのは、今回は現場をサポートするのだと、現場の先生たちとか子どもたちが困ったことがないようにしていこうという巡回の支援というものをやっていただいているのは非常にいいと思っているのですけど、これまでもこの部分で何回か指摘をしたことがあると思っているのですが、先生方から経営状態に対してのお話、困っているということ、例えば人事異動が激しいとか、では、人件費が待遇としてどうなのだとか、そういうようなお話というのは、こういう巡回支援の中で様々困っていることを聞くと思います。現場で困っているいろいろなノウハウとか、そういうところはアドバイスをすれば済むと思いますが、会社としての、事業者としての問題点、ある種の労使関係における問題だと思いますが、労働者としてのことというのを、現場では恐らくたくさん困っていることがあって、それを事業者に対して、ほとんどの方は言えない状況にあるのではないかなと思いますが、そういったことについては、今回、現場でそういったことを市が把握をしたときに、それを事業者に対して市がお話をしていくとか、まあどういうあれになるのか分からないですけど、そういう現場で把握したことというのを現場で終わらせずに、事業者のほう、つまり本部のほうまで指摘をしていくとか改善を求めていくということは、仕組み上どこにそれが行くのか。この巡回支援とは違うと思うのですけど、巡回支援でキャッチしたようなことをどこに持っていくのかということについても教えていただければと思います。
1032【吉田子ども育成課長】 巡回支援を行う中で、当然アドバイザーのほうにも、今委員御指摘のような、例えば人事の話ですとか配置の話というのは、相談として受けることがございます。ただ、アドバイザーでそこの部分のアドバイスはなかなか難しいので、そうした情報をアドバイザーが拾ってきたら、我々子ども育成課長、あと担当課長のほうにも報告がありまして、その上で、本部の方をお呼びして、そこの事情のヒアリングなんかを行っています。また、必要に応じて、例えば必要な人員を配置してほしいとかという要望もしておりまして、また、配置した後は、どのような対応をしたかという御報告もいただいておりますので、そうした対応の中で、しっかりと園の運営上の課題についても解決する方向で、市として支援を行っているところでございます。
1033【月原保育施策調整担当課長】 指導検査の部分についてですけども、市が指導検査する上で、子ども・子育て支援法に基づいて行っているところでございますけども、これに基づいて、園の会計ですとか本部会計については見ていくというところはございます。ただし、東京都については都内全体で見ることができますので、全体を網羅できるかなというふうには考えているところでございます。
以上です。

本多夏帆
1034【本多委員】 分かったような分からないような。今の、園のところから見ていって本部会計のところまで見ていくというような指導検査のやり方というところが1つできることなのだとは思いますけれども、市としては、そういったことをこれからやるというふうにお考えなのかどうか──まあでもそこは難しいか。今後、そういったことは状況に応じて考えていくのかどうか。この指導検査というものを定期でやっていくことというのは大事なのですけど、特別指導検査というのがせっかく制度としてあるのに、こういうケースで、会計のことを市が、本当は全部その情報を求めていかなくてはいけないという、いろいろな資料を見せてもらったりとか、今回もこうやって提出を求めても提出してこないみたいなことがあったら、全部そうやって中に突っ込んでいかないと見られないものというのはたくさんあるのだとは思うのですけれども、本当にデータもあるのかないのかも分からないですけど、こういう場合は。だけど、そういったものを全部洗いざらい見ていくというふうに考えたら、こういう制度を使っていかないといけないのではないかなと思っていて、それこそ、こういうケースであればこれは使えるのかとか、そういう検討、これはこの制度は使えない、ではどうするかとか、そういったところも含めて、今はとにかくそのお金の部分をという話は分かるのですけど、総じてこの件をどうしていくのかというような、もう少し全体的な部分というか、流れ──私はこれは最終的に、では不正受給ですねというふうになって、これは幾らの金額ですね、これは返還してくださいねと言った後に何があるのだろうなということを考えているのです。これはでは、そういう不正受給というものが1つありましたね、返還請求しました、本当に無事にお金が返ってきました、終わりということでいいとは思えないのですけど、それはこの事業者についてということだけではなくて、今言ったような、一連の保育行政の中で、保育行政だけではないかもしれない、これは補助金というものを使って何かを推し進めていくといったときに、どうするのだということ、そういうことがあった先に何があるのかということまでやはり考えていかないと、本当にうやむやになって終わってしまったみたいな、そのときにぽっと出てきて、大体解決したからそれで終わりですねと。別にそのことを何か憎んで恨んで感情的に云々してくれとか、そういうことを言っているわけではなくて、今後こうしたことをなるべくゼロに近づけていただきたいと思うし、こういったことが生じることはゼロではないから、では、こういったことが起きたときには、自分たちは使える手はどれだけあるのだろうということを考えた上で制度設計をしておかないと、いざとなったときに使えないではないですか。だから、こうしたときに使えるようにしておいてほしいなというふうに思っているのですけど。それで、このことが、では解決されました、よかったですねというふうになった後、本当にこれだけで、このことが終わったら、もうではこの事業者は、それではい、大丈夫ですねというふうになるのか。私としては、それだけではなくて、ほかにも様々なトラブルを今までも──今までの話だとやはり何件もいろいろなトラブルがあったのではないかとか、この事業者についてですけど、いろいろな問題があったのではないか。では、それはリスクの評価としては、見える化されたのは、顕在化されたのは補助金の不正受給というところかもしれないけど、では、経営実態として、事業者として本当に認可の保育園をやる事業者としてふさわしいのかどうかといったときに、前にお話を聞いたときも、認可をしているのは市ではないから、認可を云々かんぬんどうするといったところは東京都に言うしかないという話でしたけど、これは本当に、もう認可をもらったからずっとやっていられるみたいになるのも、それは絶対おかしいというふうに思っていて、何か問題があったら駄目なのですよ、やってはいけない事業なのですよというふうに考えていかないと、本当に誰も守れないというふうに思っているので、その先々のところまで市がどういうふうに今考えていらっしゃるのかという、全体的なこの件に関して、本当にどういう形で収束をさせていく、どういう形で市が持っているカードを使っていくのかということについて、全部の手のうちを今日明かすというと、それは難しいかもしれないですけど、市民の皆さんも本当に注目している、本当に心配しているし、憤りを感じている方もたくさんいらっしゃると思うし、実際私は、本当に一番苦しい思いをしているのは、やはり今ここに通われている方々というのは本当に嫌な思いをしているというふうに思いますので、そういったことも含めて、情報をできるだけ出していただきたいというふうに思います。
1035【月原保育施策調整担当課長】 今考えていますのは、先ほど御報告させていただいたとおり、返還額を確定させる、そこからまず返還を求めて、返還金を返していただくというようなところをまず第一優先で考えております。その上で、今現状、在園児の皆様方がいらっしゃいますので、そういったところがきちんとうまくいっているかどうかというところも踏まえまして、保育アドバイザーですとか、そういったところで注視して、あと巡回支援というところで行っているところでございますので、返還金を返していただいて、それで終わりではなくて、その先にどういったことがあったのかというところは、厳正に対応していくような形で今は考えております。
以上になります。

本多夏帆
1036【本多委員】 とにかくやれることは全てやっていただきたいというふうに思っているので、そちらはお願いをしたいというふうに思います。
一応今回は、こうした情報を求めている方から陳情が出ているということで、この陳情審議も今の時間に含まれているというふうに思いますので、この陳情にある情報公開、こういったことについて、今後この件についてはどのような形で私たちに情報が提供されていくのか、かつ、議会だけではなくて市民の皆さんに対しても、どういう形で情報が提供されていくのかということについても確認をお願いします。
1037【月原保育施策調整担当課長】 この件につきましては、6月から行政報告等で、本日も報告させていただいているところでございます。こういった情報をまず速やかにホームページ等で市民の皆さん方にお知らせする。今後、返還額の確定をして、請求して、納入いただくというようなところにつきましては、その時点で、決まりましたら、議員の皆様方にお知らせをして、それでプレス発表もして、ホームページ等でお知らせするという形で、市民の皆様方に分かりやすく情報を提供してまいりたいというふうに思っております。
以上です。

本多夏帆
1038【本多委員】 分かりました。私ばかりがやってもあれなので、これでおしまいにしますけれども、本件は本当に大きな問題になっていますし、かつ、こういった制度をどうやってこうしたことが起きたときに使うのか、制度が使えるものになっているのかという仕組みの部分で、補助金の不正を防ぐというところも大事ではあるのですけれども、こうしたことが起きた際に市ができることをたくさん持っておくということを、そのときになったらきちんとそれを使うというふうにしていかないと、いろいろな予備的な条文とか、いっぱい文言で入れておいても、使えなければ意味がないというふうになってしまいますので、私は使っていただきたいな、できることは全部やっていただきたいなというふうに思っていますので、その辺りを含めて対応を引き続きお願いします。
広報の部分、広報というか、こういったことについては、いいニュースではないからこそ、すごく皆さん御心配もされますし、市が情報を出さないことによって、まあ出せないというところもあるとは思うのですけども、なかなか情報が出てこないことによって、本当はそこまで考えなくてもいいかもしれないような心配事とか不安とかというところもどんどん増えていってしまうというところも、ネガティブなほうに行ってしまうなというふうに思っているので、なるべく正確な情報を適宜出していただいて、こういう複雑な問題、かつ時系列もよく分かりにくいとかということだと、本当に間違った話にどんどんなっていってしまったり、報道がたくさん出ることによって、武蔵野市はどうなっているのだというような、やはりそこも少しほかの部分との比較というところでも出てきてしまうところではあるので、それを全部気にしていくのは難しいとは思うのですが、やはり大きな事件であるというふうに捉えていただいて、中でやっていることは大変だとは思うのですけれども、市民に対しての説明の責任を果たしていただくというところもお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。

山本ひとみ
1039【山本委員】 それでは私のほうからも、この陳情、武蔵境コスモ保育園の施設整備に係る補助金の不正受給に関する情報を公開することに関する陳情と、行政報告、補助金の不正受給の対応状況について、6月に続いてその2ということでペーパーを出していただきましてありがとうございます。質問として何点かありますので、順次お願いをしたいと思います。
まず、不正受給の返還の問題なのですけれども、今日、資料の提出があったという報告があって、近日中に金額を確定したいという旨のお話がありました。私も昨日までこれを読んでいて、不正受給の返還に関しては、やはり他市と比べるとちょっと遅い点があるのではないかなというふうな印象は持っておりました。もちろん、今日の質疑で、他市は他市の事情があるというようなお話もありましたけれども、同じ会社がそれぞれの自治体で展開をしていて、不正も各市であることなので、やはりこれはそこの自治体同士の連携というのはあるわけだから、早いとか遅いとかということに関して、市民の方、利用者の方、御意見を持つのは当然だと思います。私としても、ちょっと遅いのではないかなという印象を持っていたということに関しては、質問の前にお伝えしておきたいと思います。
それで、前回もちょっと私は質問したのですけれども、補助金に関して交付の要綱というのがあって、対象となる経費は、対象法人が行う保育所施設の新設、増築、改築及び大規模修繕に要する経費とする。ただし、次に係る経費についてはこの限りではないということで、土地の買収または整地に要する経費、既存の建物の買収に要する経費、前2号に定めるもののほか、市長が工事等に要する経費として適当でないと認める経費という要綱になっていますという説明があったわけです。これに関して、この要綱の修正の必要があるかどうかというところをまず検討して、必要性があれば検討していきたいというのが6月の答弁だったのです。あれから大体3か月ほどたっているわけですけれども、そのときに、私の質問の最後のほうに、部長のほうから、今回いろいろな市町村もありますので、そこも連携して、どういう仕組みがいいのかということは、先ほど説明したとおり、しっかり検討したいと思いますとおっしゃっていたのです。ですので、この補助要綱に関しては何か検討されたのか、伺いたいと思います。
1040【月原保育施策調整担当課長】 こちらは、市の要綱について検討したのかどうかというところです。先ほどの行政報告をメインに、今、担当課で注力していまして、今後の対策というところまで追いついていないといった状況でございます。検討するかどうかという、まずそこの判断というのはあると思います。市の要綱がこれで本当にいいかどうかというところは、今後のどういった仕組みづくりをやっていけばいいかというところにリンクしてくると思いますので、そこにつきましては、他の自治体等も同じような状況だというふうに私自身も認識しておりますので、連携しながら、どういった在り方がいいのかというところは、この問題がもう少し進んだ時点で検討段階に入れればいいかなというふうに思っております。
以上になります。

山本ひとみ
1041【山本委員】 事情というのは分かりました。コスモズに関して、要するに補助金の不正額に関して、今どれだけかというのをやっている段階だから、今後のことに関してはちょっとまだできていないということなわけですよね。そうすると、保育園というのは相当増えてきました。民間の保育園も増えてきた。上のほうの年齢がゼロ、1、2とは結構違ったりしていますけれども、今後、この補助金の交付要綱を使って保育園を建設する計画は当面はないということなのでしょうか。
1042【吉田子ども育成課長】 待機児童ゼロを4年連続達成する中で、今、保育の需要が急速に伸びるような時点ではないというふうに思ってございますので、その意味では、当面、保育施設の整備は現時点では計画しておりません。

山本ひとみ
1043【山本委員】 分かりました。
これに関連して、あと2つほど質問しますが、1つは、内部通報が発端となって今回のことが分かったということでしたよね。それは、2021年に内部通報があったわけなのですけれども、もちろんその当時、私は議員をやっていましたが、内部通報があったということも知らなかった。代理人の弁護士がそれを把握したということなのですけれども、結局、内部通報というのはどういう形で関係者に伝わるのか、何か決まり事があるのでしょうか。少なくとも、私ども市議会議員にはタイムラグがあったわけだけど、それは、行政のほうとそんなに差がないのか。何か内部通報に関して、仕組みについて、どういう状況かが分かれば伺いたいと思います。内部通報がなくてもきちんとした補助金が払えるほうがいいとおっしゃっていたわけだけれども、今回は内部通報がなければ結局不正が分からなかったということでいいのでしょうか。
1044【月原保育施策調整担当課長】 事業者の報告書ですとか、社外調査委員会の報告書にはそういうふうに内部通報によるという形で記載がございます。私たちも、これ以上の情報というのが把握できていないものでして、そこが発端でこの事案については判明してきたというところは認識しているところでございますけども、それ以上はよく分かっていないというところがこちらの現状でございます。
以上です。

山本ひとみ
1045【山本委員】 分かりましたと言うしかないとは思うのですけども、結局、内部通報がたまたまあったからよかったのだろうけど、もしたまたま内部通報がなかったら、つまり、押さえつけられていても、こんなことは嫌だけどもやはり言えない。それこそ内部と言えるのかどうか分からないけど、今、ジャニーズ事務所の問題で性加害のことが、ずっと前から、ずっと大体みんな分かっていたようなところがあったけれども言えなかった。だから、そこにいた人は分かっていても、言えないことというのがあって、それが内部通報でやはりこれは言わなければいけないと、そういうことは立派なことだと私は思うのです。そういうことがあったほうがいいと絶対思いますけど、でも、いつも内部通報に頼るというのは、やはり今の話だと、内部通報があって分かったということなわけだから、ちょっと寂しいなというふうには思います。そこは何か御見解をお持ちでしょうか。
1046【月原保育施策調整担当課長】 すみません、私の説明不足でして、市が知ったのは、3月23日に事業者からの報告を受けまして、そこでこの事案については知りました。報告書には内部通報を起点としてというような形で、内部通報の話は載ってございますので、ただ、そこの事情につきましては、詳細については、報告書以上のことは私たちも把握していないところでございます。
以上になります。

山本ひとみ
1047【山本委員】 事情を聴かせていただきましてありがとうございます。本当にこんなことが起きないように、早く不正受給の全額が分かって返還がされるように、私も強く求めておきたいと思います。
あと、この前の一般質問で、複数の議員から質問があったのですけど、その中に、市民運動新聞の広告料を支払っていたが、これはすぐに返還を求めることが可能だという質問があって、今後判断するという答弁だったと思うのですけれども、あれから何週間かたったのですが、この広告料は補助金とは別ですから、これはどうなったのかなというのは伺っておきたいと思います。
1048【月原保育施策調整担当課長】 市民運動新聞の広告料につきまして、こちらも社外調査委員会の報告書に載っているところなのですけども、今現在、私たちが焦点にしているのは、適正な工事費の代金に対して補助金を交付しているかどうかという視点でございますので、広告料とは別に考えていまして、適正な交付額を確定させて、それを返還してもらうというような作業を今やっているところでございます。ですので、内部でどう業者間でやり取りしているかというところはまず置いておいて、まず、市が補助金を出すべき金額、そこを確認しているところでございますので、そこを確認して返還を求めていくというような段階になりますので、広告料というところについては、具体的に業者間のやり取りだというところで、今はこちらとしても、なかなか状況はつかめていないような状態です。報告書以上のことは状況がつかめていないところでございます。

山本ひとみ
1049【山本委員】 広告料の問題ということも、要するに、それが法外なものか、適正なものかとか、いろいろあると思うのですけれども、同時並行でやることも可能かなと私は思いますし、今後判断するというお答えもあったので、これについても対応をお願いしたいとここでは言っておきたいと思います。
私の質問の最後に、今回、陳情で情報公開というものを求めておられます。私も、情報公開というのは、それは当然だと思います。やはりお子さんが通っている人は、うちの保育園はどういうふうになるのだろうと心配だし、どういうことがあったのだろうというふうに、知りたいというふうにはまずは思いますし、やはり税金を原資とする補助金が不正なことがあれば、それに関しては放置しておいてはいけないと市民の方が思うのも当然であると思います。この陳情の中に、「約3千万円は市民の税金です。」というのもありますが、幾らかというのは、今頑張って精査されていると思うのですけれども、「令和5年8月25日現在、市報等には何ら情報が掲載されていません。」と書いております。行政報告は6月の文教委員会でしていただいた。今回9月でもしていただいている。これはそういうことがあってよかったと思っていますが、市報に関しては、どういうふうなお考えで対応されるのでしょうか。
1050【月原保育施策調整担当課長】 市民への周知でございます。こちらの案件は、今現在も事業者とやり取りしているというところもあって、動きながら報告をさせていただいているというような状況だというふうに認識しております。なので、市報につきましては、タイムリーな情報を載せられないというようなところもありまして、なかなか掲載はしていなかったところなのですけども、額が確定してというところになりましたら、中でも検討してまいりたいというふうに思っております。
あと、先ほどの今後の対策について、市の要綱を修正するか、そこについて補足で答弁させていただきたいのですけども、一般質問でも市長が答弁しているところなのですけども、再発防止策については、事案の全容を把握した上で検討していくというようなところでございますけども、今回、施設整備の建築費用が適正かどうかというところも焦点になっていますので、そういった部分を確認できるような仕組みができないかですとか、後は、対象経費のみ事業者から提出させるというような仕組みになっていますので、対象外経費については出してもらわなくていいというスタンスなのです。ですので、全体の額がなかなか把握できないというような、そういった今までの現状、実情がありますので、全体を把握するために全ての経費を出してもらうですとか、そういったところで、その中の対象経費は幾らなのかというところを確認して、補助金を適正に交付できるような仕組みができないのかというようなことを中で検討していこうかなというふうには今考えているところでございます。
以上になります。

山本ひとみ
1051【山本委員】 ありがとうございます。情報公開に関してなのですけれども、行政報告をこういう形でやって、ホームページにも出していくということなのですが、市報という文字媒体、ペーパー──ネットが堪能でない人もいるし、私のような人は紙もないと落ち着かないというか、紙だけの人もやはりいると思います。ですので、情報を出していく上で、やはりなるべく速やかに出して、これがそれこそ市が何かひどいことをしたわけではないわけだから、もともとの発端は違うわけだから、出していく必要があると思います。だから、今後ホームページでも出すというふうに理解していいのかという手法についてお尋ねをします。それが1点です。それでいいのですよねと、そういう方向でやってみるということでよろしいのですか。これは誰に聞けばいいのか分からないけど、担当者でいいのか、部長なのか、市長か、副市長か分からないのですけど、ホームページだけではなく市報でもやっていくということでよろしいですね。
1052【月原保育施策調整担当課長】 今の市報の掲載につきまして、動きがある部分について、それを載せていくかどうか、どういった形で載せられるかというところは、庁内で検討して、掲載していくような形で考えていきます。
1053【松下市長】 市報には紙面のスペースに限りもあります。また、日々刻々と変化するものを時点で確定するものに、何をその時点で載せるべきかということは、非常にこちらとしても。市民の皆様に周知をしていただくという意味では、市報というのは大変有効なツールであるという認識は持っておりますが、状況が変化したり、確定していないことであったり、なかなかそこは判断が必要な部分があると思います。過去に、例えば市が損害を被った様々な事件、職員による横領事件などもございました。そうしたことが市報で、市が被害を受けているのだから市民の皆様にお知らせをしたのかどうか、私の今知る限りでは、市報でお知らせをしたというふうには把握をしておりません。過去の様々な状況も踏まえながら、今回の事件でいえば、最終的に金額を確定し、請求をして、そして私どもは、このような事件が二度と起きないためにも、それに伴う遅延損害金のようなものをしっかりと請求をしていきたいと思っておりますので、そうしたものも含めて支払いを滞りなく行っていただいた後に、市民の皆様に市報というツールを用いてお知らせをする必要というのは一定あるなと思っておりますが、ホームページや、こうした議会での報告、今回で2回目になります。議会での報告、委員会への報告等も踏まえて、様々な手法で市民の皆様には情報提供は必要だと思っておりますが、何の媒体にいつというのは、こちらのほうで適切に判断をしていきたいと思っています。

山本ひとみ
1054【山本委員】 市長からお答えいただきまして、どうもありがとうございます。市報は確かに大変有効な手段の一つだと私も認識をしていますが、もちろん紙ですから、ホームページのようにどんどん広げていくことは難しい、紙面に限界はあるし、文章を書くのに締切りもあるでしょうから、速報性という点でも、それはホームページと同じようにはいかないと思っています。こういうふうに陳情で、記書きの前の部分ではございますが、紙媒体での説明を市民の中で求める声があるということは、私としても認識をしていきたいと思っています。
最後と言ってしまったのですけど、今回のことで概括的なことで、私の見解と答弁される方の見解を伺いたいのですけど、この前の一般質問で複数の質問があったと申し上げましたが、そのときの市長の答弁に、業者の対応が不誠実であって、不正に税金が使われた、厳しく対応する旨、御答弁があったことに関して、私もそのとおりだなと思っているのですけれども、こういう一部の業者の補助金の使い方や、前理事長に対する退職金が3億円近い金額だったみたいなことを考えると、やはりそこで働いている人のお給料とかに比べると、あまりにも理事長だった人やその近親者というか近しい方に対する待遇が高過ぎて、やはり大変バランスに欠ける。保育士さん、現場で汗を流して仕事をしている方のお仕事へのお給料と比べるとあまりに差があり過ぎるのではないかという感想を持って、この点でも誠実さに欠けると私は感じるわけなのですけど、その辺りについての御見解があれば、最後に伺っておきたいと思います。
1055【月原保育施策調整担当課長】 退職金につきましては、こちらについても、なかなか、一切説明がないので知るところではないのですけども、やはりこういったお話もありますので、先ほど大切な税金が使われているというところもお話の中でありました。私たちも重々それを重く受け止めまして、なるべく速やかに返還額を確定して、それで返還していただいて、市民の皆様に御報告できるような形で努力してまいりたいと思っているところでございます。
以上です。

山本ひとみ
1056【山本委員】 御見解を伺いました。どうもありがとうございます。ぜひこの不正受給の問題が速やかに金額確定して、返還をされて、市民の皆様に情報が伝わることを最後にお願いしまして、質問を終わります。

川名ゆうじ
1057【川名委員】 皆さん同じようなところに注目していると思うので、ちょっと再確認をさせていただきたいのですけども、要は、業者に対して市から返還を求める動きが遅いという皆さんの印象があったのですけども、これは、業者側から資料提供が、意図的かもしれませんけど、遅れていることで、なかなか市の対応ができていないという理解だったのですが、そういうことでよろしいのか。ここが結構肝腎なところなので、そこを確認させていただきたいと思います。
もう一つは、市の方針として、金額をきちんと精査しない限りは返還額も決められないので、そこを今精査しているという段階なのですよねということが2点目の確認。
もう一つは、9月「ようか」と言ったので、これは8日、4日、どっちなのかな。ちょっと聞き取れないので、ここのところだけもう一回再確認をさせてください。
1058【月原保育施策調整担当課長】 滑舌が悪くて申し訳ありません。遅れている原因につきましては、先ほどの資料に記載してございますけども、これは6月から業者と本格的にやり取りをしておりまして、なかなか期日を区切っても、こちらが要求しているものが出てこないところがございます。何も連絡が来ない。連絡が来て、7月に内示をいただいてというところでも、資料が要求したものが来ない。そこでまた期限を設定して、出してくださいというところを繰り返しながら来ています。
先ほど9月4日か8日かという話は、8です、8日です。失礼しました。
あと、返還額につきましては、その資料やこれまでの社外調査委員会の報告書などを精査しながら、返還額を今精査しているところでございます。

川名ゆうじ
1059【川名委員】 分かりました。陳情にもありますように、今後も適時適切に情報を提供していく、これは議会にも市民に対してもなのですけども、ということでいいのですよね。これはもう一つの確認です。
もう一つは、今日行政報告資料で頂いたところに書いてあるところですけれども、コスモ保育園の巡回支援をしたところで、「保育の状況確認、指導及び助言を行った。」と書いてあるのですけども、これは具体的にどういう指導と助言を行ったのかということはここには書かれていないのです。ふだんの保育園の状況については、指導なり助言をしているということは分かっているのですけども、今回の不正問題に端を発して、ほかの委員からも具体的に子どもや保護者や保育士さんたちがいろいろ迷惑を、いろいろな困難事例になっていると非常に困るのですけども、そういうことが起きているのかいないのか、起きていたらそれに対する助言をしたのか。具体的に今回の不正問題に関わって、どういう助言とか指導をしているかというのはよく分からないのですけども、特になかったらないでも構わないのですが、これは具体的にどういう指導及び助言を行ったかについて御説明をお願いします。
もう1点、庁内ヒアリングの実施についても、交付事務等の状況を確認したと書いてあるのですが、確認してどうしたのというのがないのです。先ほどほかの委員からもいろいろ質問があって、現状のままではなかなか不正かどうかというのは見抜けないこともあって、今後、きちんとそこら辺が分かるようにしていく対策を行っているという理解なのか、まだ確認しただけで結局何も動いていないのか、この文を見る限りでは分からないので、具体的に確認して何をしているのかについて、御説明をお願いいたします。
1060【吉田子ども育成課長】 指導助言につきましては、この問題が発覚して以降、我々としては、園の状況を確認しているところでございます。当初の段階で、転園の申請が増えたりとか、例えば離職者が出たりという状況には至っていないということは確認していたところなのですけど、そうしたリスクは今後もあり得ると考えましたので、そうした動きがありましたら、速やかに子ども育成課に御連絡いただくようお願いしているところでございます。
1061【月原保育施策調整担当課長】 まず1番目の市民への情報公開につきまして、こちらは適切に、これまで同様に報告してまいりたいというふうに思っております。
庁内ヒアリングについてです。こちらは、文書として補助金の交付の申請書ですとか、あと、実績についてはあるのですけども、やはり古い、7年以上前というところで、細かい文書がもうないというところで、実際このときにどういう説明を事業者側にしていたかというところですとか、これがきちんと市として適正に事務を行っていたかという確認にもなるかなというふうに考えておりまして、そういったところを中心にヒアリングをしてまいりました。実際には、事業者がこの補助金申請をする前に、きちんと元理事長を含めコスモズの担当者に対しても、この補助金の概要の説明をしていたという日にちまで記憶している職員がいましたので、これは事前にきちんと説明をした上で、補助金の概要を理解していただいたというふうに市は認識した上でこの行為が行われたのかなというふうに考えているところです。そういった文書では見えない部分について記憶が残っているところを、事務が適正かどうかというところの補填をするものがこのヒアリングというふうに認識して、実施しているところでございます。
そのほか、今回焦点になっている対象外経費である外構費、そこについては、担当の中で、ここは対象外経費だというところの共通認識の下で、この事業者と折衝しているというところがありますので、事業者側にもこの部分についてはきちんと説明しながら、この交付事務について執行していたというふうなヒアリングの状況でございます。
以上です。

川名ゆうじ
1062【川名委員】 子どもや保育士や保護者の方に影響がないように、これからも配慮していただきたいと思います。
今、ヒアリングの内容がちょっと腑に落ちないのですけども、これからいろいろな裁判が起きるかもしれないので、あまり詳しくは言えないのかもしれないのですが、記憶に残っているかどうかというのは、そんなものは、例えば裁判では証拠にならないですよね。基本的にこれは文書に残しているのですよね、きちんと。どういう説明をしたとか、説明内容を記録に残しておかないと、言った言わないになってしまっていて、逆に、そんな説明されていなかったとか、あのときはいいと言ったではないかなみたいな話になりかねないような、今の御答弁を聞くとそういう印象を持ったのですが、きちんと適正に補助金の内容を説明し、事業者も理解したということをきちんと確認したという理解でいいのですよね。今の答弁だと、誰かが記憶していたということを聞いたみたいなニュアンスだったので、そうなると、言った言わないの話になって、全然証拠能力がなくなりますから、しっかりそこら辺を確認しているのだということをもう一度答弁していただけますか。
1063【月原保育施策調整担当課長】 文書自体は適正に、文書基準に基づいて、補助金の資料はあるのですけども、その説明した事実ですとか、そういったところについては、特に起案として残っていないというところがございまして、そこの部分が分からない状態でしたので、こういったヒアリングを通じてしっかりと今回確認してきたところございます。

川名ゆうじ
1064【川名委員】 手続上のことはお任せしますけども、今後について、それは改善すべき内容だという理解でよろしいのでしょうか。よく我々も保険の契約へ行くと、鉛筆で丸がついて、ここにきちんと名前を書けとか、ラインマーカーでここはきちんと見ましたねと一々チェックをされますよね。そこまで必要かどうかは別なのですけども、要は、今回の補助金の不正の問題で、時間が急いでいたということもあるし、単独園に対する指導監督は市ができるけども、本部に対してなかなかできないという構造上の課題が出てきましたよね。そう考えると、やはり今後二度と起きないような体制を考えていくと、説明をしたとか、補助金の概要をきちんと業者が理解したかとか、そこら辺を確認する作業がこれから必要になってくると思いますけども、それは今後改善していくという理解でいいのか、そこをもう1回確認をさせていただきたいと思います。
もう一つは、ほかの自治体が取りっぱぐれを恐れているという話があったのですけども、ほかの新聞等々を見ていくと、あまり悪質だと認可の取消しも視野に入るのではないかということも書かれています。それが本当かどうかは分からないのですけども、逆に認可の取消しになったら、もう倒産しますよね。今回、この会社は株式会社で、社会福祉法人ではないですから、行政の指導監督がそんなに厳しく入れない。逆に言うと、株式会社は倒産ができます。そうすると、取りっぱぐれどころではなくて、翌朝行ってみたら保育園が閉園という状態もなきにしもあらずという理解では私はいるのですけども、そうならないために、市としてもいろいろ対応していくし、もしその最悪の状態になったときにも、保育園の子どもたちや保護者や保育士たちを何らか支援していく考えは持っているのかどうか、ここを確認させていただきたいと思います。
1065【伊藤副市長】 今回のコスモズの対応につきましては、まず我々としては、補助金の話とは別に、通っている園児、そして保護者の方が継続して安定的に保育できるようにというのも、1つ大きな事項として考えてまいりました。ですので、臆測で今後どうなるかという話はできませんけれども、スタンスとしてはそういうふうに、今通っている園児、そして保護者の方の安定的な保育を継続できるようにというふうに考えていきたいと思います。

川名ゆうじ
1066【川名委員】 臆測でしかないのでしようがないですけども、やはり株式会社というのはここにリスクがあるわけです。今回の件でなくても、突然閉園してしまったという例もありますので、これは、市としてどこまでできるかというのはまた別問題で大きな問題ですけども、そこは十分配慮というか、子どもたちや保護者や保育士に迷惑ではないけども、いろいろ困難にならないように、そこら辺十分配慮していっていただきたいし、今後もいろいろ支援を可能な範囲でできるようにして、考えていただければと思います。
以上です。

小林まさよし
1067【小林委員】 お願いいたします。このコスモズの不正受給問題なのですけども、市長が、不誠実、そして不正に支給されたというような発言をされているように、そして、他の委員もこのまま終わらせてはいけない、このように言うように、本当に重いというか、このようなことが二度と起きてはいけない問題だと思っています。その件について、我々の会派も要望を求めています。簡単に読み上げますと、複数の会派が要望しているのですけども、単に経済的制裁にとどまらず、各関係者に相当の社会的制裁を科すべく、例えば刑事告訴、被害届等を含め厳正に対処すること、議会及び市民に対する説明責任を果たすということ、このような要望をしています。
そういう中で、今回陳情で、市民に対しても情報公開してほしいということなのですけども、今までこれまでで、市としてはこの件について、市民に対して説明責任を果たしているというようにお考えなのかどうか、まずそこを教えてもらってもいいですか。お願いします。
1068【月原保育施策調整担当課長】 市民に対する説明、先ほどのほかの委員からの御質問で回答させていただいたとおり、行政報告で、まず6月と本日、それまでにホームページでお知らせを3月と8月にさせていただいているところでございます。これからも、今回の行政報告の内容についてホームページでアップする予定でいるところでございます。また、返還額を確定、返還請求をした後に、プレスリリースですとか、議員の皆様に御周知、あと、ホームページアップ等を考えているところでございます。

小林まさよし
1069【小林委員】 御報告、行政報告とかがあるということなのですけど、この今公開されている内容というところでは、決してその内容が十分かどうかというと、私は十分ではないかなと思うところもあります。内容自体が、先方からの極めて不誠実な対応で、十分開示できる状況ではないのかもしれないのですけども、一方で、私が情報開示請求して手にしている資料とは雲泥の差があるわけなのです。そういったところもありますけれども、今後はしっかりとまずは情報開示に当たってもらいたいということは、陳情にあるとおり、お願いしたいというように思います。
そういう中で、今回、状況が変わっていますよね。今までは、分からないというようなコスモズ側の主張です。それは、不正受給額が幾らになるか分からないというような話がありました。この点について、今回9月8日に情報を送ってきて、これをまた根拠にして不正受給額を確定したいというようなお話もされている一方で、でもまだよく分からないという話も今までの答弁であるわけです。これまで本当に皆さんよく頑張ってくださっているのは情報開示した資料から認識しているのですけども、でも、この9月8日のデータ、資料で、本当に不正受給額が明らかになる、確定できるというように今の時点でお考えになっているのか、そこを1点目お伺いしたいと思います。
もう一つなのですけれども、この件、先ほども3月23日に知ってというような話がありましたけど、一般質問でしたのですけども、2月24日にコスモズと既に会っていたりとか、3月9日には弁護士さんとも相談しているというところです。こういう中で、もう一度確認したいのですけど、刑事事件化は、一切この3月23日以前は検討しなかったのかどうか、そういう事実があるのかないのか、教えてもらってもよろしいでしょうか。2点お願いします。
1070【月原保育施策調整担当課長】 まずは、この前の9月8日の資料をもって確定できるのかというようなお話です。担当課としては、こちらの資料をもって最終的な工事費だというふうに断定できるのかなというふうには考えているところです。現在、関係課においても事務的な確認をしている、依頼をしているようなところでございます。
あと、3月23日以降、(「以前」と呼ぶ者あり)以前、刑事手続について考えていなかったのかというようなところでございます。委員おっしゃるとおり、2月24日にコスモズの方が来庁されて、それで打合せを実施しております。そこで実施した内容は、他の自治体の状況をメインにお話をされていました。市の状況については、現在社内で調査中だというようなお話でした。ただ、その中で、今の進捗状況として、本市についてはどういうふうなものになっているのかというような話をしたときに、本件についてのお話が口頭ではありました。ただ、まだ調査中だというところと、報告書はこれからだというようなところがそのときございましたので、事実かどうかというようなところは断定できないかなというふうには考えています。先ほどの委員おっしゃるとおり、3月9日に弁護士と相談をしているところはございます。この中でも、時効についてどうかという、古い案件でしたので、そこについては注意していかないといけないというところは中で持っていましたので、その部分については確認をしてございました。だから、きちんと事実として報告書が上がってきて、それでどういう対応をするかというような、その下準備を担当課のほうで、来るべきときに備えてやっていたというところは、その3月9日の打合せになります。ですので、事実として発生をまだ認識していない中で、刑事告訴とか、そういったところの検討の土壌には上がっていないというふうに認識しております。
以上です。

小林まさよし
1071【小林委員】 まず最初の質問について、今の刑事事件のほうは、3月9日は、まだ事実と確認していないからということですか。していないから、刑事事件化することは考えなかった、一切考えていないということですか。すみません、そこの刑事事件化について相談したのか、弁護士に、担当者に質問したのかどうかだけ、まず教えてください。
1072【月原保育施策調整担当課長】 先ほどの繰り返しになりますけども、2月24日のコスモズ来庁時には、まだ調査中だというところで、本市においても該当する可能性があるというところで話をいただいているところです。そこから3月9日の弁護士打合せでは、準備として、時効に当たるかどうかとか、すぐに取りかかれるような状態に持っていけるように、かなり早い段階で準備していたというふうに認識しているところでございます。その中で、このときは刑事事件どうのこうのという話ではなくて、まず、間違って受給をしたというような話であれば、返還をしてもらうというところが頭の中にありましたので、返還をしてもらうことができるかどうかというようなところで、そこの部分の時効について確認していたところでございます。

小林まさよし
1073【小林委員】 ありがとうございます。どちらかというと民事について確認していたということですね。だから、私個人的には、ここについて刑事事件についてもしっかり考えるべきだったのではないかなというところはやはりどうしても考えてしまうところです。それは意見としてお伝えしたいと思います。
もう一つは、最初の質問で、これで断定できると考えているというお話なのですけども、これも本当に疑問なのです、今までのコスモズ側とのやり取りを見ていて。ここについては断定されるのはいいのですけれども、しっかりと私のほうでも確認させてもらいたいことにはなると思いますので、その金額の確定については、十分慎重にやっていただきたいなと思うのですけども。
そういう中で、ただ一方で、この金額が断定できなくなった場合には、私は一般質問でそういう場合、本当に分からないとコスモズが主張していた中で、だったら全額返してもらうしかないよねというふうにも言っていたのですけども、もしこの金額が断定できなければ、全額の補助金の返還を求める、1億9,000万なら1億9,000万ぐらいという考え方は市としてあるのか、それについて教えてもらってもよろしいですか。
1074【月原保育施策調整担当課長】 断定できなかった場合の対応についてというところですけども、こちらについては、この9月8日の資料に基づいて、こちらとしては断定できるというふうに考えていますので、それ以外の方向性は今のところないというふうに考えております。
以上です。

小林まさよし
1075【小林委員】 分かりました。それでは、私も確認作業は併せて後日でもやりますので、まず確定作業をしっかりとしてもらいたいと思います。
ほかの質問に移らせてもらいます。弾力運用について、こういう問題を二度と起こしてはいけないという中で、いろいろな方法とかがあると思うのですけれども、補助金に遅延金をつけるとか、遅延損害金というのですか、小平市は10%ぐらいつけていると思うのですけど、例えばそういうものもあります。それに加えて、弾力運用についても不適応だというようなところです。これについても一般質問したのですけれども、この点について改めて東京都に要望をしていただけるということでいいのか、確認だけさせてください。
それともう1点、こちらのほうの行政報告資料に、アドバイザーや保育事故防止支援指導員が巡回してということで、保育の状況を確認、指導及び助言を行ったというふうにあるのですけれども、これは、どのような内容が状況確認できたのか、そして、指導及び助言はどのようなことを行ったのかということを教えていただいてよろしいですか。
1076【吉田子ども育成課長】 弾力運用につきましては、年度1回、該当する各事業所から申請が来るのですけれども、その申請が届きましたら、特にコスモズについては今回の件もありますので、非常に慎重な対応を東京都に求めたいと考えてございます。
2点目のアドバイザーの巡回による状況でございますけども、これは別の委員にもお答えしたように、アドバイザーの巡回の中で、児童への影響ですとか職員の離職がないかというところも確認をしてございまして、また、その動きがその後出てきたら、速やかに子ども育成課に御報告いただくようお願いしているところでございます。

小林まさよし
1077【小林委員】 ありがとうございます。まずは弾力運用について、これが保育の質の改善につながる可能性も、この園の場合、同園の特徴を一般質問で話したと思いますけども、人件費率が50%を割る低い水準とか、その分が利益に回っているとか、そういうような状況を見ると、十分に委託費が保育に活用されていないかなとも思うので、やはりこの弾力運用については、もしコスモズ側が求めているようでしたら、慎重な対応を求めるということで、東京都のほうにぜひお願いしたいというように思います。
アドバイザーの件については、本当に丁寧にやってもらいたいなというようなところで、継続的にというのは、経営とは別に、保育というところはやはりしっかりと必要だとは思うので、丁寧に、そのためにも弾力運用というものも含めて対応していただければと思います。
以上です。

浜田けい子
1078【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
陳情の取扱いについての意見を伺います。

小林まさよし
1079【小林委員】 継続を希望します。理由とすると、先ほどの答弁でもあったのですけれども、まだ分かっていないとか、近日中にとかというようなお話があったのですけども、そういったものも、この先確認したいというところもありますので、まだ今回、まずは一旦継続してみたいというように考えています。
以上です。

浜田けい子
1080【浜田委員長】 「継続」という声がありますが、これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

浜田けい子
1081【浜田委員長】 異議なしと認めます。よって、本件は継続審査と決しました。
暫時休憩といたします。
○午後 3時11分 休 憩
────────────────────────────────────
○午後 3時35分 再 開

浜田けい子
映像ID: 2537
・第2子の保育料の無償化について
・今後の市立保育園の給食業務について
・令和5年度 武蔵野市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書について
・教育委員候補者(保護者枠)の公募について
・武蔵野市立第五小学校及び井之頭小学校改築基本設計中間報告について
1082【浜田委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、行政報告に入ります。第2子の保育料の無償化について、報告をお願いいたします。
1083【吉田子ども育成課長】 第2子の保育料の無償化について御説明します。報告資料を御覧ください。
現在、東京都の保育所等利用多子世帯負担軽減事業により、第3子以降の保育施設の利用者負担、つまり保育料は無償となっておりますけれども、東京都が事業の無償の対象を第2子まで広げるため、本市においても第2子までの保育料の無償化を実施するものです。
開始時期につきましては、令和5年10月分の保育料からです。
今回新たに対象となる児童は、子どもが2人以上いる世帯の最年長者から数えて2番目の年長者である児童で、認可保育施設に在園している児童です。9月1日時点で500人が該当しています。
実施主体は市とし、都事業、都負担10分の10を活用いたします。なお、令和5年9月中に利用者負担額決定通知を対象児童の保護者に送付することを予定しております。
説明は以上です。

浜田けい子
1084【浜田委員長】 報告が終わりました。これより質疑に入ります。
1085【笹岡委員】 御説明ありがとうございました。確認させていただきたいのですが、今までのと同じように、延長とかは入らない、もろもろほかのものというのは対象にならないのですよねということと、前から言われております認証保育所との保育料の差額、こういったことはどのように考えていけばいいのかというところのお考えを伺いたいと思います。
1086【吉田子ども育成課長】 延長保育料は今回の事業の対象外となってございます。
認証保育所と認可保育所の差額の助成制度を本市は行ってございますけれども、こちらについては東京都の補助の要綱がまだ固まっていないため、具体的な御説明は現段階ではできないところでございますけれども、東京都としては認証保育所の差額助成の拡充を予定してございますので、それに合わせた対応を行いたいと思ってございます。
1087【笹岡委員】 東京都がそういう感じだと、拡大をしていくという方針だというのは分かったのですけど、これから認可保育所とかの保育の一斉入所の申込みとかが始まると思うのですけれども、どのくらいまでに分かることなのでしょうか。第2子の補助があるというのは、私は1人ですけれども、2人きょうだいというのは結構多いと思っていて、3人きょうだいで、いつも3人目が無償化と言われたりすると、3人までは結構遠い道のりだななんというふうに捉えていたのですけども、2人きょうだいの2人目が対象になるというのは結構身近なものになると思っているのです。なので、そこのところを伺いたいと思います。
1088【吉田子ども育成課長】 現在の情報では、東京都の要綱が発出されるのが冬ぐらいだというふうに聞いてございます。ただ今後、認証保育所の入園を検討される世帯もございますので、市として実施を予定していることは何らかの方法で周知したいと考えてございます。
1089【笹岡委員】 分かりました。拡大するかどうかというところも、市としてもどうするかというのも考えなければいけないと思いますし、保護者の方々と、あとは事業者、認証保育所さんのほうからもかなり不安の声が出ておりますので、確かにその声を聞いてみたら、やはり認可が2人目も無償化されていて、認証が、多少は補助があるけれども、そのままというのは結構差が感じられるというふうに思っていて、それこそこれから経営としてやっていけるかどうかという部分の不安感もあると聞いておりますので、そこら辺の部分の説明と、これからの支援というのを、認証のほうのことも考えながらやっていただきたいと思いますが、お考えがあれば伺いたいと思います。
1090【吉田子ども育成課長】 認証保育所と認可保育所でそうした保育料の対応について差が出ないように、我々としても対応していきたいと考えてございます。

本多夏帆
1091【本多委員】 今の件で、私も今回の第2子の件を調べていたら、多摩市のホームページに同じ内容が載っていたのですけども、そこに、認可保育所のことは同じ内容が載っていますと。ほかの件として、認証保育所、企業主導型保育所の保育料の第2子無償化について、それから定期利用保育の利用料の第2子無償化について、幼稚園の満3歳児クラスの預かり保育についてということで、これが一応全部10月からという形で、今、定例会にちょうど出していますとはあるのですけど、東京都の補助金を活用した補助制度ですというふうな紹介で、全部一覧で載っているのですけど、これは武蔵野市とどういう違いがあるのかということについて教えてください。
1092【吉田子ども育成課長】 詳細まで決まっているものにつきましては、認可保育施設の保育料の第2子無償化でございます。認証保育所につきましては、先ほど申し上げましたように、まだ東京都の要綱が固まっていない段階というふうに聞いてございまして、それが固まり次第、通常、差額助成は年2回、遡って支給させていただいていますので、年度内に確定いたしましたら、それに沿った対応をしたいと考えてございます。

本多夏帆
1093【本多委員】 分かりました。この多摩市のデータはどこから来ているのですかね、もう出ているのですよ、金額も。変更前の金額と補助上限額の変更後の第2子の金額というのがもう出ているのです。これの掲載のページの更新日が今年の9月7日なのです。だからこれで9月の定例会に出しているということで、今日私もこの行政報告があって、これ、10月分の保育料から認可はそうなっているけど、ほかの認証とかどうするのだろうなと思って調べていたら、これが出てきたのです。なので、10月からこれをやっているところが、しかも23区とかではなくて、多摩市で、同じ市で、市町村の部分でやっているということになるのではないかなと思って、ちょっと混乱したのですけど、どうしたらいいかというか、どういうことからこういうふうに時期の違いというのが出てくるのか、再度お願いします。
1094【吉田子ども育成課長】 東京都から案として、具体的な金額も含めた資料というのは出ているところでございます。恐らく他市で既に対応しているところがあるとしましたら、そうした資料を基に市の対応を先に決定しているのだと思ってございます。我々としましては、上限額などを踏まえて、市としての対応をもう一度確認した上で正式なお知らせを、保護者も含めてお出ししたいと思ってございます。

本多夏帆
1095【本多委員】 そういうことだと、市の中での対応を今やっているという段階になるのかなというふうに思うので、都のほうの情報というのはもう来ている段階なのではないかなと思いますし、こうして調べてみて、ほかの自治体がこういうふうにやっているよというので、やり方がいろいろあるというのも分かるのですけれども、規模の違いだったりいろいろあるのでしょうけれども、1か月の金額ということもやはり大きいと思いますので、補助を受けられるということについては、皆さん当然喜ばしいことだと思いますし、ありがたいことだなと思うので、早くからできるのかどうなのか。なるべく早く対象になれるほうがいいというのか、この辺の制度の部分がよく分からない、どういう流れで東京都から来るのか私も分からないのですけれども、できるだけ早くやっていただきたいなというふうに思いますし、そこが確認したいことと、それは要望としてなるべく早くやっていただけるのであれば、やっていただきたいということです。
これは今の、子どもと子育てを支援していきましょうという大きな流れの中で、こういういろいろな施策が今ぼんぼん出てきているというような状況なのではないかなというふうには思っているのですけど、少子化対策も含めてやっていくということなのかなと思うのですけど、やはりちょっと不思議だなというふうにずっと思うのは、2人目がこうして対象になるとか、3人目がとか、1人の子というのはずっとこういうふうな対象にはならないわけで、当然いろいろな、保険の制度だったりそういったところでも、頭数のところで構成員で考えて、多子世帯は保険料を減免したりとか、いろいろなことでやっていっているというのも分かるところであるのですけど、こういうのが出たときにどうしても、ある意味、では子どもの権利としては、子どもたちは一人一人子どもなわけで、2人目だからとか3人目だからとか、そういうことではないよねという話が出てくるのもやはり一定あるというふうに思っているのですけれども、今回のことは都からこうやって補助が出ますよということの変更のお知らせだとは思うのですが、武蔵野市として、今後こういう料金体系だとか、様々これから子どもプランとかを改定していく中でも、どこをどう支援していくのかということはいろいろ考えていくことになるとは思うのですけども、その辺りについて御見解がありましたら。これは東京都に対してのことなので、東京都への要望とかもあるのかもしれませんが、多子世帯という考え方と、そうではない、1人お子さんがいるということについての様々、変に違いが出るのもなというふうに思ったりもするので、そこについて見解があれば教えてください。
1096【勝又子ども家庭部長】 まず私から、東京都ですとか国の制度の場合は、武蔵野市、ほかの市町村も多分同じだと思うのですが、基本的には、しっかりした要綱が示されて、その内容を精査して行うのが通常です。他市がそれに先駆けて、その前に当然、案は届くことが多いです、どういうスキームでやるという方向で。ただ、その案を基に早めにやられる市が、それがいいとか悪いとかというのは別にして、ただ通常の考え方は、しっかり要綱が定まってからやるというのが通常なので、私どもはそのように対応させていただきますし、10月まで遡及してきちんと同じような対応で払いますので、保護者にとっての、知る知らないという時期はずれますけれども、手続をしっかり取って、遡及して、利用者の方に対して不利益がないような形では対応していきたいと思っています。
1097【吉田子ども育成課長】 例えば第1子をどうするかにつきましては、やはり市単独ではなくて、広域的な対応が非常に重要かと思ってございますので、今後の国ですとか東京都の動向を注視してまいりたいと思います。

山本ひとみ
1098【山本委員】 第2子の保育料の無償化について、2点聞きます。
確認なのですけれども、これは単純に、子どもがもし2人いた場合は、1人目のお子さんが小学校であろうが中学校であろうが、2番目のお子さんにこの無償化の適用をするということで、同じ保育園児であるとか、ましてというか、同じ園にいるとかということとは無関係に、順番として2人目ということでよろしいのですよね。
1099【吉田子ども育成課長】 東京都にも確認いたしまして、年齢にかかわらず、一番最年長が第1子と数えると聞いております。

山本ひとみ
1100【山本委員】 分かりました。そういう場合、そのお子さんが、市民ということで、認可保育施設に在園しているということは、例えば、武蔵野市民ではないけれども認可保育園に2番目でいるということは含まれないということでよろしいですか。
1101【吉田子ども育成課長】 パターンといたしまして、市外の認可保育施設に市民が通っているパターン、これはもちろん対象になります。逆に言うと、市内の認可保育施設に市外の方が通っている方は、そのお住まいの自治体でこの事業の対象になるというふうに考えてございます。

山本ひとみ
1102【山本委員】 分かりました。ということは、住んでいる自治体がそのお子さんに対する補助を行うということですね。
もう一つの質問は、認証保育園の課題が先ほどから質問されていますが、私もかなり前に、認証保育所の保育料が高いということを言って、説明する紙を作って、これだけ高いのだという話をしたことがあって、予算特別委員会でも言ったと思います。その後で、そういうことも聞いていただいたのかどうかあれですけれども、差額助成制度が制度としてできたのを私もよく覚えています。そのとき本当に、2人も認証に預けていたら10万円以上払って、もうとてもではないけど大変過ぎるというような声を何人もの人から聞いて、そういうことを思いついたわけなのですけれども、そういう差額助成制度は今でもあるわけです。これに関しては、園に対して行っているという形だと聞いていますが、実際はどういう形で幾らぐらい払っているのかというのをちなみに聞いておいてもよろしいでしょうか。今後、これは認可園だから、認証保育所とは別だけれども、その差額助成制度がなくなるということはなくて、それに東京都の制度が上乗せされるという理解でよろしいのでしょうか。
1103【吉田子ども育成課長】 今回の第2子無償化について、認証の保育所の対応につきましては、既存の差額助成の制度の枠組みの拡充で対応するというふうに東京都から聞いてございます。また、差額助成につきましては、所得に応じた助成を行ってございますので、その世帯によって金額は変わってくるということになってございます。

山本ひとみ
1104【山本委員】 御答弁で、ちょっと私の聞き方がよくなかったのかもしれないのですけど、認証と認可の差額助成制度を東京都が新たにつくるという意味なのですか。
1105【吉田子ども育成課長】 認証と認可の保育料の差額の助成制度については、もう既に実施されているものでございまして、ここの第2子部分を拡充するという方向だと聞いてございます。

山本ひとみ
1106【山本委員】 第2子部分を拡充するということについて、第2子減免を拡充して、結局無償化まで行くかどうか、そこまでは分からないけれども拡大をするということなのでしょうか。もしくは無償化の可能性もあるけど、まだ分からないとか、その辺りはどういう状況か教えていただけないでしょうか。
1107【吉田子ども育成課長】 認証保育所の保育料につきましては、施設ごとに設定できることになってございます。認証保育所で行う事業の内容ですとか、あとは保育時間によって保育料が変わってきます。そのため、無償化になることによってほぼ無償の状態になる場合も考えられますし、保育料が高額の場合は若干保護者負担が発生することも考えられます。

山本ひとみ
1108【山本委員】 分かりました。要するに認証と認可の差額助成制度を拡充するが、保育料の金額によっては第2子であっても支払いがあることがあり得るということで、うなずいていらっしゃいますので、そのように理解しました。では、質問はこれまでにいたします。ありがとうございます。

浜田けい子
1109【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
次に、今後の市立保育園の給食業務について、報告をお願いいたします。
1110【吉田子ども育成課長】 今後の市立保育園の給食業務について御説明いたします。報告資料を御覧ください。
まず、市立保育園の給食業務の現状と課題でございます。市立保育園における給食調理は、市の常勤職員及び会計年度任用職員により行っておりますけれども、一方で、第5次職員定数適正化計画において、給食調理員を含む技能労務職の採用は原則行わないこととしております。そのため、課題といたしまして、常勤職員が順次定年退職を迎えていくことで、市職員だけでは保育園の給食調理が行えなくなることが想定されております。また、今後も安全で質の高い給食を安定的に提供するとともに、武蔵野市保育のガイドラインに基づいた食育に継続して取り組む必要がございます。
これらの現状及び課題を踏まえまして、今後の市立保育園の給食業務につきましては、引き続き質の高い給食を安定的に提供する。給食業務を一般財団法人武蔵野市給食・食育振興財団に委託する。子ども家庭部、教育委員会及び財団の連携により、市立の保育園から小学校、中学校までのトータルな食育を進める基盤をつくることを基本的な方針といたします。その上で、今後の対応としましては、令和7年度からの市立保育園の給食業務の委託に向けて、財団との調整及び準備を進める。各市立保育園における現状と同水準の給食を提供するため、委託の開始に合わせて、栄養士及び調理員を財団に派遣するとともに──栄養士につきましては市職員の兼務でございます──保育園の給食に必要な知識及びスキルを財団の職員に継承することを予定してございます。
説明は以上です。

浜田けい子
1111【浜田委員長】 報告が終わりました。質疑に入ります。
1112【笹岡委員】 御説明ありがとうございました。幾つか伺いたいと思います。
この市立保育園における給食調理業務を給食・食育振興財団のほうにお願いするということなのですが、調理数と、あとは財団からどういう方がやられるのかということを伺いたいと思います。
1113【吉田子ども育成課長】 今、財団と委託後の給食調理室の体制については調整を行っているところでございますが、当初の段階といたしましては、現在、市に給食調理員が在籍しておりますので、その職員を派遣することを予定してございます。また、一部財団の常勤の職員にもこの業務に加わっていただく形で当初の体制は組みたいと思ってございます。
1114【笹岡委員】 分かりました。今調整中で、給食調理員の方という話だったのかなと思っていて、すみません、調理数はどのくらいになるのかということと、もう1点、財団への影響というのはどのようになるのか、人材も含めて伺いたいと思います。
1115【吉田子ども育成課長】 調理数につきましては、大変申し訳ございません、手元に資料がございませんで、ただいま御回答が難しい状況でございます。
1116【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 保育園の給食業務の受託による財団への影響ということですが、実は財団の定款では、学校給食はやることになっていますが、その他の給食事業についてはやることになっていないのです。ですので、定款を変更する必要が出てきます。また、現在の学校給食の調理員の働き方と保育園給食の調理員の働き方についてはやはり違ってきますので、ここら辺の労働条件を変更する必要もありますし、また労働組合ともその点については協議をしていく必要があるなというふうに考えております。
1117【吉田子ども育成課長】 調理数につきまして確認が取れましたので、お答えしたいと思います。4園の市立保育園合計で8万3,582食という状況でございます。ちなみに、年間でございます。年間でこの食数を提供してございます。申し訳ございません、年間の合計でございます。
給食調理におきましては、委託後も現在の各園の調理室内で実施をする、形態が委託の形態を取るということを想定してございます。
1118【笹岡委員】 分かりました。年間で8万3,500、4園ということです。財団のほうは学校給食をやっていたので、新たな業務が増えるのかなと思っておりますが、新しく人を入れたりとか、そういう必要性はあるのか、今の人材で足りているのかというところが1点。
もう一つは、武蔵野市の保育のガイドラインの食育の部分と、財団の学校給食の献立作成及び給食調理の指針というのは少し差があると思っています。財団のほうがかなり濃い内容で、質を相当重視していて、保育のガイドラインの食育の部分はそこまでではないと思っているのですけれども、これはどちらに合わせるのでしょうかということを伺いたいと思います。
1119【吉田子ども育成課長】 この後、財団と市の間で、どのような体制で行っていくか、また、どのような水準で給食調理を行っていくか、また、どのような方法で提供していくかということのすり合わせを行う中で、こうした違い、先ほど委員御指摘のような違いについては調整をしていくということを考えてございます。また、厚生労働省からもマニュアルが出てございますので、そうしたものも踏まえて実施したいと思っておりますけども、こうした厚生労働省のマニュアルの中では大きな差はないのかなと思ってございますので、今後の調整の中で具体的な仕組みづくりを検討していきたいと思ってございます。
1120【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 財団の職員を増やすかどうかというところなのですが、まず、市の栄養士、調理員については派遣になりますので、財団としては増えますし、また、現在の人員では対応できないので、やはり新しい人間を雇う必要が出てきます。また現在、保育園で働いていただいている会計年度任用職員については、一応市の職員ですので、財団で受け入れる際には、この方たちについては財団の試験を受けていただいて、まだ続けたいということであれば財団のパートナー職員として採用する試験を受けていただいた上で、採用するかどうかというのを決めたいというふうに考えております。
1121【笹岡委員】 分かりました。必要な人材はきちんと確保していただいて、再三言っていますとおり、質もしっかりと保っていただきたいと思います。
以上です。

本多夏帆
1122【本多委員】 この件についてはこの間も報告があったと認識していますので、その続きだというふうに思っていますけれども、私も先日お話をしたように、先ほど定款変更の話もありましたけども、今後公共としての給食とか食の提供というものを担っていく、先日いきなり給食がなくなってしまったという、事業者がいなくなってしまってというので、かなり大事件になったニュースがあったと思います。ちょうど先週とか、本当にそのぐらいだと思いますけど、やはりそういったときに、学校現場だとか、公共の場でなかったとしても、高校だとか、学校の寮とか、そういったところで食事が急に止まってしまうというのは本当に大変なことなのだなというのが、またそれを目の当たりにしたというふうに感じています。
だからこそ、やはりこういった専門分野というものを行政が持っておくことというのは、すごく大事なことなのだなというふうに改めて思った次第ですので、今、人材の話なんかもありましたけれども、これまでの方針として、そういう専門職の採用はもう今は行わないことになっているとか、でも今回こうやって、今までいらっしゃった方々が退職する前にノウハウをきちんと提供して、継続をして継承していくのだということ、この辺りは本当に大事なことだというふうに思っていますので、ぜひできる限りのことをやって、すばらしい文化とノウハウというものを継承していっていただきたいなと思っています。
なので、質問としてはそんなに別にあるわけではないのですけども、先日も少しお話をしたように、今回定款変更するのであれば、財団というところもあるので、どこまで定款を広く取ってもいいのかなというところは課題があるのかもしれないのですけれども、先日お話をしたように、市立保育園でこういった、市立保育園の子どもたちに向けた食事提供を行政が行うことができるようになるということなのであれば、先日もお話ししたように、保育園とか、そういったところにも行けていないようなお子さんだったりとか、子どもの貧困対策というところについても、小学校以上の子ではなくて、そういう赤ちゃんから、離乳食のところから、乳幼児に向けた食の提供というところもある程度視野に入れていくことができるのではないかなということで、保健センターの改築のところも含めて前回も質問させていただきましたが、そういうことを視野に入れた定款の変更をしたほうが1回で済むのではないかなと思ったりもするのですが、その方向性についても少しお聞かせいただければと思います。
1123【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】 定款の変更につきましては、やはり限定的にしてしまうと、なかなかその後の事業にも影響があるというところで、少し緩いと言ってはあれなのですが、そういう形で変更ができればいいなというふうに考えております。

山本ひとみ
1124【山本委員】 市立保育園の給食業務について何点か伺います。
まず、報告が別のところではあったかもしれないのですけれども、今残って運営されている市立の保育園に関しては、給食調理員は何人なのか。それぞれこの園は3人とか4人とかということで報告できるようだったら、お願いしたいと思います。
あと今、定年退職というのはだんだん延びてきていますけれども、常勤職員が順次定年退職を迎えたら、職員だけでは給食調理をやれなくなる。この定年退職というのは大体どういう形で定年を迎えて、いつまでに全員いなくなってしまうのか、定年採用されるのか、その後、違う形で雇用の延長とかがあって残るという形は考えていないのか、そこを伺いたいと思います。
1125【吉田子ども育成課長】 現在、市立保育園の常勤職員の給食調理員は各園1名でございます。4園ですので、4名の方が常勤職員で働かれております。
それと、今後定年退職を迎えるというところでございますけれども、今、定年延長がありますので、今後マックス65歳まで働くことができると思ってございます。仮にこの65歳まで働いていただくのだとしても、15年以内に今いらっしゃる給食調理員は全員が定年退職を迎えているという状況でございます。

山本ひとみ
1126【山本委員】 御答弁ありがとうございます。これもまた確認になりますが、市立保育園における給食調理4園で4名、これは常勤職員が4名ということで、まさか給食を各園1名でやっているわけではないから、あとは会計年度任用職員の方がやっているという理解でよろしいのですよね。
1127【吉田子ども育成課長】 常勤の方1名以外にも、パートナー職員2名と、アシスタント職員1名というような体制で行ってございます。

山本ひとみ
1128【山本委員】 分かりました。要するに今後、市立保育園に関して、保育士さんは新しく保育士として募集して、新しい人を補充していくわけです。しかし給食調理員は、以前の第5次職員適正化計画というので決められているので、給食調理員はそういうふうに新規の人を募集することはしないということなのでしょうか。
1129【吉田子ども育成課長】 給食調理員については現在も募集を行ってございませんし、今後募集を行う予定にはなってございませんので、それに対応するために今後の委託を検討しているところでございます。

山本ひとみ
1130【山本委員】 状況としては理解いたしました。武蔵野市の保育園の給食に関しても、小・中学校の給食と同様に、安全でおいしい給食が提供されるということが大切だと思っておりますので、やり方が変わるということでございますが、ぜひ内容として維持発展できるように御尽力をお願いしたいと思います。
以上です。

川名ゆうじ
1131【川名委員】 市立保育園に関しては、公務員の調理員さんがいずれ定年を迎えるからということは理解いたしました。
確認ですが、今、子ども協会の保育園の給食の調理の方というのは、どういう雇用形態になっているのかを確認させていただきたいと思います。というのも、市の職員と子ども協会の職員と給食・食育振興財団は給料表が違うではないですか。今後その給与差がどうなっていくのかなとちょっと気になったものですから、そこを確認させていただきたいと思います。
もう一つは、今回委託することによって、これまでいろいろ食材にかなり配慮した給食を保育園で行ってきていますけど、これも同じように続いていくのかということが2点目。
もう1点目は、これは食育振興事業団ですから、保育園で食育もするのかどうか。定款がまだこれからという話なのですけども、今までの給食調理だけではなくて、食育についても何かしら考えているのかどうか、この3点、お願いいたします。
1132【吉田子ども育成課長】 子ども協会につきましては、子ども協会のプロパー職員として、給食調理室は正規職員2名、パートナー職員1名、いわゆる市でいうとアシスタント職員1名というような体制で行っていると認識してございます。
食材への配慮につきましては、今後財団との調整になりますけれども、そこは引き続き行っていきたいと思ってございます。
食育につきましても、今、保育園でも食育を大切にしております。園長も関わる形で、しっかりと食育については今と同様の水準で提供できるよう、これも財団と調整をしていきたいと考えてございます。

川名ゆうじ
1133【川名委員】 食材とか食育についてはこれまでと同じというか、まださらに拡充を考えていくという理解でよろしいわけですね。
もう1点、給与が、例えば子ども協会の給食調理員さんは子ども協会のプロパーということは、給食・食育振興事業団は国の給料表を使っています。子ども協会は都表です。単純に言えば、子ども協会のほうが給料が高くなります。市立保育園の保育士さんは正規も入っていて、公務員の給料で働いています。給食の調理員さんは、今公務員の方がいなくなると、給食・食育振興事業団の調理員さんが入ってきます。それは、子ども協会の人たちからは給与が低いわけですよね、だって国の給料表を使っているでしょう、都表ではないです。この差は考えなくていいのですか。今すぐにどうという話ではないのですけども、給料表といっても、段階がすぐそのまま反映されるわけではなくて、いろいろ手当があったりとか、1年で1段階進むのか、半分進むのか、3分の1進むのか、いろいろやり方はあると思うのですけども、これはそもそも子ども協会のほうが給料が上がってしまうということに対して、今回の委託は何か考えてはいないのですか。ちょっとそこが疑問です。
1134【吉田子ども育成課長】 現段階において給与差等まで議論はできていないところですけれども、今後採用も行っていく必要がございますので、そこについては財団とも確認を行ってまいりたいと思ってございます。

川名ゆうじ
1135【川名委員】 今すぐにではないですけど、これ、単純に考えれば、すぐ分かる話ではないですか。子ども協会も市立保育園もきちんとした内容の給食にしてほしいですし、調理員さんにきちんとした給料を払ってほしいというか、今も払っているとは思うのですけども、このままだったら子ども協会のほうが給料が高くなってしまうことになりますよ、新規採用していったら。だって都表でいくのだもの。これは、今すぐにというわけではないですけども、早急にこの差、違いというのが出てくることに関して考えていただきたいと思いますが、いかがですか。
1136【伊藤副市長】 ちょっと定かではないですが、最初のときに国表で、給食・食育財団と合わせたような気がするのです、調理の部分だけ。ちょっと定かではないので、また個別にお知らせしたいと思いますが、どちらにしても、給料が違ったとしても、役割が少し違えばそこは問題ないのかなというふうに思いますけれども、課題として承りましたので、調査したいと思います。

川名ゆうじ
1137【川名委員】 給料に関して、あまり言う必要もないですけど、繰り返しになりますけど、きちんとした仕事に対しては、きちんとした雇用条件にしていただきたいですし、子ども協会も市立保育園もしっかりしている内容ですから、そこで例えば給料が違ってしまってくる、公務員としては別の話ですけど、仕事内容で変わってくるとなると、また別の問題が出てきますから、これは早急に検討して、きちんと子どもたちのために働けるような体制にしていただければと思います。
以上です。

小林まさよし
1138【小林委員】 お願いします。こちらの行政報告資料の2の基本的な方針の3つ目の丸のところで、「子ども家庭部、教育委員会及び財団の連携により、市立の保育園から小学校・中学校までのトータルな食育を進める基盤を作る」というふうにあるのですけども、これは具体的にどのような形をイメージしているのか説明していただきたいというのが1点です。
もう一つが今後の対応というところで、2つ目の「保育園の給食に必要な知識及びスキルを財団の職員に継承する」、これは一つの課題なのかなと思うところでもあるのですけれども、今説明いただきながら、まだ検討しているというところが多そうな印象もあるのですけれども、どのようなことがほかに課題として考えられているのか、何かもう既に市として挙げているものがありましたら教えていただきたいと思います。
1139【吉田子ども育成課長】 トータルな食育の推進についてでございますけれども、保育園の給食調理員が将来の子どもの発達ですとか成長を見通しながら給食調理を行うことができ、反対に、学校給食で得られた知見やスキル、やり方を保育園給食に生かすことができると考えてございます。また、トータルな食育を進めることで、給食に関わる職員の資質向上も期待できますし、結果として給食の質の向上にもつながるのではないかと考えてございます。
課題といたしましては、財団のほうでは今まで学校給食を提供してきた、保育園では乳幼児の給食を提供してきているところで、内容がかなり違いますし、やり方も大きく違いますので、職員の理解をどう進めるか、そこが今後の課題かと思ってございます。

小林まさよし
1140【小林委員】 ありがとうございました。今の御答弁の中で、資質向上とかというようなこと、食育に関して資質向上という話もあったのですけれども、今の時点でははっきりとしないというか、しっかりとこれを進めてほしいということです。今の答弁だけではないというとあれなのかな、しっかりと進めてほしいということをお願いしたいと思います。
同じく学校給食と保育給食の違いがあるというところの調整も、御認識されているところを、しっかり問題を皆さんで共有していただいて、その対応をお願いしたいということを要望させてもらいます。
以上です。

浜田けい子
1141【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
次に、令和5年度武蔵野市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書について、報告をお願いいたします。
1142【牛込教育企画課長】 令和5年度武蔵野市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書について報告をいたします。
この報告書につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定により、教育委員会は、その事務の管理及び執行状況について自ら点検及び評価を行い、その結果の報告書を作成し、議会に提出し、公表しなければならないということになっております。この報告書は、その法律の規定に基づいて作成したものでございます。
この点検及び評価の対象については、報告書の15ページを御覧ください。15ページの一覧表のとおり、18の事業を点検及び評価の対象としてございます。そして16ページ以降に、事業ごとの教育委員会の自己評価を掲載しております。
そして、点検及び評価の実施方法につきましては、事業ごとに3名の有識者の方に御意見をいただいております。報告書の45ページを御覧ください。45ページ以降に有識者からいただきました御意見を記載しております。
なお、この報告書につきましては、このほか市政資料コーナー、図書館での閲覧、また、ホームページの公表も行ってまいる予定でございます。
説明については以上でございます。

浜田けい子
1143【浜田委員長】 報告が終わりました。これより質疑に入ります。

本多夏帆
1144【本多委員】 ありがとうございます。内容の細かいところは、やるのであれば決算でやりたいかなというふうに思っているので、それはそれでと思っているのですけど、今日伺いたいのは、今お話にあった5番、点検・評価に関する有識者からの意見というところで、毎回結構興味深く拝見しているところではあるのですけど、これは一体どういうふうに意見をいただいているのかという、そこのやり方について教えてください。
1145【牛込教育企画課長】 まず自己点検につきましては、教育委員会定例会のほうで協議及び議決を行いまして、まず自己点検を固めます。そしてその後、有識者3名の方に、日を決めて会議室に来ていただいて、こちら教育委員会、教育長以下部課長が各事業の説明をして、それを受けまして評価、質問をいただいて、その後、御意見という形で提出をしていただくという流れになってございます。

本多夏帆
1146【本多委員】 ということは、基本的には書面上の部分から入って、あとは少し口頭で質疑、ヒアリングなんかをやった上で、こういった御意見をまた書面で頂いているという流れで合っていますかね。──分かりました。ありがとうございます。
もう1点伺いたいのは、今、自己点検というところで、教育委員会の会議の中でやられているということなのですけども、この評価、自己点検のところに、現場の先生方というのはどのように関わりを持っていらっしゃいますか。
1147【牛込教育企画課長】 現場の教員の関わり方ということで、事業によって教員が関わるところ、関わらないところありますが、これは事業ごとに、例えば日々の教員との意見交換ですとかアンケートですとか、そういった情報を得ながら、こちらの評価に反映させているというところでございます。

本多夏帆
1148【本多委員】 そういうことは、何が言いたいかというと、現場の先生たちの、ある種そこが自己点検のところにやはり関わっていけないと、なかなか実態を伴った形での点検評価というところに結びついていかないのではないかなというふうに感じているところです。どうしてもここに、きれいに整理をしていただいて、こういうふうに情報をまとめていただくということ自体は、当然必要なことだと思っていますし、重要なことで、そういう振り返りになるということは重要だと思っているのですけれども、それでは、ここをベースにして有識者の方々からの御意見をいただくというこの流れの中でいくと、有識者の方々からの意見が本当に実態に即しているのかというところで、少し距離があるのではないかなというふうに思うところではあります。
というのは、よく言われるような現場での感覚というところと、有識者からの意見、評価というところが、ちょっと間が当然、教育委員会のところの間が挟まることによって、本当にこれを現場の先生が見たときに、そんなことないよというふうに思ってしまうようなことがあるのであれば、それはやはり違うのではないかなと。それはやはり机上の空論みたいになってしまうし、それが改善につながっていかないということになるのは、非常にこれ、やっているのにもったいないと思うのです。
なので、正直、こういう有識者からの意見と書いてあるところは、武蔵野市、すごいみたいなふうに書いてあることのほうが多くて、当然、すごいことはすごいのですよ。すばらしいことはすばらしいと評価していただいて、それはそれでいいと思いますが、何のためにこれをやっているのかといったときに、点検、評価をするということは、もっとよりよくすると、改善するのだと、もっとよりよくしていくのだということに向けてこれをやっているはずなので、当然義務だからやっているというところもあると思うのですけども、では何のためにこれをやっているのだろうといったら、やはり実態に即していないと、せっかくやっているのに次につながっていかないというふうになってしまうのかなと思っています。
なので、細かい指摘は今日はここでやらないのですけど、それは決算のほうでやりたいなとは思っているのですが、私はそういうふうに読んでいて感じるところがあるのですが、御担当としては、この有識者の意見が書面と口頭でのヒアリングからの意見だというところを考えたときに、現場との距離みたいなものというのはどういうふうにお感じになるか、教えてください。
1149【牛込教育企画課長】 現場の教員との距離ということで、こちらの各事業で、例えば市民科のカリキュラム推進委員会ですとか、あるいは部活動の在り方検討委員会において、実際現場の先生方が入って、直にこちらで意見交換をしておったり、あるいは教育委員会、教育委員も年に3回ほど、学校訪問ということで訪問して、そこの学校の全教員と直に意見交換をしたりしております。そのような取組など、日頃から常に現場のほうには耳を傾けつつ、施策を推進して、もちろんこちらの自己評価にも反映させているというところでございます。

本多夏帆
1150【本多委員】 分かりました。やはり現場の先生たちだったり、そこで働いている人たちからすれば、実際をきちんとやはり見てほしいというふうに思っている方がほとんどなのではないかなと思いますし、通っているお子さんだったり、保護者の方だったり地域の方でも、当然現場を見てほしいと。そこをしっかりと捉えてどうするのかということについて、今のはいいでいいのですけども、やはりそういった、少しでも改善できるところがあるのであればどんどんやっていくという形で取り組んでいただきたいなと思っていますので、私は今のお話を聞いて、そういうふうに現場を大切にされているという思いは理解したのですけれども、実態として、現場はもっと来てほしいと思っているのではないかなと。もっと見てほしい、もっと実態を把握してほしいと、それに対してどうするのかということを、教育委員会や市のほうでしっかりやってほしいというふうに思っているのではないかなという一応前提に立って質問していますので、そのことについてはまた決算でやりますが、そういうところを含めて、私は、せっかく有識者からの意見をもらうところまでやるのであれば、なるべく本当だったら有識者に現場を見てもらったほうがいいのではないかなと思ったりするぐらいですけども、このやり方についての改善というところについてもお考えがあれば教えてください。
1151【牛込教育企画課長】 これまでこの方法で積み重ねてきたので、またこれを踏まえまして、よりよい点検、評価ができるよう考えてまいりたいと思います。
1152【笹岡委員】 御報告ありがとうございました。私は決算に出ないので、少し質問させていただければ。すみません。やろうと思ったら幾らでもできるような内容ですので、少しわきまえながらやりたいと思っています。
そもそもこういった教育委員会の権限の部分の範囲というのが、物すごく量が多いなというふうに思っています。学校や教育に関わるやらなければいけないことというのが、これだけ多岐にわたっているのだなというふうに思っています。それがそのまま学校の忙しさにもつながっているのかなと思いますけれども、これだけしっかりと点検し、評価し、総評もつけているというのは、これは一つ、とても評価すべきことだと思っています。と同時に、物すごくやることが多いなというふうには思ったのですけれども、それだけ頑張っているということだと思っています。
あと、私も周りの、いろいろなところを回ってきた方々、教員とか、同世代の教員とか、あと指導員的立場の方というのも、他市や他区と比べて、やはり本市は、私は武蔵野育ちなので、あまりそういう実感はなかったのですけども、本市は新しいことをやろうとする、やる気があるだとか、そういう割といい評価を聞いておりますので、そういった部分も、そういった声と実態の部分が感じられるような評価書だったなというふうに思っています。特に樋口先生の総評なんかは、とても面白く読ませていただきました。
そこで質問したいのですけれども、やはりざっと全部読んでみても気になるのが、教員の多忙化の部分かなと思っています。いきいきプロジェクトというのは前からやられていたことだと思うのですけれども、これからどのようになっていくのかというのを1個伺いたいと思います。多忙化を防止する部分というのは、多分もっとやっていかなければいけないことだと思っているのです。なので、そこの部分のお考えを伺いたいと思います。
私としては、最近導入されつつある、丸つけをAIでやるとか、実際にやっている学校もあって、丸つけの部分を見せてもらっても、分からないぐらいきちんとできている感じで、教員の方々は、日々の丸つけ、子どもの活動を見ていても、やはり何かしら持っていって、何かしら見てもらって、先生のチェックをしてもらうというので、それが35人ぐらいやっているというのは大変なことだと思っていますので、海外と比べても、海外ではそういったことは全くなく、教員が生徒と一緒に下校して、にこにこしながら下校してくるようなところも見ましたので、どのような改善ができるのかというふうにお考えなのか伺いたいと思います。
1153【荒井指導課長】 教員の働き方改革についてでございますけれども、今、委員がお話しになられた、例えば採点に関するデジタル的なサポートなどの導入というのも今後の検討対象にはなっていくのだろうというふうに思っております。今現在のところ、様々な、例えば市講師であるとか、今取り組んでいる先生いきいきプロジェクト・2.0の取組で、順調に週当たりの業務時間というのは低減してございますので、まずはこれをしっかりと進めていき、段階的に学校現場とも情報共有をしながら、さらなる改革を行いたいと、最終的には先生方全員が、目標とする週当たりの勤務時間60時間以下を目指していきたいと、このように考えております。
1154【笹岡委員】 できるところから進めていただくということで、そういった丸つけのAIを導入するとか、結構大きなことをやってもいいのではないかなと私は思っておりますので、何とか進めていただきたいと思っています。学校の先生方からも、常に欠員が出ている状態で、副校長先生が授業をしているのだとか、そういったことも聞いていますので、教員になってくださる方々が、全体的、社会的に減っているということも鑑みて、やはり先生方の多忙化を防止していく活動は、市講師の話とかも、先日も市が注目されたりしていて、とてもいいことだと思っておりますので、進めていただきたいと思います。
もう一つは、20ページの評価の1)番の部分にある、子どもの権利条例素案に対して555人が参加したお話とかは、とてもすばらしいことだと思っています。先日お母様方と話をしていて、何か子どもたちが固まって意見を言おうとしたことがあったそうなのですけれども、そのときに出てきた言葉が子どもの権利だったらしいのです。なので、そんなに浸透したのだなというふうに思ったのですけれども、子どもたちの口からそういった言葉が出るというのは、子どもの権利のパブリックコメントや、子どもたちの声を聴いてきたとか、紙のお知らせが何回も入って、こういうことだよということが書いてあったりとか、そういった活動が実を結んできているのかなと思うのですけれども、これができたときはたくさん意見を聞くと思うのですが、これからはどのようにするのかというところを伺いたいことが1点。
あとは英語なのですけれども、この報告書の英語の先生というのは、外国の方の先生と、あと教科担任の先生がいらっしゃると思っているのですけれども、振り返りというか、そういった部分を伺いたいと思います。英語をかなり頑張っているというふうには思っているのですけれども、市としてこれまでとこれからをどのようにお考えなのか伺いたいと思います。
1155【高丸統括指導主事】 2点いただきました。まず子どもの意見というところで、子どもの権利条例に関する取組について御評価いただきましてありがとうございます。これからの取組というところでございますけれども、子どもの意見表明というところ、様々各教科、あるいは本市が進めている武蔵野市民科の取組なんかでも生かしていけるかなというふうに思います。子どもたちが、自分たちがどういうことをしていきたい、どんなことを課題に思っている、そういったところをそういった取組の中で進めていきたいというふうに思っております。
そして、外国語活動、外国語の取組というところでございますけれども、これまでのALTの取組、振り返りということでございましたが、毎学期、ALTの評価を各校がつけているところでございます。教員との連携がしっかりできているかどうかというところであるとか、学校の授業の中でしっかりと関わりができているかどうか、そういったところについて学校のほうでしっかりと確認をしていただいて、フィードバックをして、委託業者のほうと改善に努めているということがございます。また、教員の研修の際もALTの方に来ていただいて、実際コミュニケーションを深めるにはどうしたらいいかということについて研修を深めているというところがございます。
以上です。
1156【笹岡委員】 分かりました。やっている方向性はとてもいいと思っています。外国語指導助手のALTの方、私が参観とか、あとほかの学区域とかのお母様方からの話を聞いていて思うのは、せっかく英語ネーティブの先生が来てくださっているわけです。なのだけれども、教え方がとても日本的なのです。せっかくネーティブの先生が来ているのにと、私なんかは見ていて思いまして、もったいないなと思いました。やり方がとても日本的なのです、我々が考えたみたいな感じのなのです。なので、そういったことよりは、ネーティブの先生が習ったようなやり方でやっていただく、仕切りを日本人の方がやっているからというのもあるのかもしれないのですけども、せっかく海外の由来の方をこのように市が、趣旨としては子どもたちに早い段階で英語教育に触れてほしいとか、楽しさを分かってほしいというふうにやって、お金をかけて、時間もかけてやっているのでありますので、やり方の部分として、もう少しその方々の意見を生かして授業を運営していっていただきたいなと、参観しながらも思いましたし、ほかの地域のお母さん方にどうというふうに聞いたときにも、同じようなことを言っていましたので、ぜひそういったことを工夫していただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
1157【荒井指導課長】 指導の仕方についての御質問をいただきました。教え方が日本的というところですけれども、委員御指摘のとおり、中心になっている、いわゆるT1と呼ばれる教員が日本人というところもありますので、それも一定あるかと思いますし、また、教科書を使用しているというところからも、ある程度の制限がかかっているのは事実かと思います。しかしながら、指導方法の工夫や改善については毎年度見直しを行っているところでございますので、こういった御意見もいただいたということをしっかりと受け止めていきたいというふうに思います。
1158【笹岡委員】 分かりました。あとは、いろいろ気になるのですけれども、先ほど申し上げたとおり、目指している方向性というのはすごくいいものだと思っています。学校の改築もそうですけれども、しっかりとこうやって順序立てて、計画を立てて、もう計画はできているということも、武蔵野の計画行政とかのよさである、堅実なところであると思っていますし、改築の部分のデザインを見てみても、教育の方々がどういったことを考える子どもたちになってほしいのかということが感じられるものですので、基本的にとてもいいなというふうに思っています。
最後に、これからは、家庭と子どもの支援員、一般質問させていただいたときも、やはりそういった通常学級と特別支援学級のはざまにいるような子どもたちとか、行き渋りの子どもたちとか、そういった今まで足りていなかった部分というところをしっかりとやっていただきたいと思っていますし、それに携わる方々がやはりどうしても不足してしまっています。ですので、そこの部分の人材確保と、そこをうまく回していくことで、特別支援が必要な子どもとか、その手前の子どもとか、そういった方々へ手厚い居場所づくりをしていただきたいと思っています。
以上です。

川名ゆうじ
1159【川名委員】 16ページにある実績のところなのですけども、用務員の年間研修計画を作成したと書いてあって、用務員全員の意見交換をした等書いてあります。これはとてもいいことなのですけれども、これは具体的にどういう内容が出て、どういうことが協議されて、どういうことが改善されているのかを説明していただけますか。いろいろな学校の業務とか、もうオールマイティにやっていただいて感謝するところなのですけども、具体的にどういう意見を持たれているのかというのをなかなか我々が知るところもないので、現状でどうなっているかについて、概要で構いませんので、御説明をお願いいたします。
1160【牛込教育企画課長】 用務員につきまして、従来、どちらかというと各校の前例に沿って、各校の用務員が仕事をしてきたのですけれども、他校の状況が分からないという声もありましたので、市内を6つのグループに分けて、グループごとに年3回の意見交換会をやりました。そこで、例えば樹木の剪定の仕方ですとか、あるいは掃除用具の使い方とか、そういった各校の情報を共有したり、あるいは、そこから用務員の自主的な研修会も行われたりしました。ということで、各校の情報を共有して、それぞれまたスキルアップをしたというようなことでございます。

川名ゆうじ
1161【川名委員】 ここには研修用動画も作成したと書いてあって、見てみたいなと思うくらいなのですけども、要は、用務員さんたちが自分たちでいろいろ研修してやるということはとてもいいことだなと思っているのですけども、それを逆に教育委員会にフィードバックしてもらって、学校全体をよくしていくということにつなげていることなのですよね。ここだけ書いてあると、用務員さんが自分だけでやっていて、その後どうなったという、その先のことが出ていないのですけれども、結果として、教育委員会にフィードバックしていただいて、学校全体あるいは市全体で何か改善されたのかどうか、要はその成果がどこにあったのかということが分からないのですけど、ここについて説明していただけますでしょうか。また、この研修動画というのはどんな動画なのかというのを、簡単でいいので御説明していただけますでしょうか。
1162【牛込教育企画課長】 この用務員意見交換会から、例えば樹木の管理については、市のほうでそれを専門にやっている職員がいますものですから、そういった職員の講座をやってほしいというような声も寄せられまして、それを実際に行いました。あるいはまた、8月には用務員全員を市役所の会議室に集めて、各グループの成果を発表して、全体で共有しましたということですとか、あるいは動画は、今、武蔵野動画チャンネルにも載っていて、たしか16本ぐらい載っておりますので、ぜひ御覧いただければと思います。具体的には、各道具の使い方とかトイレの修繕の仕方とか、そういったコンテンツを掲載しております。

川名ゆうじ
1163【川名委員】 分かりました。いろいろなことをやってくださっているのは感謝するところなのですけども、全員が全員、樹木の管理の仕方を知っているわけでもないですし、いろいろな水道管とか何かの補修をできるわけでもないですから、その辺はきちんと皆さん最低限のことはできるようにしていく研修であって、またそこで出てきた課題については、教育委員会として全体を改善していくためのこういう会議を継続して行っているという理解でいいのかどうか確認させていただきたいと思います。
次なのですけども、46ページ、図書館担当事業のところに書いてあって、これから学校図書館等が重要になってくると思うのですけれども、「『ラーニングコモンズ』としての図書館機能に注目するのであれば、社会教育士資格の取得など、図書館以外の分野における専門性にも注目し、人材育成」等と書いてあります。要は、図書館員としてのスキル、あるいは学校図書館員としてのスキル以外にも、いろいろ多様な人材も必要だという御指摘をいただいているのですが、このことに対して教育委員会として何らかの考え方はあるのか、あるいは、言われたけどそれで終わりなのかどうか、確認をさせていただきたいと思います。これは重要な視点だなと私も思いました。
48ページに、スクールソーシャルワーカーの派遣依頼も増加し、今後も増加傾向が予測されるため、その充実には備える必要があるという御指摘を受けているのですけども、これは確かに全体的にそういう傾向というか、必要だと思っていますが、これを受けて、教育委員会なり執行機関として何かしら対応するお考えがあるのかどうか確認させてください。
1164【牛込教育企画課長】 用務員については、市としての大きな方針を全体で共有して、各学校で業務に当たっていただくということで進めていきたいと思います。
1165【勝又教育相談支援担当課長】 スクールソーシャルワーカーの部分でございますが、6人の配置になってから、年々支援の数というのは増えております。学校とかなりやり取りをして、支援できているのかなと思いますけれども、今後の取組については、もちろん人数のことも考えていかなければいけないとは思いますけれども、まずは関係機関とうまく連携をしていって、チームでそのお子さんを支えるというような、まずそんな体制をつくっていきたいというふうに考えております。
1166【森本図書館長】 図書館の人材について御意見いただきました。おっしゃられるとおり、図書館の専門性という面については、図書館の基本的なサービスだけではなくて、そのほかにも必要な、いろいろ素養というのがあるのかなというふうには思っているところでございます。図書館で行っている人材育成といいますか、研修を中心として、様々な分野、例えば地域を知るですとか、いろいろなそれ以外の社会で問題になっている話題に触れるというのは、研修の中でも随時そういった課題を見つけて実施をしているところでございますので、今後そういったところも続けていきたいなというふうに思っているところでございます。
以上です。

川名ゆうじ
1167【川名委員】 分かりました。図書館員のことについては評価をしているのですけども、研修だけでなくて、リアルを知らないと意味ないです。私の知り合いの図書館の人も、まちを歩かなければ意味がないということも言っていますし、多分武蔵野の図書館も同じようなことをやっているかと思うのです。要は学習だけではなくて、現場を知らなくてはいけないし、まちに出て人の声を聞かないと、まちの地域課題は分からないではないですか。地域課題を解決するのが図書館の一つの役目ですから、当然そういうこともやっていらっしゃるということでいいのですよね。今の御答弁だと研修だけだったので、それだけではもう少しかなと思ったので、そこだけ再確認させてください。
1168【森本図書館長】 おっしゃられるとおり、例えば市の様々なイベントですとか、私もその中に交じって、そういったところで現場に出て、実際現場を体験して、様々な課題に触れることによって、そういったところを課題解決支援につなげていきたいというふうに考えております。
以上です。

小林まさよし
1169【小林委員】 お願いします。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項及び第2項の規定に基づいてということです。私もサラリーマン時代、会社員時代、こういうのをやったなというのを思い出しながら見ていたのですけれども、内容ということではないのです。まず確認したいのが、16ページの設定目標に3)が2つあることです。26ページ、正確に言うと25ページからなのですけれども、25の一番最後の実績、これは1)が2個あるのかな。あと評価についても1)が2個あって、27ページについても1)が2個あって、実績にも1)が2個あります。28ページに移って、評価についても1)が2個あって、30ページには2)が2個ある。あとは35ページに2)が2個あるという状況になっています。
これは、すみません、僕は1、2、3と、本来順番になるのかなと思っているのですけど、この辺が間違いなのか何なのかというのを、まず事実関係だけ確認させてください。お願いします。
1170【牛込教育企画課長】 同じ番号が2つあるものにつきましては、間違いではなくて、上位の課題、例えば16ページでしたら、令和4年度の課題に対して目標を2つ設けたということで、2つあるということを強調するために同じ番号で書いているというような次第でございます。

小林まさよし
1171【小林委員】 ありがとうございます。よく分かりました。そういうことでよく理解できました。ありがとうございます。
それとは別で、そういう中で読んでいて気になったところを申し上げると、こうした、ああした、できたとかというところが多いのです。実際そういうことだとは思うのですけれども、他の委員も改善することがというような話もあったのだけれども、今後の方針、方向性というのにそこが含まれているのかもしれないのですけども、どちらかというと、もっと課題がどういうことがあってとか、そういうのが見たいなと個人的には思いました。できたことはできたことでいいと思うのですけども、ここが課題で、今後こういうことをやっていきたい、やっていくのだ、方向性に含まれると言えばそれまでなのですけど、どちらかというと、そこら辺の問題意識をもっと、より持ってもらうといいかなというように感じたところです。
以上です。よろしくお願いします。

浜田けい子
1172【浜田委員長】 答弁漏れがという、給食。
1173【伊藤副市長】 先ほど給食のときの件で、給食・食育財団の給料表と子ども協会の給料表ですが、子ども協会も調理員につきましては給食・食育財団と同じ国表を使っていますので、以上報告しておきます。

浜田けい子
1174【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
次に、教育委員候補者(保護者枠)の公募について、報告をお願いいたします。
1175【牛込教育企画課長】 それでは、教育委員候補者(保護者枠)の公募について御説明をいたします。
教育委員候補者(保護者枠)の公募について、現在教育委員のうち1名が令和6年3月31日をもって任期終了となることに伴い、教育委員候補者の公募を行うものでございます。
目的としましては、本市の教育目標の実現に向けて、より幅広い視野や柔軟な発想を取り入れるということを目的に、教育委員の公募を行うものでございます。
公募内容としましては、人数が1名、任期は令和6年4月1日から4年間、身分は地方公務員法第3条第3項第1号に定める特別職の地方公務員。4番の主な職務内容としましては、教育委員会定例会等への出席及び審議、市立学校への訪問や他自治体への研究視察、また、教育関連の研修会や行事への出席などがございます。
応募資格につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条に基づき、任用日現在、未成年の子の保護者であることや、武蔵野市長の被選挙権を有することなどとしております。
募集期間につきましては、令和5年11月1日から1か月ということで予定をしております。
選考方法につきましては、書類審査と面接で行うということで予定をしております。
説明については以上でございます。

浜田けい子
1176【浜田委員長】 報告が終わりました。これより質疑に入ります。

本多夏帆
1177【本多委員】 少しだけですけども、これ、教育委員、教育分野について関心の高い方にとってはやってみたいなと思うようなものであると私は思っているのですけど、やってみたいなと思ったときに恐らくハードルになるのが、お子さんがいらっしゃる方ということになると思いますので、スケジュール感だったりとかを詳細に。今、職務内容という形では出していただいているのですけども、大体どういうような、拘束される時間がどうだとか、あと例えば、これは今、18歳未満の保護者であることというふうになっているのですけど、もっと小さいお子さんがいる場合だったりとかすると、卒業式とか、そういう行事は自分のお子さんのとバッティングするのではないかとか、いろいろなことが懸念として思い浮かんでしまって、ちょっとためらってしまうとか、それももったいないのかなというふうに感じるところもありまして、これはどういったお知らせの仕方だったり、そういう内容についてのQ&Aというか、お問合せにどんどん答えていっていただけるのだとは思うのですが、できるだけ広くいろいろな方に応募してもらうのがいいのではないかなと思いますので、その辺りの情報について、今答えてほしいということではなくて、どうお知らせをしていくのかということについて、お願いします。
1178【牛込教育企画課長】 お知らせの方法としましては、市報やホームページをはじめ、また学校等で保護者にチラシを配ってもらったりというような形で、できるだけ広く周知をしていきたいと考えております。

本多夏帆
1179【本多委員】 分かりました。であれば、チラシとかも作成されるようであれば、できるだけ仕事のイメージというか、スケジュール感のイメージだったりとか、どれぐらいのボリュームで、これだったら会社と一緒にできるのかなとかいろいろあると思いますので、ぜひそういったことも含めてお知らせをお願いします。

山本ひとみ
1180【山本委員】 教育委員候補者(保護者枠)の公募について質問します。
これを見まして、教育委員を公募するということは、かなり魅力的な提案だなというふうに私は思いました。これまで教育委員、ずっと私も議員をやっていますから、教育委員の方とお会いする機会も多いわけですけど、これまでのやり方を変えた理由というのはどういうことで、これまではどういう形で、任期が来た人、もちろん決まったらそれは提案があるわけですけれども、決めるに当たっていろいろ過程があると思うのですけど、それはどんなことだったのかというのを聞きたいと思います。
もう一つの質問は、こういう教育委員の候補者の公募というのを、ほかの面で公募枠を広げていくとかというのを役所の内部で進めていくということは御検討されているのでしょうか。これは誰に聞いていいのか分かりませんが、それを質問したいと思います。
1181【牛込教育企画課長】 今回の保護者枠につきましては、こちらの法律において、教育委員の中に未成年者の保護者を含めることという規定がありますので、それで募集をより広く呼びかけて、より新しい発想だとか柔軟な思想を取り入れていこうということで募集をかけたものでございます。
あと、これまでの選考なのですけど、結果として保護者枠についてはPTAの連合会の会長などを経験された方が多かったというのが事実でございます。ほかの委員については、現時点では未定でございます。

山本ひとみ
1182【山本委員】 分かりました。保護者の代表がいるということは構成上必要なことだと思うのですけれども、公募にすることによって、ある意味、私もほかのところで公募ということをやったことがありますけど、もちろん意欲がある人、やりたい人が公募で応募してくるというのはありますが、その人の人柄というか、スキルとかということについて関係者が十分に理解しているかということについて、そうでない場合もありますから、それは恐らく1次、2次選考の書類の審査や面接等で判断するということになるのでしょうか。それに対するお答えをいただきたいと思います。
あともう一つ、応募資格のア、イ、ウとありますけど、保護者代表ということで未成年の子どもの保護者にしたのだとは思うのですけれども、これは別に未成年である以上に、市立の学校に行ったことがあるとか、そういうことは関係ないということでよろしいのかということの確認と、あと、イは武蔵野市長の被選挙権を有していることという表記になっていますが、これを例えば年齢だとか、別の表記にしなくて、市長の被選挙権を有していることという書き方にしたのは何か理由があるのでしょうか。
1183【牛込教育企画課長】 選考につきましては、第1次選考、第2次選考を通して、より慎重に見極めていくというところでございます。
そして、この応募資格については、アについては未成年の保護者ということで、市立学校、私立学校というのは問いません。イについては、法律の規定が地方公共団体の長の被選挙権を有する者という書き方でしたので、このような書き方にしておるのですけれども、募集の際には、より分かりやすい表現を使っていきたいと考えております。

山本ひとみ
1184【山本委員】 御答弁分かりました。何というか、こういう形で公募を進めていくということに関しては、広く意欲のある人材を募るというやり方で、今の時代にも合っていると思いますが、選考に当たっては、やはりいろいろな角度からやっていただきたいと、意欲だけの問題ではないと思いますので、いろいろな方面でよろしくお願いします。応募資格に関しては、分かりやすい表記ということで、これも要望しておきたいと思います。
質問は以上です。

川名ゆうじ
1185【川名委員】 ちょっと今のところで確認なのですけども、公募にした理由がいま一つ、よく分からなかったのです。今までも保護者枠の教育委員の方はずっといらして、適切な方がきちんと仕事をしていただいているなという認識なのですけども、あえて公募に踏み切った理由が、もっと幅広くという考え方だったのでしょうか。要は、今までP連の会長さんとか、そういう方々が大体多かったという印象もあります。逆に言うと、そういう方は我々もよく知っている人だったりするので、あの人だったらそうだよねと分かるのですけども、公募だと、いろいろな方が手を挙げられると、よく分からないというのは失礼な話なのですけれども、それまでの活動が見えない方もいらっしゃると。あえてそこまで踏み切った理由がいま一つ分からなかったので、もう少し詳しく説明していただけますでしょうか。
1186【牛込教育企画課長】 これまで教育委員を担っていた方々も、保護者枠についてはPTAとか地域活動を経験されている方で、すばらしい方々だったかと思います。もちろんこれまでのやり方も一つの方法ではあるのですけれども、新しい時代に向けて、より幅広い人材を募って、そこから選考していくということで、よりよい教育委員会の運営のためにということで、今回公募を行うというものでございます。

川名ゆうじ
1187【川名委員】 当たり前のことしか説明されていないのですけども、それを言うなら、ほかの教育委員もみんな公募にしてもいいのではないですか。昔は教育委員の選挙をやったと、選挙というか、公募して、それで投票で決めたというところもあります。教育長はちょっと違うと思いますけども、そう考えていくと、何で保護者枠だけ公募にしなくてはいけないのかという理由がよく分からないのです。逆に、PTAの役員をやっている以外、一般の保護者の方々に教育委員会にもっと関心を持ってもらいたいとか、教育について意見をもらいたいという大きなくくりならいいのだけど、今の説明だと、今までの保護者枠の教育委員に何か課題があったようなイメージがあるのですけども、違うのですか。いろいろほかに何か課題があるのかもしれないですけど、説明がいま一つ納得し切れないのですけども、教育委員会にもっと興味を持ってもらいたいという意味なのかなという印象を持ちましたけど、もう一度答弁いただけますか。ちょっと今の説明だと、ほかの委員もやったほうがいいのではないかという印象を持ちましたが、いかがでしょう。
1188【竹内教育長】 この教育委員の公募につきましては、市長・教育長会議でも意見を交換して、市長ともいろいろと相談して、こういうふうに公募していこうとなりました。その中でも、このところ保護者の枠といいますか、保護者の教育委員さんについては1期で交代されていることも踏まえて、幸い私たちは4人の教育委員さんをいただいていますけども、その中で、それぞれの専門の領域であったり、あるいは御見識をいただいて、今までも、よい、いろいろな議論がされてきましたけども、さらに広く、あるいは我々が気づかない新しい御意見をいただく可能性もあるだろうということで、公募にしていきたいと。それから、私が見る範囲の中であるかもしれませんけども、先日も学校教育計画の策定委員会で、公募委員さんから結構新しい視点からの意見をいただくことも多くて、そういった意味でも、公募で保護者枠の教育委員さんを募集するということには意義があるのではないかということを認識して、本日こういう御案内をすることになりました。
以上です。

川名ゆうじ
1189【川名委員】 新しい視点とか、いろいろな人の意見を聞いて、教育行政をよくしたいという意味は分かりました。あと、どういう人かというのはこれからなので、それは我々の判断になるかと思うのですけども、一方で、幅広い人の意見を聞きたいというのだったら、条例制定して、教育委員を増やすこともできますよね。そういうことも考えてもいいのではないですか、逆に言ったら。どうしても今までは、お子さんがやはり高校生ぐらいになって、ある程度余裕ができた方が教育委員会に入る例が多かったのですけども、それこそ小学生ぐらい、ここにもいらっしゃいますけど、子育て真っ最中の方がいたほうが、よりリアリティがあったりすると思うのですよ。そこまで考えていくと、教育委員会委員を増やすということも当然選択肢に、今回すぐという話ではないですけども、考えていったほうがいいのではないですか。今後こういう考え方もあるという前提で検討してもどうかなと思いますが、このことについても最後、御見解を伺いたいと思います。
1190【牛込教育企画課長】 御意見を踏まえまして、今日のところは御意見として承ります。

小林まさよし
1191【小林委員】 お願いします。今回の件なのですけれども、正直言うと、結構驚きが隠せない状況です。そういう中でまずお伺いしたいのは、教育委員の保護者枠に求められる役割をどのように市として考えているのか教えてください。また、現状を変えたということ、先ほどもちょっと説明あったのですけども、もう一度改めて、何が問題だったのか伺いたいと思います。よろしくお願いします。
1192【牛込教育企画課長】 現状を変えた理由です。(「求める理由」と呼ぶ者あり)求められているものは、実際保護者として子どもを育てる中で感じられた、リアリティのある御意見をいただき、教育行政に反映していくというところでございます。現状の課題ということで、特段これだということはないですけれども、また、より幅広い視点ですとか、新しい発想を取り入れていくということを目的としております。
以上でございます。

小林まさよし
1193【小林委員】 ありがとうございます。そういう中で私、他の委員からもあったのですけれども、やはりPTAの方とかは、よく素性が分かっているわけですよ、どういう方なのかということも含めて。そういう中でこの方が適任だということを、これまで教育委員のほうで決めてきたと思うのです。それは、武蔵野市の教育の重要な事項であったり基本方針を定めるに当たって、やはり教育委員会が責任を持って決めるべきなのではないかなというふうに私は思います、公募というよりは。特に今回、この教育委員に求められる役割というところでは、地域の抱える課題を捉え、より一層の民意を反映した教育行政を実現するということ、こういうのが文科省の資料にも書かれているというように認識しています。広く地域住民の意向を反映する、これは、この新しい発想というのとやはり考え方が違うのです。これまで私はそれを大切にしてきたからこそ、PTAとかということですか、そういうのを含めて教育委員会が責任を持って選任してきたというところがあると思うのです。それが今回公募となると、また大分状況が違ってくると思いますし、実際、八王子のほうとかで、かつて公募したらしいのですけど、やめた理由、結局やはり保護者枠、PTAの方のほうが地域のことの御意見を聞けるということで戻したと、そういうような話も聞いています。
そういう中で、どうも私は今回の公募というのが腑に落ちないのです。今の中で地域のことというところがやはりある、まずは教育委員会が責任を持って決めるということがあると思うのですけども、そこについての御見解をお話しいただけますか。
1194【牛込教育企画課長】 これまでの選任方法に課題というのは特になかったのですけれども、より幅広く募集をして、そこから候補者の選考をしていくということで、最終的には市議会の同意をいただいて、市長が任命をするというのが最終的な形であります。

小林まさよし
1195【小林委員】 レイマンコントロールという考え方があります。広く地域住民の意向を反映するということです。これはやはり公募というよりは、僕は、しっかりと教育委員会のほうで選定する、地域活動をされていて、どういう方なのか、どういうことができるのか、地域に対する考え方はどういうふうに持たれているのか、そういうのをよく分かっている中での対応のほうが望ましいのではないかというように私は思うというところです。
それはまず意見としてお伝えしたいと思うのですけれども、選考方法には書類、面接と書いてありますが、小論文を設定している自治体などもあるのですけども、こういったところについてはどのように御検討されたのか、教えてもらっていいでしょうか。
1196【牛込教育企画課長】 書類審査につきましては、現在想定しているのは、履歴書のほか、そういった作文なども現在は想定しているところでございます。

小林まさよし
1197【小林委員】 ありがとうございます。改めてそういうような条件ということなのですが、地域、武蔵野市ではない方が来る可能性もあるということですし、本当に武蔵野市のことを考えてやってくださるのかというところも。そういう意味だと、やはりこれまでどおり、私は教育委員会が責任を持って誰かにお願いする、一から検討してというのがいいのではないかなというようなことを伝えさせていただきたいと思います。
以上です。

浜田けい子
1198【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
次に、武蔵野市立第五小学校及び井之頭小学校改築基本設計(中間報告)について、報告をお願いします。
1199【西館学校施設担当課長】 それでは、私からは武蔵野市立第五小学校及び井之頭小学校改築基本設計中間報告について御説明させていただきます。
令和5年4月に策定いたしました両校の基本計画に基づき、現在、基本設計を進めているところでございます。
まず、1ページを御覧ください。まず初めに、基本設計のコンセプトについてでございます。
1、基本設計コンセプト。子どもたちにとって明日また行きたい学校となるために、学校施設全体を学びの場として捉え、魅力ある学びやを創造していく必要があると考え、それを実現するために武蔵野市では、学校全体を緩やかにつなぐ学びの空間整備を掲げております。
2ページを御覧ください。基本設計の中で、その考えを実現するために、大きく3点にまとめております。1点目が、校舎全体が緩やかにつながる、2点目が、木漏れ日の下で自然に緩やかにつながる、3点目が、地域と共に育ち、まちに緩やかにつながるです。具体的には、校舎全体が緩やかにつながるとは、教室を開き、オープンスペースと緩やかにつなぎ、また、教室を雁行させ、学年としてのまとまりをつくります。
3ページを御覧ください。立面的には、吹き抜けで天井を開き、異学年と緩やかにつなぎます。教室、オープンスペース、ラーニングコモンズのつながりにより、学びの深度化を図ります。また、画一的でない揺らぎのある空間がつくる学びの広がりをつくり、多様な居場所を設け、子どもたちが毎日来たくなる学校を目指してまいります。
4ページを御覧ください。2点目の、木漏れ日の下で自然に緩やかにつながるにつきましては、屋根や、教室と教室の間を開くことで、自然光や風と緩やかにつなぎます。
5ページを御覧ください。3点目の、地域と共に育ち、まちに緩やかにつながるにつきましては、外壁を分節し、周辺の住宅地と調和させたり、敷地周辺に歩道状空地を設け、学校敷地と周囲を調和させてまいります。また、建物をセットバックさせ、外部テラスを設け、周辺のまち並みと緩やかにつなぐということを考えております。
7ページを御覧ください。次に、2、小学校における普通教室周りの考え方についてでございます。基本計画の際にも御説明させていただきましたが、小学生は普通教室を中心に学びが展開されるため、教室周りを充実させる設計としております。具体的には、教室前に可変性を持たせたオープンスペースを計画し、個別最適な学びと協働的な学びに柔軟に対応できる空間といたしました。
コンセプトにつきましては以上でございます。
次に、各階の平面プランについて御説明させていただきます。
まず、第五小学校のほうから御説明をさせていただきます。8ページを御覧ください。第五小学校につきましては、地下なしの地上4階建てを計画しております。建物の配置につきましては、現在の校舎配置とほぼ同様の、西側と北側に配置をしております。児童は、東側の五小前公園前の正門から、五小のシンボルツリーであるヒマラヤスギを見上げながら敷地内に入り、体育館の前を通り、家庭科室前の昇降口から登校いたします。昇降口の横の西側にも門を設けております。そして、昇降口を入りますと、1階には職員室などの管理諸室、学童、あそべえ、給食室、体育館、家庭科室、地域開放エリアを配置しております。
9ページを御覧ください。2階です。2階へは、昇降口前の大階段を上がります。2階には普通教室、ラーニングコモンズ、特別教室、特別支援教室、プールを配置しております。
続きまして、10ページを御覧ください。3階です。3階には普通教室、音楽室、多目的室を設けております。
11ページを御覧ください。4階には普通教室、多目的室を配置しております。
普通教室は、各フロア2学年ずつ、校庭に面した配置としております。2階から4階には、現在の校舎よりも奥行きのある広いバルコニーを計画しており、手すりを高くしたり、足がかりを設けないなど、安全面に十分配慮し、子どもたちが育てているアサガオですとかトマトを育てるなど、ふだん使いができるよう整備をしたいと考えております。ラーニングコモンズの上部の3階、4階の部分を吹き抜けとする計画としております。
続きまして、12ページを御覧ください。12ページからは井之頭小学校でございます。井之頭小学校の平面図を御説明させていただきます。
井之頭小学校につきましては、地下1階、地上4階建てを計画しております。建物の配置につきましては、現在のブーメラン校舎と、こちらもほぼ同じ位置の西側に配置をしております。児童は、北側の正門から職員室の前を通って、昇降口から登校いたします。昇降口に入りますと、1階には、右側に管理諸室、正面に学童、左側に家庭科室、あそべえ、体育館、地域開放エリアを配置しております。昇降口正面にある大階段で2階に上がります。
13ページを御覧ください。2階には普通教室、ラーニングコモンズ、音楽室、特別支援教室を配置しております。
14ページを御覧ください。3階は普通教室、特別教室、多目的室を配置いたしました。
15ページを御覧ください。4階は普通教室、多目的室、プールを配置しております。
16ページを御覧ください。16ページ地下1階で、給食室を配置しております。
バルコニー及びラーニングコモンズの吹き抜けの考え方につきましては、第五小学校と同様でございます。
今回、第五小学校と井之頭小学校のプールにつきましては、改築懇談会の意見やアンケートなどの意見を反映しながら、教育委員会の中でも議論して、両校とも自校にプールを設置することといたしました。
平面図についての御説明は以上になります。
続きまして、これからまとめてまいります基本設計概要版の目次構成の案を17ページにお示ししております。これから今年度かけまして、この形で基本設計のほうをまとめてまいります。
最後に18ページを御覧ください。今後のスケジュールの予定でございます。今年度は改築懇談会を4回予定しております。今年度につきましてはあと3回開催いたしまして、御意見をいただきながら基本設計をまとめていく予定でございます。意見聴取といたしましては、子どもの権利条例の理念に基づきまして、夏休み前に全児童を対象に、模造紙を使って平面プランと写真をお示しし、好きな場所にシールを貼ってもらい、どんなふうに使いたいかを付箋に書いて貼っていただくというようなアンケート調査を実施いたしました。また、夏休み中に教職員を対象に、夏休み明けには児童を対象にワークショップを行いました。児童向けのワークショップでは、皆さん子どもたちも忙しいということで、第五小学校につきましては3、4年生5名、それから井之頭小学校につきましては5、6年生4名という、少人数での実施となりましたが、今回参加してくれた児童は、完成した折には小学校を卒業してしまっていますが、新校舎が完成したらぜひ見学会をしてほしいという御意見ですとか、ある児童は、もう1回1年生に戻って新しい学校で小学校をやり直したいなんという、非常にうれしい言葉をいただきました。子どもたちみんな新しい学校を楽しみにしているというのがよく分かるワークショップでございました。
教育委員会、市議会につきましては、今回の中間報告と、次回3月に基本設計をまとめたものを御報告する予定でございます。
御説明につきましては以上でございます。

浜田けい子
1200【浜田委員長】 報告が終わりました。これより質疑に入ります。

本多夏帆
1201【本多委員】 ありがとうございました。以前ホームページについて、現状が分かるようにしてほしいということを申し上げて、かなり改善していただいたと思っていますので、ありがとうございます。今日、一中の話もありましたけれども、この学校改築についてというのは、例えば、もう定期的に説明会をセットしてしまうとか、逆に学校改築について話そうみたいな、情報交換しようみたいなのを定期的にやったほうがいいのではないかなと思うぐらいの大きなプロジェクトだというふうに思っています。多分そういったことをやることによって、皆さんがすごく身近に感じてくださるというか、もうセットしておいて、そのときに説明することはそのときのタイミングで説明する。
今はどちらかというと、全部行って、ここまで進んだら説明会、ここまで進んだら説明会という形でやられていると思うのですが、どちらかというと、通う方だったり、通われている方だったりとかというのは、学校改築のプロジェクトというものについて定期的にお話ができるような、そうすると、いつ説明会が行われるかよく分からないまま、例えばずっと不満をためているとか、そういったことも減らすことができるのではないかなと。学校改築について何かあれば、このタイミングで必ずお話をしてもらえるのだという形で、そんなふうにしていくといいのではないかなと思っているのですけども、そういうようなことというのは、今回のこれが出てきたタイミングで、今後そういうプロジェクトベースでお話ししていく機会というのがあったらいいのではないかなと思うのですけど、それについて聞かせていただきたいと思います。
今、児童ワークショップの話が最後に出てきて、懇談会の議事録とかも読ませていただいて、なかなか人が集まっていないぞというのは、お知らせをみんなで頑張らないとみたいなことが書いてあって、何でこんなにいいのをやっているのに人が集まらない、やはりお知らせのところがなかなか難しかったのかなというふうに、それを読んでいて思ったのですけれども、これはもうちょっと何か工夫が。せっかくやって、そんなすばらしい意見も出てきたりとかもしていて、先ほどの説明会とかお話し会みたいな、改築していくことをみんなで考えていくというか、みんなでそれに触れていくみたいなものというのは、もう適宜どんどんやったほうが、みんなが主体的に関われていいのではないかなというふうに思うのですけど、このワークショップの件も含めて、そういうようなことを考えていただきたいなと思うのですけど、それについてのお考えを聞かせてください。
それから、プールの考え方というので、ようやくこのタイミングで、配置のところでプールの話が出てきて、懇談会のところでもようやくプールのことが決まりましたねというふうな形で書いてありました。私もどうなるのかなと思っていたのですが、先ほどいろいろな意見を参考にしてこうなったということだったのですけど、もうちょっと詳しくプールの考え方のところについて、市でどういう方向として考えたのかということをお知らせください。
1202【西館学校施設担当課長】 定期的な説明会を開くという、まず1点目の御意見をいただきましたが、こちらにつきましては、我々もなかなか定期的にというのが正直非常に難しいと思っているのが、やはりこれだけの大きな学校建築を一から設計している中で、かなり職員も設計事務所も一生懸命いろいろな、まず平面図を描いて、ここはどういう課題があるということで結構キャッチボールをしながら、ようやく、まず一つの案としてこういう形でまとまってきております。ここまでつくり上げるのに、かなりの時間を要しているというところもありまして、定期的に何か議題を設けて皆様に御意見をいただく場を設けるとなりますと、やはり時間的にもマンパワー的にも非常に難しい部分がございますので、我々としてはやはり一定期間を切らせていただいて、ある程度何か御意見がいただけるタイミングで、そういった説明会ですとか意見交換会というのを設けさせていただきたいなというふうに考えております。
それと2点目のワークショップの件でございますが、ワークショップにつきましては改築懇談会で御指摘をいただいたのですが、児童向けのワークショップの御案内について、見た目があまり魅力的ではなかったということで御指摘をいただきましたので、我々としては、そこは今後、カラー刷りにするとか、絵をたくさん入れるとか、そういった子どもたちが興味を示してくれるような工夫をして、次回からはもっとたくさん子どもたちが集まってくれるような案内を作りたいというふうに考えております。
3点目のプールの件でございますが、プールについては、やはり第五小学校、井之頭小学校ともに、周辺道路の環境に課題がございます。子どもたちを、近隣というか、外部のプールに通っていただくということになりますと、徒歩圏内にそういった施設があれば問題ないのですが、この両校につきましては徒歩圏内にないので、子どもたちにバスで移動をしてもらうということで、バスを用意しなければいけません。そうなりますと、今回この2校については、学校にバスを横づけできないという大きな課題がございます。そうしますと、やはり一定のところまで、バスが止められるところまで、子どもたちが歩いて移動する、さらにバスでプールまで移動してということを考えて、移動の時間が非常に必要になってくるということで、プールの授業時間が2時間という中で、移動も含めると実際泳げる時間が何分なのだという話になりまして、今回この2校についてはそういった移動の課題がかなり大きいということで、自校にプールを設置するということで決まりました。
以上です。

本多夏帆
1203【本多委員】 分かりました。定期的な説明会というところは、別に毎月やってくれとかというわけではなくて、ある程度、このタイミング、このタイミングというところで、そこが見えていると、例えばこの間もあった仮設がすごい揺れるとかそういった話は、説明会をやるとぱーっと意見が出るではないですか。やはりそういうのがちょこちょこ聞けるような環境はすごく大事なのかなと思うので、説明会みたいな形で開けないにしても、御意見はどうぞいつでもここに出してくださいねとか、そういうような形で、なるべく時間が、ためてしまうようなことというのがないように、なるべくすぐ意見をいただいて、すぐコミュニケーションを取って、改善できるところは改善するという、そこはなるべく取っていただきたいと。忙しいのは重々分かるのですけども、そういった形でちょっと工夫していただければなというふうに思っています。
何となくイメージとして、学校改築とかは、ほかの公共施設とか大きいものだとそうだと思うのですけど、出来上がっていく過程をみんなで参加して見ていくみたいなのは、割とやり方としてあります。こういうふうになっていくのがすごくみんなで楽しみみたいな形で、よく設計事務所さんがやっていたりとかすると思うのですけど、そういう他自治体の例とかも多分あると思うので、何かしらそういう形で少しずつ、みんなでパースを見るとか、そういうのとかというのも多分すごく、見えるものになってくると、とても面白いのではないかなと思うので、ぜひそういったことは適宜、タイミングを見ながらやっていただきたいと思います。
プールのところで、多分今の説明を聞いて、私は井之頭小エリアに住んでいますけども、駅前にプールが2つもあるではないかと、多分ぱっと思ってしまうなというふうに思っていて、恐らくそこの部分は今回は検討の対象外だったのかなとか、何となくそういうふうに想像していくところではあるのですけど、一応今回こうなったということは、それはそれとして受け止めていて、今後学校改築を各校やっていく中で、今の御説明だと、各校ごとにそういったことを再度検討していくチャンスがあるというか、これから何十年もかけて、20年かけて順番にやっていくという設定の中で、かなり状況が変わってくると。プールについての考え方だったりとか、どういうふうにやっていくのかということも含めて、多分すごくいろいろなことが変わってくると思っているのです。
なので、今回はこういうふうになりましたということだと思うのですが、今後プールの考え方というところは、今お話をしたように、各校においてのタイミングごとに、またプールについては適宜検討していくということでいいのかどうか教えてください。
それから、あと2つ聞きたいことがあって、今回テラスを結構ふんだんに作っているというか、たっぷりテラスがあるような設計になっていると思うのですけども、これは誰でも気になる安全性というところはどういうふうにお考えになっているのかというところ。すごくいいなと思うし、すぐ外に出られて気持ちがいいのだろうなと思うのですけど、その反面、やはり事故を防止していかなくてはいけないというところでの安全性について、今の現時点でのお考えを伺いたいということで、あともう一つは、ビオトープの位置なのですけど、両方とも既存のものだと思います。既存の位置で恐らく今配置されているのだと思うのですが、井之頭小は道路に面している、道路のそばなので、特段何も言われることはないのかなと思っているのですけど、五小のほうは、過去からの経緯として、ここにビオトープがあり続けることについて特に課題とかはないのかということについてお知らせください。
1204【西館学校施設担当課長】 まず1点目のプールの考え方の件でございますが、武蔵野市の公立学校につきましては、まず中学校は全ての学校にプールを設置いたします。小学校につきましては、改築のタイミングに合わせて、各校の改築懇談会の意見を聞きながら設置の要否を検討していくというふうにしております。やはりそれぞれの学校の周辺環境も含めて、それから近くに外部プールがないとかということもありますので、そういったことを総合的に見ながら、自校設置するのか、外部化するのかというのは検討していきたいというふうに考えております。
そして、2点目のテラスの安全性でございますが、ここは我々もやはり安全性については非常に懸念しておりまして、手すりをとにかく高くすれば落ちないというのはあるのですが、あまり身長よりも高いと全然開放感がなくなってしまうというところもございますので、適正な高さというのを今、設計事務所とともに検討しております。今一つ、案として1.4メートルというのが出てきてはいますが、その1.4メートルが本当に安全なのかというのは、これから設計の中でしっかりと検証していきたいというふうに考えております。
それとビオトープの件でございますが、ビオトープについては、第五小学校、井之頭小学校ともに現在の位置で、悪いところは直しながら再整備していくということで考えております。特に第五小学校の南側にお住まいの方にも、以前学校説明会のときに御来校いただきまして、御意見をいただきましたが、ビオトープというよりは、学校との塀です。今万年塀が設置されているのですが、それが古くなって、樹木の根っこで押されてきているので、それを早めに直してほしいという要望はいただいておりますが、ビオトープ自体については大きな御意見はいただいていないところでございます。
以上です。

本多夏帆
1205【本多委員】 分かりました。もろもろ確認できましたが、最後の今のビオトープのところは、多分今まではそんなには問題ありませんでしたとなったとしても、次の塀の造りだったり、どういうふうなあれにするのか分からないですが、そういったところによって、例えば虫だとか、あと臭いとか、いろいろあるのかも分からないですが、今まであまりなかったのであれば、それはそれでいいのかもしれないですけども、ちょっと位置として、井之頭小は道路沿いだけど、もともとこうだからということできているのだとは思いますが、そういった新しいトラブルみたいにならないようにしたらいいのかなと思っているので、そこの部分はいろいろと配慮しながらというか、多分塀のところでうまくできるのかなと思いますけども、そこでしっかり課題が出ないように気をつけていただきたいと思います。
テラスの安全性は、どうしたら本当に全部防げるかといったら、そうではないとも思いますし、使い方だったり、あとは学年、どの階に学年がどう入るのかとか、そういったことも含めて様々検討しなくてはいけないことなのかなと思いますし、あまり高いとといって、では閉塞感があるからガラスのところ、遠く見えるようにするのかとか、いろいろ設計の皆さんで考えることなのだとは思いますけども、すごくよさそうなデザインで、きれいに見えるところではあるけど、やはり怖いなと思うところもあるので、そこは最近、やはりマンションからの落下とか、そういうのもかなり、小さい子どものそういう事故のニュースというのを見ますので、できる限りの策を取っていただければと思います。よろしくお願いします。
1206【笹岡委員】 お疲れのところ、質問させていただきたいと思います。
この基本設計の中間報告を受けまして、この間の学校改築で出てきているデザインというのは、とても夢があるなと思っています。公がこれだけのものを用意しようとしているというのは、すごいことだと思っています。私は第一小学校出身なのですけど、大野田が改築されたときに、すごくいいなというふうに思った思いをすごい覚えていて、第一小学校もやってくれないか、何で大野田だけなのだろうなとか思ったことがあるのです。ですので、これを順々にこういったデザインで造り変えていこうとしているということは、とてもすばらしいことだと思っています。環境が心に与える影響というのは大きいと思いますので、とても期待しています。また、今回は小学校ですけれども、私立中学校で、校庭がない私立中学校も増えている中で、これだけの環境を用意しようとしているということは市の特色にもなると思っております。
そこで伺いたいのですけれども、近年の暑さ対策ということで2つ伺いたいのですが、冷水機です。給水器なのですけれども、今回は小学校なのですが、みんな水筒を持っていっていると思っています。だけども、それを足すものがないのです。なくなったときに足すものがない。中学校になると、もっと部活とかが入って、今回小学校ですけど、中学校になると部活の分もですので、結局2リットルぐらい、2キロ分ぐらい運んでいるわけです。そうすると、もう10キロになったりとか、小学校もパソコンがあって、教科書、分厚いのがあって、ドリルがあって、いろいろなものを持って水筒ですから、マイボトルの給水器を冷水機で考えていただきたい。コロナ禍を経て、子どもたちが口を近づけるタイプの水飲み場に嫌悪感を持っていて、結局、せっかく新しく設置しても使われない可能性というのが大きいと思っていますので、そこを考えていただきたいのですがいかがですかということと、あとプールのことなのですが、プールは各懇談の方々が考えて決めるということで、特段いいと思うのですけれども、暑さで最近はほとんど入れていなかったりします。1、2時間目のところは入れたけれども、もう3、4時間目で暑さが駄目で入れなかったりとかということで、私も夏に帰国したときに、お母さん方に聞いたら、今年は全然入っていないからというふうに言われました。
ですのでそのことと、あとは別のことで、境地域でプールが外からの目線が気になるということを相談したときに、上にこういうのを張りますという話をされたことがあるのですけども、そういうことは考えていたりするのでしょうか。それは目線隠しということで問い合わせたのですけども、日差しにも少し効くのかなと思っておりますが、いかがでしょうか。
1207【西館学校施設担当課長】 まず1点目の冷水機の件でございますが、小学校については今現在設計中でございますので、ここについてはまだ方向性は決まっていないのですが、もう既に設計の終わっている第一中学校、第五中学校につきましては、冷水機自体は工事に入っておりませんが、冷水機を置けるように給水排水、それから電気については設置をしております。今、笹岡委員からお話をいただいた冷水機につきましては、昔ながらの、PTAで第五中学校が入れている冷水機でございますので、本当にボタンを押すと水がぴゅーっと出てくるタイプなので、ペットボトルを差し込むような形のものではないのですが、そういった、通常のという言い方が正しいのか分かりませんが、古くからある冷水機が設置できるしつらえにはしております。暑さの問題もございますので、冷水機については、今ここでやりますという話はできませんが、教育委員会の中でも検討していきたいというふうに思います。
それと2点目のプールの件でございますが、第一中学校、第五中学校のプールについては、視線対策、それから紫外線対策ということで、幕構造、プールの上を夏場だけカーテンみたいに幕をざーっと出すというようなしつらえで設計をしております。それで工事をしてまいります。小学校についても同じような形で、紫外線対策、視線対策というのを講じていきたいというふうに考えております。
以上です。
1208【笹岡委員】 分かりました。冷水機については御検討いただきたいと思っています。プールのことに関しては了解しました。
もう1点は、8ページの五小のことなのですけど、見た感じだと校庭にはお手洗いがないのかなと思ったのです。なのですけど、それはないのですかね。私も小学校のとき、外にあるトイレは怖くて、入ったことはないのですけど、井之頭小の図面ではあったと思うので、そこの部分を伺いたいのと、もう1点は、子どもたちの荷物の重さというのが話題になっていますが、これ、本当に重いのです。参観とかで教室に入っても、後ろのロッカーもぱんぱんで、もうはみ出たりとかしていて、廊下も下げているものがたくさんあって、すごいボリュームになっていて、両サイドの机も床についているぐらいの、引きずっているぐらいの荷物があったりするのです。オープンスペースにすると、なかなか収納部分というのが少なくなったりするのかなというふうに思っているのですけれども、十分なロッカーの大きさを取っていただきたいなと思っています。そうしないと、荷物が多くても置く場所がなくて、結局だらだら持ち歩いたりするのかなと思っていますので、そこは大丈夫ですか、いかがでしょうかということと、最後は、最終ページの18ページの児童アンケートです。
一番最初の7月のところで全校児童向けに児童アンケートを取って、その後ワークショップを少人数でやったとのことなのですけれども、とてもいいことだと思っています。子どもの声を聴く、言っていいのだというふうに子どもたちが思うことが大事だなと思っていて、だけども御提案としては、案がこういうふうにできたよというのをどこかで報告したらどうかなと思っています。そうしないと、これが出来上がるのは大分後ですし、完成後というのは、その子たちも相当背も高くなって、全然違うことになっていますので、大事なことは、自分が意見を言って、みんなで何か言って、言いっ放しになって、そうすると結局言わなくなってしまうではないですか。言ったけど何も変わらなかったとか、何もなかったねということで、言わなくなることがあれなので、もしここに余裕があれば、そんな大層なことはしなくていいので、こんなことを考えているよということを子どもたちに報告すると、ああ、僕たちの意見はこんなふうになっているのだなと思うのではないかなと思っています。そして、デザイン的には、先ほどおっしゃったように、とても子どもがいいなというふうに思うものだと思いますので、そこの部分をお願いしたいと思います。
1209【西館学校施設担当課長】 まず1点目の第五小学校の校庭用のお手洗いでございますが、8ページの1階平面図を御覧いただければ、あそべえの左側に校庭用WCと、ここに設けております。
それと2点目の荷物の件でございますが、今委託している設計事務所とともに何回も、学校には御迷惑をおかけしているのですけども、足を運ばせていただいて、荷物がどれくらいあるのかという調査もかなりやらせていただいております。子どもたちの荷物が学年によって何があるのかということも調査をしながら設計を進めているところでございますので、しっかりとそういった荷物が置けるスペースを確保する設計をしていきたいというふうに考えております。
それと3点目の児童へのアンケートに対するフィードバックというのですか、そこにつきましては、基本設計がある一定まとまったところで、また模型を見ていただくとか、パースを見ていただくとか、そういった場が設けられないか、時間を見ながら検討させていただければと思います。
以上です。

山本ひとみ
1210【山本委員】 6時前になりましたが、恐れ入ります。私のほうも、この五小、井之頭小の改築基本設計に関して質問を少しさせていただきます。
先ほど子どもからの声として、また1年生になって行きたいという声があったということがあって、ああ、そういうのがあったのかと思ったのですけれども、私が学校に行っていた頃もかなり前になってしまって、最近の状況を分かっていない点があるかと思うのですけど、子どもにとってどういうところが評価できる、また行きたいなと思えるところなのか、教えていただけますか。
1211【西館学校施設担当課長】 今回児童の皆様に見ていただいて人気が高かったところについては、やはり広いテラス、これについては非常に人気が高かったです。そのほかには、ラーニングコモンズが吹き抜けておりまして、その吹き抜けの部分、上の階に行きますと、3階、4階に廊下みたいな形で渡れるようになっている部分がありまして、そこがラーニングコモンズを見下ろせる、橋を渡りながら見下ろせるというようなことを感じられて、すごくいいなというようなお話をいただいております。
そのほかに、みんなが活動がよく見える階段ということで、大階段です。ここでいろいろな活動ができるというようなことで、大階段も評価が高かったです。あとラーニングコモンズの中に、本を置く書棚です。書棚もちょっと工夫すると、書棚の中を空洞にしてあげるようなしつらえを今考えておりまして、そこが潜れて、1人で隠れられるスペースで、落ち着くとか、静かだとか、集中できるなんというようなお話をいただきました。大きなところはそんなところです。
あと教職員にもワークショップをいたしまして、教職員からも意見をいただいております。特に職員室の意見があったのですけども、やはり小学校の先生は、朝、職員室に出勤しますと、職員室に戻ってくるのは夕方になるそうです。ですので、夕方職員室に戻ったら集中できるように、しっかりと閉鎖できる職員室を設けてほしいというような御意見もございました。
以上です。

山本ひとみ
1212【山本委員】 ありがとうございました。今のお子さんたちの声で、テラスを設けている、いわゆるテラスはこれまでなかったですよね。教室があったら、窓があったら校庭であるという感じでしたので、そういうある意味遊びの部分がやはり子どもたちにとって、これまでの学校らしくないということも含めてあるのかなというふうに、今お話を聞いていて思った次第でございます。
あと3点ほど伺いたいのですけれども、一方で、子どもというのはやはり親密な、人に知られたくないことというのもあったり、固定された場というのも要ると思うのです。今日の最初の一中の契約案件のときにも言ったのですけれども、学校には行くけど自分の教室にはちょっとという子どもがいるとしたら、それはやはり特定の場所にいて、特定の人と関係を深めていくということも必要ではないかなと思っているので、そういうこともぜひ今後考えていただきたい。それは、この御近所に住んでいる不登校のお子さん何人かからも聞いておりますので、それはぜひ御検討いただきたいのですが、今考えがあったらお聞かせいただきたいと思います。
あと、ちょっと考え過ぎなのかもしれないし、私もよく分かっていない点もあるのですけど、教室にオープンスペースを設けたり、教室の天井は開いているわけではないのですよね。教室の前にオープンスペースがあって、要するに教室が教室として一つがまとまっているということは、ある意味学習に集中できたりするという意味では必要なことかなというふうに思いました。これまで学校に行ってきて、そういう教室の可変性というのは必要だと思うのです、少人数学級のこともあるから。だけど教室として仕切られていて、その中で集中して学習ができる、もしくはやっていることができるということは一定必要なのかなというふうにも思うのですけど、オープンスペースで外と緩やかにつながるということが、これは本当にお子さんや保護者の声なのかということについて、ここは私にとってはよく分からないのですけれども、その辺りは効果があるということなのか。やはりうるさいというか、声が聞こえ過ぎるとか集中できないという面もあるのではないかなと思うのですけど、どうですか。その辺りのお考えはいかがでしょうか。
1213【西館学校施設担当課長】 まず1点目の不登校のお子さんの特定の場所につきましては、午前中にも御説明をさせていただきましたが、一中、五中同様、今回の五小、井之頭小の改築につきましても、基本的には特定の場所は設けずに、多様な場所を設けるという考え方で設計を進めさせていただいております。
そして2点目のオープンスペースの件でございますが、7ページを御覧いただければと思うのですが、7ページに教室周りの絵を少し入れておりますが、まず教室とオープンスペースの間につきましては、第一中学校、第五中学校でもそうだったのですが、可動式の間仕切り壁になっております。静かに勉強したい場合は、この教室を閉じて使うということができます。それと、ここのオープンスペースを使うときにつきましては、この可動間仕切りを開けて、教室と一体的に使っていただくということを想定しております。
今、学びの形が、以前にもお話をさせていただきましたが、先生に向かって、先生の話を一方的に聞くという学びだけではなく、やはりそれぞれ主体的、対話的で深い学びというアクティブラーニングの視点からも、グループ学習をしたり発表したり、そういった様々な学びの形がございますので、そういったときに、このオープンスペースも使っていただきながら、広いスペースで発表、各クラスごとに発表ができるぐらいの教室の空間というのはこれからの学びのために必要であるということで、保護者からの要望があったというわけではなく、日本のこれからの学びという視点で、こういったスペースが必要という判断でオープンスペースを設けているところでございます。
そして、効果というお話もありましたが、第五小学校の校長からも改築懇談会で御意見が出たのですが、兵庫県のほうに視察に行ったときに、まさにこういった学校を見たと。非常に効果的な、教育上まさにこういうものを求めていたのだというようなお話もいただきましたので、我々としては胸を張って、こういった設計を進められるなというふうに感じたところでございます。
以上です。

山本ひとみ
1214【山本委員】 ありがとうございます。簡潔にいきたいと思いますが、不登校の子どもの居場所は、多様な場所で、特定のところではないというお答えだったのですが、これは当事者の声が反映されているのかどうかということについては1点質問したいと思います。オープンスペースに関しては私も、落ち着いた環境や、集中して静かな環境でやりたいと思うときもあるのではないかと思っていたので、それは可能な環境であるという理解でよろしいですね。
あと最後に、災害用井戸のことをいつも聞いているのですけど、この平面図で見ると、第五小学校に関しては、右下にある防災井戸、器具庫の端の北東ということでよろしいですかね。あと井之頭小学校に関しても書いてあった、これはこの地図でいくと左下にありますが、非常災害給水施設、井戸とは書いていないけど、これということでよろしいのでしょうか。その確認です。
不登校の子どもの声を聴いたのかということと、井戸の場所はそこでよろしいかという確認でございます。
1215【西館学校施設担当課長】 まず不登校児童の件でございますが、当事者の声を反映させているのかという御意見でございますが、こちらについては、実際にそういったお子さんと我々が話をしたということはありませんが、指導課のほうと協議をして、こういった方向性を出しております。
それと2点目の井戸の件につきましては、委員おっしゃるとおり、第五小学校については北側の東側に現在もございます防災井戸をそのまま残します。それと井之頭小学校につきましては、校庭の南の東側、こちらに実際今現在あるところをそのまま残すという方向でございます。
以上です。

山本ひとみ
1216【山本委員】 御答弁ありがとうございました。不登校の子どもの声に関しては、今後聴いていただく場を様々な形で検討していただきたいと思います。
質問は以上です。

川名ゆうじ
1217【川名委員】 まだ立面図がないので分からないのですけど、五小のほうの平面図、先ほど地下がないという説明があったのですが、これ、地表面から下がったりとかするのでしょうか。今の五小は多少下がっていて、毎回大雨のときに水が入ってしまったことがあるので、ちょっとそこが気になったので、そこの説明をお願いしたいと思います。
それで、8ページのところ、こどもクラブとあそべえの右側にWCと書いてあるのですが、これ1つしかないのです。これは男女一緒のトイレという理解でいいのか、もう少しそれはこれからの設計できちんと細かくしていくのか、これだけだと見えないし、ちょっと狭いような気もするのですが、この点について説明をお願いしたいと思います。
それと、井之頭小には飼育小屋があるけど、五小には飼育小屋がないのですけども、飼育小屋だから後から考えればいいといえばいいのだけど、これは何か理由があるのでしょうか。この点について説明をお願いいたします。
1218【西館学校施設担当課長】 まず1点目の第五小学校の地盤と建物の高さの関係でございますが、グラウンドレベル、GLレベルに1階を持っていきますので、現在のような半地下というような設計は考えておりません。
2点目のトイレの件でございますが、こちらにつきましては、まだ基本設計の初期段階ということで、細かい絵は入れていないのですが、男女分けたりですとか、車椅子用トイレがあったりとかというトイレをしっかりとしつらえてまいります。現在は今ここに大きなくくりとしてWCと入れさせていただいております。数についても、必要な数をしっかりとしつらえていく予定でございます。
それと3点目の飼育小屋の件でございますが、飼育小屋につきましては各校ごとの要望を聞きながら、校庭のスペースの問題もありますので、飼育小屋については、できる範囲というか、必要な学校には設けていきたいというふうな考えで今進めています。
以上です。

川名ゆうじ
1219【川名委員】 飼育小屋はその時々に違うでしょうから、大きさにもよりけりなのですけども、後からつけるというか、建てることは可能という理解でよろしいでしょうか。五小のほうには最初から入っていないので、後から絶対駄目というわけではないのですよねというのを確認させていただきたいと思います。
それと今後、少人数制学級がどうなるかも分からないしということがあって、ほかの学校の場合はスケルトン・インフィルで、いろいろ壁とか柱とかが変えられるという設計なのですけど、今回も同様ということでいいのでしょうか。要は教室の並びが真横でなくて、多少ずらしてあるではないですか。そうすると、その先にいじるとなると結構大変かなという印象があったのですが、将来的にどうなるか分かりませんけども、こういう教室の配置等についてはフレキシブルにできるのかどうかの確認をさせてください。
もう1点、天井が開く開かないみたいなイメージがあるのですけど、これはあくまでも空調をうまく、今の一中とか五中もそうだけど、天井から抜けるようなのを作っただけ、そういうイメージでいいのですよね。天井を開けるのは確かにいいかもしれないけど、最近は温度が高くて、開けてしまうと逆に空調のほうが非効率になってしまうので、あと紫外線対策もあるので開けられないということもあったりするので、あくまでもイメージ的なもの、空調的なことなのかということを確認させていただきたいと思います。
最後に、両校なのですけども、駐輪場が設けてありますが、これは台数的には大丈夫ですか。要はいろいろなイベントがあったりすると駐輪場が入り切れないようなこともたまにあったりするので、周辺に置いたりする事例もあったりするのですけども、両校の場合、特に五小の場合は周りにあまりそういう余裕スペースもないので、その辺までは想定されていらっしゃるのか、あるいは今後何か考える余地があるのかどうかを確認させてください。
1220【西館学校施設担当課長】 まず1点目の飼育小屋の件でございますが、飼育小屋についても高さが1.4メートルを超えますと、普通の建物と同じように建築物に、建築基準法上該当しますので、もし高さ1.4メートルを超えるような飼育小屋を後から作るとなりますと、計画通知という申請手続が必要になってきます。もちろん建蔽率、容積率にも入ってまいりますので、特に井之頭小学校につきましては、建蔽率40%、容積率80%という非常に厳しい地域でございますので、そういった実際必要になったときに建てられるかというのは、そのときに改めて検討が必要になると思います。
それと、2点目のスケルトン・インフィルの件につきましては、今回の小学校2校についてもスケルトン・インフィルの考え方は踏襲しております。
それと天井を開くということで、今回日建設計さんのほうが結構事例として、実績としてやっているのが、のこぎり屋根と今称しているのですけども、そこが開くことによって自然通風、自然換気ということを提案していただいております。やはり中間期については、そういったことをするととても効果が高いということで、そういったことを採用していきます。一方、やはり夏ですとか冬については、そこを開けると寒かったり暑かったりというのがありますので、中間期に利用するということを想定しております。
それと駐輪場の数でございますが、駐輪場の数は、やはり大きなイベントのときに皆様が自転車で来られると、それは敷地にはやはり限界がございますので、ある一定、徒歩で来ていただくとかということを想定して、対応いただきたいと思っております。先生方の駐輪場と、必要最低限の、まちづくり条例でも駐輪台数は規定されておりますので、そういったことを守りながら駐輪場の台数は算定をしているところでございます。
以上です。

小林まさよし
1221【小林委員】 お願いします。まず1つは、施設関連の質問がいろいろ出ております。プールも五小、井之頭小、建設されること、プールの建設に関する考え方などお伺いできました。そのほかテラスもです。
そういう中で、施設に関して1点だけ、まず教えてください。今後、学校給食の無償化という話もあるのですけども、給食室ができる中で、予算管理とか経費管理という観点から、かかる費用を別枠で管理できるようにしたほうがいいというような考えもありますけれども、まずその点について御見解を伺いたいと思います。どのような対応をするのか教えてください。
1222【西館学校施設担当課長】 以前にもそういった御意見をいただいておりましたので、改築のほうでは、メーターを別で設けて、給食調理施設でどれぐらい使ったのかというのが分かるようなことを考えております。
以上です。

小林まさよし
1223【小林委員】 ありがとうございます。
もう1点、別に質問させてください。この学校改築関係の計画については、設置義務があるものであり、最重要課題だというように考えています。そういう中で、本日も明らかになったのが、くいの新しい問題です。くいが残っているという問題だったり、説明会という話があったけど、マンパワーが足りないからできないという話、私も個人的に予算管理はもっときっちりできたほうがいいのではないかなと思います。西館さんを中心に皆さん頑張っていらっしゃるというのはよく理解しているところですが、やはりこういう予想外のことが起きている中で、このプロジェクトを進めるに当たって、もう少し人を増やすとか、そういうことが市として、これは最優先課題だと思いますし、そういう必要があるのではないかなと思っているのですけど、予想外のことが起きていると思います。そこについて理事者の方から、このままでいくのか、人を増やすことを検討していくのか、御見解を伺いたいと思います。
1224【伊藤副市長】 人事の関係ですので、全体のバランスでもちろん人事は考えるということですので、その中で検討していきたいと思います。

小林まさよし
1225【小林委員】 ありがとうございます。人事のことなので、なかなか私が口を出すことではないかもしれないのですけれど、検討していくということですので、そういったことも前向きに御検討いただければというように思います。よろしくお願いします。

浜田けい子
1226【浜田委員長】 これにて質疑を終わります。
────────────────────────────────────

浜田けい子
1227【浜田委員長】 次に、委員会視察についてお諮りいたします。
お手元配付のとおり決定したいと思います。今後日程等に変更があった場合の対応については、正副委員長に一任していただくことを含め、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

浜田けい子
1228【浜田委員長】 異議ないものと認め、さよう決定いたします。
以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日の文教委員会を閉会いたします。
○午後 6時14分 閉 会