令和4年度決算特別委員会

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383 発言

4402○出席委員(10名)
   木 崎   剛 君    西園寺 みきこ 君    道 場 ひでのり君
   深 田 貴美子 君    本 多 夏 帆 君    小 林 まさよし君
   浜 田 けい子 君    さこう も み 君    本 間 まさよ 君
   川 名 ゆうじ 君

○欠席委員
   な   し

○出席説明員
   松下市長           伊藤副市長                恩田副市長
   竹内教育長          小島監査委員               深沢監査委員
   吉清総合政策部長       小島行政経営担当部長           一ノ関総務部長
   樋爪財務部長         河戸税務担当部長             田川市民部長兼交流事業担当部長
   毛利市民活動担当部長     稲葉防災安全部長             大塚環境部長
   朝生環境部参事        松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱 山田健康福祉部長
   田中保健医療担当部長     勝又子ども家庭部長            荻野都市整備部長
   福田まちづくり調整担当部長  大杉会計管理者              関口水道部長
   田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱     藤本教育部長
   平之内総務部参事兼選挙管理委員会事務局長事務取扱            塩瀬監査委員事務局長
   齋藤(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事               原島(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事
   倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事

○出席事務局職員
   清野事務局長         村瀬事務局次長

○事     件
   (1) 議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について
   (2) 議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定につい
           て
   (3) 議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定につ
           いて

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4403                               ○午前10時00分 開 会
【木崎委員長】  ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
 初めに、傍聴についてお諮りいたします。定員の範囲内で傍聴の申込みがあった場合、本日の傍聴を許可することに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4404【木崎委員長】  異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
 日程第1、議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について、日程第2、議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、日程第3、議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、以上3議案を一括して議題といたします。
 ここで、伊藤副市長より発言を求められておりますので、これを許します。

4405【伊藤副市長】  おはようございます。昨日の衛生費で回答が保留となっておりました武蔵野健康づくり事業団の診療所開設について説明をいたします。(「聞こえません」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4406【木崎委員長】  すみません、傍聴者の方は静かにお願いいたします。発言は、しないようにお願いいたします。

4407【伊藤副市長】  昭和62年10月16日に、市民の健康診査事業実施の目的で、医療法第7条の規定により都保健所に診療所の開設許可申請を提出いたしました。同年同月27日に開設の許可を受け、同年11月2日に診療所の開設の届出を都保健所に提出いたしました。医療行為については、いわゆる治療行為のみでなく、医師の管理、指示の下で行うべき行為、例えば問診、エックス線撮影、尿検査等から成る検査行為も医療行為に含まれるとされております。
 説明は以上となります。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4408【木崎委員長】  昨日の残りの説明をしていただきました。
 それでは、本日は歳出第10款教育費の審査から入ります。
 直ちに質疑に入ります。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4409【さこう委員】  おはようございます。最終日、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、図書館のことから伺っていきたいと思います。図書館について、武蔵野市の図書館の事業報告書の2ページの人的体制のところを見ていて、基本的なところでお伺いをしたいのですけれども、ここの人的体制のところで委託・派遣職員という方が指定管理者の職員等と記載があるのですけれども、この方たちが正職員なのか、会計年度で採用されている方なのか、非正規なのか、どういう雇用形態の方なのかというところをまずお伺いします。

4410【森本図書館長】  まず管理運営に関して、委託・派遣職員の職種というところかなと思いますけれども、こちらは事業団のほうでプレイスと吉祥寺図書館の指定管理をしていただいていますけれども、職種としては両方、事業団の正職員の方と嘱託職員の立場の方、両方いらっしゃるということになっております。
 以上です。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4411【さこう委員】  ありがとうございます。そうなると図書館で働いている方の中で、正職員の方と、そうでない方というのがどれくらいの割合に全体でなるのかなというのが知りたくて、それはどうやったら分かりますでしょうか。

4412【森本図書館長】  全体でいいますと、こちらの年次報告書の専任職員というところが正職員というような形で、非常勤職員、臨時職員というところがそれ以外の嘱託職員の立場の方というような形に、ざっくりとした分けではなります。
 以上です。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4413【さこう委員】  ありがとうございます。専任職員と委託・派遣職員というところはまた別の項目なので、その中でもまた分かれるということになりますよね。

4414【森本図書館長】  失礼いたしました。こちらの表の委託・派遣職員の中で正職員と嘱託職員のほうに分かれるというような形になっております。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4415【木崎委員長】  パーセンテージでこれぐらいというのが分かるのであればお示ししていただいたほうが、この議論、終わるかと思いますので、できますか。すぐ出なければ、後でも結構ですので。

4416【森本図書館長】  すみません、後ほど整理してお答えさせていただきます。申し訳ございません。よろしくお願いします。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4417【さこう委員】  すみません、先にお伝えすればよかったのですけど、司書さんというのが幅広く、専任のところと、あと指定管理者のところの職員の方と両方いるなと思っていて、司書さんはなかなか正職員が少ない職種で、給与も安いというところで問題になっていると思うので、どういう働き方の方がいらっしゃるのかという全体感を把握したかったというところでお伺いをしていて、これで見ると、いろいろなところに、市の専任のところと両方いらっしゃるので、どういう割合なのか内容が見られればなと思ったので、もし分かれば後で教えていただければなというふうに思います。安定的な、かつ質の高いサービスを維持していくために、特に司書の専門職の方が長く安心して働ける環境というのをしっかりつくっていただきたいなという意図での質問でした。すみません、先に説明するべきでした。
 図書館の中で、特に武蔵野プレイスについてお伺いをします。まず付属資料の25ページで、予算に対して執行率のところで5,000万円ぐらいマイナスかなと思うのですけど、その要因についてお伺いをします。あと来館者の数について、2022年144万人というところで、2020年、21年からかなり回復はしてきているかなと思うのですけれども、まだコロナ前の水準には戻っていないというところで、特にどこのフロアを使う人が戻ってきていないなど、機能別に傾向があるかというところを全体感、お伺いします。

4418【原島(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事】  プレイスに関するところの御質問をいただいてございます。まず、先ほどいただいた事業団の派遣職員の割合というか、実人数のところでお伝えしたいと思います。プレイス図書館のほうに関しましては、市の派遣職員2名を含む形で、正規職員は10名体制、図書館は10名体制です。それと図書の嘱託職員の部分につきましては35名ということで、図書館に関しましては45名の職員の配置となってございます。吉祥寺図書館に関しましては8名の正規職員、それと14名の嘱託職員ということで、22名体制で運営をさせていただいてございます。
 それと、その後の御質問で来館者がコロナで減っていて、また戻ってきている中での、今どのフロアが利用が戻ってきていないかというような御質問かと思ってございます。フロアごとの数字は押さえられてございませんので、具体的には申し上げられないと思ってございます。ただ感覚としては、各フロア、会議室なども含めて利用は戻ってきていますので、一定全体的には、過去多かったときに下がった分が、各フロア同じような割合で減っているのかなというふうに担当としては捉えてございます。

4419【高橋生涯学習スポーツ課長】  それでは、私のほうから25ページの決算につきまして御説明をさせていただきます。差額といたしまして、予算と決算、ほぼ5,000万ぐらいある状況でございます。これにつきましては、プレイスの指定管理の委託料についてのものでございまして、例年、年度末になりまして、この年度も若干不用額があるということで、補正減はさせていただきましたが、何分予算規模が大きいこともございますため、3,000万円ほどは不用額ということになっております。残りの2,000万近くにつきましては、事業団内での人事の給与の異動の関係と、あとコロナ対策で一時期アルバイトさん等をお雇いしていたものを、大体通常の運営に戻ったということで削減された額というものでございます。
 以上でございます。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4420【さこう委員】  ありがとうございます。コロナからの戻りというところで、フロアでの差分というのはあまりないというところで安心しました。ありがとうございます。
 次で、プレイスはいろいろあるのですけれども、特に青少年活動の支援機能のところを伺っていきたいと思います。居場所づくりの事業についてで、ちょっと細かいところなのですけれども、事務報告の432ページです。つぶやきシートというのを居場所づくり事業の中でやっていらっしゃるかなと思います。ここのシートを紙に貼るという形だと思うのですけれども、その紙一枚一枚を相談とすると、2021年369枚から、2022年459枚と結構増えていて、しっかり活用がされているのかなというふうに思っています。ここが相談事業とか、実は困難を抱えているとかという子たちにとって、解決の糸口とか、書いてみたことが解決に向かっているみたいなことがあるのかなというところがお伺いしたくて取り上げています。
 ここのつぶやきシートの内容に関して、まず支援が必要な深刻な相談などが過去にあったのかどうかというところと、支援が必要な書き込みがあった場合の支援の体制、例えば市役所の各課との連携体制ですとか、必要があった場合、専門職の方が話を聞けるような体制とか、そういうものが整備されているのかというところをお伺いいたします。

4421【原島(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事】  地下2階青少年フロアの取組事業につきまして御質問いただきました。まず、つぶやきシートに関しましては、通常、これまで地下2階の青少年支援に当たっては、職員がフロアを巡回した中のロビーワークという形で、いろいろな青少年からの悩み事ですとかも拾い上げていたのですが、コロナ禍の中で、なかなかその取組が難しいということで始めたのが、このつぶやきシートでございます。実際このシートの中に、かなり深刻な御相談があるかということなのですが、掲示もするので、そういったものに関しては掲示しない形で、直接お話しするような形で職員が対応してございます。ただ、比較的、この間のつぶやきシートの中では、市の子ども家庭支援センターにつなげるですとか、そういった内容のつぶやきはございませんで、日頃の学校での悩み事ですとか、例えば親御さんとの関係の悩み事とかという部分で、日頃、ほかの皆さん、中高生の悩みの一般的な内容のものが多かったというふうに捉えてございます。また、これまでの取組の中では、やはり心配な青少年に関しましては、しかるべきタイミングで子ども家庭支援センターへの情報提供の中で支援をいただくような、こういった取組はこれまでもしてございます。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4422【さこう委員】  ありがとうございます。やはりここの地下のフロアというのが、若者が集まっている場所なので、相談機能というのも一つ重要な要素なのかなというふうに思っております。つぶやきシートというのは、すごいいい取組だなというふうに思っていて、書くというところで言いやすかったりとか、コミュニケーションの入り口になっていると思うので、コロナ禍の対応というところで始めたものだとは思うのですけれども、ロビーワークを再開しても、ぜひ継続いただきたいなと思っています。
 今後どうするのかというところをお伺いできればなと思うのと、あと、これまでコロナだったところから、またちょっと状況が変わってくると思うのですけれども、相談とかそういう支援の体制というのが今後どのような形で考えていらっしゃるのかというところもお伺いをできればなというふうに思っています。子どもの権利条例においても、育ち学ぶ施設の中に入るかなと思うのですけれども、安心して相談できる体制の整備に努めますというところが入っていると思うので、そこも踏まえて今後どのように展開されるのかお伺いします。

4423【原島(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事】  まず、このつぶやきシートの今後の取組に関しましては、今、委員おっしゃったとおり、これまでなかなかロビーワークだけでは拾い上げられなかった悩み事も、やはり簡単に書けるというところで、かなりのこの件数にも表れているのですが、そういったところでは担当職員からも、引き続きこれは継続していきたいと、やっていくべきものというふうに捉えていますので、継続してやっていきたいと思ってございます。
 それとあと、相談体制の強化等に関しましてですが、子育て支援に関わるコミュニケーションの取り方ですとか、そういったところにも職員を研修派遣しておりますので、そういった中でスキルを高めていって、青少年からの相談に円滑に対応できるものと適切なアドバイスができるような、そんな体制を整えていきたいというふうに考えてございます。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4424【さこう委員】  ありがとうございます。つぶやきシートも継続で、今後も研修も重ねながらというところで、ぜひお願いしたいなというふうに思っています。以前より一般質問等でユースクリニック、市でできないかみたいなことも何度かお話しさせていただいているのですけれども、例えば、継続的な場所ではなくても、今日1日こういうテーマで相談ができる日ですみたいな形で、イベント的にやっていただくという形とかもあるのかなと思っているので、ぜひ今後いろいろな形で相談できる窓口というのをつくっていって、子どもたちと接点を持っていただけたらなというふうに思っています。よろしくお願いします。
 次が教育相談事業についてお伺いします。事務報告だと399ページです。まず不登校について、小学校、中学校それぞれ増えてきているかなと思うのですけれども、小学校、中学校それぞれ不登校が増えているというところに関して、傾向とか背景について市の見解をお伺いいたします。

4425【勝又教育相談支援担当課長】  不登校の増加、その傾向ということですけれども、不登校に至る理由というのは、スクールソーシャルワーカーの支援ケース全件の報告を受けるというのを学期ごとにやっているのですけれども、本当に理由は様々です。大きく分ければ、友人関係とか、先生との関係とか、そういう対人面、学校の中での不安というもの。あともう一つは、家庭の中の様々な課題、あと、例えば情緒不安定だったりとか朝起きられないとか、個人の身体の状況、大きく分けるとこの3つが原因としてあると思います。小・中学校では、やはり発達段階によって、小学生の不登校の理由と、中学生の不登校の理由は違う部分、思春期とか友人関係とか、あと学業の問題とか様々ではありますけれども、この大きな3つが複雑に絡んでいる方が多いかなというふうに考えております。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4426【さこう委員】  ありがとうございます。様々背景があって増えているというところで、個別の問題だと思うので、大きく傾向というのはないというところなのかなと思うのですけれども、コロナもあって、それを経て増えているというところも若干あるのかなと数字を見ていると思うので、コロナの影響をどう捉えていらっしゃるのかまずお伺いをしたいというところと、私自身の考え方としては、別に不登校が悪いと思っているわけではなくて、行きたくない、行けないと思うのであれば、行かない、行けないというのは全然いいと、それはそれだと思っていて、行きたくないなと思ったときに、行かない選択をできるというのもきちんと権利が守られているというところかなとは思っているのですけれども、ただ、学ぶ権利をどう保障していくかというところは併せて大事だなと思っていまして、事務報告を見ると、やはりチャレンジルーム、クレスコーレに来れている子がもちろん全部ではないと思うので、学校に行っていない子でチャレンジルームとかクレスコーレにも行っていない子たち、おうちにいることが多い子たちに関して、どう学ぶ権利を保障していくのか。
 そこの展望についてお伺いをしたいなと思うのと、あとあわせて、権利というところで1個、これは細かいところなのですけれども、学校に来れていない子たちの健康診断の受診状況がどうなっているのか。学校にどうしても来れないときに、例えば学年と時間をずらして受診するとか、そういう対策をされているのかというところをお伺いします。

4427【勝又教育相談支援担当課長】  まず不登校のコロナの影響でございますが、やはりゼロではないですし、人と人が触れ合う体験がある一定期間かなり少なくなっていたという、その影響は現在も続いているのかなというふうには思っております。あと、学ぶ権利の部分でございますが、チャレンジルームやクレスコーレに行けていないお子さんたちの状況についても、スクールソーシャルワーカー等の活動を通して把握をしております。スクールソーシャルワーカーが訪問して学習の状況を見たりですとか、あと中には、学校には行けないのだけれども塾に通っていらっしゃるお子さんとか、フリースクールを利用されている方もいらっしゃいます。あと、学校の担任の先生とオンライン等でつながっている方もいますので、一人一人の学習の保障という部分については今後も丁寧に見ていきたいと考えております。

4428【祐成教育支援課長】  不登校の方の健康診断の状況ですけれども、不登校の方に限った状況というのは把握はしていない状況です。ふだんどうしているかというと、基本的には欠席者と同様に、学校で受けられない場合、学校医さんのところに行ったりとか、あと心臓検診なんかであれば市役所でもやりますので、そのときに来ていただくということになると思います。実際に例としては、なかなか1人で外に出られない子も、SSWの方と一緒に心臓検診を受けに来たということもありますので、基本的にはそのようなSSWの力ですとか、そういう力を借りて健康診断等を受けていただくようにしてもらいたいなというふうには考えております。
 以上です。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4429【さこう委員】  ありがとうございます。学ぶ権利というところでは、担任の先生とオンラインでつながっている子もいるというところで、せっかく学習用コンピューターもあったりしますし、ここは本当にICTを活用できる部分だと思うので、ぜひ柔軟にいろいろな形を検討していっていただきたいなというふうに思っています。
 健康診断についてもありがとうございます。ここ、もし可能であれば、きちんとみんなが受けられているのかというところを追いかけていただきたいなというふうに思っています。やはり不登校の背景として、先ほど体の問題というところも出てきましたが、実は後ろに、何で来れていないのかなというところの背景に体の問題があったということはすごく多いかなと思うので、ぜひここは権利を奪われないようにというか、学校に行けていないという理由で健康診断が受けられないことがないように、支援をいただきたいなというふうに思っています。
 最後、不登校のところでもう1点だけ。事務報告の同じ398ページ、中学校卒業後の進学の状況を見ていると、不登校の子たちも含めて、基本的に進学はしているのかなというふうに認識はしています。フリースクールを含めてだと思うのですけれども、ここが基本的に、卒業する子が進学先が決まって、では進学しますとなれば安心なのかというところで、やはり進学は決まったけれども実は行けていないですとか、行き始めたけどやめてしまうみたいなことが、それはもともと不登校だった子だけではないですけれども、多いのかな、一定数はいらっしゃるかなというふうに思っています。
 では、公立の中学校が終わったから、もうあとは市ではなかなか関われないのでということになってしまっているのか、例えば高校に入った後も少し、やはり最初のランディングが結構大変かなと思うので、そこの支援を中学校のときにつながっていたSSWの方がちょっとプラスでサポートするみたいなことができているのかみたいな、進学のタイミングの支援のところをお伺いします。

4430【勝又教育相談支援担当課長】  不登校のお子さんの中学校卒業後のことでございますが、高校進学に当たっても、例えばチャレンジルーム、クレスコーレ、あとスクールソーシャルワーカーが、進学先をどのように選択するかとか、そこは在籍校の担任の先生ももちろんそうなのですけれども、かなり丁寧にやり取りをして、一人一人のお子さんにとって合う学校をできるだけ選択できるように支援しています。あと、やはり新しい環境に慣れるまでの間というのは非常に重要だと思いますので、高校進学後も、一人一人違うのですけれども、おおむね半年間ぐらいはスクールソーシャルワーカーが経過を見ております。あと、高校の相談ですとかにつなげる場合もありますし、あとは、まだ中学校在籍中に、みらいるとかの活動の実際の場所に、スクールソーシャルワーカーと一緒にお話を聞きに行ったりですとか、そういう形でできるだけ継続した支援ができるようにしております。場合によっては、教育支援センターの教育相談員は高校卒業まで相談ができますので、そちらのほうにつなげるなどもしております。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4431【さこう委員】  ありがとうございます。本当に丁寧にサポートしていただいているのだなというところ、安心しました。ぜひ継続いただきたいなというふうに思います。総務費のところで、みらいるのお話も伺ったのですけども、やはり15歳とか18歳という、支援の変わってしまうタイミングというのは、どうしてもいろいろな課題があったりリスクがあったりする部分なのかなと思うので、せっかくみらいるがあったり、いろいろな支援があるので、ぜひ接続のところ、うまく連携してやっていっていただけたらなというふうに思っています。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4432【小林委員】  おはようございます。最終日、どうぞよろしくお願いいたします。
 教育費について伺います。令和4年度において中学校改築事業、この費用として17億円の税金が投入されました。令和4年12月12日の総務委員会で、一中について46億円を超える水準の債務負担行為を設定した。その結果、設計行為なども令和4年度にあり、令和5年4月、一中の入札不調に至りました。この不調となった理由、影響、今後の対策など、改めてまずお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

4433【西館学校施設担当課長】  第一中学校の不調の原因につきましては、まず工事費と工期について課題があるということで、不調という結果になりました。(「影響と今後の対策」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4434【木崎委員長】  今後の対策というのは何かありますか。

4435【西館学校施設担当課長】  今後の対策といたしましては、第一中学校につきましては、工事費の見直し、そして工期の見直しを行いまして、再度入札を行い、今回9月の議会で御承認いただきました3者で工事が進められることとなりました。
 以上でございます。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4436【小林委員】  ありがとうございます。影響という部分では、地元の児童生徒、そして地元の住民の方々、様々あると思います。こういったところへの配慮を今年度も引き続き、これもこれまでにお願いしているところですが、しっかりとお願いしたいというように、まず思います。
 9月に入札が通ったということです。この費用については当初の1.3倍というような水準になったと記憶しています。この問題なのですけれども、20年以上かけて932億円の税金を投入して16校の学校改築を進めるという、多くの市民、そして児童生徒に影響のある事業だと思っていますが、現状を見ると、私のほうでは、執行体制、これが十分でなかったのかなと思っています。西館課長はじめ、関係者の皆様、精いっぱいやっていただいているというようにも感じるところではあるのですけども、やはりそれでも、一個一個一生懸命やっても、横軸で予算、進捗、状況の変化、こういったところが十分管理できる体制ではなかったのかなというようにも思えるところであります。
 理事職の方にお伺いしたいのですけれども、やはり何よりも児童生徒の教育環境を義務として整備しなければならないこの事業において、同じ体制のまま進めて、入札不調などの失敗が生じないと言えるのでしょうか。先日、全体のバランスを見て見直すという話がありましたけども、私はこの点についてやはり見直す必要があるのではないかなと思うのですけども、その可能性についてあるのかないのか、御見解を伺います。

4437【竹内教育長】  学校の改築については市としても、教育委員会としても、大変大きな重要な事業だと認識しております。そのために体制についても市長部局と連携を取って、十分に対応できるような体制を今後も取ってまいりたいと思います。学校の改築という建設事業については、それぞれ担当が一生懸命取り組んでまいりましたけども、様々に予測のできない、いろいろな要素が出てまいりますが、そこに向けても様々な可能性を検討しながら進めてまいりたいと思っております。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4438【小林委員】  すみません、今、前向きな御答弁をいただいたということでよろしいか、見直すという方向にあると理解していいのかどうか、一応念のため確認させてください。ありがとうございます。
 別の質問、ちょっとテーマを変えまして、令和4年12月12日総務委員会で債務負担行為の補正の議案が上がりました。この概要についても改めて確認させてください。よろしくお願いします。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4439【木崎委員長】  すぐお答えができますか、資料がありますか。すぐ資料が出ないようであれば、小林委員、全く別の質問があるようであれば。

4440【藤本教育部長】  すみません、今資料を確認しておりますので、後ほど御説明いたします。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4441【小林委員】  そうしたら、すみません、改めて先ほどの教育長の御答弁、これは前向きと考えていいのかということだけ、念のため確認させてください。

4442【竹内教育長】  これからほかの学校の、例えば五小であるとか井之頭小の、さらには第1グループの後半の改築なども視野に入ってきますので、そういった必要に応じて体制の充実については市長部局と相談してまいります。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4443【小林委員】  必要に応じてということなのですが、前向きな対応をお願いしたいということで、ここで重ねてお願いしておきます。
 12月12日の総務委員会の議案の関係のときのタイミングで、私がこのとき総務委員だったのですけども、お伝えしたのが、井の頭公園にある東京都西部公園緑地事務所の工事が2度不調になったこと、また、府中の小学校工事が延期になったことを事例に挙げて、建設工事が進まないということもあるのではないですかと尋ねたところ、我々としてできることはしっかりと、そういった対応、調達能力の高い業者に落札していただくということをしっかりと進めていただきたいと考えていますというように課長のほうがおっしゃられました。この点について、結果は不調だったのです。調達能力の高い業者にというところだったのですけども、ここら辺についての御所見を伺いたいと思います。

4444【西館学校施設担当課長】  まず、先ほど御質問いただきました12月の債務負担の件でございますが、この時点では1.18倍で改めて予算要求をさせていただいたという時期だと思います。基本設計時点での2021年5月を1としたときに、その後、実施設計等を行いまして、具体的な積算の積み上げを行ったところ、この社会情勢も含めて、物価上昇の関係で1.18倍ということで予算を要求させていただいたところでございます。
 それと、2点目の調達能力の高い業者の選定ということで、我々といたしましては、一定の能力のある業者さん、これは管財課とも協議をしながら、P点という業者のランキングがございます。そこである一定のランキングの業者さんに対して入札に参加していただくということで、我々としては、今回落札いただいた業者についても一定の調達能力のある業者さんに取っていただいたというふうに考えております。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4445【小林委員】  ありがとうございました。当初の予算に対して1.18倍というような状況、これについて、この総務委員会の前に会派説明をいただいたと記憶しています。このときに我々会派として指摘したのは、この1.18倍が十分かというようなことを指摘させていただいたと認識しているのですけども、実際は1.18倍では足りなかったということなのですけれども、この点についての御見解。一中だけの問題かどうかということも含めて、この後、この1.18倍で、では一中だけがたまたま1.3倍だったのか、それ以外はそうでもないのか。我々の指摘はそうではないと、1.18倍ではないだろうというようなことを言わせてもらったのですが、ここら辺についての御見解を教えてください。

4446【西館学校施設担当課長】  この1.18倍で第一中学校、それから第五中学校の入札をさせていただきました。結果といたしまして、第一中学校は残念ながら不調という結果になりましたが、第五中学校につきましては1.18倍で落札されましたので、決してこの1.18倍が我々としては間違った数値というふうには考えておりません。この時点では建設物価調査会等の情報をしっかり調査しまして、社会情勢をしっかり把握した上で、この数字というのは根拠のある数字として出させていただきました。第一中学校につきましては、結果として不調ということになりましたが、この金額だけではなかったというところで、周辺の道路環境ということもありましたが、1.18倍を超える予算につきましては、やはり根拠がないというところもありまして、我々としては1.18倍という根拠ある数字で進めれば落札されるのではないかという考えで、この数字で入札をかけさせていただきました。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4447【小林委員】  ありがとうございました。今の御説明によると、金額だけではないというところ、入札不調になったのは金額だけではない、工期ということなのかもしれないですが、ただここについては、見誤りは見誤りですよね。うまくいったとは言えないので、何とも言えないのですけど、そういう中で1.18倍で、ではほかのは1.18倍でいいのかというような議論になるのですけど、今の御答弁だと1.18倍でいいと、これからもそういうお考えだというふうに聞こえてしまうのですけど、念のため確認させてください。
 ただ、そういう中で、直近のお話で、第2分団の仮施設賃貸借契約というのが不調になったという話がありまして、これについても事業費を1.5倍に引き上げて債務負担行為を補正するというような案があるようなことも聞いています。これは本当に1.18倍という理解でこのままいいのかどうか、改めてお伺いしたいと思います。

4448【西館学校施設担当課長】  2022年12月の時点では1.18倍という数字で入札に臨ませていただきましたが、ここは日々、物価上昇等は変化をしておりますので、第五小学校、井之頭小学校の時点では、この1.18倍でいけるとは我々としても、現時点では思っておりません。その都度、社会情勢を見ながら、都単価等の積算から物価上昇をどの程度見込む必要があるのかというのは、その時点で検討して決めていきたいというふうに考えております。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4449【小林委員】  ありがとうございます。1.18倍では十分でない可能性があるということですね。お伺いしました。その上で、ちょっと別の話に変わるところもあるのですけども、令和4年度予算委員会で、私は統廃合の検討の可能性について尋ねました。その際に西館課長は、統廃合については今のところ検討はしていないというように答弁されています。今、二中と六中の統廃合を検討されていると思います。これは令和5年3月28日に行われた市長・教育長会議でも、二中と六中の改築についてという議題で、メリット、デメリットについて、移動の負担、コスト面からも統廃合案が優れている、このような話があったと思います。
 改めて、何で去年の予算委員会では統合は考えていないけど、今、統合があると考えられているのか、理由などお伺いします。何が変わったのか教えてください。

4450【西館学校施設担当課長】  改築担当といたしましては、令和元年度に策定いたしました学校施設整備基本計画に基づき、第1グループの8校を適切に進めていくということで進めておりました。その中で、第六期長期計画・調整計画の中で、こういった統廃合の話も出てきておりますが、そこは市全体として今後どうしていくのかという議論だと思いますので、改築担当としては、まずは今ある計画の中でしっかり進めていくということで、そういう答弁をさせていただきました。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4451【小林委員】  今、改築担当ということでの御意見だったのですけど、それでは理事者の方から、この点について何が変わったのか、今までもともとは統合という話はなかったように理解していますが、それが今現状は統合を検討されていると。この違いは何なのか教えてください。

4452【竹内教育長】  学校施設整備基本計画に書かれていることは、今担当が申し上げたとおりです。それ以外に、先ほど小林委員からもお話がありました、議会のほうからも予算委員会だけでなくて、昨年決算委員会の中でも検討すべきだ、そういうところを避けて通るべきではないというような御発言もいただきました。その中で、今回について一中もそうでしたけども、今後改築に取りかかる学校については、なかなか狭小な校地の中で工事の難しい面もあります。そういった課題も含めて考えた場合に、様々な可能性を検討しておく必要があるということで、調整計画の策定という機会もありますので、そういった可能性について広げて考えてきたものでございます。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4453【小林委員】  様々な可能性というお話でしたが、確認させてください。先ほど申し上げました移動の負担、コスト面です。こういった考えもあるというように理解していいのか確認させてください。お願いします。

4454【西館学校施設担当課長】  統合に関するコスト面については、今後詳細に、統合が決まれば、そういったことを検討していく必要があると思いますが、もしも仮設校舎を造らないという選択肢で改築が進められれば、仮設校舎は1校約10億円の費用がかかりますので、そういったコストメリットはあるのかなというふうに考えております。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4455【小林委員】  やはりコスト面というのは否定できないのではないかなと思うのです。もう少しそこら辺、明確に話していただいても僕はいいと思うのです。ただ、二中と六中の統合が現在先行して議論されているという状況にある一方で、なぜ市のほかの学校についての統合は議論されていないのか。少なくともその認識がないのですけれども、そういった市全体の学校の、二中、六中だけでなくて、ほかの市全体で考える必要がないのかとも思うのです。というか、私は抜本的な見直しをそもそもお願いしているので、統廃合を含めた抜本的な計画の見直しをお願いしているのであって、統廃合だけをお願いしているわけではないのです。そういう観点から、二中、六中ではなくて、市内全体での統廃合をどう考えるのか、それはコスト面であったり、この先の将来の人口の変化、こういうのを含めてどのようにお考えになっているのか、御見解を教えてください。

4456【竹内教育長】  現在、学校施設整備基本計画では、18校あるうち第1グループについて改築順を定めています。その中で、言ってみれば一中、五中、そして五小、井之頭小と改築の手順が進んできている中で、第1グループ後半についても様々な課題がある中で、先ほど答弁申し上げたとおり、いろいろな可能性を含めて検討する必要があるということで考えています。その他の学校については、学校施設整備基本計画で言えば第2グループに当たりますけども、そこについてはまだ改築順も決定していませんので、令和8年だったと思いますが、そこで予定している計画、改築順も含めた計画の第2グループについての検討を、改定というふうに申し上げていたと思いますが、その中での検討になると思っております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4457【小林委員】  私はこれまでもお願いしているのですけれども、やはり現状の資材高騰などの対応を考えると、今の計画全体、一中と五中は走っているので、それはもうどうしようもないと思うのですけども、それ以外の学校については、やはり一旦、本当にこのまま進むのでいいのか、この資材高騰の影響などを踏まえて、また費用負担とかの状況を市民の方に説明した上で、1.18倍では済まない、こういった可能性があるので、そしてコストを前提に、コストを削減することを目的に統合も議論されているわけです。ただ、それは一部なのですよ。では、二中、六中に通われる方々はそれでいいですよと言えるのか。もっと市内全体で、こういう状況だから、市としてはこういうことを考えていきたいと思います、だからそういった案にも御意見を聞かせてください、それで対応していく、それを踏まえて対応していく、そういうのが手順としてあると私は思うのですけれども、こういう進め方が必要ではないかなと思うのですけども、今の話だとそういうふうには聞こえないのです。二中、六中はやるかもしれない、それ以外は別に考えます、それでいいのかどうかちょっと疑問に思うのですけど、改めてそういった、一から見直す可能性がないのかどうか、御見解をお伝えください。

4458【牛込教育企画課長】  学校の統合につきましては、今後の児童生徒推計ですとか、あるいは現状の校地面積などを考えると、ほぼ二中、六中以外の学校については物理的な可能性が極めて低いものというふうに現状としては認識をしております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4459【小林委員】  新たなお話をいただきました。物理的に二中、六中以外はないから、逆に言えば、それ以外は今のまま進めるというお話ですね。なるほど、初めて聞いた話なので、ちょっとびっくりしているのですけど、ただ人口推計、これは私も問題提起をしているのですけど、これでいいのかという話もあります。ただ、ちょっと本当にこれでいいのかというのは、もう本当に疑問として持たざるを得ないということはお伝えせざるを得ません。
 改めてこの問題について、これ以上時間もないので終わらせていただきたいと思いますが、残念ながら、一中の建て替え、改築については失敗だったということです。そのように評価せざるを得ないと、改築工事のこの事業についてはというふうに言わざるを得ないというところが一つ。それで、やはり今後については、物価高騰、インフレ、こういったところの変化に柔軟に対応できるよう、人員配置だったり、この計画について見直しが必要だというように考えざるを得ないということはお伝えせざるを得ないと思いますが、最後にこの件について御所見を伺いたいと思います。

4460【牛込教育企画課長】  先ほどの学校の統合につきましては、現在、第六期長期計画・調整計画の策定委員会の中で、全体の学校の状況を見た上で、二中と六中の統合の要否、統合すべきかどうかの議論をすべきかどうかということが策定委員会の中で議論されている状況でございますので、教育委員会としては、まずそちらの策定委員会の議論を見守っていくというのがスタンスでございます。

4461【竹内教育長】  御所見をということで申し上げておきますが、第一中学校については、担当はもちろんですけども、改築懇談会の地域の方、学校に関係を有する皆様方が関わって、この改築事業には携わっていただいています。その方々も含めて、当然、今も含めて、これから学校に通う子どもたちにとってもすばらしい改築事業にするように、全員で取り組んでいるところでございます。そういった意味から、今の段階で失敗という御見識には同意しかねるものでございます。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4462【小林委員】  すみません、私の言葉が足りなかったと思うのですけど、この令和4年度の入札が不調になったということを捉えると、この点についてはそういうふうに取らざるを得ないというようなところでございます。
 別の質問で、特別支援学級についてお話しさせていただきたいと思います。資料でいうと決算特別委員会資料71ページ、資料請求させていただきました。御対応ありがとうございます。
 お伺いしたいことはたくさんあるのですけど、時間の関係もあるので、質問なのですけれども、特別支援支援学級に通われている保護者の方から、支援体制が十分でない、特に中学校に通うスクールバスなしで四中に全市から通うのは大変だというようなお話もいただいています。この点について他市の状況を見てみると、中学校はそんなにスクールバスは使われていないのだな、三鷹市ぐらいなのだというのは、この資料のほうで確認されたところではありますが、ほかの自治体はスクールバスを用意していません。ただ一方で、学級数も違うのです、武蔵野市は現時点で1つだけ。こういったところで、学級数、市の交通状況など様々違うと思うのですけれども、この点について市としてはどうお考えになっているのか御所見をお伺いします。

4463【勝又教育相談支援担当課長】  中学校の特別支援学級へのスクールバスの件でございますが、今回資料要求がございまして、26市、改めて調査をしたところでございますが、学級数は違いがありますので、あと市の広さですとか、様々な要件があるかと思います。中学生については公共交通機関を使って登下校していただくということで、それは小学生と中学生の体力の違いですとか、発達段階への対応として、このような形で行っております。今後、令和7年度に、第五中学校に新たに知的特別支援学級が新設されますので、少し区域が狭くなるかなとは思いますけれども、中学生の発達段階に応じた対応ということで、このまま考えていきたいというふうに今時点では思っております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4464【小林委員】  ありがとうございました。ただ、武蔵野市の四中に通うということを全市から考えたときに、やはり武蔵野市の場合では、特にいろいろな方が交通を使われてというところがあると思います。電車に乗る方もいると思います。そういったところで特別支援学級に通われている方々、保護者の方が特に心配されているという声は強く聞いていますので、ここについては改めて御検討いただければということをお願いしておきたいと思います。
 すみません、学校の改築の話に、最後これは要望としてお伝えしますが、やはり人員の配置だったり計画の見直しについては強く、インフレの高騰、これに対応するところをしっかりと対応していただきたいということはお願いして、最後、終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4465【本多委員】  よろしくお願いします。幾つかいろいろと聞いていきたいと思います。
 まず今回、資料をいろいろと出していただいてありがとうございました。スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの人数の推移だとか、あとは学校別配置、訪問時間の実績を要望したのですけども、実績がなかなか難しいということで、計画について出していただいたりしました。
 教育相談についてというのは令和4年度の業務報告もいただいているのですけれども、この数字、今回資料で出していただいたように、資料の78ページです。家庭と子どもの支援員の人数の推移ということで、令和4年、結構一気にがくっと人数が減っているようにこの表からは見えるのですけども、その前のところから16人、40人、54人、60人、37人で、結構60から37でかなり減っているのですが、これは実態としてどういったことがあったのかということについて伺いたいと思います。
 それから今回、先ほどお話をした訪問時間の実績というのを様々お願いしてみたのですけれども、柔軟に対応しているために時間の実績というところはなかなか出すのが難しいというお話だったのですけれども、そうした場合、この訪問、様々な学校に行っていると思うので、それの実績というところをどういうふうに分析されているのかということについてお伺いをしたいと思います。事細かに何時間とかということでないのであれば、その後どうやって分析をしているのかということなのです。
 例えば実績を基に次年度の計画を立てるということもあるかもしれませんし、あとは計画から乖離をしているのだったら、例えば配置をさらに検討しなくてはいけないのではないかとか、データから見えてくること、そこから考えていくことというのがあると思っていて、今回これを出していただきたいなと思ったのですけど、どういった形でこの実績を把握されて、それについての分析を行っているのか。例えば、こっちの学校に今年は偏っていて、ほかの学校でその間に課題が生じたりとか、どういうふうにそれを把握されてやっていらっしゃるのかなと、かなり柔軟にやっているのだろうなというふうに推察はするところなのですけども、そちらについてお願いします。

4466【勝又教育相談支援担当課長】  まず家庭と子どもの支援員のほうですが、こちらについては令和4年度から常駐型の支援員を3校に配置したことが大きいと思っております。家庭と子どもの支援員、上の表にあるほうは学校の御要望に応じて随時入れていくものなのですけれども、常駐型のほうは週4日、1日6時間配置をしておりますので、そこでかなり複数のお子さんに対応しているということで数の違いというのは起きているというふうに考えております。
 あと、スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの実績の件でございますが、まずスクールカウンセラー、教育支援センターの学校派遣のスクールカウンセラーのほうなのですけれども、年度当初に配置の予定は決めて、時間も決めております。ただ、柔軟な対応ということなのですけれども、相談の内容によって、学校の御要望に応じてもありますし、児童生徒さんの相談の内容によって、かなり柔軟に行ったり来たりしているということですとか、校内委員会という学校の会議等に参加しているということもあります。なので、一人一人が何時間その学校にいるかというのは、現状は実績としては取っていないというのが今回お出しできなかった理由になります。
 スクールソーシャルワーカーのほうは、スクールカウンセラーよりもさらに柔軟な対応が求められていまして、家庭訪問をすることも多いですし、お子さんと一緒に学校に行ったりとか、学校で面接をするということもありますし、本当にそこはかなり児童生徒さんに合わせた対応をしております。それで、そういう意味ではかなり、1日のうちに別の学校に行くということもありますので、ちょっと煩雑になってしまうというのが取れていない理由になっています。ただ今回、委員がおっしゃるとおり、今後の業務量ですとかをきちんと考えていく場合には、当然必要な数だとは思っております。現在は学校ごとの時間というよりは、一人一人の勤務時間、その辺りを見て判断をしているというのが現状でございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4467【本多委員】  ありがとうございます。常駐型が、家庭と子どもの支援員の数は増えたということで、これでそういうことなのだなということが分かりました。恐らく今、採用もかけているのではないかなと、ホームページを見て思っているのですけども、今後、この常駐型の方と、そうでない方のバランス、どれぐらいの数字的な部分を目指していこうというふうに考えているのかという見通しについても教えてください。
 それから実績のところなのですけども、例えば毎日ずっとやるのが大変ということであれば、実験的にでも、例えばICT活用でピッとやっていけばデータは取れるのではないかなと思うので、2週間とか1か月とか、ちょっと実験でやってみましょうとか、そういうのとかはすごく数値の取り方としては、ICTの活用でかなりやれるのではないかなと思ったりもしますので、全部日報を書いて何だかんだと、多分報告したりするのもすごく大変な仕事だと思っているのです。だから手間を一々増やすのは私もよくないというふうに思いますので、それこそICT活用だ、GPS情報だ、いろいろやり方はあると思いますので、それはそういう期間を決めて少し実験的にでもやっていただいたらいいのではないかなというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。
 続きです。今回の決算特別委員会の冒頭でも、サービスとか機能の配置という、市内全域でどういうふうにサービスとか機能配置を考えていけばいいのかということを問題提起させていただいたのですけども、不登校の児童生徒への支援というところで、施設のタイプだとチャレンジルームとか、むさしのクレスコーレというものがあると思っています。これは徐々に様々拡充をしていただいたりとかしてきた経緯も分かってはいるのですけれども、行きたいけど行けないという、そういう支援をするための施設があるのだけれども、距離的なところを含めて、行きたいのだけど行けないのだよねというような実態というのがあるのではないかなと私は思っているのですが、それについての御見解を聞きたいというふうに思います。
 そして、不登校の中の、不登校とか、ちょっと学校に行きにくいという状態にあるお子さんの中で、最近身近なところでも結構頻発しているのですが、起立性調節障害、よくありますよね。学童期だとか小・中学生、思春期の子に多いと言われている病気の一種だと思いますけれども、この起立性調節障害で朝起きられないとか、起きても腹痛や頭痛で起き上がることができない、そういう症状があると。自律神経の乱れからくるというふうに言われていて、結構周りでもいて、ひどい場合だと入院されているお子さんとかもいたりして、すごく、名前自体は少しずつ知られてきているのかなと思ったりもするのですが、これについては武蔵野市で現状、不登校の中の原因の一つというところではどういうふうに実態としてなっているかということについても教えてください。

4468【勝又教育相談支援担当課長】  最初の家庭と子どもの支援員の今後の見通しのところですが、常駐型の支援員については今年度さらに拡充を考えておりまして、その採用の部分を御覧いただいたのだと思うのですけれども、小・中それぞれ増やしております。一応今年度末で8校まで増やしたいというふうに、あと5校増やしたいと考えているところなのですけれども、なかなか人が見つからないという現状はございます。今後の考え方としては、やはりある程度、学校に決まった人がいて、その人との相談関係ができる、ちょっとつらいときにその人に会える、安心できる、そういう環境は必要だと思っておりますので、予算も伴うことですけれども、拡充の方向で考えていきたいというふうには思っております。
 あと、行きたいけれど行けない児童生徒さんの実態というところですが、チャレンジルームやクレスコーレに至らないお子さんというのは確かにいらっしゃいます。それは行けない理由は様々だと思いますけれども、先ほど最後の御質問にもあります起立性調節障害で、朝、午前中に活動ができないという方もいらっしゃいますので、そういう意味ではチャレンジルームやクレスコーレは、行ける時間を少し、午後からでもいいように考えようかとか、内部では検討しているところでございます。なので、行きたいけれど行けないお子さんの実態については、スクールソーシャルワーカーの活動等を通じて個別に見ていっているというのが現状です。起立性調節障害が理由で不登校になっているお子さんは、数としては確かにいらっしゃいますので、先ほどの居場所機能を持っているところの活動時間を少し柔軟に考えるとか、その辺りは今後検討していきたいというふうに思っております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4469【本多委員】  ありがとうございます。データを取って、やはり分析をしていくということは大事だと思いますので、今のお話でも多分、実態を把握していくやり方はいろいろあると思うのですけれども、そこの辺りは、やはり現場の方、教育のところに関わっている方はたくさんいるので、丁寧にそこを拾い上げていっていただきたいなというふうに思っています。
 今のお話で、起立性調節障害のこともそうですし、あとチャレンジルームとかむさしのクレスコーレ、例えば遠くて行けない場合だったりとかという、こういった行きたいけど行けない、あと時間的に起立性調節障害の場合は午前中がちょっと厳しいとか、そういった傾向があると思うのですけど、これをやはり少しでも解決するに当たっては、施設を増やすとかというやり方もあるとは思うのですけど、オンラインを活用するということについては、もうずっとコロナ禍からも要望していますけれども、オンラインがやはり一番、まずできることとしては即効性があるのではないかというふうに思っています。つなぎっ放しでいいという、とにかくつなげておく、教室とつなげておくとか。私も、この起立性調節障害のお子さんで、通うのがやはりしんどくて、結局のところオンライン対応もなく、通信制のところに転校するようになったということが、これは別に市内のお子さんではないのですけども、そういったケースを聞きました。
 教育を受けたいと思っているけれども、どうしても行けないのだということで、行きたいという気持ちもあるけれどもという、すごくつらいなというふうに思っていて、なので、そういったところはオンラインを活用するということによって交流することもできるでしょうし、交流がなかったとしても、まず見ているだけでもそこの雰囲気を感じられるとか、そういったところでは一番やり方として、これがいいやり方なのではないかなと思っているのですけれども、コロナ禍からの学びというのも含めて継続発展していけているのかということについて、ここは確認をさせていただきたいと思います。
 そして、教育支援ネットワークというのが、この業務報告のところから、武蔵野市教育支援ネットワークというところで様々な機関と連携体制を取っていらっしゃると思うのですけど、医療との連携体制というところは、今の起立性のところもそうだと思うのですけど、医療との連携体制というのは実際どうなっているのか。これは聞きたい意図としては、子どもに対する支援というのももちろんそうなのですが、保護者とか御家族、御家庭に対する支援というところでも、やはり医療面だったりとか、これはヤングケアラーとかいろいろな話にもつながってくるのかもしれませんが、メンタルのケアだったりとかレスパイト的なところもあったりだとか、様々この医療との連携というところはとても重要なのではないかなというふうに思っているのですけれども、こちらについても実際どういった活動をされているのかについて教えていただきたいと思います。

4470【勝又教育相談支援担当課長】  オンラインの活用については、今後の多様な支援の一つとして大きな意味合いを持っているというふうに認識しています。チャレンジルームですけれども、チャレンジルーム、行けなくても、まず最初に見学とか相談に行った人については、クラスルームをつくって、アクセスできるようにしています。少しずつですけれども始めております。
 あと医療との連携のことでございますが、本当に医療との連携は必要ですし、重要な部分だと思っております。今現在、教育支援センターに嘱託医として医師が2名、月に数回ですけれども、おいでいただいて、医療との連携の部分の相談を担っていただいております。あと個別の例につきましては、スクールソーシャルワーカーですとか教育相談員そのものが医療とのつなぎ役になっているのが現状でございます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4471【本多委員】  ありがとうございます。オンラインの活用、少しずつ進んでいるということで、ここは皆さん期待しているところかなと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいです。医療の連携のところも、何が原因なのかとか、何が課題になっているのかは、本当にその御家庭によって違うと思いますし、それをどう受け止めるかというか、私たちが見ていて受け止めるということもあるけれども、御本人たちが何が原因なのかということをどう受け止めるのかというところもすごく難しいだろうなというふうに思っていて、なのでそれこそ、例えば本当に的確なアドバイスとか適切な対応とかというのを提供したとしても、それを受け止めてもらえなければ、受け入れてもらえなければ、なかなかそこが成立していかないというか、解決に向かっていかないのかなと、すごく複雑な問題なのだろうなというふうに思っていますので、その意味では、医療というところは非常に専門的で、そこにやはりしっかりと連携を取っていくのは非常に必要なことだと思いますので、今、月に数回いらしていただいているということでしたけれども、なるべくそういった専門の方々との接触が増やせるようなことというのは今後も御検討いただきたいというふうに思っています。
 次に行きます。次はちょっと視点が変わりますけども、武蔵野市バリアフリー基本構想2022というのがあります。これ、読んでいて、令和2年のバリアフリー法改正によって、公立小・中学校はバリアフリー化が特に必要な施設に位置づけられましたという記載があります。ハード面では、もちろん教育現場ということもありますけれども、災害時の避難所だとか、そういったことも含まれているというふうに書いてあって、ソフト面でも様々な取組というのがこれによって求められていると考えています。このバリアフリー基本構想2022の中の、こういう事業を特定事業としてやっていきますよという一覧があって、そこに小・中学校の部分というのがあるのです。小・中学校のところでやりますよというふうになっているのが、子どもの状態に応じた可能な範囲での改修や柔軟な対応を行いますと。あと施設等のバリアフリー情報を適切に発信します(ホームページや案内図への掲載等)、コミュニケーションボード等の設置及び設置を示す案内を掲示します。それから、学校において通常学級と特別支援学級の児童生徒との交流及び共同学習を推進します。あとは学童クラブのところも実はあるのですけど、学童クラブ障害児等育成相談員を設置し、支援員の障害者等の理解促進に努めますみたいな形で、学校関係の、学校周りの子どもたちの周りの部分というのがここに掲載されているのですが、令和4年度はこの構想の初年度に当たると思うのですけども、この点についての事業の進捗、これは学校側がやることだと思うので、ここで聞いているのですが、学校側としてどういうふうに、この1年目として令和4年度やられたのかということについて伺いたいと思います。

4472【牛込教育企画課長】  バリアフリーに関するお尋ねでございます。ハード面につきましては、例えば学校の改築ですとか、あるいは今やっております関前南小学校の増築につきましてはエレベーターを設置したりということで、バリアフリー法に沿った対応をやってございます。またソフト面につきましても、今、合理的配慮ということが求められておりますので、可能な範囲で人員を配置したりして、そういったバリアフリーにできるだけできるようなことに取り組んでいるというのが状態でございます。

4473【荒井指導課長】  ソフト面の部分についての御説明をさせていただきます。総合的な学習や特別活動、学校行事などを中心に行っておりまして、例えば4年生などですと、一緒に暮らそうバリアフリーを考えるという時間を設けて、福祉やボランティア活動についての調べ学習や、アイマスク体験、まちなかで点字ブロックなどがどこにあるかといった、そういった学習などを行っております。
 以上です。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4474【本多委員】  ありがとうございます。様々やっていただいていることは認識をしていて、そういうふうにソフトのところでもやっていただいているのだろうというふうに思ったのですけど、何が気になったかといって、この構想に書いてあることというのが、具体的にどういったところでこれが表れてくるのだろうかということなのです。今のお話というのは様々なコンテンツのところだとは思うのですけど、ここに書いてある、施設等のバリアフリー情報を適切に発信しますとか、コミュニケーションボード等の設置、案内も掲示しますとかということは、これは実は令和4年度から令和8年度までの、この構想の一番前期でやりますよというふうに指定されていることで、ほかのところは継続的に実施していきますということなので、ずっとやりますよということなのだと思うのですけど、どういう形でこの構想に沿ってこれをやりましたよということが分かるのかということについては、令和4年度は初年度だったので、どういう形でそれが見えるようになるのかなと思ったのでお尋ねをしました。これ、分かれば教えてください。
 次です。次が、これもまた資料を頂いていまして、特別支援学級の担当教員数の推移というのを出していただきました。何ページだったかな、(「76」と呼ぶ者あり)76、ありがとうございます。資料の76ページです。そこで、配置のところは学級数と恐らく連動しているのだと思いますので、非常に見ていると、ずっと1人でやっているのだなみたいなところが多く見受けられると。生徒が少ないから先生も少ないということなのだとは思うのですが、この1というのがずっと続いていることについて、異動の状況として、これはずっと同じ先生がやっているのではないと思っていて、恐らく異動があるというふうに思っているのですけれども、この場合の引継ぎだとか、あとはこれで、例えば1人だけの状態で新しい先生が来たときに、その方が初めてこういう特別支援の学級を担当されるといったような、まだその分野はやったことがありませんという先生が異動でいらっしゃる場合もあるというふうに思っているのですけども、そういったことについての市の課題感といいますか、どういう対応をされているのかということについても教えていただきたいと思います。

4475【荒井指導課長】  では、すみません、先に異動についての部分についてお答えさせていただきます。特別支援学級の教員については、委員おっしゃるとおり、児童生徒数に対して東京都のほうで人数を決定しているというところから、1人配置ということも発生しております。おっしゃるように、一人一人の子どもたちの特別な支援の状況は異なりますので、かなり丁寧な引継ぎが必要になっています。ですので、3月の段階で、今年度も3月の28日には異動の発表があったわけですけれども、その段階で個別に、個々の子どもたちの状況について引継ぎを行うということをしています。
 一方で、初めて特別な支援に関わる教員がいるのではないかという部分もあります。この点についても委員御指摘のとおり、事例としてはないわけではありません。小学校、中学校にかかわらず、まずは東京都でも特別支援に関する研修が行われていたり、現在は教員免許を取得する段階で、単位の一つとして特別な支援に関する学びというのも行われております。また、指導主事を派遣しまして、指導の仕方であるとか関わり方、また、保護者との説明の仕方などについても指導や助言を行うということを行っております。
 以上です。

4476【牛込教育企画課長】  バリアフリーの進捗につきましては、できているところ、できていないところもありますので、それが具体的に見えるような形で、ここはホームページなどでの発信を考えていきたいと考えております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4477【本多委員】  ありがとうございます。バリアフリーの件、きちんとやっているのであれば、きちんと見せたほうがいいと思いますので、ぜひそこは御報告をいただきたい、ホームページなどで御報告いただければと思います。
 今の特別支援学級の先生のところというのは、本当に大変だと思います。何の仕事であっても、1人がずっとくるくる替わっていくみたいな現場というのは、とてつもなく大変だと思うのです。やはりその場合は、学校ごとでとか、市のほうからとか、現場でずっと続けていらっしゃる方々が、周りからやはりフォローしていく、サポートしていくという体制でないと、その方が1人新しく来ても、何も分からない、誰も聞く人がいないみたいな話になるのだと思いますので、この辺りのサポートというのが、とにかくここがやはり充実していかないことには、先生1人で全部やってくださいというわけではないと思いますので、ここは重ねてお願いをしたいというふうに思っています。3月に来て、いきなりお話があって、でもそれを1年間これから現場でとなったときに、全部がやはり分からないでしょうし、介助的なところも含めてやることになると思いますので、そういったところはすごく専門的なことだと思います。ある種、それこそ専門人材をほかにサポートでつけていくだとか、そういったサポートも必要なのではないかなと。子どもにとっても、先生にとっても必要なのではないかなと思いますので、そちらのほうはぜひお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 それから、最後なのですけれども、付属資料の22ページ、教育の質の向上と教員の働き方改革の推進として、市講師及び学習指導補助員の配置と学習支援教室の実施というふうにあります。こういった形で、今日いろいろと聞いてきたのですけれども、様々な先生たちとか、サポートしてくださる方々という、関わる方々がどんどん学校に増えてきているということはとてもありがたいことだなというふうに思っているのですけれども、私も事業者としてよく考えるのですが、組織の人数が多くなればなるほど、コミュニケーションコストはどんどん増えると思いますし、情報伝達の難しさということも、そこはかなりコストが増えるというふうに思っています。
 実際、例えば市講師の方とかだと、いつも説明があるように、このこまをやっていただくという形で、授業ごとにやっていただく、そういったサポートの仕方というのを想定されている、そういうふうにそこを実施していただくというやり方なのだとは思うのですが、それとは別に、そうすると、ではそこで起きた、お子さんたち、子どもたちの何か課題をほかの先生と共有するだとか、その子に何か特別なケアが必要だなというふうなケースに対して、授業外でどういうふうに関わるのか、そこに対してきちんとお金は出ているのか、そういったところについてというのがちょっと見えないのですけれども、そういう授業ごとにとか、短時間でとかというふうにやっていらっしゃる、サポートしてくださる方々というところと、正規でやられている先生たちだったり学校現場の方々は、どうやってこれをマネジメントして、どうやってコミュニケーションを取っていくのかというところは結構課題なのではないかなと思っているのですけども、そちらについての御見解を伺いたいです。

4478【荒井指導課長】  まず、特別な支援に関わっている教員のサポート体制については、委員のおっしゃるとおり、今後も手厚いサポートが必要だと考えておりますし、都の事業なども活用しながら、引き続き充実をさせていきたいと考えています。
 もう1点、様々な人材が入ることによる情報コストというか、そういった部分については、おっしゃるとおり難しさがあるというふうに、学校現場にいた者として認識をしております。しかしながら、市講師の場合、特に小学校で起きていることですけれども、市講師が入る分だけ、教員たちもそのこま──こまという言い方が申し訳ありません。授業の時間帯が空いたりしたときに状況を見に行ったりして、自分の目で確かめるという先生もいらっしゃいますし、また、前後の情報共有も、ある意味、時給というか、単価の中には入っていると考えて、これまでは対応してまいりました。しかしながら、そういった御指摘もあったということを十分受け止めて、今後の研究材料にしたいと考えております。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4479【本多委員】  ありがとうございます。やはり20人、30人ぐらいのところから、50人、60人ぐらいの組織になってくると、マネジメント、すごく大変だと思うのです。なので、その意味ではトップのほうの部分が大変というのもありますけれども、実際これで市講師として入られている先生たちも、今お話があったように、前後のところでどこまでみたいなところはやはり出てくるのだというふうに思います。やはり会議の分だとか情報共有の分、必要なことだと思いますので、授業単体だけではなくて、教育活動全体できちんとやっていただけるように、その意味ではそこもきちんとお金を、予算をつけながらやっていただくのがいいのではないかなというふうに思いますので、その辺りもぜひ見直して、分析もしていただければなというふうに思っています。
 以上です。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4480【浜田委員】  では、よろしくお願いいたします。今、本多委員が働き方の部分を聞いたので、引き続き少し、重ならないように伺いたいと思いますけれども、先生、市講師も十分手厚くしていただいているというところは評価をするところなのですけれども、人数も増えてコミュニケーションだとか情報共有、今御答弁いただきましたけど、しっかりしていくということでお願いしたいと思いますが、では、子どもたちの影響、どういう変化だとか、あれば伺いたいと思います。

4481【荒井指導課長】  市講師など多様な人材が入ることによる子どもたちの影響についてですけれども、例えば、1人の先生ではなく、複数の先生と関わることで、A先生からはなかなか褒めてもらえなかった部分が、B先生は別の視点で見ることで褒めてくれるというところで、非常に前向きな喜びの声というのを聞いております。
 以上です。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4482【浜田委員】  ありがとうございます。前向きな声を聞いているということで、子どもたちへの影響もあると思いますので、そこも十分踏まえてしていただけたらと思います。
 あと、部活動についてのことなのですけれども、これは先日、新聞報道でありまして、教員負担の軽減で、部活動に専門のコーチをつけたという報道なのですけれども、今、各中学校でも部活動のコーチというか、部活動の先生を他のほうからされているところもあると思うのですけれども、すごくいいので、予算も増やしていただきたいなというようなお声も聞いていますけれども、その辺がどうなのかということと、この報道では問題視をしているのですけれども、企業だとかプロの方から部活動のコーチをしていただいているけれども、保護者の負担もあるというような報道なのですけれども、部活動をして、試合があったりしたら移動するだとか、その辺の、もともと負担はあると思うのですけれども、それが何か増えたような報道なのですけれども、そういったこと、今取り組んでいるところで何か課題だとか、お声が聞こえてくるところがあれば伺いたいと思います。

4483【荒井指導課長】  部活動指導員については、委員から御紹介いただきましたように、中学校を中心に中学校部活動指導員として各校に、今年度からは2人ずつということを原則に配置をしているところでございます。本市は拙速な地域移行は行わないということで、学校を中心として着実に地域連携を進めていく、移行ではなくて連携していくという考え方で現在進めています。つまり、保護者や地域の方に全てをどんと丸投げするということは行わないで、学校が核になって、きちんと各部活動の様子をコントロールしながら、また、子どもたちの変化とか声も聞きながら対応するということを考えておりますので、今のところ保護者の負担が増大したとか、地域の負担が非常に増えたといったお声はいただいておりませんけれども、今後もそういったお声がないかどうかについては注視をしていきたいと思います。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4484【浜田委員】  ありがとうございます。では、今年度2人になったということで、この部活動の指導というか、先生を今後どういう形で増員していくか、地域連携というふうに言われていますけれども、今後の展望というか、そういう点も伺えたらと思います。

4485【荒井指導課長】  今後の展望といたしましては、昨年度、保護者や生徒、それから教職員に取ったアンケートがございますので、そのアンケート調査によると、各校段階的に6名程度まで拡充していくと、かなり学校の負担も子どもたちの希望もかなうということがアンケート結果としては出ておりますので、そこを目指して段階的に拡充をしたいと、このように考えております。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4486【浜田委員】  分かりました。様々手を打っていただいて、教員の働き方改革をしていただいていると思いますので、その点はよろしくお願いします。
 すみません、ちょっと戻りますけど、市講師のことについてなのですけれど、各校からの要請に応えることができているのかどうか。こういう方、こういう講師が欲しいだとか、いろいろ要望があると思うのです。その辺で人数が足りなかったりだとか、順番があるのかどうか分からないのですけれども、その点はいかがですか。

4487【荒井指導課長】  市講師につきましては、残念ながら、必ずしも完全に配置ができているかというと、まだ課題があるなというふうに考えております。例えば、学校からは探している教科があったり、逆に登録している市講師側としては、この教科で入りたいということもあるので、そういったマッチング、それから、小学校のほうがいい、中学校の教員免許を持っているといった、そういったところも微妙に絡んでおります。学校の求める人材と、登録していただいている人材が必ずしも合わないという事例があるというのは事実でございます。また、せっかく市講師として採用はされたけれども、東京都の講師のお話があって、そちらに転身したいということで退職された事例も市内ではございますので、そういったところについても丁寧に対応しながら、引き続き市講師の募集は進めていきたいと考えております。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4488【浜田委員】  ありがとうございます。教育の質の向上と、本当に教員の働き方に御苦労されると思うのですけれども、今後とも引き続きよろしくお願いします。
 次に、今回、毎年頂いている事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書、これを基にしっかり質疑をさせていただこうと思っていますので、よろしくお願いします。31ページの特別支援教育の推進ということで伺いたいと思います。付属資料の22ページです。
 まず伺いたいのが、今回、特別支援教育に関する情報発信として、ホームページに掲載をしたというようにあります。それこそ川名さんではないですけど、ホームページに掲載したのはいいのですけれど、その後どうなったのかという、どういう反響があるだとか問合せだとか、その後、掲載をしてどうだったかというのを教えてください。

4489【勝又教育相談支援担当課長】  特別支援教育のホームページへの掲載の件ですけれども、実際コロナのときに特別支援教育に関しては、コロナの前は説明会を行っていました。特別な支援に関して御希望のある保護者の方とか、御不安のある保護者の方においでいただいて、学校や学級の御説明をさせていただいたという経緯があるのですが、コロナ禍において、来所していただくとか、あとなかなか御希望の時間に説明会がないとか、そういうお話がありましたので、ホームページで動画も含めて公開するようにしたという経緯がございます。実際に就学相談をお受けになっている保護者の方に感想を聞いてみたのですけれども、やはり分かりやすかったという御意見が8割近くありました。ただ、ホームページを御覧になっている方というのは、必ずしも就学相談に来ている方とは限らないと思っております。件数も非常に多いのですけれども、これは他の自治体の方とか、関係者も含めて御覧いただいている数だというふうに考えております。
 あと、動画のほかに、予約フォームをホームページ上で、令和4年度から予約をするようになりましたので、それについては、やはり令和3年度までは電話で受付をしていたのですけれども、それをホームページ上でできるようにしましたので、かなり多くの方がそちらを御利用いただいていて、市役所がやっていない時間帯に予約が入っているというようなことも確認しております。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4490【浜田委員】  ありがとうございます。反響がよかったという認識でよろしいですね。予約もそんな形で、忙しい保護者の方もいらっしゃるので、それはよかったのかなというふうに思います。分かりました。ありがとうございます。
 先ほど特別支援の教師のことを他の委員が言われていましたけれど、私も伺いたかった点なのですけれど、では、今いらっしゃる先生の中で専門の免許を持たれている先生がどれぐらいいらっしゃるのかということを伺いたかったなと思っています。初めて関わる教員の方も逆に多いのかなと思うのですけれど、そこは都が研修したりだとか、指導主事ですか、入って指導しているということですけれども、市として専門性の向上のために研修をしているというようなことを伺ったこともあるのですけれど、市の対応というのも伺いたいと思います。

4491【荒井指導課長】  まず、特別支援教育の専門の免許を持っている人数については、資料を整理して後ほど回答させていただければというふうに思います。また、専門的な研修などを行っているかということについてですけれども、市として研修を実施させていただいております。
 以上です。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4492【浜田委員】  分かりました。市のほうもしっかり研修をしているということで、しっかり先生方に指導していただきたいのは今後ともよろしくお願いします。
 それで、インクルーシブの教育の理念を踏まえて取り組んでいる交流共同学習支援の状況を伺いたいと思っています。小学校から中学校に拡充されて取り組んでいるということは評価をしておりますし、週18時間の中で各学校に任せているというようなことでしたけれども、報告書の31ページのところで様々評価だとか書いていただいているのですけれども、今後、支援員の配置時間や人数について検討が必要というふうにあるのですけれども、その点はどのように考えられているのでしょうか。

4493【勝又教育相談支援担当課長】  交流及び共同学習について、特別支援学級の在籍のお子さんが通常級のお子さんと交流とか、あと教科学習をしたりするときに支援員をつけて、スムーズに学習ができるように、交流ができるように働きかけているものなのですけれども、こちらの支援員については、学校によってもちょっと差はありますけれども、同じ時間帯に複数の児童が交流を希望する場合もありますので、そうすると学校側からは、人がもう少しいるといいというお話ですとか、時間がもう少し長いほうがという御要望はいただいております。インクルーシブ教育システムの理念というのは、一緒に学ぶというのは非常に重要なことだと思っていますので、この交流共同学習の支援員の配置も含めて重要な、予算も伴うことなので今何とも言えない部分はございますけれども、今後ここは拡充していく必要はあるのではないかというふうに考えております。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4494【浜田委員】  ありがとうございます。しっかりサポートが必要だと思いますので、予算もしっかり考えていただいて──教育長にですかね、予算も考えていただいて取り組んでいただきたいと思います。その点で、やはり小学校から中学校、それぞれ発達の段階が違いますし、ここにも書いていますけれども、中学校では、やはり教科というより、部活動とか委員会活動のほうが支援をしたと、そういうふうになると思うのですが、この計画の中に固定級の今後の在り方の検討というふうにも書かれているのですけれど、こちらの評価は何も載っていないのです。それは、やはり今言った中学校での発達段階の違う、小学校とはまた違う部分では固定級で、今、四中で1クラスありますけれど、その固定級が必要ではないのかなというふうにも思うのですけれど、その辺の考え方というか、何か検討はされていませんでしょうか。

4495【勝又教育相談支援担当課長】  今現在の学校教育計画に関して、(「載っていなかったですか」と呼ぶ者あり)この特別支援学級(固定学級)の今後の在り方の検討は、現在の第三期武蔵野市学校教育計画の記載の部分だと思うのですけれども、これについては第五中学校に知的障害の固定学級を新設する、それが一つの進捗であるというふうに考えております。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4496【木崎委員長】  評価という表現だったと思うのですけども、どこに設置するとかではなくて、現状の評価はどうなのだということだというふうに認識をしていたのですが。固定級をつくることというのですか、五中につくるということであれば、必要なのだという答えになるかと思うのですが、その辺り、もう少しお答えをしていただけますか。

4497【勝又教育相談支援担当課長】  知的障害の中学校の固定学級については、現在、第四中学校1か所ということで、学級数も今4学級ありますけれども、今後も増えていく傾向がありますので、新たに新設をして充実を図っていく必要があるというふうに考え、令和7年度に開設を予定しております。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4498【浜田委員】  それは承知をしているのですけれども、すみません、こちらでした。学校教育のところに固定級の検討というのも載っていましたので、それは特別支援の子どもさんの人数もだんだん増えてきているので、そういうことも踏まえて固定級のことも考えるということで、今度五中にという、そういう話もあるのでしょうけど、今回、特別支援学級の人数もかなり増えていますよね。事務報告の404ページに掲載していただいているのですけれども、児童数、生徒数が、前回令和3年は488名で、今回合計人数534名、46名、50名ぐらい増えているのですけれども、そういうことも踏まえて固定級の今後の在り方というのは検討されてないのかなというふうに思って伺いました。だから、つくっていくというお答えは分かるのですけれども、そういう考え方というか、今後というか、この人数を見てどういう形で考えられていくのかというのも聞きたかったので、分かりましたというか、つくっていくということですよね。だから今、検討をした上でそういう結果になったということでいいのでしょうか、認識としてそれでいいのかどうか伺いたいと思います。
 そして、今後の取組の方向性というところで、保護者が児童生徒の将来や進路についていろいろ相談があるということで、その情報や提供する方法について検討していくということなのですけれども、先ほど他の委員がスクールバスのことも言われていましたよね。そういうことも含めて、保護者のそういう御相談の中でいろいろな課題が見えているということがあれば伺えたらなと思います。

4499【勝又教育相談支援担当課長】  事務報告書の404ページの数字をお示しいただいた部分については、特別支援教室のことであると思います。こちらは知的障害のない自閉症や情緒障害の特別な支援の必要な方、その方が通常は通常学級にいるのだけれども、必要な支援を受けるために特別支援教室を受けている、その数でございます。そちらはやはり増加傾向にありますので、現在、拠点校から各小・中全校に教員が行って支援をしているところでございます。こちらについては今後も若干増えていく傾向にあるかと思っておりますので、推移を見ながら、どんな支援が必要になるのかというのは十分検討してまいりたいと思っているところでございます。
 あと、スクールバスのお話がございましたが、小学校から中学校に上がるときにバスがなくなって、四中まで行くのに不安であるというお声は確かに例年聞いております。行けない理由も様々なので、そこについては個別にスクールソーシャルワーカーですとか学校と相談しながら対応していくことになるのかなというふうに思っております。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4500【木崎委員長】  課題は、スクールバスは一例ですけど、それ以外には何か、保護者との話合いの中で出てきたとかということはないですか。

4501【勝又教育相談支援担当課長】  特別支援教育の情報発信の部分でございますけれども、やはり小学校入学前から将来の見通しを立てたいとか、そういう御相談は多いのかなというふうに思っております。それで今回ホームページ等にも、中学校の様子ですとか、その後のことも若干情報として入れたりしておりますけれども、そういう見通しを持った子育てがしたいというような御相談はあり、それについては対応していきたいと思っております。あと、今回は特別支援学級の内容についての周知をさせていただきましたけれども、先ほどの特別支援教室、そちらのほうの内容についても今後、来年度に向けてになりますけれども、もう少しどういう内容の支援をしているかというのが分かりやすいような発信をしていきたいというふうに考えています。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4502【浜田委員】  ありがとうございます。人数の部分は分かりました。どちらにしても、そういった支援というか、人数も増えていますし、一人一人やはり違うと思うのです。状況は全然違うというのは理解をしていますし、その辺の一人一人のサポートというのも大変かなと思っていますので、その辺は十分周知をして取り組んでいただけたらなと思っておりますので、固定級も1つしかない──三鷹が多かったのかな──ですけれども、しっかりとその辺も今後検討の中に入れていただけることを要望させていただきたいと思います。
 次に、不登校対策と教育相談の総合的推進ということで、これも他の委員が質疑をしていたのですが、また重ならないように伺いたいと思います。
 報告書の33ページということで、不登校数、資料も出していただきました。また、家庭と子どもの支援員の人数の推移も重なっていますので、すみません、ありがとうございました。資料も頂きました。その中で、スクールソーシャルワーカーさんが不登校生徒の支援件数、関わっている支援件数がやはり増加をしているということで、この教育相談も詳しく毎回見させていただいているのですけれども、先ほども伺っていたかなと思うのですけれど、この教育相談の31ページのところで、学校派遣相談支援員についてということで、ここ2年間というのが相談件数もかなり増えていると。学校派遣相談員の役割が大きなものになっていることがうかがわれるとあるのですが、ここはソーシャルワーカーさんとまた違うのですよね。その辺ちょっと伺えたらなと思っています。

4503【勝又教育相談支援担当課長】  武蔵野市の教育相談の31ページの学校派遣相談支援の部分でございますが、これは教育支援センターに所属している心理士、スクールカウンセラーが週に1回、学校に行って、それは朝から夕方までずっと詰めているのですけれども、そこでお子さんの相談を受けているものです。そこの相談件数が増えているということで、スクールソーシャルワーカーとはまた別の動きになります。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4504【浜田委員】  ありがとうございます。では、またその分、相談件数が、重ならずに、また違った面で相談を受けているということですね。もう本当に様々学校関係のそういった相談、支援員の方も増えますし、大変かなと思うのですけれど、スクールソーシャルワーカーさんも6名にしていただいて、フル回転のように思っています。ソーシャルワーカーさんのところも35ページ、37ページ、この教育相談のところを拝見していましたら、やはりかなり増えていますし、支援がしっかり対象となった児童生徒数も増えていますよね。令和元年度より令和4年度まで約3倍以上というふうに増えています。スクールソーシャルワーカーさんが学校だけでなくて、アウトリーチでしっかり関わってくださっているというのも評価するところなのですけれども、その辺、スクールソーシャルワーカーさん6名、今フル回転で大丈夫というか、大丈夫なのでしょうけど、その辺の状況というのが分かれば教えていただきたいと思います。

4505【勝又教育相談支援担当課長】  スクールソーシャルワーカーについては、家庭訪問ですとか、あと不登校のお子さんが比較的多いですけれども、そのお子さんと一緒に、例えばむさしのクレスコーレですとかチャレンジルームにつなげるまでの動きをしたりですとか、本当に柔軟に対応しているところでございます。一人一人の担当するケースの相談内容にもよると思いますけれども、数が今後も増えていくことを考えると、1人が担当する人数はどれぐらいが本来望ましいのかというのは、今後きちんと見ていかなければいけないかなというふうには認識しているところです。まずは、今は比較的、学齢期のお子さんに関してはスクールソーシャルワーカーが様々な相談を担っているというのが現状としてあります。今後なのですけれども、例えば先ほど医療のお話が出ていましたが、医療につないだ後、逆に医療の専門家のほうがメインになるとか、あと、現在も子ども家庭支援センターとは連携をしておりますけれども、つないだ後に専門性のある担当者のほうにつないでいくですとか、そういうチームで対応していくということをもう少し強化していって、それと一緒に業務量等も見ていく必要はあるのかなというふうに考えています。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4506【浜田委員】  そうですね、業務量がだんだん増えていく中で、スクールソーシャルワーカーさんが本当に体力的に大丈夫かなというふうに心配します。その辺も人数を増やすだとか、その辺はまた予算の問題があるのかなと思うのですけれども、そこは検討していただけたらなというふうに思います。
 その上で、家庭と子どもの支援員の件で確認をします。先ほども伺っていましたけれど、資料の78ページです。今回常駐型を3校、今年度5校増やしているということで、常駐型の部分では本当に評価するところなのです。やはり常駐型ではない支援員さんは曜日によって、曜日で担当しているとかあるのですか、そこはもう学校に任せているという感じなのか。だから常駐型になると、先ほども答弁でありましたけれども、やはりそこで同じ人がいるということで、子どもさんにとっては安心感があるというふうに思うのですが、他の学校、常駐型のないところは曜日を固定されているのか、どういう体制でされているのか伺えたらなというふうに思います。
 先ほど支援員の人数が減っているという部分で、本多さんが聞いていましたけれど、令和3年から令和4年の23名、かなりの支援員さんが減っているということは、常駐型が増えたからだ、常駐型に移行しているからだというお答えだったのですけど、人数的にそうなのかなと、ふと思ったのですけど、そこをもう一度確認させてください。

4507【勝又教育相談支援担当課長】  常駐型のないところについてですが、常駐型のないところは、今回資料要求があった上の表です。1の常駐型でないというか、従来の家庭と子どもの支援員が入っております。ただ、どちらかというと登校支援だけとか、そういう短い支援も多いかなというふうに思います。あと、常駐型を置いている学校でも、同じ人がずっといる学校と、2人の支援員で曜日を分けている学校もあります。そこは、通ってくるお子さん、支援しているお子さんの困り事等に応じてということもありますけれども、人を確保するところは、やはり課題が大きいところがありますので、なかなか週4日とかというので見つからない場合も現状としてはあります。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4508【浜田委員】  こちらが支援をしてもらいたいという形で人の募集もされているのでしょうけど、市報でも募集されていたと思うのですけれど、人が足らないという部分はどこでもあれなのでしょうけど、人が見つからない。対象として武蔵野市以外の方もいらっしゃるというふうに聞いていますし、どういう方が、特に免許はなくてもいいのか、その辺の要件だとか、あと学校の場所の問題もあるのですよね。常駐型をするには、場所の提供はあるのでしょうけど、その辺の場所の問題とかもあるのではないかなというふうに思っていますが、その点はいかがですか。

4509【勝又教育相談支援担当課長】  家庭と子どもの支援員の募集の要件として、資格の要件は特に設けてはおりません。ただ、やはり学校教育に関心のある方が多いので、お一人お一人聞いていくと、社会福祉士を持っているとか、中には養護教諭の資格を持っているというような方もいらっしゃいます。あと、必ずしも市民とは限らず、近隣の市の方もいらっしゃいます。
 あと、場所の件なのですけれども、市報等で応募して、御希望というか、手が挙がった場合に、最終的には学校長と面談をしていただいて、あとはその方のお住まいの場所と活動の場所のマッチングをしていくという、そういう形にしています。
 失礼いたしました。活動の場所ということですね。それについては、別室、空き教室とかを使っている学校が多いですが、それだけではなくて、大野田小学校等は特別な場所は決めていなくて、空いているスペースで、そのお子さんに合わせて対応しているという、そういう活動をしている学校もございます。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4510【浜田委員】  ありがとうございます。学校現場というのは様々課題だとか何かあると思いますが、担当される方、先生方含め、本当に皆さんチームでしっかりと支援をしていただきたいと思っております。今、場所の問題でしたけれども、やはりこの前、図書館の居場所づくりということで質疑をさせていただいたときに、放課後、図書館をしっかり拡充するというふうにあったと思うのですけど、学校の図書館なんかもそういう居場所としてどうなのかなというふうに思っていますので、そこは検討しながら取り組んでいただけたらなと思っています。
 以上です。

4511【荒井指導課長】  すみません、先ほど答弁ができていなかった部分について御回答させていただきます。
 特別支援教育に関する専門的な免許を持っている教員の人数ですけれども、32%、25名に対して8名というふうに確認をしております。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4512【木崎委員長】  暫時休憩をいたします。
                               ○午後 0時02分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 1時10分 再 開

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4513【木崎委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4514【川名委員】  それでは、なぜか4人連続の文教委員が質問しますけども、皆さんいろいろ特別支援学級のことに興味あるかと思いますが、そこは後半に置いておいて、まず確認したいことがあるのですけれども、この年は市のホームページとか生涯学習事業団のホームページがいろいろ改善されて、ようやくやりやすくなってはいるのですけども、一方で、市民会館が全く変わらないというか、電話での予約もできずに、窓口に来て予約するという昭和的な発想がまだ続いているのですけども、これ、あくまでも管理は教育委員会ですよね。ほかの市の外郭団体がいろいろ進めている中にあって、なぜ市民会館だけこういう旧態依然とした体制なのか、改良というのは考えていないのかどうかを確認させてください。
 この年の11月に、都立校の入試でスピーキングテストが行われました。これはいろいろな課題があることは承知をしていると思うのですけれども、これまでの議会の答弁の中、あるいは東京都が発信している中には、このスピーキングテストの内容を授業に反映するからとても役に立つのだということを言っているのですけども、スピーキングテストは11月にやって、その内容が発表されるのは1月、1月にはもう学校の授業はほとんど行われていないので、当事者に対して本当に反映できるのかという疑問があると思います。卒業された方はもうあれなのですけど、これは授業にどう改善されているのか、現状についてその点を確認させていただきたいと思います。
 また、昨年のテストを行ったことによる改善策も東京都も行っていますけれども、武蔵野市の教育委員会として改善点あるいは改善をしたことがあるのかどうか。今年はまた業者が変わってしまって、内容がどうなるか分からないのですけども、現時点での対応策について伺いたいと思います。
 もう一つ、図書館について伺います。武蔵野市の図書館の令和4年度事業報告、この21ページに学校との連携があって、その中で、調べ学習での利用がゼロと出ているのです。学校図書館とか学校とか市立図書館がずっと連携しているなという印象を持っていたのですが、このゼロというのはコロナの影響かなと思ったのですけども、なぜゼロになっているのかについての説明をお願いしたいと思います。
 もう1点気になったのは、図書館の見学というか、武蔵野市の小学生は大体図書館に、市内の社会科見学みたいな形で必ず行くと思っていたのですが、全校通っていないのです、数字的に見ると。これは何か理由があるのでしょうか。私は今の図書館というのをきちんと見て、いろいろ学んでほしいと思っているのですけども、学校長の裁量だと言われてしまえばそれまでなのですけども、何かもったいないなと思っていますので、全ての学校が図書館を見に行っていないという理由についての御説明をお願いいたします。

4515【高橋生涯学習スポーツ課長】  それでは、私のほうから市民会館につきまして御答弁させていただきます。川名委員御指摘のとおり、確かに市民会館、いまだに紙の申請とか、紙の申込みが多いという現状でございます。若干私も、そろそろ電子とか、そういう申込みにしたらどうだろうかというのは思っているところでございますが、実は団体さんの利用者の方で紙の希望の方が多いという実情がございます。そうはいいましても、徐々に利便性とか、そういうネット環境を使いたいという方も出てくると思いますので、その辺りのニーズをしっかり捉えながら、今後電子申請等についても検討していきたいと、そう考えているところでございます。
 以上でございます。

4516【荒井指導課長】  私からは、ESAT−Jのスピーキングテスト、こちらについてお答えいたします。委員御指摘のとおり、昨年度の実施は中学校3年生であって、授業への直ちの反映というのはなかなかタイミング的に難しかったかなというふうに思います。今年度の実施については中学校1、2年生も対象にするということで連絡が来ておりますので、これが次年度以降、この1、2年生の範囲もどの程度になるのか、それが授業に反映できるタイミングなのかについては注視をしているところです。
 また、市教委として何か本件についての改善をというところなのですけれども、なかなかこの事業自体は東京都教育委員会の事業なので、事業そのものについての意見を、市民の皆さんや子どもたちからの意見はなるべく上げるようにしていますけれども、直接私どもが反映させる部分というのは難しいところはありますけれども、例えば実施会場などについては、なるべく本市の子どもたちにとって利便性のいい会場にしてほしいということで、今年度も1か所、中学校の会場指定がされた場所が遠隔地だったので、現在、近いところに変更してほしいということで交渉しているところでございます。
 また、図書館との連携の学校側の対応というところについてお答えいたします。本市の小学校では、全校で読書の動機づけ指導を行っております。こちらについては図書館側から人を派遣していただきまして、教員と一緒に教室に入って、また学校図書館も活用しながら指導を行っているところです。
 以上です。

4517【森本図書館長】  学校連携のところについてお答えいたします。まず調べ学習なのですけれども、こちらの年次報告書のほうに表させていただいているのが、学校単位で調べ学習というところでお申込みをいただいたところになりまして、そこが学校単位では来ていないというところで、ゼロというような形になっております。ただ、個人で図書館に来ていただいて、こういうのを調べているのだとか、よく夏休みにはありますけれども、それ以外の時期にもありますが、そういった問合せというのはありますので、そういったところの数字というのは別にあるというか、そういう調べ学習で使われている例というのはございます。
 あと図書館見学に全校が来ていないというところなのですけれども、やはりこちらは学校のスケジュールの都合といいますか、そこでなかなか全部は来ていただけていないというところかなと思うのですけれども、図書館としては来ていただいて、いろいろ見ていただくということは非常に有用なことだというふうに考えていますので、来ていただければ、できる限りお受けするというような立場でおります。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4518【川名委員】  教育委員会というと失礼なのですが、学校と図書館の思惑に何かそごはないですか。来ていただけないということは、必要性がないから来ていないのだと普通考えてしまうのですけども、確かに学校が忙しいから難しいという理由は分かるのですが、逆になぜ来ていないのかという理由は調べたことはありますでしょうか。全校必ずというわけではないのですけども、2年に1回とか来ていただいたほうが、せっかくいい事業をやっているのにもったいないですし、やはり図書館を活用して、それぞれの授業に取り入れてほしいですし、それぞれの課題解決等に使っていくということは本当に必要なので、これだけの数字で見るわけではないのですけど、これを見ていくと何かもったいないなと思って、その辺改善すべきだと思いますが、御見解を伺いたいと思います。
 これは学校での判断と思うのですけれども、教育委員会として、特にこういう連携、あるいは図書館を見に行くとか、その点について協議されたことはあるのでしょうか。やれとか、そういうわけにはいかないのですけども、やはりせっかく連携したほうがいいですし、学校図書館をこれから充実しようとしている中にあって、もったいないなと思うのです。この点、今後どうお考えになっているかについて御見解を伺いたいと思います。
 スピーキングテストはこれからもあるので、ここでというわけにはいかないのですけども、機械に向かって話していることが非常にむなしいという声も聞いていますし、それが本当の英語教育なのかと言われると、ちょっと違うなと思うのです。その辺これからは改善していくと一応信じてはいますけれども、一番現場に近い立場ですから、その辺は改善をしていっていただきたいと思います。
 まず図書館との連携について、双方から御意見、御見解を聞きたいと思います。

4519【森本図書館長】  学校との連携の必要性というところだと思うのですが、必要性については、基本あるというふうには認識しております。こちらなのですけれども、理由というところはちょっとないのですが、年度の当初に図書館の職員と、図書に関わる図書の先生、学校司書の方の連絡会というのを開いておりまして、そういったところで周知をしているところでございます。そのほか校長会ですとか、そういったところでも周知をさせていただいている上で、そういった図書館見学ですとか、そこを含めて学校連携については促進をしていきたいというふうには考えているところでございます。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4520【木崎委員長】  教育委員会側からはありますか。一緒ですか。分かりました。
 それで、先ほど委員からは、来ない理由は検討したことがあるかということなのですが、いわゆるデメリットの部分なのですけど、分かるようであれば、検討、考えたかとかというのを含めて、ないならないでお答えいただければと思いますが。

4521【森本図書館長】  申し訳ありません。来ない理由については、こちらのほうで把握しておりませんので、今後そういった機会を捉えて把握するように努めたいと思います。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4522【川名委員】  来ないから仕方ないではなくて、やはりそこには理由があるはずですから、ぜひともそれは本当に教育委員会と連携して、さらに活用するようにしていっていただきたいと思います。
 市民会館も改善を希望していますので、ぜひとも進めてください。
 それで、今回資料請求して、いろいろ資料を出していただきましてありがとうございました。資料請求75ページに支援学級とか通級指導学級数等があって、これは文教委員会として、教職員の方とか通級学校の保護者の方といろいろお話をさせていただく中で、武蔵野市の特別支援への姿勢がちょっと後ろ向きではないかという印象を皆さん持たれていたのです。それで客観的な資料が欲しいなと思って請求させていただいたところ、各市それぞれあって、遅れているとか進んでいるというのはなかなか評価が難しいのですけども、それぞれの事情があってこういうふうになっているのだろうなと、一概に評価をしづらいなという印象を持ちました。
 そこで、通級の支援学級を武蔵野市が設置するに当たって、どういう考えに基づいてこれまで設置をしてきたのか、概要について説明していただけますでしょうか。というのも令和4年4月1日から、いわゆる最低基準について文科省から通知が出されていて、決まりましたよね。通級学級の最低の基準というのが決まってきて、要は設備基準等が決まっています。今まで設置されている学級については義務ではないのですけども、新しい学級についてはこの最低基準に基づいてやりなさいということになっているのですけども、では、これまでは一体どういう考えで設置してきたのかよく分からないものですから、その考え方について御説明をお願いしたいと思います。
 それと、ほかの委員からもありましたけど、今、利用されるお子さんが非常に増えてきて、これは全国的な傾向でもある。そういう状況にあるけども、35人学級が始まると、学校のクラス数が少なくなってしまっていて、ではどうするのだと、通級のほうを少なくするというわけにもいかないから最低基準をつくっていくということが文科省のサイトで説明されています。今後についてはどういう方針で進めていくのか、今までとこれまでの方針について御説明をお願いいたします。

4523【勝又教育相談支援担当課長】  通級の学級を今までどのような考え方で配置していたのかという部分については、今すぐお答えが難しいので、ちょっと調べさせていただきたいと思うのですけれども、今回、過去にどの段階でどの学級が配置されたのかというのを振り返って見てみたのですけれども、やはり、いぶき、べこのこ学級からスタートしているのです。そういう歴史的なものもあるのかなというところと、あとは今後に関してなのですけれども、先ほどの通級の基準というのは教員の配置基準のことかと。(「施設基準」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4524【木崎委員長】  配置ではなくて、設置のほうです。施設の基準だとかということだと思うのですけど。

4525【勝又教育相談支援担当課長】  すみません、そちらについても再度確認をさせていただければと思っています。東京都の特別支援学級の在籍数の見込み等を見ると、肢体不自由などは横ばいを予想していますし、知的障害についてはやはり今後も伸びる見込みが立てられていますので、今後については、その動向なども見て考えていく必要があるというふうに思っております。すみません、詳細については、きちんと調べてお答えしたいと思います。

4526【竹内教育長】  午前中議論があったもので、その補足も含めて少し、今の課長答弁を補足したいと思います。
 特別支援学級については、子どもたちと学級数、それから先生の配置、それについては基準があるので、そういう支援が必要なお子さんの人数に応じて学級数が決まり、教室数が決まり、先生の配置も決まります。今まで私どもとしてはそういう必要性に応じて、あるいは武蔵野市独自でいうと、いとすぎ学級のような院内学級なども設置をしてきたところですけども、一つ、通級、これは今は子どもたちが自分の学校で、先生たちが巡回して指導を受けている形になっていますけども、以前は子どもたちが通級学級が設置されている学校に行って指導を受ける、学んでくるという形だったのですけども、それは主に発達障害のあるお子さんがそういった指導を受けるわけですけども、通常の学級に6.5%ぐらいいるという、ちょっと前の数字ですけども、そういった意味では結構通常学級で支援が必要なお子さんがいる。だから自分の通っている学校で指導を受けることができるようにすべきだということで、通級学級を先生が巡回する形の特別支援教室として設置してきましたけども、これは今後も増えるのではないかと思っています。
 午前中に少し委員からの御質問もあったのではないかと思いますけれども、これは第三期学校教育計画の中で、情緒固定の学級を設置するのかどうか、それが果たして子どもたちの支援にとってプラスに作用するのかどうか、いろいろな要素があると思いますので、そこは慎重にこれから検討して、今、策定委員会、審議会が立ち上がっていますけど、その中で御議論いただいて一定の方向を見ていきたいなと考えています。それが情緒固定といいますか、発達障害のあるお子さんの特別支援教室、あるいは情緒固定についての課題です。そういう状況でございます。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4527【川名委員】  これまでの経緯について、別に急ぎませんので、決算委員会の最中でなくても構いませんので、後でまた文教委員会で共有したいと思いますから、その辺は正副委員長と調整していただければと思います。
 これはなぜ質問したかというと、基本的には東京都がある程度方針をつくって設置するということは理解しているのですけども、今回頂いた資料を見ると自治体によってかなり差があるのです。スクールバスも、小学校みんなやっているのかなと思ったら、そうでもないし、小学校でやっていないところもあります。中学校はやっていないというお話を聞いていたら、隣の三鷹ではやっていたという話があって、我々が持っていた先入観というのではないかな、とは随分変わってきているなという印象を持っていたので質問させていただきました。
 というのも、我々が随分知らないことも多数あるなというのを今実感しているのです。特別支援とか障害児に対する施策は、武蔵野は結構いろいろやっていたなという印象を持っていたのですけども、最近見ると、ほかの自治体のほうが、学級数で見ていくとかなり増えてきているような印象を持っていて、武蔵野市がどっちに向かっているのかというのが見えないこともあって、今の確認をさせていただきました。教育長がおっしゃったように、通級がいいのか、要は普通の学校でみんな一緒になって学ぶのがいいのか選択肢があるので、どっちがいいとも言い切れないのですけども、方針をどうしていくのかということを今考えなくてはいけないなと思っています。
 そこで確認なのですけれども、武蔵野市が通級学級の小学生についてスクールバスを実施した、これは何か理由があるのでしょうか。意外とやっていないですよね。今まで中学校のことは言われて調べていたのですけれども、小学校がこれだけやっていないのだというのは、逆に結構びっくりなのです。逆に言うと、なぜ武蔵野市が始めているのだろうと、そこには理由があったはずなのですけども、この点はお分かりになりますでしょうか。

4528【勝又教育相談支援担当課長】  スクールバスについては、特別支援学級に通っているお子さんということですよね。始まった経緯というのは、ちょっと調べ切れなかったというところがあるのですけれども、小学校の知的特別支援学級は、第三小学校のひまわり学級ができる前は、大野田のむらさき学級と、境南小のけやき学級の2か所でした。そういうこともあって小学生、特に低学年のお子さんが通うのに距離があるということで始まったという状況のようです。
 あと、先ほどの設置基準についてなのですが、そちらは多分、特別支援学校の設置基準が令和3年の10月に示されていますので、そのことかと思いますが、そのことも調べて、また機会を設けていただければと思います。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4529【川名委員】  決算と離れてしまうので、その辺はこれからのことなのですけども、今回資料を頂いたので、そこはすごい気になっていますので、調べていただきたいと思います。
 それで、スクールバスについて保護者の方からいろいろ要望を受けていますので、そもそもなぜあるのだというのが分からないと、今後どうしていくのかというのが我々も考えにくいなと思っています。1つ確認をしたいのですけども、武蔵野市特別支援学級スクールバス取扱要綱というのがあります。ここの第1条には、武蔵野市立小・中学校の特別支援学級に通学する児童及び生徒に対して通学を保障すると書いてあるのです。つまり、中学生に対してもスクールバスは運行できますよという規定になっていると考えるのと、もう一つは、教育長が特に認めたところと書いてある。すぐにというわけではないのですけども、別に中学生が使っても何ら支障はないという理解でよろしいでしょうか。お金の問題とか、本当に生徒が必要としているという問題は別として、規約上は中学生も利用していいわけですよねというか、そもそも教育委員会は認めているのですよねということを確認させていただきたいと思います。
 それと、通級学級に通うのは、これは自己責任、自分たちが自分たちの努力で通うものなのか、やはり教育委員会なり学校なり、ある程度支援していくのかという考え方はどこかで協議されていらっしゃるのでしょうか。これはスクールバスをなぜやっているかという理由と一緒なのですけども、ほかの市を見ていくと、自己努力で来てくださいというところも多いです。武蔵野市は手厚くバスを出していると、この理由がそこにもつながってくると思うのですけども、現状で教育委員会としてのお考えがもしあるようでしたら、ここも御説明をお願いいたします。

4530【勝又教育相談支援担当課長】  取扱要綱の件でございますが、現在も肢体不自由の学級に通う中学生にはバスを出しておりますので、それで生徒が入っております。あと、登下校に関してなのですけれども、第一義的には保護者の責任によるものというふうに考えております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4531【川名委員】  過去の経緯も調べた上でこの辺は話をしたいと思うのですけども、今の御答弁だと、保護者の責任なら、何でスクールバスを出しているのという話になるではないですか。武蔵野市はきちんと出しているわけです、ほかの市ではやっていないところもあるのに。これは私、とてもいいことだと思っているのですけども、保護者だけの責任ではなくて、やはり教育委員会なり市なり、ここは支援をしているから出しているのですよね、過去の経緯は別として。今の御答弁だけだと家庭で全部やりなさいという、ちょっと突き放したような印象を受けてしまいますので、そこを再確認させていただけますか。スクールバスを出していることはとても私はいいことだと思っているのですが、その答弁からすると、では何で出しているのとなってしまいますので、そこは再確認をさせていただきたいと思います。
 それと、先ほど特別支援学級等で、教員が1人だけの場合が当然起きてしまうことに対して、市としてもいろいろ支援をしているというお話があったのですが、今、学生さんか何かに支援、お手伝いに入ってもらっていませんでしたか、これは支援学校でしたか。要は教員1名だとかなり大変なものですから、そこに対する支援をもう少し詳しく、市の教育委員会として行っている支援の内容について、もう少し詳しく御説明をお願いしたいと思います。
 それと、少し離れまして、今回の決算付属資料の7ページのところに教育のことが書いてあって、教員の持ち時間数の削減及び学習どうのこうのと書いてあります。下から3行のところには「授業の質の向上を図りました」と書いてあります。授業の質は何ですかというのを聞きたいのです。これ、お題目で言うのですけども、具体的に令和4年度で何が向上されたのか。教員の授業日数もずっと課題になっていて、これは議会からもやはり何とかしたほうがいいよという話があって、コンピューターを入れたり、いろいろ予算をかけているわけではないですか。結果的に令和4年度は何時間減ったのでしょうか、ここについても御説明をお願いいたします。

4532【勝又教育相談支援担当課長】  まずスクールバスの送迎についてですが、ちょっと言葉が足りなかったかと思います。失礼いたしました。第一義的には保護者の責任ではありますけれども、距離とか発達段階とか、あと安全に登校していただくということで、そこは支援は必要だというふうに考えて、現在もスクールバスの事業は行っております。
 あと、教員が1名のところに関してなのですけれども、教員のほかに介助員を特別支援学級については配置しております。

4533【荒井指導課長】  授業の質の向上の、質とは何かというところについてですけれども、一言では申し上げにくいところもありますけれども、例えば、子どもたち一人一人を丁寧に見取る力であるとか、授業を組み立てる、子どもたちの発達段階に応じて言葉を変えてみたり、実験の内容を工夫してみたりというところが重要だと思いますが、これまで持ち時間数がかなり多い段階で、そういった準備の時間を十分に取ることが難しかったと。そこの部分を市講師などを導入することによって、少しでもそこに時間が振り分けられないかというふうに考えたところでございます。
 こちらの記録では、令和3年度から4年度の1人当たりの勤務時間を比較したところ、小学校高学年に限ってですけれども、週当たり3時間38分の在校時間の縮減ができているという調査結果になっておりますので、その分だけ余裕を持って真摯に子どもたち一人一人に向き合うことができる、これが授業の質の向上につながるのではないかと考えているところです。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4534【川名委員】  質ってなかなか難しいのですけども、授業時間数は逆に計算できるではないですか。たしか教育委員会としても調べていますよね、そうすると指標として分かりやすいので、できればこういうのも例年で調べていっていただきたいと思います。市の講師を手厚く配置するというのは武蔵野市の特徴だと思っていますし、これはかなり評価できることだと思っています。ただ逆に、正規ではない講師が増えると、講師の時間を調整するとか、一般の授業内容とどう調整していくかというマネジメントのほうに逆に時間がかかってしまうという指摘も受けているのですが、この点はどうなっているのでしょうか。市の講師の人も、自分の講師の授業の枠だけのお金をもらうのは当然ですけども、それに関する準備の時間ですとか、ほかの先生との連携について、こういうところの費用まで見てあげているのでしょうか。というのは、それだけで済まないですよね、学校の先生は。その辺まで手厚くできているのかどうかというのが結果的に質に結びついていくと思うのですが、現状ではどうなっているのか。逆に言うと、小学校低学年、中学年に対する授業時間というのも今後改善されていけるのかどうか、この点についても確認をさせていただきたいと思います。

4535【荒井指導課長】  授業時間数についてですけれども、今年度の1学期段階の調査で大変恐縮ですけれども、高学年で平均持ち時間数が19.3時間、中学年で20.7時間、低学年で20.4時間ということで、東京都が示している教員の最高の持ち時間数よりは、かなりの低減を図ることができているかなというふうに思っています。一方で、市講師を入れることについて、かなりマネジメントが難しい、あるいは時間割の調整が難しいのではないかというところは、委員御指摘のとおりの課題は一部発生しているというふうに考えております。市講師を採用するための事務手続や人探しなどにも時間がかかっていること、これは事実でございます。そういったところには、副校長のみが対応するのではなく、副校長事務補助であったり、時には地域コーディネーターなどにも協力を求めながら行っている。特に校内のマネジメントについては副校長事務補助にかなり助けてもらいながら活動しているということで、今後もさらに何らかの整理や軽減ができないかということは、引き続き検討が必要な事項かなというふうに考えております。
 また、授業時間外についても準備や片づけなどに謝金が発生しているかというところについては、現在のところそういったことのお支払いはできていないというのは、先ほど別の委員のところで答弁したとおりでございますけれども、十分に研究をしていきたいというふうに考えております。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4536【川名委員】  十分に研究とはどういう意味かと聞きたくなるのですけども、前向きに考えていただければと思います。やはり授業だけではないというのは我々分かっていますので、その辺はきちんと対応していただきたいと思います。
 すみません、通級のバスでもう1回確認なのですけども、中学生が利用することは否定していないですよねという話の答弁に、身障の方のためにこれをつくっているという御答弁だったのですが、特に要綱上書いていないですよね。ということは、可能性はあるという理解でよろしいですよね、使う使わないは別として、要綱上の話です。要は身障者以外は乗ってはいけないという規定はどこにもないと感じているのですが、そこだけ確認をさせていただきたいと思います。
 もう1点確認で、今、教育長の答弁で、いとすぎ学級の御答弁があったかと思うのですが、これはもう都内ではほとんどなくなってしまっていて、いとすぎ学級、日赤にある学級、もうほとんど武蔵野市だけが守り通しているような学級なのですけども、これは日赤さんが御協力していただいているからできているという背景もあるのですが、今後の見通しについて、現状で続けていっていただきたいと思う一方、入院日数が非常に少なくなってきているのと、オンラインも進んでいるので、本当に必要なのかという議論も出てくるのではないかなということも考えているのですが、現状について方向性があるようでしたら御説明をしていただきたいと思います。

4537【勝又教育相談支援担当課長】  最初のスクールバスの取扱要綱についてですが、実は第2条の関係で別表がついておりまして、そこにいぶき学級という対象を明確に記載しているというのが現状でございます。
 あと、いとすぎ学級についてですが、委員おっしゃられるとおり、今、日赤の在院日数は、子どもに限らず非常に短くなっております。なので、いとすぎ学級が当初できた頃の長期入院の児童生徒さんというのは、本当に多くはないです。ただ、短期の入院でも、数日間でも入院の場合は、今、必要に応じて支援をしているという状況でございます。コロナのときにオンラインのことがやはり話題になりまして、今後は在籍校とオンラインでつながるというのは当然社会の流れとしてあると思いますので、今現在いとすぎ学級の今後について具体的にまだ方向性は示されていませんけれども、検討していくべき内容であるというふうに認識しております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4538【川名委員】  分かりました。バスについては、最終的には教育長の判断も残っていますので、これから協議させていただきたいと思いますけども、基本的に通学というのは一人一人によって違うと思うのです。小学校を卒業して、その翌日から1人でバスに乗って通学できる子どももいれば、できない子どももいる、五中に新しい学校ができても、五中の前にバスが一体1日何本止まるのですかという物理的な問題もあると考えると、やはりこれは合理的な配慮をしていって、一人一人の児童生徒に対して何が最適かで今後考えていくべきかと思います。具体的にどうしようという話ではないのだけど、という理解でよろしいのですよね。要は、一律に4月1日から、あなたはもう独立してやりなさいという話ではなくて、今、合理的配慮をしなくてはいけないという流れにもなっていますが、そういう検討の余地というか、していくという、大くくりな話としてあるのかどうかだけ最後に確認させていただきたいと思います。
 もう一つ、学校給食の資料を出していただいて、確かに改修工事をいっぱいやっているのだなというのは理解しました。なかなかここからほかに配膳していくのは難しいのだろうなという理解はするのですが、これは今、学童保育に対しては埼玉の越谷が実施していて、そこでも話を聞いてきたのですけども、そこは調理施設にクーラーが入っていない中でも、それでも夏休みに提供しているというところなのです。話を聞くと、やはり子どものことを考えて、5日間ぐらいしかできないのですけども、そこをやっていくというのは市の教育委員会として必要だから行ってきたという、結論は八王子と同じだったのです。結局改修は必要だけれども、頭ごなしにできないとするのではなくて、可能性は常に考えていくということが必要だと思っています。この点について、絶対やらないという話なのか、可能性については考えてもいいというお考えなのかについてを確認させていただきたいと思います。
 武蔵野でも親子方式とかやりましたよね、本宿と三小で。要はいろいろ考えていくことで実現できることもあるかと思います。別に今すぐという話でもないのですけども、この点について柔軟に考えていくべきかと思いますが、最後に御見解を伺いたいと思います。

4539【勝又教育相談支援担当課長】  通学においての合理的配慮は委員おっしゃられるとおりで、個別の御事情、生徒さんの状態ですとか、御家庭の状態ですとか、個別の対応というふうに考えております。

4540【竹内教育長】  学童保育についての長期休業の中での昼食に関する御質問だと思いましたが、それは学童保育の長期休業の給食、昼食の提供についてのお考えですので、そのお考えの判断の中で、例えば給食施設の活用をということであれば、課題はあると思いますけども、その中での対応をその段階では考えるべき事柄かなと。まずはどういうふうに行うのか、あるいはどういうふうに向き合うのか、学童保育の中での判断だと思います。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4541【川名委員】  別に学童保育だけで言っているわけではなくて、例えば高齢者ですとか、子ども食堂ですとか、それこそ不登校の子どものところでも食べたいみたいな意見がたくさんあって、せっかくいい給食を実現しているのだったら、もっと広げていくということも必要ですし、子どもの食環境を考えたらそれは非常に有効ではないかという考えの下に言っているわけです。今すぐにできるとは思っていませんけれども、かといって頭ごなしに駄目と言っては何も進まない話ですから、こういうことも研究していくべきですし、せっかくある施設ですから、もっと有効活用したほうがいいのではないですかという意見です。一つの事象だけではないのですがということで、再度御答弁いただいてよろしいですか。

4542【竹内教育長】  給食・食育振興財団は財政援助出資団体ですので、そういった意味での社会的役割をどう果たすかということに触れる事柄だと思いますので、財団の体制であるとか、あるいは財源をどうするのかという課題はあると思いますが、その範囲の中でどういうふうに考えられるか研究してまいりたいと思います。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4543【深田委員】  会派の東山あきお議員の資料請求で84ページ、都内23区26市における公文書管理施設の現状を出していただきました。東京都の施設としては国分寺市に1つ、板橋区、武蔵野市、府中市にあるということが明らかです。公文書管理・歴史書保存機能を有する武蔵野ふるさと歴史館の存在意義は極めて高いです。文書管理の質を上げるためにアーキビストの育成が重要だと考えます。会計年度任用職員文化財関連業務担当1名の採用で、果たして質を担保できるのでしょうか。また、その報酬で質の高い人材から応募が来るのでしょうか。現在の任用期間が令和5年4月1日から令和6年3月31日という中で、この期間以降のことも考えて今後の方針を伺いたいということです。
 それから続きまして、武蔵野市学校・家庭・地域の協働体制検討委員会の中間まとめの概要版が、令和4年9月8日に議員のほうに配付されています。平成20年からコミュニティスクールの導入については御提言を申し上げてまいりました。平成29年の法改正に基づいて学校運営協議会を設置した学校としてのコミュニティスクール、これがいよいよ開始されるという理解でよいのかどうか、そこをまず確認させていただきたいと思います。

4544【高橋武蔵野ふるさと歴史館担当課長】  深田委員より、いわゆる公文書専門委員、アーキビストの任用につきまして御質問いただきました。我々どもといたしましては、任用の形式につきましては、なかなか市全体の問題などございますので、ちょっとどうとは言えませんが、現在アーキビストのやっている役割といたしまして、アーキビストが着任してから、文書の移管マニュアルの作成とか、職員の研修、管理職の研修とか、あと文書の選別要綱、ガイドラインの策定、また、市民に対しましては企画展で、非常に集客力のある企画を行い、学校との教育の連携につきましては、各市内の小学3年生にみんな来ていただいて文書の重要性を説いているというような実績がございます。我々所管といたしましても、今後も引き続きそういった専門職の力を借りながら、この機能を維持し、また充実をさせていきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

4545【荒井指導課長】  続きまして、開かれた学校づくり協議会に関しての御質問をいただきました。委員御指摘のとおり、コミュニティスクール機能を有した協議会として、今年度からモデル校として境南小学校、第一中学校で検証を開始しているところです。
 以上です。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4546【深田委員】  国立公文書館の2023年3月−5月号のお便りの中に「あなたのまちにも公文書館」ということで、武蔵野市のふるさと歴史館がとりわけ取り上げられています。公文書等の管理に関する法令に基づく公文書管理条例等と併せて、今後どのような充実を図られていくのか御所見を伺いたいと思います。
 そうしますと、コミュニティスクールのほうは、開かれた学校づくり協議会、こちらを学校運営協議会ということで理解してよろしいかということが1点。それから、地域学校協働本部というものがありますが、これもお配りいただきました資料の中では、開かれた学校づくり協議会を学校運営協議会と位置づけるのであれば、いわゆる兼務するみたいな形のように読み取れるのですが、これでよろしいでしょうか。

4547【竹内教育長】  後段のほうの御質問にお答えいたします。報告書を御覧いただければお分かりかなと思いますが、武蔵野市では、長らく学校運営については開かれた学校づくり協議会があって、定着をして親しまれ、あるいは学校のための活動をしていただいています。その中で2年間にわたって、検討委員会の中でしていただいたわけですけども、その内容としては、開かれた学校づくり協議会に学校運営協議会と、今御指摘のあった地域学校協働本部、その機能を付加していく、そういう御提言でしたので、私どもは基本的には開かれた学校づくり協議会を機能充実するという認識でおります。

4548【高橋武蔵野ふるさと歴史館担当課長】  今後公文書館としての方向性ということで受け止めました。方向性といたしましては、現状どおり、文書の移管とか保存というのは当然のことながらしっかり行っていくと。もう一つの我々の考えといたしまして、ふるさと歴史館全体として見れば、市民の生涯学習のお役に立ちたいと、自律的な学習を助けていくというのを考えております。先ほど学校教育との連携のお話をちょっとさせていただきましたが、幼少期というか、小学生の頃から、そういった文書に接する魅力とか調べ学習のやり方とかを学んでいただいたりとか、あと、ふるさと歴史館では歴史館大学という講座もやってございまして、そちらのほうで学んでいただいて、さらに、実際今やっていただいているのですが、卒業生、学んだ方に移管文書の目次の作成とか、そういうのをやっていただいております。いわゆる学んだことを生かす、自律的な生涯学習、そちらのほうにも大きく寄与していきたいと考えているところでございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4549【深田委員】  あまり公文書館のことについては、今後も東山あきお議員が一般質問でしっかりと御提案をしていくと思いますので、私は今日はここまでとしておきたいと思います。
 コミュニティスクールの件なのですが、いわゆる地方教育行政の組織及び運営に関する法律の中で、学校運営協議会委員は非常勤の特別職の地方公務員として、学校と対等の立場でということが定められたことから様々な議論があったものと思いますが、本市におきましては、この解釈はどのように決着がつけられたのでしょうか。
 それから、ちょっと話が変わります。直結水道の話です。こちらは資料請求させていただきまして、64ページでございます。現在、武蔵野市内の小・中学校直結水道、第二小学校本校舎、大野田小学校増築分、桜野小学校の増築棟のみとなっております。そもそも現在ほかの学校については貯水槽の方式を取っているわけですが、年間の清掃の頻度等を教えてください。

4550【荒井指導課長】  まず、開かれた学校づくり協議会モデル校2校の委員については、委員の御指摘のとおり、武蔵野市非常勤職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例に基づいて任用しているところです。モデル校以外については、まだ実施ということになっていないために、別の対応をさせていただいているというところでございます。
 以上です。

4551【牛込教育企画課長】  学校の水道の件です。受水槽につきましては現在、例年年1回、清掃を行っているところでございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4552【深田委員】  コミュニティスクールの件につきましては、今後の動向を見守らせていただきたいと思います。
 それから直結水道の件なのですが、年に1回の清掃、現在のところ児童生徒の水筒持参はほぼ可としているということで、多くの子どもたちが水筒を持ってきているようです。正直、夏場のぬるい水道、おいしくないという率直な意見を聞いております。その中で、直結水道ができる圧力等、その環境にはあるのでしょうか。あるのであれば、なぜ取り組まないのでしょうか。

4553【牛込教育企画課長】  直結水道につきましては、学校の場合、3階、4階まで上げるためには増圧ポンプが必要だということを聞いております。そして既存の校舎については、コスト面だとか、あるいは工事の困難度などから現状、受水槽方式を取っておるところでございますが、改築校ですとか、あるいは今建てている関前南小の増築棟については、直結水道で飲み水、水が飲めるという状況をつくっていくということでやっております。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4554【深田委員】  できるところは、ぜひやっていただきたいなと思います。今回、本宿小学校が給水設備を夏休みにやっておりましたが、この本宿小学校については直結にはできない理由が何かあったのでしょうか。

4555【牛込教育企画課長】  現状の校舎については、一旦受水槽にためて、高架水槽です。屋上に一旦上げてから下の階に下ろしていくというところで、既存の校舎についてはそれを直結にするのが難しいという課題ですとか、あるいは災害時の対応なども様々課題がございまして、今現状はなかなか難しいという状況でございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4556【深田委員】  確かにいろいろ課題はあるのだとは思いますけれども、この後、改築されていく学校については全て直結水道ということでよろしいのでしょうか。それまでの間待っていなければならない学校について、せめてできるところはしてあげてほしいと思います。そういうことを一度、議会のほうにもお伝えいただきたいのですが、いかがでしょうか。

4557【西館学校施設担当課長】  今後建て替えていく学校につきましては、飲み水に関しましては直結給水の使用で進めております。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4558【木崎委員長】  それ以外のというのはどうですか。建て替え前の話のところですが、改修等があった場合です。

4559【牛込教育企画課長】  既存の校舎につきましては、現状なかなか難しいということで聞いておりますが、可能性については研究をしていきたいということで考えます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4560【深田委員】  難しいなら難しいなりに、きちんとデータを下さい。難しい難しいと言われても、何の説得力もないのです。改築が先になる学校ほどかわいそうな状況になるわけですから、何かの給水設備等、工事が行われるときには抱き合わせで検討していくぐらいの準備はしておいていただきたいです。これは要望としておきます。
 それから、いじめ、不登校の問題です。こちらにデータを出していただきました。66ページです。令和3年は小・中合わせて187名、そして令和4年は257名ということが今回の資料請求で分かりました。この間に70名増えております。小学校が38名、中学校が32名でございます。近隣自治体では、人口規模が違いますが、三鷹市は419名、小金井市は121名、調布市は199名、こちらは令和3年度のデータでございますが、本市の人口規模からすると、やはり多い出現率になっていると思います。
 それで、こちらの令和5年度武蔵野市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書、こちらを拝見しましたけれども、ここのところむさしのクレスコーレのお話が出てくるのは、それはそれとして、チャレンジルームの課題について、これは今回一切記述がないように見受けますが、これはどういうことなのでしょうか。

4561【勝又教育相談支援担当課長】  この点検評価の報告書については、設定目標に対して実績、評価というふうに記載をしていたものですから、チャレンジルームに決して課題がないわけではないのですけれども、今回はこちらには記載はしておりませんでした。今後の方向性のところでは、チャレンジルームの相談機能の強化など記載をさせていただいているところでございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4562【深田委員】  本市においては、大野田のところにございます支援学級でありますチャレンジルームが一つの大きなよりどころだったはずですよね。クレスコーレが担当していただけることになってから、そのことばかりが書かれているわけですけれども、問題がないわけがないではないですか。それはもう重々私ども議会も知っているわけです。まさにこの点検と評価というところでそれをきちんと評価しないと、私も申し上げましたが、いわゆる不登校特例校の問題、せんだって一般質問で教育長からは、他の議員からもその質問があって、議事録を見ますと、チャレンジルームとの兼ね合いもあるのでというような答弁をされているわけです。まずチャレンジルームがどういうことになっているのかということをきちんと点検、評価した上で、今後その特例校自体を実施するのか、今後は改め、学びの多様化学校という名前になりましたけれども、さらに荷が重いということも教育長は答弁されているのです、この不登校特例校を一自治体で設置するのは。そのことから、分教室という形で検討もしていきたいというような御答弁をされています。いずれにしましても、チャレンジルームが今どういった状況にあり、そして、むさしのクレスコーレのみならず、公教育の責任者として武蔵野市が不登校問題に抜本的にどう取り組んでいくのかということを、きちんと指針なりなんなりをもうおつくりにならないと、この増加の状況を見ますと、極めて深刻です。
 もう一つ覚えていてほしいのは、公教育だけではないのです。武蔵野市の子どもは私学にも国立にも行っているのです。その子たちが通えなくなっているという現実はあるのです、いじめや不登校の問題で。この子たちをどうやってキャッチアップしていくのかということも、ぜひとも視野に入れて考えていただきたいです。まずはこのチャレンジルームの現状についてきちんと点検、評価をしていただいた上で、学びの多様化学校の設置の有無について検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

4563【勝又教育相談支援担当課長】  チャレンジルームの点検、評価につきましては、委員おっしゃられるとおりだと思います。担当者とは毎月のように、活動の状況ですとか課題とかを検討しておるところですけれども、それを形にしていくというところは今後必要であるというふうに認識しております。
 私立や国立の学校に行っているお子さんの不登校に関しても、相談については入ってきております。スクールソーシャルワーカーのほうに御連絡があったり、教育支援センターに連絡があったりという形ですけれども、在籍校と連携するには少し時間がかかったりもしますけれども、スクールソーシャルワーカーは市内の公立学校に限らず支援をしているところでございます。
 あと、学びの多様化学校、いわゆる不登校特例校についてでございますが、先日、八王子市の高尾山学園のほうに、担当者と私も一緒に視察に行ってまいりました。非常にきめ細かくやっていることを確認しましたのと、あと、学校なので、東京都のほうから教員が配置されるわけですけれども、それ以外に八王子市さんとしてかなりの人とお金を投入しているということなども確認をしてまいりました。特例校については、学校を建てるということになりますので、分教室の検討、ただ分教室も、いずれ特例校をつくるというのが前提になっての認可というか、認めていただくことになりますので、引き続き都内の分教室等にも視察に行く予定でございますので、研究は続けてまいりたいと思います。
 あと、すみません、私立に通っているお子さんに関してですが、チャレンジルームや、むさしのクレスコーレに私立の学校に在籍しているお子様も通っている現状がございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4564【深田委員】  積極的な研究、研さんをしていただけるようで、大変心強く思います。八王子市さんの場合は、やはり財政力があるということが一つの特色でもあるわけです。本市とて財政力がないわけではありません。ぜひとも前向きに取り組んでいただきたいと思います。
 最後に1つ、学校保健委員会についてお尋ねいたします。こちらは要綱で、きちんと委員会が設置の状況となっています。学校保健委員会で取り組まれる内容については、教育委員会並びに教育長、学校長、連携とか、どういった内容になっておりますでしょうか。

4565【祐成教育支援課長】  各学校保健委員会ですけれども、基本的に総会というのを毎年2月ぐらいに行っておりまして、2月に向けて各学校保健委員会で行っていたことを報告していただいています。総会では様々な観点から、去年は武蔵野市の学校教育計画の4本柱の一つでもあります多様性を生かす教育というところで、知ることから始める性の多様性ということで、総会のほうで講演会を開いたというような状況でございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4566【深田委員】  そうしますと、それは教育委員会了解ということでよろしいですか。

4567【祐成教育支援課長】  各学校の学校保健委員会でやることに関しては、特に事前にこちらから了解を得るものではなくて、基本的に何をやったかというのを報告していただいているような状況です。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4568【深田委員】  そうしますと、子どもの権利に関する条例ができましたので、それに基づいて講演が行われたと理解をしておりますが、今年の7月27日、第四小学校で取り組まれました性的マイノリティの子どもたちと周囲の大人たちへの対応ということで、LGBTQ、Aまで含めた講演会、こちらのNPOさんが原ミナ汰さんという方、NPO法人共生ネットさんは、どなたの御推せんで、こちらの御講演をされておられるのでしょう。確認をしたいと思います。

4569【祐成教育支援課長】  どなたの推せんというものは、特にないと思います。恐らく学校が探してきた人にお願いしているのだというふうに思います。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4570【本間委員】  最初に学校給食のことについて何点か伺いたいと思います。まず、食材費の高騰によって、武蔵野市単独で給食食材費の補助というのが行われましたけれど、この効果というのをどのように考えていらっしゃるかということをお伺いしたいと思います。

4571【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  やはり食材費の高騰は非常に大きくて、補助をいただかないと質を保つことはなかなか難しいということで、今回非常に助かっております。
 以上です。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4572【本間委員】  そういうことだったのだろうと思うのですが、市が補助した内容ですから、もう少しどういう中身だったのかということも含めて御答弁いただいたほうが。補助をされた側ですから、もうちょっと御答弁いただきたいと思いますが。

4573【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  そうですね、やはり食材費が高騰しますと、個づけのものが学校給食に出てくる頻度が減ります。お肉1個とか、お魚1切れとかという形だと単価が高くなりますので、それこそ野菜いためとか、そういう個づけではないものが多くなったりとか、またフルーツの大きさも、6分の1だったのが8分の1になってしまったりとか、そういったところを、今回補助をいただいたことによって、前と同じように児童生徒に提供できるという効果がございました。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4574【本間委員】  分かりました。私たちも認めた予算ですし、とても大事な中身だというように思っておりますので、給食振興財団も、この補助についてはこうした内容だったということを皆さんに分かるように御説明いただければと思います。
 では2つ目に、学校の給食ですが、センターと単独調理、両方で行われていると思いますが、例えば校長先生は、学校の職員の人たちの指導監督という役割がありますが、単独調理校では誰が指導監督というような役になっているのでしょうか。

4575【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  単独調理校は、やはり校長先生の責任で学校給食を提供するということになりますので、一応校長先生が指揮を執っていると。その指揮命令を受けるのは栄養士で、栄養士から調理のほうに指示が出るという形になっています。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4576【本間委員】  分かりました。では今回、学童クラブの夏の給食提供だとか、それから今後、市立保育園の調理について委託化という議論も今されているというように伺っております。食育振興財団も含めて財援団体は、たしか5年でしたか、どこに委託化するかということで議会で議論して、最終的に決まるというようになるわけですが、こうした様々な子どもに関する給食提供が何年かごとに変わってしまうというようなことになるのは、とてもよくないなと思います。それで今、費用対効果ということで、金額が、運営費が少なくなったほうがいいのではないかという議論も一部にはあるかというように思いますけど、例えば、今問題になっているのは、給食を民間業者に委託して、提供できなくて、今大変な問題になったりしているわけですが、武蔵野市の給食ということに関しては、希望の給食といって、財団のほうの給食が大変注目されたりしていましたけど、そうした今までと同じような給食を提供していくことが大事だと考えますが、その点についてはどのように考えていらっしゃるかというのは、理事者になると思いますが、教育委員会か理事者のほうに御答弁いただきたいと思います。

4577【伊藤副市長】  学童クラブの話はちょっと置いておきまして、公立保育園の給食につきましては、本間委員の今の質問は、指定管理ではないので、これは協定を結んで、5年ごとにという感じではないです。ですので、協定は1年ですか、委託になりますけれども、委託の前に覚書のようなものを結んで、こういう形で給食を提供するという形でやりますし、委託当初は今の職員の派遣もしながらという形になるので、給食の質については、今までの保育園の給食の質、そして給食・食育財団のノウハウもそのままという形でやりますので、そこの部分は大丈夫かなというふうに思っております。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4578【本間委員】  私は市立保育園の今後の委託について質問したということではなく、今後そういうことも検討されて、まだ決まっているわけではないですから、そういう検討もされているとは思いますけれども、武蔵野の食育振興財団が、武蔵野の子どもたちのいろいろな給食について提供するという役割について、今後もどう進めていく考え方でいるのかどうかということを確認したかったということです。市立保育園ということだけで言っているわけではなく、特に今、民間委託によっていろいろな影響が出ているので、そうしたことも考えて、給食についてどのように考えているかということを聞きたかったので、もう一度御答弁いただければと思います。
 2つ目は学校給食の無償化です。私、2022年の9月の決算委員会のときに、来年から葛飾区で始まるという質問をさせていただきまして、その後、もう本当に急速に給食の無償化が始まりました。23区でやって、今後態度表明していないところはあるのかなと思うぐらい進んでおりますが、多摩の地域でも、ちょっと23区とは違っていますが、幾つかのところで現在給食無償化も行われています。立川市が今度新しい市長になって、来年から小学校はやりたいというような表明をしたという新聞の報道もございますが、この辺の東京都内の中での学校給食無償化の自治体について、つかんでいる情報がありましたらお伺いしたいと思います。

4579【伊藤副市長】  給食・食育財団につきましては、その設立の趣旨、定款に基づきまして、武蔵野市の給食、そして食育を支える団体だと思っておりますので、これからも財団のガバナンスはあるものの、市としても財政援助出資団体の一つとしてガバナンスを利かせて指導監督していく方針でございます。

4580【祐成教育支援課長】  学校給食費無償化の都内の状況ですけれども、我々がつかんでいるところでいうと、23区中20区が既に無償化しているか、または9月から、もしくは時期未定などではあるが無償化するというふうに決定をしているようなところです。最近ですと恐らく中野区が、半分だけ現金で給付するというような報道を確認しました。市部でいうと、狛江市とかは第3子以降無償ですけども、あと武蔵村山が6月から9月までということで、府中市に関しては令和5年10月から3月の、今年度いっぱいまで無償化するというような話は聞いております。立川に関しても、報道で知る限りですけれども、市長がそういうような公約で当選をしたというのは確認をしているところでございます。
 以上です。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4581【本間委員】  本当にあっという間に無償化の自治体が広がっております。ぜひ武蔵野でも、一般質問でたくさんの議員からそうした声が上がっておりますので、ぜひこのことについては実施のためのいろいろな取組も進めていただきたいというように思います。
 では次に、学校の問題について伺います。最初に、旧桜堤小学校の跡地はスポーツ広場、長期計画にもそのように書かれていたのですが、今はいろいろな事情というのもあって校庭使用というようになっておりますが、当面の間は学校利用となっておりますというように書いてあります。当面というのはどのぐらいの期間を考えていて、そしてスポーツ広場という考え方は変わらないのか伺いたいと思います。

4582【茂木スポーツ推進担当課長】  桜堤小学校跡地は、今のところ資材置場等で使われている状況でございまして、基本的には学校の施設なりの利用になってくるかと考えております。これが決着次第、スポーツ広場で種地として使う考えはございます。
 以上でございます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4583【本間委員】  スポーツ広場については、そのままやるということなのか、ちょっと分からない。

4584【茂木スポーツ推進担当課長】  あくまでも市立小学校の改築等整備状況を勘案してでございますので、それが整理次第、種地として空いていればスポーツ広場として使うことは可能かと考えてございます。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4585【木崎委員長】  可能ではなくて、今、委員は、スポーツ広場にするのか、要は計画がそのままいくのかどうかという話をお聞きしていたかと思うのです。可能とかということではなくて、変わったのなら変わったというふうに言っていただいたほうがいいと思いますが。

4586【伊藤副市長】  調整計画の中で議論しておりますが、計画案では、桜堤小学校の跡地は、隣接する市立学校の改築等整備状況を勘案し、当面は近隣の小・中学校の校庭等として活用すると。全くスポーツ広場が消えたわけではございませんが、今後の二中、六中の話がどうなるかということによっては、このスポーツ広場ということをなくすという可能性もあるなというふうには思っています。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4587【本間委員】  もう少し明確な答弁をしていただきたいなと思うのですが、このスポーツ広場というのは、私、スポーツ広場に大賛成している立場ではないのです。立場ではないのですけれど、長期計画の中にはスポーツ広場と結構明確に書かれていたのが、だんだん、多分いろいろな事情によるのだろうなと思うのですが、何かトーンが下がったというより、今の御答弁だと、きっとそのうち消えてしまうというか、何かなってしまうのかなと。そうすると、積極的に言っていた議員もいなくなってしまったから、そんな感じになってしまったのかななんと思ったり、それは余計なことなのですけれど、そう思ってしまって、やはりそれは二中と六中の改築の関連があるからこういう形になったのかなというように思うのです。
 それで、もう一度お伺いをしたいと思います。午前中に統合の御意見を出された委員もいらっしゃいました。答弁の中には、武蔵野市の学校施設整備基本計画が、学校の計画の中でこれに基づいて進めるのだというお話でした。これを読みますと、市民の人たちから出されたパブコメでは、統合を求める声は1件もありません。そして、先ほど教育長が、統合という議会からの御意見もありましたとおっしゃいましたが、それは一部の御意見かもしれませんが、議会全体で統合というように結論をつけたわけではありません。私はいろいろな問題があると思っておりますので、このまま意見を言わなければ、それが議会の意見だというようになってしまうと思いますので、この点についてははっきり発言をしておきたいと思っております。
 私たちが伺ったのは、二中と六中、境南小と二小もそうですが、建て替えのときのいろいろな課題がある中の一案としての問題だというように説明を受けたと理解しておりますが、それが長期計画の案の中には、意見は聞くとはなっていますが、もう具体化しているかのような記述があることに大変不安を感じています。今の時点では、教育面から考えていくということが一番大事だという意見も述べさせていただきましたが、そのようにお考えになっていらっしゃるのかどうか、もう一度改めて確認をさせていただきたいと思います。

4588【牛込教育企画課長】  学校の統合につきましては、今の第六期長期計画・調整計画計画案に記載のとおり、第二中学校と第六中学校の統合の要否や、第二小学校の移転の可能性の有無など、改築期間中も含めて、教育面を第一に様々な観点から課題を検討し、関係者の意見も聞きながら方針を決定して事業を進めるということが計画案として載っていまして、まだこれは、今パブリックコメントですとか、これから意見交換会など行われてまいりますので、教育委員会としては、その動き、策定を見守るという立場でございます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4589【本間委員】  ですから、まだ、統合するとか統合しないとかということではなく、いろいろな計画づくりの中の課題を解決していくために、いろいろな議論をする中から最終的に結論を出していくということですよね。一番大事なのは、教育の面から見て何がいいかということを考えていきたいというのが教育委員会の姿勢だというように理解したいと思いますが、その点は改めてもう一度お伺いしたいと思います。
 それからもう一つは、今、学校改築のことが話題になっているわけですが、改築計画のない、もう建て替わった学校が改修しなければいけないものもいろいろあると思うのです。その点についてはどのようにチェックして、そして手当てしているかということについても御答弁をいただきたいと思います。

4590【牛込教育企画課長】  統合については委員の御指摘のとおりでございます。また、既存の学校につきましては、この3か年で給排水管の更新の工事ですとか、あるいは日々の学校の点検、また教育企画課の施設整備員の点検など、多様な視点からメンテナンスを行っているという状況でございます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4591【本間委員】  メンテナンスを行っていたり、チェックされているという話なのですが、現場ではもっといろいろ課題があるというように具体的な御意見をいただいているのですが、学校からこういうことで直してほしいということがあれば、しっかり対応していただけるのかどうか、その点はもう1回確認をさせていただきたいと思います。

4592【牛込教育企画課長】  教育企画課の施設整備員も、ほぼ毎日、学校交換便ということで、学校を回って現場を見ていたり、あるいは学校から日々、こちらのほうに連絡が来たりします。そしてまた、教育企画課、施設課との連携会議も定期的に行っていますので、必要に応じて、こちらで必要性を精査して施設整備員が修繕をしたり、あるいは業者に発注をして修繕をしたりということで、適切なタイミングで対応しているというところでございます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4593【本間委員】  では最後にしますが、学校現場のところでは、やはりいろいろ古くなっている学校もあって、改修してほしいけれどなかなか進まないという御意見もありますので、今、教育委員会のほうではしっかりやっているというお話がありましたので、御相談いただいた方にもお伝えしますので、ぜひ対応していただきたいというように思います。細かいことはちょっと時間がないので、ぜひ関係者と、しっかり意見を聞いてやっていただきたいと思います。
 以上です。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4594【道場委員】  では、お願いします。3点あります。学校給食の話、そして学習者用コンピューターの話、最後に学校改築、その3つを聞きますが、その前に、先ほどほかの委員からの質問の中でちょっと気になったことを確認させていただきます。
 いじめの話が出ました。資料も出ておりまして、いろいろその中で議論というか、質疑があったのですが、いわゆる市外の国立学校や私立の学校に通っている子が結構おります。これに対してどういう対応をするかというときに、ちょっと大丈夫なのかと思うような気持ちが出たので、こういうことを聞くのですが、総務費の款の際、子どもの権利条例という話を少し触れていたのですが、国立や私立に行っている市外の学校の子どもたちを助けてあげよう──助けてあげようといったらいけない、助けようという熱い思いが、私は当時、この条例を審議している中で感じました。私は賛成しました、これで子どもたちを助けてやってくれと。市内の子どもたちなら、ある意味、権限というか、それも行き届くというか、行くわけですけれども、国立や私立、市外の学校に関しては非常に危ういというか、なかなか手が届かない、弱点ではないかというようなことに私も気づきました。うちの子どもも中学から私立だったので、やはりちょっと投影しながらいろいろなことを考えました。
 それなのにもかかわらず、先ほどの答弁を聞いていると、何かこう、実際はこの春から施行ですから、そこに対しての言及というのは現時点では言えないかもしれませんけれども、国立や私立の子どもたちに対しても、いじめやそういうことに対してどんどんやっていきますよと、この条例ができたから私たちはやっていきますよという声を実は答弁に期待していたのです。当時は、担当の課長、そして当時の指導課長からもそういうことを聞いていたのですが、これに関して、私の気持ちに対して──気持ちというか、こういう素朴な疑問に対して御見解をお願いいたします。

4595【荒井指導課長】  いじめ対応についての御質問をいただいております。委員御指摘のとおり、いじめ対応は公立小・中学校のみならず、市内の子どもたち全てに目が行くべきものだと私も考えております。これは昨年度のことではなく、今年度のことでございますけれども、実際に7月3日に武蔵野市いじめ防止関係者連絡会というのを開催しております。ここには私立小・中学校の代表の校長先生にも入っていただき、一緒になって取り組んでいくのだという形で、防止に向けての話合いをかなり活発に行わせていただきました。そういった意味では、委員の熱いお気持ちと同様に、私たちもいじめについてはしっかりとやっていきたいと、このように考えております。(「市外は」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4596【木崎委員長】  市外、国立についての考え方ということです。

4597【荒井指導課長】  失礼いたしました。国立についても、今回はメンバーに入るということができなかったのですけれども、視野としては広げていきたいというふうに考えております。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4598【道場委員】  お願いします。市在住の子どもたちでも市外の学校に通っている子が多いので、ぜひそこはお願いいたします。条例はつくるのが目的でなくて、運用するのが一番大切なことだと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、質問に入ります。先ほど言いました、まず給食の話からいきますが、事務報告のほうでは404ページから書いてございます。先ほども単価の話とか、物が上がっていてどうしようという話でしたが、子どもたちにひもじい思いをさせないと、要は精神論やそういうことは言わないで、必要なお金はぜひ補助もして、質の落ちないようなものをやっていただきたいと思っております。
 そこで、食育振興財団のホームページを見ました。給食に関しては地産地消の観点もあって、市内の野菜を使おうというようなこともあって、まだなかなかその数字も上がらないというお話も聞いておりました。ちょうどこのホームページを見ると、野菜のところでは市内産を優先と、こう書いてあるわけなのですが、武蔵野市の場合は田んぼがありませんから、野菜が中心になるのかもしれませんけれども、今、御飯の給食が大分増えているようなのですけど、まず御飯の給食というのは頻度はどのくらいなのでしょうか。月でも1週間でもいいので、御答弁をお願いできますでしょうか。

4599【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  現状は、いろいろな食事をやはりしていただきたいというところで、5日間あれば、御飯は3日、それから麺が1日、パンが1日ということになっています。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4600【道場委員】  そうなると、かなり大きい比重、もちろん日本人は米の文化ですから、我々の子どもの頃というのはほとんどなかったのですけども、ほとんどコッペパンとか、そういうパンが多かったのですけど、最近は米が多いとは聞いてたのですけど、そこまで多いとは私も初めて知りました。
 そこでなのですが、米はないのですけれども、今ここを見ると、ホームページを見ると、どこから仕入れられたものなのかなというのがちょっと見えないのです。よくほかの委員会でもたまに話題になってくるのですけれども、米、要するにこれだけ頻度が多い、かなりのポーションを持っているわけではないですか。そういうことになると保護者も、一体どこから米が出てきているのだろうとか、供給元とかというのも気になると思うのですが、この辺りに関しては説明できる範囲でお答えいただければと思いますが。

4601【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  お米については、旧給食課の時代に、やはり米不足等のこともあって、調理員、栄養士が実際に足を運んで田んぼも見て、業者さんと契約を結んだというところから始まっておりますが、現状ですと新潟県の妙高市であるとか長野県佐久市、それから山形県酒田市とか、あと石川県等からもお米を買っているところです。特に山形県酒田市については、武蔵野市の米穀組合が関わってお米を入れていただいているというところもあります。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4602【道場委員】  そこまで情報があるのでしたら、ぜひホームページなんかでも紹介されたほうがいいと思います。こういうものというのは、やはり親は気になるので、これだけ、5食のうちの3食まであるわけですから、そういうものはどんどんオープンにしていかれたほうが私はよいと思います。これは1つ要請しておきますので、お願いいたします。
 次に、学習者用コンピューターです。これはもう令和2年に決めまして、3年、4年と、運用に3年間勉強しますという、ちょうど途中ぐらいになっておりますが、どうなのでしょう。活用検討委員会というのが6回やられています。まずは、ここでどういったような意見が出てきているか、1年、2年と使ってきて大体分かってきているわけだと思うのですけれども、この点について御確認をお願いいたします。

4603【荒井指導課長】  活用検討委員会では、実際に使用している教職員、それから管理職からも声をいただいております。教員の中では、順調に教員の活用力も上がってきているけれども、やはり子どもたちの活用力、応用力の伸びというのは大変なものがあって、教員以上に活用の様子が広がっているということや、授業の中でも継続的に使う事例が増えているという話を聞いております。
 話し合った協議事項ですけれども、昨年度の場合は、学習者用コンピューターの持ち帰りについて、またデジタル・シティズンシップ教育について、あるいは学習者用コンピューターの使用と健康面の影響についてや、扱い方そのものなどについて昨年度、話合いを行っております。
 以上です。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4604【道場委員】  地元の小学校とかにもちょくちょく行って見ているのですけれども、1年生の子どもが、パソコンの中で写真、カメラがついていて、1日で家でお手伝いをした写真を1枚撮って、それをみんなに見せて説明をする授業があったのです。これはプレゼンテーションですよね。もう小学校1年生からそういうツールを使い始めるわけなのです。たった1枚の写真を撮った、写真は本人が撮るのですけど、撮って、これはこういう状況です、こうでした、お母さんが喜びましたとかとやるわけです。ああ、小学校1年生からこういうツールを使う練習をして、プレゼンテーションをやっているなと思って、私はすごく頼もしく思いました。恐らく小学校の小さい低学年からそういうことは、こういう機会を与えなければ、その機会──オポチュニティの機会です──はなかったと思うのですけれども、今、最近だとスマホもありますから、そういうことでいうと似通った機能もあるのですけども、ああ、やはりこうやって導入したことはよかったなと思いました。
 やはりこういう検討委員会で、いつも言っていることですけれども、気づきを共有してほしいのです。単独でやっていてもそれは伸びがなくて、あちこちで気づいたこと、そういうこともあるのかということで、どんどんいいこと、もしくは悪いことでもお互いに潰していけばいいと思うので、そういうことに関してはどんどん配慮をしていっていただければと思います。
 次に、資料請求をさせていただきました65ページです。修理件数について非常に気になっておりますので、資料請求させていただきました。増えていますけれども、それはいわゆる使用している劣化もあったり、いろいろなことがここに出ていると思うのですけれども、これに関して資料を持っておられる以上、分析をされてどう対応されているか、答弁をお願いいたします。

4605【荒井指導課長】  学習者用コンピューターの故障、破損、紛失の発生件数についてですけれども、御指摘のとおり、経年劣化だけではなくて、使用上の破損、授業で持ち歩いて積極的に活用した結果の破損というものも発生しております。分析というところでは、本市では比較的学校で、授業で積極的に外でも使う、校庭とか、そういったところでも持ち運んで使う事例が積極的になればなるほど、残念ながら破損も増えているというところがありますので、そこの部分については、改めて取扱いの指導というところは必要かと思い、現在そのようなお取組を各学校でいただいていると。今のところ、今年度に入りまして6月以降、そういった指導を各学校で丁寧に行っていただいたところ、破損の件数は、今年度の4月、5月は昨年度に比べると増加傾向にあったのですけれども、やや抑えられてきたかなというところで、今後もこの指導の成否についてきちんと評価を続けていかなければいけないと、このように考えております。
 以上です。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4606【道場委員】  戸外で使うことは、私はいいことだと思っております。これは正直な話、モバイル仕様ですから、モバイルの意味は御存じですよね、本当はどこでも使えるわけです。以前の質疑の中でWi−Fi等について、通信環境についても言ったわけです。どこに行っても通信ができる、Wi−Fiでなくて、むしろきちんと入っているほうがいいのではないですかという話もありました。
 モバイル、要するに外で使うというのはすごく、今では当たり前のことです。もしかしたらそういう自然の中に行って、いろいろな情報とか、例えば、さっきも言いましたカメラもそうですけど、情報を取ったり、修学旅行に持っていって施設が出て、歴史を調べたり、文化を調べたり、そういうものというのは別に全然当たり前のことです。それは今スマホがやっているわけですけども、教育現場でも、ああいう大事なツールはどこにでも持っていって、いたずらに壊せとはもちろん言いませんけど、それはある意味、製品の耐久性もありますから。でもあまりそういう外で使うことに対してネガティブに対応はされないほうが私はいいと思います。どんどんそうやって使っていただいて、新たな可能性を見いだしてもらいたいと。せっかく導入したのに、後生大事に、家で大事に持っていたとか、そういうことにならないようにしていただいたほうが私はいいと思います。
 そこで、この故障率なのですけれども、令和3年で、もともとの母数は8,700台ぐらい入れたのですけれども、延べでいうと令和3年、故障率3.9%、本体故障と破損と入れて。それで4年になると7.5%になっているのです。全体からいうと大体、倍に来ているわけです。これに関してはどういう見解というか、お考えがあるか。来年はどのくらい増えるとか、どういう予想をされているか、また経費がどのぐらい伸びるか、その辺りを教えてください。

4607【荒井指導課長】  故障率についてなのですけども、令和3年度のこの数につきましては、一部メーカーの保証期間があって、ここに件数として上げられていないものもございます。補償対象になったものの件数はここに入っておりません。これは補償対象にならない部分、さらに破損が大きかったとか、そういったものになります。令和4年度がそういった意味では実質的な数の初年度とも言えるのかなというふうに認識しています。残念ながら今年度、令和5年度の様子を見ていると、先ほど申し上げたとおり、4月、5月はやや破損率は上がったというところはあるのですけれども、6月以降、丁寧な指導をした結果、破損が抑えられているので、何とかこれを継続していきたいというふうに考えております。来年度以降についても、破損については改めて、これは年度当初から指導を行うであるとか、あるいは故障については市の支出増が一定の範囲内で収まるように、例えば何らかの端末保証制度を活用できないかとか、そういったことについても現在検討しているところでございます。
 以上です。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4608【道場委員】  一般的にはいわゆるサービスサポートというのがあって、それは今までの傾向等に鑑みて、ぜひ検討されたほうがいいと思います。それと、パソコンの劣化というか、要は半導体が入っていますから、半導体も寿命がありますから、一般的には大体10年という期間、民生機器では大体そんなものなのですけど、一般的に言うと普通大体3年から5年ですよ、外に持って歩けば。だからそういうこともあって、今、昨今のいわゆる経済保障というか、そういう問題で、半導体の問題、部品が入らないということもあるので、その辺は、頭の片隅というか、しっかり認識をしていただきたいと思います。今になって考えてみれば、台湾のブランドを入れたというのは非常によかったのではないかと、世の中がこの数年でがらっと変わっていて、いつ何どき部品が入らなくなってくるということだってあるので、これは非常によかったのではないかと思っております。いずれにしても、劣化ということで、コンピューターはずっとあるものではないですから、そういう認識もいただきたいと思います。
 ちなみに、今使っている機器は、いつ次に買換えというか、新しいバージョンに変えるかという計画があったらお聞かせいただきたいと思います。

4609【荒井指導課長】  今の機体をいつ買い換えるかということについてですけれども、国や東京都の動向も注視しながら検討しているところではございますけれども、恐らく令和7年度が一つの目安になるかなというふうには思いつつ、まだ検討中というところでございます。
 以上です。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4610【道場委員】  用意ドンでGIGAスクールの構想から来たことだから、大体そういう周りの動きと一緒になるかと思うのですけども、大体5年ですよね、やはりタームとしては。そこはしっかり考えていただいて、万が一の場合も考えて、しっかりと準備をお願いしたいと思います。
 そして、学校改築の話です。非常にもどかしいというか、なかなか大変な世の中ですから、責任がどこにあるとか言いたくはないのですけれども、計画を立てて遂行していく、予算も取って準備もした、そして債務負担行為も、要は一旦見直して、少し値段というか、価格も上げた。だけど落とせなかったというのは非常に痛烈に悔しくて、それを1人の担当者に責めることは毛頭ありません。そうしたら、どういうことかというと、もっと連携を組んで対応できなかったのかと、しつこく同じことになるので、これは1回、ここだけで言いますけど、12月の総務委員会で上がってきたときには会派の説明もありました。でも18%、1.18倍です。18%ということで対応できるのかということで、それは精神論では駄目ですよという話をあれだけしたにもかかわらず、こうだったわけです。
 状況は全然改善されていないわけです。社会情勢は何にも解決していないどころか、円安が進んで大変な状況です。これはもっと真剣に取り組まないと、要するにいろいろな部門がいろいろな知恵を絞り合いながらやらないと、到底太刀打ちできないと私は思うのです。日本中の学校というか、日本中の社会インフラがそういう状態になっているわけですから、ある意味、もう弱肉強食です。しっかりしたものだけが生き残って、そういう話だと思うのです。そうなると職員の方々も、しっかりと横の連携も取っていただいて、情報も共有して、闘わないといけないと思うのです、総力戦です。そういう点ではまだちょっと甘いのではないかなと、午前中少しその話が出たときに、私、しっかり見ていたのですけど、事の深刻さがないのかなと思って、もうちょっとしっかりしてほしいなと思うのですけども、これに関しては担当者にはお聞きしません。理事者にお伺いします。どういう心構えでこの先乗り越えていくか、そのお気持ちをまずお聞かせください。

4611【恩田副市長】  午前中から学校改築については、不調に伴う事業そのものの遅延の問題、それから責任の所在、そういったことが議論されてきておりますが、以前にもちょっと御説明させていただきましたけども、この一中、五中の発注に際しては、一応庁内で横の連携を取るために、こういった情勢があるので、別途、財務を中心にしながら、まず物価のそういった状況等を検討し、その上でこの学校の発注に関しても、教育委員会、財務、それから施設課、それを中心に、こういった関係の横の連絡を取りながら、発注をトータル的にどういうふうに進めるかという検討会を設置しました。その中で、総合評価方式、こちらを採用して、金額だけではなく、ノウハウも含めた形での契約の仕方というのを検討してきたわけでございます。
 その結果、こういう形で不調になり、また再度、予算の立て直しをして、議会にもお願いし、契約が認められたという形になってございますけども、では今後こういった形が続くのかという問題が、皆様が心配なされていると。これは決算特別委員会なので、小林委員のほうからも若干お話があったところもあるのですけども、難しいです。はっきり言わせていただければ難しいです。と申しますのは、従来どおりの発注をしていける案件もあるのです。これはもう8割方いけるわけです。ところが、やはり場合によってはなかなか難しいという状況のものもあります。では、そのものに対してだけ予算を増やすのかというような問題もございます。我々は公契約なので、やはり公の単価を使って、それ相応の形での予定価格というのを設定しなければなりませんので、ではそれをどういう形で歩増しするのかという話になってしまうわけです。
 ですので、私、今思ってございますのは、やはりそういった形で予算上、計上する段階においても、これはどうなのかというのはあると思います。これは議論が必要だと思いますけども、やはり今の状況で民間事業者が受けられるか受けられないのかというサウンディング、そういったところをやはり慎重に対応したほうがいいのではないかというふうに個人的には思ってございます。ただこれが、こういう仕事が出ますよということを最初に言ってしまうことが、これまでは業者との癒着ですとか、そういったリスク管理の面においていろいろとありましたので、自治体のほうで積極的にそういう動きをすることはなかなか難しいのですけども、例えばプロポーザルですとか、そういった形の中でサウンディング調査をしたりして、この事業は本当に成り立つのかといったような下調査をするところもございますので、そういったことを含めると、契約行為そのものにそういった形の手法が使えるかどうか分かりませんけども、ただやはり、もう大体こういう事業というのはなかなか難しいなと、要するに受注がです。受けてくれるかどうか難しいのかなというところも見えてきていますので、その辺については、今言ったような方法も含めて、より市場の状況の現状というのを把握しながら発注していく必要があるのかなというふうに思ってございます。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4612【道場委員】  コンプライアンス、法令遵守は当たり前のことで、癒着はもちろん駄目なのですけれども、そうはいってもサウンディングをしながら相手の感触を見るというのは、最後は機械が判断するのではなくて人間ですから、それはもうやっていただきたいと思います。どんどん情報、状況を集めて、正確な入札の状況とか、そういうものに対応していただきたいと思います。
 やはり決定的だったのです、今回の一中というのは。いろいろな公共施設が造られていきますけど、義務教育、いわゆる地方公共団体が準備する、学校設置者としての一番大事なものではないですか、子どもたちに対してのそういうものというのは。そこでつまずいてというのは、物すごくシンボリックに映って、象徴的に映ってしまって、だから要するに、ここで結局、いつも言う話ですけど、失敗は誰でもあるわけです。トライアルと、そしてエラーするわけですけど、そこでやはりしっかり、これはまずかったということをきちんと精査して、そして今、副市長が言われたように、次からの対応はこうするぞということでいけば、少なくとも安全性は少しは上がると思うのです。そういうことをやはりやっていっていただかないと、非常にそこが心配なのです。まさに市長のメッセージにもありました、不確実性の時代なのです、何が起きるか分からないと。そういうときは、みんなで知恵を出し合って対応していただきたいと思います。とにかく学校の件、この後、公共施設もどんどん出てきますけれども、状況は、はっきり言って、たやすいほうには動いていないので、そこはお願いいたします。
 一応そこまでなのですが、もう一つ言うと、この間も言いました。契約が終わったから必ず建つとは思ってはいけないのです、これからは。本当に建たないかもしれない、会社が潰れたり、契約しているところが。そういうことだってあるかもしれないと、次の次の、この先にもまた穴があるのではないかぐらいの。びくびくする必要はないですよ、しっかり対応を考えていけば。でも、そこまでのことを考えて業務遂行をお願いいたします。これは私のお願いです。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

4613【西園寺委員】  本当に難しい時代になったなということを感じつつ、今聞いておりました。入札不調ということは、この時代において、もう武蔵野市だけでなく、どの自治体も本当に悩ましい問題だと思っております。現場の職員の皆様方もいろいろな工夫をしていかれるものと思っております。
 私からは、短く質問を2つしたいと思います。
 先日、第二中学校の運動会に行ってまいりまして、本当にはつらつと動いている生徒さんたちの様子を見てきました。コロナ3年が終わって、明けた状況というのを見まして、見た範囲では、もうコロナの影が感じられないくらいの、本当にいい運動会を見せてもらったなと思っております。それから、いろいろな課題を抱えられた生徒さんへの細やかな配慮というのもかいま見ることができまして、そんな状況、先生方の努力、また生徒さんたちの自立を大事にした教育を進めていただきたいと思っております。
 資料請求のほうの学級閉鎖の状況というのを、実はコロナに入ってからずっと継続して出していただいているのです。学級閉鎖の状況、失礼しました、横になっている77ページでした。これを見ますと、コロナ前の平成30年度、元年度、そして2年度は、学級閉鎖は実は激減しているという、こういう状況になっていて、3年度は3学期に学級閉鎖が非常に多かった。昨年は第7波がありましたけれども、こんな状態になっているということが分かります。
 5類に、もう変わりましたので、今後は通常の風邪による学級閉鎖というような形になっているのかなというふうに思っておりますが、質問としては、先日、中学校ではすごく元気のいい姿を見せていただきましたが、特に小学生、小学校のほうで現在、やはり4年生、5年生というのはコロナの中で令和2年度から、距離を取らなければいけない、マスクのこと等、本当に人と触れ合うことに十分できなかった学年だと思うのです。その子どもたちの現状、どういうふうに見ておられるか、復活の傾向だとは思っているのですけれども、その点についてお聞かせください。

4614【荒井指導課長】  子どもたちのコロナ後の様子ということでお答えさせていただきたいと思います。子どもたちの様子を見る限りは、コロナの間も、距離を置きながらではありますけれども、人と人との触れ合いを大切に各学校では授業をしてきた、指導してきたというところかと思いますが、現在のところ特段に大きな、以前と比べてということになると思いますけども、見る限り大きな変化というか、人と触れ合うのを怖がるとか、そういった様子は大きくは見られないかなというふうに考えております。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

4615【西園寺委員】  分かりました。子どもたちにとっては、見方によっては、人生の本当に貴重な小学校低学年の時代を、ほかの学年の子どもとは違った経験をしたとも言えるわけです。ある意味とても不利があったという言い方もできるかもしれません。しかしこれが、教育というのは非常に、私は、もっと幅広く取り上げるというか、捉えるべきというふうに思っていて、この経験が将来、20代、30代、40代になったときにどういうふうに生かしていくのか、生かされるのかというのは、目先の有利不利で考えてはいけないと私は捉えているのです。そういう意味でいうと、学校改築が予定より何か月かずれる、入学式がうまく予想どおりにはぴったりはいかないかもしれないということ、これはある意味、当事者の子どもたちにとっては不利なことではあるけれども、その子の人生の成長、長く見た場合には、もっと別な捉え方もあるのではないかなというふうに私は思っていて、あまり目先では考えないほうがいいかなと思っているということをお伝えしておきます。
 それからもう1点、やはり給食の質のことについてはずっと言ってきておりますので、先ほどもちょっとやり取りがありました、今回市立保育園のほうに財団が仕事をしてくださる方向ということで、これも大変ありがたいことだなというふうに思っています。先ほどからほかの委員も、複数の委員が言っていますけれども、やはりこの先、学校、保育園以外のいろいろな活躍の場というのですか、財団の働く範囲を広げるということについては、ぜひこれから考えていただきたいなと思うのですが、ちょっとそこの点、繰り返しになってしまうかな、そこをお聞きしたいと思います。

4616【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  財団としては、今後も財団の社会的価値を高めるという方向で運営を考えていきたいなというふうに思っております。今回、市立保育園の給食事業を受託するに当たり、今年度中に定款の変更を考えております。定款、現在は学校給食というふうに、はっきりうたってしまっているので、給食事業については学校給食しか今のところ担えないのですけれども、ここの部分を変更することによって、より多様性が持てる財団に発展させていきたいと現在は考えております。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

4617【西園寺委員】  ぜひお願いしたいです。つい先日は、全国規模で給食事業をやられている民間の事業者さんの倒産で、本当にたくさんの子どもたちや、寮に入っている人たちが大変な目に遭ったという、あのニュースを見て、そして給食提供できないから、地域の方が手弁当やボランティアでまでやっているという状況、一生懸命やろうという地域の人のお気持ちもよく分かりますけれども、子どもたちの食を本当に保障するということの重要性を改めて感じました。武蔵野の場合は、給食課から財団へという大きな決断をされて今に至っておりまして、あのような民間の不安定さということ、さっきも不確実という言葉がありましたが、そういうのからは今のところ武蔵野の子どもたちは免れている、これも大変大きなことであって、ああ、財団になっていてよかったなと、私はあのニュースを見て正直に思いました。
 この価値です。先ほども、お米をどうやって農業者さんと顔の見える関係で買っているかという質疑がありました。これは給食課の時代から、職員の方、また栄養士の方が本当に努力しながら、いいものを子どもたちに食べさせるために努力されていた歴史があると思うのです。でも、そうはいっても、事務報告書の406ページに試食会の回数、参加者がございます。ずっとそういう武蔵野の給食の質の本当にいいこと、どういうふうに食材を選んで調理してきたのかということを、試食会を通じて保護者の方や地域の方に知っていただくという試食会がコロナの間、できなかったわけです。これが4年度からようやく再開というふうになっています。この状況についてお聞きします。

4618【倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事】  今年度は順調に試食会等も行っておりまして、特に北町調理場は大野田小学校、今年だけで10回試食会を開くなど、積極的に保護者の皆さんも給食の味方になっていただきたいということで、行っているところでございます。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

4619【西園寺委員】  やはり財団になってから随分時間もたって、そういう武蔵野市の給食の質をこだわってやってきた歴史が次の世代に伝わるというところは、特にコロナがあって、やはり少し滞っているところはあるかと思います。動画なんかの工夫もされていると思いますので、ますます試食会や、皆さんに武蔵野市の学校給食がこれだけ質を守っているということを知っていただく周知には、ぜひ力を入れていただきたいと思います。
 以上です。

4620【荒井指導課長】  申し訳ありません。先ほどの道場委員の御質問に対してのお答えに修正がございますので、お願いいたします。学習者用コンピューターの修理件数と修理費用について、令和3年度と4年度の比較で、すみません、私、金額のほうで、保証期間内のものは含んでいないという趣旨で答弁をしてしまったのですけれども、台数については保証期間内のものも含んだ台数ですので、道場委員御指摘のとおり、大幅に台数のほうは増えているという認識でございます。大変失礼いたしました。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4621【木崎委員長】  道場委員、よろしいですね。(「分かりました」と呼ぶ者あり)
 以上で第10款教育費の質疑を終わります。
 暫時休憩をいたします。
                               ○午後 3時16分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 3時40分 再 開

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4622【木崎委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、第11款公債費、第12款諸支出金、第13款予備費、以上3款の審査に入ります。
 質疑は3款一括して行います。直ちに質疑に入ります。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4623【木崎委員長】  いらっしゃいませんか。11款、12款、13款の審査です。よろしいですか。
 以上で第11款公債費、第12款諸支出金、第13款予備費、以上3款の質疑を終わります。
     ────────────────────────────────────

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4624【木崎委員長】  次に、3特別会計歳入歳出決算の審査に入ります。
 まず、国民健康保険事業会計の審査に入ります。
 直ちに質疑に入ります。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4625【さこう委員】  お願いします。データヘルス計画に基づく保健事業の運営のところでお伺いします。付属資料だと14ページです。このデータヘルス計画に関して、2021年(令和3年)度に中間評価ということで出ているかなと思うのですけれども、中間評価を経て、そのタイミングで出てきた課題など、その解消とか取組の状況を改めて、2022年はどうだったかというところと、PDCAサイクルをきちんと回していってというところが大事な事業だと思うので、今の状況をお伺いいたします。
 あともう1点、すごく細かいところなのですけれども、同じデータヘルス計画の中で若年層の健康診査が項目としてあって、これはちょっと衛生費のところで伺ったことと重なるのですが、衛生費で伺ったときに、受診率が2%ぐらいで、そこは必要な人に届けばというところで、そこが少ないとかという見方はないというふうに答弁で伺ったのですけれども、データヘルス計画のほうを見ると、すみません、ちょっと衛生費のときに確認ができていなくて、こっちを見ると目標値が5%と書いてあって、現状の2%だと目標に届いていないという評価になるのかなと思うのです。そこがちょっとどういう認識なのかというところを改めて伺います。お願いします。

4626【江波戸保険年金課長】  2点御質問いただきました。
 まず1点目、2021年度にデータヘルス計画の中間の評価を行いまして、現状の課題と保健事業の取組でございますけれども、今回、決算付属資料の主要な施策の成果の中で、保健事業の運営として、何点か事業を挙げさせていただいております。
 まず1つ、令和4年度の医療費の中でも、やはり人工透析を伴う腎症の方の医療費の割合というのが、武蔵野市の国民健康保険の方の中でも最も多い疾病でございましたので、引き続き糖尿病性腎症の重症化の予防でしたり、あとは決算付属資料にも出ておりますように、健診異常値放置者の方、特定健診は受けているけれども、ハイリスクを抱えたまま医療機関を受診されていない方に対する勧奨というのは、引き続き実施していく必要があるかなと考えております。
 2点目の若年層の健康診査の受診の件なのですけれども、4款衛生費の中でも御質問がありました。国民健康保険の中で、15歳から39歳の方が約6,000名いらっしゃいます。やはり学校で健診が受けられるのか、あるいはお勤め先のほうで健診が受けられるのかという把握が非常に難しいので、こちらの評価がなかなか厳しいところではあるというのもございまして、受診率については、目標5%に対して非常に少ないです。
 令和4年度につきましては、16歳から39歳の中で、国民健康保険で受けられた方が約2.1%でしたので、なかなかここは目標には到達ができていません。再三御指摘いただいているのですけれども、国民健康保険の窓口で対象年齢の方が加入のお手続をされた際には、私どものほうでチラシを渡したりですとか、情報提供には努めているところでございます。
 以上です。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4627【さこう委員】  ありがとうございます。取組というところで書いていただいていることを取り組んでいただいていると思うのですけれども、健康というところは、生活習慣を直してみたいなことはすごく時間がかかるものなので、成果というのは、そんなに1年、2年で出るものではないかなとは思うのですけれども、これをやりましたというところから、何か実際にこういう成果が出ましたみたいなことが見えてきているものとか、兆しというものが、このデータの活用に関してあれば、もう一歩教えていただければなと思います。
 若年健康診査のほうもありがとうございます。把握が難しいというところはそうかなと思うのですけれども、すみません、もう1回確認で、5%は目指していくという前提で間違いないでしょうか。衛生費のところだと、必要な人に届けばいいということで、別に目標値として増やそう、増やそうということではないという感じのお答えだったので、少なくとも5%は目指したいと思っているのかどうかというところはお伺いしたいです。
 あとは、私は国民健康保険にこの間入ったのですけど、チラシをもらえなかったので、私は議員なので、市役所のあれがあるというのはあるかもしれないのですが、必ず渡していただけるといいなというふうに思います。お願いします。

4628【江波戸保険年金課長】  保健事業の成果についてのお尋ねをいただきました。今お手元で御覧いただいています決算付属資料の主要な施策の中ですと、特定健診の未受診者への勧奨の通知を、こちらのレセプトですとか特定健診の結果の中から、対象者の方を抽出してお送りしております。今回、11月と1月、2回お送りしている中で、お送りした翌月にはかなり検診の受診率が上がりました。市医師会の皆様とも協力して、受診が可能な期間を2月まで延ばしていただいたということもあるのですけれども、1つ今回の保健事業の影響かなと思います。
 あとは糖尿病性腎症重症化予防も、実際に保健指導の参加者数などは低いのですけれども、検査数値の維持改善は皆様に現れております。なかなか保健指導に参加される方の人数を上げていくというところが難しいので、それは引き続き、御案内の仕方などは工夫をしていきたいと思っております。
 2点目のお尋ねの若年層健診の5%でございますけれども、今、健康推進計画の見直しを行っているところでございます。またあわせて、保険年金課のデータヘルス計画についても今年度見直しをしておりまして、どうしてもやはり成果についての評価を行うとなりますと、その評価数値をどう設定するかというところが問題でもありますので、それは専門部会や運営協議会の皆様から御意見をいただいて決めていきたいと思っております。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4629【小林委員】  お願いします。この繰入金のところで17億円あって、その法定外繰入れが10億円程度あると認識しています。これまでと比較して令和4年度がどうだったのか、またこの先どうなりそうなのかというところを御説明いただけますでしょうか。

4630【江波戸保険年金課長】  その他一般会計の繰入金が主なものかと思います。今回、令和4年度の法定外の繰入金について特に申し上げますと、前年度、令和3年度は、26市の中でも18位なので、多いほうでございまして、また令和4年度の決算については、それが20位になっておりますので、26市の中でも特に多いほうに動いております。
 今後のその他一般会計繰入金ですとか、法定外の繰入金でございますけれども、東京都に納める事業費納付金が武蔵野市の国民健康保険財政にかなり影響がございます。ですので、武蔵野市の被保険者の方の医療費だけではなく、都内全体の被保険者の医療費がどうなるのかでしたり、今後の被保険者数でしたり、あとは所得等、いろいろな状況を考えていかなければいけないなと思っております。もちろん今の時点で健全化計画を策定しておりまして、赤字削減に努めていくというところが目標ではございますので、そのように進めていきたいと考えております。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4631【小林委員】  税率引上げによって、この繰入れが減るような方向性もあるのかなというような認識もしているのですが、ちょっとその点でお願いしたいのは、一般会計の繰入れが減ることになりそうだと認識しているのですけれども、その際には、何に使うのか、こういったところについて。ここの話ではないかもしれないです。すみません。健康寿命延伸の事業などに使っていただければというように要望したいと思います。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4632【木崎委員長】  御意見ですね。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4633【川名委員】  ちょっと国保の今後について御見解を伺いたいと思います。武蔵野市の国保の令和4年版で22ページのところに諸費用があって、加入者がずっと減っている割には費用が伸びている。それは1件当たりの伸び率がかなり令和4年度は上がっているのです。
 この背景にあるのは何かということと、最近かなり先端医療に対する保険が適用になっていて、年間1人1,000万円使ってしまうとかいろいろあって、健保組合も4割が赤字になっていて、もう破綻するのではないかと危惧されていて、健保で破綻してしまうのでは国保なんてもっと大変だということも考えると、ちょっと今後国保はどうなっていくのか、令和4年度の数字を見ていくと危惧をしています。その点、現状でどうお考えになっているのか、対応策について御見解があるようでしたら、御見解を伺いたいと思います。
 結局基礎自治体でやっていくにはかなり限度がもう来ているなと。繰入れといってもかなり多額が入っていますから、これは基本的には国の制度として、きちんと国保支出等をやっていかなくてはいけないと思っているのですが、国保を持続可能にしていくために、今後何か考えていることがあるかどうかについても確認させてください。

4634【江波戸保険年金課長】  実際に被保険者の数というのは毎年減少しております。特に令和4年度につきましては被用者保険への移行もございましたし、団塊の世代の方の後期高齢者への移行というのもございまして、1年間で1,200人ぐらいの方が国保から減っているという状況でございます。
 あともう一つ国保財政に大きい影響を与えますのが、先ほど申し上げました東京都への事業費納付金なのですけれども、東京都の事業費納付金というのは、納めることで東京都のほうから保険給付費がほぼ100%、各自治体に交付されているものでございます。やはり大きな影響は都内全体の医療費等でございまして、先ほど御指摘いただきましたとおり、今後の高額医療費がどうなるかというところについては、武蔵野市だけでも判断がつきにくいのかなというところで、厳しい状況というのは変わらないのかなと思っております。
 一方、一般会計からの繰入れが増えるということにつきましては、国民健康保険に加入なさっていない方からの御負担もいただいているということですので、この辺は公平性を持って対応していく必要もございますけれども、国においては、現役の世代の方ですとか低所得の方の御負担がこれ以上増えないようにということで、税制改正とかをしているところではございますので、我々も国や都の動向については注視をしていく必要があるかなと思っています。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4635【川名委員】  厳しいという認識は同じだと思うのですけれども、動向を注視しているだけでいいのかなという状況だと思っているのです。来年度はたしか診療報酬の改定があります。ここで先端医療等が入ってくれば、国保の支出がもっと増えてしまう危険──危険ではないけど、可能性はあるのではないでしょうか。それを黙って見ているというわけにもいかないので、何かしら基礎自治体として、国へ意見を上げるとか、東京都と連携していくとかが必要なのかなと思って、現状で何か考えているのかということを伺っています。
 一般会計の繰入れは、それはないほうがいいのだろうけれども、やはり国保ってセーフティネットですから、それはしようがないと思っているのです。そういう意味を含めて、ちょっと今のお答えだとあまりにも消極的というか、いろいろ考えているはずなので、もう少し積極的というか、現状で改善策があるならある、あるいは、いろいろな働きかけをしていくならしていく等があれば、御見解を伺いたいと思います。
 もう一つ、他の委員からもありましたデータヘルス計画について確認させていただきたいと思います。特定健康診査等の実施計画等、これはたしかデータヘルス計画と一緒に連携するような形になっていて、データヘルス計画は2023年度までの計画、特定健診等の実施計画は令和5年度まで、今年までの計画となっていて、もう次期の計画の策定も始まっているかと思うのですけれども、これまでデータヘルス計画を実施してきて、この令和4年度でどういう傾向が分かって、どう改善していくのか。
 先ほど幾つかの病気の方の話があったと思うのですけれども、基本的には、例えば武蔵野市特有の疾病の状況、あるいは健康状態を確認して、それに個別対応していくことによって、結果的に医療費が下がるというのが、本来の計画というか、目的だと思うのです。そう考えると、武蔵野市特有の疾病というのはどういうことがあって、どういう対策をしてきたから令和4年度はどうなって、次はどう変えていくというのを、本当は示さなくてはいけないと思っているのですが、見ていてもあまり具体的に分からないと思います。
 先ほどの令和3年度のところを見ていくと、やはり健診をしなくてはいけないとか、ジェネリックをもっと増やさなくてはいけないということが書いてあるのですけれども、具体的にそういう目標に対する達成率等も含めて、現状でどこまで進んでいるのか、あるいは次期計画に対してこういう改善計画と考えていることがあれば、御説明をお願いいたします。

4636【江波戸保険年金課長】  まず1つ目の御質問ですけれども、国に対しましては、市長会等を通じて要望を毎年出しておりまして、今回で言いますと、東京都予算編成に対する要望事項でも、子どもの医療費助成制度の拡充ですとか、持続可能な医療保険制度の構築に向けた対応、あとは国の公費拡大等、毎年要望を出させていただいているところでございます。
 2点目のデータヘルス計画につきましては、今現在ちょうど改定の作業をしておりまして、データの分析を進めているところでございます。
 先ほど申しましたけれども、令和4年度の医療費全体の中で最も重い疾病は、慢性腎臓病で透析がある方というのが一番多く、次いで糖尿病でございますので、今行っている取組がそのまま引き続き大切になってくるかなと思います。武蔵野市では、全国と比べて糖尿病の方というのは、割合としては低いのですけれども、やはり一度糖尿病で人工透析を始められると、その方の生活の質にも影響がございますし、国保財政にも大きな影響を与えますので、取組としては必要かなと考えております。データヘルス計画は今策定作業をしておりますので、計画案が整いましたら、また行政報告等させていただきたいと思っております。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4637【川名委員】  ぜひともそこら辺は、数字が出ていますので、分かりやすい施策を進めていただきたいと思います。
 他の委員からもありましたが、がんの検診率をもっと上げようということと、ジェネリックが、たしか今8割ぐらいに伸びてきているけれども、もっと上げたほうがいいのではないかという、一応目標値が出ています。とはいってもなかなか難しいことも分かっているのですけれども、ここに対してどういう対応をしてきていて、課題はどこに残っていて、これからの改定でどう向かっていこうかということが分かりましたら、御説明をお願いいたします。

4638【江波戸保険年金課長】  がん検診の受診率ですけれども、なかなか上がらないという御指摘をいただいているかと思います。特に国保の被保険者の方の中でもやはり受診率というのが低いのですけれども、例えば人間ドックなどを受けられて、その中でがん検診を受診されていると、なかなかこちらのほうではデータの把握ができない。人間ドックのデータ提供等はお願いしているところなのですけれども、そこは任意なので、こちらでは把握ができないというところが一つ難しさではございます。しかしながら、がん検診で早期発見をしていただくことは必要なので、引き続き、がん検診の受診率向上ですとか情報提供には努めていく必要があるかと思っております。
 2点目のジェネリックの使用促進でございますが、令和5年度までに武蔵野市国民健康保険として、数量シェア8割を目指しているところではあるのですけれども、令和4年度については74.1%という結果でございましたので、ちょっと目標には届いていないところでございます。ジェネリック医薬品の供給不足というものが、令和3年度と比べて状況としては改善しているのですけれども、そこの影響があるのかどうかというところまでは、すみません、なかなか分析はできておりませんけれども、以上でございます。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4639【川名委員】  がんは分かったのですけど、ジェネリックをさらに普及していく努力をするのですよねということを聞いているのです。確かに課題はあって難しいところはあるのですけれども、そういう認識でよろしいのですよね。ちょっと今の御答弁だとそこまでなかったので、そこだけ再度確認させてください。

4640【江波戸保険年金課長】  大変失礼いたしました。ジェネリックの使用促進については、引き続き取り組んでまいります。
 以上です。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4641【本間委員】  では、子ども医療費無償化を実施している自治体に対しては、国保のペナルティという形で、本来国が出さなければいけないお金がカットされている状況がずっと続いておりますが、この総額は幾らぐらいになるのかというのをお伺いしたいです。

4642【江波戸保険年金課長】  令和4年度の速報がまだお出しできていないのですけれども、令和3年度の保険給付費ベースで申し上げますと、医療費無償化のペナルティ分については約354万円でございました。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4643【本間委員】  数年前に、乳児の医療費無償化については、国はやっとペナルティをやめたわけですが、ペナルティを始めた──始めたというのは武蔵野市が医療費を無償化した年だと思いますが、そこから対象がだんだん広がっていって、今18歳までの医療費無償化になっておりますが、毎年どのぐらいの金額がペナルティとして影響が出て、そして現在の総額でいったらどのぐらいの金額になっているのかというのを私は知りたいのですが、それはいかがでしょう。

4644【江波戸保険年金課長】  先ほどのペナルティ分の金額なのですけれども、令和3年度については計算しておりますが、毎年積算しているものではございませんで、申し訳ございませんけれども、手持ちの資料では持ち合わせがございません。
 現在ペナルティがどのように財政に影響しているかでございますけれども、東京都に武蔵野市から支払う事業費納付金、この部分がペナルティ分多く加算されておりますので、事業費納付金の制度ができました平成30年度より以前がどのように影響していたのかが、ごめんなさい、分析はできないのですけれども、申し訳ございませんが、ちょっと持ち合わせの資料が手元にはございません。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4645【本間委員】  これを国はやめるというようには言っておりますけれども、まだやめているわけではない。子ども医療費を無償にするという大切な制度が、やはり国によって、やりたくてもできなかった自治体というのも全国的にはあるわけです。この影響額というのは、武蔵野の場合だったら全体でどのぐらいの金額があったのかというのを、ぜひ調べていただきたいなと思います。
 これは国の姿勢についてもとても問題だということで、全国市長会からも意見が上がっている内容ですし、知事会もたしか上げている内容ですので、総額でどのぐらい武蔵野では影響が出たのかというのは、私は知りたいと思っているし、市も把握したほうがいいと思いますので、今日は分からなかったとしても、ぜひ調べていただきたいと思います。それをやっていただけるかどうかお聞きしたいと思います。
 2つ目です。9月7日に東京の国保運営協議会が、2024年の4月から2030年3月まで6年間の国保の運営方針の改定案というのを提案した。この中に、具体的には、今議論になっております法定外繰入れ──これは赤字というのですが──について、年数も含め、幾つぐらい東京の自治体で減らしていくのかという、具体的な数字まで表して示しております。例えば2026年度末までには35市区町村に減らす、2029年度末には19市区町村まで、法定外繰入れをやる自治体を減らすというように示されました。大変なことだなと思います。これは情報としてもう得ていらっしゃるのかどうか。またこれによっての影響というのは武蔵野ですごく出てくるというように思います。いかがでしょうか。

4646【江波戸保険年金課長】  9月7日の東京都国民健康保険運営協議会の資料については私どもも確認をしておりまして、今年度、東京都が運営方針をどのように改定するかによって、武蔵野市の健全化計画にも影響があるのかどうか、このところは非常に重要だなと考えております。今の時点では武蔵野市では、令和17年度までが健全化計画の計画期間でございまして、そこにさらに前倒しにするのか。そうしますと急激な御負担になりますので、私どもも運営協議会に諮問させていただいて、改定が必要であれば、その中で御議論いただきたいなと思っております。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4647【本間委員】  今、2022年度の国保を議論しているわけですが、2022年度から、赤字解消目標の期限が長い市区町村についてはマイナスの評価をするということがあって、そして、そのことだけではないと思いますが、武蔵野でも国保の値上げが行われました。先ほど言いました2026年度、また2029年度に、具体的に35の自治体、18の自治体というようになっておりますが、これは具体的な名前とかそういうのが挙げられて提示されているものではないと思いますが、そこを確認したいと思います。そしてやはりこれだけ大変な影響が出るということに関しては、しっかりと国、東京都に発言していただきたいと思います。改めてもう一度お伺いしたいと思います。

4648【江波戸保険年金課長】  御指摘いただきましたとおり、運営方針案には自治体の数は載っておりますけれども、特段自治体名については記載はございませんし、私どもにもそのような情報は入ってきていないところでございます。
 失礼いたしました。都運営方針の案は示されましたけれども、武蔵野市としても、東京都のほうには意見等申し上げていきたいと思っております。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4649【木崎委員長】  よろしいですか。ほかにございますか。
 以上で国民健康保険事業会計の質疑を終わります。
     ────────────────────────────────────

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4650【木崎委員長】  次に、後期高齢者医療会計の審査に入ります。
 直ちに質疑に入ります。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4651【木崎委員長】  いらっしゃらないですか。よろしいですか。
 以上で後期高齢者医療会計の質疑を終わります。
     ────────────────────────────────────

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4652【木崎委員長】  次に、介護保険事業会計の審査に入ります。
 直ちに質疑に入ります。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4653【川名委員】  介護職と看護職のReスタート事業、介護職のほうになってくるのですけれども、このことについて確認させていただきたいと思います。決算の付属資料に件数は書いてあるのですけれども、予算額に比べると執行率がかなり低いのです。これはどういった理由からなのかということが1点。
 もう一つ、これは結構期待している事業ではあったのですけれども、6か月働くとこの支援金が出ます。その後定着しているのかどうかの確認はされていらっしゃいますでしょうか。要は、最近人材紹介サービスというのがいっぱいあって、なんとかお祝い金をもらうがために、勤めては辞めて勤めては辞めてということになっていたり、あるいは紹介サービスに手数料を取られてしまっていて、年収の3割ぐらい持っていかれてしまって、実際本人に入るお金がなくて、結局は定着しないという、結構悪循環もあるので、この事業が本当に効果的に使われるといいのですけれども、現実的にどうなのかなというのが分からないもので、この点について確認させてください。

4654【小久保高齢者支援課長】  Reスタート支援金の、まず決算額についてでございますが、昨年度、令和3年度は件数45件で555万円、令和4年度は件数40件で440万円というようなところで、横ばいといいますか、微減でございます。
 ただこちらにつきましては、逆に言いますと、40名の方がこちらの支援金を活用して、武蔵野市で新たに働き始めた、再就職をしていたというようなところでもございますので、効果としては、民生費のほうでもお話をさせていただきましたが、こちらの支援金があることで事業者の方も進めることができたし、受け取った方からも、こういった制度があるといったところは非常にありがたいというような評価のお声をいただいているところでございます。
 定着のところでございます。こちらにつきましては、申請のときに、6か月働いていただくことが条件といったところで、申請していただいたのですが、残念ながら6か月お勤めできなかったといった方も中にはございます。ただ、6か月働いていただいた方につきまして、その後どれだけ続いているかといったところまでは、全件の件数調査としては追えていないところでございますので、様々施設紹介ですとか、連絡協議会、そういったところがございますので、ヒアリング等もそういった中でしてまいって、今後の事業の参考にしていきたいと考えてございます。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4655【川名委員】  では、6か月は定着しているけど、その先は分からないという理解でよろしいのでしょうか。それは勤める方のいろいろな事情があるのですけれども、できればもっと長く勤めていただきたいなという思いがあります。
 一方で、正職で15万円で定着するのかと言われると、ちょっと微妙な値段である気もしないでもない。予算額に比べて執行率が低いのであれば、お金も増やしてもいいのではないかという発想も出てくると思うのです。本来市民のために働いてくれる人たちが増えるということは、市民全体の利益にもつながっていくと考えると、金額とか期間とかをもう少し見直すことによって、もっと働きやすい環境が整えられるという発想もあると思うのですけれども、今後の改善点について御見解があるようでしたらお願いいたします。

4656【小久保高齢者支援課長】  こちらの執行状況につきましては、前年度の実績をベースに予算として立てさせていただいているところでございます。こちらといたしましても委員が御指摘のとおり、できるだけ長く武蔵野市で働いていただきたいというようなところもございます。ただこの支援金の趣旨としては、まずはきっかけづくり、そういったことで創設した事業でございますので、今後長くどれだけ働いていただけるかにつきましては、ただいま第9期の専門部会でも、かなり人材のところについては御意見をいただいているところでございますので、そういった中での御意見を基に、今後については検討してまいりたいと考えてございます。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4657【木崎委員長】  ほかにございますか。よろしいですか。
 以上で介護保険事業会計の質疑を終わります。
     ────────────────────────────────────

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4658【木崎委員長】  次に、水道事業会計の審査に入ります。
 直ちに質疑に入ります。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4659【小林委員】  よろしくお願いします。今回、東京都水道局との検討事業というところが事務報告書にありますが、この検討している目的を教えてください。

4660【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  今、委員がおっしゃった内容につきましては、令和元年度から行っておりますけど、一元化に向けた検討会ということで、双方で持っているいろいろな相違点ですとかそういうのを出し合って、具体的に課題が何なのかということを検討しているところでございます。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4661【小林委員】  ありがとうございます。一元化の必要性についても教えていただけますでしょうか。

4662【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  一元化の必要につきましては、当市としましては、平成26年当時からかじを切っております。目的としましては、武蔵野市のような中小規模の水道事業にとっては、広域化ですとか共同化などの水道経営の基盤強化が求められております。これは先般あった水道法改正の趣旨にも基づくものでございます。
 それとあとはさらに、給水収益の減少ですとか、施設の更新など、そういうような課題が顕著化しているということがございますので、やはりスケールメリットを生かした、こういう単独事業ということではなく、都営水道の中で市民の皆様に安定的な水道供給をしていきたいというのが趣旨でございます。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4663【小林委員】  ありがとうございます。この事業、安定的な水道供給、それは私も必要だと思っていますので、ぜひ進めていただきたいと思いますが、この進捗状況を、お話しいただける範囲でよろしくお願いします。

4664【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  進捗状況ということなのですが、先ほども申し上げましたが、令和元年の5月から東京都と事務突合ということで、これで今、大体4年ぐらいたつわけです。
 これについては東京都と武蔵野市においても、例えば料金のシステムとか、取り方ですとか、あとは施設とか、いろいろ様々な違った面がございまして、それについて東京都さんと武蔵野市で、それぞれどのような管理とかどのようなシステムなのかというのを抽出し合っています。その辺が一定程度、今の段階ですと抽出がおおむね終わってきているような状況ですので、今後そこについてどう調整していくかというところに入っていくのかなというふうに思っています。
 以上です。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4665【小林委員】  ありがとうございます。この事業は私はかつて、都営水道を一元化するためには数百億円レベルで資本が必要となるような話を聞いたことがあります。この点については、お金もかかることですが、また市民のためには必要な事業と思いますので、積極的に前に進めていただきたい、このように要望して終わらせていただきます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4666【本間委員】  電気代高騰の影響ということについて御説明をいただきたいと思います。

4667【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  電気料への影響ということでございます。電気料につきましては、昨年度補正予算を組ませていただきまして、対応したところでございます。
 ただ、直近の状況を申し上げさせていただきますと、令和5年度に入りまして、国の例の緩和対策が効いておりまして、昨年度後半に比べると電気料は抑制されているような状況でございます。それと、あとは報道によりますと、12月まで延長されるというような話を聞いておりますので、今後ちょっと予断を許さないといいますか、高騰については注視していかなくてはいけないと思いますけれども、現段階では、昨年度に比べると若干抑え気味なのかなというふうに判断しているところでございます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4668【本間委員】  お伺いするところによりますと、電気料が高騰することによって、東京都からの受水を受けるというようなことやいろいろな努力をしながら、水道料金を上げないように水道部としては努力されているというお話も伺っておりますが、もう少しその辺の内容についてお伺いしたいと思います。
 そして、今までは東京都から買ってくるお水というのは高いから、なるべく武蔵野でのくみ上げという話だったのですが、これがPFASの問題が出てきて、今度は、井戸水からくみ上げるよりも河川、東京都からというと、どういうようにしたらいいのかなと考えてしまうところもあります。水道部としてはどのようにお考えになっていらっしゃるのかというのをお伺いしたいと思います。

4669【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  確かに委員が今おっしゃられたように、昨年度は、東京都からの受水量については、例年大体20%ちょっとで推移していたものが、28.5か6%ということで若干入れております。ただ、そこについては効率化ということで、井戸の能力と、あとはさらに東京都の受水の費用等を見ながら、一番効率的なところで運用していると思っております。
 今PFOS・PFOAの話がありましたが、市の水道部としては、そこは安定的に、まず十分水質検査をして配水しておりますので、その辺は現段階では御心配なくお考えいただければいいと思います。ですので、運転については効率的にやっているということで御理解いただければいいと思います。
 以上です。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4670【本間委員】  これ以上聞いてもよく分からないのかな。私としては、専門的なこともあるからあまり理解できないのかなというところもあるのですけど、今までは水道部のほうで、井戸水からくみ上げてきた水のほうが料金が安く済むから、なるべくそういう対応をというようにされてきたのが、電気料金のことだとかいろいろなことで28%という感じだと、やはり買ってくるお水のほうが高くなるわけで、その辺の財政的なものというのは、市の水道部内でいろいろ協議されて対応しているということ。その判断というのはどういうようなことなのか、もうちょっと詳しく説明をいただきたいと思います。

4671【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  運用としましては、基本的にはこれまでは市の水源から取水をして、その不足分というのを東京都から買っていたところです。取水量というのは一定しますので、それが大体20%から30%の中ということです。その運用につきましては、やはり水源からのおいしい水ということもあるので、30%というのを一つの基準として運用しているところでございます。
 今回、若干30%に近くなった理由というのは、委員が御指摘のとおり、電気料金の高騰ということがございまして、その中でも、一つの30%というところをクリアしながら運用していたということが実情でございます。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4672【川名委員】  水道事業会計の決算書を見ていくと、単年度収支が赤字になっているように見受けられるのですけど、この理由について。要は電気代の話とか工事費とかいろいろあるのですけれども、水道料金に関係してくる話なので、この単年度収支の結果がなぜこういうふうになったのかについて、御説明をお願いいたします。

4673【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  簡単に言いますと赤字の要因ということだとは思うのですけれども、これが実は令和元年度までは順調に推移していたのですが、ここでやはり1つはコロナの影響というのが大きいと思います。つまり給水量が減少傾向であるということで、昨年度、令和3年度に関しましては、給水量の減少によって収益が減った。さらに令和4年度に入ってから、給水収益は1,000万円程度増えはしたのですけど、まだまだコロナ前の平成31年度に比べると、1億円以上回復していないというのが1点あります。
 それと、さらに先ほど来言う動力費。電気料金の高騰によりまして5,000万円程度増加しているということがありまして、要は給水収益も上がらず、その代わり動力費もかかっているというのが大きな要因だというふうに判断しています。
 以上です。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4674【川名委員】  今後の見通しはいかがなのでしょう。令和5年度の途中まで今来ていますけれども、このまま赤字というわけにもいかないでしょうから、水道料金とも関係してきますので、今後の見込み。
 それと水道工事の費用というのは、全国的に見ると随分単価が上がっているという話を聞いているのですけれども、武蔵野市はその辺は大丈夫なのか。要は、工事費の現状と今後の改善の方針について伺います。

4675【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  今後の見込みということでございます。確かに先ほど言いましたように、給水収益がコロナ前まで戻ってくれればいいとは思うのですけど、なかなか今の状況を見ますと給水量も増えないという中で、今委員がおっしゃっております料金改定というところがあるのかなと思います。
 こちらについては現段階で料金改定をするとか、しないとかということではなく、ちょっと第六期長期計画の調整計画のほうにも記載させていただいたのですけれども、市民の皆さんに安定供給するための施設の維持管理とか、そういうのを前提に、持続可能な水道事業経営に適した料金体系の検討ということで、その辺の検討につきましては今後していきたいなというふうに思っています。ですので、見込みとしては大変厳しいというふうに判断しているところでございます。

4676【川越工務課長】  工事費の高騰というところでございますが、やはりおっしゃっていただいたように、労務単価ですとか材料費が上がっております。といいましても、私どもはやはり耐震化率を上げるということで、様々な工夫をして工事をしているところでございます。
 例えば一例を挙げますと、私どもが今主に行っている工事というのが、生活道路に入っている配水補助管というビニールの口径の細い管をよく更新しているのですけれども、それだとどうしてもほかの企業と絡まない工事が多くて、本復旧も全部水道部でやらなければいけないというところがございます。やはりそこはかなり効率が悪いということで、今、市内でもガス工事を結構至るところでやっております。そのガス工事とタイアップすることで、この路線は水道部が本復旧しましょう、ではこの路線はガス工事が本復旧しましょうというところを協議いたしまして、来年度につきましても二、三か所そういうところがございますので、やはりそういう効率よくやっていくと。それと同時に、耐震化率毎年度0.5ポイントアップというのは維持していきたいというふうに考えております。
 以上です。

4677【関口水道部長】  ちょっと補足だけさせていただきます。川名委員からもおっしゃられた、赤字なのにその工事はどうしていくのだと。財源の話も入っているかと思うのですが、工事のほうは適切に企業債を借りながら、水道事業者として必要な工事はこれからも行っていきたいと思っております。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4678【川名委員】  工事は続けなくてはいけないのですけど、要は、下水道料金は上がっているのに何で水道料金は上がらないのかなと、今回ちょっと不思議に思ったのです。上がってほしくはないのですけれども。
 一方で、今の工事の話もあって、道路の下って何がどうなっているかよく分からない。この市役所前の通りもそうだったのですけれども。それが分かって施工できる、要は経験を持った人たちが今少なくなっていて、余計単価が上がっているという話もあったと考えると、水道部が持っている技術スキルをどうやって伝えていくかという大きな課題もありますが、これはこの調整計画の期間内で、水道部の持っている技術等を継承していくということも当然やりながら、できれば上げてほしくはないですけれども、そういう適切な管理をしていくという方向性でよろしいのかどうか、ここだけ確認させてください。

4679【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】  確かに業者さんとかについてもだんだん数も少なくなってきて、いろいろやる費用、労務費のほうも上がっている中でというところはあるのですけれども、水道料金につきましても、結構武蔵野市の場合、都の単価に近い単価というところもあるので、その辺は今、いろいろな面の経営努力ができるのかどうか、あとは削減するところは削減するけれども、きちんとしたメンテ、特に災害時の水道の機能確保というところは大事だと思うので、そこは踏まえながら、今後経営的な戦略について策定、検討していきたいなと思っています。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4680【木崎委員長】  よろしいですか。ほかございますか。ないですね。
 以上で水道事業会計の質疑を終わります。
     ────────────────────────────────────

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4681【木崎委員長】  次に、下水道事業会計の審査に入ります。
 直ちに質疑に入ります。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4682【さこう委員】  付属資料の28ページの雨水貯留浸透施設設置事業と、あと、その2つ上の助成の事業も併せてちょっと伺います。雨水貯留浸透施設の設置事業を行ったと思うのですけれども、これを実際に行って、その後、大雨等があったと思うので、そこの効果がしっかり出ているのかというところをまずお伺いしたいということと、あとはちょっと大枠のところなのですけれども、この貯留浸透施設を設置するというところが、基本施策の中では地球温暖化対策の推進の枠の中に入っていますが、市の認識として、気候変動が進んで水害のリスクが非常に上がっている、気候変動により災害がひどくなっていくところに対する対策と認識していらっしゃるのかということで、まず2点お伺いします。

4683【射場下水道課長】  令和4年度につきましては、わんぱく公園のほうに雨水貯留浸透施設をつけさせていただいております。ここ6月の台風ですとか、9月にゲリラ豪雨等がありましたけれども、この北町4丁目につきましては、特に浸水被害等の報告は受けていないところでございます。
 もう1点、この事業自体をどういう視点で見ているのかという御質問かと思いますけれども、こちらはやはり浸水被害の対策という側面と水循環という両側面から、私どもとしては事業を進めているところになります。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4684【さこう委員】  ありがとうございます。わんぱく公園のところは浸水被害がなかったということで、よかったなというふうに思っています。雨がだんだんひどくなっているのは皆さんも体感していらっしゃるところかなと思うので、きちんと進めていっていただければなと思っています。
 あと、すみません、さっきちょっと聞き忘れてしまって、助成事業のところ。これは衛生費かもしれないのですけど、違ったらすみません。助成の件数のところで、予算に対して決算額が結構小さくて、目標としていた助成、これくらいしたいなという件数に満たなかったのか、申請の状況についてお伺いします。
 あと、ここの広報についてどのように行っているのかというところもセットでお伺いします。

4685【高橋下水道課副参事】  2点、予算に対する助成の件数と広報についてということなのですが、新型コロナウイルスの関係で、令和2年度から3年度、4年度と、数字はやはり下がってきています。
 この要因としましては、平成28年度から戸別訪問を始めまして、最初は順調に90件とか70件とか60件とか行っていたのですが、やはりちょっと対面でお会いしてくれなくなったということと、コロナは落ち着いてきた感じであっても、昨今のアポ電詐欺とかそういうことの影響で、なかなかお会いしてくれないという状況があります。昨年度も3,500件ポスティングして、それをピンポンしていくのですけど、実際に会えたのは350件、10%程度となっています。またその中で150件ぐらいが、インターホン越しでは対応してくれるのですが、やはりインターホンから出てこない方はなかなか対応してくれないというのがありまして、そういう結果になっています。
 広報としましては、昔からやっていることですけれども、各地域のイベントに出て、浸透ますとか水循環のことについての広報。市役所でやっているフェスティバルとかそういうところにも率先して参加しているところと、先ほど言いましたビラまきと、あとは戸別訪問なのですけど、ちょっと今そういうことで会いづらくなっているところがございますので、その辺、SNSでも今広報しているところですが、それをうまく利用して、うまく申し込めるような形をつくっていくというところもちょっと検討していかなければいけないなと、今考えております。
 以上です。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4686【さこう委員】  ありがとうございます。コロナなのかなと思ったらアポ電だったということで、確かにもう私もピンポンは基本出ないので、感覚としてはすごく分かるところだなと思っているので、やはり広報の仕方とかは、ちょっと時代に合わせて変えていかなければいけないところがあるのかなということと、あとは、先ほど気候変動のお話をさせていただいたのですけれども、気候変動の対策って、これ以上気候変動が進まないようにするほうの対策と、もう起きてしまっていることに対して対処していくという対策と、両輪でやっていかなければいけないものだと思うのです。
 この雨水の浸透のところに関しては、もちろん水循環ということもあるとは思うのですけれども、都市型の水害を防ぐという観点では、やはり気候変動対策という見方もできるのではないかなというふうに思っていて、そういうアピールの仕方、気候変動はこれだけ進んでいて、水害もすごくひどくなっていてというところで、これは大事だという見せ方を、もうちょっとやっていけないのかなと思うのですけれども、その点、広報の面も含めていかがお考えでしょうか。

4687【高橋下水道課副参事】  気候変動の対策ということでお伺いしました。またその広報をどうやっていくかということなのですけど、数年前からもうそういうことが出ていまして、いろいろ会議とかにも出席しながらほかの自治体とかを見ていく中で、今雨水浸透施設というのをつけたりとか、雨水タンク──雨水タンクのほうが御家庭で利用できるので設置しやすいのですけど、あとはちょっとまだ研究中ということで、グリーンインフラというのが、今進められようとしています。
 お庭みたいな、グリーンインフラといってもすごく範囲が広いのですが、道路のところの植栽の下の部分を改造して浸透しやすくするとか、ただ公園でも緑化するのではなく、またその下の構造をちょっと変えていく。砕石とか軽石とか特殊な材料もあるのですけど、浸透しやすくさせたり、また植物が吸いやすくするとか、そういう技術を推進していきましょうというのがございます。下水としましては浸透させてということもあるのですけど、そういう見た目、きれいなお庭ができるみたいなものなので、地域のコミュニティの場になったり、生物多様性の保全とか、そういういろいろな多方面から環境を。私たちは環境部なので。
 そういうものがありますので、そういうところも研究しながら、今、私どももまちづくり条例の中で、新しい建築物ができてくる中で指導とかを行っているのですけど、今、雨水の浸透域というのは大規模開発は上げていないのですが、そういうものを造れば、そこの対策料を引いてあげるとか、そういうもので民間に進めていくとか、市のほうで大きい道路ってあまりないのですけど、小さなものでも植栽を改造していくとか、そういうことを進めていきたいと思います。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4688【さこう委員】  ありがとうございます。いろいろなことを取り組もうというふうにしていただいているというところで、ぜひ進めていただきたいなと思っています。
 すごく具体的なところなのですけれども、この雨水のところで、市のホームページにもいろいろ記載いただいている内容を拝見しているのですが、雨水の浸透や貯留を進めていますみたいなタイトルで、それを何のためにやっていて、どういう効果があるのかというところがあまり記載がないなというふうに思っていて、ここも例えば、今風水害がすごくひどいということで、自分のおうちだけに対してポジティブな効果があるという小さい話でもあまりないかもしれないけれども、広く見てこういう効果があるのだとか、気候変動も絡めてしっかりアピールを、ホームページの中でももうちょっとしていけるのではないかなと思っています。
 もう一個、地球温暖化防止への取組というページが、これは下水ではなくて、環境政策課さんのほうでつくっているサイトで、あなたができることはこういうことみたいなリストがいろいろ載っているページなのですけれども、例えばここにも、こういう助成がありますみたいなところを出していくとかは可能性としてあるのではないかなというふうに思っていて、今この助成があって、雨水のことで自分でできることがあるとか、市としていろいろ取組をしていると、なかなか下水道のことを自分で調べようとかとあまり思わないと思うので、もうちょっといろいろなところで出していく工夫というのをしていただけたらなと思っています。
 以上です。よろしくお願いします。これは要望です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4689【木崎委員長】  要望でいいですか。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4690【さこう委員】  と思うのですけど、載せることは検討いただけますでしょうか。

4691【大塚環境部長】  大変重く受け止めております。御存じのように環境啓発施設エコreゾートをつくっておりまして、環境のことを知っていただく、市民の方々に環境行動を促していくというところではございますので、市のホームページ等につきましても、今おっしゃっていただいたような工夫をしながら、下水の切り口だけではなく、いろいろな切り口、CO2削減、地球温暖化の削減、いろいろなところから環境に関心を持っていただいて、行動変容につながるような広報に努めていきたいと思います。
 以上です。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4692【道場委員】  下水道に関して、付属資料の31ページなのですが、12番から14番まで予算と決算の差額があって、まず12番は、ストックマネジメントの次期策定に向けた見直し。要するにリスケというか、そういう形でこの差額。2億円ほどあって、これも金額が大きいです。その下は、建設事業、これがまた執行率が低い。45%しかない。これは予定していたものができなかったのかなと。そして14番も、これは委託金というか、負担金ですよね。これも58%しか使われていない。ちょっと大きい乖離が並んでいるのですけど、取りあえず、私は今、自分なりの解釈をしましたが、御確認ください。

4693【射場下水道課長】  まず、下水道ストックマネジメント事業につきましては、令和4年度は、1本、工事費の繰越しを行っておりまして、その関係で下がっているところでございます。
 また13番の公共下水道建設事業につきまして、こちらは道路事業に合わせて下水道管の布設替えを行っていく事業になっておりまして、私どもの工程だけではなかなか進められないところがあって、道路事業に伴う執行額の減というところでございます。
 また14番の区部流入及び流域下水道建設・改良負担金につきましても、こちらは東京都の水再生センターの大規模改修ですとか更新にかかる事業費を、各種負担金として支出しているものになります。東京都のほうから予算措置段階で次年度の要求額を提示していただいて、それを私どものほうで予算化させていただいて、最終的には執行した金額を請求いただくという形になるのですけれども、東京都さんの工事の進捗の関係で、事業費の執行額の差が出ているものでございます。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4694【道場委員】  立場としてはちょっと受け身というか、そういう状態になってしまうのだなというのは、何となくというか、分かりました。とにかく金額が大きいこと、それと下水道というのは、あまり目立たないと言ったら失礼な言い方なのかもしれないけど、でもすごく大事な事業です。ですからそういうことでいうと、私はこの仕事の前なんかは、下水道というのはあまり意識したこともなかったのですけど、実際問題としてはすごく大事な事業だというのが分かって、まさに縁の下の力持ちで、しっかり支えていただいていると感じております。だから頑張ってほしいのです。
 もう一つは、さっきも言いましたけど、お金が結構桁がでかいのです。これは結構大きいところで、おまけに企業会計です。だからここはしっかり見ておかないといけないところなので、一国一城のあるじではないですけれども、しっかりと見ていってください。私もしっかり皆さんが頑張る姿を見ていますので、頑張ってください。
 以上です。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4695【木崎委員長】  よろしいですか。
 以上で下水道事業会計の質疑を終わります。
 説明員交代のため、暫時休憩をいたします。
                               ○午後 4時45分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 4時51分 再 開

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4696【木崎委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、締めくくり総括質疑に入ります。
 なお、締めくくり総括質疑については、1、質疑は、理事者に対して行う、2、質疑は、委員会での議論を大綱的な観点から最終確認する内容にとどめ、新たな論点での質疑は行わないとの取決めが議会運営委員会で決定されておりますので、御承知おきください。
 これより質疑に入ります。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4697【さこう委員】  では締めくくりの質疑といたしまして、これまでにお伺いした中で改めて理事者の皆さんに伺いたいところを、2点お伺いします。
 1つ目が、歳入でもお伺いしたところです。武蔵野市の財政の堅調さが市民税に支えられているということは、冒頭でもいろいろ歳入のところでもお話をさせていただいたのですけれども、歳入をしっかり今後も確保していくために、どんな施策が大事なのかみたいなところをお伺いして、シティプロモーションとか、いろいろなものが複合的に影響していくものですと御答弁いただいたのですけれども、ではシティプロモーションをするのが、具体的に何で大事なのか、どんな効果があると評価しているのか。
 シティプロモーションの結果、人口を増やしたいのか、若い世代に引っ越してきてもらいたいのか、それとも土地の評価額を上げることで固定資産税が上がっていきますというところなのか、獲得したい結果がどこなのかみたいなことをもう一歩知りたかったなというふうに思っています。地方だと若い世代に移住してもらおうとか、ふるさと納税を頑張ろうみたいなのが、今王道になっているかなと思うのですけれども、武蔵野市としてその歳入、特に市税を今後確保していくという観点で、ここに重きを置いていくべきであろう、ここが要になるだろうというところを、市としてどう捉えているかということを改めてお伺いいたします。

4698【恩田副市長】  市税といいますと、住民税、それから固定資産税、都市計画税、この辺が基本的には個人市民税になりますので、やはりその辺の堅調な税収というのが武蔵野市を支えている、担税力というのはそこにあるというふうに認識してございます。
 委員会の議論の中でも、人口推計の問題ですとかいろいろあったと思いますけれども、やはり今のところの市の分析としては、転入者が多いということが、人口がこれからも堅実に増えていくのではないかという推計の下に、今いろいろと計画も練っているという状況でございます。
 何を目的にそういったプロモーションとかをするのかというお話でございます。これはそんな単純な話では多分ないと思っているのです。武蔵野市のブランディングというのを高めることによって、やはり定住者もこの武蔵野市に対しての思いというのも出てきて、税を納めることはよかったなというふうに思っていただくのとともに、逆に言えば、外からの方も武蔵野市に住んでみたいと思っていただくことが、今後の安定的な税収にもつながっていく。
 武蔵野市の場合は大きな企業体がそんなにあるわけでもないので、そういった事業者からの収入というよりは、やはり安定的な市民税、それから固定資産税という形になると思いますので、今後もそういった意味では、ブランディングですとか、それから先ほど来のプロモーションといったことで、対外的にもそういった広報活動を通じて、できるだけ来やすい武蔵野市というようなところをつくっていくのも大事かなというふうに思ってございます。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4699【さこう委員】  ありがとうございます。人口に関しては構成等も変わっていく中で、どう対応していくかというところは大事になっていくかなと思いますが、ブランディングは引き続きできればなと思います。
 最後に女性管理職が少ないことに関して、市にとってリスクだと私は思っているのですけれども、どんなリスクだ、どんな課題だと捉えているかというところと、どう解消していくのか、どこがボトルネックだと思っているのか、お伺いします。

4700【伊藤副市長】  女性管理職が少ないということで、課題ということになりますと、やはり男女両方の視点でそれぞれ施策を考えていく必要があるかなと思っておりますので、そういう意味では、管理職としての女性が少ないというのも課題はあるかなというふうに思っています。
 この課題というか、件につきましては、もともと管理職の登用については、男性とか女性とかということではなくて、その能力や適性を公正に判断して登用しているわけでございますけれども、そうはいってもある程度の人数は必要かなというふうに思っておりますので、ここにつきましては、現在策定中の人材育成基本方針、そして特定事業主行動計画の中でも、女性職員の活躍推進については項目として挙げておりますので、様々検討していきたいというふうに思っております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4701【小林委員】  お願いします。昨年この予算委員会で私がお話ししたことの一つに、経理部で管理会計をしていました、そういう中で問題を隠すのではなく、しっかり問題を経営に知らせることが重要だということを学んだ。武蔵野市にもいろいろな問題があったとしても、ぜひそれはきちんと開示して、それに対応していくという姿勢を市民に見せる、このような対応をお願いしたいというようにお話ししました。
 今日、先ほど副市長のほうから、入札の対応とかについて難しいという率直な御意見をいただいたところ、これについては、私は極めてポジティブに評価させていただいているということを、まず申し上げたいと思います。やはり問題意識ということも都度お話しさせていただいたと思いますけれども、現在の武蔵野市の問題を認識して、それに対してどう対応していくのか、それを市と議会が共有して、それで武蔵野市民の最善の利益を追求する。そういうような協働ができるようにしていく必要があるかなと思います。
 そういう中で、問題については発生時にはいち早く我々に開示していただきたいというようなことも、冒頭ちょっとお願いして、一つは本当に率直にうれしかった、頭が下がる思いもしているということも、正直お伝えしたいというように思います。こういう社会情勢の環境の変化のあるところですから、物価高騰がこれからもまだまだ続くと思います。そういった点について、我々はこういったところを考慮して、市政運営を共に、武蔵野市民のために進めていかなければならないのかなと思っています。
 そういう中で改めて歳出について振り返ったところで、ちょっと確認させていただきたいと思います。今回751億円ですか、支出の状況を見てきました。そういう中で優先順位をつけてみました。いろいろな問題があってなかなか難しいのですけれども、そういう中で私が優先順位をつけたのは、今回やはり入札不調というのも含めて、学校改築に関しての費用。これは全体で932億円。とはいいながらも、2割、3割、もしかしたらもっと上がるかもしれない。このような状況です。この財源というか、これに対する歳出というのはきっちり今後も確保していかなければならない、しっかりやっていかなければならない。このように優先順位を1つずつつけています。
 もう一つは武蔵野市のまちづくり。先ほどブランディングという話も、委員、それから副市長のほうからありました。といいながら、今回、商工費、土木費、消防費でまちづくりについてどのぐらい使われたのか見てみたところ、武蔵野市の顔である吉祥寺駅南口まちづくり事業は、実際2,000万円程度ということになるのですか。商工費には、応援券のところを除くと6億円程度。災害危機に強いまちづくりというところで、消防関連の費用を除くと2.5億円程度。合計、これを足してみると9億円程度ということになります。751億円の歳出から見ると、全体の支出が1.2%。やはりここについては積極的に進めていかなければならない、このように考えています。
 理事者の方にお伺いしたいのは、このような考えについてどのような御見解を持つのか。違うのではないかとか、いろいろな御意見があると。こっちのほうがとか。率直に御意見をいただければと思います。よろしくお願いします。

4702【伊藤副市長】  まちづくりにつきましては大変重要な課題だと思っておりますが、予算の割合でその重みを測るのはちょっと違うのかなというふうには思っております。それぞれに、ほぼ人件費もかかっておりますのでその辺りは外れていたり、今回は応援券のほかにもいろいろな事業もやっておりますが、予算の額で割ると、土地購入が1つあるとどーんと跳ね上がったりしますので、そこの認識は、予算の割合が多いからまちづくりに力が入っているとか、入っていないとか、そういうことではないというふうには考えております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4703【小林委員】  分かりました。そういう意味ではおっしゃるとおりです。額だけでは測れないというところ、もっともだと思いますので、それだけでは測れない。ただ私は、金額だけではないにしても、学校の建設、まちづくり、そして先ほどもちょっと話がありました水道の一元化、こういったところにもそれなりの費用というのが今後必要となることを考えれば、歳出についてのロケーション、こういったところでしっかり財源を確保していくことが必要なのではないかなというように思います。この点についてはいかがでしょうか。
 例えば、まちづくりとかそういったところをもっとやったほうがいいのではないかとか、そういうような考え方、あるいは水道管についても、もう少し財源、基金を積むなのか分からないのですけれども、そういったところは何もしなくていいのか、そこら辺についての何か問題意識とかがありましたら教えてください。

4704【恩田副市長】  御心配いただいてありがとうございます。そのためにやはり基金というものがありまして、委員会の議論の中で小林委員は、吉祥寺のまちづくりの基金は何を目的に、足りないのではないかといったようなお話もありましたけれども、47億円は、取りあえずはまちづくりの基金として、条例に基づいて、目的がある中で、今積み込んでおります。これについても、今後の将来的な事業の展開によっては、もっと積まなければいけない状況も出てきますので、そのための準備はしていると。
 学校施設についても学校施設の基金というのがございますし、やはりおのおのの事業に備えた形での、家庭で言えば積立金です。預貯金があるというような状況をつくりながら、歳出については、当該年度は必要な事項を、その単年度歳入で賄っていきながらやっているところでございますので、重要事項もいろいろとランクづけが必要だろうというお話もありましたけれども、バランスよく対応していきたいというふうに考えてございます。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4705【小林委員】  ありがとうございます。お考えを示していただきましたが、そういう中で、私は歳出のこういったところがもっと優先順位が高いのではないかなと個人的には思うわけなのですけれども、一方で物件費のほうです。こちらは令和4年度179億円、前年対比で8億円の増加。そのうち委託費が、外郭団体を含めた外部機関139億円という形です。これが右肩上がりに増加している。そして光熱水費の負担の増加というのも確認されました。
 そういう中で、私はここの部分をもう少し抑えて、一方で先ほど言ったところにアロケーションを変えていくというのが、武蔵野市がこの先、安全・安心に住めるまちとして、また魅力的であるため、吉祥寺が住みたいまちとして高く評価され続けるためにも必要なのではないかなと思うのですけれども、その点についての御見解はいかがでしょうか。

4706【伊藤副市長】  委託費を含めた物件費が高騰している、上昇していると。これは人口の増加もあり、事業も増えていますので、そのような結果になるのかなというふうに思っておりますが、物件費を抑えるために何をしなければいけないかということについては、事務事業見直しや事業評価をしながら、一定抑える努力はしておりますが、やはり物価高騰や光熱水費もあって、現状の段階としてはこのような数値になっているというふうに理解しております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4707【小林委員】  ありがとうございます。事務事業等を通じて抑える努力をしていただいているということです。それについては認識しましたが、もう一段のより魅力を高めるためのアロケーションの変更というのは、私はあってもいいのではないかなと思いますので、そこについて、来年度予算とかの際には御検討いただければありがたいというところでございます。
 話が変わりまして、保健センターについてちょっとお話しさせていただきました。ここについて4,500平米の増築の必要性。最適化についての議論が尽くされていないというように私は感じたわけなのですけれども、やはり今現在コスト削減を目的に学校の統廃合が議論されている中で、保健センターについて最適化の議論というのがまだ尽くされていないのではないかなというように、個人的には思うのですけれども、この点について、市は計画どおりに保健センターの増築を進めるというままでいいのでしょうか、御所見を伺います。

4708【伊藤副市長】  最適化の意味がちょっと分かりかねましたが、保健センターにつきましてはこれまで様々な経過で検討してまいりました。武蔵野市立保健センター機能充実検討有識者会議等も行いながら、今の形になったというふうに理解しております。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4709【小林委員】  その有識者会議なのですけれども、これもやり取りしましたが、私が認識しているのは、機器の充実ということで、この機能を減らしたりとかそういうような話というのはほとんどされていない、そのように認識しています。こういったところについても議論が尽くされていないと思いますし、学校のほうが最優先とされる、私の中ではそのほうがいいと思っているのですけれども、これがこのままいくというところについては強い疑問を持たざるを得ないということ、何とかその方針についてしっかり考え直してほしい、このように考えていることを要望としてお伝えしたいと思います。
 続きまして、吉祥寺東町1丁目市有地利活用事業についてお伺いしたいと思います。これについては、「食と相談を通して多世代の結びつきと支え合いを地域に広げる場」という事業コンセプトです。このコンセプトの下に進められたということですが、昨今のインフレ等による収益環境等の影響もあったというような御説明もあったと認識しています。応募がなかったという結果に終わっています。
 今後について伺ったのですけれども、今後も同じコンセプトでいくということだったのですが、この事業コンセプトを継続したまま、どのようにすればこの事業が実現するのか、昨日説明いただいてから、全然イメージできていないのです。理事者の方にそのことについて、本当に実現できるのか、どうすればいいのか、何を変えるのか、そこら辺のお考えを伺いたいと思います。

4710【伊藤副市長】  東町1丁目の旧平井邸につきましては、コンセプトはこれまで積み上げてきた議論の経過もありますので、今の段階で食と相談という部分を変えることは考えておりません。今後の進め方については費目の中で担当の課長も説明しておりますけれども、庁内での課題整理、そして関係団体や関係者へのヒアリング等を再度行い、今後の事業についてどう進めるかを検討していきたいというふうに考えています。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4711【小林委員】  ここについては先日お伝えしたとおりでありますが、やはり地元の方のニーズ、地元の方が要望するのは、医療機関的なものが欲しい、看多機とかというのも想定にあったというふうには聞いています。南町にできるので、それがそのままということになるかどうか分かりませんが、地元の方の声を聞いて、そしてそのニーズに合うような事業展開をしていく、こういう選択肢を持っていただきたいということはお伝えしたいと思います。
 続きまして、駐輪場の土地用地購入についてです。この件について、先日ボードを御覧いただいて説明しましたけれども、やはりちょっと4%の増加というのは不要ではないかなというように思っています。今の副市長2名の方も財産価格審議会に出られていたと認識しています。違ったかな。出ていましたよね。そういう中で、限定価格として4%増加したことについての問題意識は持たれなかったのかという点が1つ。
 そして審議会会長、委員の方から、収益還元法による裏づけを取るべきだというような話があったのですけれども、この点について、出席された委員としてその確認はされなかったのでしょうか、御回答をお願いします。

4712【恩田副市長】  私は財産価格審議会の一員でございますので、当日その議論には参加してございました。費目の中でも担当が御説明しておりましたけれども、経過としてはそういうことでございます。私の認識も同じでございます。委員長のほうから御心配事項として、そういった形の裏づけを取れという話も聞いてございますので、担当に確認し、鑑定士のほうから、こういう形での評価については限定を置いて正当であると判断するということは聞きましたので、私はそれで理解したところでございます。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4713【小林委員】  ありがとうございます。ただ先日の説明だと、収益還元法では、要は定量的なのは確認していない、定性的に面積が広がるから、その分だけ収益が増えるというのか、増加するのだという説明を受けて、それで納得したというようなお話だったと私は理解しているのですけど、それで十分だったのでしょうか。やはり定量的な裏づけを取る必要があったというようにも考えますが、いかがでしょうか。

4714【恩田副市長】  もともと限定価格の中で提示されてきた、その鑑定士の評価を、財産価格審議会にかけ、基本的にはそこで賛同を得たというふうに考えてございますので、委員長の定常的な形での一定のどうなのかという疑問はあったのかもしれませんけれども、結果的にはそれで納得していただいているというところは御理解いただきたいと思います。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4715【小林委員】  状況は分かりましたけれども、私とするとやはりここは、定量的な評価が必要だったというように言わざるを得ないところはあります。やはりそういう意味では注意義務というのですか、こういったところが十分だったのかなというようなことは、疑問としてお伝えしなければならない、このように考えています。
 続きまして、将来人口についてお話しさせていただきたいと思います。これもボードで御覧いただきました。20歳代の女性が増えるということでした。先日のグラフでも御確認いただきましたけれども、現在9,000人を下回る8,600人か700人ぐらいだと思うのですが、その20歳代の女性が2040年に1万人を超え、1万440人ぐらいだったと思うのです。このようなことになるのかというのは、ちょっと私は考えられないのですけれども、その点について問題意識等は持たれなかったのかというのを教えていただけますでしょうか。

4716【松下市長】  まずこちらは総括質疑ですので、款別の審査を踏まえて深掘りした御質問をぜひお願いしたいと思います。同じことをお聞きいただいても同じことをお答えするしかできません。
 私どもはあくまで推計です。確立された方法、コーホート要因法を採用し、それに基づいて一定人口推計を行い、また計画づくりをしています。そして計画期間の中であっても、これは推計ですから変わることがある。私たちは1%という厳しい制約の中で、変わったらまた再度推計し直すということで行っているところでございます。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4717【小林委員】  それでは、総論的なお話のほうにということになればと思うのですけれども、そういう中で将来人口推計についてですが、私はもうそもそもこの見通しに強い違和感を持っているわけです。そういう中で、もともとは見直しをお願いしてきました。ただ見直しということはなさそうなので、これはメインシナリオでもいいのですけれども、サブシナリオとして、この人口が今の推計値を下回った場合、そういうようなものを算出していただきながら対応していただきたい、このような対応をお願いしたのです。
 というのは、三鷹市さんの事例も挙げました。必ずしも右肩上がりでない、2040年ぐらいをピークに下がるというような話だったと思いますけれども、そういうコーホート式でも出している事例もあるわけなのです。様々な事業において、パターンA、パターンBというような2通りの影響を示すということは市側もしてくださっている中で、何でこれだけ1つなのだろうという疑問はどうしても払拭できません。何か都合が悪いということはないと思うのですけれども、そういう中で私とすると、やはりこれはもう一つ出してくれてもいいのではないか、それは武蔵野市の職員ならできるのではないか、このように考えますが、御所見を伺いたいと思います。

4718【松下市長】  まず武蔵野市の人口推計に関して違和感を持っているとのことですので、ぜひその違和感の根拠をデータに基づいてお示しください。何となくのような形で言われたり、国が人口減少なのになぜ武蔵野市が増えるのかというだけでは、説得力に欠けます。私どもは先ほども申しましたが、コーホート要因法を用いて、一定確立された方法を用いて人口推計を行っています。
 何種類も持つということは、例えば社人研、国立社会保障・人口問題研究所では、上位、中位、下位という形で3つ出していますが、武蔵野市においても外れています。なので、それぞれ考え方等はあると思いますが、一定確立された中で、しかもこの間ぶれはほとんどございませんので、そこは御理解の上、ぜひ違和感の根拠を明確にお示しいただきたいと思います。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4719【小林委員】  根拠ですが、十分示していると思います。20歳代の女性の推移、それに基づく人口、出生数についてのデータ、そして流出入についても、流入がどういう状況で、流出がどうだ、そういったものも過去これまで議会で示しているはずです。根拠を私は示していると思います。その上でやはりおかしいと思うから、三鷹市の事例も含めて、2通りのパターンをお願いしているわけなのです。
 根拠がないと松下市長はおっしゃいますけれども、私は根拠を示していると思います。ほかの人はちょっと分からないですけど。でもやはりここについては2通り出すのが、市の説明責任としてあるのだと私は考えます。この点についていかがでしょう。市にはそういった説明責任はないとお考えなのでしょうか、お答えください。

4720【松下市長】  逆にその2種類の人口推計を出さなければならない理由についてはお話しいただいていないと思いますので、理由をお示しください。そして、武蔵野市がこの間、第六期長期計画策定時に行った人口推計に大幅な見誤りがあるということであれば、小林委員がおっしゃることは一定理解するところがありますが、この間、私どもが自ら課したルールの中で、ずれがなくきていますので、今の推計を用いています。そして2種類をつくることで、何か二重につくる必要があるとお思いなのでしょうか。その辺り、なぜ2種類をつくらなければいけないかということの理由をお示しいただきたいと思います。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4721【小林委員】  これ以上やっても無駄だと思いますが、私は説明責任を果たすつもりがないのだなというように感じました。問題意識が足りない。非常に残念な思いです。
 そろそろもうちょっと時間もないのでまとめさせていただきますけれども、これまで歳出の状況とかをいろいろ確認してきましたが、やはり今回の決算で一番大きな問題だったのは、今回の決算、そしてこの先として考えても、社会情勢の変化、円安、金利上昇、ウクライナ軍事侵攻など、こういったものによって大きく情勢が変化して、それが市政、市民の皆様の生活に直結しているということだと思います。物価も大きく高騰している。
 やはり今後の問題意識を市長のほうからもお話しいただきました。これについては本当に我々も一緒になって、きっちりと前に進んでいかなければならない、このように感じています。そのためにも、物価高騰による歳出の影響をより一層考慮した、最善の利益につながるような形での運営というのをお願いして、終わらせていただきます。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4722【本多委員】  1点だけお伺いします。今日も教育費のところで、例えば起立性調節障害の話というのをさせていただいたのですけれども、例えばこれは、今やっている健康推進計画等の議論の中でも専門部会の中で出ていて、睡眠と朝食が大事だとか、そういったことが専門家の方々から出ていたりしています。
 あとは、今回は建築指導課のところにちょっと業務の内容を伺わせていただいて、そことこれから学校改築だとか公共施設の更新というところのチェックは大事だとか、あとは、例えば見守り・孤立防止ネットワークの話もしたのですけど、私はこれは、産業振興のところで持っているコミュニティなんかがつながっていけるのではないかなという期待を勝手にしたりするのです。
 こういうような庁内での横の連携だったり新しい組合せとか、そういった広がりというところが、新たな課題解決につなげられるというふうに私は思っているのですけれども、毎年聞いているのですが、そういった庁内の連携の動きについてどう活性化していけるのかといったことについて、最後、お伺いしたいと思います。

4723【伊藤副市長】  庁内連携の話は本多委員から、この決特の際に何度かお話をいただいていることで、私もそうだなと思って聞いておりますが、今、主管者会議も含めて、庁内でかなり議論は活性化して、かなり部間の連携は取れているなというふうに思っています。
 それぞれの事業で、その間をつなぐのって誰かなと思ったときに、やはり理事者だなとは思っています。ですので、新規事業の相談が来たとき等で、これはここの課も関係あるのではないのか、この部も関係あるのではないのかというつなぎは、今意識してやっているところです。庁内の連携会議、あるいは大事な事項については庁内推進本部とかで議論しておりますので、今後も引き続き、そういう庁内連携、横串ということを意識して、仕事に当たりたいと思います。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4724【本多委員】  ありがとうございます。本当にこういうのってある種、上からというとあれなのですけど、トップのところから見たときに、こことここって結構面白いのではないかみたいな、そういう新しい可能性がやはり見えるのって、理事者のところの部分が大きいのかなというふうに思っています。
 ちょっと一方で、全然違うお話なのですけど、そういう連携を強めていくに当たって、一つの切り口は広報になるのかなとずっと思って、広報のこともずっと申し上げてはいるのですが、毎回決特ってそうなのですけど、内容としてデータをかなりたくさん見せていただいて、私たちもそのデータから学ぶことがたくさんある。
 例えば市民の皆さんと一緒に、このデータをばーんと広げて、その意味では、みんなでそのデータに基づいたアイデアを出し合うような。私もこうした意味でごみ出しの話とかもしましたけど、データをきちんと活用する。せっかく取っているのだから、それをどうやって活用するのかというところをしっかりやっていかないと、すごくもったいないというふうに思っているのです。市民の皆さんからも、ではこの量、どこにこのデータがあるのだろうという形で見えにくいと思いますし。でもこういうのをばっと広げて。
 こういうのって長期計画の議論なのかもしれないですけど、もっとふだんからこういうのをぱっと広げて、それをみんなで見ながら、ある種和気あいあいと話をするぐらいの、そこから出てくるアイデアを、みんなでもっといいものにしていくというようなこともやっていけるのではないか、そういうところからの庁内連携みたいなことも、市民を巻き込みながらやれるのではないかなと思っているのですけれども、そういったことについての御見解も伺いたいと思います。

4725【伊藤副市長】  広報につきましては、チラシの話も中で出ていましたが、今、転入者、妊婦健診、あるいは成人式、多過ぎるのです。もうこれ以上は入りませんという感じで、学校でのチラシ配布もそうです。コミセンもそう。データではなくて、紙ベースのチラシはなかなか苦戦しております。今データの話、データを持ち寄ってそれで議論を深めるというのは今後必要だと思いますので、それは御意見として承って参考にさせていただきます。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4726【浜田委員】  ではよろしくお願いします。教育の部分で、この点検及び評価報告書のところから様々質疑をさせていただきました。これは毎回報告書を頂いていますし、すごく教育関係の方も頑張っていらっしゃるというのは十分承知をしていますし、評価もしております。
 その中で最後に、有識者の方がいつも毎年、総評、講評されていると思うのですけれど、先日、講評なので悪いことは言えないですよねと教育長に言ったら、そんなことないですと言われていましたが、その講評の中でも、市長に負けず劣らず、「教育長と話そう!スクール・ミーティング」。教育長も頑張っているのだなというふうに評価もされておりますし、そうやって自ら取り組んでいらっしゃるというのは認識をさせていただきました。
 その中で、先ほど教育のところで、特別支援学級・教育のことで改めて取組だとか、様々認識をさせていただきましたが、特別支援学級の保護者の方からの御相談で、中学校へのスクールバスの御相談が以前からあったというふうに答弁をいただきました。他の委員も様々質疑をしていましたけれども、一人一人の現状は違うと思うのですが、私も御相談いただいて、小学校はやっとそこに通うようになったけれども、中学になってそのスクールバスがないと、不登校になってしまうというような御相談もいただきまして、本当に早くからスクールバスには取り組んでいただいているというふうには認識をしましたが、個々の教育的ニーズに応じた支援、スクールバスの必要性について、教育長はどのようにお考えですか。

4727【竹内教育長】  特別支援教育に限ったことではないのですけれども、個別最適な学びということも言われていますし、個々の教育的なニーズというのがそれぞれのお子さんにあると思います。先ほど来教育費の中での議論もあった中で、制度としてのありよう、これもやはりそれぞれの制度には目的がありますから、その制度と、それからその個別のお子さんのニーズにどう対応していくのか。これは一人一人のお子さんに向き合っていくというのが、教育の中でもとても大事なことだと思っていますので、制度としてはこういうことです、その中でどういうふうに個別のニーズに向き合っていくのかというのは、現実にそれを受け止めるのが学校ですから、その中で合理的な配慮という考え方の中で対応していく要素もあると思っています。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4728【浜田委員】  ありがとうございます。合理的配慮、だから一人一人のニーズに合った支援をお願いしたいと思っていますし、予算のこともあると思いますので、そこは教育長の柔軟な判断だと思いますので、要望させていただきたいと思います。
 最後に市長に伺いたいと思います。今回もコロナ禍の先を見通すことは本当に大変難しくて、予算等も大変だったというふうに資料のほうでは記載がありますけれども、その中で不用額が7億5,000万円ほど前回より増えたという報告もありました。
 でも、それを受けて6回の補正予算を計上して、物価高騰への支援をもう本当にしていただいて、くらし地域応援券第3弾、何度も言いますけれども、経済支援の取組が本当に好評だったと思っていますし、市民の皆さんから、現場で助かった、この物価高騰で本当にありがたかったというお声をたくさん伺いました。こういった全市民の格差のない取組というか、何度も言いますがベーシックサービスという取組について、今後の取組について伺いたいと思います。

4729【松下市長】  くらし地域応援券、1回目と2回目は、コロナ禍のコロナ対策という意味合いで行いました。3回目はもうないかなという思いもあったところでございましたが、こちらのほうはコロナ対策に加えて物価高に備える形で、また議会からも様々御要望もあり、第3弾も実施した次第でございます。
 やはりこの取組で私がこだわったのは、公平で公正にひとしく、在住市民の皆様にお届けをして、かつ市内の事業者の皆様が、その応援券を用いたお買物によって売上げにも貢献するという、両方が、市民にとっても事業者にとってもプラスになる取組であるという認識を持っています。様々このコロナ禍や物価高という困難を乗り越える上で、市民の皆様や事業者の皆様、また議会の皆様と市が、共に力を合わせて取り組んでいくことが非常に重要であるということを、これまでの取組からも思っております。今後もそのようにしていきたいと思っています。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4730【浜田委員】  ありがとうございます。心強いお言葉をいただいたと思います。本当に堅実な財政運営を心がけていただいて、市民にしっかり寄り添った市政運営をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4731【深田委員】  本日は冒頭に、公益財団法人武蔵野健康づくり事業団の人間ドック事業が付属診療所であるということに対して、医療法7条に基づくものだということを副市長から御答弁いただきました。人間ドック事業は、本市においては健康増進法ではなかったですね。診療所とは、公衆または特定多数の人のため、医業または歯科医業をなす場所という定義でございます。本市におきましては、この医療法7条に基づいて、非医師、医師でない者により開設されました、ベッドを持たない診療所ということでございました。
 関連しまして、この健康づくりセンターのほうも、医療法に根拠を置くというようなお話を伺っておりますが、まずは確認させていただけますか。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4732【木崎委員長】  間違っていないかということですね。

4733【伊藤副市長】  健康づくり支援センターは健康づくり支援センターで、特に診療所ではございません。ちょっと質問の趣旨が。もう一度御質問よろしいでしょうか。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4734【深田委員】  要は、人間ドック以外の機能の部分についてはどのような設置法になっているのですか。

4735【伊藤副市長】  健康づくり事業団自体は、委員が御指摘のとおり、全体が医療法第7条の施設ではございません。ですので、設置自体は特に法に設置されて全体をということではございません。診療所の開設の部分は法の7条によるものというのは、最初の説明と一緒です。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4736【深田委員】  時間がもったいないのですけど、結局医療法7条に基づく施設であることに間違いがないということですね。分かりました。このたびの保健センターの増築は、すなわち医療法7条に基づく医療機関の増設と言ってもおかしくないかなというふうに思います。医療法ですから。医療法に根拠を置く施設が増築されるわけです。
 翻って市の委託補助金は2億7,000万円ほど、公益財団法人武蔵野健康づくり事業団に令和4年度は委託をしています。決算額を見ますと経常収益として2億7,200万円、そして経常費用は2億7,600万円、結局トータルとして400万円の赤字の事業体であるということが明らかとなりました。
 この事業団は、平成31年3月に武蔵野健康づくり事業団第二期中期計画というのを策定しています。その中で、この機器を購入するに当たっては減価償却費の費用が大変厳しい、これを市に求めたい、協議を求めたいというぐらい、大変困窮した状況が見てとれます。実際のところ、この経営困難というのは解決できるのでしょうか。

4737【伊藤副市長】  健康づくり事業団につきまして、総括的に答弁をさせていただきます。全体としては、市の財政援助出資団体ですので、年に数回の団体とのヒアリング、そして所管部長からの指導監督を行っております。そういう中で、市長と理事長との意見交換等もしておりますけれども、事業団の課題等については認識をしているところですが、そんな中で事業団のこれまでの担ってきた役割、そして今後の保健センターの中での事業団の役割について、引き続き市としても十分指導監督しながら進めていきたいというふうに考えております。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4738【木崎委員長】  深田委員に申し上げます。総括質疑でございますので、款別のところの抜けていた部分を朝に御回答はいただきましたけれども、その辺りは踏まえていただいて、大綱的な観点での質疑というふうにできるだけしていただきますようお願いいたします。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4739【深田委員】  委員長におかれましては、この保健センターの改築に当たりまして、人間ドックがどのような法的根拠に基づくのかということを、委員長のほうから御指摘いただきましたことに心から感謝を申し上げております。
 では次に、陥没事故の件についてお尋ねをしました。その際に、事業者であります株式会社レーサムとの間で、協議がまだ整っていないということでございました。今後引き続き協議を行っていくと。既に4,200万円近くの費用がかかっているのだということが、過去の議事録からも明らかになっています。この4,200万円かかっている費用につきまして、令和4年度の決算の中でどのように処理をされたのでしょうか。

4740【恩田副市長】  決算の中では4,200万円については、ちょっと細目は今お答えできないのですけれども、基本的に支出をしていますので、それについては恐らく事項別明細の中には表記されているというふうに私は思ってございます。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4741【木崎委員長】  よろしいですか。分かりますか。

4742【恩田副市長】  すみません。令和4年度につきましては、破損した下水道の施設の本復旧のための実施として、本復旧工事費435万5,368円、これを支出しているという形で決算のほうでも明記しているところでございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4743【深田委員】  トータルでの4,200万円というのはどのような処置になったのでしょう。それと下水の破損は、要は損金計上したということでございますよね。そもそも今後この問題について、どこに責任があるのかということを協議していく中で、損金計上してしまってよいのかという問題があると思います。それにつきましては、監査委員や公認会計士等の助言を得たのかどうか。損金計上してしまうと、その年度で終わってしまうのです。この中で費用として計上されて終わってしまうわけです。その辺の御所見についてはどのように専門家の助言を得たのか、教えていただけますか。

4744【恩田副市長】  すみません。今お話ししたのは、損金として計上してございません。申し訳ございません。していないです。こういう形で令和3年度、令和4年度として発生しているという内訳は、当然のことながら市のほうでは持ってございますけれども、支出計上は、欠損ではなく、支出として計上していないというところでございます。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4745【木崎委員長】  支出はしているという。

4746【恩田副市長】  すみません。欠損ではなく、支出として計上してございます。(「支出と計上してしまったのですか」と呼ぶ者あり)支出として計上してございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4747【深田委員】  支出として計上するというのは、どこの費目に入れたということですか。要は、後で訴訟なりなんなり協議をする中で。ではちょっと説明してください。

4748【恩田副市長】  すみません。事業者にもお支払いしている額でございますので、下水道事業会計のほうで、先ほどの435万5,368円、こちらを支出しているという状況でございます。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4749【木崎委員長】  4,000万円を超える支出があったかと思うのですが、それ以外は。金額というよりも、どこへ支出したというのは特に。ちょっと金額が細かいので、大綱と言うとちょっとあれですけれども、金額が分かればそうですが、どこへ支出したというのはせめて御回答いただけないでしょうか。

4750【恩田副市長】  ちょっと款項目のほうは申し訳ないのですが、今調べてございますので、そちらのほうで。もう事業者に対して支出してございますので、支出計上しているという形になります。ですので、先ほど言いました、水道は水道の事業会計のほうで令和4年度の部分で、暫定的に復旧された水道施設を本復旧するための実施として1,072万4,000円、こちらを計上してございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4751【深田委員】  結局経費として計上しているということですよね。そういう会計処理でよいということですか。今後何らかのやり取りが発生して、市側でない、責任は相手方にあるというふうになったときのその費用弁償については、会計上どのように処理する方針になっているのですか。

4752【恩田副市長】  企業会計のほうは基本的に、支出はしていますけれども、まだ欠損金として確定していないので、確定次第未収金として請求するという形になりますので、相手先の請求が、協議した相手になるという形でございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4753【深田委員】  下水道会計は企業会計ですから、そういった形が通常です。一般企業もそうですから。ですけれども、ほかのものに関してはどのように処理をされたのですか。

4754【恩田副市長】  あともう一方は、水道事業でございますので、公営企業会計でございます。同じ処理でございます。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4755【深田委員】  これは決算委員会なので物すごく大切なことなのです。要は、調査費とかいろいろなところに4,200万円という議事録が残っているのです。水道と下水以外にも、当然調査費だの何だのいろいろなものがかかっているわけですよね。それにつきましてどのような会計処理を行っているのかということをお伺いしています。

4756【恩田副市長】  一般会計のほうの調査費及び道路管理者が事業者に対して支払った分。事業者というのは、要は陥没を舗装復旧した分。こちらについては支出してございますので、そこで一応歳出として計上してございます。ただ、今協議を進めてございますので、協議の結果によって、成立すれば、その4,200万円については歳入として支払っていただくという形になると思います。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4757【深田委員】  分かりました。ではお話が決着した暁にはきちんとした会計処理が行われる、議会に報告が行われる、そういうことですね。よろしくお願いいたします。
 それでは、人口推計の件なのですが、小林委員が一生懸命やっていただいているところですが、ちょっと私は別の視点で心配しています。これまでもお話ししましたように、武蔵野市は人口13万人、そして離隔を取ったまちづくりということを一定大切にし、それを武蔵野市のまちづくりという言葉で呼んできました。今後、この都市計画図にあるように、様々な土地利用の明細がこの地図から明らかになっていく中で、おおむねこういうところには開発が進むであろうというところを見越しての人口推計であるということも、お話を伺いました。
 そうしますと、例えば吉祥寺本町3丁目の7、それから東町1丁目の11、いわゆる低層住宅地であったところの土地を買い求めて、1つの大きな開発を行う。こういったことにより、3階建て、もしくは5階建ての建物が現在建ってしまっています。まさにその北側にいらっしゃる皆様にとっては、日影の問題。いろいろそれこそ上から見えてしまいますから。こういった問題もありますので、まさにこうした開発を許容していく、規制を緩和していくというまちづくりについては、全市民的な議論が私は必要ではないかと思います。はっきり申し上げれば、人口が増えることを前提とした、見通し行政になっている。これを計画行政と呼べるかどうかはちょっと疑問が残ります。
 おととい面白い報道をテレビがしていました。二十歳代の女性の家賃はおおむね5万円だそうです。お風呂とトイレがついている物件を吉祥寺で探したところ、なかった。日野市まで行かなければ住めない。こういう番組があったのです。これは事実だと思います。こうした話が先ほどの小林委員の指摘につながるかと思います。人口が伸びることを前提とした、まさに人口増加頼みのまちづくりは、計画行政と呼べるかどうか分かりませんが、大変私も疑問を持っておるということ、そしてこれも全市的な議論にしていくべきではないかと思います。
 健康づくり事業団の保健センターの増築についても、一部のアンケートを取るだけではなくて、全市民的に、1,400名しか利用していないというこの人間ドックの状況を、しかも市が3億円近い事業費を投入しても赤字であるという現実も、ぜひとも全市民的な協議としていただきたいと思います。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4758【道場委員】  大綱的にお話をします。今回のは令和4年度の決算ということですから、よくよく考えてみれば、令和2年から起きたコロナ、これがちょうど令和2年、3年、4年と3年間来て、簡単に言うとコロナの棚卸しというか、そういう位置づけかなと私は思っていました。要するに大きな環境が変わるということで、そういうところかなと。
 ちょうどこの令和4年度の予算を組むときに、当時の副市長はレジリエンスという言葉を使われて、どうやってしなやかに戻していくかという話をされていました。ポリオや天然痘の話もされました。これは撲滅した感染症です。それ以外の感染症は撲滅されていません。そしてこのコロナも、扱いは変わったけれども撲滅されておりません。しかし扱いが5類に変わった以上は、社会も当然変わっていくわけで、そのレジリエンスという言葉がありましたけれども、この辺りのことはこれからどう捉えて意識していかれるか。要は、決算で1回これで勉強した。コロナからいろいろなことを学んだと思うのです。どういう意識をされていくか、まずは御答弁をお願いします。

4759【伊藤副市長】  コロナの総括ということでよろしいですか。コロナも3年間、この間これまで5回の対応方針をつくって、まちと市民の暮らしを守るという形で、いろいろな様々な事業に取り組んでまいりました。
 コロナで分かったことって幾つかあったと思うのですけど、我々としましては、まず商業者への支援については、この間、緊急事態宣言、そしてその後もまち場に出て、これまでは商工会議所とか商店会連合会中心に意見交換等を行ってまいりましたけれども、この間はそれぞれ1事業者1店舗ずつヒアリングをして歩いて、まち場の状況というのがよく分かって、様々な事業を展開できたかなというふうに思っています。これにつきましては、今策定中の次期産業振興計画にも生きてくると思っています。
 またセーフティネットとしての役割、こちらにつきましては、コロナ感染当初から財援団体である福祉公社を中心とし、介護事業者等とも連携を取りながら、様々な場面で介護事業者等を支援してまいりました。ここの中では在宅介護支援センターがワクチン接種のサポートをしてくれたりとか、様々な場面で市の事業に協力してくれて、そこを中心的に担ってくれたのが財政援助出資団体だということで、財政援助出資団体の役割というのも改めて感じたところです。これは、コロナの接種会場としていち早く場所を提供してくれたところも、その一因だったかと思います。
 コロナで何が進んだかというと、一番進んだのは市役所内部的に言いますと、ICTの活用が圧倒的に進んだというふうには思います。オンラインによる会議や、窓口相談も一部ではやっているのですけれども、オンラインによる相談とかも進んでまいりました。ここは止めることなく、今後も進めていきたいというふうに思っています。
 何より、市の職員がスピード感を持って柔軟に対応するレジリエンスの姿勢が非常にあったなというふうには思います。ワクチン接種もそうですし、自宅療養者支援センターもそうですし、定額給付金でAI−OCRを使った取組なども行いましたし、そういう部分については今後とも生かしていきたいなというふうに思っています。
 あとは財援団体についてはもう一度振り返りをしてほしいということで、この夏の財援ヒアリングでは皆さんのところに言いましたので、そこはまた順次ヒアリングをしていきたいと思いますが、このコロナをポジティブに捉えて、いろいろ事業展開を今後進めていきたいというふうに思っております。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4760【道場委員】  まさにそう、レジリエンスなのです。いろいろなことを学んで。先日所管の部長からは、縦割りではなく横のつながりでも100回以上のミーティングをしたと。それも間違いなくスキルアップにつながっていると思います。今後いろいろなことで生かせると思います。我々も正直な話、同じ方向に向かって、こういういろいろな問題に対して取り組んできたと思っております。
 そこでなのですが、我々は二元代表制の一翼というか、片方に立っているわけなのですけれども、私はいつも考えているのは、歩いている方向は同じだと思っております。いろいろな問題を解決して、市民サービスの向上、要するに市民の方々への幸福をつくろうということを一生懸命頑張っているわけです。どうしてもポジションが違う。我々は監督する職務とか、いろいろそういう指摘とか、大変苦しいというか、逆に言うとつらい思いもしているのですけれども、いずれにしても方向は同じ方向に歩いていると思っております。たとえ平行線であろうが。
 その中で今回の決算の中で、私は非常に残念な答弁がありました。今までは、所管課の方々とは非常に情報を密にして、お互いに不足するものはないように、連携していろいろなものを解決してきました。例えば道路の穴を埋めてもらったり、標識を変えてもらったり、トイレを直してもらったり、喫煙所を造ってもらったり、公園を造ってもらったり、情報の交換を行いながら、一生懸命連携してきました。そういう点では、私は今回非常に残念な答弁があったのは、聞かれていないことには答えないと。これは一体何だろうと非常に私は悲しい思いをしました。
 先ほど言いました。たとえポジションが違っても、私は同じ方向に歩いている意識があります。そういうことにおかれまして、組織運営、例えば、今具体的に言いました、市民の方々へのサービスの供給、市民の方々への幸福をつくるということでは、歩いている方向は私は同じだと思っているのですが、この考え方、そして、それだったら情報を共有して、お互い協力して、共働、共に働くという私の意思が間違っているか、御確認ください。

4761【松下市長】  私はちょっと聞き間違えたのか、今一番残念だったと道場委員がおっしゃった中に、聞かれたことには答えないという答弁が残念だったとおっしゃいました。(「聞かれたことしか」と呼ぶ者あり)聞かれたことしか答えない。そのように受け取られたのだろうなというふうに思いましたが、質問いただいたことに正確に答えるのが答弁として重要だと思っています。
 質問いただいたこと以上のことを答えるというのは、これはやはり、ストレートに聞かれたことをお答えするのが誠実な答弁だと思いますので、そこがお怒りの源泉であるならば、委員会ですから、その後、他の委員の方が、あの部分で聞いていないけれども、この部分はどうなのだと聞いていただければいいのではないかと思いますので、そこの怒りの源泉の部分が少し分かりかねるのですが。
 私もかつて議員をしていましたので、議員というのは、それぞれの信念や行動に基づいて質問力を磨き、質問を通じて答えを引き出す。それも議員一人一人の個性やお力だと思いますので、その集合体が委員会であるならば、委員会として、その中で見いだす答えと議員個々が引き出す質問からの答えというのは、あってしかるべきではないかなと思いますが。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4762【道場委員】  当日の中継は既にインターネットに上がっていましたので、何度も確認をしました。それは結構です。そういうことでしたらそれで結構なのですが、私はさっきも言ったのですけれども、同じ方向に歩いている人間としては、そういう過不足というか、少なくとも不足のないほうがいいのかなと。それはだって、早く解決しますから。私はそういうつもりで言ったわけです。
 さっきも言いました。今までいろいろなことが実現できました。それはいろいろな、ここは気づいていないかなというようなところも連携を取ったわけです。そうやって信頼関係をつくっていったわけです。私は今までそうやって仕事をやってきました。そういうことにおいては、私の一感情かもしれませんけれども、非常に残念に思っております。いずれにしても、聞いたことしか答えられないというのは、それはやはり不親切です。私はそう思っております。いずれにしてもこれに関しては、市長がそういうお考えなら仕方がございませんから、それは、はい、そうですかということです。私はそうは思いません。
 次の質問に移ります。質問というか、大綱的な話です。一番肝腎なところなのですけれども、聞いてください。今回のいろいろな社会情勢の変化というのは、もちろんコロナは大きいのですけれども、この行政側の事業推進の中で決定的だったのは、これは繰り返しの話になりますが、大綱的な捉え方として、大きい計画の端緒、一番最初の話として、やはり学校の入札不調があったと思います。これは途中のプロセスの話は省いたとしても、具体的に言えば、市民サービスへの毀損が起きているわけです。要するに、一中は8か月遅れる、そして井之頭小学校は1年遅れる、これは最初の計画が狂うわけだから、明らかに最初の計画に対しては失敗なのです。
 いつも言います。失敗に対して、きちんとそれをどこがまずかったかと、失敗と受け取って分析して直す人は、必ず次は向上するのです。だけど失敗の言い訳をすれば、言い訳をつくるだけの人間になってしまうわけです。組織であってもそうです。そういうことでいうと、今回の一中の件においては、いろいろ学習もされたと思うのですけれども、大きい話として言えば、学校の建て替え、また公共施設の建て替えがずっとあります。こういうことがまず起きたことを、どう生かそうか、そこに対しての御答弁をお願いいたします。

4763【恩田副市長】  公共施設の管理計画に沿って、あるいは学校施設の基本計画に沿って事業を進めていくことが、我々としては一つの大きな今後の戦略であることは事実でございます。それはもう当然、議会の皆様方と共有しているというふうに思ってございます。
 その上で、今般の入札の問題、これによって計画が遅延したというような形での結果を生んだことに対してはどうなのだという判断とともに、これをどう捉えて今後生かしていくかというお話だと思いますけれども、先ほども申しましたとおり、ここでのいろいろな入札の問題、特に大きい物件です。様々な物件がある中で、恐らく入札率というのは9割を超えているような状況であることは事実だと思うのです。
 恐らく95%ぐらいは、件数的には落札されているのだと思うのですけれども、問題はこの大きい物件がほかの状況との中で、要するに社会状況、需要、いろいろなデベロッパーの問題等がある中で、どう判断していったらいいかというのは、先ほども言いましたとおり、非常に難しい問題もありますので、当然横串を刺しながら、庁内でのいろいろな議論を経る必要性もありますし、また新たな手法をどういうふうに考えていくかということも考えなければいけないと思ってございますので、一中のああいった落札できなかったという事実を、やはり今後の公共施設の発注行為の中でもしっかりと捉えて、滞りのないような形での対応をしたいとは思っております。

道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

4764【道場委員】  先ほども副市長からは答えをいただいていたので、大方分かっているのですけれども、それをしっかりと担当者レベルまで落とし込んでいただいて、しっかり学習に生かすというか。私も所管の課長とは、ずっとこの後続くので、今回ここでどういうことが起きたか、きちんと棚卸しをして対策を練ってくださいという話はしていました。しっかりとそこはお願いしたいところです。
 当然積算基準とか、公のものですから、根拠がないと動けないというのは分かるのです。だけど、いつも言っている不確実性の時代ではないけれども、もう想像もできないことが起きている以上は、それはそれなりの対策を何らか打たなければいけない。当然コンプライアンスはそうですけれども、サウンディングの方法にしたって、いろいろな情報を集めて、しっかりと対応をお願いしたいところなのです。この不確実性の時代、今後の市政の運営に当たっては、やはり社会情勢の変化をしっかりさらに見ていただいて、当然物価高騰も起きますし、いろいろな歳出の出し方とかもあるので、しっかりと考えていっていただきたいと思います。
 とにかくこの3年間で、皆さんすごく訓練されています。我々はスキルドワーカーになっているのです。その中でその知恵をどうやって生かしていくか。横串の話もされていましたけど、斜め串でもいいではないですか。ありとあらゆるものを総動員して、しっかりと対応していっていただきたいと思います。これは私の最後の要請です。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

4765【西園寺委員】  令和4年は、ウクライナ侵攻から始まった物価高騰ということが、本当にコロナに引き継いでというか、続いて、大きな課題だった。この決算委員会の中でも、それへの対応ということで、あちこちで話が出たと思います。
 それで、今の道場委員の話にもつながるのですけれども、学校など公共工事の入札不調ということについては、率直に言ってやはりなかなか厳しい状況にあって、この後もゼロにするということは難しいのだろうというふうに私は思っているのです。その点、先ほども話があったのですけど、大変難しい、厳しいという率直な言葉があったのですが、やはり入札不調は多分ゼロにできないと私は思います。そこはいかがでしょうか。

4766【恩田副市長】  ゼロであれば一番いいのですけれども、競争入札という制度を取る以上は、なかなかやはりこちらの要求した額で落札される、そういう話にはならざるを得ないと思っています。それで我々も、認められた予算の枠の中で事業執行しなければいけませんので、その中で、では仕様を落とすのかというお話も出てきます。仕様を落とせば市民サービスに影響が出ます。
 そこのバランスを取りながらやるのですけれども、我々が発注した時点では、市民サービス向上のために、皆、職員も全力を出して計上してございますので、自信を持って出しているのですが、それがなかなか事業者さんには伝わらず。伝わらないというよりも、経営的な問題で受け取れないというお話になります。ですのでそういう意味では、ゼロにすることというのは、もう難しいというよりは、不可能だろうなとは思ってございます。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

4767【西園寺委員】  分かりました。また、特に武蔵野市だから嫌がらせしているとかということではなくて、やはり優良な事業者さんをいろいろな自治体の工事で取り合いになっているという状況、これはもう受け止めざるを得ないのだろうというふうに思っております。
 先ほどのやり取りの中でも、事前のサウンディング調査に力を入れるというのが、一つの解決策だなというふうには受け取ったわけなのです。それはぜひやっていただきたいわけなのですけれども、事前に民間事業者さんの、言ってみれば相手の顔色をよく見なくてはいけないということになってしまって、それが一つ間違うと、2年前に府中市でもあったような、官製談合のような、非常にこれこそ武蔵野市にとっては恥ずかしいというか、市民には絶対にお叱りを受けるような、そんなことにつながりかねないわけでございまして、本当に御担当の方々には神経をすり減らしてやっていただくしかないなと。
 でもやはり総合的に、市民の皆さんに納得していただける。しかも不確実でなく。公の役割は、確実な部分を確実につくっていくということだと私は思いますので、そこは今回の決算審査を踏まえて、来年度の予算組立てや事業執行に当たっていただきたいと、そういうふうに心から願っているのですが、その点について御見解をお願いします。

4768【恩田副市長】  全力を尽くさせていただきたいと思います。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4769【木崎委員長】  よろしいですか。
 以上で締めくくり総括質疑を終わります。
 以上をもって、一般会計歳入歳出決算、3特別会計歳入歳出決算、水道事業会計決算及び下水道事業会計決算の質疑を終局いたします。
 ここで暫時休憩をいたします。
                               ○午後 6時10分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 7時05分 再 開

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4770【木崎委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより討論に入ります。

本多夏帆
本多夏帆
ワクワクはたらく現職

4771【本多委員】  今回も決算ありがとうございました。今日は手短に。
 初めにお話をしたように、利用できていないとか、サービスを知らないとかということがある場合には、やはりその広報の部分だとか、使いにくさというところがあったりするのではないかなということを、今回テーマにさせていただきました。大きな話題性のあるようなことをするのももちろん大事だとは思うのですけれども、例えばLINEの設定一つでごみの分別がしやすくなるといった、ユーザー目線での、目の前でやっていく地道な取組というのも即効性があり、とても大切なことだというふうに考えています。
 毎年のように様々な新規事業なども行っていただいていて、事業の充実や必要性は当然あるというふうに考えておりますけれども、一つ一つの事業の精度を高めるということ、そして広報によって事業の効果を高めるといったようなこと、コロナ禍ではなかなかそういった余裕もなかったのではないかなというふうには思いますので、ぜひこれからそうした小さな目の前の部分ということに対して着目して、さらなる事業の取組というのをお願いしたいと思います。
 結論を最初に言い忘れましたが、ワクワクはたらくを代表して、全ての決算に賛成の立場で討論をいたしました。今回も様々勉強させていただいて議論させていただき、ありがとうございました。

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

4772【さこう委員】  5日間本当にお疲れさまでした。みらいのムサシノを代表し、全ての決算に賛成の立場で討論いたします。
 去年、2022年度はコロナ禍3年目で、自宅療養者支援センターとかワクチンの接種というコロナ対応が継続する中で、ウクライナ侵攻が起きて、エネルギー価格ですとか物価の高騰もあって、非常に苦しい1年である一方、やはりコロナの流行というのが少し落ち着いてきたことから、イベントが再開されたりですとか、気候市民会議の開催もそうですが、明るいニュースもたくさんあり、新しく始まった事業もあり、大きな効果があったというところも、質疑を通じて分かりました。また、個人の市民税の歳入が増えたというところで、本当に市民の方々の頑張りに支えられた1年でもあったなというふうに考えています。
 一方で福祉総合相談窓口ですとか、生活困窮者の自立支援事業など相談事業においては、複雑かつ多様な課題に直面する方々の支援にも、本当に多く取り組まれてきていらっしゃるということで、格差の拡大、二極化というところも今後大きな問題になっていくだろうと感じております。相談事業等に関しては、様々窓口を設けながら、きめ細やかに対応いただいていることを高く評価しております。
 また、2日目の人件費のところで私自身も超過勤務のことなどを質問しましたが、本当にほかの委員を含めて、多くの方から市職員の方の働き方について質問が出たというところは、コロナ対応とイベントと重なってくる中で、非常に働き方という面でも大事な年だったのかなというふうに感じています。市職員の皆様と関係団体の方については、必要な人員配置ですとか超過勤務の削減など、引き続き、安心して働き続けられる環境づくりに取り組んでいただきたいなと思っております。
 今回、私自身初めての決算でしたが、執行部の皆様におかれましては、一つ一つの質疑に真摯に御答弁いただけたことを感謝申し上げます。今回の決算審査で質疑を通してお伝えしたこと、前向きに御答弁いただいたこと、ぜひ今後の市政運営や2024年度予算に的確に反映していただきたいと思います。
 職員の皆さん、関係者の皆様の御努力を高く評価し、2022年度の決算へ賛成の討論といたします。今後も心身の健康を第一に、ますますいいお仕事をしていただけることを期待しています。ありがとうございました。

浜田けい子
浜田けい子
市議会公明党現職

4773【浜田委員】  大変に御苦労さまでした。お疲れさまでした。市議会公明党を代表いたしまして、令和4年度決算の認定に対し、賛成の立場から討論いたします。
 コロナ感染症が確認されてから3年、令和4年度もさらなる感染拡大で自宅療養者が急増し、その対応に本市では、ワクチン接種事業はもちろん、高齢者支援のレスキューヘルパー事業の拡充や自宅療養者への食料品等の支援等の対応で、市民生活を守っていただきました。予期せぬコロナウイルス感染症対策においても、武蔵野市独自の支援ができた要因の一つには、財政力があるからこそです。心配していた歳入の根幹となる市税は、都市計画税率2分の1の軽減の終了と給与所得者の納税義務者の増加、担当課のきめ細かな対応で、令和4年度も増収となりました。
 コロナ禍の先を見通すことは難しく、6回の補正予算を計上していただき、物価高騰への支援をはじめ、くらし地域応援券第3弾の経済支援の取組は、柔軟な対応と判断を生かし、好評でした。そして、感染防止対策を徹底した上で事業も継続していただきました。
 今後とも堅実な財政運営を心がけ、決算特別委員会での様々な意見や要望を参考にしていただき、市民に寄り添う市政運営をお願いしたいと思います。詳細については本会議場で述べさせていただきます。
 最後に、執行部をはじめ職員の皆さんが、市民の命と暮らしを守るため奮闘してくださったことは高く評価いたします。本当にありがとうございました。

深田貴美子
深田貴美子
日本維新の会武蔵野市議団現職

4774【深田委員】  日本維新の会武蔵野市議団を代表しまして、令和4年度の一般会計の決算は認定がしかねます。そしてほかの会計については認定をいたします。
 理由の1つ目は、行革が見られなかったということです。今後人口推計、増加するであろうという見込みの下に財政計画をおつくりになっておりますが、大変厳しい状況だという御答弁がありました。であるならば、まずはきちんと身を切る、行革をするべきではないですか。
 質疑を進める中で、保健センター、健康づくり事業団は、赤字を出しながら、市の委託、補助を受けて、これからも活動を続けていく。何と加えて増築を行うと。しかもその設置根拠が医療法であることが分かりました。今後の展望がきちんと情報共有されない中で、まさに外郭団体の行革は必須であります。またCIOの貢献が見られず、2025年問題、DXの具体的な成果と進捗が見られませんでした。これも行革に関わる問題であります。
 それから市民意識調査を見ますと、市民ニーズと大きな乖離があることも指摘申し上げました。1番は自転車対策。2つ目は、私が今申しました行財政改革であります。そして災害対策。4つ目が高齢者福祉。これも2025年、待ったなしの問題です。ここに不安があるからこそ、市民意識調査の中にデータとして表れてくるものだと思われます。
 そして人口推計です。まちづくりのこれまでの伝統を破って、規制を緩和し、そして開発を進め、市民の皆様とのまちづくりの合意形成がないまま、これからの開発が進んでいくことは、私は大変心配をしています。人口増を前提とした財政計画ですが、御答弁の中には、その2,900億円もの財源が必要とされる中に、上下水道の基本的なシビルミニマムと言われる財源についてはいまだ未定、そして、吉祥寺、三鷹駅北口の再開発、再整備についても未定。これについては、この2,900億円もの財源の中には盛り込まれていないという答弁を確認しました。極めて先が見えない財政計画となり、これを計画行政と呼べるのか、大変甚だ疑問に思っております。
 そして、圧倒的な議会軽視であります。先ほどの道場委員の質疑に対する松下市長の答弁は、到底容認できません。議会は市民の代表です。真意を酌み取って答弁をすることが行政の責務であると思います。議員の聞き方が間違っている。議員の聞き方が足りない。このような答弁は、私も議会生活の中で一度も聞いたことがない。これを容認しているのはトップの姿勢だと思います。
 いずれにしましても、議会はまさに両輪であります。議会を軽視することなく、懇談会のような形で議事録がないところで話を進めたり、会派ごとに話をして回ったり、このような形ではなく、きちんと情報共有が保たれる形の中で二元代表制を進めていく。地方政治は民主主義の根幹であります。このことを申し上げて、また詳細については本会議で述べたいと思います。

川名ゆうじ
川名ゆうじ
立憲民主ネット現職

4775【川名委員】  それでは、立憲民主ネットを代表しまして、全ての決算を認定の討論をさせていただきたいと思います。
 コロナ禍の年度であったこと、ロシアによるウクライナ侵攻等があって、先行きが見えない中で、大変な1年だったと思います。その中で各款審査させていただきましたけれども、全て適正に執行されていたと評価をさせていただきたいと思います。また歳入についても、かなり減るのではないかという危惧をしていましたけれども、これは改めて市民の皆様の担税力に感謝するとともに、この確実な歳入については今後も続けていっていただければと思います。歳出については、詳しくは本会議で述べさせていただきます。
 今回は、自治基本条例でも規定された行政評価に基づいて、その成果がどうなっているかについていろいろ質疑をさせていただきました。予算を執行してどうなるのかという質問を浜田委員にもやってもらって、ありがたいと思っていますけれども、せっかく適正に予算を執行しても、その効果がどうなっているのか、市民生活でどういう成果に結びついているのか、このことに対しての説明があまりなかったし、そこを示していくことで今後の市政運営がより分かりやすくなる、また行政にとっても、今の事業が何に向かって行われているのか、分かりやすくなるかと思いますので、ここはぜひとも善処していただきたいと思います。これは調整計画等でこれから反映されていくということですので、ぜひともこの行政評価の成果を見せるような形で今後も進めていただければと思います。
 各款の審査に当たって、各委員からいろいろな意見があったかと思います。それらの意見を参考にして、令和6年度予算の編成に役立てていただくことを提案させていただきまして、賛成討論といたします。

小林まさよし
小林まさよし
会派に属さない議員現職

4776【小林委員】  4日間、お疲れさまでした。自由民主・市民クラブを代表して、令和4年度一般会計に賛成、その他の全ての会計に賛成の立場で討論します。
 認定するかどうかについて、会派内でもこの決算期間において様々議論して、本当に悩みました。認定してよいのかということなのですけれども、詳細な問題意識は本会議でまた改めてお知らせします。その上で今回この決算における問題点、次のように主なものを指摘します。
 まず一中が入札不調になりました。大きな社会情勢の変化があるというところですけれども、見誤りがあって、そしてその結果、児童生徒、市民生活に大きな影響を与えることになったのは間違いない。そういう意味ではこの入札については失敗だったと。
 東町1丁目市有地利活用事業については、事業コンセプトについて問題など指摘してまいりました。結果、これもインフレの影響とかもあるのでしょうけれども、収益環境の変化などがあって、入札に応募がなかった。また、今後の展望も読めない状況にある。これも失敗だった。
 吉祥寺本町の27街区の土地購入で、プラス4%の価値を加えて限定価格で評価したこと、これも不要な税金を投入したものというように捉えています。
 この3点については少なくとも事業としてどうだったのか、強い疑問を今でも持っているということはお伝えさせていただきたいと思います。
 しかし令和4年度は、ウクライナへの軍事侵攻の影響、円安、金利上昇など大きな変化がある中、想定以上の社会情勢の変化があったというところで、様々な影響が市政にあった。コロナの影響で市政が混乱したというところもまだあったとも考えられます。そして今回で言えば、本日、副市長から率直な問題意識をお伝えいただいたことに、今後の市政運営の改善を期待するということで、賛成することといたしました。
 本会議ではまだ多くの要望事項があるので、しっかりとお伝えしたいと思いますが、ここでは問題を隠すことなく、市民、議会にきちんと報告することを継続していただきたい、このことを強く要望して、今回の討論とさせていただきます。

本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4777【本間委員】  日本共産党武蔵野市議団を代表いたしまして、決算の認定に賛成の討論をいたします。
 2022年度予算は国保税の値上げがあり、私どもは値上げには反対をいたしました。しかし決算は一般会計と特別会計が一体で審査され、結論も出し、全体を見まして賛成をいたします。また2議案に、事業会計とともに賛成したいというように思っています。
 賛成の1点目は、コロナ感染防止対策及び市独自の経済支援への取組です。くらし地域応援券、学校、保育、福祉施設など、たくさんの支援を行い、この比較をいたしますと、他自治体の制度からしても武蔵野市の支援が大変手厚い、このことがよく分かったことです。これは職員の皆様も大変御努力されたことだというように思いますので、感謝を申し上げたいと思います。
 2点目は、平和についてです。ウクライナへの軍事侵攻は、2022年度の予算が上程された第1回定例議会の冒頭に起こりました。改めて平和への大切さを痛感しました。2022年は憲法施行75年の年として、「子どもとおとなの日本国憲法」、平和・憲法手帳などの増刷、また、長崎への青少年平和交流派遣団など、平和施策への取組を強めたことです。
 3点目は、パートナーシップ制度の開始、気候市民会議の開催、多文化共生推進プランの策定、そして、コロナ禍の中でも議論、準備された子どもの権利条例が、子どもたちの参加の下に制定されたということです。18歳までの子ども医療費無償化の拡大も図られました。こうした市民の皆さんが求めている政策が2022年に実施されたことを評価いたします。
 最後に、市民の皆さんが陳情した武蔵境の公衆トイレが多くの方に利用され、そして好評だったという答弁がありました。陳情に賛成した一人の議員としても喜びたいと思います。要望等もございますが、これも含め、詳しくは本会議のところで述べます。
 以上、賛成の討論といたします。

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4778【木崎委員長】  以上で討論を終局いたします。
 これより採決に入ります。採決は1件ずつ行います。
 まず、議案第77号 令和4年度武蔵野市決算の認定について、本決算を認定することに賛成の方は挙手願います。
                   (賛成者挙手)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4779【木崎委員長】  挙手多数であります。よって、本決算を認定することに決しました。
 次に、議案第78号 令和4年度武蔵野市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、本案を原案のとおり可決及び認定することに賛成の方は挙手願います。
                   (賛成者挙手)

木崎剛
木崎剛
自由民主・市民クラブ現職

4780【木崎委員長】  挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決及び認定することに決しました。
 次に、議案第79号 令和4年度武蔵野市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、本案を原案のとおり可決及び認定することに賛成の方は挙手願います。
                   (賛成者挙手)

木崎剛
木崎剛
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4781【木崎委員長】  挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決及び認定することに決しました。
 以上をもって、令和4年度決算の審査は全部終了いたしました。
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木崎剛
木崎剛
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4782【木崎委員長】  この際、市長より発言を求められておりますので、これを許します。

4783【松下市長】  委員の皆様方におかれましては、長時間にわたる審査をいただきまして、誠にありがとうございました。また、大変お疲れさまでございました。
 ただいま令和4年度の一般会計並びに3特別会計、水道事業会計及び下水道事業会計の決算につきまして、決算特別委員会での認定をいただき、感謝申し上げます。
 木崎委員長並びに西園寺副委員長をはじめとして、委員の皆様方におかれましては、4日間にわたり様々な御意見、御要望、そして御提案をいただきました。これらいただきました様々な意見等につきましては、現在執行しております令和5年度予算執行において、また、令和6年度の予算編成にも生かしてまいりたいと考えております。
 4日間、誠にありがとうございました。

木崎剛
木崎剛
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4784【木崎委員長】  以上をもって決算特別委員会を閉会いたします。
                               ○午後 7時26分 閉 会