令和5年度予算特別委員会

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379 発言

10957○出席委員(12名)
   ひがし まり子 君    蔵 野 恵美子 君    大 野 あつ子 君
   桜 井 夏 来 君    宮 代 一 利 君    落 合 勝 利 君
   内 山 さとこ 君    与 座   武 君    小美濃 安 弘 君
   橋 本 しげき 君    西園寺 みきこ 君    深 沢 達 也 君

○欠席委員
   な   し

○出席説明員
   松下市長            伊藤副市長     恩田副市長
   田川市民部長兼交流事業担当部長 稲葉防災安全部長  大塚環境部長
   松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱 荻野都市整備部長 福田まちづくり調整担当部長

○出席事務局職員
   清野事務局長       村瀬事務局次長

○事     件
   (1) 議案第22号 令和5年度武蔵野市一般会計予算
   (2) 議案第23号 令和5年度武蔵野市国民健康保険事業会計予算
   (3) 議案第24号 令和5年度武蔵野市後期高齢者医療会計予算
   (4) 議案第25号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計予算
   (5) 議案第26号 令和5年度武蔵野市水道事業会計予算
   (6) 議案第27号 令和5年度武蔵野市下水道事業会計予算

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

10958                               ○午前10時00分 開 会
【ひがし委員長】  ただいまより予算特別委員会を開会いたします。
 初めに、傍聴についてお諮りいたします。定員の範囲内で傍聴の申込みがあった場合、本日の傍聴を許可することに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

10959【ひがし委員長】  異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
 日程第1、議案第22号 令和5年度武蔵野市一般会計予算、日程第2、議案第23号 令和5年度武蔵野市国民健康保険事業会計予算、日程第3、議案第24号 令和5年度武蔵野市後期高齢者医療会計予算、日程第4、議案第25号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計予算、日程第5、議案第26号 令和5年度武蔵野市水道事業会計予算、日程第6、議案第27号 令和5年度武蔵野市下水道事業会計予算、以上6議案を一括して議題といたします。
 本日は、歳出第5款労働費、第6款農業費、第7款商工費、以上3款の審査から入ります。
 質疑は3款一括して行います。
 直ちに質疑に入ります。

10960【桜井委員】  おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
 まず、6款農業費のほうから質問をしてまいりたいと思いますけれども、内容としては、今回の令和5年度当初予算の内容ではなくて、昨年の9月に可決されました令和4年度の第3回補正予算の中に盛り込まれておりました、肥料価格上昇対応臨時補助金のことに関連してお伺いをしたいと思います。
 去年の9月に通過した第3回の補正予算の中で、金額として200万円の予算が組まれておりますけれども、内容としては、肥料価格の急激な上昇によって農業従事者の方が大きな負担を負っているという状況を補助するために、1戸当たりの上限を10万円としまして、2022年7月以降に購入した肥料価格の30%を補助するという内容であるというふうに思いますけれども、申請期間が12月1日から2月28日ということで、申請期間が終了しているかと思いますので、実際の申請の件数、また、金額の総額、既に出ているかと思うのですが、これをお教えいただけますでしょうか。

10961【吉崎産業振興課長】  ただいま肥料価格上昇対応補助金の内容についてお問合せをいただきました。2月28日で申請を締め切らせていただきまして、43経営体から申請をいただきました。まだ審査の途中ではありますが、おおむね190万円程度の補助金の支出になるというふうに見込んでおります。
 以上です。

10962【桜井委員】  ありがとうございます。武蔵野市の農家は65件あるという数字をお伺いしていますので、43件ということは、6割以上、7割弱の御利用があったということかなと。金額は190万ということは、大体見込んでいた予算額ぴったりぐらいなのかなというふうに思うのですが、そういう意味では、この補助金は的を射たものだったのかなと思うのですけれども、一方で、この肥料価格の上昇というのは、その原因として、もちろんこの間の物価の高騰という状況があると思うのです。そう考えると、これは肥料価格だけでは収まらない話だったのではないかなというふうにも思いまして、というのは、例えば、同じ時期に立川市が行った取組として物価高騰等緊急支援金という政策があります。これは、武蔵野市同様、肥料価格もそうなのですけれども、それだけではなくて、飼料代あるいは農業資材等の諸材料費、そして動力光熱費も対象にしていると。なおかつ、武蔵野市の場合は7月以降に購入した分ということだったのですが、立川市の場合は、令和3年度の確定申告を基に、令和3年度の1年間の支出を対象として同じく3割、30%の補助をすると。金額に関しても、300万円未満の収入だった方に対しては10万円、300万円以上1,000万円未満の方に対しては30万円、1,000万以上の方に対しては50万円ということで、武蔵野市より一回り大きな規模でこういう形の支援策を打っていると。そう考えると、武蔵野市の対応はこれで十分だったのかなという点は思いますし、また、その肥料代の補助も、7月以降というちょっと中途半端な期間で対象としているところ、この辺り、どのようなお考えで制度設計をされたのか、いま一度御説明をいただければと思います。

10963【吉崎産業振興課長】  まず、7月以降という制度設計のところなのですが、こちらにつきましては、6月までの時点でJAさんのほうで補助があったというところで、そこと重複しないように期間を分けたというところで、7月以降というふうにさせていただきました。また、7月から2月末までの期間にすることによって、秋肥だけでなくて春肥、春にかかる肥料代のところも見込めるだろうというところで、期間を長めに設定させていただいたところでございます。
 それから、肥料だけではなくて、その他のところも高騰しているだろうということで、これは資機材なども、例えば種代ですとか、そういったところも上がっているというふうには農家さんからはお伺いしております。ただ、立川市さんなどと比べますと、武蔵野市の農家さんに関しては、1軒当たりの規模がそこまで大きくないというところがありますので、例えば大規模なハウスを設置しているとか、それこそ温室ハウスで燃料をかなり使っているとか、そういった事情はなく、ほとんどの方が露地野菜という形で栽培をされておりますので、現在のところは農業委員会、JAさんともお話をしておりますが、そこまで資機材に関する補助の要請というのは今のところ出ていないところでございます。
 以上です。

10964【桜井委員】  了解しました。立川市とは、確かに産業に占める農業費の割合であったり、あるいは農業に従事している方の人口であったり、いろいろな部分で違いがありますので、その点は理解をしているつもりです。今回の令和5年度当初予算の中にはこの同じ内容は盛り込まれていないのですが、これに関しても、こうした緊急支援的な内容については、当初予算ではなくて補正予算で対応するというのが市の基本的な考え方だというふうに理解しておりますので、その点は分かるのですが、ただ一方で、この農業費に限らず、例えば商工費なんかにも関連する話なのですけれども、この間の様々な市のこういう臨時補助金であるとか、緊急支援的な対策、これらの状況に対して対応するためのものというのは、これは、コロナがいつまでも続くということはないだろうというふうに思いますので、緊急支援的な位置づけで理解をするのですが、物価高が、これは果たして一時的な現象なのか、あるいはこの間ずっとデフレで物の値段が上がらないできた中で、たまりにたまっていた値上げ圧力みたいなものが一気にここで出たということであれば、これは状況が落ち着けばまた下がっていくのかというのは、ちょっと疑問だなというふうに思っています。そうなったときに、こうした補正予算での臨時の対応ということではなくて、もっと当初予算の中できちんと支援をしていく必要があるのではないか、そういう場面が出てくるのではないか、これは農業費に限らずの話ではあるとは思うのですけれども、今、6款のお話の中ですので、農業費に関して、この点どのようにお考えか、お答えいただけますでしょうか。

10965【吉崎産業振興課長】  おっしゃるとおりで、今後のこの物価高というところがいつまで続くのか、また、今後どれだけ拡大していくのかというところは本当に予測がつかないという状況です。したがいまして、基本的には、また市内の農家さん等と意見を交わしながら、必要に応じて要望などをお伺いして補正予算を組んでいくというのが、やはり基本的なスタンスかなというふうには考えております。
 その中で、こういった状況に関しては、農家さん、それからJAさんとやはり密に連絡を取り合っていくことが非常に重要だというふうに考えておりますので、こちらに関しては今までも行ってきたところではありますが、今後もより一層密な情報連携を取って、市内の農家さんの状況というのをなるべく細かに把握をしていきたいなというふうに考えてございます。

10966【桜井委員】  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
 それでは次に、7款商工費1項商工費2目商工振興費の中から、産業連携プロジェクトCO+LAB MUSASHINO事業に関してお伺いをしたいと思います。昨年の予算委員会の中でこの事業に関して話をした時点では、まだ(仮称)むさしのフェスタという名前で呼ばれておりましたけれども、CO+LAB MUSASHINOというすてきな名前がついて、去年11月13日に武蔵野中央公園で実際に事業として行われたと。非常に好評であったというふうに伺っています。食と農のおいしい出会いということをテーマにしまして、市内のお店がキッチンカーなどで出展していただいて、市内産の野菜などを使ったメニューを提供していただくと。また、第72回の農産物品評会も併せて行われまして、こちらも実際の市内の農産物販売と併せて、大変多くの市民の方から好評をもって受け入れられたというふうに聞いております。この昨年11月13日に行われました第1回目のCO+LAB MUSASHINO、参加者数や、あるいは飲食や農産物販売の売上げ等、実際の数字のデータをお持ちでしたらお教えいただければと思います。

10967【吉崎産業振興課長】  まず、11月13日のお披露目会のイベントの参加人数につきましては、こちらの中央公園さんのほうで試算していただいた1万5,000人というところが、今我々が把握している数字でございます。そのときの売上げ等につきましては、ちょっと今、手元に資料がないのですけれども、おおむね出店していただいたキッチンカー、それからJAさん等につきましては、全てお持ちいただいたものは完売しているというふうに聞いておりますので、大変好評だったというふうに認識しております。

10968【桜井委員】  それはすばらしいイベントになったなというふうに改めて思います。今年も、早速もう第2回の実施に向けて出店者の募集が行われていると思いますけれども、今年はさらに、コロナの状況も5類に移行して、イベント等が昨年以上に活況を呈するのではないかなというふうに期待をしています。
 その今年の開催なのですが、今年に関しても食と農のおいしい出会いを引き続きテーマにするということで伺っております。昨年の新規事業説明の際には、毎年開催テーマを変えて、実行委員会に加わる事業者の入替えを促すことで、メンバー固定化による交流の停滞を防ぐことを検討するという説明がありました。私は、確かにいろいろな方に関わっていただくことは非常に大事だと思うのですが、基本コンセプトとして、食と農というのは、お店もたくさんありますし、いろいろな展開が考えられますので、ここはあまりころころ変える必要はないのではないかなというふうに思っておりまして、去年、今年はある程度お試しというか、いろいろなことを試行する段階なので、2年連続ということかなと思うのですが、その先も、私は食と農ということでもいいのではないかなというふうに思っております。ただ、昨年の予算委員会の中でも、そうすると、例えばものづくりの分野、工業の分野などが抜け落ちることになってしまうので、その辺り課題ではないかという話はありました。この辺り、テーマに関して、令和5年度は食と農ということを続けるということですけども、その先に関して、今の時点で何かお考えになっていることはありますでしょうか。

10969【吉崎産業振興課長】  CO+LAB MUSASHINOにつきましては、昨年も御説明させていただきましたが、基本的な考え方として、市内の事業者さん同士をマッチングするためのプラットフォームであるというふうに認識をしております。また、そのプラットフォームとして起動していくために、令和4年、令和5年2か年かけて試行事業という形で、そのプラットフォーム機能を充実させていくという取組を令和5年度もしていきたいというふうに考えてございます。その中で、昨年、食と農というテーマでやらせていただいて大変好評をいただいたところですが、これは、実行委員の皆様にも御意見を伺いますと、やはりまだまだそのプラットフォームとしての機能の充実というところには至っていない。まずはイベントをしてCO+LAB MUSASHINOを知ってもらったというところで、正直、去年の成果としてはまだとどまっているだろうと。このプラットフォームとしての機能、マッチングするというこの機能をより充実させていくためには、テーマはあえて変えずに、同じテーマでもう1年試行事業としてやりますので、そこでプラットフォームとしての機能を確立していったらいいだろうというようなことを実行委員会の皆様とお話をさせていただきました。
 したがいまして、その後のテーマについては、もちろん今現在ではまだ何も決まっているものはありませんが、食と農についても、では、テーマが変わったからもう何もやらないよということではなくて、あくまでもプラットフォームの機能はそのまま維持しておりますので、そこに参加していただいている農家さん、それから飲食店の皆様については、引き続きそのCO+LAB MUSASHINOというプラットフォームを通じて、たとえテーマが変わったとしてもコラボレーションは続いていく、そういうイメージを持ってございます。したがいまして、CO+LAB MUSASHINOというのが、最初の出会いを生むきっかけづくりの場ということにはしておりますが、出会った後のコラボレーションについては、CO+LAB MUSASHINOという看板はしょいながらも、我々が間に入らなくても、自然発生的にコラボレーションが生まれて、どんどん市内の事業者さん同士が連携していってもらえるといいなという、そんな理想形を描いた事業でございます。

10970【桜井委員】  今、プラットフォームというお言葉が出てきましたけれども、私もまさにそうだなと思います。そういう意味では、このイベント当日の、単発のイベントが盛り上がることももちろん大事なのですが、それをきっかけとして、事業者同士の交流が生まれて、例えばこのイベントだけではなくて、では、ここに出店してくださったお店の方が、地元の野菜を使ったメニューを常日頃お店に出すメニューとして採用していこうというような流れとか、そういうものが生まれてきて初めて、本当にプラットフォームとしての役割を果たせたかなというところなのだと思います。
 その辺り、このイベント後の状況として、何かそういうつながりが生まれたというところがあれば御紹介いただきたいなというのと、本当はそこはもう事業者同士の間で自然に進んでいってくれれば一番いいのだと思うのですが、なかなかいきなりそこまでいかないときに、このCO+LAB MUSASHINOだけではなくて、そういったイベントではないときの交流を支援するような取組を市のほうでさらにやっていく必要があるのかどうか、この辺りについての認識をお聞かせください。

10971【吉崎産業振興課長】  まず、イベント後の状況ですが、イベント後も、やはり既に一度つながった農家さん、事業者さん、JAさんを通してですけども、つながった飲食店さんについては、どんどん市内産農産物を使った新メニューを出していただいて、もう既にお店で販売をしていただいているという状況を確認しております。
 もう一つの御質問にありました今後の展開のところでございますが、こちらにつきましては、昨年はまず、イベントという分かりやすいものを通して、イベントに向けてみんなでコラボ商品を生もうという機運を生み出したというところでありますが、今後については、年1回のイベントではなくて、いろいろ市内各地でお祭りですとかイベント、マルシェなど行われておりますので、そういったところへの出店というのを1つチェックポイントとして、そこに向けてまた新たな商品を生み出していってもらうというような形で、年間を通して随時新たなコラボレーションをどんどん生み出していくような取組をしたいというふうに考えております。
 桜井委員おっしゃるとおり、ただマッチングさせて、ではどうぞといってもなかなか交流が生まれないというところは、去年実際にやってみてすごく実感したところでありますので、そこに関しては、令和5年度はもう一歩踏み込んで、事業者さん同士をより密につなぐための事業者さん同士の交流会であるとか、昨年は農家さんの見学会なども、飲食店の方に畑に来ていただいて見学などもしていただきましたが、今度は逆に農家さん側がお店に行ってみるとか、あとは、お店ではなくて会議室のようなところで名刺交換会をしてみるですとか、そういった事業者さん同士をより密接につなげていくための取組というのを令和5年度はしたいというふうに考えてございます。

10972【桜井委員】  その辺り、大変楽しみにもし、期待をしているところです。ぜひよろしくお願いいたします。
 もう一つ最後に、このCO+LAB MUSASHINO、前身はむさしの青空市ということで、もともと市民の環境意識を高めようということが趣旨のイベントであったというふうに思います。そういう中で、今回、CO+LAB MUSASHINO、食と農のおいしい出会いということで、飲食をテーマにしたイベントとして開催されたわけですけども、例えばごみの発生を抑えるとか、あるいは飲食に伴って使用する食器に関して環境配慮をするといった、それまでの青空市で培われてきた理念は十分に生かし切れたのかどうか、この辺りずっと気になっていたのですが、この辺りについてお分かりになる部分があればお教えください。

10973【吉崎産業振興課長】  青空市の理念の引継ぎのところに関しましては、環境意識といったところは、昨年の11月13日のイベントに出店する事業者の皆さんに、全員同じものを使って下さいというのはやはり厳しい状況だというのが分かりましたので、それぞれの事業者さんの努力のできる範囲で、環境負荷のかからない容器を提供してもらうなど御協力いただきました。また、ごみの捨て方、分別等については、従来どおり、ごみステーションというものを設けて、そこで分別の指導もさせていただいたというようなところでございます。
 またもう一つ、青空市から引き継いでこのCO+LAB MUSASHINOになったというところでございますが、青空市の実行委員の皆様にお話をお伺いする中で、出店する人同士が交流する機会があるというところが非常に意義があったというようなお声をいただいておりました。そのお声を色濃く反映させたのが、このCO+LAB MUSASHINOという事業でございます。なので、出店する方だけではなくて、それを市内の事業者さん皆さんに広げて、そういった出会いの場をつくっていこうというふうに考えたのがこのCO+LAB MUSASHINOでありますので、青空市のその側面をかなり色濃く引き継いだのがCO+LAB MUSASHINOというところでございます。
 環境配慮のごみの分別であるとか、環境負荷のかからない容器にするといった、そういったところについては、CO+LAB MUSASHINOにかかわらず、市で行うようなイベント等については、共通でそういった精神を引き継いでいっているというふうに認識しております。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10974【宮代委員】  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 昨年のこの予算の委員会で、やはりコロナとの関係で、緊急経済対策はうまくいっているのではないですかということを、あまり控え目にならなくていいと思いますというお話をやったという記憶があるのですけれども、さはあれど、令和5年度は難しい時期ではないですかというのをこの前の初日の総括質疑でさせていただきました。7款の商工費の中において、5年度はどういう位置づけにしていますかと。全体の大きな流れの中で5年度はどういうふうに見て、この予算を組んだのかということの大きな話を最初に教えていただきたいと思います。

10975【尾崎経済対策調整担当課長】  令和5年度の経済対策についての御質問をいただきました。大きな流れとしましては、コロナ禍では、特に行動制限ということが一つのキーワードだったと思います。行動制限を受けた事業者に対して、何らかの補償を国や都、市が行うということでした。今回、令和4年度、令和5年度なのですけども、大きな物価高騰、円安、それからエネルギーの高騰、そういった大きな事柄になりますので、基本的には、国や都の施策を待っており、その中から市のほうで何がこれからできていくのかということを考えていきたいと思っています。
 令和5年度については、出店支援金というものについては、引き続き空き店舗対策、市内の空き店舗が増えていくという状況が見込まれますので継続しているのですけども、そのほかの物価高騰という大きな流れ、今、国のほうで1月には電気・ガス激変緊急緩和対策ということで、1月分使用分からの電気とガスの値上げ分を大体2割ぐらい負担するということが始まりまして、一旦1月に物価の上昇率というのは一回ちょっと下がりました。ただ、これからも物価の高止まりの状況は続くと思いますので、これから基礎的自治体として市がどのようなことを考えていくかということは、引き続き国や都、それから市内の状況を見ながら考えていきたいと思っております。

10976【田川市民部長】  ちょっと補足をさせていただきます。宮代委員がおっしゃっているのは、かなり広い、大きな意味で5年度をどういうふうに考えるのかというようなところだというふうに思います。この2、3、4年の緊急のコロナ対策というのは、本当に、言ってみればカンフル剤をとにかく打つというふうな形での対策というのを非常にやらざるを得なかったというか、それを何とか必死にやってきたというようなところだったかなというふうに思っています。ちょっと言い方がよくないのかもしれないですけど、漢方薬のような、もうちょっと体質改善のようなところに、令和5年度からはしっかりとまた取り組んでいかなければいけないのかなというふうに思っているというのが、イメージとしてはそういうイメージです。本当に多くの方々が変化を余儀なくされてきたという中で、その中にアジャストしていける方ももちろんいらっしゃれば、なかなかそこが難しいという方もいらっしゃる。市ができる産業振興施策というようなところというのは、やはり多くの事業者さんが、自分たちが業として、なりわいとして続けていけるようにする、そこの土台というか、背景というか、そういったところをサポートしていくということがやはり一番大きなところだというふうに思いますので、今回の予算では特にそういったところを中心に考えていると。
 あわせて、今、産業振興計画の見直しという形で、令和5年度はもう2年目に入るわけですけども、そういったところにも、コロナ禍の学びといったところをうまく生かしながらつくっていくというところを今回は重点的に取り組んでいきたいなというふうに思っているところです。
 以上です。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10977【宮代委員】  改めてこういった予算参考資料というのをずっと眺めていると、7款は二重丸が1個しかないのです。ということは、何か新しいことを何でもやればいいというものではないのですけど、前からやってきたのだと。それで、コロナを経て、でも、やはり前からやってきたことは継続性があるのではないですかということをすごく今回強く感じて、そのことについて主張していただきたいなと思っていて、質問をさせていただいているということなのです。
 さはあれど、この二重丸の話をさせていただきたいのですが、こちらの資料のほうの21ページの内容を見ると、商店会地区サポート事業、予算たったの200万円で、これだけやるのかと。確かに、例えばECショップとか、キャッシュレス決済とかということで、直接的にお金がかかるわけではないのかもしれないのですけども、なかなか未来に向けたチャレンジングなことを初めてこうやって提起していただいていると。これを試行事業的にやっていきますよというふうな御説明なのですが、その200万円という、すみません、この予算の事項別のほうで拾えなくて、この200万円はどこに充てているものなのかということを教えていただきたいと思います。

10978【吉崎産業振興課長】  事項別のところでいいますと、路線商業活性化総合支援事業というところの中に200万円が組み込まれているところでございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10979【宮代委員】  ありがとうございます。ここに書かれていること、ここというのはごめんなさい、資料のほうの21ページに書かれているデジタル化推進等々のことですね、これは令和5年度1年間で、何かある一つの成果として見えてくるものがあるというふうに理解して大丈夫でしょうか。具体的に何をどういうふうにしようとしているか、もう少し教えていただきたいと思います。

10980【吉崎産業振興課長】  こちらの商店会地区サポート事業につきましては、こちらもある種試行的な取組ではあるのですけれども、市内に、商店会を束ねた組織として、一番大きなものは商店会連合会というものがございますが、それぞれ地区に、実は三鷹地区であれば中央地区商店会連合会というものがあり、境には武蔵境地区連合会という、それぞれ三鷹と境には地区の連合会というものがございます。この三鷹の中央地区の中に、非常に動きの活発なというか、若手の方で、この商店会への取組に対して精力的に活動してくださっている方がいらっしゃるということで、その方の活動の動きなどを見ていますと、それぞれの商店会同士を、コラボではないですけど、つなぐような役割を果たしていらっしゃっていたり、それこそデジタル化の、むチューdeスタンプラリーという、かつてはシールのようなものをやっていましたが、これもデジタル化をしたのをその方が中心になってやっているというふうに聞いております。そういった方が活躍してきているというところを我々のほうもお話をお伺いして、では、そういうことであれば、中央地区でこういった商店会の連携を強めるような取組というのを試行できないだろうかというところで、この地区サポート事業というのを中央地区からの提案を基に予算化をしたところでございます。
 内容としては、それぞれの商店会さんはいろいろな補助金の申請なども行いますが、そういった補助金申請のサポートであるとか、あとは、まさにデジタル化のところでありますが、SNSを活用して商店会同士の情報連絡を、今までは紙を印刷して商店会便りみたいな形でやっていたものを、デジタル化して、例えばLINEでスムーズに連携を取れるようにしようであるとか、あとは、いろいろなマップもやはり紙媒体で発行されていますが、こういったものもデジタル化してみようですとか、そういった取組をしていただくような内容で予算化をさせていただいております。これが果たしてどこまで実現できるかというところはありますが、まずは一旦、中央地区に先行事例として取り組んでもらうという内容でございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10981【宮代委員】  ありがとうございます。このぐらいの規模の予算でそれだけの先行事例をつくっていこうというのは、非常に私はいい取組だなというふうに感じます。ここで1つ成功事例をつくって、それをサンプルというか、ほかの地区にどんどん広めていくというこのやり方はすごくいいと思うので、ぜひ成功することを祈っております。
 それから、さっき部長がお話しいただいた中で、やはりコロナの間に学んだことがあるというお話が出ていましたが、今回のコロナからの流れにおいて、コロナのときにこういうことが起こったから、5年度にこの先こういうことをしていこうというところで、何か課題というものとしてぱっと思い浮かぶものが幾つかあったら教えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

10982【尾崎経済対策調整担当課長】  今回の緊急経済対策で学んだ知見という御質問ですけども、ぱっと思い浮かぶというよりも、今まで産業振興課というところでは、直接事業者さんとやり取りする機会はあるのですけど、限られた事業者さんとのやり取りであったり、それから、申請であれば、1回限りの申請であったりしたのが、産業振興の今回の緊急経済対策ですと、例えば特別支援金であれば、業種に関係なく申請を受け付けたりしまして、あとは出店支援であれば、出店時と6か月経過時ということで2回というところで、今までつながりがなかった事業者さんに接点を持つことができました。なかなか、通常ですと商工会議所さんとか、そのほかの経済団体さんを通じてしか得られなかった情報が分かってきたということなのですけども、例えば特別支援金であれば、どのぐらいのダメージを今回受けているかというところは想像がつかなかったのですけども、初めのうちは結局20%とかいったものを、結局10%ダメージを受けているというところに変えたので、それほど実際は今回想定したよりもダメージが思ったよりは少なかったとか、あと、出店支援であれば、実は緊急経済対策としてやらなくても、毎年100店舗ぐらいは申請があるのではないかということが、令和2年度、令和3年度に行った実績から、多分令和4年度の申請実績も見れば分かるのですけども、これから武蔵野市というまちがどのぐらいの規模で空き店舗が発生していくのかということが見えてくるのではないかと思っております。
 そのほか、キャッシュレスの事業を行ったのですけども、やはりなかなかデジタル化ということも難しいということがありまして、今回令和4年度もキャッシュレスをやろうと思っていたのですけども、やはり市民の方の税金は市民の方に使うのが一番望ましいことなのですけども、キャッシュレスということであれば、実は来街者の方に事業効果が及ぶというところが緊急経済対策としては望ましくないのではないかとか、いろいろ問題点と課題が浮き彫りになってきたというところが、ちょっと取り留めのない話で申し訳ないのですけども、細かいところで見えてきたところがありますので、これは令和5年度の緊急経済対策の報告書のほうでも触れておきたいと思っております。
 以上です。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10983【宮代委員】  様々ありがとうございます。すみません、無理やりな質問で、すごく答えにくかったと思います。いろいろ実態がよく分かりました。例えば支援金であったりとかは、実際にもらおうと思って書類とかを準備するのは本当に大変で、やり取りがすごく大変で、これからもそういった事務的なものは必要で、そういったものを何かサポートするというのが市のほうでできないかなというふうな思いがあるのですけど、その辺いかがでしょうか。どんなお考えでしょうか。

10984【尾崎経済対策調整担当課長】  事業者の方のサポートでありますと、本来的には商工会議所がサポートする役割だと思っています。今回、特別支援金につきましては、確定申告が一番基本的な資料となりますので、確定申告の書き方等をしかるべき団体等が支援していけるような、もしくはそういった周知案内をしていければと思っております。
 以上です。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10985【宮代委員】  ありがとうございました。
 全然違う話をさせていただきたいと思います。事項別の予算説明書のほうの259ページなのですけれども、額的には大変小さいのですが、右の下のところに、公衆浴場施設改修費補助金、公衆浴場活性化対策補助金、公衆浴場経営基盤安定化補助金と予算が並んでいるのですけれども、こちらの使い道を教えていただきたいと思います。

10986【吉崎産業振興課長】  3つの補助金の御説明ということでございますが、まず、活性化対策補助金というものは、これはそれぞれ月ごとに、しょうぶ湯ですとか、ユズ湯ですとか、イベントを各浴場さんのほうでは行っておりまして、そういったイベントに対する費用がこの活性化対策補助金というものでございます。
 もう一つ、施設改修補助金というものは、これはその名のとおり、施設の老朽化など、例えばエアコンを交換したいですとか、あとは壁の補修をしたいとか、そういった改修にかかる費用でございます。
 最後、新たに創設した運営費補助金というものは、これは公衆浴場の継続的な運営を支援するためというもので、月額3万円の補助費を、20日以上営業を行った月を対象として支給するというものでございます。
 以上です。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10987【宮代委員】  この予算を組むに際して、大体、対象となる施設の数は幾つぐらいを想定されてこの予算をつくられていますでしょうか。

10988【吉崎産業振興課長】  この予算作成時におきましては、市内で2浴場が営業中というところでございましたので、2浴場を対象として計上しております。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10989【宮代委員】  どんどんと減ってしまって、これからも本当になくなってしまうのではないかという話題がずっとあるのですけど、実は今週末、よろづ湯さんの最後のイベントがあるという、その情報を昨日私もキャッチをしていまして、今あるものに対するものだという御説明だったと思うのですけど、もう1回何とかして盛り返すというような、そういう方向性というのはお持ちではないでしょうか。

10990【吉崎産業振興課長】  よろづ湯さんの廃業という情報につきましては、我々も今朝方知ったところでございます、驚いておりますが。ただ、その前の弁天湯さんのときも、何とか営業継続に向けて道はないかというところで、先方とも密に情報交換をさせていただいたのですが、やはりなかなか盛り返すというのは厳しいというところをお伺いしております。したがいまして、予算上もそういった、何か再興するような予算というのは現状組みにくかったところでございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

10991【宮代委員】  分かりました。ありがとうございます。分かりましたと、それでいいとかということにはならないのかもしれないのですけれども、一つのテーマとして、これはまだ残されているのではないかなというふうに認識しているので、引き続き課題としては認識していただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

10992【大野委員】  それでは、今日は非常に款が多いので、簡潔に質問していきたいと思います。
 先ほども少しありましたけれども、商工会、事業者に対する相談体制についてお伺いしたいと思います。1つは、ほっとらいんをずっと継続していただいていて、事務報告書の109ページですか、ほっとらいんがあります。現在の状況と、令和5年度はどのようにされていくのかというのと、もう一つ、何かチラシが入っていました事業者支援相談窓口というので、別の電話番号で相談支援されているようなのですけれども、ここはどのようなものになっていくのかをお伺いします。

10993【尾崎経済対策調整担当課長】  ほっとらいんについての御質問をいただきました。
 まず最初に、最後のほうに受けた質問で、電話番号が違っているという件なのですけども、こちらの電話番号は、もともと産業振興係のほうの直接の電話番号になります。もともとほっとらいんという事業は、コロナ禍の経済対策で、緊急の窓口ということで始まったのですけども、国や都、それから市の事業者支援メニューが減ってきたということと、相談者件数が減ってきたというところから、緊急ということではなくて、通常の産業振興課の、もともと事業者支援の窓口というのは産業振興で受け持っていましたので、それを緊急のほっとらいんの専用窓口から、もともとある産業振興係の電話番号に変えたということが、このチラシの意味であります。
 ほっとらいんの件数なのですけども、コロナが始まった令和2年度ですと、相談者数は、事務報告に載っていますけれども721件で、令和3年度の相談者数が578件、それから令和4年度につきましては、2月の末時点の相談者数になりますけど、28件ということで、かなり減ってきてしまっている状態になります。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

10994【大野委員】  分かりました。ほっとらいんのほうは大分落ち着いてきたということで理解しました。
 それとともに、先ほどもちょっと話がありました出店支援のほうを大分進めていただいているようなのですけれども、事務報告だと110ページですか、令和3年度でも支給金額7,680万円ということで結構な金額で、これが令和4年の当初予算2,700万円で、今回令和5年の当初予算が7,400万円ということで、これまでの実績によってこの金額が割り出されているのか、予算額の内訳についてお伺いします。

10995【尾崎経済対策調整担当課長】  出店支援の予算のことについての御質問をいただきました。出店支援の予算は、おっしゃっているように、1件30万円という支給枠がありますので、それに出店者数の見込みを掛けたものを予算化しております。令和5年度につきましては、毎年、令和2、令和3年度は補正予算で組んでいたので、額がそのときだけの、前年度から引き継いでいるものというところだったのですけども、令和5年度につきましては当初から行うというところで、令和4年度に比べると、初めから令和5年度の分も加わっている分もありますので、額が非常に大きなものとなっています。大体120件を想定件数としております。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

10996【大野委員】  ありがとうございます。私たちの肌感覚でも、やはりこのコロナ禍数年間で非常にお店の入れ替わりというのは多かったなというふうに思っております。ぜひこれからも興味深い事業者が出店していただけるように支援を続けていただきたいと思います。
 次に、商店街の方から聞こえてきた声で、イルミネーションを毎年クリスマス前後から1月、2月ぐらいまで、各駅とか商店街でやっていらっしゃる、事務報告書ですと102ページでしょうか、様々されていますけれども、これが、電気代の高騰があるので、電気を無駄に使うのではないかということで、令和5年度はそのままだけれども、令和6年度からちょっと違う形を考えてほしいというようなことが市からあったというふうに伺っておりますけれども、このイルミネーションの事業については、令和5年度、6年度、どのようになっていくのでしょうか。

10997【吉崎産業振興課長】  市内三駅周辺でイルミネーション事業を行っておりますが、今般の電気代の高騰というのを受けて、一部市民の方からも、この電気代が高騰している中でこれだけイルミネーションをつけているのはどうなのかというお声があったというのも事実であります。それらを受けまして、今現在、今後どういった形でこの事業を行っていくのかというのは、各商店会と今まだ相談をしている段階でありますので、現時点で何か方向性が決まっているというものはございません。
 また、電気代につきましても、各商店会からお伺いしたところ、全体の事業費の1%から3%というところで、正直、電気代の高騰というよりは、もともとのイルミネーションの設営費のほうが事業の大半であるというふうに報告を受けております。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

10998【大野委員】  分かりました。皆さん今、LEDライトになっているので、電気代は確かにあまり見た目ほどあれなのかなという部分もありますが、そういう市民の方への見た目の影響みたいなものがあるので、時間短縮とか、イルミネーションを楽しみにしていらっしゃる方もいらっしゃいますし、様々ですので、そこはよく相談していただいて、今後につなげていただきたいと思います。
 最後に、資料請求をしておりますふるさと応援寄附、毎回聞いているのですけれども、資料の53ページ、54ページで出していただきまして、最初の歳入のところでもちょっと聞かせていただきましたけれども、武蔵野市は9億円が出ているということで、やはり23区なんかは地図に表して、23区のふるさと応援寄附、ふるさと納税の出具合というのが様々出ておりまして、武蔵野市に隣接しているところを見ますと、世田谷区が約89億円、区民1人当たりに直すと9,300円、杉並区が約50億円、1人当たりに直すと6,967円、練馬区が約37億円、1人当たりに直すと4,995円ということで、大体、練馬と杉並の間ぐらい、ちょうどやはり位置関係で23区に隣接しているということで、非常にふるさと納税で出ていく額というのが多いように感じています。世田谷区は、もう本腰を入れてやるのだ、方針転換をしたというようなことが報道にも出ておりましたし、また、京都府さんでは、企業版ふるさと納税ということで、企業からの支援を受けるような形を公表していたり、あと、三重県の四日市市では、外部人材を入れて収支の改善を相談していくというようなことも出ていますけれども、本市は、充実するとは参考資料のほうに書いてあるのですけれども、どのような充実をさせていくのかということをお伺いします。

10999【吉崎産業振興課長】  今、大野委員がおっしゃられましたとおり、各自治体、このふるさと納税に関しては、特に都市部に関しては流出のほうが圧倒的に多いというところで、各自治体はいろいろアイデアを凝らして対応しているというのが現状かと思います。我々も他市の状況というのは把握をしているところでございます。
 その中で、我々武蔵野市としましては、このふるさと納税制度を始めた当初に掲げた3つの基本コンセプトがございます。市の魅力発信、地域産業振興、そして市政の充実と未来への財源確保というこの3つの基本コンセプトに沿った運用をしていくというのが好ましいというふうに思ってございます。その中で、市の魅力発信や地域の産業振興というところで言いますと、やはり市内事業者の皆様の魅力的な返礼品をもっと紹介していきたいというふうに考えてございます。
 またもう一方、市の魅力発信、それから未来の財源確保というところで言いますと、寄付金の使い道、使途も、ざっくり子どものためみたいな形にするのではなくて、なるべくどんなことに使うのかというのが寄付する方により伝わるように、詳細をお伝えしていくという取組を進めておりますので、こういった取組を引き続き継続していきたいというふうに考えてございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11000【大野委員】  ありがとうございます。吉祥寺なんかは来街者がすごく多いことから見ても、武蔵野市の魅力というのはたくさんあると思います。それを引き出すのは、今回、答弁者が3人だよねという話を先ほどもしていましたけれども、非常に少数精鋭で今頑張っていただいているのですけれども、ぜひ人を増やすことも大事ではないかなというふうにも思っておりますが、このふるさと応援寄附について、さらに事業として大きく取り上げていったほうが、やはりこの9億円の流出というのはなかなか大きな金額であると思いますので、早めに食い止めたほうがいいと思いますが、この辺についていかがでしょうか。

11001【吉崎産業振興課長】  人の充実については、ちょっと私からは答弁しにくいところはありますが、ただ、1つ問題点としてあるのが、総務省が提示しているふるさと納税制度のルールの中に、寄付金の50%以内の予算でこのふるさと納税の事業を運営しなければならない、そこには当然人件費も入ってきますので、武蔵野市のように兼務でいろいろな事業も兼ねた形であれば、そこの人件費にはカウントしなくていいというルールなのですが、これが、ふるさと納税専門の、それこそ外部人材のようなものを登用すると、その方の人件費というのもこの50%の中で見なければいけなくなるという大きな課題がありますので、そういった、このふるさと納税事業に専念できる職員が入るとなると、またその分の予算の組み方というところも考えなくてはならないという問題点があるというところだけはお伝えをさせていただきます。

11002【内山委員】  御指名なので、先にさせていただきます。いろいろ聞きたいことはあるのですけど、商工費のところで2点、質問というか、御提案を含めてしたいのです。
 攻めと守りと様々施策を講じてきているかというふうに思っていますが、提案というのは、先ほど中央商連のほうの動きが大変活発でみたいなお話があったのですけど、中央商連でいうと、事務所のほうに子どもの居場所をつくったりとか、地域福祉の方も関わったりとか、そういうことで、面的な展開をしていらっしゃるということも拝見しています。それで、これは福祉の方と話をしていて言ったことなのですけど、2025年問題なんてよく言われてきますが、年配の方といっても元気な年配の方で、これからもっとまちで活躍してほしい方がたくさんいらっしゃいますよね。それで、少しこのコロナ禍を経て体が弱ってきた方も含めて、商業と福祉の連携で、例えば、お二人で何歳以上だったら何割割り引きしますというペアチケットだとか、子育て世代向けだけではなくて、シニア世代向けのそういうコラボレーションというのですか、も考えていただけないかなと。それはもちろん商業者さんからの企画提案型補助金で出てくるものかもしれないのですけど、やはり積極的に市が方向性を打ち出してインセンティブをつけるとか、そういうことをしていただくことで、より武蔵野市の商業も、そして市民の方も元気になるのではないかと思っているのです。このことを一つお考えを伺っておきたいと思っています。
 もう一つは、ここ何年か聞いている消費生活センターの件なのですけど、昨年も今年度も来年度もほぼ同額予算だと思うのですけど、出前講座をされていたりとか、外へ打っていくことが大事なので、もっと積極的にやっていただきたいということを言ってきました。それで、とてもいい事業をやっていらっしゃるので、令和4年度、事務報告書は令和3年度までしか頂いていないので、今年度どんなことをやっていらしたか、コロナも少し落ち着いてきて、打って出ていくことはできると思っているので、実績と令和5年度に向けてアウトリーチの消費生活講座について伺っておきたいと思います。

11003【吉崎産業振興課長】  まず1点目の、シニア層の方に向けた支援策というところについては、当然、各商店会のほうでまずは考えていただくというのが一番最初のところかとは思いますので、そういったところについては、引き続き商店会の皆様と、今いただいた御提案も含めて意見交換をして、できるところがあるのかどうか、検討していきたいというふうに思います。
 もう一つ、消費生活センターの出前講座の取組に関してなのですが、昨年度、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたというところで、ここが大きなターニングポイントでしたので、消費生活センターとしても、このPRについてはかなり力を入れてきました。昨年は、実際に市内の中学校3校にお声がけをして御協力をしていただきまして、それぞれ2年生、3年生の家庭科の授業の中で、実際に消費生活相談員が講師として出前講座を行って、実際に中学生がトラブルに遭っているような事例の紹介などもさせていただいたというところでございます。
 また、市内の大学等につきましても、今、高校、大学等にもお声かけをしておりまして、大学のほうでは、新入生向けにリーフレットを配っていただいたりとか、あとは新入生向けの案内連絡をするものの中に、そういった詐欺に遭いやすい事例の紹介などもしていただけるというふうに御協力をいただいているところでございます。令和5年度につきましても、引き続きこの取組は進めていきたいというふうに考えております。

11004【内山委員】  もうこれ以上言うことはないのですけど、特にネットに関わる犯罪とか被害とか、特に最近若い方が本当に多くて心配なのです。高齢者ももちろんそうなのですけれど、おひとり暮らしになって大学生活で開放的になったりして、様々な関係が出てくると思うのですけど、今おっしゃった若い世代、中学校も含め、高校も大学も、積極的にこちらからお声かけしていっていただいて、待っているのではなくて、とにかく被害を防ぐということが何より必要だと思いますので、お願いしたいと思います。
 あと、シニア層向けの活性化についても、ぜひ商店会の皆さんと意見交換して、予算はあまりかけなくても実現できることはたくさんあると思いますので、その辺、工夫していただきたいと思います。よろしくお願いします。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11005【ひがし委員長】  今のは意見でよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)分かりました。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11006【与座委員】  では、よろしくお願いいたします。
 先ほどの質疑を聞いていて思い出したのですけど、これはここで聞く話ではないと思うのですけども、多分民生費で聞く話だと思うので、もし答えられなかったら意見だけということにさせていただきます。実は、先ほどの公衆浴場の支援のところで、また1軒潰れた、閉店したということで、経営者サイドから見るのではなくて、そこを利用していた人サイドから見ると、これはかなり重大な問題で、実は私、もう何年も前から、風呂屋がなくなってしまって困っているのだという相談を聞いているのです。大体が低所得者で、そういう安い賃貸のアパートを借りているような方々なのです。それで、では体育館のシャワーを浴びればいいではないかと言ったら、いや、湯舟につかりたいのだと。一番近いところまで行くのに、往復バスを使って入浴料を払うと、1回行くと千何百円、2,000円弱かかってしまうのだという話をするのです。バスを使うと、まあシルバーパスがあるからそうではないかなと思うのだけど、そうは言っても、1回お風呂に入るのに1,000円以上かかる、どうにかしてくれないかという話があって、これはどっちかというと民生の話になってしまうのだけども、例えば高齢者施設みたいなところの浴場を週に1回ぐらい開放して、そういうことも考えてもいいのではないかという話を行政に対してもしたこともあるのですけども、ぜひ商工費だけでなくて民生の切り口からも、なくなって困ってしまっている人がいる、そこに何か手を差し伸べられるような施策を考えていただきたいなと。これは商工費でやる話ではないかもしれないけど、もし何か御意見があれば、これはお伺いをしておきたいと思います。問題提起とさせていただきます。それが1点。
 それから、第三期の産業振興計画策定に向けての考え方について伺います。実は、長計の調整計画の31ページに、計画策定に当たっては、コロナ禍において市内事業者や市民生活を守るため、数々の緊急経済対策を講じ、併せて効果検証も実施してきた。問題は、そこで得た知見を生かしていくということなのですけど、これは調整計画は調整計画で進めてもらえばいいのですけども、緊急経済対策というのは緊急対策なのです。通常ではない。そこの知見を生かして今後の産業計画を立てていくとなると、これからのいわゆる武蔵野市の産業支援、経済支援の在り方が変わっていくのかなとも取れるのです。要は、緊急経済対策というのは、基本的に給付型支援ではないですか。でも、今までの行政が行ってきた支援というのは、いわゆる市場に基本的に任せる。でもそうはいっても、力の弱い個店さんもある。そういう人たちを救うために環境整備をしたり、一定程度補助率を掛けて融資をあっせんしたりなんかすると。そういうことであって、直接な支援というのは、コロナ禍だからできた話であって、その辺のことについての産業振興計画を策定していくに当たっての基本的なスタンス、考え方というのをお聞かせ願いたいのですけれども。

11007【田川市民部長】  私のほうから、お風呂のほうについてお話をさせていただければと思います。確かにお困りの方がいらっしゃるというのは、お風呂屋さんがちょっとずつなくなっていくというふうなことの中で、どれぐらいの方が利用されているのかとか、実際、お風呂つきではない住宅はどのぐらいあるのかとか、そういったことなんかも調べながら、様々どんな対策ができるのかということを考えてきたところです。おっしゃるとおり、今実際動いているお風呂屋さんは武蔵野市内には1か所しかないというふうな状況の中で、先ほど残念な報告もありましたけども、非常に厳しい状況ではあるかなと。民生費のほうは、確かにおっしゃるとおりで、そちらのほうで入浴の施設というか、入浴に用いることができるようなところというのはあるかもしれないのですけれども、そういったところというのは、どう使うのかというのは、またいろいろと相談が必要なのかなというふうに思っています。
 また、他の自治体なんかでは、そういったお風呂がなくなってしまうということに対して、自治体として運営をするようなものをつくったというふうなこともあったということは聞いております。そういったことも含めて、非常に残念な状況ではありますけれども、何がこの後できるのかということについては、また相談をしていきたいなというふうに思っております。
 以上です。

11008【吉崎産業振興課長】  第三期産業振興計画の策定において、この緊急経済対策等で得た知見をどう生かしていくのか、その基本的な考え方をという御質問でございます。こちらにつきましては、先ほど市民部長が答弁したとおり、今回のこのコロナ禍における対策というのは、あくまでもカンフル剤的な形で支援をさせていただいたところでありますが、これを今後は、もう少し体質改善であったり、漢方薬的な効果を期待できるような取組を産業振興計画の中に盛り込んでいけないかというところ、これはまだ具体的に今どういうふうに盛り込めるかというのは模索中ではありますが、ただ、こういったコロナであるとか物価高騰のような危機的な状況というのは起こり得るものだというもので、事前に、想定外でしたということではなくて、こういったものも起こり得る可能性があるということも想定した形で、こういった今後の第三期の計画の中に何か盛り込めないかなというふうには考えているところでございます。
 以上です。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11009【与座委員】  前段の公衆浴場については問題提起ということなので、執行部側で課をまたいで考えていただけるとありがたいなと思います。
 後半部分はよく分かるのです。緊急経済対策としてこういうことをやりましたよということを今度の第三期の産業振興計画に書いておくということは必要だとは思うのです。ただ、例えば今回、くらし地域応援券も、最初はコロナ禍の中でということで、コロナ禍が落ち着いてきたときに本当に必要なのかなんという意見もあったけども、そこに降って湧いたようなウクライナへのロシアの侵攻で、物価高、原油高になって、それはそれで効果があったと思うのですけども、言葉は非常に人々の末梢神経を刺激するような、いわゆるばらまき型の政策というのは、やはりどこかで押さえないと、今後──何も今回の政策がばらまきだと言っているのではなく、あくまでも給付型支援策を含めた経済対策という言い方をしますから、あまり言葉の末梢神経を刺激されないように、そういうことをあまり続けていくことはどうなのかなということだけはちょっと述べさせていただきたいと思います。
 その上で、具体的に何点か聞かせていただきたいのです。緊急経済対策効果検証等結果報告書の中に書いてあった商店会活性出店支援金です。それで、この間の総務委員会の補正予算のときに少し議論もあったのですけども、商店会の店舗、個店を増やすための要素もあったのだけども、その2回目の補助金をもらったら商店会をやめてしまったよとか、それから2回目のお金をもらう前に店舗が潰れてしまったのが4件ぐらいあったのかな。そういうことの現状もあると。この辺について、市役所、市として、公として、市場の話なので、どう対応していくかというのは限界があるのだけど、産業振興条例にも、商店会及び産業経済団体への加入に努めるみたいな書き方をされているので、この辺について行政としてどこまで対応できていくのかはなかなか難しいのですけど、見解をいただければと思います。
 それからあわせて、中小企業者等特別支援金について、このところを読むと、申請状況が低かったということで、簡単に言うと、国や都の制度の上乗せ的な市のものだと、そんなに効果が出てこないということなのかなとも読み取れたのです、この11ページに書いてある。その辺について、担当者としてはどんなふうに思われているのかということをお聞きしたい。
 それからもう1点先に聞いておきます、時間がないので。キャッシュレス決済ポイント還元事業についてです。この報告書の17ページにもいろいろ課題が書いてあるのですけども、私はもう典型的なアナログ派なので、キャッシュレスはなかなかついていけないのだけども、ただ、時代の流れとしては、キャッシュレスの時代の中で、これについてきちんと対応していかなければならないと。それで、行政側としては、今後これに対してどのように取り組んでいくのかということと、今回、私の事務所の目の前にある商店会、中部地区の事務所で一生懸命やっている商店会地区サポート事業、この事業で、直接関係ないのかもしれませんけれども、こういうキャッシュレス決済ポイント還元事業、いわゆるこういう電子決済等を見据えた検討みたいなことも含めてなされていくということもありかなと思うのですけど、その辺についての御見解をお伺いできればと思います。

11010【尾崎経済対策調整担当課長】  緊急経済対策について、3つ制度の御質問をいただきました。
 まず、出店支援金についてですけども、確かに、2回目の6か月経過時申請を待たずに閉店してしまったところ、それから、開業時と6か月申請をしてから、またそれから閉店してしまったところというのはあります。その際に、また商店会のほうに、せっかく入っていただいたのに、商店会から撤退してしまったということがありますので、本来的には、市のほうでは、あくまでその商店会さんのほうに加入というところまでのお手伝いはできるのですけど、そこから先、商店会への加入を継続していくかどうかというところは、また、そこの商店会さんと事業者さんの関係だと思っております。ただし、何のために商店会さんが継続していかなくてはいけないのかというところは、当然市としても支援していかなければいけないところだと思っております。
 それから2つ目の特別支援金についてなのですけども、効果検証に書いてあるように、今回、10万円という金額が、結局、コロナでかなり大きな企業さんから、一応中小企業とうたってはいるのですけど、中小企業でも資本金だけで中小企業の条件、従業員数で中小企業の定義に当てはまるだけであって、実際すごく大規模な、本当に年間何億とかというところも申請に来ているところがありました。そこで10万円を上限としているところが、なかなか限界、本当に焼け石に水というところもあったのかなと思っております。ですので、なかなか市としては、どうしても上限金額を定めなくてはいけないところがつらいところなのですけども、そういったところも含めて、どこまで事業規模に応じて上限金額とかを変えられるかどうかということは、検討していく必要があると思っております。
 それからキャッシュレスについてなのですけども、キャッシュレスのほうは、今、2021年の普及率がたしか35%程度だと思っています。ちょっとお待ちください──そうですね、2021年のキャッシュレス決済比率が32.5%というところなのですけども、ここから先、政府のほうでは、2025年までに約4割を目指すということを言っております。
 市としてキャッシュレスをこれからどう進めていくのかということですけども、当然、世の中の趨勢にのっとって、キャッシュレスは進めていくかと思うのですけども、やはり現実に、小さいお店さんですと、現金だけを扱わないとなかなか手数料が高いという話もありますので、そこはやはりお店お店で考えていく必要があると思っています。
 以上です。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11011【与座委員】  時間がないので、最後の質問をします。実は、特別支援金の話は、僕が聞きたかったのは、国や都の制度の上乗せ的なことには限界があるのではないのかなという問いかけだったのです。上限金額云々もさることながら、そこの見解を、今後のこともあるので、今時点での見解をお伺いしたいと思います。
 そして最後の質問です。観光推進の在り方で、また調整計画の話をしてはいけないのですが、ここに、マイクロツーリズム等の地域密着型の活用みたいなことが書いてあるのです。これは新たな視点だなと思って読んでいたのです。従来のイベント開催やイベント支援からの脱却にもつながるし、例えば映画、音楽、アニメーション、漫画等のコンテンツをビジネスチャンス、産業振興の視点でなくて、観光振興の視点で捉えた記述だと思っているのです。この辺について、現況において、担当のほうでは、このマイクロツーリズムの視点について、どんなお考えを持っているかをお聞かせ願えればと思います。

11012【田川市民部長】  先ほどの特別支援金のほうのお話で、国、都が様々な支援金の枠組みを繰り出してくる中で、本当に思い返すと、武蔵野市として、では東京都であれ、国であれ、そういったところが届いていないところにどうやって届かせるのかということを苦心していろいろなことを考えてきたというのが、最初の緊急経済対策だったと思うのです。そういった意味でいうと、国であれ、都であれ、そういったところが様々広げていくと、行政としては、自治体、市のところでやるべきことというのが本当にだんだん細くなっていくというか、微妙に見えなくなってくるというか、様々な課題はあるのかなというふうに思っています。ただ、それでもやはりどこが一番弱っているのかとか、今どこに力をかけるべきなのかということをしっかりと見るということが、今回の対策の様々な展開の中では一番の学びではあったと思いますので、長期計画とは別に、産業振興計画の中でも、こういったことがあったということを歴史的な事実としても踏まえつつ、しっかりと記録にとどめておきたいなというふうに思っているところです。
 以上です。

11013【吉崎産業振興課長】  観光推進のほうで私のほうからお答えをさせていただきます。確かに、これまで外国人の観光客の方を中心としたインバウンド型というものを大々的に計画にも盛り込んで取り上げてきたところでありますが、これがコロナ禍で全て蒸発してしまったという一方で、地域に目を向けるきっかけになった、それがこのマイクロツーリズムでもありますが、そういったもう一度地元を見直そうという機運にもなったというふうに思っております。この流れを何とか第三期産業振興計画の中では新たな観光の方針として盛り込んでいきたいというふうに考えております。
 武蔵野市においては、与座委員おっしゃるとおり、アニメですとか、音楽、映画、漫画等、こういった豊富なコンテンツがあるというのがやはり武蔵野市の大きな魅力の一つでありますので、こういったものを観光資源として捉えていきたいというふうに考えてございます。
 商工会議所のほうでは、今、アニメノマンガノムサシノというプロジェクトも動いております。また、3月4日の土曜日には、公会堂を使って市内のゲーム会社の方がインディーゲームイベントというのも行っていただきました。この辺りも、我々産業振興課も決してただ見ていただけではなくて、少し中に入ってお話を聞いたりなどもしておりますので、今、少しずつこういったコンテンツというものを観光振興につなげられるような糸口、切り口を探しているというような状況でございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11014【西園寺委員】  ではお願いします。
 今、市内の観光の話があって、ちょうどこの春のナゾトキクエストというのですか、これの桜色のチラシを見て、いいなあというふうにまず思いました。これのいいところは、市内を巡っていただくということプラス、子どもさんを連れて、その親御さんとか保護者さんが一緒に回ってもらうということによって、まちをもっと知っていただこうという意図だなというのが分かりまして、こういう取組は初めてでなくて、今まで何回かやってきているとは思うのですけども、この観点は、私どものように、これから子どもの権利条例ができて何ということを提案していく側にとっても、こういうまちの魅力を知っていただくという取組は大変ありがたいというか、うれしいなというふうに思っておりまして、いろいろな工夫をどんどん進めていただきたいなと思っています。
 それで、そのまちの魅力発信、産業振興計画のことについて、私も不勉強なところもあるので、教えていただきたい。先ほども答弁あったように、既存の業種ごとの団体さんとか、既存のいろいろな団体さん以外の、個人事業主さんとの出会いというか、そういう方の存在というか、それがコロナ禍の中で見えてきていてという話を今まで答弁いただいていると思うのです。そういう方とのつながりとか、声をどういうふうに生かすかとか、そういうグループではない方のニーズをどう生かして、また力をいただいていくかという、それが今回の産業振興計画の一つのポイントなのかなと私なんかは思っているのですが、その考え方について御説明を、理解を進めたいと思いますのでお願いします。

11015【吉崎産業振興課長】  令和4年度につきましては、産業振興計画を進めるに当たって、基礎的な調査というところで、市内の事業者さんにも直接ヒアリングをさせていただきました。その前に事前アンケートをさせていただいた上で、その中でさらにヒアリングをしても構わないよという事業者さんに、10件弱程度お声を聴かせていただきました。またあわせて、緊急経済対策などを通していく中でも、報告書の作成に当たっては、個別の事業者さんにお声を伺ったり、あとは活性出店支援金で実際に出店していただいた方にヒアリングをしに行ったりと、職員が直接個々のお店さんに今お声を聴きに行っているというのは、今までなかなかやりたくてもできなかった取組だったのではないかなというふうに私も思っております。
 そういったお声を、当然、商店会連合会であるとか商工会議所さんといった団体さんからの意見はもらいつつも、それにプラスアルファで、そういった個々の事業者さんのお声を聴けたというところは非常に我々としても大きな財産だなというふうに思っておりますので、こういった声を第三期産業振興計画に、現段階ではまだ具体的にどういうふうに盛り込むかというところまでは至っていないのですが、積極的に取り組んでいきたいというふうには考えております。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11016【西園寺委員】  ありがとうございます。コロナ禍で、目立つところにお店を構えているそういう事業者さんだけではなくて、アパートやマンションの一室でいろいろなビジネスをされていて、外から全然見えなくて、結構収入を得ているという方が増えてきているのだなというのを実感しておりまして、でも、そういう方々にも、武蔵野市の魅力発信というか、ぜひ関与していただくような、そういう工夫は必要なのかなというふうに思っております。漢方薬的なことをこれから進めていくのだと、詳細はまだちょっと分からないけどという御答弁でしたので、そこはしっかりと期待させていただきたいと思います。
 それで、これはどういうふうにお答えいただけるか分からないのだけども、まちの魅力発信のところに、地域の活性化を促すと書いてあります。参考資料の41ページです。こういうミニマムツーリズムの検討やデザインマンホールの設置などということで、例えばデザインマンホールの設置は何基増えましたと言えるのですけども、地域の活性化というのは、どんなふうに見ていくのだろうということです。コロナの対策の効果検証というのは本当に頑張ってやっていただいて、冊子にまとまって、あれはまた後世にきちんと残せる財産だったと思うのですけども、この産業振興計画をつくっていくに当たって、活性化の指標といったらいいのかな、何かそういうのはどんなふうにお考えでしょうか。

11017【田川市民部長】  非常に難しい御質問だというふうに思います。特ににぎわいというのは、では何をしてにぎわいというのか、活性化といったときに何を活性化というのかは、多分尺度はいろいろあるかなというふうに思っています。例えば、いわゆる人流の増加、人の流れが増えるというのを一つの活性化として捉える場合もあるでしょうし、場合によっては、各商店における売上げが上がることなのかもしれないです。もうちょっと感覚的なものでいうと、例えば選ばれるまちみたいなところで、住んでみたいまち、訪れたいまちみたいなところでのランキングというのも、もしかしたらそういうのにも当てはまってくるかもしれないです。一様にはなかなかお答えしづらいものではありますが、何をおいても必要なのは、やはりその中で自分たちが発信する、何かをやっていくということの根底に、よくしよう、とにかく来てもらおうとか、楽しんでもらおうとか、そういったことを全てにおいて含んでいくということを事業の中で考えていくというのがとても大切なことなのかなというふうに思っておりますので、ちょっとお答えにはなっていないかもしれないですが、まずは目指すところはそういうところなのかなというふうに思っています。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11018【西園寺委員】  ありがとうございます。確かにそのとおりで、ちょっと難しい質問をしたかと。そういう、本当にまちの中を歩いていたり、いろいろな活動をされている方の声や表情、笑顔が増えたとか、そういう肌感覚というか、実際に目で見ないと分からないところを評価したり見ていくのは議員の仕事なのだろうななんというふうには考えながら、日頃活動はしております。
 冒頭に私、政なのだから、やはりある程度集まるのは必要ではないかということを申し上げましたよね。先ほどのCO+LAB MUSASHINOのことに関して言うと、むしろ、個別というか小規模のものを数打っていくというふうに聞こえたのですけれども、多分両方をお考えになっていると思うのですが、その点についてはいかがでしょうかということをお伺いします。

11019【吉崎産業振興課長】  CO+LAB MUSASHINOの昨年やったような大きなイベントと、それから各地域でやっているいろいろなイベントのことに関しての御質問かとは思います。もちろん、そういった大きな市のイベントとしては、今のところ、春には、まだリアル開催はできていませんが、桜まつりというものがあり、秋には農産物品評会や、今まで青空市というものがありましたが、基本的には農産物品評会を我々産業振興課としてはもっと盛り上げていけるようなものにしていきたいなというふうには思ってございます。
 それだけですと、やはり一極集中型になってしまいがちですので、それをもう少し分散型あるいは市内全域でいろいろな方が楽しめるようにというところで、各地域のお祭りですとかイベントに、CO+LAB MUSASHINOというコラボ印をつけて出展していただくというようなことを考えております。
 したがいまして、直接イベントを主催として実施するものというのはこれまでどおり変わらないかもしれませんが、それ以外の別の団体さんが主催でしているところにもどんどん出店していく、顔を出していくということによって、総体的には、CO+LAB MUSASHINOと、また、武蔵野市の魅力そのものに触れる機会がたくさん提供できるのではないかなというふうに考えております。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11020【西園寺委員】  ぜひお願いしたいと思います。いろいろなあの手この手を使っていくということですものねというふうに理解をしております。
 私、この分野では青空市の環境配慮のことなんかからずっと関わってまいりましたので、実は、コロナの間に、使い捨ての容器がどうしてもこれは仕方なくて、増えてしまってというのは本当に悲しく思っているわけでございます。ビールフェスタという、これは市の直轄ではありませんけれども、そのときにも市民の方から、容器を買ってそれが全部使い捨てになってしまって、何とかなりませんかという話を聞いて、うーんと、とても困ったというか、武蔵野市のいろいろなそういうお祭りの中で環境配慮というのは一つの伝統技になっておりますので、コロナが明けてからは、できるだけ環境配慮はいろいろなイベントの中で考えていただく、ごみが出ないようにするよういろいろなアドバイス、サジェスト、助言をお願いしたいなと思います。これは要望でございますので、特に答弁要りません。
 それから、これも1つ、地域応援券の包装の件でも改善をしていただきました。プラスチックで全戸配布されていたものが、紙に変えていただいたというのも、これも市民の方の声を反映していただいて、感謝しております。これも特に答弁は要りません。
 では商工費のほうは以上で、農業費のほうであともう1点申し上げたいと思います。これは、緑町の市民農園がございまして、その一角が、以前から、日当たりが悪いからということでごみ減量のクリーンむさしのの会のほうに貸与されておりましたが、いろいろ地権者さんとの関係があって、それが返却されてもう3年ぐらいになります。その後の活用が止まったままで、全然使っていないですよと。返したのだから、武蔵野市のほうにお戻ししたのだから、何か活用してもらわないとという声があるのですが、あそこの場所はこの後どうなるのでしょうかということです。

11021【吉崎産業振興課長】  緑町市民農園のクリーンむさしのさんにお貸ししていた部分については、あくまでもクリーンセンターの建て替えの期間お貸しするというお約束で、もともとお貸ししていたところでありましたので、クリーンセンターの建て替えが終わり、屋上に農園ができたというところで、返還していただいたという経緯でございます。
 ただ、その後の利用につきましては、やはりもともと日当たりが悪くて貸出しできていなかったというエリアでありますので、これについては、やはりそのままの形で市民農園として貸すというのは、現状難しいのかなというふうに思っておりまして、現状は貸出しのエリアには入っていないところであります。ただ、こういったエリアについて、緑町だけではなくて、ほかの市民農園でもやはり同じような御意見を賜るところもありますので、市民農園全体として、そういった料金の差別化をするのかですとか、そういったエリアをどういうふうに活用していくのか、市民農園ではない方向で何か活用ができるのかなどについては、引き続き検討しているところでございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11022【西園寺委員】  市民農園は非常に人気が高くて倍率も高いところでありますので、やはりずっとそのまま、シートをかぶったままというのは望ましくないなというふうに思っております。やはり何らかの次の策というか、活用の策は工夫していただきたいなと思います。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11023【橋本委員】  まず、経済、景気、暮らしの状況についての関係でお聞きします。
 私、代表質問で、市内の経済、景気の状況、暮らしの状況はどうであるかというふうにお聞きをしたところ、市長の答弁は、食料品やガス代、電気代等の値上げにより家計の負担が大きなものとなっている。物価高騰が長引くということは家計の負担をますます大きくするとともに、買い控え等による消費の落ち込みにより、事業者に対しても大きな打撃を与えることになるであろうと考えられます、こういう御答弁でありました。非常に厳しい状況であるという認識であると思います。
 物価高騰はまだ今後も続くであろうということで、それに対して市がどのような取組ができるのかというのが、私としては非常に大事だと思うのです。これは、市長の施政方針の冒頭のところにも、物価高騰の話は最初に出てくることでありまして、コロナの問題と、あと、物価高騰という難局を市民の皆様と共に力を合わせて乗り越えてまいりたい、こういう表現でありますから、難局である、これを乗り越えていくのだという考えが示されていると思います。ですから、それをどう具体化していくのかということが非常に大事だというふうに思うのです。
 それで、この間、この予算特別委員会でも議論がありますように、今年度、緊急の物価高騰対策ということで補正予算を組んだと。来年度以降どうなるのかという質問が前にもあったと思うのです。やはりそこを真剣に考えなければいけないと思うのですけども、まだ不透明かとは思いますが、今後の姿勢というか、見通しというか、これはやはり確認しておきたいので、どのように考えているかというのを改めてお聞きします。

11024【田川市民部長】  物価高騰という難局ということで、施政方針の中でも市長が申し上げているとおりかというふうに思っております。これもそう簡単には終わらない状況を維持されるのか、右肩上がりになってしまうのか、どうなのかというのは、それも予断を許さないというふうな状況であるかなというふうに思っております。
 一定、この物価高騰に関しては、続くというふうな見込みとともに、一方では、賃金のほうの、かなり大規模な事業者の満額回答でベースアップされているとか、様々トレンドがあるかと思います。なかなか中小のところにはそれが及んでいないというふうな声も聞いてくるところでありますが、いずれにしても、状況をしっかりと見ていくということが、私たちとしては大切なことなのかなというふうに思っています。いずれにしても、国であったり都の動向をしっかりと見ながら取り組んでいくということかというふうに思っております。
 私たちは、今回のコロナの中で、様々な方々から御意見をいただくということでいろいろなことができるのだなということを学びましたので、国、都の動向をもちろん踏まえながら、かつ、まちの方々からも御意見をいただきながら、必要な施策を考えていきたいというふうに思っております。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11025【橋本委員】  ぜひ積極的な取組を早い段階で出していただきたいというふうに思います。
 それで、資料要求をいたしまして、55ページなのですが、武蔵野市の企業倒産の推移というのを出していただいたわけです。それで、これは過去5年間ですけども、倒産件数は、ここコロナ以降少し増えている感じで、2022年度は7件と。ただ、コロナ前と比べると、そう増えているという感じでもないのです。それで、次のページのところに新型コロナウイルス感染症関連倒産件数月別推移を出していただいて、全国的には、これは東京商工リサーチから出ている数字ですけども、2022年の最後の4か月は200件を超えているということで、ちょっと増えている感じかなということ。それから武蔵野市では、2022年の1年間で、コロナ関係の倒産が5件ということなのです。これは前のページと比べると、前のページは、倒産件数は2022年度7件なので、この7件のうちの5件はコロナというふうに考えていいのでしょうか。もう少し御説明いただければと思います。

11026【吉崎産業振興課長】  橋本委員お見込みのとおりで、55ページの7件については、56ページの5件を含んだ形ということでございます。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11027【橋本委員】  それで、55ページを見ると、2022年度はサービス業が4件ということで、7件の中の大きな部分を占めているのですが、サービス業の倒産というのは、やはりコロナと大きく関係してくるというふうに考えていいのか、ここももう少し御説明いただければと思います。

11028【吉崎産業振興課長】  こちらにつきましては、あくまでも令和4年度はサービス業が4件だったというデータが示されているのみで、その分析につきましては、正直、まだ正確なところはつかみ切れていないという現状でございます。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11029【橋本委員】  それで、私の資料要求の仕方が倒産の件数だったので、休廃業とか解散の企業も含めたらもっと大きくなるかなと思いますが、その辺り、何か実態をつかんでいることがあればお聞きしたいのですけど。

11030【吉崎産業振興課長】  倒産につきましては、こちらの東京都の資料であるとか東京商工リサーチ等から数値を調べることができるのですが、閉店や休業等については、こういったデータが存在しませんので、把握できていないという現状でございます。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11031【橋本委員】  そうですか。私の知っている数字では、東京商工リサーチによると、2022年の倒産件数は6,428件、これは増加です。それから休廃業・解散企業は4.9万件と、これも増加ということなので、多分いろいろ調べたらある程度分かりそうな気もしますが、要するに、実態を知るということは大事だと思うので、それが市の政策にどう生きるかということですから、市としてもいろいろアンテナを張って、実態の把握というのは努めていただきたいということは言っておきたいと思います。
 それから、予算参考資料の41ページのところ、武蔵野市商店会活性出店支援金がありまして、予算額は7,447万6,000円と。これは前年度──まだ今年度ですが──の当初予算は2,700万円だったと思うのです。これは大きく増やしていると思うのですが、これは実態との関係でこういうことにしているのか、そこをもう少し御説明いただきたいと思います。

11032【尾崎経済対策調整担当課長】  令和4年度の予算のときは、令和4年度の出店支援金というのはまだ当然当初予算で組んでいなくて、補正予算で追加して組んでおります。今回、令和5年度の予算に関しましては、令和5年度の出店支援を令和4年度から引き続いている6か月申請の予算と組み合わせて合計していますので、令和4年度ですと、あくまで当初のときは前年度の6か月申請の予算だったのが、令和5年度につきましては、前年度の6か月申請プラス令和5年度の出店支援の予算ということで、金額が倍以上になっております。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11033【橋本委員】  分かりました。必要に応じてまた補正予算ということもあるのかもわかりませんけども、それはよく対応していただければというふうに思います。
 それであと、事務報告書なんか見ていますと、この産業振興課などでいろいろな経済対策というか、中小業者に対するいろいろな支援の取組をやっているというのは分かるのですけども、コロナ対応ということで表示されているものも幾つかあるわけです。それで、これは別の款のところでも聞いたのですが、コロナの感染症としての扱いが5類になるというときに、このコロナ対応という仕組みが今後どのような扱いになるのかということをお聞きしたいと思うのです。つまり、国全体としてはいろいろな支援がどんどん縮小したりやめてしまったりしていて、なかなか、そういうことでいいのかと私は思うわけなのですが、市としてコロナ対応でこれまでやってきた取組、今後何か変わることがあるのか、それとも独自の取組として当面続けていくのか、そこの考え方といいますか、具体的な例があればそれも併せてお示しいただきたいと思います。

11034【尾崎経済対策調整担当課長】  コロナが5類になることについての今後の経済対策ということの御質問をいただきました。コロナが5類になると何が一番異なってくるかと申しますと、コロナのときは行動制限、要するに緊急事態宣言であるとか時短営業、そういった要請等がありましたので、そこのダメージを補填しなければいけないというところが大きく違いがあります。今後5類になりますと、一切緊急事態宣言とかはなくなりますので、先ほど来、部長、それから産業振興課長が言っている漢方的な、要するに体質改善的な経済対策が必要になるかと思っております。
 以上です。

11035【田川市民部長】  経済対策というところではそうなのですけれども、あと補足すると、イベントなんかの関係だと、コロナだからできなかった、桜まつりが一番いい例だと思うのですけれども、人が集まって密になるみたいなところ、しかも飲食を伴うなんというのは全くできなかったというところがあったというふうに思います。5類相当になるということで、一定制限がなくなる、インフルエンザ並みみたいなところになったときに、ただ、コロナで学んだことというのはやはり大事にしていきながら、様々なイベントをできるようなことを考えていかなければいけないのかなと。それがコロナ対応から変わっていくというところの一番大事なところなのかなというふうに思っております。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11036【橋本委員】  コロナの扱いが変わっていくとしたときに、これまでできなかったことができるようになると、そういう側面もあるし、それから、経済対策という点では、緊急的なものからまた質の違ったものになるということもあるということ。いろいろな方向性があると思うのですが、基本的な考え方としては、やはり必要な支援はぜひ続けていただきたいというのがあるので、それはよく実態を把握した上で、今後ともお願いしたいと思います。
 それから次に、友好都市アンテナショップ運営事業ですけど、予算参考資料は41ページなのですが、この行財政改革アクションプランの取組状況というのを見ると、これは73ページ以降に書いてあるのですけども、これまで赤字経営の原因となっている薄利多売を改めて、厚利小売の営業方針に切り替えた結果、プラスの営業利益となっていると。商売の仕方を変えてみたということですか。引き続き収支構造の改善について検討すると。今後の在り方は、交流市町村協議会において多角的に見直し検討するということであります。現状と、今後この改善の方向性というのが具体的に何か示されていっているのかをお聞きしたいと思います。

11037【吉崎産業振興課長】  アンテナショップの運営につきましては、過去、薄利多売という言い方をしていますが、要は、大量に仕入れて、それを価格を下げて販売するということをやっておりました。ただ、そのやり方ですと、どうしても在庫がロスしてしまう。在庫が余ってしまうと、さらに価格を下げても利益が出ないような状況で何とかさばこうとする。それでもさばけないものは完全なロスになってしまうというような負の循環が見られましたので、これを改めるということで、まず、仕入れを適正化するというところを徹底してやったというところでございます。それが言い方としては厚利小売というような言い方をしておりますが、基本的には仕入れをまず見直したというところが大きなところでございます。
 そういった見直しを行って、経営改善計画も立てて、令和2年、3年と何とか黒字化で好調してきているところではあるのですが、今現在、令和4年度については、なかなか苦戦しているという状況で、少なくとも12月末現在では、令和4年度に関しては、年間の総利益が赤字の状況になっているというところでございます。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11038【橋本委員】  これは前に聞いたとき、コロナになって以降、コロナだからこそ何か売れたものもあるという話もあったのですけど、最近の販売というか、売れている商品の傾向というのは、何かここのところどういう感じですか。

11039【吉崎産業振興課長】  おっしゃるとおり、コロナ禍のときは、まずそもそも買物になかなか行けないので、近場のところにある麦わら帽子に来ていただいていたというところで、そこで、それこそ遠くに行けないので近場を散歩して、散歩したついでにお店を、さっき言っていたマイクロツーリズムのように、地元を見直すきっかけとしていろいろな方が近場のお店を訪れていただいたという傾向がございまして、麦わら帽子にも多く足を運んでいただいた。また、年末年始、帰省できない折に、本来であれば、その時期、帰省してしまっていない方がいらっしゃったので、年末のお総菜等を麦わら帽子で購入していただいたというような、そういったコロナ禍の中でもうれしい誤算があったというところであるのですが、当然今は、人流も回復してきておりますので、そういった特需的な、コロナ禍であった需要というのは今消えてしまっているという状況でございます。特に今年に関しては、ゴールデンウイーク等も特に行動制限もなく、皆様いろいろ遠出もされているようで、なかなか足を運んでくださる方が減ってきているというのが今年の今の状況かなというふうに見ております。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11040【橋本委員】  分かりました。なかなかいろいろな経済状況というか社会状況の中でも影響を受けるということのようですので、なかなか工夫が必要なものだと思いますので、これは引き続き知恵を出していく必要があると思います。ただ、全体の傾向としては前向きというか、経営状況というのは、大きく見れば改善の傾向だという判断でよろしいですか。

11041【吉崎産業振興課長】  橋本委員おっしゃるとおりで、令和4年度に関しては、先ほど言ったとおり、今苦戦をしているという状況ではありますが、近年、ここ数年間を含めた全体としては、当然、お店の経営体質としては改善できているというふうに認識しております。お店のスタッフも、非常に表情も明るくなったかなというふうに実感しております。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11042【橋本委員】  分かりました。では、引き続き期待したいというふうに思っております。
 もう1点だけお聞きします。武蔵野市ふるさと応援寄附の充実というのが予算参考資料の41ページのところにあります。この話は、何人かの委員からも、この間、質疑が出ておりますが、この行財政改革アクションプラン取組状況の34ページを見ると、いろいろ説明があって、取組事項のところにこう書いてあるのです。「返礼品の受発注や寄附受領証明書の発行等の業務を委託する事業者については、3年毎にプロポーザルを実施し選定する」と。次の委託事業者の再選定、再び選定する、これは2024年度なので、もうちょっと先、来年度ではないのですが、その次なのですけど、この再選定を3年ごとにやることによって、いろいろな返礼品といいますか、お返しの新たな開拓というか、リニューアルということもあるだろうと思うのです。
 それから、同じ35ページの一番最後のところに書いてあるのですが、今後は、新規返礼品提供事業者の開拓や電子感謝券を通して、さらなる市の魅力発信や地域産業振興を図るとあります。今後の方向性はどのように考えているのかということをお聞きしておきたいと思います。

11043【吉崎産業振興課長】  今おっしゃったとおり、令和4年度に新たに事業者が入れ替わりまして、新たな事業者と今一緒になって新規の返礼品を提供してくださるお店を開拓しているという状況でございます。これに関しては、特に事業者というよりも、むしろ産業振興課の職員がかなり積極的に動いてくれておりまして、今年だけで30程度の事業者がたしか増えたかなというふうに思っております。
 今後の展開としましては、先ほども申し上げましたとおり、まずは3つの基本コンセプトに沿った運営をしていくというのが大前提の下で、返礼品を引き続き充実して、市内の事業者さんの魅力をアピールしていくというところと、あとは寄付金の使い道、こちらも、より具体的なものを御提案して、全国の寄付してくださる方に武蔵野市の取組を知ってもらうということを進めていくという考えでございます。
 以上です。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11044【ひがし委員長】  暫時休憩といたします。
                               ○午前11時53分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 1時00分 再 開

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11045【ひがし委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11046【落合委員】  では、午後もよろしくお願いいたします。
 二、三確認をさせていただければと思うのですけれども、まず1つ目が、武蔵野市の第三期の産業振興計画ということで、今年度と来年度2か年ということで先ほど御答弁もありました。4年度については基礎調査をされてきたということであったかと思うので、この基礎調査は、具体的にどういう内容でやられてきたのか。今回三期で二期目のときにもたしかやったはずなのですけれども、そのときと同等の調査ということでの認識でいいのかということと、これも午前中の質疑でも出ていたコロナ対策との関連、その辺が第三期のほうにも生かされていくというようなことで受け止めてはいるのですけれども、その辺との関係、いわゆる基礎調査とコロナの緊急経済対策との関係、その辺のことと、あともう一つが、審議会を立ち上げて、これも見直しについての様々な計画であるとか、そういったことの取組ということで新たに立ち上がっているはずなのですけども、その辺の議論のこれまでの経過とか、その辺具体的に教えていただければと思います。

11047【吉崎産業振興課長】  まず、産業振興計画における令和4年度の基礎調査でございますが、主にアンケート調査を行わせていただきました。これは、前回の第二期産業振興計画をつくるときと重なる部分もありますが、重ならない部分も両方含まれているところでございます。主には事業者向けのアンケート調査が1つ、それから市民に対するアンケート調査が1つ、それから近隣にお住まいの方へのアンケート調査というものがあります。この主に3つの対象の方にアンケート調査をさせていただきました。加えて、事業者につきましては、プラスアルファで、先ほど申し上げましたヒアリング、直接伺ってお話をお伺いするということもさせていただきました。したがいまして、この辺りのところで緊急経済対策との関係というのを、ヒアリングやアンケート項目の中から少しひもづけていきたいなというふうには思っているところでございます。
 それから審議会のほうなのですけれども、今回から審議会、さらにその下に専門部会という2階建ての構造で行わせていただきました。まず、審議会につきましては、昨年度立ち上げをさせていただいて、その中で、市内の経済状況に対して全般的な御意見を委員の皆様からお伺いいたしました。その上で、具体的な、もう少し深掘りしていくような項目については専門部会にお願いをするということを決定していただいて、専門部会を立ち上げまして、専門部会のほうも、令和4年度中に3回ほどですか、実施をさせていただいているところでございます。
 以上です。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11048【落合委員】  ありがとうございます。そうすると、今後の産業振興計画の改定に当たっては、基本的には先ほどの基礎調査の結果と、あとコロナ関連、これは基礎調査と関連する部分もあるので、そういった部分のこと、実施の結果というか効果というか、そういった部分の報告と、あと、審議会の議論の中身、そういったことを基にして、これも策定委員会のほうで議論されて決めていくという流れでよかったでしょうか。

11049【吉崎産業振興課長】  今回の第三期の計画については、審議会のほうで最終的には計画案を策定していただくという形になります。その計画案のたたきとなるようなものを、現在、専門部会のほうでもんでいただいているという状況でございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11050【落合委員】  分かりました。では、別に策定委員会ができるとかということではなくて、審議会の中でつくっていくということですよね。分かりました。そうすると、では、今の専門部会での様々な議論とかと、あと基礎調査の部分、そういったものを総合して審議会の中で全体として議論するという、そういう認識でいいのかなと。了解です。
 そこでの議論はまたいろいろと出てくるのだろうと思いますけども、これも午前中あったかと思うのだけれども、コロナが一定程度落ち着きを見せてきて、今後の取組をどういうふうにしていくかということを考えていくときに、構造変化というか、いわゆる生活様式が変わったというのがベースにあると思うのですけども、それに対応するいわゆる事業者側の体質改善とか、先ほども御答弁あったとおりだと私も思っていますし、その中でどういうふうに。これから吉祥寺、三鷹、武蔵境、それぞれの圏域で経済活動は若干違っていますけども、それらをどうしていくかというところについては、やはり今までの取組以上のものが求められてくるのかなと思っていますので、その辺については私たちもしっかり注目していきたいなとは思いますけれども、丁寧な議論を進めながらやっていただければなと思います。今のところは以上です。
 もう一つが、先ほども出ていましたけど、消費生活センターの事業のことで伺っておきたいと思うのですけれども、コロナ禍の中で、実際今の消費者における被害状況だとか、相談内容がベースになると思うのですけども、何かこのコロナの状況下の中で変化をしていることだとか、SNSの進捗だとかいろいろなことがあるので、午前中の答弁の中でも、いわゆる青年層というか、若い世代へのいろいろな被害が増えているだとか、そういったことがあるのでしょうけども、具体的にどういうような変化があるのか、特徴的なことがあれば、それも再度伺っておきたいかなと思います。あと、それに対する支援とかサポートに対して、今後どういうふうに進めていくのか、その辺も改めて確認をさせていただきたいと思います。

11051【吉崎産業振興課長】  消費生活センターでの相談の傾向というところでありますが、特にコロナ禍だからという要因だけではないとは思うのですが、やはり近年多いのは、インターネットに関連したもので、例えばお試しで幾らという広告だったものが、実際購入してみたら定期購入だったとか、そういったインターネットを介したものであるとか、あとは直接御自宅に訪問してくる、特にリフォーム工事等、そういったものに関しては、やはり高齢の方が被害に遭われるケースが多いかなというのが近年の傾向として捉えられるかなというふうに思ってございます。そういった定期購入のトラブルであるとか、あとは若年層、特に未成年の方ですと、オンラインゲームに関する高額課金をしてしまうというようなケースも、これはやはりコロナ禍で自宅の中でずっと過ごすというところも多少あったのではないかなというふうには推察しております。そういったところが傾向としては大きくございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11052【落合委員】  分かりました。今のリフォーム絡みの話は最近何かよく聞くので、消費生活センターのほうに相談に行くまでは至っていないのだけれども、実はそういう人が来たよという声を結構聞いたりもするので、その辺は、表面に出てこない部分も含めてよく見てあげていただければなとは思います。
 あと、SNS絡みでの被害だとか、これもやはり水面下でいろいろな動きがあるかと思うので、その辺も特に注目していただいて、今後のいわゆる消費者教育であるとか啓発のほうに努めていただければなと思いますので、これは要望としておきます。
 もう一つ、次ですけども、アンテナショップ麦わら帽子の事業で、これも先ほども出ていましたので、具体的な今後の方向性というか、あれなのですけれども、コロナ、コロナであれなのですけど、コロナの状況を受けてということもあるのでしょうが、なかなか店舗に来る消費行動というのが大きく今変化をしていて、宅配だとか、そういった部分での消費行動というのがすごく今回のコロナで変わったなというのが、恐らく皆の実感ではないかと思うのです。ここはアンテナショップなので、ここでの直接的な販売ということも当然あると思うのだけれども、ここでの販売を契機にして、いわゆる友好都市からの物産であるとか、そういったものが広く紹介できる、そういった部分が一番の主目的で始めた事業だとは思っているのです。そういう意味でいうと、例えばネット販売がいいかどうかというのは、これはいろいろな議論があるので、例えば今、いわゆる宅配側の問題だとか、そういったこともあるので、一概にどんどん促進しろというわけではないのだけれども、ただ、消費者の行動がそういうふうになっている以上、一定程度そういう方向性というのは避けられないのかなと。そうなったときに、例えば最初のきっかけはアンテナショップでの購買だったかもしれないけども、それが例えばネット販売だとか、そういった直接お店に行かなくても購入できるという時代になってきているので、そういう部分での展開の仕方というのはこれからやはり大きくなっていくのかなと思うのですけども、その辺、例えば友好都市の皆さん方といろいろな議論とか、検討だとか、そういったことというのは実際されているのかどうか、その辺の状況を教えていただきたいのですけども。

11053【吉崎産業振興課長】  アンテナショップの運営につきましては、本来であれば、あのお店に来てもらうというところ、そのためにやはり実店舗を構えているというところがありますので、いわゆるインターネット販売のような形態に移行するというのは、麦わら帽子としては少し厳しいかなというふうに思っております。ただ一方で、おっしゃるとおり、アンテナショップを通じて友好都市の物産に触れていただいたのがきっかけで、各友好都市で行っているインターネット販売のほうに誘導できれば、それもアンテナショップとしての役目なのかなというふうには思っているところです。
 あとは、アンテナショップの運営というのを考えたときには、どうしても来店してもらう方を増やしていきたいというところがやはり一番のメインであります。今年度に関しては、先ほどなかなか販売に苦戦しているという状況もお伝えしましたが、やはり電気代の高騰というのもかなり圧迫しております。アンテナショップは冷蔵庫も多数ありますので、そういったものがじわりじわりと、電気料が1.3倍ぐらいになっておりまして、毎月今までよりも数万円費用がかさんでいるというところもありますので、そういったところも、店舗の運営そのものに対して、少し経営支援というか、体質改善というか、そういった経営支援のところに力を入れていきたいなというふうには思っております。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11054【落合委員】  ありがとうございました。経営もきちんと見ていかなければいけないので、両側面よく手当てしてやっていかなければいけないなとは思っていますので、アンテナショップそのものを、別にあそこを何かネット販売の拠点にしろとか、そういうつもりもさらさらないので、やはり実際触れてもらって、こういうものなのかと、これだったら、では直接今度は現地のところから買ってみようみたいな、そういう方向につなげていくという意味では、それぞれの役割があるのかなと思うので、その辺も様々工夫していただいて、今後の展開につなげていただきたいなというふうに思っていますので、これも要望としておきます。
 あともう1点伺っておきたいのが、商店会の企画提案型の補助金の事業なのですけど、新年度、予算額として800万ということで、これは昨年度は600万だったと思うのです、当初予算ですけど。それ以前は800万でずっと継続したものが、今年度、4年度は一回落ちて、また元に戻るというふうに受け止めていたのですけれども、これは目的が、ここにあるとおり商店会組織力強化ということであったので、実際どうなのかなというのは、ちょっと心配しているというか、今はもう、実際大分商店会のほうも高齢化とかいろいろな要素はあるのだけれども、やはりどうしてもなかなか強くなっていかないという継続性の問題だとか、そういうところから見ても、やはり実際、商店会として解散してしまうところも出ているという状況下の中で、この事業が本当に組織力強化に役立てているのかなというところが心配なのです。主体としては、これは商店会からの企画提案なので、こうしたい、ああしたいという部分に補助をつけて頑張ってもらおうという趣旨でスタートしていると思うのですけれども、いわゆる使い勝手の問題だとか、あと、こういうふうにしたらいいのではないかというアドバイスだとか、その辺を、せっかく補助をつけているので、商店会のほうにもっと発展してもらいたいというほうにつなげていかなければいけないのだろうなというふうに思っているのですけども、その辺、これまでの取組を含めて、今回コロナ禍の後ということでもあるので、今後の展開も含めて考えをお聞きしておきたいと思います。

11055【吉崎産業振興課長】  商店会の補助金ということで、主に企画提案型のところへの御質問ですが、まず、予算を600万から800万にしたというのは、これは実は、コロナ前の金額に戻したというのが実情でございまして、補助金申請の多くが、やはり基本的にはイベントに対する補助が多かったものですから、コロナ禍の中で、各商店会もイベントができないというところで予算が縮小していたところがございます。これが令和5年度については、これまでどおりのイベントをまた復活させていきたいという各商店会の思いもありまして、元の予算に戻しているという実態でございます。
 御指摘のとおり、各商店会の組織力というところが弱ってきているのではないかというのは、我々もかなり危惧しているところであります。担当の職員も、年2回ほど、この企画提案型補助金の説明会も実施しておりますが、やはりその説明会も、これまでどおり、ただ説明をするだけではなくて、商店会の方により分かりやすく伝えるような工夫をしておりまして、実際にそれが功を奏しまして、令和4年度、今年度については、今まで御申請のなかった商店会さんも何件か申請をしていただいているというところがあります。担当職員のほうは、かなり各商店会の方に、本当に相談窓口となってお話を親身になって聞いているという、その実態が少しずつ各商店会の方にも伝わってきているのではないかなというふうに思っております。地道な取組ではあるのですが、そういったところを今後も引き続き行っていくことで、少しでも商店会の方に、市もこうやって支援という形でサポートしてくれているのだなというのを実感していただけるような取組を進めていくのが、まず第一歩なのかなというふうには思ってございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11056【落合委員】  分かりました。そうですね、コロナ前にやっていた事業がコロナでできなくなって、また元に戻していくという、それは一つの考え方としてあり得るのだろうなと思っていますし、ただ、先ほど申し上げたとおり、コロナ前はできていたのに、この3年間やらなかったことで、復活することすらなかなか難しいという、多分商店会独自の問題もあるでしょうし、商店会さんのほうも、規模の大きさによっては、それ自体もやはり困難だというところも様々状況があるかと思うので、それぞれの商店会が、しっかりまた企画提案しながら進んでいけるような、そういった、誘導型になってしまうのかもしれませんけども、実態もよく知っていただいて、協議しながら進めていただければと思いますので、これも要望としておきます。
 以上です。

小美濃安弘
小美濃安弘

11057【小美濃委員】  それでは、少し質問させていただきたいと思います。農業費で少し質問したいのですけども、総務委員会とかで、地元の農業者と懇談会を行っていただいて、我々もオブザーバーとして傍聴させていただいているのですが、その中で、結構大きな要望として、学校給食における農産物をもうちょっと増やしてくれないかというような要望が多いのです。ひょっとすると、これは教育費にかかってしまうかもしれないのですが、答えられる範囲で結構なのでお答えをいただきたいのです。
 第二期産業振興計画では、学校給食における市内産の農産物の使用割合を令和7年度までに35%に増やすというふうな目標を立てていらっしゃいます。そこで、現時点、令和4年度時点ではどれぐらいまでそれが行っているのか。また、令和5年度ではどれぐらいまで予測をしているのかというのをまずお伺いしたいと思います。

11058【吉崎産業振興課長】  学校給食の市内産野菜の率なのですけれども、これは、給食・食育財団とも年に数回意見交換をさせていただいている中で、先方から数字をいただいているところでございます。それによりますと、令和3年、4年ともに22%程度を市内産野菜を使っていただいているというところでございます。これは1学期、2学期、3学期、年間を通しての数値として提出をしていただいているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11059【小美濃委員】  7年度までに35%という目標を立てて、目標を立てるということは、ある一定程度の根拠があると思うのです。先ほど令和5年度はどれぐらいの目標を立てているのかと質問したので、それは改めて質問させていただきますが、22%から13%プラスするというのは相当な御苦労だと思うのだけども、これはやはり農業者だけの工夫ではなかなかうまくいかないと思うのです。それで、これは市の協力というのでしょうか、考えというのでしょうか、こういうものもやはりあるのだろうなというふうに想像するのですけど、この現在22%の市内産の農産物の割合を35%にするために、市として何か取り組むべき方策みたいなものはお考えになっているのかどうか、伺います。

11060【吉崎産業振興課長】  まず、計画のほうで35%を目標に掲げているところなのですが、こちらは、正直、希望的な目標数値というところも多分に含んでおります。正直、農家さんのほうからも、30いってくれたら御の字かなというふうなお声もいただいているところでありますが、ただ、計画としては35%で引き続きいこうということで、これは見直しの計画委員会の中でも議論になったところではあるのですが、引き続きこの目標数値は目標として掲げていこうというところで設定をさせていただいているという状況でございます。
 ただ、そういった中で、現実問題はなかなか市内産野菜も、年間通して収穫できるものではありませんので、どうしても閑散期がありますので、そういったことを考えますと、現状では22%程度にとどまっているというところで、先ほど来お話ししているように、財団側との意見交換も、私も出席させていただいているのですが、少なくとも、その意見交換をしていく中では、まだお互いの意思疎通がうまくいっていない部分もあるなというふうに感じております。その部分を改善できることによって、この22%ではなくて、もう少しパーセンテージを上げられる余地はあるのではないかと私自身は感じております。
 また、それ以外、都内のほかの区市町では、市が積極的に支援をしているという事例も聞いておりますので、そういった事例調査も現在させていただいておりまして、参考にできるところがあれば、武蔵野市としても、JAさんないし農業委員会とも相談をしながら、どういった方法が取れるのかというのは、検討を引き続きしていきたいなというふうに思っております。

小美濃安弘
小美濃安弘

11061【小美濃委員】  給食・食育財団と農業者さんの間に入って様々な調整はぜひしていただきたいなというふうに思っています。話を伺って、確かに農産物なので、取れる時期と取れない時期がもちろんあるし、給食は安定して供給をしてくれるところのほうがいいわけであって、ただ、市内産の農産物を使うというのは、食育の面からしても、ちょっと教育費っぽくなってしまったけど、食育の面からしても非常に重要なことだと思うので、さらに、これ以上農地面積も減らしたくないなというのがあるのです。もう27とか26ヘクタールになってしまっていると思うのだけど、最近、総務委員会の農業者の方の話を傍聴させていただくと、結構うまい具合に世代交代ができているのかなという感じもしているので、若い農業者がこれからしっかりと地元で農業ができるように、大きな一つが、給食にうまく農産物を供給するということにつながると思うので、その辺はぜひお願いしたいなというふうに思います。
 それと、もう1点商工費で、先ほどもちらっと出ていましたけど、第二期産業振興計画では、脅威の一つとしてネット通販というのを挙げているのです。コロナ禍の自粛が長かったときというのは、本当にとにかく表に出てはいけないという話でしたので、とにかく買物もネット通販、私もネットで随分買いましたし、生まれて初めてデリバリーで食事を頼んだりとか、そんなこともやりました。恐らく相当、物販はネットで、食事はデリバリーでみたいなことが根づいてしまったと思うのです。ただ、これでコロナが明けて、今後この体制がどうなるのかというのはやはり知っておきたいし、それに対して地元の商業者の方々がどう対応していくのかというのが大事なのかなと思うのですが、コロナ禍がある程度落ち着いた現状以降、これから、令和5年度がまさしくそうだと思うのだけど、令和5年度をはじめとしたこれからの産業振興の、もっと言うと商業振興になるのかな、商業振興の観点から、ネット通販とかデリバリーというのは、どのように市としては受け止めているのかというのをお伺いします。

11062【吉崎産業振興課長】  ネット通販は、これは引き続き恐らくこれからどんどん伸びていく分野ではないかというふうに見ております。したがいまして、第二期のときには大きな脅威というふうに捉えていた側面がありますが、第三期の計画においては、少なくとも脅威というよりは、これからどんどん伸ばしていかなければいけない、むしろ今までできていなかったからこそ、そこにまだ商業チャンスがあるのではないかというふうな見方もできるのではないかなというふうに思っております。
 また、デリバリーという形態については、コロナ禍の中でかなり定着したところがあります。コロナ禍が明けてからはやめてしまった事業者さんもいらっしゃいますが、ただ、一部ではそのデリバリーという形態を引き続きやっている事業者さんもいらっしゃいますので、これも、コロナ禍が明けたからといってすぐになくなってしまうというものでもないのだろうなというふうに思っております。代表的なのがウーバーイーツですとか、宅配系のサービスが、既にもう業態として浸透して定着している部分もあります。飲食以外のところもサービスを提供し始めているという実態もありますので、こちらも、伸びていくかというと疑問はありますが、引き続きまだ継続してサービスとしては残るだろうなというふうに思っております。
 そういった中で、市内の商業者の方は既に、コロナ禍もそうですが、こういった変化に敏感な事業者さんはもうかなり早々と、市が何か支援などをする前から事業者さんのほうで積極的に動かれているというところもありますので、そういった動きも引き続き我々としては見ながら、どういったものがこの武蔵野市に適した事業として伸びていくのか、市が支援していくべきものなのかというところは見定めていきたいなというふうに思っております。

小美濃安弘
小美濃安弘

11063【小美濃委員】  分かりました。いや、三期では、ではこれは脅威ではなく、ネット通販は脅威ではなくなって、むしろ商業者にとって、これは一つの武器にしていくという、方向転換をしていくという御答弁だったのは、僕はそれはそれでいいのかなと思います。
 ただ、デリバリーは、自分で頼んでみて思ったのですけど、本当に便利だなと思って、これは、もしそれが落ち着いてしまうと、地元から運んでいただければいいのですけど、そういうところも一つのコロナ禍の悪い面ではなくて、今度はデリバリー事業も地元の事業者さんにやっていただけるような、またそういうことが可能になるような御商売の展開をしていっていただけるといいなというふうに思います。
 次は、後でまた土木費で細かなことはお伺いをしたいなと思うのですけど、ここのところ、駅と駐輪場の関係というのを私質問させていただいていて、市の考え方としては、これから駅の中心よりも外周部に自転車駐車場を配置するという考え方、方針を出されていると思います。ただ、これは確かに、人と自転車の交錯の面からすれば、それも一つの考え方なのかもしれないけども、ただ、心配なのは、そうすると、駅に今まで自転車で来ていたお買物のお客様は使いづらくならないだろうかと。だから、駐輪場を駅の外周部に置くということに関して、産業振興の、もっと言うと商業振興の観点からいうと、これはどういうふうに捉えているのかというのをお伺いしたいのですが。

11064【田川市民部長】  お買物に来られる方で自転車で来られるという方は非常に多いのかなというふうには思っております。ただ、必ずしも中心部ばかりにお買物に行かれるわけではなくて、様々な、ちょっと離れたところに魅力的なお店があるというのも、武蔵野市の、特に吉祥寺はそんなような気がするのですけれども、ちょっと離れたところに魅力的なお店があるというようなところもあるのかなと。ですので、商業の観点では必ずしも中心部に自転車の駐輪場を設置するということがマストというふうなことでは捉えてはおりません。
 以上です。

小美濃安弘
小美濃安弘

11065【小美濃委員】  なかなか答えづらいですよね。ちょっと答えづらい質問をしてしまったなとは思うのですが、ただ、僕はやはり多少は影響が出てくるかなと思うのです。というのは、これは、第二期産業振興計画によると、吉祥寺周辺で自転車での移動は17%、三鷹駅で14.6%、武蔵境駅では21.2%というような、これは全部が全部お買物ではないとは思うけども、しかし、これは産業振興計画の数字だから、ある程度そういうことも加味しているのかなと思うのですけど。こういう人たちが、行きやすくなるなら増えると思うけども、行きづらくなるということは、やはりそれだけ商業にはマイナスになってくるのかなということもあるので、今度令和5年度から第三期産業振興計画が策定されるわけではないですか。そうなったときには、交通関係の方と防災関係の方は入られているのだけども、今、現在の産業振興計画の職員の方、産業振興の方は入られていないのです、この武蔵野市自転車対策協議会みたいなところには。ここがある意味、自転車駐車場をどうするかみたいなところを話すのだけども、そういう観点で、これから産業振興の観点でも自転車駐車場というのは1つ考えてみるべきなのではないのかなと思うのだけども、その辺は、担当課というよりもそれは理事者になるのかな。そういうことも踏まえて駐輪場というのは考えていくべきだと思うのだけど、それはどうなのでしょう。

11066【田川市民部長】  まちのにぎわいを考えるという意味で、人がどうやって利便性高く移動するかというのは重要な観点かというふうには思います。そういった観点でも、車もそうですけども、自転車もそうですし、あとは歩きやすい道とか、様々な形で、移動のしやすさみたいなものというのは、当然産業振興の観点でも考えなければいけないところだと思いますので、産業振興計画の第三期の見直しの中でも議論の中には含めていきたいなというふうには思います。
 以上です。

小美濃安弘
小美濃安弘

11067【小美濃委員】  それはよろしくお願いします。
 最後なのですけども、路線商店会について質問したいと思います。路線商店会の解散が止まらないですね。実は私の住んでいるところの商店会もいよいよ解散が決まりまして、先日、臨時総会が開かれまして、解散することが決まりました。新しい商店が増えているのです、増えているのだけども、商店会に加入してくれないのです。ここがやはり大きかったかなというふうに思います。結局、商店会に加入するメリットは一体何なのだろうと。僕なんかは最初から、その地に生まれたときから商店会というのがあって、当たり前のように父の商売が商店会に入っていましたから、商店会に加入するということはもうマストだったのですけど、そうではないというこの現状は、やはり商店会の衰退につながっていったのかなと思うのです。
 そこで、これは市の考え方として伺いたいのですが、市の考える商店会に加入するメリットというのはどういう形で考えていらっしゃって、また、それは、表に向かってPRもしていっていただきたいのですけども、どういうふうに考えていますか、商店会に加入するメリット。

11068【吉崎産業振興課長】  新しいお店の方、それから、先ほどの活性出店支援金でも1年たって抜けてしまうというような実態もあります。やはりここは根本的に商店会の魅力、メリットというところがなかなか伝わっていないのだろうなという課題意識は持っております。その中で、商店会に加入することのメリットとしては、具体的なところでは、やはり市のこういった補助金等の支援が受けられるというところ、それから、商店会のほうでも企画提案型という補助金もやっておりますが、そういった具体的な実際の支援を受けられるというところは大きな大きなメリットではないかなというふうに思っております。
 それ以外のところでも、例えば地域で夏祭りをやるですとか、お祭りをやる、イベントをやるといったときに、基本的には商店会が主催になって地域全体として盛り上がっていくというようなところがありますので、それこそ、ただ単にビジネスとして出店しているだけのお店にとっては、そんなにメリットはないのかもしれないのですが、武蔵野市内に根を下ろして地元の方と一緒にやっていこうと思っているような事業者さんも少なからずいらっしゃるはずなのです。その方々にとっては、やはり商店会に加盟するということは、イコールそのまま地域とつながるということにもなると思いますので、そういった面では、加入するメリットというのは十分あるのではないかなと思っております。
 したがって、そういったメリットの部分を、我々市のほうも商店会連合会、それから各商店会と共に、もっとPRをしていかなければいけないのだろうなというふうには思ってございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11069【小美濃委員】  いいこと言いますね、本当にそうなのです。地域とのつながり、ただ商売だけではなくて地域とのつながりと、もっと早くPRして、急いでいただければ、うちの商店会も潰れなくて済んだかなと思うのですが。確かになくなってみて思うのです。吉祥寺で大きい秋祭りをやっているときに、女子大通りで、それでも結構大きく秋祭りをやっていたのです。子どもみこしも出しましたし、学校の校庭を借りて縁日もやっていましたし、山車も出しましたし、あと、大ビンゴ大会なんといって、去年の秋は500人以上、カードは500枚用意したのがなくなってしまったのだから。本当にそういう意味では、地域の子どもたちのためになっているなと、やっているときはすごく楽しかったですし、よかったなと思ったのですが、解散とともに、どんどんその解散の処理をしなければいけなくて、もうおみこしも処分しましたし、山車も処分を先日いたしました。
 その作業をしているときに、ふと寂しい思いをしたのは、我々は、今まで経験値もあるし、ノウハウも持っているし、こういう資材もあったし、また、人材も、まあ人材はどんどんいなくなってしまったのだけど、でもまだまだできる人材がいたと。しかし、商店会という母体がなくなってしまうと、それが全部なくなるのです。あ、そうだ、これはもう全部なくなってしまうのだと思ったときに、これは地域としても本当に大きな損失だなと。1つの商店会がなくなると、そこの地域のそういうものがなくなり、またこっちの商店会がなくなるとなくなる。これは、武蔵野市全体の活性化に相当水を差しているのではないかなというような気もしなくもないのです。
 なので、商店会がなくなってしまうということのデメリットみたいなものも、さっきメリットの話をしましたけども、デメリットみたいなものも併せて市のほうからやはり何らかの形でPRをしていただけるとありがたいかなと思うのだけど、商店会がなくなる地域のデメリットというのは、具体的に言うと何だと思いますか。

11070【吉崎産業振興課長】  先ほどメリットを申し上げましたが、基本的にはその裏返しなのかなというふうには思ってございます。補助金でいえば、我々としてはやはり、各個店に直接支援をするというのはなかなか行政としてできませんので、どうしても会、団体を通して支援をするという形になります。それが、会そのものがなくなってしまえば、当然、各個店にもそういった支援の手が届かなくなってしまうというデメリットがあります。
 また、その地域とつながるというところのメリットの裏返しでいえば、武蔵野市には自治会というものがありませんので、ある種、商店会がその役割も担っていたというふうに私は考えております。したがいまして、そういった地域のつながり、それこそ今、小美濃委員がおっしゃったようなお祭りのノウハウも含めてですけれども、そういった、みんなで盛り上がっていたものというのがなくなっていってしまうという、そういった地域全体の活力がなくなっていってしまうというようなデメリットがあるのではないかなというふうに思います。

11071【田川市民部長】  すみません、1つだけ補足させていただければと思うのですけども、すごく大切な観点としては、商店会経由で様々必要な情報みたいなものも入ってきていたというのがあると思うのです。そういったものが、商店会がなくなってしまう、それぞれ個店が孤立してしまうというようなところで、情報から離れてしまうみたいなものもすごく大きなデメリットなのではないかなというふうに思います。
 それに関しては、本当にここ数年で商店会が幾つも解散されているというところで、ただ、御商売をやめられているわけではないので、商店、個店としては残られている方が相当数いらっしゃるはずなのです。ですから、そういった方々をさらに何がしかの形で、私どものほうから、ないしは商店会連合会のほうを通じてサポートするというふうなところというのは何か考えなければいけないのかなというふうに思っているところです。

小美濃安弘
小美濃安弘

11072【小美濃委員】  そういうことを次の質問にしようかと思っていたのですけど、結局、商店会として維持するのは大変なのです。会費も集めなければいけないし、それこそ役員の人は商連の会にも出なければいけないし、様々負担があるわけです。あと、街路灯を持っているところは街路灯の維持だとか、それができなくなったときに解散という話になってきてしまうのです。
 ただ、情報伝達だとか、例えば年に1回のイベントをするというだけだったら、恐らく、お店は本当に残っているので、そういう人たちが集まってそういう地域のイベントみたいなことをすることは、僕は可能なのではないのかなと思っているのです。ただ、もう商店会の母体がなくなってしまうと、商店会の持っている予算もなくなりますので、今までどおりのことはできない。そういうところを市であったり商連みたいなところが、どういう形かは別として、サポートができるとするならば、少なくともイベントとしては残すことができたかもしれない。もううちは駄目ですけど、処分してしまったから。ただ、これから解散を考えているような商店会があるとするならば、そういうところまでレベルを下げて、今までの商店会としての活動は無理かもしれないけども、ここは残せますかというような、そういうアプローチの仕方がもしできるとしたら、これは、それこそ先ほど課長が町会の話をされましたけど、町会のない武蔵野市内での商店会という形の役割みたいなものが見いだせるのではないかなというふうに思っておりますので、そこは今後の検討課題としてぜひよろしくお願いします。
 以上です。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11073【ひがし委員長】  以上で第5款労働費、第6款農業費、第7款商工費、以上3款の質疑を終わります。
 説明員交代のため、暫時休憩いたします。
                               ○午後 1時43分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 1時48分 再 開

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11074【ひがし委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、第8款土木費の審査に入ります。直ちに質疑に入ります。

11075【桜井委員】  では、8款土木費に関して質問していきたいと思います。
 まず、3項都市計画費、3目吉祥寺駅周辺開発事業費の中から、吉祥寺駅南口周辺交通体系検討、予算書285ページ、予算参考資料42ページの内容についてお伺いをしていきたいと思います。
 今回940万9,000円の予算が計上されておりますけれども、こちら先日の総務費の議論の中でお伺いしました吉祥寺パークエリアまちの将来像策定に向けた地域展開と同時に、いよいよ本格的に吉祥寺駅の南口パークエリアの面的な再整備に向けたもろもろの課題に対して、市として具体的に議論を進めていくという段階に来たものと理解をしております。
 この事業の内容に関する説明の部分で、吉祥寺駅南口を中心とした交通環境の改善に向け、関係機関との意見交換や技術的検討を行うというのが、この南口周辺交通体系検討の中身として示されているわけですけれども、では、ここで具体的に、この関係機関というのはどこのことか、具体的な構成メンバーといいますか、意見交換を行う範囲です。それと、どういう形でこの話合いの場を持つのか。一堂に会するような会議を開くということなのか、あるいは個々の事業者等と個別に市が意見交換を行っていくということなのか。それからもう一つは、スケジュール感、どれぐらいの期間をかけて、どういう段階を踏んで具体的な成果をまとめていくのか、この3点について、まずお聞かせいただけますでしょうか。

11076【中迫吉祥寺まちづくり事務所長】  3点御質問いただいてございます。まず内容について、メンバーだとか、一堂に会するのかだとか、スケジュール感ということでございますけれども、先日配付させていただいた交通環境基本方針の策定に向けた考え方、これの一番最後のページにその辺りを書かせていただいています。どういった相手と協議をするかという話でございますけれども、基本的には、井ノ頭通り沿いのバス停を移設することを検討していくことになりますので、主にバスの事業者さん、それから交通上安全かということですので、交通管理者ですので、警察さんになります。それから、移設する先は当然歩道の部分に影響してくることから、そこに面している建物所有者さん等については、まず個別にどういったことを考えているのかというのを丁寧に説明していきたいと思っています。一定程度進みまして、それと並行して技術的な検討も進めて、何らかの形が見えてきた時点では、個別ではなくて、ある程度まとまっていただいてお話ができればと思っております。
 スケジュール感なのですけれども、令和5年度については、技術的な検討、まちの将来像との整合、その翌年になりますけれども、令和6年は、交通環境基本方針の策定を、何らかの形で取りまとめができればいいかなというふうに思っている次第でございます。
 以上です。

11077【桜井委員】  ありがとうございます。私も、今御紹介いただいた吉祥寺駅南口交通環境基本方針の策定に向けた考え方、この16ページを見て、なるほどと思う反面、私はこの交通体系検討というのがむしろ肝ではないかというふうに思っておりまして、ここで話し合われることというのは、非常に現実的に、何が実現可能で、何が実現可能でないかという話になるのだと思うのです。一方、さきの総務費のほうで御紹介いただいたまちの将来像策定に向けた地域展開というのは、地域の市民の方も対象に、大きなまちづくりのイメージを描いていくという事業だと思うのですが、こちらのほうは、市民の中からは結構、夢が広がるというか、夢のような話も出てきてしまうのではないかというふうに思っていまして、そこら辺の整合性をどう取っていくのか。
 要は、まちの将来像立案の中でいろいろ夢が膨らんでも、現実には、この交通体系検討で、できること、できないことというのがはっきりあるわけで、そういう意味では本来、まず交通体系検討のほうである程度具体的な可能なことの範囲を絞り込んだ上ででないと、せっかく市民にいろいろ夢を描いてもらっても、やはりできないものはできないという話になってしまうのではないか。そこら辺の両者の関係性を私は、丁寧にやらないとというか、よく考えてやらないと、ボタンの掛け違いのようなことが起きてしまうのではないか、またそれが市民の間に不満を生んでしまうようなことがあると非常に残念なことだなというふうに思っています。この辺りの両事業の関係性をどういうふうに考えていらっしゃるか、教えていただけますでしょうか。

11078【中迫吉祥寺まちづくり事務所長】  吉祥寺パークエリアのまちの将来像立案に向けてとの関係性でございますけれども、委員おっしゃるとおり、まず、どういった場所に交通広場、例えば拡張していくだとか、移すのか、どういった場所に実際にそれが設置可能なのかというのは、先駆けて技術的な検討が必要だと思っています。そういった技術的な検討を私どものほうで次年度以降進めていくのですけれども、逆に、一方、技術的検討だけですと、何というのでしょう、あまり面白い夢が描けることができないので、これは将来像のほうの話になってしまうのですが、来年については、将来像のほうでは、市はこういうものを発表しますと、こういうことを考えていますということを丁寧に説明していくと。その間私どものほうで先駆けて技術的な検討を深めていくと、そういうスケジュールを考えているところでございます。

11079【桜井委員】  了解しました。その技術的検討の内容を、また分かりやすく市民に適時伝えていただいて、そこら辺の技術的な可能不可能ということと、市民が思い描く吉祥寺のまちの未来ということをうまくすり合わせていくように、ぜひ取り組んでいただければと思います。私も地元ですので、そういう意味では、ぜひ地元の人たちに対して丁寧に説明に努めていきたいというふうに思っております。
 それから次、土木費、5項緑化公園費、1目緑化公園費の中から、緑の基本計画2019中間まとめの策定についてもお伺いをしていきたいと思います。予算書297ページ、予算参考資料44ページの内容です。
 緑の基本計画2019の策定から5年が経過したということで、中間まとめということですけれども、まず一番最初に基本的なデータとして、この間の武蔵野の緑の状況がどうなってきたかということを把握するために、緑の基本計画の時点では、平成28年の緑被率、緑視率の調査結果が最新だったのですが、緑被率、5年に一度調査されているということかと思いますので、その後令和3年のデータがあるかと思うのですけれども、平成28年が緑被率24.3%、緑視率27.6%の状況からどのように変わったか教えていただけますでしょうか。

11080【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  緑の基本計画の中で、緑被率の部分でございますが、すみません、こちらの計画を見ていただいて、平成28年のデータが載っていますが、現在の最新がこの28年度の数値になっておりまして、これは飛行機を飛ばして調査するのですけれども、次回は令和6年度に環境調査ということで実施する予定になっていますので、緑被率についてはその時点で出てくるという形になっております。

11081【桜井委員】  分かりました。では、5年に一度ということでは行われなかったということですね。令和3年には行われなかったと、令和6年の環境調査でこれを行うということですね。分かりました。
 この中間まとめの策定、新規事業説明のほうを見ますと、次のような記述があります。計画策定後5年が経過し、その間に新型コロナウイルス感染症の発生など社会情勢が大きく変化しており、緑を取り巻く状況についても変化していると。新たな視点として、コロナ禍における公園緑地の役割ということもうたわれています。私はコロナウイルス感染症の拡大と緑ということをあまり結びつけて考えたことはなかったのですが、コロナの影響によって社会活動、経済活動には大きな変化があったと、そのことの影響は緑の政策に及んでいるということなのだと思いますが、具体的にこれはどういうことをおっしゃっているのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

11082【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  コロナ禍で様々な人の暮らし方が少し変化をしたということで、最初は外に出ること自体はばかられるような感じでしたが、徐々にですけれども、外で密にならないような活動が見直されて、公園で散歩、遊びということで皆さんが使われるようになってきたという部分がございます。また、10年間の計画の中の5年目の中間まとめということで、当然ですけれども、それまでの成果とか整理というのが主にはなりますが、この3年間のコロナ禍の公園利用によって、新たな課題というのも出てきているのも事実でございます。例えばですけれども、やはり在宅ワークが増えたということで、音とか声のクレーム、要望、こういったことというのが、昔からありましたけども、非常に増えた。そういう中で、どういった公園利用が求められるのかといったことなどが挙げられるのかなというふうに考えております。

11083【桜井委員】  コロナの状況を経て、人の心の平穏ということに公園だとか緑地が果たす役割が改めて大きいということが認識されたということかと思います。もちろん私は緑の、そういう人の心を、安らぐ側面というのは非常に大事だと思いますけれども、同時に、なぜ緑が大事かというと、人間だけではなくて、多様な生物の生息を支える、生物多様性の保護という観点から、緑ということはやはり非常に大事であると。そういう観点で言うと、緑なら何でもいいのかというと、そうではなくて、まちの中の、特に緑視率に大きく貢献すると思いますけれども、例えば壁面緑化だとか、あるいはプランターによって緑を育むと。それは大事なことではあるのですけれども、では生物多様性を支えるだけのしっかりした土台になるかというと、ちょっと壁面緑化やプランターでは心もとない。やはり点よりは線、線よりは面で緑を確保していかないと、生物多様性ということにはなかなかつながっていかないのかなというふうに思います。
 そういう意味では、生物多様性の指標として、武蔵野市では生物生息状況調査、これを平成30年と令和元年にかけて行っていると思いますけれども、こうした武蔵野でどういう生き物がどういうふうに生きているかということを、ぜひこの緑の基本計画のほうにも反映していただきたいというふうに思っています。この辺りいかがお考えでしょうか。

11084【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  新たな視点の中でも生物多様性をといった部分でございますが、先ほどちょっと私、コロナ禍のイメージだけで申してしまいましたが、実際にはグリーンインフラであるとかSDGsといった視点、またインクルーシブ社会というのがあろうかと思います。生物多様性の中では、これは所管の環境政策のほうで整理して、冊子を作成しているところでございますけれども、武蔵野はやはり緑が多いということで、様々な動植物がある、いるということで、その辺りも大切にしていくということが、また魅力にもつながりますし、緑や水との関連性というのは切り離せないことだと認識しておりますので、その辺りも見直し、まとめの要素には含まれていくのかなというふうに考えております。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11085【宮代委員】  よろしくお願いいたします。
 まず、参考資料の42ページ、放置自転車対策業務についてでございます。昨年も同じテーマで質疑させていただいているのですが、今年度が1億7,400万余りで、昨年度、今の予算は1億7,900万と、大体1億8,000万足らずのお金がかかっているという中で、これはすごい額をかけているなと。放置自転車のことなのかと思ったら、そうではなくて、ほとんど人件費ですという御説明をいただいていて、その質疑の中で、効果の検証を少し考えていく必要があるのではないかというようなことを少しやり取りして昨年は終わったというふうに記憶、記録しておりますが、その後、これだけの金額をかけなければならない、そしてそのことによって現れている効果の検証ということに何か御見解があればお聞きしたいと思います。

11086【栗林交通企画課長】  放置自転車対策の御質問でございます。これは本年度、金額につきましては、先ほど宮代委員のほうから御紹介いただきましたが、昨年度に比べて500万ほど削減をしてございます。これは、武蔵野市の放置自転車対策の考え方といたしましては、自転車に乗ってきたら適正に駐輪場等に止めていただくというようなことから、立哨等を行いながら、また適切に駐輪場のほうに誘導していくといったようなところでございます。他の自治体でやっている、ほかのところがどうのこうのというわけではないですけど、置かれてから対策をするといったことになってしまうと、1台置かれたものがどんどん増えていってということがありますので、市としてはそういったようなやり方を今日までさせていただいているというところでございます。
 今回500万でやってきましたけども、当然よくなっているところもありつつ、また一つの課題としましては、いたちごっこというところも実はありますので、そういったような状況等見ていきながら、効率化できるところは効率化していきたいというふうには考えているところでございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11087【宮代委員】  ありがとうございます。かなり今いい状況になってきているのかなと、逆に楽観的過ぎますか。今いたちごっこなんて話がありましたけれども、腕章をつけて回っていただいている、あの方たちですよね、自転車指導か何かというふうに書いてあって。今、全部で、市内で何人ぐらいの方がいらっしゃいますか。

11088【栗林交通企画課長】  全部で何人というのはなかなか難しくて、延べ人数でということになるのですが、事務報告書のほうで353ページの中に、5番に自転車等の放置防止指導員というのを入れさせていただいてございます。それぞれ三駅エリアで配置する人数は異なってございますが、1日当たり、例えば吉祥寺駅周辺では8から16人、三鷹駅北口では2人、武蔵境駅周辺では5から7人というような形で人数をかけているところでございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11089【宮代委員】  やはりそれぐらいのレベルの人数で、毎日ずっと延べで人が入れ替わると、やはり一億何千万というふうな額になってしまうということですね。ぜひやはり、何でも減らせばいいということではないと思うのですけど、額のオーダーがかなり大きいので、少しずつでも削減したほうが、できるものであれば削減する方向での検証も続けていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
 それから、自転車関係でまとめていきますけど、これも昨年話を伺って、そんなことをやっているのだとびっくりしたのですが、武蔵野市民公園で水曜日に、出前点検ではないですけど、こっちから出向いていって、そこで点検をするというようなお話を伺いましたが、事業なのか、その方法というのは今も継続してされているという理解で間違いないでしょうか。

11090【栗林交通企画課長】  令和3年度から実験的に、自転車はやはり点検整備というのが非常に大切、安全利用をしていただく上では非常に大事な要素ということで、令和4年、今年度から、年4回という数ですが、実際にやってきていると。令和5年度も引き続き点検整備についてはやっていきたいというふうに思ってございます。これはまちなかだけではなくて、小学校のほうにも自転車を持ってきていただいて、こういったようなこと、これは実は前からやっていて、あと、よく知られていないのですが、三駅周辺でも、これは警察の方と一緒に、マナーアップキャンペーンと同時に自転車のほうを見せていただいているといったこともやっていますので、こちらについて継続的に今後もやっていきたいというふうに考えているところでございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11091【宮代委員】  私もそう頻繁にやっているわけではないのですけど、2年ほど前に安全講習会を実際に受けて、そこで割引券をもらったので、それを使って自分も整備をしていただいたというのがあるので、やはり非常に重要な内容ではないかと思っています。そしてまた今、小学校のお話も出てまいりましたけれども、やはり子どもの自転車はすごく大切、整備してあげないと、子どもは自分で、何か音がしてもあまり気にしなかったりするかもしれないので、そういったところも、ぜひ今後も継続的に進めていただきたいというふうに思っています。
 そして、最後にもう一つ、自転車関係の3つ目ですけど、いよいよ4月1日から自転車乗用中のヘルメット着用の努力義務化ということで動き出すと認識しておりますが、これ、まず自分が買ってかぶらなければと思っているのですけど、何かちょっと面倒くさいなみたいなところがあって、これは本当にきちんといけるかなというところはちょっと心配しています。子どもたちには、結構親が買って、渡して、きちんとするというのはできそうなのですけども、大人に対してこれをうまく勧めていくために、何か実際にやる方向性みたいなものはお考えがありますでしょうか。

11092【栗林交通企画課長】  今御紹介あったとおり、ヘルメットが、今まで児童ですとか、年齢が限られた方が努力義務化されていたのですが、今年の4月から自転車を乗る運転者の方は全て努力義務化されたというところでございます。市におきましてはこれまでも、以前からヘルメットの着用については様々なところで啓発をさせていただいたところでございます。なかなかやはり、私も含めてなのかもしれませんが、ごめんなさい、こういうことを言ってはいけませんが、やはりそこは課題であるというふうに思っております。どういうのが一番効果的なのか、今様々他自治体でも取組をやっているところではございますので、警察のほうとも連携等しながら、何かいい方法がないか模索をしているというような状況でございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11093【宮代委員】  昨年の質疑の中では、例えば3歳児の健康診断とか何かのときに、そこに受けに来た子どもに全部プレゼントしてしまったらどうですかみたいな話をこっちから出して、それについては検討してみたいと思いますというような、一応ちょっと前向きだったような理解をしているのですけど、その辺の考え方については1年たってみてどうですか、何か変化がありますでしょうか。

11094【栗林交通企画課長】  私もよく覚えておりまして、やはりそういった機会の中で啓発をしていくというのもすごく大事だというふうに思っておりまして、実は今年度も子育て・ゆりかごむさしのフェスティバルで出店させていただきまして、ヘルメットの着用というところにつきましては啓発等させていただいたところでございます。確かに一つの考え方としてそういうことはありますし、他自治体でもやっているという事例はあります。ただやはり自治体の中でも、そういう努力義務化したような中で、では果たしてそこに補助するのがどうなのかというような自治体、慎重になっている自治体もあるということから、その辺につきましては、今後の要望ですとか、あと他自治体での動きだとか、そういったような流れには注視はしていきたいというふうに考えているところでございます。

宮代一利
宮代一利
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11095【宮代委員】  分かりました。お互い正直な気持ちがあって、でも、かぶっているのが格好いいなみたいな、逆にムーブメントができれば、そういったことはだんだん当たり前になっていくのではないかと思うので、自分も含めてきちんと、せっかくできた努力義務ですから、守っていけるようにしていきたいと思います。
 これで自転車関連が終わりで、次に行きます。公園の話なのですが、参考資料29ページに公園等建設事業ということでまとめていただいていて、その話と、説明を読んでいくと資材置場の話が一緒に出てきているのですけれども、ごめんなさい、ちょっと不勉強で申し訳ないのですが、その資材置場の整備の話と公園整備の話との関係性を含めて教えていただきたいと思います。

11096【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  資材置場の部分の件なのですけど、今、委員、概要のほうを見ていただいたのだと思うのですけど、もう1個、こっちの参考資料の青いほうの44ページを見ていただきたいのですけど、上から2番目に資材置場整備工事というのがありまして、下から3番目の公園等建設事業の中の一番最初に、八幡町2丁目地内に公園を新設とございます。これは八幡町2丁目の都市整備部の資材置場がございます。こちらが、今プレハブとかもあるのですが、老朽化してまいりましたので、更新工事を行うという予定があるのですが、その中で、地元町会からの以前からの要望もあるのですが、資材置場の面積、少し今より縮小というか、圧縮するような形になるのですが、そこから少し創出された部分を公園として整備するという事業になります。公園として整備するに当たりましては、北側に隣接する千川上水がございますので、千川上水もずっと整備はしてきているのですけど、そこと一体に整備をするというようなことになっております。ですので、工事自体は一緒に出すようなイメージでございます。

宮代一利
宮代一利
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11097【宮代委員】  ありがとうございます。資料の中のあちこちにある情報をまとめていると、だんだん何となく分かってくるという感じだったのですけど、さらに、項目別の予算説明書を見ると、その5億4,899万5,000円の予算の中に土地購入費というのが2億2,816万円計上されていて、この5億4,800、すごい金額だなと思ったら、そのうちの半分弱ぐらいが土地の購入費なのだということが分かって、この土地はどの土地の購入費のことを言っているか教えてください。

11098【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  公園等建設事業につきましては、全体で5億ちょっとということで、結構大きな数字になっていまして、令和5年度に関しましては土地購入費が2億2,000万ということで上がっております。これは東町にございます、名称は決まったのですけど、十一小路緑地というところでございます。メリノールの跡地でございまして、今年度防火水槽を設置しているところなのですが、そちらの用地を買い戻す費用となっております。これは、用地につきましては1か年ではなくて、補助の関係で3か年で買い戻す予定としております。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11099【宮代委員】  分かりましたというか、そういうことなのですか。すみません、全然話についていけなくて、そうすると、先ほど創出された土地、資材置場のほうのその土地というのは、誰がどういうふうに所有していたものか教えてください。

11100【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  八幡町2丁目の資材置場はもともと市が所有していた土地ですので、土地代はかからないということです。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11101【宮代委員】  分かりました。すみません、いつもこの事項別の明細書が本当難しくて、295ページの5億4,899万5,000円、この大きな額の中身がこういうふうにしか、細かく書かれていなくて、かつ名称がこちらの別の資料と一致していなくて、なかなか追えないのです。今回はもともと公園等建設事業まではいいのですけど、その後、例えば土地購入費とか書いてあっても、その土地購入費に関するデータが、なかなか探しに行ってもどこにあるのか見えなくて、ちょっと理解がしづらかったというのがあるので、予算の審査なので、それぞれが分からなければ審査ができないということで、追いかけていて今日に至ってしまったのですけど、何か少しでも分かりやすくしていただきたいというふうに要望しておきます。
 それから、同じ公園等建設事業の中で、中央高架下の公園についての御説明があって、市内で初めてとなるユニバーサルデザイン遊具というふうな説明になっているのですけど、これはユニバーサル遊具そのものを導入するのが市内で初めてだという、文字どおり、そのとおり受け止めてよろしいのでしょうか。

11102【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  そうです。ユニバーサルデザイン、誰でも使える、障害をお持ちの方でも誰でも使える遊具というのを設置するのは今回初めてになります。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11103【宮代委員】  今までの一般質問の中でも、やはりユニバーサル遊具に関する提案のような質疑はやってきたと思うのですけど、私ではなくて、他の議員の方がやってきたと思うのですけど、そのときの話では、今ある遊具の一部をユニバーサルデザインのものと入れ替えてはどうだと、そういうチャレンジはどうですかというような提案だったのですが、今回は、まず新しくできる公園の中に、その計画の中でユニバーサル遊具を導入しますと、こういう方式を取ったと、そういうことでよろしいでしょうか。

11104【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  令和5年度につきましては、中央高架下公園は今年度、令和4年度も整備していまして、第2工区として整備する予定になっています。その部分にユニバーサル遊具を入れることになっています。一部入替えしていくとか、そういう考え方も全くないわけではございませんが、例えば車椅子の方が遊びに来られるというふうに考えると、やはり駐車場とセットになっていないといけないということで、市内の公園180か所ぐらいございますが、狭小な公園ばかりですので、駐車場がついた公園緑地はないのです。そういう中で、今度はそのスペースを確保しております。また隣接に、民間のですけども、コインパーキングもあるということから、その場所を選んで、幾つかの遊具をまとめて設置するようなデザインになっております。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11105【宮代委員】  そういう意味では、今回すごく条件がいいというか、ユニバーサル遊具を導入するのに、パーキング等の組合せでやることができるいい場所だったと、そういう意味で初号機としてそれを入れますという御説明はよく理解できました。そういう意味でよかったと思いますけど、やはりユニバーサル遊具は、どこかに数か所あればいいということではなくて、これからどんどんと広まっていく方向のものではないかというふうに考えます。要するにインクルーシブなまちになる一つの方法であると思うのです。そのユニバーサル遊具があることによって、障害を持っている子どもと、そこに来ている子ども、あるいは子どもだけでなくて、公園には高齢者の方等もいらっしゃるわけで、そういった方たちがいろいろな形で触れ合う可能性が高くなっていくという意味で、すごく大切なものだと思うので、確かにパーキングがあるのとセットだというのはありますけど、でも近隣にお住まいで、例えば車椅子で、自分が車椅子で移動できる範囲にそういった公園があって、そこにユニバーサル遊具があれば、それはもちろん活用されていく可能性はあると思うので、今ある公園の中でも徐々にユニバーサル遊具の導入、更新の時期に合わせてユニバーサル遊具に替えていくような、そういった考え方というのは有効なのではないかと考えますけど、いかがでしょうか。

11106【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  現在ある公園緑地につきましては、当然リニューアル等も行っております。高架下公園もリニューアルなのですけども。改修の際には、必ず利用者へのヒアリングですとかアンケート、それから近くに学校とか保育園があればお話を伺ったりして、改修を行っております。そういう中で、例えば障害者施設、今回もそうなのですけども、障害者の関係団体の方のお話なんかも伺いながら設計させていただいておりますので、今後もほかの公園につきましては、改修の際は様々な方の御意見を伺いながら、適しているということであれば、そういったものを盛り込みながら整備してまいりたいと思っております。
 以上です。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11107【宮代委員】  今回のこの予算の委員会でうちの会派では、初日から、公共サービスの偏在化というのをなるべくなくして、各エリアに1つずつあるとか、なるべく各学校域の中にいろいろなものがあるとか、そういう流れができていくのがいいのではないかというふうなことを少し申し上げてきていることから言うと、やはり公園というのも数が、小さいなりにも数もありますから、そういった中で、例えばユニバーサル遊具というのを導入することによるインクルーシブの推進ということには寄与すると思うので、ぜひそういったこと、そういう視点での考え方も取り入れていただけたらというふうに思います。これはお願いです。
 それから、最後になりますが、参考資料の42ページの三鷹駅北口交通環境基本方針の策定ということで、5年度の予算は1,094万8,000円ということで、昨年が743万6,000円ということで、たしか昨年度の話では、3年、4年の2か年でこの検討をやって、その結果を受けて5年度をやりますというような説明を受けた気が、もし間違っていたらごめんなさい。金額が年によって様々動いているのですけど、これはどういった考え方でこの予算を組んでいるか教えてください。

11108【高橋まちづくり推進課長】  三鷹駅北口の交通環境基本方針の策定についての御質問でございます。2月の建設委員会でも行政報告させていただきましたが、年度年度で地域展開の内容というのが異なってございます。令和4年度につきましては、オープンハウス、ワークショップ、研究会の実施というところで地域展開のほうを進めてまいりました。令和5年度につきましては、地域展開の報告書を令和4年度にまとめてございますので、こちらの必要性の観点をもちまして、交通環境基本方針の策定、市の意見、意向を取り入れた基本方針の策定をやっていきたいと思ってございます。具体的には、策定に向けた各委員会の運営補助ですとか、あと庁内委員会、外部委員会を含めた会議体ですとか、あと、実際に基本方針を策定しますので、パブコメの対応ですとか、あとシンポジウムですとかパネルディスカッション、そういったものも含めて外部のほうに広めていきたいと思ってございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11109【宮代委員】  事項別明細書の記載については、281ページにこのことが書いてあって、三鷹ビジョン実施検討支援業務、これかなと、1,049万4,000円で、金額が近いので。一括で、書き方としては委託料という形になっているのですが、その理解でまず間違いないかということを確認お願いいたします。

11110【高橋まちづくり推進課長】  大きなところでは、委員御紹介いただきました委託料が基本的なところでございます。その他の金額につきましては、先ほどのアドバイザー委員会ですとか、あとパネルディスカッションですとか、その他地域に向けてやってきたことがございまして、細かいところでは委員の報酬ですとか、パネルディスカッションについての事業運営費みたいな、そういったところが細かいところでございます。大まかなところは委託費になります。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11111【宮代委員】  私が伺いたいのは逆です。この1,049万4,000円というふうにして委託費としてまとめられてしまうと、中身が見えませんよねという話。もう毎回いろいろなところのポイントでやっているのですけど、これは、まずどういう方式で委託先の業者を決めているかを教えてください。

11112【高橋まちづくり推進課長】  基本的には競争入札で業者のほうを決めていきたいと思ってございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11113【宮代委員】  競争入札をする際の入札の仕様書というのは、どういった形で作成しますでしょうか。

11114【高橋まちづくり推進課長】  これまでの地域展開の取りまとめを含めまして、来年度、基本方針の策定になりますので、自前の、市の職員で来年度必要な事項についての仕様書を取りまとめて、競争入札のほうを行います。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11115【宮代委員】  多分今までも複数年にわたってやっていると思うのですけど、その受注、落札をしている業者さんは替わっていきますか、年度ごとに。

11116【高橋まちづくり推進課長】  これまでも競争入札を基本にやってございまして、業者さんは替わったところでやったりしてございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11117【宮代委員】  先ほど職員の皆さんで仕様書をお作りになるということで、入札に際しての仕様書の作成については、そこの部分をどこか外部のコンサルに出したりするという、そういうことはしていないという理解で間違いないでしょうか。

11118【高橋まちづくり推進課長】  委員のおっしゃるとおりございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11119【大野委員】  それでは、よろしくお願いいたします。
 まず、毎回聞いております、以前、2019年、4年前に台風15号で木がいっぱい倒れてしまって、これはまずいということで、ずっと伺っております無電柱化の話についてお伺いいたします。景観道路事業ということで約2億5,000万ぐらいありますけれども、先月2月の建設委員会の中で、市道第17号、北側と南側に分けて、もう私は大拍手を送りました、すばらしい。これで、この17号から、今ずっと造っていただいている市道16号、177号につながる路線ができたというふうに考えてよろしいのかという部分と、この令和5年度の事業の詳細についてお伺いします。

11120【栗林交通企画課長】  景観、無電柱化の件でございます。これは2月に行政報告をさせていただきました。まず、17号につきましては様々な課題がございます。今年度もまだ検討しているというところでございますが、現地に落とし込んだ中で、建設機械、より桜の保護をするためにどういったものがいいのかということを今検討しているところでございます。まずは優先的に市役所周辺からやっていって、今考えているのは北側を、練馬区のほうですが、持っていきたいと考えてございます。残りのところについては、全体的に見ると期間がかかり過ぎるというところもありますので、それについては今後検討していきたいというふうに考えてございますので、あと、先ほどありました16号と177号線のところについては、つなげていくということは当然考えているところでございます。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11121【大野委員】  あと令和5年度の事業、どんなことをされますか。

11122【栗林交通企画課長】  失礼いたしました。申し訳ございません。令和5年度でございますが、17号につきましては、今、補助金、東京都のチャレンジ事業ということで、認定をここでもうそろそろするところでございますので、当然17号につきましても検討の委託費ということで計上してございます。また、七井橋通り、151号線、こちらは用地買収が伴いますので、相手のあることでございますが、そちらも含めて道路と電線共同溝の設計ということで計上させていただいているところでございます。
 それからもう一つ、市道第298号線、本町稲荷通りというところでございますが、これは吉祥寺のイーストエリアのところでございますが、こちらも6メートルに拡幅する道路でございます。これは無電柱化の位置づけがございますので、そろそろ道路であったりとか電線共同溝、どこに地上機器を持っていくだとか、そういったようなことを検討していきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、あと引継ぎということで、市道16号線と177号線につきましては令和6年度の道路整備をもって完了ということになりますので、令和5年度につきましては、電柱がなくなりますので、街路灯を設置したりですとか、その街路灯に電気を引き込む工事ですとか、そういったようなことを計上しているところでございます。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11123【大野委員】  ありがとうございます。ぜひ災害対策という意味でも無電柱化は大事であると思いますので、今後もよろしくお願いいたします。
 次に、先ほども出ておりましたが、自転車のことについてお伺いいたします。放置自転車は非常に減ってきたのですけれども、事故がすごく増えているということで、どうしていくのかという部分で、自転車安全講習会についてお伺いいたします。
 これが自転車安全講習会の過去10年間をグラフにしたものでございます。すごくコロナの前は頑張っていただいていて、ただ、やはりコロナがあってから、がくんと落ち込んでいる。これはしようがないことかと思いますけれども、ここ数年の自転車講習会の実態についてお伺いします。

11124【栗林交通企画課長】  今御紹介ありましたとおり、令和2年から、具体的に言いますと令和元年度の後半、年度末くらいから新型コロナウイルス感染症の影響というのが出てきてございます。当然そのグラフを見ますと、令和元年度、一番右側はあれですが、ちょっと減っているというところがあるのですが、様々減る要因といたしましては、台風が実は令和元年度あって、2回中止になっていたりですとか、あと先ほどコロナの関係で2回中止になっているので、計4回中止になっているというようなところがございます。とはいえ、令和2年度、3年度につきましても、やはり交通事故は発生していますし、コロナというところもございましたが、必要な対策を取りながら継続してやっていくことがすごく大事だというふうに思っておりますので、人数は減りますが、参加の、机の数を2分の1にしたりだとか、そういったような対策を取ってやってきたということでございます。
 これからにつきましては、まだコロナということは継続してありますけども、出張講習会というのをやってございますので、そういったようなところも併せながら推進をしていきたいというふうに考えているところでございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11125【大野委員】  ありがとうございます。特別講習のほうを増やしていくということで、学校なのですか、どういうところに行かれるのかという部分と、ちょっと注目しているのが令和3年度ですが、コロナがある程度、少しずつ落ち着いてくる中で、駐輪場の定期利用を減らしていって、一時利用に大きく、一時利用を増やしていくという、令和元年ぐらいですか、すごく駐輪場が並んでしまって入れないという問題もあって、一時利用のほうにシフトしてくる中で、令和3年度から、講習会を受けたら定期利用に入りやすいというインセンティブがなくなった部分もあろうかと思うのですけれども、その辺の一般講習を受けられる方の応募の状況というのは、やはりインセンティブがなくなったことで低調になってきたという感はあるのでしょうか。この一般講習にいらっしゃる方というのは、どういう形の方がいらっしゃっているのでしょうか。

11126【栗林交通企画課長】  大きく2つかなというふうに思ってございますが、まず特別講習というところですが、こちらにつきましては、私が今のところに来たのが、平成30年度から今のところでやっているのですが、これまでなかなか子育て世代というところでできていなかったということがあります。先ほどありました子育てフェスティバルというところも積極的に出ていきたいところがありますが、なかなか一般講習ですとかに出てこられないような年齢層といいましょうか、そういったようなところを今のところ目指しています。当然これまでも様々、例えば企業、毎年行っているところがございますし、当然、高校、大学もありますので、そういったところも継続していきながら、そういったようなところに積極的に行きたいというふうにございます。
 それからあとインセンティブの話です。確かに今までというのは、その優先枠が欲しいので受けていたという方もいらっしゃいまして、統計をちょっと見てみると、大体全体の30%から35%が初めて受講する方です。2回目以降になってくると65から70であると。定期利用の更新目的の方というのが55から60%程度というところなのです。中には、TSといって自転車点検整備、あれは実はすごく人気があって、という方もいらっしゃいます。確かにおっしゃるとおりです。なので、減っていく様相の中では、当然そういったようなこともあろうかというふうに思いますが、この辺につきましてはどうあるべきなのか。当然これも重要な、一般講習というのは大事な要素だと思いますので、状況等を見ていきながら、何か新しいことをする必要性があるのか、またほかの方法があるのか、それについては検証していきたいというふうに考えているところでございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11127【大野委員】  ありがとうございます。自転車は車両であるのですけれども、車みたいに免許制がないので、本当に右側正面から突っ込んでくる部分とか、すごい怖いと思うので、本当に危ないなと思っています。やはり、ただ講習があるからといって、貴重なお時間を割いて来てくれるかというと、そこがまた、来るような方はあまり違反はしないという、どっちかというと、あまりそういうことに興味のない方のほうが乱暴な運転をされる傾向にあるのかなとも思いますので、インセンティブの部分は、何か痛しかゆしですけれども、大事かなと思っております。
 ちょっと私が考えたのは、ヘルメットが努力義務になってまいりますので、ヘルメットに貼れる反射材のシールみたいな、ムーバスのデザインとかで1個ずつ貼っていくみたいな、3つそろったらムーバスのチョロQがもらえるとか、年度によって色を変えていくとか、ムーバスのあのデザイン、すごく人気が高いので、そういう、あまり金額はかからないけれども、武蔵野市が持っている著作権でいけるような感じのもので、目に見える形のものをぜひインセンティブ、考えていただければと思いますけれども、その辺についてどうかということと、あと、やはりルール違反が多いというのは、警察にしか取り締まれない部分はあろうかと思うのですけれども、目に余るような、信号無視とかも非常に多いですが、その辺について警察との話合いはどのようになっているのか伺います。

11128【栗林交通企画課長】  インセンティブのところにつきましては、事例をいただいてありがとうございます。既に実はムーバス、ちょっと話が変わるかもしれませんが、反射材、反射シールですか、実は作ってありまして、それも啓発で配ってありますので、もし御興味があったら、来ていただければというふうに思います。またインセンティブのところにつきましては考えていきたいというふうに考えております。
 それからあと、ルールと警察との連携というところでございます。これは様々、先ほども言いました地域に出て、年10回なのですけども、具体的には駅周辺のところで警察の方と一緒に行って、ルールの啓発等をやって、そこで自転車点検していますという話もしています。また、事故も月ごとにいただいていて、やはり増えている要因の一つとしては、単独事故が増えているというふうに伺っております。よく私が聞く話ですと、御高齢の方で、擦れ違いというか、抜く際にハンドルを取られてしまうのです。それで転倒される場合ですとか、あと、車止めと言ったらいいのでしょうか、ちょっとした段差に引っかかって倒れてけがされるという方も多くなってきているというのは伺っていますので、そういったような情報交換につきましては常に警察のほうとさせていただいているといったような状況でございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11129【大野委員】  ありがとうございます。本当に今、普通に道路を歩いていても、警察が立てている事故の看板で、自転車対自転車とか、自転車対人の事故が本当に多いと思っておりますので、今後もよろしくお願いいたします。
 次に、公園に防犯カメラつけてほしいのですという話を総務でしたら、土木ですと言われて、なので土木で取り組みたいと思いますが、武蔵野市、やはり町会が非常に少ない部分で、今、強盗事件とか特殊詐欺とかが、結局あれは住宅街で起こってしまうということを考えたときに、住宅街に対して防犯ということで考えると、一つは、やはり狛江みたいな個人のお宅への補助という部分と、もう一つやはり考えられるのは、武蔵野市は非常にたくさんの公園を設置していただいているので、その公園に防犯カメラをつけるという考え方はあると思うのです。私、議事録を検索しましたら、都市マスを事業報告したときに、考えてはいるのですけれども、プライバシーへの配慮とかいろいろで、まだ市としての考え方の整理がついていませんというような御答弁になっておりましたが、この辺の、市立の公園に防犯カメラをつけることに対しての、今の市の考え方をお伺いします。

11130【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  防犯カメラについてでございますが、市内全体で広く捉えるということにつきましては、安全対策課のほうで方針というのを定めてというふうに思うのですが、今公園の中でということですので、現在、今年度、令和4年度なのですが、庁内のほうで、防犯カメラを設置するに当たってはどういったことの整理が必要かというのを話し合っているところでございます。あくまでも防犯対策ということで、公園内ですから、公園内に向けた設置となるのかなというふうに思うのと、公園としましては、ほかに防犯の対策の要素がないという場所に限って設置するとか、そういう考え方に最終的にはなっていくかと思っています。それから、先ほど委員のほうからも都市マスの議論の中でとございましたが、やはり近隣の合意形成というのが重要な要素となってくるというふうに考えております。今年度ある程度整理ができれば、令和5年度は防犯カメラについて予算の計上はしておりません。令和5年度につきましては、それを基に、関係団体であるとか近隣の方であるとか、警察のほうにも改めてとありますけれども、御意見とか御意向を確認してみたいと思っております。それで方向性が定まれば、つけていくような方向にはなるのかなというような状況が現状です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11131【大野委員】  ありがとうございます。公園も、本当に住宅街にある公園もございますし、畑の真ん中に公園もあるので、周りに畑しかないというようなところもございますし、様々であろうかと思いますので、内容を精査しながら今後につなげて、ぜひ必要であると思いますので、よろしくお願いいたします。
 あと、公園のことなのですが、小学生の子から、今何か要望とかあるかみたいなことを聞いているときに、以前御担当にもお伝えしたのですが、バスケットがすごく人気みたいで、私立の小学校に行っている子たちが、学校が遠いので、学校のほうでもお伺いしたら、各学校の校庭には外のバスケットゴールというのはあるのだけれども、そこには行けない。そういうバスケットをやりたいという子たちがいるのですけれども、市内の公園でバスケットゴールというのは幾つあるのかということと、そういう子どもたちの嗜好の変化というのですか、こういう遊びがしたいということに対する変化とかは、聞くチャンス、ヒアリングするチャンスというのはあるのかについてお伺いします。

11132【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  以前からお話をいただいておりますバスケットボールのゴールです。一応2か所あるのですけどというか、あったのですけど、1か所は老朽化に伴い撤去したので、実際1か所しかありません。それで、先ほどコロナ禍でいろいろ生活スタイルも変わってとかいうお話をさせていただいたところでございますが、やはり日本はなかなか外でバスケットボールをやるという習慣がそんなにないのか、アメリカだとそこらじゅうにある感じありますけども、なので、やはり硬めのボールなので、音が出るですとか、そういったこともありますし、これまでのことを言うと、そんなに御要望はなかったのかなというふうに思っているのです。ですので、今すぐにどこかにという予定はございませんが、今後またそういうお話を聞きながら、適地があればですけれども、全く考えられないということではございませんので、心に留めておきます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11133【大野委員】  小学生の子が直接市に電話をかけてくることもほとんどないかなというふうにも思うのですけれども、ぜひいろいろな計画を立てる中で、子どもたちの意見、小学生の意見、こういう気持ちがあるというようなことも、子どもの人権に関する条例もできましたし、そういう子どもたちが意見を表明して、こういうふうに、これがあったらいいなというのも、何かの機会にぜひヒアリングをしていただきたいと思います。バスケットとか、あとストリートスポーツなどについては様々希望があるのではないかと思いますが、何かあれば御答弁いただければと思います。
 もう一つ、これはもう言ってもなかなか難しいなと思うのですけど、やはりまち場を秋口に歩いていると、落ち葉問題というのがすごくあるかと思うのですが、この辺について、もう回り切れないという部分があろうかと思うのですけれども、どのようにお考えか伺います。

11134【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  1つ目の質問ですけれども、先ほども改修の際には現地で子どもたちの意見なんかも伺っていますと申し上げたところでございますので、これからもそういった御意見は反映させながら、半分以上は子どもたちが遊ぶに適した公園なのかなと思っていますので、バスケットボールとかストリートスポーツというと、なかなか場所とか広さなんかもありますので、この辺ですと小金井公園にはあるのかなというのと、あとバスケットゴールは校庭ですね。学校の校庭とかにもあるかと思いますので、御利用いただけるのかどうかというところは、ちょっと私も認識はないですけれども、そこで補完していくという方法もあるかというふうに思っております。
 それから落ち葉の問題は、当課でも年間に1,000件から1,500件の苦情を受けているところでございますが、やはり多いのは春先から夏にかけての草の伸びた状態と、秋口の落ち葉です。落ち葉のほうが多いかもしれないです。そういう中では、なかなか方法というのが難しいところで、様々維持の委託ですとか維持の工事、それからボランティア活動されている方とかシルバー人材センターの方とか、いろいろな手は尽くしておるところですが、なかなか個人住宅のほうまでは手は入れるわけにはいきませんので、個人の皆様にお願いしているところでございます。また、葉っぱが原因で浸水したりとかいうこともございますので、そういったところは少し早い時期に剪定を入れるなどして対策を取って、効果があるかどうか見たりしているような状況でございます。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11135【大野委員】  ありがとうございます。バスケットゴールの件については、細かいのですが、私立に行っているので、帰ってくると、もうあそべえの終わる時間になってしまって、30分ぐらいしかバスケットゴールが使えないといって、日が長いときなんかはお外で使いたいということでございました。
 落ち葉の問題、なかなか本当に難しいと思いますが、公園から明らかに落ち葉が来ているのに、家のほうに、敷地に入ると御自分で処理してくださいみたいになってしまうとかというお声もございますので、丁寧に市民の皆さんのお声を聞いていただきたいと思います。
 最後に、あんしん住まい推進事業、これも高齢者の住宅対策としてずっと注目しているところでございますが、令和4年11月の建設委員会で設立をしましたという報告がありました。その後、要配慮者に対して同行し、伴走型の支援をしていくということでございましたが、ほかの福祉分野との連携とか、その伴走についてどのように今御対応されているのかという部分と、令和5年度に向けて、そういう高齢者、特に高齢者を私は心配しているのですけれども、物件というのは集まりつつあるのかどうかについてお伺いします。

11136【井上住宅対策課長】  あんしん住まい推進協議会につきましては、昨年12月に設立いたしました。その後、事業を開始しておりまして、他課との連携という意味では、現在もう既に事業の相談等は多数ございまして、特に福祉の総合窓口で、相談が来たお客様から住宅部門につながれるというようなケースが多くあります。伴走支援自体につきましては、今のところまだ実績はないのですが、今後、令和5年度にかけましても、高齢者等が契約のときに、なかなか不動産屋さんのお話がよく分からないとか、契約のときに難しい話をされるとかというようなことに関して、適切に同行者をつける伴走支援を行っていきたいと思っております。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11137【大野委員】  ありがとうございます。やはり武蔵野市、非常に人気が高い地域ですので、その辺の要配慮者に対する支援というのは重要であると思います。ただ、私が聞いた声でも、住宅対策課と生活福祉課の人が一緒に来てくれて、本当に生活福祉課のワーカーさんか何かが一緒に不動産屋さんまで行ってくれるというようなことも聞いておりますので、そういう今御答弁いただいたような伴走型の支援というのは、本当に。やはりどうしても高齢とか障害とかで認知能力が落ちてくるという部分で、たくさん書類を出されると、もうそれだけであっぷあっぷしてしまう部分もあろうかと思いますので、その連携の部分というのは非常に大事だと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
 あと物件についてあまりというような、ここが一番難しいのかなと思うのですけれども、これから努力されていくのかと思うのですけれども、なかなかこれで物件がない、見つからないということがもし今後起きてきた場合に、次の手を打たなければならないかなというふうに思っています。これの前身の高齢者安心何とかでしたか、この前の事業もずっと、平成28年ぐらいからですか、やっていたけれども、なかなかマッチングができなかった部分というのがあるかと思うのです。だから、同じ武蔵野市でそこを解決していくのはちょっと大変かなというふうにも思っているのですけれども、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。

11138【井上住宅対策課長】  物件が見つからないというケースも、我々も十分あり得るのではないかというふうに考えております。その場合、申請された方につきましては、今のところはないというようなことをお伝えしながら、もうしばらく待ちますかとかというような丁寧な対応をしていきたいというふうに思っております。それと、確かにオーナーさんの理解と協力が今後とも重要になってくるというふうに思っておりますので、PR等を図って、協力していただけるような不動産店やオーナーさんを広く見つけていきたいと考えております。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11139【ひがし委員長】  暫時休憩といたします。
                               ○午後 2時54分 休 憩
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                               ○午後 3時15分 再 開

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11140【ひがし委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11141【与座委員】  それでは、何点か、よろしくお願いいたします。
 少し漠とした質問になってしまうかもしれませんけど、1点目として、私も60になって、子どもの頃からまちの中を遊び回ったり、今でも動いたりしているのですけど、何かまちの様子が変わってきているなというのは肌感覚で感じていたのです。過日、こんなことを、ある市民の方から言われました。道路に、一休みできるスペースを、具体的には椅子を造ってくれと言われたのです。確かに、高齢者の人が、地元のスーパー、商店街に買物に行って、大きな荷物を持っていって、道路の途中でしゃがんで休憩しているとか、身体に障害を持っている方も途中で止まって休憩したりしているという様子を、最近とみに見るのです。少子高齢化ということで、少子化に対して子育て支援ということは一生懸命やっている。それから、高齢化ということで、介護だとか元気高齢者に対する施策も一生懸命やっている。ソフトの面では一生懸命やっている。でも、まちづくりの観点で、本当に高齢社会に適しているのかなと考えさせられてしまったのです。その後、複数の方に言われたのですけど、もちろん、その方には、いや、市道にベンチなんか造れないよという話はして、では水道道路とか中央通りとか広い通りに造ってくれとか、公園をもっと増やしてベンチを増やしてくれとか、そういう話を聞いたのです。それも、そこで生活している生の声ですから。ただ、こういう世界に入って皆さんとお付き合いしていると、それはなかなか無理だよというようなことを言ってしまうのだけども、まちの様子としては、そういうことにハードの面で応えていかなければならないところなのかなと思っているのです。では具体的にこれをこうやれというのはないのだけども、この辺について、今後、駅前ばかりに集中するのではなく、昼間まちの中で生活している人たちのために、まちづくり、ハードの部分でサポートするようなことを何か考えられないか。ざくっとした質問で申し訳ないのだけど、この辺についての御見解をお伺いできればと思います。

11142【大久保道路管理課長】  今、ベンチの話が出ました。道路を管理している立場からのお答えになってしまいますが、歩道とかでベンチがついているところは市内にあります。ただ、一般的に言われる、お年寄りからすると、やはり100メートルから200メートルに腰かける場所があるのがバリアフリーとかそういう生活上の観点からは望ましいのではないかということも我々は承知していますが、今委員のほうからもお話がありましたが、物理的につけられるところ、つけられないところがどうしても出てきてございまして、我々も、つけられる場所があるのであれば、できるだけ選定してつけていっているようなところがございます。今、歩道についているベンチは市内全域で265基程度あるのですけれども、歩道だけではなくて、例えば駅前広場にJRさんの用地を借りてつけているところもございますので、今後、道路の改修の折とか、また何かつけられそうな場所がありましたら、そういった目で見て設置をしていくような検討もしてまいりたいというふうに考えてございます。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11143【与座委員】  ここは一応問題提起ということだけにさせていただきます。今では人権問題になってしまうかもしれませんけど、ムーバスを導入するときに、ビデオカメラを持ってお年寄りの後ろをついていったら、100メートルに1回休んでいたと。それでもってムーバスの停留所を200メートル間隔にしたと。そういうことも武蔵野市はやっているのです。だから、もう一回、まちで生活する人の原点に立って、いろいろなことをぜひ検討していただければと思っているところであります。
 次の質問に行きます。三鷹駅の北口です。今日はロータリー改修の話はやりません。この間の総括質疑でやった、自転車駐輪場の外周部への設置の続きの話をさせていただきます。一般論ではなくて、具体的なことをちょっと聞きたいのです。三鷹駅北口は幾つかあるのだけど、まず、駅の北口に下りて西側、桜通り、玉川上水と三鷹通り、中央大通り、あの三角地帯に囲まれた南側のほうが、某大手会社が入って再開発をしている。そこに、武蔵野市の市政センターをはじめ、駐輪場も種地としてある。そうすると、この一帯をこれからどういうふうに対応していくのかということが一つ大きな課題になっていると思います。それで、ここからは私の勝手な考えですが、例えば、駐輪場を駅からの外周部に持っていくとなると、あそこにある駐輪場をなくして──なくす方法として売却なんというのもあるのだけど、そこまでは突っ込まない。なくして、それを外周部に持っていくというやり方もある。外周部に持っていくというけども、あそこのところは市としての所有権を持っているのだから、共同ビル化して、そこに駐輪場を二層なり三層なり提供してもらうという考え方もある。でも、その考え方でいくと、市の基本方針として、駐輪場を外周部に持っていくということとは矛盾してくる。そういうことは想定の中で考えられます。その辺について、現況において、今、三鷹駅北口について、市民の方を交えていろいろな検討会をやっていますけども、一般論としては理解するのだけど、現実に三鷹駅北口の状況を見たときにその辺はどういうふうに考えていかれるのかということをお聞きしたいと思います。

11144【栗林交通企画課長】  ちょっと大きな視点で、自転車の考え方ということでお話しさせていただきたいと思います。今、与座委員からありましたとおり、中央大通りと三鷹通りに挟まれている中で、現状として、駐輪場につきましては4つほどございます。そのうち、借地が3つございます。三鷹駅北口の複層階で地下があって、地上2階の屋上を使っているところ、これが私有地に建っているところでございます。先ほどありました南側で開発をしているということで、そのうちの何畳かを開発事業者が持っているところでございます。ここら辺につきましては、実は平成30年ぐらいに一旦閉鎖をしますというお知らせをしていますが、まだ今後その先が進んでいないということで、当初3か月の更新だったのですけど、今は6か月の更新ということで使わせていただいているような状況でございます。あともう一つ、北口の第2というのが、これはまた違う地権者でございますが、それをお借りしているということで、こちらの方向から見ますと、関前だとか西久保方面から方向別に来ているということがまず一つ事実としてございます。ただ、今、現段階で、この辺はまだ具体的な話がない中で、どうしていくのかというのは考えなければいけないのですが、当然、それぞれの三駅ごとに今置かれている道路状況も異なりますし、駐輪場まで向かってくる自転車の動線ということも総合的に考えていかなければいけないというふうに思ってございます。
 今の話とはちょっとずれますが、東側に中1、中2駐輪場というものがございます。これにつきましては、今、暫定的に、過去平成30年に1,000台規模の一時利用がなくなった際に緊急応急的に両駐輪場を一体化してやっている。将来的に、もうこれは近々行いますが、立体化するということもございます。また、三鷹駅北口街づくりビジョンにおきましては、補助幹線より南側につきましてはウォーカブルなまちづくりをしていくというような観点と整合を図っていかなければなりませんが、これにつきましては、三鷹のビジョンの中には、中1、中2駐輪場については自転車機能を確保しつつ、途中中略いたしますが、将来の姿を見据えて検討しますということがございます。こちらについては、動線が補助幹線道路にあるということから、駐輪場自体は内側にありますけれども、そういったことを鑑みると、位置的には問題ないかなと思います。ただ、当然、まちづくりと整合を図っていく上で、利用されないところに造っても意味がないというふうに思いますので、今後、その配置につきましてはきちんと議論をして考えていきたいと思ってございます。
 以上です。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11145【与座委員】  今、中町第1、第2駐輪場の話もしようと思ったのですけども、冒頭の話、北口の西側の話は、借地で駐輪場は4か所あると。相続等が発生すると、なかなか安定的な契約ができないので、集約していきたいと。そのお気持ちは分かる。でも、実際には、さっき言ったように、市の駐輪場があります。それから、市政センターもあります。ああいうところと共同ビル化して、駐輪場のスペースを確保するという選択肢もある。それを取るかどうかです。そうなると、仮に借地のところを返したとしても、外周部の話ではないと。逆に、うがった見方をすると、市政センターの土地、それから、今ある駐輪場の土地を民間事業者に売却して、その民間事業者に外周部にまた土地を提供してもらって、そこを買っていくという、まさに吉祥寺の話と一緒ですが、そういう手法も出てくる。この辺のところを。三鷹についてです。吉祥寺の話をしているのではないです。三鷹について、両にらみで考えていかないといけないのだけども、一般論だけでやっていってしまうと、何か実態に合わなくなっていってしまうのではないかなと懸念しているのですけど、再度その辺についての御見解を伺えればと思います。

11146【高橋まちづくり推進課長】  私のほうで少し大きな視点でお話しさせていただきますと、三鷹駅北口におきましては、せんだっての建設委員会でも行政報告をさせていただきましたが、交通環境基本方針というものを策定して、その先の街づくりビジョンの改定というところまでこれから行っていく予定でございます。その際に、昨年度、必要性の観点から、いろいろな研究会の方々の意見の報告をまとめて、実際に地権者さんの意向を今年度から聞いていく予定でございます。その際に、今ある公共課題を解決すべく、どういった公共空間を生み出していくのかとか、あと、生み出していくためにはどういった事業手法を考えていくかというところにつきましては、まさにそういった地権者さんの意向が一番大事なところになっていくと思ってございます。ですので、駐輪場も今委員からお話がありました課題の一つではございますが、それも含めた解決方法、事業手法というのは、今後議論していく必要があると思ってございます。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11147【与座委員】  これだけやっていると時間がなくなってしまいますので、一応懸念だけは伝えておきますので、きちんとした対応をこれからしていってほしいということだけお願いをしておきます。懸念だけ伝えておきます。
 それから、予算参考資料の44ページに、装飾街路灯(水銀灯)LED化事業というものがあります。これは装飾灯ですよね。街路灯ではない。装飾街路灯の設置というのは、基本的に商店会の設置だというふうに理解しているのですけども、この辺の費用負担は生じるのかどうか。その後の維持管理などについてはどういうふうにされていくのかということを確認させてください。

11148【大久保道路管理課長】  装飾街路灯のLED化事業についてでございます。こちらにつきましては、あくまでも市が管理をしている装飾街路灯になってございまして、例えば、駅前周辺ですとか中央通りとかに配置されているものでございます。区分けとしては、市が管理する、装飾してある街路灯があるのですけれども、当然このほかに地元の商店会さんがつけられて地元の商店会さんが管理している装飾街路灯というものもありますが、我々が事業としてやっておりますのは、市が管理している装飾の街路灯になってございます。こちらにつきましては、駅前を中心に市内に400基ほどあるのですけれども、今、水銀灯がほとんどなのですけれども、これをLED化に替えていくという事業になってございます。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11149【与座委員】  分かりました。ただ、この説明を読むと、水俣条約によりランプの製造・輸出入が禁止されたことにより、ランプと灯具の更新ができなくなるためと、こうなっています。そうすると、これは商工費で聞く話かもしれませんけど、当然、商店会で持っている人もいます。その人たちに対しては手を打たないのですか。手を打たないかと聞きたいことと、先ほど商工費で小美濃委員がるるやったのですけど、非常に商店街の体力が落ちていて。言っていることは分かるよ、電球を替えてこれからやっていくだけの体力はもう商店街にはないのだと。だったら、普通の街路灯に切り替えてくれよという話も出てくる可能性はある。そうすると、これは単に街路灯のLED化だけではなくて、まちのコミュニティ、商店街の活性化、こういうものに直結してくる課題だと思っているのです。課長には前に相談したけど、私の地元でも、装飾灯に耐えられなくなって、街路灯に切り替えてやってもらったということはあるので、それはどこでも同じ状況だと思うのです。今言ったような、商店会が持っているところに対する手当みたいなものはないのかどうか、そこを確認させてください。

11150【大久保道路管理課長】  今お話に出ました地元商店会が管理する装飾街路灯につきましては、今のような御相談を受けることもございます。今、商店会のほうで設置している装飾街路灯については、いろいろ補助制度もあるようなので、それを使って、例えば、もし現況あるものを撤去までしていただけるのであれば、その後、我々のほうで市が管理する街路灯を現地に設置するというようなことはできるのかなと思ってございまして、またそちらについては個別に相談を受けたいというふうに考えているところでございます。

与座武
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自由民主・市民クラブ現職

11151【与座委員】  課題として、たかだか電球のLED化ということを、市の持っているものはやるけど、商店会は自分たちの予算でやりなさい、補助は出すけどみたいな話だけで体力的に耐えられなくなっているのが事実なので、水俣条約でこういうふうになっているのだったら、それについては産業振興課とも話をして、丁寧に対応していっていただきたいということをお願いしておきます。
 次に、保存樹林等の指定及び助成で、新たな助成制度をつくるということなのですけど、既存の制度と何が違うのか。保存樹林だとか、保存樹木だとか、保存生け垣とか、何がどう変わってくるのかということをお聞かせ願いたいと思います。何でこんな質問をしているかというと、よく、大木を持っている方が、武蔵野市の補助はありがたいのだけど、言葉は悪いけど、そんなスズメの涙ぐらいでは大木の維持管理はもうできないのだと。剪定するのに、クレーン車を呼んできて、はしごをかけてやったら、何十万、何百万かかってしまうのだと。だったら、相続を機に切ってしまったほうがいいやと。ちょっと言い方が雑なのですけど、そういうふうになっているわけです。今回の新しい制度ができたことによって、豊かな緑のある景観が継承できるのかどうか。その辺についてどうお考えかということ。だから、新しい制度の内容と、今、後半に言ったことについての御見解をお伺いしたいと思います。

11152【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  今回の助成制度の改定なのですけれども、対象としているのは、今委員が言われた保存樹木、個人でお持ちの大きな木でございます。確かに、これまでは年に1本当たり6,000円の助成金を出しているところでございます。今後、その拡充をするに当たりましては、文化財への指定ということを考えておりまして、指定文化財、登録文化財というものがありますけれども、どちらでも指定に該当して、さらに保存樹木に指定するということで、年間の助成金額を上乗せするというものでございます。また、あわせて、上限30万円までになりますが、3年に1度、剪定費用の助成も行っていくということでございます。お困りになっている案件もありまして、当課のほうでも、御相談を受けているようなところでございます。やはり大きい樹木は、市が管理している部分につきましても、安全面とかを考えると、ちょっと限界に来ているかなという樹木は多々ございますので、その剪定の方法も今、見直したりしているところでございますので、個人の方は少しでも助成を増やしていこうというような考えで行っております。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11153【与座委員】  助成を増やしていくということはいいと思うのですけど、具体的にお聞きしたいのですけど、保存樹木は年間1本6,000円、それから、市指定の文化財になると、これは年間幾らもらえて、トータルで年間1本幾らの助成になるのかということ。それから、剪定を3年間で30万円助成というけど、さっきも言ったように、1回やると、クレーンを出して、3桁の万円にいってしまうと。それで十分なのかどうかということが現実問題としてあるわけです。それから、剪定方法も変えると。では、具体的に、その変えたことによって樹木を持っている方への負担軽減にはなっていくのかどうかということをお聞かせ願いたいと思います。

11154【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  失礼しました。上乗せ分を申し上げませんでした。上乗せ分は4,000円なのですけれども、合わせて年間1万円ということです。十分かどうかと言われますと、なかなか難しいかなというふうには思っております。また、剪定費用につきましても、今までなかったものですから、取りあえずこれで施行していきたいと考えておるところですが、樹木があまり大きくなり過ぎていますと、委員おっしゃるとおりで、レッカー作業とか、とてもではないけど、はしごでは作業できなかったりしてくると費用もかさむというのは重々分かっているところですが、当面この形で進めてまいりたいと考えております。また、剪定の方法につきましては、市の管理している樹木もこれまでは軽剪定という形で、かなり樹形を残した、高さもある保全の仕方をしてまいりましたが、やはり異常気象等々がございますので、幸いにして今年度は倒れていませんけれども、これまで何本か強風で倒れたりもしております。そういったことを防いで、安全に保存していかなくてはいけないなというところで考えているところでございます。一概にこれで全てが賄えて足りるのか、足りないのかと聞かれると、なかなか難しいとは思っております。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11155【与座委員】  本当に小さな一歩だけど、前進したと。市の指定文化財に指定することによって、年間4,000円という。でも、これでは、これからの時代、武蔵野市が緑豊かなまちだとか緑の基本計画を全国に先駆けてつくったみたいなことに十分応えていけるのかどうかというのは、大いなるクエスチョンマークがつきます。ただ、持っている方も、相続なんかが発生してしまうと、どうしても切って売らなくてはいけないという現実もあって、なかなか難しいところではあるのだけども、やはり緑の武蔵野というイメージを保つためには、でき得る限りの努力をしていただきたいなということはお願いをしておきます。これで十分だとは当然思っておりません。
 最後に、緑絡みで、予算参考資料の45ページに、「二俣尾・武蔵野市民の森」と「奥多摩・武蔵野の森」の森林整備があります。それで、二俣尾・武蔵野市民の森については実際この夏に何回か行って分かるのだけど、奥多摩の武蔵野の森の整備状況は今どうなっているのかということをお聞かせ願いたいのと、それから、二俣尾の施設があって、山があって、あそこは市と山林所有者の間でどういう契約になっているのかということをお聞きしたいのです。

11156【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  二俣尾・武蔵野市民の森と奥多摩の森林整備ということで、奥多摩のほうです。奥多摩のほうは、現状では100ヘクタールくらいの広い範囲を協定区域と定めております。その中で、実際には、荒廃してしまった森の部分の保全というのをこれまで十数年かけてやってまいりました。ある程度というか、一定、植生が戻ったというところで、一区切りの段階まで来ております。しかし、今後はまだまだ森林整備が必要だということで、この事業のもともとの始まりは御存じかと思いますが、当市も飲料水は地下水に多々頼っているところで、地下水涵養とCO2削減等々、環境に影響のある部分につきまして、言われているのは昨今ですけれども、武蔵野市につきましては十数年前からこれに取り組んでいるというところでございます。奥多摩のほうは、ここでおおむね20年で作業が終わってきていますので、また次のステップとして、もう少し広いエリアについて森林整備を行っていくというような目標は持っていますので、これから協議をしてまいりたいと思っております。協定は奥多摩町のほうと結んでおりますが、森のほうにつきましてはほとんどが個人林です。個人で持っている。町有林ではございません。
 それから、二俣尾のほうでございますが、今、山主さんは御子息に替わったのですけれども、お母様も御健在でございますので、協定を結ばせていただき、また、作業については、東京都の農林水産振興財団のほうに入ってもらい、三者の協定を結んでございます。その中で、一部、森林整備と、こちらのほうは主には森林啓発事業、それから体験事業というのを継続してやっておるところでございます。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11157【与座委員】  一般論として聞いていただきたいのですけど、二俣尾の話を聞いたのは、契約の相手方に何かあったときに安定的にあそこの山ないしは施設が建っているところが借り続けられるのかどうかということがちょっと心配だったもので。プライバシーに関わることはあまり言ってはいけないのだけど、いろいろ聞いていますので、ちょっと心配だったもので聞かせていただきました。
 それから、奥多摩のほうは私ももう8年ぐらい行っていないのだけども、もともと、三多摩は一つなりということは、あそこはたしか鹿の害でもってやられてしまって、地下水ということでもって手をつけたのだけど、一定程度整備が終わって、別なところにまた整備のところを持っていく予定でいるというふうに理解してよろしいですね。それで、この2つの施設を管理するのに、森林環境譲与税が使われているのです。長計の調整計画を見ると、またそれは長計の調整計画のほうに議論を委ねるのですけども、カーボン何とかに使うといって、新しい税金の使い方を二俣尾とか奥多摩以外の新しいものに使っていこうというような記載があるのですけど、今現在、執行部として、その辺はどんなふうにお考えになっているのかということをお聞かせください。

11158【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  森林環境譲与税、それから森林環境税の御質問ですが、現状では、今委員がおっしゃったように、森林整備のほうに充てている部分と、それから、多摩産材、間伐材を使った遊具の設置ということで、譲与税のほうを充当しているところでございます。今後、全ての遊具を木材にするわけではありませんので、適宜活用しながら、今の奥多摩と二俣尾の森の整備のほうにも充当しつつ進めてまいりたいというふうに考えております。

与座武
与座武
自由民主・市民クラブ現職

11159【与座委員】  見つかりました。カーボン何とかでは、このまま議事録に残って、それきりになってしまうので、ちょっと読ませてもらいます。森林環境譲与税の新たな使途として、カーボン・ニュートラルの視点も入れ、新規の森林保全の事業の立ち上げ、森林由来のクレジットの購入等によるカーボン・オフセットの取組の検討を行うと書いてある。これは長計の話なので、それは無理として、この方法がいいかどうかは別として、森林保全のための新しい方策を模索していると思うのだけど、執行部として、その辺の新しい森林保全のやり方を模索しているかどうかということを最後に聞かせていただいて、質問を終わります。

11160【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  御質問ありがとうございます。今委員が読んでいただいたところは私も手元にございまして、このとおりでございます。CO2削減に向けては、例えばなのですけれども、森林でも針葉樹林、ある程度育ったスギとか、一定の面積がある部分ではCO2を吸収できるというような数値も出ております。ただ、武蔵野市と協定を結んでいる森林全てが針葉樹林というわけではございませんので、その辺はまた専門家の意見などを伺いながら、どのように対応できるのか、置き換えができるのかというのを考えながら事業を進めてまいりたいと思っております。
 以上です。

11161【内山委員】  先に三鷹のことを少しだけ伺っておきます。三鷹駅北口交通環境基本方針なのですけど、先ほど令和5年度で基本方針は策定されるというお話だったのですが、その先に、街づくりビジョンも改定するというお話があったのです。それで、今の補助幹線の進捗状況と令和5年度以降の見通し、それと、街づくりビジョンを見直すということはどういうことなのか、先々の用途地域とか土地利用とかそういったことにも関係してくるのか、伺いたいと思います。

11162【高橋まちづくり推進課長】  まず、1点目の三鷹補助幹線道路の進捗状況でございます。進捗率については74.3%、残件数4件でございます。
 あと、2点目の交通環境基本方針の策定以降の街づくりビジョンの改定についての内容でございます。交通環境基本方針策定後に、当然、交通に関する実交通の影響ですとか地権者合意ですとか、そういった検証に入っていくのでございますが、街づくりビジョンの中で示してございます一番の問題である交通環境に特化して、今、地域展開をしているところでございます。駅周辺の再整備に当たりましては、当然、交通環境だけではなくて、ビジョンに示します土地利用の話ですとか、あと、にぎわいですとか、緑、環境の話もございます。そういったところをどういったエリアでどういったものを目指していくのかというところを総合的に改定の中で盛り込んでいきたいと思ってございます。

11163【内山委員】  補助幹線は令和5年度以降の見通しも聞いていますので、お答えをお願いします。
 それで、街づくりビジョンの改定となると、ビジョンをお示しいただいたのが5年前ですか、その中にも、今おっしゃった、はっきり言えばロータリーの拡張問題というのが出ているのですけど、ここで採用されている面積の算定式、98年式という、交通の結節点というだけではなくて都市空間としての広場を生み出すという考え方なのですけど、これが最新で今も生きているということなのでしょうか。

11164【高橋まちづくり推進課長】  令和5年度以降の三鷹補助幹線道路の見通しでございます。鋭意、用地部門のほうで地権者さんに当たっているところでございます。一番大きなところで、これまでも答弁のほうをさしあげてきましたが、一番西側の民間のマンションの建設が、第1期工事として、3月で竣工する予定でございます。そこの土地の部分がちょうど16メートルの道路区域にかかるところでございまして、第2期工事が予定されておるのでございますが、その第2期工事の工程的な計画の予定がまだ未定というところでございますので、今の時点で、見通しでいつまでとかというのはちょっと申し上げにくいのでございますが、そういった開発の動向を捉えながら、順次やっていきたいと思ってございます。あと、広場の算定式でございますが、基本的には98年式の広場の算定方法というところが今も生きている状況でございます。

11165【内山委員】  三鷹駅の北口街づくりビジョンは、やはり補助幹線が成立して、その南側の面的な整備ということで考えているので、重要な問題なので、その辺の進捗によって変わってくると思いますけども、関係者の方々の参加を得て、丁寧に進めていっていただきたいということをお願いするのが一つ。
 それと、三鷹駅だけではありませんが、中央線の、早く市街化が進んだところの宿命ですけど、駅前空間が狭小なのに、すぐ住宅地が控えていると。それで、これは総括のときに高さ制限のことで若干お尋ねしましたけれども、三鷹駅については、今、問題になっているところの商業地域のすぐ西側が、通りを一つ挟んで一低層と。つまり、もしそこに開発で大きなものが建つと、高さを見たときに、なだらかなスカイラインにはならないのです。緩衝地帯とかバッファゾーンがないまま、すとんと落ちてしまう。これの問題はどうしても避けられないので、この点についてはその先で議論するようなことを副市長はおっしゃっていましたけど、今の三鷹駅北口街づくりビジョンの改定で話すような小さい話ではないと思っています。都市マスとか、もっと大きなこと、必要なことが控えていると思うのですけど、いつこういうことを議論するというふうに今お考えですか。

11166【高橋まちづくり推進課長】  三鷹駅北口に関する御質問です。高さの話でございます。武蔵野市では、御存じのように、用途地域は駅前の商業地から低層の住宅地まで段階的に配置することで住環境を維持してきたという歴史がございます。そういった中で、平成26年に、まち並みですとか住環境の保全を目的として高さの制限を引いたところです。その際も商業地域の高さの考え方というのは大きな議論になったと記憶してございまして、結果として、商業地でも一定程度のルールが必要だということで50メートルの高さを引いてきた経緯があるかと思ってございます。その高さの制限を引いた際も、本来の目的を逸脱しない範囲が前提なのですけれども、特例措置というのも当然設けてございまして、例を挙げれば、せんだってもありました高度利用の地区を指定して再開発というのも選択肢としてはあるわけでございます。どの時点でというお話でございますが、三鷹駅の北口に関して言えば、先ほどと同じ答弁になってしまいますけれども、交通に関しては、今後、交通環境の基本方針というものを策定して、その先で街づくりビジョンを改定していく予定でございます。それに当たっては、交通の課題もそうなのですけれども、どういった公共空間を生み出して、生み出すためには市としてどういった手法を取っていくのか。また、その先には、街づくりビジョンの改定の中でどのようなまちを目指していくのかというのもその前提の議論で出てくると思ってございますので、そういったことは十分やって、進めていきたいと考えてございます。

11167【内山委員】  時間がないので、今日はここまでにしますけど、玉川上水という東京都の歴史的な景観の軸もありますし、そう簡単には進まない三鷹駅の北口の問題だというふうに思っていますので、これからも注目していますので、よろしくお願いします。
 それで、吉祥寺のほうのことで伺います。先に、吉祥寺エリアにおける駐車場整備ルールの検討の件なのです。私は、残念ながら、昨年度、ちょうど1年前、新規事業になったときはこの事業の質問ができなくて、今日させていただきますが、今年度は450万円、来年度は350万円ということで、これはいつまでに検討が終わって、ルールができるのでしょうか。もうちょっと聞くと、私はここ数年、東京都駐車場条例の改正はずっと注目していて、5年ぐらい前から決算や予算で伺っています。昨年7月から東京都駐車場条例の改正が適用されて、地域ルールを設けることができる。鉄道駅から500メートルぐらいのエリアということで、ただ、これは都知事の認可が要るというふうに思っていますが、もう一つあって、都市再生特措法の改正に伴って、東京都の規則だとか要綱だと難しい言葉なのですけど、要は、ウォーカブルなまち並みを形成するとか、歩行者が移動するのに利便性や安全性が向上するとか、そういった場合は市や区の自治体の条例で規定できるというふうにあるのですが、これはどういう手法を使って、どういう方向性を目指すのかということを伺いたいと思います。

11168【高橋まちづくり推進課長】  吉祥寺駅周辺地区における付置義務駐車場についてでございます。委員から御紹介もありましたとおり、都市マス等でも記載しております。吉祥寺のセントラルエリアにつきましては、地域の実情に合わない駐車場の付置義務というような形で、建物更新が滞る要因の一つとして捉えていまして、それが老朽化につながっているのかなと思ってございます。令和4年、5年の2か年で検討を進める予定でございまして、令和4年度に関しましては、現状の整理、地域ルールに関する制度の整理、これは御紹介のありました東京都駐車場条例の地域ルールですとかそういったところの整理で、3点目が駐車場整備の取扱いの整理ということで行っております。令和5年度につきましては、地域ルールの検討事項の整理を行っていきながら、課題解決の手段の整理ですとか、今後の調査項目の整理ですとか、そういったところに持っていきたいと思ってございます。御紹介のありました東京都駐車場条例の地域ルールにつきましては、鉄道駅周辺における地域ルールということで新設された条項がございまして、そこには条件として、鉄道駅周辺の約500メートル以内、人中心のまちづくりや良好な市街地整備を誘導する等の位置づけがあることということで、7月に新設された条項でございますので、吉祥寺のそういった課題がある中でどういった方策を取ればいいのかというのは令和5年度の中で検証のほうを進めていきたいと思ってございます。

11169【内山委員】  そうすると、市条例にするのか、地域ルールにして都知事に認めてもらうのか、まだ決めていないという意味ですか。

11170【高橋まちづくり推進課長】  今の段階では条例化とかそういったところまで考えてございませんで、吉祥寺に合った地域ルールというものを、まずはどういった形で整合が取れていくのかというところを目指していきたいと思ってございます。

11171【内山委員】  1年前の予算委員会で、吉祥寺エリアというのはセントラルを考えているという御答弁があったのです。これから南口の駅前広場のこととか交通環境基本方針とかをやっていく中で、セントラルに限った話ではなくなってくると思うのです。それで、地域ルールにすると、そこの地域限定になるので、吉祥寺だけではないでしょうけども、もし武蔵野に合った政策誘導をするためのルールづくりをするのだったら条例のほうがいいのではないかなという気もするのですけども、その辺について、手続的にはどういう課題があるのですか。

11172【高橋まちづくり推進課長】  先ほどもちょっと申しましたように、これまで課題になってきた部分というのが、吉祥寺のセントラルエリアが課題に上がってきたという歴史がございまして、今後、委員がおっしゃられるように、武蔵野全体の問題としても考えていく必要があるのかもしれませんが、まずはこういった新しい東京都の条例での制度の広がり、緩和の広がりについて、一番課題であるセントラルエリアに照らして、どういったことが吉祥寺の課題解決につながっていくのかというところを目指していくというところです。

11173【内山委員】  分かりました。令和5年度のことなので、これからしっかりやっていただきたいと思いますが、民間の建物の更新も含め、まちの更新につながる重要な問題だと思っています。これはどなたかアドバイザーをお願いしているのだったかと思うのですが、もしそれだったらその辺を伺いたいと思います。というのは、先ほどの三鷹駅北口の街づくりビジョンにせよ、北口交通環境基本方針の策定に向けての検討でも、同じアドバイザーの方が入ってくれています。それで、その方は東京都駐車場条例の今回の改正のときにも委員になっていらっしゃいます。すごく頼もしい存在だと思っているので、その辺の都と我が武蔵野とのまちづくりの連携について大変関心を持っているので、伺っておきたいと思います。
 それで、パークエリアに関しての吉祥寺駅南口周辺交通体系の検討のほうにも幾つか質問があります。三鷹駅の北口で交通環境基本方針に向けての考え方をつくったと思ったら、今度は吉祥寺駅で交通環境基本方針に向けての考え方をつくるという。まさしく担当になられた方が多分お答えいただくと思うのですけど、さっきの駅前ロータリーに必要な面積の算出基準でいうと、今の南口の駅前には、せんだって2月にお示しいただいた基本方針の策定に向けた考え方に示された面積で足りるということなのでしょうか。ということが一つと、それから、先ほどこの件は質疑があったのですけど、私も同じ考えで、総務費にある将来ビジョンについてを考えるに当たって、下支えするのが都市基盤のことであって、まさしく公がやらなければいけない課題解決は、交通環境の整備というか、交通問題の解決だというふうに思っているのですが、その辺について改めて伺っておきたいと思います。

11174【高橋まちづくり推進課長】  先ほどの吉祥寺周辺における付置義務の駐車場の進め方の中で、アドバイザーの先生のお話がございました。三鷹駅北口の関係の地域展開におきましても、大沢先生にアドバイザーに入っていただいて、いろいろ御助言いただいています。この委託の中で、アドバイザーの先生と委託契約みたいなことは考えてございませんが、先ほど委員からもございました三鷹に関しましても、将来、再整備をするに当たっては、駐車場のお話も先生からアドバイス等をいただいてございますので、そういったことを参考にしながら進めていきたいと思ってございます。

11175【中迫吉祥寺まちづくり事務所長】  2点御質問いただきました。考え方で示した面積で足りるのかというものと、南口の公共課題は都市基盤ではないのかという御質問でございます。
 1点目の、考え方で示した面積で足りるのかというお話でございますけれども、実は、考え方ではっきり何平米足りませんという書き方はしていなくて、現状の、今、都市計画決定をされている1,900平米だけだと、ほかのところも使わないと不足するということを書かせていただいています。こちらは先ほど委員がおっしゃっていた98年式で計算したものでございまして、都市計画決定をした平成12年当時も、私どものほうで令和元年にもう一度計算したときも、共に足りないという答えになっております。それが1点目の回答です。
 2点目の、南口の問題は交通環境が最も基本的な問題ではないのかというお話でございますが、それは桜井委員にもお答えしたとおりでございまして、まず基本は、北口が昭和39年とかに都市計画決定をして整備をしたときに南口のほうにはそのような線が引かれなかったということが、現在まで問題を残しているというふうに考えております。でございますので、南口についても、基盤整備をしなければ建物の更新も進まないという考え方もありますので、まずは少しでもいい基盤ができるように検討していきたいと思っております。

11176【内山委員】  分かりました。あまりここで議論する時間もないので、今後また情報共有をぜひ図っていっていただきたいと思います。
 それで、三鷹と吉祥寺はそれぞれ課題も違うとは思うのですけれども、三鷹で街づくりビジョンができ、その中にある交通課題というか、ロータリー問題が特出しで基本方針化され、それを受けて、今度、街づくりビジョンが改定され、ということを考えると、吉祥寺についてもパークエリアは一足飛びに壮大な将来像が示されて、一気に進むということはあり得ないと思っているのです。まず、今のバスの停留所や、ふくそうする動線とか、そういった問題を段階的に解消していきながら次第にまちの更新が進んでいくというふうに私は思っていて、最終的にどうなるのか分かりませんけれども、50年ぐらいをかけて変わっていくものだというふうに思っているのです。地域の方々に、そういう長期スパンの考え方と、ここ何年かの考え方と、きちんと理解していただかなければいけないと思うのですけども、今、私の描いているイメージと、私が懸念している地域の方々の理解についてはどういうふうにお考えでしょうか。

11177【中迫吉祥寺まちづくり事務所長】  ちょっと難しい質問なのですけれども、やはり地域の方々といろいろ話をしていて、本当にいろいろな方がいらっしゃるなと思っています。先ほど御答弁させていただいたとおり、私どもは交通基盤が最も問題だと思っているのですが、これはちょっと私の肌感覚かもしれないのですけれども、交通基盤ではないことだとかを問題と捉えている方も恐らくいらっしゃるのではないかと思います。それは具体的に言うと、例えば建物の更新だとか、あと、公共施設とかですか。人それぞれ皆さん考えていることが違う中で、それぞれの方がそれぞれのことをおっしゃっていますので、まずそういった状況であるということを皆様でお話ししていただく必要性があるなと思っています。平成12年に都市基盤が問題だと思って都市計画決定をしたわけですけれども、そういった議論が足りなかったのか、そういう時代だったのか、これまで事業が進んできていませんので、今回私どもで好き勝手に絵を描いて、いきなり都市計画決定をしても、同じように事業は進まなくて、協力が得られないというふうに思っております。そういった意味では、やはり一定程度時間がかかってしまうというのは仕方がないことかなと思っておりまして、その分については私どもと企画のほうで一緒に連携しながら少しずつ進めていきたいと思っております。

11178【内山委員】  難しいです。総務委員会で継続審査にした予算に関わる件なのですけど、それは総務費にもかかっていることですけど、陳情者の方が、市のリーダーシップを発揮してというふうにおっしゃっていました。リーダーシップを発揮すると、とんでもないことになるのではないかと思っているので、関係者の参加、情報についての理解、共有をきちんと進めていっていただいて、市が責任を持って解決しなければいけない公共課題と、市がまちの皆さんと一緒に描いたビジョンを実現させるためにいろいろな方に力を出してもらわなければいけない問題と、そこを間違わないようにしていただきたいというふうにぜひお願いします。
 それで、さっきの東京都駐車場条例の件に関連することでちょっとだけ聞きます。付置義務駐車場の緩和は歓迎すべきことで、何か私は小耳に挟んでいるのですけど、都条例の改正を受けて、駐輪場も300メートルというふうに規則改正をしたということなのですけども、やはりそれは先ほどの東京都駐車場条例の改正のときに言われた、ウォーカブルなまち並みの形成とか、歩行者の移動上、安全で利便性の高いまちをつくる。先ほど与座委員もそういうまちづくりについてのことをおっしゃっていましたけど、そういう意味においては、吉祥寺エリア、特に言えば、商圏に何らかの御用で来る方と、通勤・通学で使う方と、駐輪場に関する利便性の考え方が違うと思うのです。その辺について、セントラルならセントラルの面的なルールを決める上で、きちんとそういう方向性を示していただく必要があると思うのですけど、伺っておきたいと思います。

11179【栗林交通企画課長】  駐輪場の件でございます。実は今、駐輪場は各エリア、駅圏で使われ方がちょっと異なります。まず、先ほどありました三鷹駅はどちらかというと通勤・通学で利用される方が多いのです。今でもそうです。やはり駅に近いところから埋まっていくというような形です。一方、吉祥寺の利用状況は変わりつつあるかなというふうに思ってございます。今、どういう状態が起きているかといいますと、まず、朝の時点ですけど、駅から一定程度離れた、駅中心から400メートルのところに、吉祥寺駅大通り北という、1階に荷さばき場があるところですけど、ここが埋まります。お昼ぐらいになって、一定程度離れている300メートル圏、これは吉祥寺のパーキングプラザであったり、あと、商工会議所の裏に駐輪場があるのですけど、あそこはやはり買物がしやすいのですか、ここの利用がされているという状況にございます。こういったところの利用状況等々も見ていきながら今後も考えていく必要性はあるだろうというふうに思ってございますので、今、300メートルというふうなことにしているところでございますけど、それについては基本的には建物更新が進まないというのがまず大きな理由の一つとしてありましたので、300メートルにさせていただいたと。プラスアルファとして、やはり今後のまちづくりに関しては、我々のところには、自転車の走行が怖い、事故にはならないけれども、冷やりとすることもあるのでそういったウォーカブルなまちづくりを進めてほしいというような声もありますので、そういったまちづくりの個別計画とも整合を図っていくというところの視点も必要ではないかというふうに考えているところでございます。

11180【荻野都市整備部長】  質問の中で、ウォーカブルというようなキーワードの中で、駐車場、四輪と二輪のお話だと思います。実際は、東京都のほうも今回条例改正をしたというような中では、駐車場、駐輪場が、まちの更新に一定問題というか、ネックがあるというような、そういったお話の中でのスタートで、特に吉祥寺の四輪、二輪については、東京都にも課題として捉えていただきまして、その中で、東京都が進める取組について武蔵野市も連携しながらやっていただけないかというようなお声がけもいただいている中での話でございまして、今回、四輪も二輪も同じような扱いで、まちの中心については人中心のウォーカブルなまちを目指そうというような中で動いていることでございますので、市としても、四輪、二輪については同じような考え方をしているというところでございます。
 以上です。

11181【内山委員】  すみません、ちょっと聞こえなかったのですけど、どこがどこにお声がけを、何の件でどういうふうにしているという話だったのですか。モデル自治体みたいになるということなのか。例えば、吉祥寺の荷さばきのルールなんかも大変注目を受けたけど、そういう意味での注目を浴びているという意味なのですか。

11182【荻野都市整備部長】  すみません。言葉がちょっと足らなかったかと思います。東京都も、付置義務駐輪場、駐車場についての課題というのは捉えておりまして、その課題を解決するために、モデル地域として、吉祥寺を一つ挙げております。東京都のほうからお声がけをいただきまして、市としても、課題というのはまち場からも出ているところでございますので、その中で考えていくということで、今、連携して行っているというところでございます。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11183【西園寺委員】  では、お願いします。
 まず、既に出たことを幾つかお願いしたい。自転車のヘルメットの努力義務の件です。私はもう早速買いました。かぶっていこうかなと思っております。先ほどは子どもたちにどうするかという話がありましたけども、私は大人のほうを聞きたいのです。さっき、出張講習会をやっていくのですという話がありました。それは様子を見ながらやっていくのだろうと思います。お聞きしたいのは、これはこの款で聞いていいか分からないけども、市役所の職員の皆さんです。努力義務をどこまでどういうふうに対応されるのかなということ。当然、外郭団体の方々も自転車で業務をする方がいっぱいおられます。そういう方々にどんな周知をするのかということが1点でございます。致死率が2.3倍というふうに聞いていますので、必要なことだなと思っていますので、その点。
 それから、昨年、会派の議員が電動キックボードのことを質問しております。私たちから見ると、自転車はヘルメットが義務で、キックボードがないというのは、ちょっと信じられないなという感じなのです。武蔵野の中ではまだそんなに頻繁に見るということではありませんが、これから増えていくのは当然見越さなくてはいけないので、電動キックボードの通過車両調査とかそういうのは、今、何か計画があって、キックボード対策というのはされていくのか。何かガイドラインも出たということですので。この2点をお願いします。

11184【栗林交通企画課長】  ヘルメットについての庁内の周知といいましょうか、ルールですが、我々は担当ではないのですけれども、当然、情報提供はしておりまして、直近では保険の義務化になった際も周知はしているところでございますが、ヘルメットにつきましては、今度の4月1日から始まりますということで、今回はたまたま保健だよりというのが庁内全員に配られるのですけど、そういったような周知の中でさせていただいております。
 それから、電動キックボードの件です。ヘルメットは努力義務ということで、それぞれ種類があって、今、7月から施行されるというものにつきましては、16歳未満で、免許が不要で、速度は20キロ以下であるとか、6キロだと歩道も走行可能ですといったものがありますけど、実際にこれがどれぐらい走っているのかというところまではまだ調査できていないという状況でございます。警察の方にその辺の取締りを聞いたところ、一定程度あるということで、具体的な台数までは把握していないというところでございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11185【西園寺委員】  分かりました。武蔵野市は当然、通過車両の定点観測というのはやっています。その中に、電動キックボードが入る可能性があるのかということはもう一回答弁をお願いします。
 2つ目は、装飾街路灯のLED化の話であります。これは先ほどやり取りがありました。小型街路灯をやって、次に大型をやって、新年度と2年で今度装飾街路灯をやっていくということで、これは本当に着実で、水銀対策もあるし、それから、光熱費の削減という側面と環境配慮ということと、きちんとこういうところに配慮していくというのは評価しております。先ほども、商店会の所有のほうがまだできないということなのですが、やはり気になるのは、あと残るのはどういうところなのか。市が直接関与できるのはもうこれで終了ということなのか。あと、あさっての教育のところでも聞きたい、学校の体育館の水銀灯もまだ残っているのではないかなと思って。それは款が違うからいいのですけども、このLED化について、市が関与できるところは残っているのか、もう終わりなのかというところ。
 では、まずキックボードのほうをお願いします。

11186【栗林交通企画課長】  今後、電動キックボードを交通量調査の項目に加えるかにつきましては、やはり状況を見ながら行っていきたいと思ってございます。また、路線において、やはり様々な御意見がある中で、この路線について調べていかなければいけないというものがもしあるのであれば、必要に応じて検討してまいりたいと思っておるところでございます。
 以上です。

11187【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  LED化ということで、公園緑地もございますので、8款ですので、こちらでお答えさせてください。公園灯のLED化は、街路灯と一緒で、水銀灯がもう手に入らない、使ってはいけないということで、全部替えていっている途中でございます。参考までに申し上げますと、全部で513基ありまして、現在124基を交換済みです。進捗率としては24%ということで、あと残りのものに関しましては、ちょっと特殊なソーラー灯とかいろいろあるので、それはまた置いておいたとすると、290基ぐらいございますので、令和5年度も1,000万円ちょっと上げさせていただいています。それを含めて、プラス2年、トータルで3年くらいで替えていこうかなという見込みでおります。
 以上です。

11188【大久保道路管理課長】  装飾街路灯のお話が出ましたけれども、装飾街路灯は今年度と来年度2か年をかけて400基行うのですけれども、それでも350ぐらいなのですけれども、まだ残りの水銀──といってもいろいろ種類がございまして、セラメタ灯とかがありますので、それも一部水銀が入っているのですけれども、そういったものも順次LED化していきたいと考えてございます。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11189【西園寺委員】  分かりました。残っているものがまだあるので、しっかり進めていただきたいと思います。
 では、次の質問として、ムーバスの収支のことでございます。請求資料の107ページに出していただいたものです。これは大体毎年出していただいているものなので、コロナの間にどんなふうに収支が変化したかというのが、今回、割とはっきり出てきたなというふうに思っております。令和2年度がかなり悪化したのに比較して、令和3年度は回復の兆しありと、こういう状況かなというふうに思います。質問としては、まず、何か過去最高の収支になっているものがあるのです。左下の境西循環は、令和3年度が経費が69円ということで、コロナ前よりすごく改善されてしまって、これは数字の間違いではないですよねというところ。この辺の分析をまず1点聞きたい。それから、これは毎回聞いていることではありますけれども、中央線の高架化によって、特に西部エリアですけども、南だけ、北だけではなくて、南北のムーバスの行き来というのですか、そういう路線の見直しということも以前から言われていると思うのですが、その辺はいかがですかということで、2点お願いします。

11190【栗林交通企画課長】  今おっしゃられたのは恐らく5号路線の境西循環で、令和3年度が営業係数が69というところでございます。これは一番下に、ちょっと見にくくて大変恐縮だったのですが、令和3年度の3号路線、5号路線及び7号路線の収支につきましては、小田急バスにお願いしているところですが、回数券を廃止したことによって払戻しがなかったということもあって、それぞれのこれまでの収入に配分して入れているということがあるので、ちょっとよくなっているということなのです。ということが主な要因でございます。ただ、境西循環というのは、令和元年度以前を見ていただきますと、これまでも100を切っているということで、確かに優秀でございます。ただし、やはり令和2年度というのはムーバスの乗客数が令和元年度比で35%減っているということもありますので、そういったようなところで大きく影響しているのかなというふうに思ってございます。ちなみに、令和3年度につきましては、令和元年度比で31%減です。今、直近の令和4年度の乗客数につきましては、4月から2月の合計で17.6%まで回復はしてきているというところでございますが、一方で、令和4年の8月にコロナの第7波が来たときに25.2%ということで、やはりコロナということが出てしまうと、ちょっと地域公共交通は減ってしまう傾向があるのかなというふうに状況として見ているところでございます。
 それからあともう1点、南北の路線というところでございますが、今現在、ムーバスにつきましては路線の空白地域ですとかそういったようなところを走らせているところでございますが、現時点におきましてはおおむね解消されているというふうな認識でございますので、現時点でルートを変更するだとかそういったような計画は持っていないというところでございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11191【西園寺委員】  分かりました。コロナが収まって、また皆さんが利用していただけるといいと思います。
 それで、これも毎年大体会派から言っている話なのですけれども、ずっと100円バスということで、それを堅持してきたということには、武蔵野市の一つの方針、態度がありまして、収支が悪化してもそれを軽々しくは動かさないというのは理解しているところなのですけれども、今後はどういうふうに考えていくのか。同じ答弁になってしまうのかもしれないけども、料金の見直しについての考え方を改めてお聞きしておきます。
 それからもう一つは、これは昨年の決算でも別の議員がおっしゃったと思いますが、やはり次はムーバスの車体のEV化というのも市民の皆さんは期待されているのではないかと思います。買換え時期などとの兼ね合いについて、御説明をお願いします。

11192【栗林交通企画課長】  2点いただいてございます。料金をどうするのかというところでございます。これは度々私はお答えさせていただいているところでございますが、今は乗客数が減って、それに収支の関係がちょっと思わしくないというところにつきましては、これはコロナが大きく影響するところでございます。これにつきましては、今後これがどうなっていくのかというのは見ていく必要性があるかなと思いつつも、効率的な運行ということはまず目指していかなければいけない、経費削減ができるところは削減していかなければいけないと思いますので、今後の乗客を見ていった中で、適正なダイヤというのはどういうことなのかを考えることがまず一義的にあるだろうというふうに思ってございます。それから、今、各企業が大変なところで、難しい面もあると思いますが、広告収入というところもやはり検討していかなければいけない。このように考えた上で、ムーバスのコンセプトである、乗る人も乗らない人もみんなで支え合うというところをどこまで受忍していただけるのか、今後の検討になるのかなというふうに思ってございます。
 それから、車体のEV化でございます。これも当然考えていかなければいけない。ムーバスというのは、生活圏の中に入っているものでございますから、走行する際に騒音ですとかそういったものが少ないもの、EVで走らせていくというのはございます。これも地域公共交通活性化協議会の中でも議論させていただいているのですが、EV化というのは、バスも様々技術革新の中でいいものが出てきているのですが、技術というのが日進月歩ということで、今いいものが来年度また、言葉は悪いのですが、陳腐化するおそれもあるので、そこについては状況を見ながら考えていきましょうというような形になっているところが今の現状でございます。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11193【西園寺委員】  理解はしております。ムーバスの買換え時期というのはある程度分かっている部分もあるのかな。そこは分かっていれば、全部で何台あるのか、今、私は思い出せませんが、買換え時期がいろいろあるかと思うので、もしお聞きできればお願いしたいと思います。
 では、関連して、ムーバスが入っていく三鷹駅の北口。街づくりビジョンの話というよりは、進入ルートの話で市民の方からお問合せをいただいたのです。三鷹駅の北口は、一番東寄りのバスが入っていくところと、中央寄りというか、自家用車、マイカーが入っていくところが分かれているわけですけれども、そこを間違えやすいということで、切符を切られてしまう方がいらっしゃる。それについてはどうなのだというようなお問合せをいただきました。三鷹駅の北口については、表示、掲示の仕方をいろいろ工夫していただいているわけで、これがゴールというか、唯一の正解というのは恐らくないのだと思いますけれども、新年度、何か工夫されることがありましたらば、お願いしたいと思います。

11194【大久保道路管理課長】  今委員がおっしゃられました、三鷹駅の一般車両とかバスとかの進入経路が分かりにくいというお話はいただいておりまして、今現在、路面に、例えば三鷹駅北口とか、止まれという表示があったり、そういった表示が幾つかあるのですけれども、警察の方と協議をさせていただいて、少し分かりやすいものに変えていこうということを考えてございます。あわせて、三鷹駅前に行きたい人はこういうふうに通ってくださいという看板も新しくして掲示をしたいというふうに考えているところでございます。
 以上です。

11195【栗林交通企画課長】  ムーバスの現在の車両数と今後の買換え予定でございますが、今、ムーバスにつきましては、予備車も含めて1号から7号まで19台ございます。直近での買換えですが、実は令和5年度につきましては、小田急バス路線、関東バス路線、それぞれ3台ずつ、計6台を予定しているところでございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11196【西園寺委員】  ムーバスの買換えは実はあり得るというか、でも、車両は武蔵野市が買うのでしたか。ごめんなさい、そこはうろ覚えでございますので、令和5年は合わせて6台の買換え時期に当たるということですから、それに関しての状況をお聞きしたいと思います。
 それから、三鷹駅北口の進入経路については改善の対応がされるということで、ありがとうございます。
 では、ムーバスのことをやはり先に聞きましょう。

11197【栗林交通企画課長】  ムーバスの車両につきましては、以前は市が購入してバス会社のほうに貸与といいましょうか、協定を結んでやっているところでございますが、平成19年度以降につきましては、様々な課題、要は車両が何か起こったときに市のほうですぐに対応できないので、それからは運行補助金の中に入れているということなので、各バス会社のほうで購入していただいて、その分、全体的に赤字部分を市のほうが補填しているという形にはなりますので、そういったようなことでございます。買換えにつきましては、今は従前どおり、ガソリン車ということで考えているところでございます。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11198【西園寺委員】  そうすると、令和5年は、EV化は期待できないという結論ということが分かりました。今後に期待していきたいと思います。
 それでは、ちょっと話が変わりまして、市民の方からお寄せいただいた声を2つ言いたいと思うのです。一つは、公園のトイレなのです。今、公園の防犯カメラの話が出ているくらいで、しかも、公園のトイレとはいっても、今回の予算特別委員会では学童のトイレのほうが大問題だったなということが、みんなが見過ごしていたなということに気づいてしまったくらいで、なかなか言いにくいのですけれども、公園のトイレについての武蔵野市の設置の基本方針について改めて伺います。特に、まちの東側のほうにトイレのある公園が少ないというような声をいただいているのです。私も以前に公園ワークショップに参加して、トイレを置くのはすごく大変だということは一定理解しているのですけども、その一方で、やはり高齢の方や子連れの方のニーズがあるということも事実であります。武蔵野市の公園にトイレを置くことについての方針を再度お願いします。

11199【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  公園のトイレでございますが、一定の条件を満たした場合のみ、つけているということで、一応5,000平米と言っていますけれども、一定の広さがあること、大勢で使う可能性があること、それから、近隣住民の理解が得られることというのが大原則となっておりまして、現状では、主要トイレと呼んでいますけど、ある程度幅とかも確保できているようなトイレが13か所になります。それから、小規模トイレといって、仮設みたいな形のトイレですけど、これが3か所で、全部で16か所あるのかなと思います。今委員がおっしゃられたとおり、どちらかというと西側に設置されているというのは、公園自体があまり東側にないということもあって、そういった状況になっております。今後につきましては、新たに設置する予定のところは現状ないというようなところでございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11200【西園寺委員】  ありがとうございます。そもそも、公園を増やすということもなかなか難しいし、こういうニーズがやはり地域の中にあるということはお伝えしておきたいと思います。
 それからもう1点、これも市民の方からお寄せいただいた話で、空き家の活用なのです。事務報告書の370ページです。空き家対策の普及啓発事業で、空き家対策セミナー・相談会というのを、人数はさほど多くありませんけれども、コロナ禍でも続けていただいていると思います。この空き家セミナーの内容。それから、市民の方は、具体的に言うと子ども食堂のような、なかなか収益につながらないけれども必要な地域の事業、そういうものと空き家セミナーをマッチングというようなこと、空き家を活用するということのマッチングはやってもらいたいという御意見だったのです。これについて、御答弁をお願いします。

11201【井上住宅対策課長】  空き家セミナーの御質問ですが、毎年、年間四、五回程度行っております。つい直近では先日の土曜日に市民会議室で行っているのですが、それぞれの団体と連携しまして、専門家等を呼んで各相談者の対応をしていると。セミナーでは、例えば、相続において空き家が発生しますとか、そのためには事前の対策はこういうことがありますとか、もしその後になってしまったらこういうパターンもありますなど事例的な紹介をしながら、参加者の方に情報を提供するというやり方をしております。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11202【西園寺委員】  主には、やはり相続対策、どうやったらオーナーさんにとって損にならないかというのが基本ではないかなとは思っているのですけれども、市内には、具体的に言うと子ども食堂ということになりますけれども、そういう地域のために使いたいというニーズはあります。款は違いますけれども、いきいきサロンも、やはりこういう場所を求めている方もいらっしゃると思います。そういう観点もぜひ空き家対策セミナーの中に入れていっていただきたいと思っております。これは要望です。
 最後になりますが、緑のことであります。請求資料の23ページの新規事業のところに、先ほども質問がありましたけれども、緑の質の定量化の検討というところがあります。緑被、緑視、いろいろ何とかして緑を増やしたいということです。それから、令和5年度は、令和6年度に向けて市民意識調査項目の検討をするということがあります。これはぜひやっていただきたいと思うわけです。先日、厚生委員会の陳情のときに、武蔵野市には緑の憲章があって、市民参加でやったもので、それを尊重しながらいろいろな施策を打ってきた。先ほどあった大木保全のこととか、生け垣のこととか、それから、すくすく誕生記念樹をお渡しするとか、いろいろなことを予算をつけてやってきたと思います。その一方、まちの中を見ると、新しくできる建売の住宅は、残念ながら、ほぼ緑を植えていただけていない、砂利を敷いている家が多いかなみたいな、そういうことも見受けるわけであります。世代が替わって、緑の憲章をつくったときの武蔵野市民の意識と随分ずれてきているのかなということも感じております。
 質問としては、事務報告書の221ページに、誕生の記念樹とか、新築のときの記念樹とか、一般配布とあります。これはそもそも皆さんが植えてください、それで緑を増やしてくださいということだと思うのだけど、実態としては、これは鉢植えだったりするのですか。ここら辺の実態をちょっとお知らせいただきたいというのが一つ。
 それから、市民意識調査の項目は、実はかなり難題ではないかなと。新しい時代に向けた、緑への意識というものについて、かなり踏み込んだ検討が必要なのではないかと思っているので、そこをお聞きしたいと思います。

11203【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  幾つか御質問をいただきましたので、ちょっと漏れがあったら、すみません。まず、武蔵野市民緑の憲章でございますが、昭和48年に、共有財産だと。みんなで守っていくということで、これに基づいて今も緑を守っておりますし、減りつつある民間の緑、住宅の緑も、可能な限り維持していこう、増やしていこうという努力はしているところでございます。それで、先ほど委員がおっしゃっていました事務報告書のところですけれども、これで見ますと、誕生記念樹と新築記念樹、それから最後に一般配布がございます。令和3年度では、ここでは626本です。それだけ配っています。それで、お渡ししている樹木なのですけど、一応一定の高さのあるものを根巻きをして、お渡ししているので、基本は直植えなのです。直植えで大きく育てていただくというのが大前提になってございます。ただ、その後の経過を観察しているわけではないので、きちんと育ったのか、鉢植えだと一定の高さで枯れてしまうかもしれませんというようなことはございます。それから、緑の基本計画の中でも、先ほど委員からもありましたが、市民意識調査の検討ということで、これまでやってきておるものなのですけれども、一つには、住民基本台帳の町丁目別で無作為で500名の方に、郵送なのですけれども、アンケートを実施しまして、前回やったときが平成28年度になると思いますが、回収率が38%というところなので、まあまあです。アンケートは4割返ったら成功というふうに言われますので、そこで様々な御意見と意向の確認が一定できたかなというふうに思っています。やはりそれなりに武蔵野の緑、この土地が好きでお住まいの方というのはたくさんいらっしゃるようで、ある程度御理解をいただいているというところでございます。
 それと、先ほど様々な開発というか、新築の現場でなかなかという話なのですけど、当課のほうでは、緑被率として20%を何とかお願いしますということで、これは強制ではないですけど、お願いしているところで、計画なんかも見せていただいたりしているところです。大規模なものに関しましては、守ってくださいと、またそのお話もしているというところで、一定程度はその中で創出されているかなというふうには感じているところでございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11204【西園寺委員】  ありがとうございます。緑の調査というのは、10年単位でやっていくし、長い目で見ていくものだと思っております。新しく戸建て住宅とか集合住宅ができるときの緑というのも、今ぐらいの状況なのかなと。本当はもうちょっと踏み込みたいなという気持ちはあるけれども、これは今、感想ということです。次の緑の基本計画の策定に向けて、また市民意見をきちんと反映させて、いいものにしていただきたいということは要望いたします。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11205【橋本委員】  資材置場整備工事ということで、これは予算参考資料の44ページです。説明のところに、「築後30年以上経過し、著しい劣化により安全性及び機能面において様々な課題があり、更新を図るにあたっては、公園の整備も併せて行う」ということです。劣化ということが書いてあるのですが、様々な課題というのは、今、どういう課題が生じているのかをお聞きしたいと思います。そして、現状、どういう使われ方をされてきているのか、お聞きしたいと思います。

11206【大久保道路管理課長】  資材置場の件でございます。今、資材置場としては、道路管理課もそうなのですけど、防災課、緑のまち推進課、まちづくり推進課、交通企画課が使ってございまして、例えば、緊急で道路の補修工事に使う資材ですとか、インターロッキングブロック、あとは市の境界石ですとか、置き式のガードレールとか、土のうとか融雪剤、いわゆる塩カルなどを置いてございます。現地は八幡町2丁目にあって、三角形の土地にあるのですけれども、そこに二階建ての倉庫があるのですけれども、昭和62年に建っていまして、やはり簡易な造りになっていますものですから、かなり劣化が進んでいて、建物自体が老朽化が進んでいて、危険な状況だと。それが一つあります。あわせて、その二階建ての建物以外にも8つぐらいの平置きの倉庫もございます。あと、外周部から見たときに、見た目、景観の問題なんかもございまして、このたび、規模を必要最低限の大きさにしながら、要は縮小しながら、空いたスペースに公園とか緑道を設置しながら資材置場の更新を図るというものでございます。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11207【橋本委員】  公園を整備するということなのですけども、先ほどのやり取りの中で、千川上水と一体に整備するというような話があったと思うのです。今の答弁であったのですけど、そこは三角形状の土地になっていると思いますが、どういう形の整備のされ方なのでしょうか。それで、資料要求の冊子の22ページのところに、新規事業の説明として、この資材置場整備工事があるのですが、事業内容のところに、敷地面積約830平方メートル。これは新しく造る資材置場だと思いますが、建築面積約120平方メートルで単独倉庫。この差が公園になるということなのですか。どういうふうにこれをやろうとしているのか、お聞きしたいと思います。あと、公園の形状です。

11208【大久保道路管理課長】  今、資材置場の敷地面積としては、令和3年度の財産調書上なのですけれども、1,200平米弱あるのです。そのうち、4分の3ぐらいの830平米を資材置場として使おうと思っています。資料に書いてあります建築面積120平米というのは、その資材置場の中に置き式の物置を置こうと思っていまして、それが約120平方メートルになります。ですので、残りの部分が公園ですとか緑道になるということになってございます。

11209【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  ちょっと補足ですけれども、公園の緑地、緑道面積としては502平米ございまして、イメージ的には、あそこは三角形で、西東京市側というか、とんがっているほうがありますが、そっち側の部分で、資材置場は東側なのです。今の資材置場と千川上水は、高さが多少差があるのです。水が流れているので、やはり上水のほうが低いのです。その辺も工夫しながら、一体的に憩えるような整備を目指しているというところです。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11210【橋本委員】  分かりました。これは地域の人も含めて、いろいろなやり取りの中でそういうことを進めようとしていると思いますので、ぜひいいものができることを期待したいというふうに思っております。
 それから、次の話ですけども、装飾街路灯(水銀灯)LED化事業ということで、これも今日いろいろあったのですが、この間、街路灯のLED化というのは段階的に進められてきていると思うのです。まず、小型の街路灯は、蛍光灯だったのをLED化したというのが、3年間ですから、2018年度から2020年度でやっていると思うのです。その後に大型街路灯のLED化、これが2021年度と2022年度です。それで今度、装飾街路灯のLED化。LED化の進捗がどうなっているのか、全体がどうなっているか、ちょっとお聞きしたいと思います。

11211【大久保道路管理課長】  今委員から御案内があったとおり、令和2年度までに小型の街路灯を6,700ぐらいLED化してまいりました。最近でいいますと、その後、令和3年度、令和4年度に大型街路灯のLED化を進めてまいりました。来年から2か年かけて、装飾街路灯のLED化、これは約400基ありますけれども、それを進めていきます。さらに、それでもまだLED化していないものが350ぐらいございますので、次の段階でその残っているものについてもLED化していけたらというふうに考えているところでございます。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11212【橋本委員】  そうすると、大体完了に近づくという話ですか。

11213【大久保道路管理課長】  蛍光灯が20数基残っているところがございますけれども、それと、先ほど申し上げた350ぐらいがまだ残っておりますので、それが終われば、ほぼLED化になるというようなことになってございます。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11214【橋本委員】  分かりました。では、ぜひ進めていただきたいと思います。
 それから、区画道路整備事業ということで予算がついていますけども、この間、区画道路については、計画の廃止というか、いろいろ見直しがされてきていると思うのです。それで、そのことによって、整備するのであればかかるであろう費用というのが抑えられてきていると思うのです。それが第2期公共施設等総合管理計画にも多分反映されていると思うのです。だから、今後のインフラの整備に多額の費用がかかるという中で、しかし、これまでの計画を見直すことによって費用が抑えられてきているという傾向があると思うのですが、区画道路の見直しによってどれだけの費用の抑制につながっているのかというのは、今、分かりますか。

11215【福田まちづくり調整担当部長】  すみません、抑制額については今ちょっと手元に資料がないのですけれども、委員御紹介のとおり、第2期公共施設等総合管理計画は、六長策定時と同様に、区画道路については構想路線というものがありまして、これについては計上しないという形にしておりまして、たしか記憶でいくと、多分半減ぐらいしているのではないかなと。なので、今、計上しているものは、事業中、道路区域決定しているもののみという形になってございます。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11216【橋本委員】  実態に合わせた見直しというのは必要だろうと思いますので、それは今やられていると思いますので、分かりました。
 それから、自転車のことで少しお聞きしたいのは、資料要求をいたしまして、108ページと109ページです──その前に、次の111ページと112ページです。これは23区・26市の定期利用の駐輪場の料金ということで、112ページが多摩26市ですが、これは幾らから幾らと幅がありますので、単純には言えませんけども、基本的に武蔵野市が一番高いと思うのです。23区は前のページですが、お隣の練馬区とか杉並区よりも高いと思うのです。それがまずある。それで、先ほど言いかけた108ページと109ページです。有料駐輪場市内外別利用者数一覧表。これは収容台数と契約台数を3年分出していただいております。一番新しい今年の2月1日現在で見ると、数字は出ているとおりなのですが、合計だけ見ると、一番下で、三駅の駐輪場の定期利用の収容台数は合計1万990台、契約台数は5,742台。契約台数が収容台数の約52%です。待機者数というのは、どの駐輪場もゼロになっているということであります。つまり、数字上は余裕があるということだと思うのですけども、これはなぜこうなっているのかというのをお聞きしたいと思います。

11217【栗林交通企画課長】  定期利用の契約状況でございますが、今、橋本委員から御紹介があったとおりでございます。中には、階層によっては、混雑している、人気があるところもあることは事実でございます。減っている要因としましては、先ほども言いましたが、やはりコロナにおいて、特に吉祥寺エリアについてはちょっと様相が変わってきているのかなというのもございます。例えば、一つの要因としてはテレワークですとかそういったものがあって、あとは一時利用も利用しやすくなって、2時間無料を全て入れているところでございますし、また、駐輪場によっては、当初なかった24時間も導入していることから、恐らく月にかかる金額等をそれぞれ算出していただいて、その中で経済性を選んでいるのか、それは様々だと思いますが、そんなような要因があるのかなというふうに考えているところでございます。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11218【橋本委員】  今後、利用体系変更後の効果検証をやるということですので、効果検証がどうなるのかというのは注目をしたいと思います。それで、今御答弁にもあったように、コロナもあると思いますし、それから、やはり定期利用の料金の引上げによって、一時利用との関係でどっちがいいかというのを考えた場合に一時利用のほうに人が流れるという状況も起こっているであろうと。だから、結局、この間、定期利用のスペース自体を減らしていくように転換するということをやっているわけですけども、加えて、定期利用の料金の引上げというものも定期利用を使わないという行動に影響を与えているということで、やはり空きが多く出ているということにつながっているというふうに思います。だから、政策的にこういうふうにやっていると思うわけですけども、こういう実態になっているということです。
 それから、もう1個自転車のことを聞きますが、駐輪場の配置の在り方について、駅の近くよりも少し離すという話があって、私は前から言っているように、そういう配置の在り方とか駐輪場の在り方というのはよく議論する必要があるというふうに思っているわけですが、加えて、やはり吉祥寺駅周辺と三鷹駅北口、それから武蔵境駅の周辺というのは、まちの在り方が違うので、画一的な配置の在り方ということではないだろうと思っているのです。安定的な場所を確保するのは大事だと思うのですけども、配置の在り方というのは駅の特性に合わせて考える必要があるだろうと思っていますけど、それについてどうお考えか、お聞きします。

11219【栗林交通企画課長】  今後、利用状況に応じまして検証していきたいというのがございます。今、定期から一時のほうに転換するものの、やはり一部の駐輪場においては定期が多いという現状がありますので、状況を見ながら。実はここで一時に変えるところも、定期として残すべきであろうということもあって、定期で残す場所もありますので、それについては状況を見ながら考えていきたいということでございます。それから、先ほど言いましたが、当然、配置の在り方については、今委員おっしゃったとおりで、それぞれ駅の特性がございます。幹線道路の位置の在り方だとか、まちの考え方、それぞれあろうかと思いますので、それぞれの駅の特性に合わせた考え方で今後配置については考えていきたいというふうに考えているところでございます。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11220【橋本委員】  分かりました。どういうまちの在り方がいいかというのは、実態に合わせた考え方が必要だというふうに思っているので、それはよろしくお願いしたいと思います。
 それから、もう時間がありませんので、あと1点、耐震化の問題でお聞きしますけども、予算参考資料の43ページの一番下のところに、特定緊急輸送道路沿道建築物耐震化促進事業、それから民間住宅耐震化促進事業とありまして、民間住宅耐震化促進事業は2022年度より予算が倍増だと思うのです。これはどういう考えで今回の予算が組まれているか、お聞きします。

11221【井上住宅対策課長】  予算化につきましては、例年の実績や例年の予算計上を踏まえまして上げさせていただいているのですが、それとともに、事業者等の相談を受けて、おおむねのスケジュール等を確認しながら計上させてもらっています。来年度につきましては、比較的規模が大きい改修工事を予定しているというようなところがありましたものですから、前年度よりも予算が多くなっているという状況です。
 以上です。

橋本しげき
橋本しげき
日本共産党武蔵野市議団現職

11222【橋本委員】  やはり耐震化の促進はなかなか難しい要素もあるけれども、しかし、どうしても進めていかなければいけないと思います。今年は関東大震災から100年です。そういう意味でも、やはりアピールする要素はあるので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11223【落合委員】  それでは、今の耐震のところですけど、規模が大きくなるというのは、これは一般住宅ではなくて、マンションとか集合住宅、そういう理解なのかな。規模が大きいというのは多分そういうことだろうと思うのですけど、そこの確認をしたいと思います。

11224【井上住宅対策課長】  民間住宅ですので、マンションのほかに戸建て等も含まれております。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11225【落合委員】  当然、通常の戸建ても入っていると思うのですけど、規模が大きいというのは多分マンションとかのあれになるのかなと思ったので。その辺の今の想定はどのぐらいというか、例えば集合住宅、マンションとかでどのぐらいとか、戸建てでどのくらいとか、そういう見通しというのは何かあるのでしょうか。

11226【井上住宅対策課長】  これまでの傾向としますと、戸建てがかなり耐震化が進んだというふうに認識しております。やはりどうしても集合住宅、マンション等につきましては、規模が大きくなればなるほどコストの問題ですとか合意形成の問題等がありますので、なかなか進んでいないというところになっております。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11227【落合委員】  分かりました。集合住宅のほうは住んでいる方の意向だとかいろいろあるかと思うので、なかなか難しい面もあるかもしれませんけど、ただ、大きい影響も出てくるだろうと思うので、その辺はまた丁寧に進めていただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 それで、ムーバス運行事業に関連して少し確認をしておきたいのですけれども、令和5年度についてはフォローアップ調査とかも行われるということで、フォローアップ調査は定期的に何年か置きにやっているものでしたか。どういうふうにやっていたのか。毎年やっているものではなかったと思うのですけど、それをまず確認したいと思います。

11228【栗林交通企画課長】  フォローアップ調査につきましては、毎年行っているところでございます。
 以上です。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11229【落合委員】  分かりました。ムーバスだけということではないのですけれども、全体的な交通体系、交通網と言ったほうがいいのかもしれないですけど、交通空白地域というのは一定程度解消されて、ただ、そうは言っても、不便地域はまだ残されていると。その中で、例えば東町、南町、吉祥寺駅から離れた東側の端、それから逆の西側の端、武蔵境からさらに西側という地域で、ムーバス等も運行していて、駅には出られると。それぞれ、例えば東町、南町であれば、吉祥寺駅には行けると。その先だという話をよく聞くのです。以前も、例えば市役所に行くのに、乗換え、乗換えで、何度乗り継げばいいのだという話も過去にも出ていて、これも最近聞いた話で、改めて調べて、えっ、そうなのと思ったのが、吉祥寺駅から市役所に来るバスのあまりの本数の少なさに、こんなものだったのかと。要するに、1日10本もないと。市役所のほうに来ようと思ったら、とにかく三鷹からのほうが何本も出ているという状況の中で、例えば東町から行くのだと、ムーバスに乗って吉祥寺駅まで出て、吉祥寺駅から電車に乗って三鷹に出て、三鷹から今度バスに乗って、帰りは同じように帰っていくという。これは何とかならないのかという話をまた最近改めて幾つかのところから聞きました。そういった部分の不便の解消ということの検討というのは、今、どんなふうにされているのか、その現状もお知らせいただきたいのですけれども。

11230【栗林交通企画課長】  今、名称は地域公共交通計画となっているのですけど、その間のところで、よく言っているのは、地域公共交通と福祉交通の間に、レモンキャブに乗りたいけど、資格がないので使えない、ムーバスに乗りたいけど、ムーバスのバス停まで行けないという方、これは間交通という言い方をしているのですけれども、それについては課題があるというような形をしているところでございます。ただ、実際のところ、私もコロナというのもあってなかなか皆さんに聞く機会がないといいましょうか、なかなか出ていけなかったということがあって、今後、皆さん、どういうところで困っているのかなというところはヒアリングする必要性があるだろうということと、あと、実はいろいろ調べてみると、タクシーも福祉タクシーをやられていたりだとか、そういったようなところはなかなか知らなかった。実際、私も最初、ここに来るまで知らなかったので。そういったようなこともありますので、どういうような需要があってというのをまず聞くことが大事だというふうに思っておりますので、当然、間交通があるというのは思っているのですが、そこら辺の、求められているものは何かというところを探っていきたいというふうに考えているところでございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11231【落合委員】  ありがとうございます。そうすると、最初に聞いたフォローアップ調査との関連にもなると思うのですけど、例えばほかの調査とかいろいろとやり方があるかと思うので、フォローアップ調査とそういったものを組合せながら、どんなニーズがあるのか、どこで困っているのか、そういった部分の吸い上げというのはこれからやるということでいいのか、それを再度確認させていただきたいということ。
 あと、そうは言っても、運行事業者からすると、採算に合わないような路線は当然つくれないと。やりたくてもできない部分があるのかもしれないし。そうなると、基幹路線になっている主要な路線、そういった部分と、ムーバスの体系と、さっき言った福祉関係の交通体系と、あと、バス以外にも通常のタクシーだとかそういったタクシー事業者さんの運行というかな、そういった部分のものと幾つか組み合わせながら、武蔵野市内の交通不便の解消。特に、さっき言ったとおり、レモンキャブなんかも年齢的にはまだちょっと資格がそこまでいっていないけども、歩くのが困難だという声は結構聞かれていて、これもちょっと最近聞いたのが、一応申し込んだのだけれども、断られてしまったという声もあったり。そうなると、年齢で区切れるかどうかという部分もあるのだけれども、それは福祉のほうなのでまたちょっと別の視点になってしまいますけど、そういった部分の不便を今後どういうふうに解消するかというのはこれからの大きな課題になってくるのかなと思っているのです。その辺の方向性みたいなものを教えていただければと思うのですけど、いかがでしょうか。

11232【栗林交通企画課長】  どう進めていくかというところでございます。そこについては、やはりニーズを拾い上げていきたいというふうに思ってございますので、もし何かそういった困っている方がいらっしゃったら、その声も聞いていきたいので、ぜひ御紹介といいましょうか、お願いしたいというふうに思います。
 それから、今、落合委員からもあったとおり、そこをやるに当たっては、例えばタクシー事業者さん、バス事業者さん、それぞれにお願いしていくということになろうかと思いますが、やはりタクシー事業者さんも今、大変な時期で、コロナ禍前と比べて売上げも落ちているというようなこともございますので、そこについてはどういうやり方でやっていくのか、それは新たな検討としてやっていかなければいけない。あと、バスにつきましても、乗務員不足というのは、実は変わっていませんので、今、路線バスも、幸い武蔵野市内ではそこまでは声を聞いていませんけど、ちょっと近いところの市では、需要はあるけれど、黒字路線だけど、運転手がいないので運転できないということもあります。そういったことを聞いていますので、そういったような課題は残しつつ、今の既存の資源の中でどういうことができるのか、これについては検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11233【落合委員】  分かりました。積極的にまた進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それと、これも先ほど来出ていた公園に関してですけれども、防犯カメラの話をうちの大野委員のほうからもちょっと指摘させていただいたところだったのですが、令和5年度の公園整備のところで、高架下のところの公園整備が今年度と来年度ということで2か年で進める。この間、現場を見てきましたけど、大分きれいになっているという状況で、これから遊具とかが入って完成に向かうのかなと。その辺は了解しているのですけども、防犯カメラということで、全般的な防犯カメラの設置は公園内の安全だとかそういったものを見ていくということで積極的に進めてほしいなとは思うのですが、高架下の部分については、あそこは柱があるので、全貌を見渡せるという話ではなくて、やはりどうしても死角が生じてしまうと。ほかにあちこちにあるわけではないので、ちょっと特殊な環境ではあるのですけど、その辺に関しては今後どういう整備を考えられているかというのを確認したいのです。というのは、近隣にお住まいの方々も個別に防犯カメラをつけたりしている中で、これまでの一つの課題として、例えばホームレスがどうしてもそこに居座ってしまうという問題であるとか、あと、言葉はあれなのだけど、夜間、若い人が集まって、ちょっと恐怖を感じてしまうという声だとか、様々な指摘も今まである中で、今後は公園として運用していくのだけれども、その辺の安全性ということについては、例えばカメラもあちこちにつけろというわけではないのだけれども、どういう方針で考えられているのかなという。ちょっとそれは確認をしておきたいと思うのですけど、いかがでしょうか。

11234【松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱】  高架下公園の件でございますが、工事のほうはほぼ終わりました。4月1日からオープンする予定になっております。開園式の御案内はまた後日させていただきますので、よろしくお願いします。確かに、高架下で、しかも非常に古い時代に高架化した関係もあって、今の高架と比べると、柱の数がすごく多いのです。それで、確かに委員がおっしゃるとおりで、全方向から確認できるということはちょっと難しいです。今回、整備の中で、LED照明を各柱につけるような形になっているのですけど、ある程度、照度は得られます。ただし、今後、今までよりも明るすぎるというような御意見もあるのかなというのもありますし、また、明るすぎることで今言われたように積極的な夜間利用みたいなものがあったりすると、それもクレームにつながりますし、今回、フェンス設置なんかも、見通しの確保ができるようなものにしたのです。近隣の、面しているお宅につきましては、一軒一軒お話をして、ある程度御理解いただいた上での工事であり、整備であったのですけれども、ただ、使い方は今後になりますので、4月以降また暖かくなってきますし、この1年間は何らか対応策を考えながら運用するようになるのではないかなというふうに担当としては考えているところです。先ほどありました防犯カメラの件ですけれども、まだ明確につけると決めたわけではございませんが、必要な箇所には設置していくというような考えの下、今、整理しているところですので、当然、高架下公園は該当の公園になるのかなというふうに思っていますので、どうしても人の目、近隣の目線で足りない部分をカバーするようなことは考えざるを得ないのかなというふうに今現状では思っているところでございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11235【落合委員】  分かりました。あそこは中央線を挟んで南北の行き来ができるというところはそんなに多くなくて、やはりあそこを通過していく人も多かったり、割と若い女性の方とかも通過されるということで、怖い思いをしたという、ちょっとそういった声も寄せられている中で、一定程度の安全対策を考えていかなければいけないだろうと。また、今まで何かあったときに、近隣の方々の防犯カメラをつけているところに、これは警察の対応とかだと思うので、警察が来て、いろいろと話を聞かれるということもあるらしいのですけど、それも何か対応が悪いのかどうなのか、そこまでやられるのだったら公共の部分できちんとカメラをつけてやってくれよという声もあったりもするので、その辺はまた近隣の方の御意見だとかも丁寧に聞いてあげて、その上で。我々としてはしっかりと設置をしてほしいとは思っているのですけれども、効果的な運用ができるようにぜひ進めていただければと思っていますので、その辺はお願いをしたいなと思います。公園はそれでいいです。
 あと、道路関係のほうで、スピードの抑制策について、今現状どんな検討をされているかというのをちょっと確認しておきたいと思うのです。これもいろいろな方から言われているのであれなのですけれども、特に吉祥寺北町が、五日市街道から北裏通りまでずっと距離が長いのです。その間、別に信号があるわけでもなし、何か途中の、横切る、東西に抜ける道路もなく、とにかく一直線の道になっていると。一方通行ならともかく、両側通行になっていると、道幅が狭いのにもかかわらず、あっちもこっちも来るという状況下の中で、割とスピードを出す車も多い。その中で、青葉小路だったかな。20キロ規制か何かになっているところもあるのだけれども、そうは言っても、それを守っている車もなかなか少ないのではないかという、沿道の方からの指摘が物すごく多くて、スピード抑制は何とかならないのかと。この辺について、今、どんな検討をされているか、また、今後どういうふうに考えるか、その辺を教えていただきたいのですけれども。

11236【栗林交通企画課長】  恐らく、今おっしゃられているのは青葉小路なのかなというふうに推測しますが、スピード対策につきましては、これまでも武蔵野警察署と情報共有をしながら、様々な対策を取っているところでございます。具体的に、まず、スピード対策といいましょうか、スピード規制の取締りにつきましては警察のほうでやるということで、これは実はお願いをしていて、可搬式のオービスといって、スピード取締り機は定期的にやっていただいております。これはあくまでも調査結果ですが、平成30年に1度、交通量調査をやっているのですが、それが677台あったところ、今現在でいきますと、令和4年11月が最近ですが、台数的には382台になっているということでございます。これが効果を発揮しているのだろうというふうには想像できますが、そういったような対策もしているところでございます。あと、東町のほうにもこれまで、人に優しい道づくりであるとか、そういったようなこともやってございます。実は今年度、様々調査をかけておりまして、プラスアルファとして、これまでスピード対策というと、さっき言った取締り、あともう1個が狭窄。ただ、狭窄も、どこでもつけられるというものではなくて、緊急車両等がございますので、これであったりとか、あと、近隣の車の関係で、つけたいけど、つけられないということもございますので、さらにプラスアルファの対策として、ハード面で何かできないかということも含めて、今、もう一度さらにブラッシュアップをしているというようなところでございます。また、北裏のところにつきましては、信号機といったところも、状況を見ながら時間設定をしたりだとか、具体的に言えば、信号機で止まるのでスピードをふかすということもあるので、そこがスムーズに流れる対策だとか、そういった時間の調整をしていたりとかしますので、そういったようなことも様々なところでしているといったようなところでございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11237【落合委員】  分かりました。東町は、例えばポールが立っていたりだとか、いろいろできるところは割とやっていたりもしていて、それは多分それなりの道の幅があるからできているのだろうと思うのだけれど、今言った北町の青葉小路だとか、ほかの道路もそうなのだけど、そこまで広さがないのです。実際、そんなものをつけたら逆に邪魔でしようがないというようなところだったり、交差点も少ないし、これはどういうふうにできるかなと我々も考えてはいるのだけど、これというものがなくて申し訳ないのですけど、またその辺も警察とも相談していただいて、とにかくスピードを出している車が多いので、何とか抑制策を進めていただければと思いますので、これはお願いとしておきます。
 以上です。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11238【ひがし委員長】  暫時休憩といたします。
                               ○午後 5時26分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 5時50分 再 開

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11239【ひがし委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11240【小美濃委員】  それでは、土木費を質問させていただきたいと思います。
 令和3年の旧吉祥寺大通り東駐輪場の売却の件から、駐輪場が本当にクローズアップされました。そのことについては、今、司法の場に行っていますから、詳しいことは聞きませんが、今日は、隣の、新しく駐輪場として建てる27番街区の駐輪場の件と、駐輪場全体のまちづくりについてお伺いをしたいと思います。先日、総務委員会でまちづくりの件で質問させていただいたときに、現在、吉祥寺本町23番街区に設置されている2か所の駐輪場、合わせて397台の駐輪場は、今後、本町コミセンの移設などにより廃止をするという御答弁をいただきました。それでは、まだ実は市の駐輪場が残っておりまして、吉祥寺大通り東第3駐輪場、53台というのがあるわけですが、これも将来的には廃止、再編される御予定なのか、お伺いをいたします。

11241【栗林交通企画課長】  27番街区の新しい駐輪場の新設、開設と併せて、今、吉祥寺駅東暫定一時と吉祥寺大通り東第3駐輪場も含めて、集約したいというふうに考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11242【小美濃委員】  27番街区の供用と併せてということですか。それはちょっと私は知らなかった。分かりました。では、また後で質問しますが、そうすると、令和5年度、この東第3駐輪場も廃止して、その跡地はどうなるのですか。また、売却の可能性というのはあるのでしょうか。

11243【栗林交通企画課長】  まず、我々としては行政財産として使用させていただきますが、今後、普通財産に戻します。ただ、この先の土地につきましては、今現在、未定ということになっております。

小美濃安弘
小美濃安弘

11244【小美濃委員】  大事な市有地ですから、また安易に売却なんということにはならないように、これは申し上げておきます。
 それで、先ほど申し上げました吉祥寺大通り東第3駐輪場が53台です。既に売却された吉祥寺大通り東駐輪場が698台。令和3年に民間事業者に返却した吉祥寺大通り第4駐輪場が120台。そして、先ほど述べました23番街区にある2つの駐輪場、これが397台。この合計が1,268台なのです。新しく27番街区に建てられる、集約されるという駐輪場が約600台ということを聞いております。そうすると、吉祥寺東部地区の駐輪場は、単純に、これができたとしても、かつてより600台減少するということなのですが、これで東部地区全体の収容台数というのは本当に充足するのでしょうか。

11245【栗林交通企画課長】  整備目標台数に対する収容台数がどうなるのかというところでございます。吉祥寺大通り東の698台ですとか120台とかとあるのですが、今、現時点におきまして、令和4年4月時点とさせていただきますが、こちらについては145台不足しているという状況です。この600台を新たに27番街区に令和5年度中に造りますが、それに伴いまして、駅東暫定一時と大通り東第3を閉鎖するわけでございます。暫定一時と大通り東第3でございますが、今、台数は御紹介があったのですが、吉祥寺駅東一時というのは一つにまとめてございまして、ちょっと段差があるという関係で台数が変わっていまして、今現在でいえば348台でございます。東第3と合わせまして401台となりますので、今度新しい27番街区を設置することで600台となりますが、トータル的には54台ほど充足していくというような形になるということでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11246【小美濃委員】  それでは足りないのではないですか。だって、今までどれだけあったのですか。それだって自転車駐輪場に止められなかったのです。ヨドバシのところにはいつも並んでいて、とても50数台の余裕だけで東部地区の駐輪場がカバーできるとは私は思いません。これは提案ですけども、27番街区の駐輪場ができても、しばらく第3駐輪場の53台は生かしておいたらどうですか。だって、特にあそこを今、集約する必要はないでしょう。またどこかと交換するとかそういう予定があるならまだしも、普通財産にするのだったら、あそこを取っておけば、まだ。今、54台しか余裕がないのに、53台減らすのはちょっとおかしいです。合わせれば100台近くの余裕が出てくるわけだから。少なくとも53台の第3駐輪場は生かしておくべきだと私は思います。それは先ほど御答弁がありましたから、堂々巡りになりますから言いませんけども、それは強く申し上げておきたいと思います。
 それで、これもまちづくりの方針の中で、民間ビルの付置義務駐輪場も隔地誘導していくということなのですけども、これもどうなのかなと思うのです。民間の建物というのは、やはりそこに来ていただきたいお客さんがいるわけであって、当然、オーナーさんには、自分のところにも造りたいという人もいるわけです。でも、それをあえて市が隔地に誘導していくって、これはどうなのでしょうか。ちょっと意味がよく分からないのですけど。

11247【栗林交通企画課長】  付置義務のところでございます。まず、付置義務は、確かに今まで100メートルというところから、土地利用等の状況を考慮して、これが困難であると市長が認めるときはおおむね300メートル以内とするというふうにしているところでございます。当然、まちづくりを考える中では駐輪場の配置を考えていかなければいけないというのがございますが、条例上では、まず、建物の施設もしくは敷地内、またはその周辺で100メートル、300メートルも認めているということがありますので、そこの敷地内で設置することについては、それは駄目と言えることではないと思いますので、その辺については条例を見て、また、社会情勢ですとか、どうしてもそこの場所で御用意できない場合もありますので、それについてはその都度内容を見ていきながら判断をしていくものだというふうに考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11248【小美濃委員】  それはちょっと自転車の計画の条例の言い方と違うのではないですか。だって、隔地誘導すると書いてあるわけです。隔地誘導するということは、市が、敷地に置けるかもしれないけど、周辺にしてくださいと。そういうことでしょう。では、隔地誘導とはどういうことなのですか。

11249【栗林交通企画課長】  当然、まちづくりの考え方に照らし合わせていけば、人との交錯を避ける配置というのはすごく大事だというふうに考えているところは間違いないと思います。しかしながら、隔地について、必ずしも300メートルに御用意できるのかというのはまた別の問題だというふうに思ってございます。そもそも、300メートルに変えた理由というのが、まず一つとしては、建物更新がなかなか進まないというような背景がございまして、それを御相談を受けて変えてきたということでございますので、当然、まちづくりの個別計画との整合を図っていくところでもありますが、建物更新を阻害されるものではないと思いますので、御用意していただきたいという思いはありますが、事業者さんによっては御用意できない場合もあるかと思いますので、それについては、その都度考えていくものだというふうに考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11250【小美濃委員】  堂々巡りになりますから、これまでにしておきますが、誘導ということはそういう意味ではないです。敷地に置けるけども、市が隔地に、その周辺に誘導していきますという、こういう方針を出しているわけではないですか。この書き方はそういうことだと思います。それで、先ほどの課長の答弁だと、隔地誘導も100メートルではなくて、場合によっては300メートルということなのです。これは本当に吉祥寺の駅周辺から自転車がなくなってしまいます。足の悪い方とか高齢者の方とか、人がどうやってそこまで行くのか。本当にどういうことなのかなというふうに思っております。
 では、もう1点。先ほどの課長の御答弁は、自転車条例施行規則です。これは隔地駐輪場の距離を、おおむね100メートル以内なのだけど、土地利用等の状況を考慮して、困難であると市長が認めるときはおおむね300メートル以内としていると。この土地利用の状況を考慮して、困難であるというのは、具体的にはどういうことを指しているのですか。

11251【栗林交通企画課長】  今、現時点におきましては、土地利用等云々かんぬんとつけました吉祥寺駅の中心エリアというふうに考えているところでございます。その一つ一つの判断につきましては、事業者からの申出によりまして、例えば駐輪場の配置ですとか仕様、また、恒久性の確保等を事案ごとに1点査定して適用可否を判断するというようなものでございますので、一つ一つ提出されて御相談を受けた内容につきまして、きちんと内容を判断した中で、それが適当なのかどうなのか、それを適切に判断してまいりたいと考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11252【小美濃委員】  吉祥寺中心と言いますけども、規則を変えてしまったわけだから、これは対象になるのは全市です。全市の付置義務がある指定区域に建物を建てる方は、それは当然、遠くに駐輪場を持っていったほうが、事業者の方にとっては駐輪場も借地も駅周辺よりも300メートルの住宅地に置いたほうが安くなるわけでありますし、相談を持っていくとすれば、ほとんどの事業者はそういう相談になるのではないですか。私はなぜこういうことを聞いたかというと、一定の指針をつくっておかないと、この事業者には250メートルだけど、この事業者は300メートルだという話になりかねないですか。それは市の指導の仕方からすると、どうなのかなと思うのですけども、一定程度の指針をつくらないのですか。

11253【栗林交通企画課長】  指針ということで、市の方向性ということにつきましては、令和4年の5月31日に、これは先ほど私が申し上げたとおり、吉祥寺駅周辺というような形の中でそういったような一定の指針をつくっているというふうに認識しているところでございます。ただ、三鷹であるとか武蔵境であるということは今のところ想定はしていませんが、当然、同様な事案が発生するというふうな考えでございますので、それはその都度また別途きちんと考えた中で、方向性を出した中で、適用するかどうかというのを判断していくものだというふうに考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11254【小美濃委員】  今は吉祥寺だけど、今後、三鷹にも境にもそういう考えが波及するという可能性があるということは理解いたしました。今回の考え方は、駅周辺を歩行者中心として考えていきたいという方針です。先ほど商工費でも述べましたけども、一々数字は述べませんが、三駅に対して15%から20%の人が駅までの移動手段に自転車を使っているわけです。本来は駅まで自転車で行きたいけども、駐輪場がすごく遠くになったときに、果たして行かなくなるのか、それとも、私は一番心配しているのは、駅の近くにまで行って放置自転車となってしまうのか。この2つだと思うのです。行かなくなってしまうと商業振興に差し障るし、放置自転車になってしまうと放置自転車対策になってしまうし、今の市の方針で放置自転車が増加するということは考えられないですか。

11255【栗林交通企画課長】  先ほど、どの委員かあれですが、吉祥寺駅で限定させてもらいますと、現時点では、駅から一定程度離れたところにつきましては満車になる事案が生じているということでございますので、当然、遠くで使われない駐輪場であれば話は別ですけれども、今の現状といいましょうか、たとえ中心から300メートル離れているところであっても、400メートルもそうなのですが、使われているという実情がございますので、それが放置につながるというふうなことについては考えてございません。

小美濃安弘
小美濃安弘

11256【小美濃委員】  何回も出ていますけども、平成3年に吉祥寺駅が放置自転車全国ワースト1になったではないですか。その頃のことをよく覚えています。放置自転車対策は、施政方針にも、当時は最重要課題だったと書いてあります。しかし、この間の私の代表質問には、この「最」が抜けましたと、そういう答弁があったのです。重要課題であるのは重要課題だけど、最重要ではないと。ただ、最重要課題から重要課題になったというのは、ここにも書いてあるけども、指導だとか警告だとか撤去だとかそういうことを一生懸命やられて、また、商店街の方々にも御協力をいただいて、また、ビルを建てるオーナーさんにも付置義務の自転車駐輪場を御協力いただいて、そういう御協力の下でなってきたわけです。一番の放置自転車対策は、やはり、暫定とはいえ、きちんと駅周辺に駐輪場を配置してきたからではないのかなと思うのですけども、その件についてはどうですか。

11257【栗林交通企画課長】  その件につきましては、小美濃委員がおっしゃるとおりでございます。これまでも様々、条例というのは平成6年に制定して、施行は平成7年でございますが、厳しいことをやるには、まず駐輪場整備だというようなことで進めてきたというところがございます。その後、例えば2時間無料制度等を導入してきて、これは平成22年になりますが、今まであった利用登録制度の駐輪場を吉祥寺パーキングプラザに入れるなどして、歩道の環境をよくしてきたというような経緯がございます。まだ放置自転車につきましては一定数ありますので、これは当然今後もやっていくというようなことでございますが、放置自転車というのはかなり減ってきたということも事実でございますので、やはり今後につきましては、まちにも目を向けていくべきだというようなことでございますので、歩行者を中心として駐輪場の配置については考えていくべきだろうというふうに考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11258【小美濃委員】  その考え方には、私は反対です。やはり駐輪場は、原則は駅の近くにあるべきです。歩行者と自転車の交錯が危険だというのは分かります。ただし、それは駐輪場が問題ではないと思います。そうではなくて、どちらかというと自転車のマナーの問題でしょう。なので、自転車のマナーをよくしなかったら、駐輪場を幾ら遠くにしたって、駐輪場で駅に行く人は何人だっているのだから、それは多少は減るかもしれないけども、抜本的な解決にはなっていないというのが私の考えです。なので、もし本当に自転車と歩行者の駅周辺でのふくそうを緩和したいのだったら、やはりそれは警察に協力をいただいて自転車の指導をしてもらうとか、もしくは自転車指導員を置いて指導してもらうとか、そういうことが大事なのであって、対症療法で、だから駐輪場を駅の外周部に置くというのは、やり方としては、私は違うと思います。しかも、さっきから課長の御答弁もあるのだけど、人と自転車のふくそう、交通安全のために外周部に置くというのと、付置義務の駐輪場は建物の開発が進まないからという、これは理由が違います。だから、そこはあまり一緒くたに考えないほうがいいのではないのかなと。確かに、恒久的な駐輪場が必要というのも分かりますし、付置義務の駐輪場が、例えばダイヤ街とかサンロードとか本当に間口が狭くて入り口が一方向しかないところにそこから自転車を入れるなんというのは、これは商業面積を減らすことですから、再建築に支障を来しているのも分かります。ただし、それは何でもというわけではなくて、例えば、この間の大通り東の駐輪場なんかは、本来はあそこは別に予算の都合でなんという理由ではなくて、きちんと地下に造らせるべきだったのです。今までそうしてきたのだから、ここだけ優遇することはなかったのです。それはいいとして、今度、借地駐輪場もこれからは再編、集約していくというふうに読み取れる文章があるのですけども、これも今後はこういう考え方なのですか。

11259【栗林交通企画課長】  借地につきましては、今現在は貸していただいているということで、今すぐどこかが閉鎖するということではないのですが、当然、今後の整備目標台数ということも検討していかなければいけないですし、将来的に台数が増えるのか、減っていくのか、それを見ていかなければいけない。増えるのであれば、土地がないというのは間違いないので、継続してお借りしていきたいとは思っているところでございますが、これは今後の状況等を見ていきながら、どうすべきなのかというのは判断の一つとなっていくのかなというふうに考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11260【小美濃委員】  市が出している様々な計画の中に、借地駐輪場はいつ返してくれと言われるか分からないから、これから恒久的な駐輪場を造るために、そういうものは極力借りないとまでは書いていないけども、確かにこれから公共用地のみでやっていくみたいなことが読み取れる文章はあります。ただ、11キロ平方メートルしかない武蔵野市の中で、それはなかなか難しいです。しかも、皆さんは遠くにと言っているけども、駅の近くに駐輪場を造るのに、借地をしなければ賄えないということはありますので、これはやはりもう一度考え直していただきたいなというふうに思います。
 それで、やはり高齢者や歩行困難な方のこともしっかり考えていただきたいのです。自転車法というのがあります。これは前にも御紹介しましたけども、これは鉄道事業者に対して努力義務を課しているのですけども、鉄道事業者は、駅の周辺における自転車駐輪場の設置が円滑に行われるように、地方公共団体、道路管理者と協力して整備に努める。これは法律なのです。駅の周辺に、しかも、地方公共団体と協力して造るというのが法律なのです。そう考えると、今、武蔵野市がやろうとしていることは、私は、法律の趣旨からいうと逆行しているのではないかと思うのですけど、そこら辺はどうなのですか。

11261【栗林交通企画課長】  駅の周辺という定義が示されているわけではありませんが、当然、自転車法をつくったとき以前の法律では、鉄道事業者はなかなか協力していただけないという事実の中で、様々な、我々については全自連というものがありますけど、そういったような要請をしていきながら今の自転車法があるというふうに認識しているところでございます。しかしながら、駅の周辺という定義がない中で、当然これは利用されるところに造っていただくのが大前提となりますけれども、だからといって、周辺ではない中で、たとえ遠くなったとしても、それが利用される距離にあるのであれば、それは問題ないというふうに思っているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11262【小美濃委員】  先ほど隔地駐輪の距離が300メートルというのは東京都の自動車駐車場と同じ考えだというところから持ってきたという根拠も言われましたけども、自動車と自転車では違うと思います。しかも、吉祥寺よりもよほど繁華街を持っている新宿区でさえ、隔地駐輪の距離が250メートルです。武蔵野市が何で300メートルなのだというのは、バランス感覚からいってもおかしくないですか。渋谷区はたしか50メートルでした。周辺の考え方は確かに規定はないかもしれないけども、おのずと常識というものがあって、自転車駐輪場の場合は、私はやはり300メートルは長いと。長すぎる。そのように申し上げておきます。
 ちょっと時間がないので、27番街区の駐輪場について質問いたします。27番街区の新しい駐輪場の説明会に私も何度かお伺いさせていただきました。私の感想からいうと、住民との話合いがずっと空転をしているように感じています。例えば外観のデザインに関しても、最初は、まち並みに合った外観にしてくださいというようなお話があったと思うのだけど、私が何回か参加した中では、あまり変わっていないです。あまりというか、全然形が変わっていないと思うのだけど、それについて、なぜ変わらなかったのか。説明会では、いや、今はラフの状態だから、持ち帰って検討しますというような御答弁もあったような気がするのだけども、なぜ当初に示した図面とずっと変わらないでいってしまったのか、理由を教えてください。

11263【栗林交通企画課長】  確かに、説明会の中では、いいものをつくっていただきたいという御要望がございました。中には、れんがというような御意見もありましたが、鉄骨造で造る中でれんがというのはなかなか構造的に難しいというお話もさせていただいてございます。中には、デザインにつきまして、これでいいのではないかというような方もいらっしゃいます。そういった中で、様々、うちにつきましては、市の職員の中でもデザインですとかありますし、当然副市長にも見ていただいている中で、地域のデザインはどういうことがいいのだろうということを考えた中でああいうような提案をさせていただいているという認識でございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11264【小美濃委員】  それは、デザインがいいという人もいたかもしれません。私はその人は知りませんけど、私のところに聞こえてくるのは、最初からとうとう変わらなかったという意見だけでした。
 それと、さらに加えて、あの駐輪場は24時間稼働なのです。その話も相当、近隣住民の方から。あそこは繁華街ではないですか。この間、繁華街の定義は何だと言われてしまったのですけど、言ってみれば、飲食店がたくさんあって。確かに夜中まで人はいますけど、その分、あそこは24時間、密閉された空間。しかも地下1階、地上3階。その空間を24時間開けっ放しにしておくというのは、近隣住民からしたら心配です。結局、住民が相当強い要望を。24時間にしないでくれと。するのだったら、少なくとも係員を置いてくれと。そういう要望があったのだけども、最終的には、係員も置かない、24時間になってしまった。その理由をお伺いしたいのです。

11265【栗林交通企画課長】  中には当然、時間で管理している駐輪場もございます。それというのは、複合的に施設を使わせていただいているところ、例えば、西三条通りの駐輪場であったり、タワーズの駐輪場が該当します。ただ、ほかのところにつきましては、単体で造っているところ、平置きも含めてそうなのですが、基本的に駐輪場というのは24時間。これは利用者の利便性というようなものを考慮した中で、24時間運営とさせていただいているというところでございます。また、防犯対策につきましても、各フロアに防犯カメラをつけるなどしております。また、防犯ベルも設置するといったような形で御提案をさせていただいているところでございます。また、フリーダイヤルのコールセンターでの24時間サポートというのも、防犯面から様々考えさせていただいてというふうにしているところでございます。確かにこちらについては管理員は置かないという形にはなるのですが、これは吉祥寺パーキングプラザの駐輪場から近いのですが、管理員が巡回してくるということでございます。ただ、管理員が見回る時間につきましては、これは運用してから、一番混んでいる時間帯に置くのは当たり前だというふうに思っておりますので、そういった時間を見ていきながら。全く置かないということではないので、そういったようなことを運用してから、きちんと適切な時間帯に管理員を常駐させていきたいと考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11266【小美濃委員】  近隣住民の方が本当に置いてほしいのは夜中ではないですか。危険だから置いてほしいと言っているわけだから。これは確かに説明資料に書いてあります。循環管理というのはどの程度の頻度で行われるのですか。夜中も見てくれるのですか。しかも、ブザーとかカメラというのは、事が起きた、もしくは起きるかもしれないというときには確かに有用かもしれないけども、起きてしまった後ではもう取り返しがつかないわけです。そういうところを心配しているわけであって、そこの不安というのはどういうふうに解消しますか。

11267【栗林交通企画課長】  常駐する人の時間につきましては、ほかの駐輪場と同様です。深夜まで置くというものではないです。しかしながら、今後、何かあった際については速やかに対応することが大切だろうということで、今考えているのは、武蔵野市内で近くでそういった警備系の会社をやっているところがありますので、そこと契約をして、何かあった際には速やかに対応するといったような仕組みを考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11268【小美濃委員】  少なくとも夜中の管理はしっかりとやってもらいたいと思いますし、何かあってからでは遅いですから。私は、市がこれは24時間にしたいと言うなら段階的にしていくのがよかったのではないのかなと。まずは11時、次は1時、次は24時間というふうにやっていったほうがよかったのかなと思いますが、これはもう一回検討していただければと思います。
 もう時間がないから、あと1問だけ。結局、近隣住民との話合いというのはまとまったのですか。今、どうなっているのですか。

11269【栗林交通企画課長】  つい先日も工事説明会ということでさせていただいているところでございますが、24時間につきましては、市のほうで御説明をしているところでございますけど、参加者の方の一部の中には、なかなか御理解いただけていないという状況にあります。しかしながら、我々も口頭で説明しているところもありますので、今後は見える化をしていきたいと思っているところでございますので、今までいただいた御意見に対して市の考え方を一回整理して、今、ホームページ等を考えてございますが、そういったような対応を考えているところでございます。

小美濃安弘
小美濃安弘

11270【小美濃委員】  しっかりとやっていただきたいなと思います。もうこれは供用されてしまうから。しかし、先ほど来言っていますけども、駐輪場とまちづくりの観点からすると、私は外周部に持っていくのは反対だし、もっときちんと住民の声を聞きながら一つ一つの駐輪場を考えていただきたいと思います。
 以上です。

深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

11271【深沢委員】  質問はしない予定でございましたが、冒頭の総括のところで一定の発言を自信を持って申し上げた手前、一言申し上げ、質問したいのですが、元来、武蔵野の行政の最も大きな特徴の一つというか、計画行政ということであると。しかも、市民参加で。そこへ持ってきて、これは図らずも松下市政になってから、それにかぶせて自治基本条例という市民参加をするケースを定めるという、またさらに縛りがかかる形になった。言ってみれば、二重縛り。ですから、市長としては当然、市民参加で決めた長期計画に沿って、なおかつ、自治基本条例に沿って行政を運営していかなければいけない。こういうふうになっているのが今だと。それで、ただいま議論となりました吉祥寺のイーストエリアの自転車駐車場の問題については、かねてから、外縁部にと。あくまでも暫定であると。新たな地域の活性化のためにそれを活用していくというのが基本の前提であって、その上で、長期計画にもありますが、地域全体の活性化のために暫定の自転車駐車場の再配置をするということ。なおかつ、このエリアにおいては、消防団の詰所の問題もありますが、市道の298、299号線の拡幅整備事業があると。なおかつ、本町コミュニティセンターの新規の姿。つまり、建て替えの問題。まさに行政が着手すべき仕事が、このたびの協力関係、契約によって、図らずもといいますか、それぞれが進捗をすることになったと。つまり、その前提は、これはひとえに長期計画に基づく行政の措置であったというふうに理解をしているところでございます。私の認識が間違っているようだったら言っていただきたいのですが、そのとおりだと私は今でも思っているのですけども、御答弁をお願いします。

11272【荻野都市整備部長】  イーストエリアの件でございます。深沢委員がおっしゃるとおり、第六期長期計画の基本施策6、吉祥寺駅周辺のところで、イーストについてはということで記述があります。点在する自転車駐車場の配置の適正化を図っていくと。また、暫定自転車駐車場として使用している市有地の土地利用についてはバリアフリー云々というようなことで書かれておりますので、計画行政に沿った形で事業を進めているというところで、この六長を受けて、NEXT吉祥寺、それからグランドデザインというようなことで吉祥寺については記述をして、それに基づいて事業展開をしているという形でございます。

深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

11273【深沢委員】  長期計画は、やはり市民参加、議会参加もあるし、職員参加もあるわけですけど、相応にがっちりしたものとして、みんなで決めて、最後は議会で議決するわけです。だから、それが大前提で、その上に乗って市長がそれを執行するというふうに私は理解をしているので、これは粛々と進めるべきであるというのが私の考えであり、会派としてもその考えであります。ただ、施設型の売却した土地です。私は、よくあそこを確保していたなと。あそこの土地を確保していたことで、図らずもでありますが、このたびのような展開となったことも事実でございまして、やはり過去の業績のいいところは大いに糧にしてといいますか、大いにそれを最善活用して新たな時代を形成していくということではないかと思っておりますので、このことを申し上げて、質問とさせていただきます。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11274【蔵野委員】  では、質問いたします。
 先ほど来から駐輪場のことが出ていまして、商工費のところでも、自転車等駐車対策協議会に商工関係の職員が入っていないという御意見があって、駐輪場の位置と商店街の活性化についての質問がありました。その答弁では、駐輪場の位置と商店街の活性化の関連については、中心部ばかりに焦点があるわけではないので、商店街の活性化と駐輪場の位置は、関連がある部分もあるでしょうけど、大きくは関連はないという答弁だったと思うのです。このことについて、私は協議会の委員ですので、記憶した限りのことを言いますと、まず、自転車等駐車対策協議会の中には、商工関係の職員はいないけれども、市民の代表で商店街の関係の委員がいます。その方からは、私の記憶では、駐車場の距離についての意見はなくて、一時利用の駐輪台数が商店街の活性化に関係があるというような御意見が出たのを覚えています。ただ、この協議会というのは議事録がきちんと残っている協議会ではないから、要旨は残っているけども、全部が残っているわけではないので、それが記録されているかというのは、私は今、分からないですけども、この私の記憶と担当課の御認識はいかがでしょうか。

11275【栗林交通企画課長】  今、蔵野委員がおっしゃられたとおり、蔵野委員にも協議会でいろいろお世話になっているところでございますが、今の認識で間違いないと、私もそういう認識でいます。
 以上です。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11276【蔵野委員】  ではよかったです。記憶が残っていました。ただ、駐輪場の利用者というのは、通勤者だけではなくて、お買物をする方、それもお買物先は様々であるということもある。かつ、さらに言うと、私に寄せられた駐輪場に対する意見でこういったものがありました。自転車に乗らない御高齢の方なのですけども、朝、駅前に向かう自転車がマンションの前の道路を走ると。デイサービスの車に乗るのも本当に怖くて、なかなか乗れないと。だから、駐輪場の配置を駅前集中ばかりにしないで考えていただけないかという御意見もあったり、中には、もうこれ以上駐輪場を造らないでほしいというような意見もあるわけです。ですから、その方の立場によって、便利な駐輪場の位置というのは様々だと思うのです。ですので、そういった意見があったということを申し上げて、一時利用、定期利用、駅の近くにするのか、外周部にするのか、もちろん総合の台数をどうするのか、そういったことはやはりバランスを取って、まちづくり全体の視点として、ぜひ進めていただきたいと意見しておきたいと思います。
 それと、午前中の中で、生活道路のベンチの設置について質問がありました。私も、生活道路のベンチの設置についてはかねがね提案をさせていただいていまして、道路課の課長さんが替わられたということもありますので、リマインドの意味も込めて、進捗状況ですとか展望について確認させていただきたいと思います。背景としては、住宅地にお住まいの高齢の方が、徒歩で買物に行きたいけれども、途中で休むところがないから、果たして帰ってこられるのか心配で買物に行けない、ちょっとひきこもりがちであるというような御意見をいただきました。幅員の広い道路とか駅の周辺だけではなくて、幅員の狭い生活道路に何とかベンチを造れないかということを提案してきたのです。それで、例えば、公共施設の入り口付近のちょっとした空きスペースだとか、大型マンションのポケット的な空きのところとか、そういったところにできないかということを提案してきまして、まずは増設に向けた市内設置状況調査が行われることになったと記憶しています。その後、コロナが始まって、若干中断している感があるのですけども、現状どうなっているか、進捗状況について伺いたいと思います。それと、ベンチの事業について、令和5年度予算に入っているか。入っていれば、どの費目に幾らぐらい入っているのか、伺いたいと思います。

11277【大久保道路管理課長】  ベンチ設置についてですけれども、まず一つは、やはり物理的なものがありまして、さらに加えて、ベンチを生活道路に設置というお話もあったのですけれども、設置して、もし座っていただいたときに、安全面もきちんと考えないといけないと思っています。その辺を総合して考えて、物理的に設置できて、なおかつ、安全であるということが前提になってくるかと思っています。令和3年度に武蔵境のみずき通りに10基ほど設置をしたのが最近の状況でございますが、来年度については特にベンチ設置の予算というのは計上しておりませんが、今副委員長から御提案があった、道路だけではなくて様々設置が可能な場所というのは、我々も改めてそういった目で見てみて、道路を含めて検討していきたいというふうに考えているところでございます。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11278【蔵野委員】  私が聞き漏らしたかもしれないのですが、では、令和5年度予算にはどのくらい入っているか、それをお答えいただきたいと思います。

11279【大久保道路管理課長】  すみません。令和5年度については、特にベンチの設置ということで予算というのは計上していないところでございます。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11280【蔵野委員】  それは残念です。前、御答弁では、コロナが明けたら進めたいというようなこともあったので、再注目していただきたいと思っています。
 それで、先ほども、そういった課題があるからムーバスの運行がされてきたというお話も出ました。確かに、御相談があった方で、ムーバスで何とか買物に行けているという方も中にはいらっしゃったのです。本当にありがたいという御意見もありました。要するに、ムーバスとベンチの合わせ技というか、そういうものが必要なのだなと思うのです。住宅地の買物の支援的な視点での運行路線の状況とか検討についてどうなっているか、どう把握されているか、伺いたいと思います。例えば、具体的に課題だなと思っている地域とかがあれば、併せて教えていただければと思います。

11281【高橋まちづくり推進課長】  私のほうから、先ほど道路管理課長のほうから答弁がありました生活道路のベンチの件なのですけれども、物理的なものですとか安全性というところで難しい部分は確かにあるかと思います。まちづくり全体の面でお話をさせていただきますと、民地側の使い勝手ですとか、開発に関わる公開空地の提供ですとか、いろいろな協議の場がございますので、そういったことを活用するですとかそういったことは可能性としてあると思いますので、考えていきたいと思ってございます。

11282【栗林交通企画課長】  もしかしたら質問ではなかったら申し訳なかったのですが、ムーバスのところにつきましても、バス停については様々御要望があることは事実でございます。しかしながら、先ほど来もあったとおり、道路幅員の関係とかがあります。ただ、つけられるところについてはつけているというのが現状で、例えばなのですが、近くに、北町のほうですけど、さわやか公園というのがありまして、その公園改修と併せて、ちょっとセットバックすることが可能でしたので、そういうところについてはベンチをつけていくだとかという形で、条件が整ったところから随時つけていきたいというふうには考えているところでございます。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11283【蔵野委員】  ぜひお願いしたいなと思います。以前、私も申し上げましたけど、生活道路へのベンチの設置とムーバスの停留所の設置は似ていますと。要するに、困難さが似ているというか、やはり近隣住民の方の了解も必要ですし、スペースの問題もあるので、大変似ているところがあるなと思っています。ぜひ両方の視点で、こつこつと、ベンチとムーバスの設置ということで粘り強く継続的に注目していただきたいと思っております。意見です。
 それと、空き家に関する市民相談件数と相談内容の内訳の資料をいただきました。資料の114ページです。空き家に関する相談というのも本当に多いなと思っています。ただ、相談件数自体は減少傾向ではあるなと思うのですが、なかなか所有者の方の了解が得られないとかそういったことで、相談件数が多くなくても、解決できない難しい問題だなと感じています。2023年の4月施行で、空き家法の民法改正がありますけれども、この民法の改正によって、例えば資料でいただいた相談内容がどのように解決されると考えているか、伺っておきたいと思います。民法の改正でどう変わるのか、どんな解決の糸口が見つけられるとお考えか、伺いたいと思います。

11284【井上住宅対策課長】  相談件数につきましては、副委員長おっしゃるとおり、まちまちなのですけど、増減がある中で、例えば樹木の越境等、樹木の関連がそのうちの半数程度を占めているというようなことが本市の特徴ではないかなと思っております。空き家法と民法がそれぞれありまして、民法に関しましては来月4月から改正民法が施行されるということで、隣の土地の方が、一定の手続の下、越境した枝葉を切ることができるというような改正になっていくというところの中で、やはり民民の問題でして、全ての建物に関しましては、所有権等に基づき所有者が適切に管理することがどうしても原則になると思いますので、そこの中で市がどこまでできるかというようなことで、現段階では、広く周知するなり、こういう方法がありますよというようなことをお知らせしていきたいと考えております。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11285【蔵野委員】  そうしますと、例えば枝葉で越境した樹木でいえば、隣の方がその所有者に切ってくださいということを。でも、今までもそういう方は行政にも相談していて、行政からも所有者には言っていると思うのだけども、そういう中で、この民法の改正はどういうプラスの働きかけができるのかということをもう少し具体的に詳しく教えていただきたいのですけど。

11286【井上住宅対策課長】  民民の問題で市がどこまで介入できるのかというところは、非常に難しい問題だと思っております。そもそも、自分の敷地の中に隣の家から何か物が入ってきた。これは樹木の想定なのですけど、その樹木が入ってきたことに関して、市に相談すれば隣の人に言ってくれるというようなことは今までもやっていましたので、そのような適正管理をしてくださいというような通知は今後ともやっていきたいと思いますので、改正民法に伴って何かが変わるというようなものではないと認識しております。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11287【蔵野委員】  そうですよね。今まで市が働きかけてもなかなか改善されなかったものが、隣の人が言ったからといって何か変わるかというと、私もちょっと、それはどうなのだろうと思っています。ただ、例えば、それが民家ではなくて道路だったり市道だったりすればいかがですか。

11288【大久保道路管理課長】  道路にはみ出した樹木の枝の問題ですけれども、今、住宅対策課長も申しておりましたが、それと同じように、今までは我々も、道路にはみ出ている樹木の所有者に、やはり切ってくださいというふうにお願いをしてまいりました。ただ、ここで民法が改正されまして、道路でも、市が所有している道路であれば、そのはみ出している樹木の所有者に対して枝の切除を催告する、あるいは催告したにもかかわらず相当期間内に切除しないとき、あるいは越境している樹木の所有者が分からないとき、あるいは急迫の事情があるときにおいては、隣の人、越境されている、我々で言うと道路ですけれども、道路の所有者が切ることができるというふうに改正されたのです。ですので、今後、基本的には、樹木の所有者に切ってくださいということは働きかけつつも、今のような改正された民法を用いながら対応してまいりたいと考えているところでございます。

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

11289【蔵野委員】  分かりました。では、市が対応できるものに関しては割とパワーアップした対応ができるということです。今回は民法の改正ですけども、空き家法のほうも閣議決定したところで、これからもいろいろ進んでいく部分だと思うのです。ぜひそこは法律を注目しながら、課題解決、適切な対応をお願いしたいと思います。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11290【ひがし委員長】  以上で第8款土木費の質疑を終わります。
 説明員交代のため、暫時休憩いたします。
                               ○午後 6時41分 休 憩
     ────────────────────────────────────
                               ○午後 6時45分 再 開

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11291【ひがし委員長】  休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、第9款消防費の審査に入ります。
 直ちに質疑に入ります。

11292【内山委員】  一つだけ。今年は関東大震災から100年ということで、二、三年前から私は言っているのですけれども、同じことが起こるというわけではなくて、この節目にまた身を引き締めて、防災訓練等も含めて災害対策をしていかなければいけないと思っています。ただ、今回そのことについて言及があまりないのが気になっていまして、令和5年度は、どういうふうな啓発活動等を含め、やっていくのか、伺いたいです。

11293【横瀬防災課長】  今回、令和5年の1月に、地域防災計画令和4年度修正版が何とか完成しました。ですので、殊さら大きくこの予算で記載というか、そういうものはしておりませんが、来年度以降、内山委員は昔、非常に読みにくいというふうに御意見をいただいたのですけども、いろいろ書いてある計画をしっかりと現場に落として、それを着実に実行していく、その第一歩となる1年だというふうに思ってございますので、まず計画に書いてあることを着実に進めていきたいというふうに思ってございます。
 以上です。

11294【内山委員】  課長がおっしゃるように、ようやく地域防災計画の見直しができて、これから地域の皆さんと共有していくということがまず第一だと思うのですけど、特に関東大震災でいえば、発災の時刻とか当時の建築の状況とかで、10万人以上の死者、行方不明者の中で9割以上が焼死だったという痛ましいことがあります。その初期消火ですとか、そういった地域の訓練等について何かお考えがあれば、伺いたいです。

11295【横瀬防災課長】  いよいよ今年度からなのですけれども、コロナもようやく落ち着いて、訓練もほぼフルで再開してきております。また、そういったことに関しまして、地域の方々、自主防災組織の方々も含めて、訓練も再開してきてくださっております。火災対応とすると、言われているのが、例えば何が大事かというと、東日本大震災のときに原因が判明した火災の過半数が通電火災というふうに言われておりましたので、例えば震災があったときにブレーカーをしっかり落として避難するですとか、そういったところをしっかり啓発して、しかも、ただ単にこちらのほうも啓発して終わりではなくて、それが伝わるような広報をしっかり浸透させて進めていかなければいけないというふうに課題意識として持っておりますので、それを着実に進めていきたいと思ってございます。

11296【桜井委員】  それでは、私のほうからは、消防団第2分団詰所の改築についてお伺いしたいと思います。本町1丁目27番街区の土地取得によりまして、恒久的な駐輪場の整備がかなうとともに、隣地にあります消防団第2分団の詰所についても改築の道が開けたことは、非常によかったなというふうに思っております。第2分団詰所は敷地が狭小で、運用に様々な困難があったと伺っておりますけれども、今回の建て替えでどのような課題が解消されるのか、まず、その点についてお聞きしたいと思います。

11297【横瀬防災課長】  いよいよ詰所の改築に着手できるというふうに考えてございます。来年度は、年度の後半部分なのですけれども、仮詰所のリースを開始したいというふうに思ってございます。3か月で終わるわけではなくて、トータルでいうと一応22か月、足かけ3年になるというふうに想定しておりますが、その仮詰所のリースを進めていくと。それと同時に、来年度、27番街区の駐輪場が完成してからですけれども、今ある詰所の拡張というか、ちょうど敷地でいうと77平米ありますので、それが30平米広がりますので、そうすると、延べ面積が、今、64平米ということでかなり狭小なのです。それで、今度、拡張後は120平米を超えるような詰所ができれば、今まであった課題がいよいよ解決のほうに向かうのではないかというふうに考えてございます。
 以上です。

11298【桜井委員】  今、仮詰所についてもお話がありました。この仮詰所は場所がどこになるのかということと、広さ的に課題がある中での改築ということで、仮詰所に関しては十分なスペースが確保できているのかということもお伺いしたいと思います。

11299【横瀬防災課長】  仮詰所に関しましては、今、23番街区にある暫定の自転車駐輪場のほうがなくなれば、そちらのほうにプレハブの詰所を建てる予定でございます。ですので、50平米ぐらいなのですけれども、あくまで臨時的なものですので、団の活動には支障がないものだというふうに思ってございます。
 以上です。

11300【稲葉防災安全部長】  すみません。先ほどの最初の質問で、現状の詰所の課題というお話がありました。課長のほうからも狭小だという話がありましたけれども、具体的には、火災出動の際には1度、消防ポンプ車を出して、そこから団員の方が団の詰所に入って防火着を着なくてはいけないとか、あと、2階の会議スペースはかなり狭小といった課題がありますので、こういった課題を解決して、吉祥寺の防災の向上に努めていきたいと考えているところでございます。

11301【桜井委員】  そういう意味では、長年の課題がいよいよ解消すると。一定期間、さらに狭い仮詰所でちょっと大変だとは思うのですけれども、大変喜ばしいことだと思います。
 この建物は昭和46年に建築された建物ということで、当然、この時代の建物だとアスベストの使用等が疑われると思うのですが、周囲への環境配慮等も含めて、その辺りについてはどのように対応に当たられるお考えか、この点についてもお聞かせいただきたいと思います。

11302【横瀬防災課長】  来年度の予算でアスベストの調査の委託料も計上してございますので、それをしっかり調査して、適切に建て替えのほうを進めていきたいと思ってございます。
 以上です。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11303【宮代委員】  1点だけ伺いたいと思います。今年度、令和5年度の予算の中に、消防団のICT活用、あるいはDX化ということが何か盛り込まれているかどうかについて教えてください。

11304【横瀬防災課長】  そういったものは特に計上してございません。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11305【宮代委員】  つい先日、防災に関する展示会を見に行って、そのときに、そろそろいろいろ出てきていて、消防団専用のアプリというのがあって、携帯電話を活用して、例えばどこで火災が発生したかということが地図上にすぐ示されて、それを各団員が自分の携帯で見ることができると。そしてまた、各団員がそれぞれ現場に直行するなり、今どこにいるかという情報をみんなで共有しながら行動することができるというアプリが提供されていて、そういったアプリは今もう複数出ているので、まだ試している段階というよりも、かなり実働に近づいてきているのではないかなというふうな印象を持って、有効ではないかなと思ったのですが、まずそういうことを研究はされているかどうか。そして、もし研究されていて、そういう知識があるのであれば、今後そういったことを活用するという可能性があるのかどうかについてお願いをいたします。

11306【横瀬防災課長】  現状も、出火とかがあると、その情報等、地図つきで、どこで火災が起きた等々が分かるシステムにはなってございます。ただ、今どこにいるとか、宮代委員がおっしゃったようなところまではありませんので、これは当然、引き続き、どういったシステムがいいかという研究は続けていきたいというふうに思ってございます。

宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

11307【宮代委員】  すみません、私自身があまり詳しくないので、それを見たときに、すごい、こんなに進歩しているのだなという強い印象を持ったので、いろいろなものを研究して、今はもうとにかくICTの関係の進歩がすごく速いので、いいものはどんどん取り入れていけたらいいのではないかなというふうに感じましたので、ぜひよろしくお願いいたします。
 以上です。

小美濃安弘
小美濃安弘

11308【小美濃委員】  今、若い消防団員が、自動車運転免許証に中型がついていないので、ポンプ車の運転ができないという状況があります。ポンプ車の運転ができないと、将来的に機関員が必ず不足するので、その辺についてどういうふうに状況を把握して、どのような対策をしていくのか。

11309【横瀬防災課長】  令和3年度に1度、消防団のほうに、新しいタイプの消防車というか、今の免許でも使えるような消防車も検討はしたことがございますので、そこも含めて、今後も検討を続けていきたいというふうに思ってございます。
 以上です。

大野あつ子
大野あつ子
市議会公明党現職

11310【大野委員】  1点だけお願いいたします。今回の東京都の予算の中で、スマート東京・衛星通信活用事業ということで、スペースX社のスターリンク、人工衛星を使って、東京都が複数の通信手段を用意するということを始めております。以前、六長の案に対する協議会があったときに、私のほうから、災害時に複数の通信手段を取得するために人工衛星が必要ではないですかというお話はしたことがあるのですけれども、その辺についての現在のお考えを伺います。

11311【横瀬防災課長】  今でも衛星電話を使っておりますので、そういったことは活用できているかなというふうには思ってございますが、情報通信の手段、MCA無線もそうですし、様々な手段で現在もやっていますので、そういった研究は続けていきたいというふうに思ってございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11312【西園寺委員】  それでは、まず冒頭に、やはり消防団の第2分団詰所の改築というのは、長らく御苦労だったのを解決できる方向になったということは本当によかったなと思っております。これは感想です。
 それで、質問なのですけども、やはりほかの委員さんも皆さん関心があるのは、コロナの間、自主防災組織の皆さんや防災推進員の方々とか、いろいろな避難訓練が滞っていたというところをいかに立て直していくかというところなのだと思います。それぞれの団体で考えて計画を立ててくださるのだと思うのですけども、市としては、どのような話合いをされたり、助言をされていったり、支援をされていってリアルの防災訓練を復活させていくのかというところの、やはり力強い見通しをお聞きしたいのです。そこを一言お願いしたいと思います。

11313【横瀬防災課長】  委員御指摘のとおり、今までコロナでなかなかそういった大事な訓練ができていなかったというのは先ほども申し上げたとおりなのですけれども、防災課の職員も地区担当という職員がいまして、市内を地区に分けて、それぞれ自主防災組織、避難所運営組織に入って、皆様と膝を突き合わせて一緒に検討しているところでございます。市の大きな仕組みとしては、自主防災組織の方々、避難所運営組織も含めて、今、77の組織がいらっしゃるのですけれども、年に2回集まっていただいて、ワークショップを実施してございます。今回はちょうど地域防災計画の修正がありましたので、6月に1回、そして2月に、それぞれの自主防災組織の課題や、こういったところが自分たちはいいよといったところも出し合っていただいて、そういった情報の共有なども進めていただいておりますので、市はそういったことをネットワークとしてつなげる役割も担いつつ、地域防災計画に書かれたようなことを推進していければというふうに思ってございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11314【西園寺委員】  3年たって、地域の皆さんもいろいろ忘れてしまっているではないけど、少し感覚がずれたところもあるかなというふうには思います。ぜひ市のほうで後押しをして、また、いつも顔の見える関係と言って、しつこいですけども、そういう自主避難訓練、防災訓練が生きたものになるようにお願いしたいと思います。
 その一方で、避難所に集まるためのいろいろなマニュアルをつくったり、ルールをつくったり、そういう要望、災害弱者の目線でということもお願いしてまいりました。それはやはり、もちろん堅持していただきたい一方で、コロナがあったから、もう避難所に行かないという選択肢をする方が、多分コロナの前よりはずっと増えると思うのです。これは意識調査とか何かで出ているのでしたか。市民の方々の意識の違い。あえて避難所に行かないという自宅避難を選択する人が増えているということは数字で出ていたのでしたかということを一つお聞きしたいと思います。私は、コロナを経験した後の自宅避難というのは絶対欠かせない視点だと思っていますので、そこをちょっとお聞きしたいと思います。

11315【横瀬防災課長】  地域防災計画を策定するに当たって、昨年度、市民防災意識調査というものを実施いたしました。これは5万世帯の方に調査を実施して、11%ということで回答いただいているのですけれども、その中でも、やはり在宅避難を進めていきたいという方がかなり多い割合でいらっしゃいました。都も国も、そして市の地域防災計画もそうなのですけれども、これからはやはり住み慣れた御自宅でしっかりと避難していただくというのが主流になってくるというか、そちらのほうを進めていかなければならないというふうに思ってございます。確かに、避難所はあります。備蓄もあります。ただ、そこで全ての市民を受け入れることは到底不可能ですので、ぜひ在宅避難の推進を。一番重要なのは、やはり啓発、広報活動だと思いますけれども、そういった伝わる広報を本当に知恵を絞って進めていきたいというふうに思ってございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11316【西園寺委員】  ありがとうございます。本当にそのとおりだと思っております。今回、資料請求のときに、動画チャンネルのことを出していただいたのです。令和4年度は全部で98本つくられたということで、こんなにいろいろあるのだなと思ったのですが、たまたまだと思うのですけど、今日の商工費、農業費、土木費、消防費のところは、緑のところがちょっとあっただけなのです。これは多分、今後、来年度は検討して、やっていただけるものだと期待しておるわけですけど、まさに自宅避難の方法とか、自宅で携帯トイレやビニール袋でつくっているトイレ、これは動画でぴったりのテーマなのではないかと思うわけなのです。その辺はいかがですか。

11317【横瀬防災課長】  委員御指摘のとおり、まさに動画の可能性というのは非常にあるのかなというふうに思ってございます。私は以前、ごみ総合対策課長でしたので、環境部も、動画の取組を一番率先してやっていた部だったというふうに認識しております。防災課も、例えば医療連携訓練、医師会の方々、医療従事者の方々と一緒に進めているのですが、その説明会に私どもの担当の職員が撮った動画を流したりですとか、そういったところは医師会長も含めて非常にお褒めいただいたという事例もありますので、やはり訓練や何かイベントが進むと、それなりに職員の負担も大きくなってくるものであると思いますので、そういった動画も活用しながら、うまく効率的・効果的に物事を進めていければというふうに思ってございます。あと、市民防災協会、市の財政援助出資団体なのですけれども、そちらのほうにも動画が掲載されていますので、お時間がよろしいときに御覧になっていただけるとありがたいと思います。よろしくお願いします。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11318【西園寺委員】  ありがとうございます。令和4年度はこういうふうな状態で、これからいろいろな部署でいろいろな検討をして取り組んでいただけるものと期待しております。防災協会のものはぜひ見たいと思います。
 あと、もう一つはトイレのことなのです。市民の方といろいろお話ししていると、水と食べ物はほぼ皆さん分かっているのだけども、トイレのことまでは知らなかったというか、ぴんときていない人がまだまだ多いなと。携帯トイレを買わなければいけないと思っている人もいる。それから、買わなくたっていいのですよ、大型ポリ袋を100枚持っているだけでもいいですよなどとよく言うのですけども、この点についての啓発もぜひ頑張っていただきたいのですが、いかがでしょうか。

11319【横瀬防災課長】  おっしゃるとおり、やはりトイレの問題というのは非常に重要な問題だというふうに考えてございます。当然、在宅避難のところもそうなのですけれども、避難所でも、今ちょうど避難所に災害用のトイレが10基ずつあるのですけれども、実際に使ったら、例えば下水が止まってしまって流せるのかとか、そういったところもあります。備蓄も簡易トイレや携帯トイレなんかも進めているところですので、そういったところと併せて、トイレの備蓄の重要性は、先ほどの話とかぶってしまうのですけども、広報啓発、こちらのほうも分かりやすく伝えていく必要があるかなというふうに思ってございます。
 以上です。

西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

11320【西園寺委員】  ぜひお願いします。先日も申し上げましたけど、NHKのスペシャル番組で南海巨大地震の話があって、西日本と東日本で同時期というか、近い時期に大災害が起こる可能性だって十分あると。つまり、補給とか支援が届かない可能性も十分想定しなければいけないということも言われています。だから、3日分だけではなくて、1週間、10日というふうに、何とかしのげるような、そういう心構えが必要になってくるかと思っています。新年度の取組に期待したいと思います。
 以上です。

深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

11321【深沢委員】  備蓄の問題について、1点お聞きをします。新しい令和4年度の修正版の防災計画では、避難人口を3万1,000人として、いろいろな備蓄をしていると。そのうちの食料について伺います。これは主にアルファ米、クラッカー、缶詰が備蓄されていると思いますが、これらの備蓄食料が選ばれた経緯をまず一つ伺います。また、それぞれの内容について、見直しなどは行われているのか。もし行われているとすれば、その頻度について伺います。というのも、これらの備蓄食料というのはそれぞれ段ボールに詰めてあって、そこから取り出して、1人分を何種類かまとめてつくるというワンプロセスが間にあります。ということがあると思うのですが、近年、既にもう1人分になっている備蓄食料があったりすると聞いております。例えば、そういったものに変更するとかというのも含めて検討はなされているのかどうかということがもう一つ。あわせて、現在の備蓄食料を納入する事業者はどのように決定されているのか。この点について、3つ目にお聞きします。

11322【横瀬防災課長】  今委員がおっしゃるように、3万2,000人の避難者が出ると。これは実は前回の平成27年の地域防災計画がそうだったのですけれども、若干今回の地域防災計画の被害想定は減っているのです。それでもそこの備蓄のところは変えずに、前回の多いままということで備蓄してございます。そして、中身としては様々あるのですけれども、飲料水、クラッカー、ライスクッキー、パン缶、アルファ米等々ありますが、こういったもので、保存に適しているといったところで選ばれた経緯があります。基本的には5年保存というふうになってございますので、それを1年前に吐き出して、関連する団体さんですとかそういったところにお渡ししているというところがございます。
 また、3番目なのですけど、事業者に関しましては、当然、入札で選定してございます。
 あと、2番目の質問なのですけれども、もともと1人分のセットになっていますので、そちらのほうはもう既になっているのかなというふうに思っております。

深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

11323【深沢委員】  最初の、避難人口は修正版では3万1,000人ですけど、これまで3万2,000人だった。食料はそれを踏襲して3万2,000を想定で多めにやっていると、こういう話ですね。それは分かりました。
 それから、2番目ですけど、では、もう1人前になっているものが基本ユニットになっているということですか。まとめる必要はなくて、それをすぐ使えるということか、お聞きします。

11324【横瀬防災課長】  今、1人用になっているもの、炊き出しと個食のミックスになっているものと分かれているものがそれぞれありますので、ケース・バイ・ケースというか、一緒になっているものと、そうではないものというふうに分かれてございます。

深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

11325【深沢委員】  そうすると、その2番目の点ですけども、それぞれの食料について、形態も含めて、時々見直しとか。一つになっているものと、ばらばらのものと両方あるというふうに聞こえたのだけど、その辺の査定というか、今度はちょっと違うものにするとか、その辺の見直しみたいな検討はされているのかどうか。

11326【横瀬防災課長】  先ほど言ったように、数年に1回入替えをしておりますので、その際は当然入札で決定するので、例えば業者さんをお呼びして、今、どういう備蓄品が主流なのかとか、今回も一応関連する業者さんが来て、職員が試食してみたりとかそういったことをやって、あと、他市の状況なども調べながら選定しているところでございます。

深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

11327【深沢委員】  私もいろいろなコミセンのイベントなんかでもらったり、防災訓練のときにいただいたりして、大体缶詰を中心に食べるのだけど、いろいろな種類が出てきました。それで、結構おいしいものが出てきているので、やはりどんどん変わってきているから、その辺は今後とも常にローリングというか、検討しながらやっていくという、こういう解釈でよろしいわけですか。

11328【横瀬防災課長】  委員がおっしゃるとおりでございます。しっかりと市民により支持されるような備蓄品も検討していきたいというふうに思ってございます。
 以上です。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11329【落合委員】  2点だけ確認いたします。
 地域防災計画はようやくまとまって、本当にお疲れさまでした。御苦労さまですと申し上げておきたいと思います。それで、先ほど、地域防災計画を現場に落として、これからの活動に云々という御答弁があったと思うのですけども、その現場というのは、庁内の中での現場なのか、市民の、防災会だとか運営組織だとかそういう意味合いなのか、そこはどうなのでしょうか。

11330【横瀬防災課長】  委員の御質問は両方当てはまるというふうに思ってございます。まず一つは庁内でございますが、災対何とか部という、災害が起きたときにこれに従事するというのは決まっておりますが、例えば、ふだん自分たちも通常やっている業務に追われていて、なかなかそういったところを考える余裕もないといったような部署もあると思います。そういったところに防災課がしっかり入って、いつ何どき災害が起きるか分かりませんので、そういったところで実践力のある体制をつくっていかなければならないというふうに思ってございます。それと併せて、市民の方も、計画はあるけれども、分かりにくいとか、今までと記載も変わっていないのだけども、何をやっていいか分からないとか、人が替わってしまってどうしたらいいのだろうと、そういった声も当然上がってきていますので、これは本当に1回やれば済むというものではありませんが、地区担当もおりますので、防災課だけではなくて、自主防災組織、推進員の方々、いろいろな方を巻き込んで継続的に、本当に毎年いつもやっていかないと、なかなかそれは厳しいのかなというふうに思いますが、庁内と市民を併せて、しっかりと進めていく必要があるというふうに思ってございます。
 以上です。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11331【落合委員】  分かりました。庁内のほうは適宜進めていただければと思います。
 市民の団体のほうに対してなのですけども、これはあるところから聞いたのですけど、取りあえずこの防災計画はそれぞれの関係する団体のところにも送ったという、そういう認識でいいですか。

11332【横瀬防災課長】  できましたので、お送りしたところでございます。

落合勝利
落合勝利
市議会公明党現職

11333【落合委員】  実はそれで困惑してしまっているのです。取りあえず送られてきたはいいのだけど、これを私たちはどうするのという。こんなに分厚いので、えっという感じになってしまっているわけです。そこはもうちょっと何か考えたほうがよかったのかなというのが正直なところだったのです。今後、説明していくに当たっても、市民の団体にとって必要な部分とそうでない部分と当然あると思うので、概要版でぺら1枚つくってどうのという話ではないのだろうけれども、説明の仕方もよく検討していただきたいのです。以前ちょっと申し上げたのが、もう少し簡易なハンドブック的なものをつくれませんかという話もしたことがありますけども、概要版の本当に小さいものと、この分厚いものだと、格差があり過ぎて、市民のほうは困惑している。その対応を何とかできないか、お願いなのですけど、どうでしょうか。

11334【稲葉防災安全部長】  今年度、地域防災計画の見直しに当たりまして、自主防災組織の意見交換会などでも様々な意見を取り交わしたところでございます。当然、全ての団体の方が参加をされていませんので、中には、今、落合委員がおっしゃったように、突然かなり分厚いものが送られてきてしまって困惑しているといったところはあるかもしれません。ただ、私どもも、来年度以降、御要望があれば、出前のそういった講座などもぜひ積極的にやっていきたいと考えておりますので、そういった形でまた丁寧な広報には努めていきたいと考えているところでございます。
 以上です。

ひがしまり子
ひがしまり子
自由民主・市民クラブ現職

11335【ひがし委員長】  以上で第9款消防費の質疑を終わります。
 本日はこれにて閉会いたします。
                               ○午後 7時18分 閉 会