11336○出席委員(12名)
ひがし まり子 君 蔵 野 恵美子 君 大 野 あつ子 君
桜 井 夏 来 君 宮 代 一 利 君 落 合 勝 利 君
内 山 さとこ 君 与 座 武 君 小美濃 安 弘 君
橋 本 しげき 君 西園寺 みきこ 君 深 沢 達 也 君
○欠席委員
な し
○出席説明員
松下市長 伊藤副市長 恩田副市長
竹内教育長 吉清総合政策部長 小島行政経営担当部長
藤本総務部長 小島財務部長 河戸税務担当部長
田川市民部長兼交流事業担当部長 毛利市民活動担当部長 稲葉防災安全部長
大塚環境部長 松崎環境部参事兼緑のまち推進課長事務取扱 山田健康福祉部長
一ノ関保健医療担当部長 勝又子ども家庭部長 荻野都市整備部長
福田まちづくり調整担当部長 大杉会計管理者 関口水道部長
田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱 樋爪教育部長
天野総務部参事兼選挙管理委員会事務局長事務取扱
平之内(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事 田中(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事
倉島(一財)武蔵野市給食・食育振興財団派遣参事
○出席事務局職員
清野事務局長 村瀬事務局次長
○事 件
(1) 議案第22号 令和5年度武蔵野市一般会計予算
(2) 議案第23号 令和5年度武蔵野市国民健康保険事業会計予算
(3) 議案第24号 令和5年度武蔵野市後期高齢者医療会計予算
(4) 議案第25号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計予算
(5) 議案第26号 令和5年度武蔵野市水道事業会計予算
(6) 議案第27号 令和5年度武蔵野市下水道事業会計予算

ひがしまり子
11337 ○午前10時00分 開 会
【ひがし委員長】 ただいまより予算特別委員会を開会いたします。
初めに傍聴についてお諮りいたします。定員の範囲内で傍聴の申込みがあった場合、本日の傍聴を許可することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

ひがしまり子
11338【ひがし委員長】 異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
日程第1、議案第22号 令和5年度武蔵野市一般会計予算、日程第2、議案第23号 令和5年度武蔵野市国民健康保険事業会計予算、日程第3、議案第24号 令和5年度武蔵野市後期高齢者医療会計予算、日程第4、議案第25号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計予算、日程第5、議案第26号 令和5年度武蔵野市水道事業会計予算、日程第6、議案第27号 令和5年度武蔵野市下水道事業会計予算、以上6議案を一括して議題といたします。
本日は歳出第10款教育費の審査から入ります。
直ちに質疑に入ります。
11339【桜井委員】 おはようございます。1週間以上にわたって行われてきました、この予算特別委員会も、いよいよ本日が最終日ということで、最後まで引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、10款教育費の内容に関してお伺いしてまいります。まず、1項教育総務費、2目事務局費、第四期学校教育計画の策定に関してです。武蔵野市における学校教育の基本的な在り方を定める、この教育計画、現行の第三期計画が令和2年度から6年度までということで、そろそろ次の第四期の策定に向けて課題を明らかにしていく、あわせて子ども、保護者及び教員を対象としたアンケート調査を行うということで、事業内容のほうを伺っております。
この第三期の内容を改めて見返してみますと、重点的な取組としまして、学校改築の推進、あるいは教職員の働き方改革、学校・家庭・地域の協働体制の構築、桜堤調理場の整備といったことが挙げられておりまして、これらを見る限り、この間着実に計画に沿って取組が進められてきたのかなというふうに感じております。この辺り、第三期計画の達成状況、あるいは計画目標に十分にまだ到達できていないと御認識されているような分野があれば、その点についてお教えください。
11340【牛込教育企画課長】 第三期の学校教育計画につきましては、令和2年度から開始しております。これの進捗については、教育委員会定例会であったり、あるいは1年に1回、外部の有識者の方に評価をいただいて、着実に進められていると考えております。来期に向けては、文科省でも示された個別最適な学びや協働的な学び、あるいは子どもの人権を重視した視点を取り入れながら、策定してまいりたいと考えております。
11341【桜井委員】 ありがとうございます。ただ一方、この第三期の学校教育計画は令和2年度からなわけですけれども、この令和2年というのはまさに新型コロナ感染症が一気に拡大して、学校においても3月から、武蔵野においては大体2か月間ぐらいですか、一斉休校があったり、あるいは一斉休校が明けた後も分散登校であったり、さらにはそうした状況に対応するためのオンライン授業、その後も各種行事の中止、あるいは給食の黙食化というような状況があって、そういう意味では、この計画を策定した当初の想定からは大分違う状況が、この間続いてきたのかなと思っています。これはもちろん子どもたちの心身に影響を及ぼしたと思いますので、アンケートの中でこの辺りを把握し、その中で得られた知見を第四期の学校教育計画のほうに反映させていくということかなというふうに思います。
基本的にはこのコロナ禍の状況は、子どもたちにとっては非常に大きな負担だったと思っているのですが、一方で新たな経験として、例えばオンライン学習というようなことが必要に迫られて実施された、そこから得た経験も、これはポジティブな意味で今後の教育の在り方に生かしていけるのかなと。例えば不登校の子どもたち、学校に来られない子どもたちに対する対応というところで、オンラインを活用した授業の在り方というようなこと、こうした感染症に対する対策というだけではなくて、平時のといいますか、感染症が明けた後の教育の在り方にも生かしていける部分があるのではないかなと思いますが、この辺り、コロナ禍の状況での様々な経験をどのように第四期の学校教育計画のほうに生かしていくのか、お考えをお聞かせください。
11342【牛込教育企画課長】 この3年間のコロナで、御指摘のとおり、分散登校などありました。コロナ後、元に戻していくべきもの、あるいは事業そのものを見直していくべきもの、様々あると思いますので、そこら辺をアンケートなども通して精査しながら、計画策定をしていきたいと考えております。
11343【桜井委員】 了解しました。
そしてもう一つ、先ほど第四期の課題として幾つか挙げていただいた中で、子どもの人権という観点でこれを計画に生かしていくと。まさに武蔵野市でもこのたび子どもの権利条例が制定されまして、子どもたちに対して、権利の主体として社会が子どもたちに向き合っていくということが、様々な分野で求められるようになるわけですけれども、まさに学校教育の現場でもこの子どもの権利条例は、策定の過程では、例えば休息する権利に関して、学校においてどのようにこれを現場に落とし込んでいくのかというようなことが、大分議論になっておりましたけれども、この辺りも当然学校教育計画に影響を与えると思います。この点についてはどのような御意見をお持ちでしょうか。
11344【竹内教育長】 現行の学校教育計画の課題として私も認識しているところは、この計画の基本的な考え方として4つ挙げているのですけれども、その中の1つで、多様性を生かす教育というのがあって、これは人権教育にもまさしくつながるところだと思っています。
基本的には学校は、自他の尊重の考えの中で、子どもたちがそれぞれいろいろな人の多様性を認めていくということが取り組まれているわけですけれども、その認めていくという中でも、例えば物事を決めるときに、どのように折り合いをつけるというか、調和を図りながら、自他を尊重しながら、どのように進めていくことができるのかなども、やはりその子どもの権利について考えた上で進めていくことができるものと考えていますので、学校現場でいろいろな教育活動の中で取り入れられるように、子どもの権利条例については、新年度、学校の教育実践の中でうまく取り入れられるように進めていきたいと考えています。
11345【桜井委員】 子どもの権利条例に関する議論の中では、学校の教育現場の負担が大きくなるのではないかという観点での意見も出されていましたけれども、私はやはり子どもたちにとって最良の学びと育ちの環境を保障していくということが、学校教育の一番大事なポイントではないかなと思いますので、いろいろ大変な部分はあろうかと思いますけれども、ぜひそういった観点での第四期学校教育計画の策定をお願いしたいと思います。
この学校教育計画の中にも盛り込まれる内容ですけれども、次に1項教育総務費、3目教育指導費の中身としまして、教育の質の向上と教員の働き方改革の推進ということで、市講師及び学習指導補助員の配置と学習支援教室の実施ということが盛り込まれております。
学校の先生方の非常に忙しい状況を解消するために、市が独自に市講師を配置しているという状況、これを令和5年度の予算でさらに拡充していくということだと思いますけれども、昨年の同じこの予算委員会の質疑の中で、現在の配置人数、現在というか1年前、小学校が42名、中学校が11名というふうに伺いました。1年前の予算委員会でも予算の増額があったのですけれども、これは人数を増やすのではなくて、時間数を増やす対応であるというふうに伺いました。今回の令和5年度の内容ですが、これは人数を増やす対応なのか、あるいは人数ではなくて、同じ人数の中で時間数を増やすという内容なのか、その点ちょっと御説明いただけますでしょうか。
11346【村松指導課長】 市講師につきまして御質問いただきました。学習指導講師につきましては、昨年と同様でございますけれども、配置時間数の増でございます。
11347【桜井委員】 分かりました。予算がこうやって確実に積み増されていくことは歓迎したいと思うのですが、一方で昨年の決算委員会の中で、これは大野委員のほうからそういう内容の御質問があったかと思うのですが、予算に対して決算の執行率が少し低いのではないかと。要は、予算は確保しているけれども、人材の確保等に課題があって、なかなか思うように配置が進んでいないのではないか。この状況はそうだとすると、今回新たに予算を増やしていただくことは歓迎すべきことだと思いますけれども、そういうこととはまた違った部分で課題があるのではないかなと。この点に関しては何か対応されているのかどうか、確認させてください。
11348【村松指導課長】 委員が御指摘のとおり、その執行率というところも含めて、人材の確保というところは課題になってきております。そこにつきましては、来年度の市講師の獲得に向けては、市報での案内、またはホームページでは常に登録を案内しておりますし、またTEPROといいまして、東京都の人材の登録につきましても、本市においては学習指導講師についての登録を行っていますということで、案内をして登録いただいているところでございます。
現在も登録いただいている方については、各校でつけたり、またあとは、登録いただいている方も、他市で何かほかのお仕事に就いていたりということも聞いておりますので、今後も登録者数を上げる工夫については、随時進めてまいりたいと考えております。
11349【桜井委員】 ちょっと具体的なことをお伺いしたいのですが、この市講師として現在働いてくださっている方、あるいは市のほうに登録してくださっている方は、どういう方が中心なのか。年齢とかキャリアです。一旦教職に就いてリタイアされた方が再度、フルタイムではないけれども、教育の現場で働きたいという方が多いのかなという印象は何となく持っておりますが、具体的にちょっと把握しているところがあれば、教えていただけますでしょうか。
11350【村松指導課長】 具体的な把握というところは、ちょっと私も資料のほうは特にないところでございますけれども、委員が御指摘のとおり、退職されて、少しでもお手伝いをしたいという方もいらっしゃいますし、本市においては、教員免許を持っていて、過去に教員経験があるけれども、御結婚や御出産、いろいろと家庭の事情でお辞めになられたのですが、また教員に復帰するというより、勤務地も近いというところもありますので、少しでもお手伝いしたいということで、教員免許を持っている方が市講師として働いていらっしゃるというところが多いかなというふうに思っております。
11351【桜井委員】 そこら辺は、雇用の形態だとかいろいろな要素があってのことだと思うのですが、人材を確保していくということをきちんと真剣に考えようと思うのであれば、例えば新卒の人がそこに登録して市講師という形で働くことを目指すということは、現状ではあまりないのかなというふうに思いますので、その辺りも含めてちょっと御検討を進めていただければと思います。
それから教育費、最後に7項学校給食費、1目学校給食費。予算としては上がってきていないのですが、学校給食費の無償化についてちょっとお伺いしたいと思います。昨年9月に葛飾区が給食無償化の方針を示したことを一つのきっかけとしまして、都内の区部を中心に、学校給食を無償化しようという動きが広がっております。今回の議会における代表質問の中でも、私たちの会派を含め複数の会派から、この点に関して意見が出されました。
市のほうとしても、六長調の議論の中でこのことについても考えていきたいというような御答弁だったかと思いますが、ちょっとまた状況がさらに進みまして、一昨日ですか、20日、自民党の茂木幹事長が視察先の福島県で、自民党として公立小・中学校の給食無償化を政府に提言したいというような御発言をされました。
もちろんこの給食、これは地域によって格差が生じることは好ましくありませんし、また子どもの学び育ちの根幹に関わることですので、本来は自治体レベルで行うことではなくて、国や、あるいは少なくとも都道府県レベルで取り組むべき課題だというふうに思っています。そういう意味ではこういう発言が出たことは歓迎すべきことかなとは思うのですが、一方でちょっと選挙が近いタイミングでの発言ということもあって、ややパフォーマンスの要素があるのかなと。そういう意味では、どこまでこれが真剣に話として進んでいくのかなというのは、ちょっと疑問だなと思っている部分があります。
ただ、市としては恐らくこういう話が出た以上、国の動きを見守りますという方向になってしまうのかなというふうには思うのですけれども、ただ、給食無償化といったときに、これは私どもの会派のほうで請求させていただいた資料なのですが、給食無償化に関する都内自治体の現状。この予算特別委員会資料の最後のページ、132ページ、現在都内の自治体でこの給食無償化は、どのように取組が進められているかということが一覧になっておりますけれども、内容に関して、やはりややばらつきがあります。
これは、給食あるいは給食無償化ということに関する考え方にちょっと幅があるのかなというふうに思っておりまして、例えば練馬区は第2子以降の小・中学生を対象に無償化する。狛江市の場合は第3子以降の小・中学生を対象に無償化する。これは、要は物価高騰等の状況もあって、家計の負担が大きい状況を緩和するために給食の無償化をするという考え方だと思うのですが、一方で給食に関しては、子どもたちの健康、栄養ということをしっかりと公が保障していく。学校教育の一環として行われることでありますから、そういう観点で考えたときには、これは親の状況がどうかということではなくて、あるいはその子が家庭の中で何番目の子どもかということではなくて、子どもたち一人一人が本来保障されるべき権利として給食というものがあるのだという考え方も当然あると思います。まずこの辺り、武蔵野市としては学校給食をどのように捉えているのか、教えていただけますでしょうか。
11352【祐成教育支援課長】 学校給食に関する御質問をいただきました。まず教育委員会としては、学校給食は、学校給食法で食材に関して保護者の負担とするという規定がされていますので、それが原則だと思っております。先ほどの与党の自民党の話、こちらもニュースで聞きましたので、もちろん本来であれば、国が学校給食法なりを改正して、全国一律に行うのが望ましい姿だというふうには考えております。
食材費に関しては令和3年度で約4億8,000万円ですので、恒久的に財源をどうするかという問題もあるというふうに考えておりますので、先ほど委員がおっしゃったとおり、ほかの区だと大体経済対策か、もしくは子育て支援、またはその両方ということで、この先ずっと続けていくか、当面の間、財源が確保できる限りなのか、それぞれやはり区によって考え方が違いますので、我々としては、そういうような先行している自治体の無償化での効果などをよく研究しながら、市で実施する際の影響等をよく考慮していく必要があるというふうに考えております。
11353【桜井委員】 今、学校給食法に関する話がありまして、この間のやり取りを聞いていると、市の基本的な立場はそういうことなのだなということは理解しているのですが、一方で文部科学省は、義務教育諸学校の設置者の判断により、この給食に関する負担の軽減を図ることは可能であるという見解を示しているというふうに理解しています。ですので、法律は法律として、そこは自治体としてどういう決断をするか、決断の余地はあるというふうに私は思っております。
大事なのは、先ほど御答弁の中にもありました考え方の部分です。多くの自治体が子育て対策、あるいは経済対策という側面で、この無償化に取り組んでいるということですけれども、私はぜひ武蔵野市においては、これは子どもの権利の一環として捉えていただけないかなと。そうなってくるとこれは、親の経済状態にかかわらずということもありますし、あるいは不登校の子どもたち、学校に来ていなくても、給食に相当する、しっかりと栄養のある食事が保障されるべきではないか。あるいはここまで言ってしまうとちょっと議論があるかもしれませんが、例えば私学の小・中学校に通っているお子さんに関しても、同じような権利は保障されるべきではないかという考え方が出てくると思います。この辺り、もう少し踏み込んで御答弁をいただければと思うのです。
11354【祐成教育支援課長】 学校給食に対する考え方なのですが、学校給食法であれば、学校の設置者が給食を提供するというようなことになっておりますので、あくまでも設置者という立場に立って考えるべきかなというふうに思っております。ただ単に昼食代を補助すること、果たしてそれが全体的な子育て支援対策になるのかというのは、慎重に考えなければいけないというふうに考えております。
以上です。

宮代一利
11355【宮代委員】 おはようございます。よろしくお願いいたします。先週、第三中学校の卒業式に行ってまいりました。もう本当に感動しました。もうもらい泣きする以前に、自分から泣き始めたような感じで、本当にすばらしかったです。新方式で、マスクは外して、歌うときだけマスクをすると。まさにコロナ禍との闘いで得た、一つのやり方というのを見せてくれました。マスク越しでも本当にすばらしいコーラス、それから三中の場合は校歌が4部合唱になっていて、なかなか難しいという評判の歌なのですけど、本当に久しぶりに聞かせていただきました。
卒業生代表の生徒の挨拶の中に、自分たちが中学に入学したときに、分散登校から始まった。そして、ずっと3年間マスクをし続けて生活してきた。様々な行事が制限されてきた3年間だったが、しかし制限されていただけに、生徒同士、仲間同士の絆は物すごく強まった。そういうコメントをしていました。もう私たち大人をはるかに超えた感性なのではないかというふうに。その言葉が自分でつくった言葉だというのが、もう本当に伝わってくるものでした。
実はその代表をやった生徒は、小学校時代に、私がやっているサッカーチームに所属していた子で、よく知っている子なので、終わった後に、あれは全部自分で書いたのかと聞いたら、全部自分で1週間ぐらいかけてやりましたと。先生のところに持っていったら、もうちょっと短くしろと言われたのだけど、いや、これは自分が言いたいことを全部盛り込んであるから短くするわけにいかないと言って、先生と大分やり合ったというような話まで聞かせていただきました。やはりこれから令和5年度、新しい次の一歩として、子どもたちも、頑張っているというか、本当にしっかりと生きているなということを実感して見てまいりましたので、私たちもしっかりと頑張らなければいけないなというふうに思っております。
さて、まず予算関連で最初の話として、ちょっとチャレンジルームのことを伺いたいと思います。令和5年度も、この予算はちょっとチャレンジルームの予算というふうには切り出されていないので、恐らく予算的には不登校対策と教育相談の総合的推進という、ここに分類されているのかと思うのですが、チャレンジルームに関する予算がどんな形で組まれているかということについて教えてください。
11356【勝又教育相談支援担当課長】 チャレンジルームの予算の件でございますが、予算書で言うと313ページの教育相談事業の中に含まれる形になります。基本的には人件費がほとんどという状態になりますので、この人件費の中に含まれているものと御理解いただければと思います。

宮代一利
11357【宮代委員】 そうだろうなと見ていまして、もうちょっと遡って、まずチャレンジルームそのものが、今までやってきて、どんなふうに評価されているか、今までやってきた行政サービスというか、取り組んできたことをどういうふうに捉えていて、さらにこの先、どういうふうに展開していこうと考えているか、少し大きな流れを教えていただきたいと思います。
11358【勝又教育相談支援担当課長】 チャレンジルームでございますが、活動が、午前中は学習、午後が、プログラムをつくったりして比較的自由な活動をしているのですけれども、クレスコーレと違う点は、やはり学習の時間をきちんと設けているというのがあるかと思います。ですので、少しリズムをつくるだとか、あとは学校生活に今後また戻りたいとか、そういうお子さんにプログラム、時間割があるというところが、一つ重要なところかなと思っております。
今後の展開なのですけれども、今後保健センターの複合化の考え方がありますので、その中にチャレンジルームが移りますので、今までどちらかというと、通ってくる方の相談がメインでありましたけれども、今後は他の相談部署と連携しながら、不登校ではあるのだけれども、様々な課題をお持ちの方がいらっしゃいますので、その複合的な課題にチームで取り組めるような方向に持っていくのが、今後の展開かと思っております。

宮代一利
11359【宮代委員】 場所は今度移っていくということで分かりました。それから、先ほどほとんどの予算は人件費だということで、それにかかっている人件費ということで確保していると理解しました。今、市内に1つです。そうすると、全域、かなり遠くから通ってきている生徒さんもいるという理解で間違いないでしょうか。どこから来ているかということについて教えてください。
11360【竹内教育長】 今の御質問には課長が答弁申し上げますけれども、この際、不登校の対応について少し整理しておきたいと思うのですが、武蔵野でも全国と同様に、200人に迫るぐらいに不登校のお子さんが増えてきていますが、学校にいても、不登校ではないけれども、なかなか学校に登校しづらいという状況のお子さんも含めると、もっと多い方々が対象と考えるべきかなと思っています。
そういった中でチャレンジルームは、いわゆる適応指導教室という法的な裏づけのある事業で、武蔵野でも以前から行ってきたわけですけれども、学校復帰も比較的視野に入った不登校の子たちの居場所、学ぶ場所として捉えています。さらにクレスコーレについては、委託をする形で、もう少し軟らかい形で、場合によっては、そこのクレスコーレに来る、来ないも自由で。外で会ったりしていますから。そういった意味では、もう少し緩やかな形での子どもたちの居場所、学ぶ場所になっています。
それにしても、両方合わせて50人程度のお子さんが対象になるので、先ほど申し上げた人数で言うと、100人を超えるお子さんがやはり在宅にいるとか、我々もスクールソーシャルワーカーを含めていろいろなアプローチをしているわけですけれども、あるいは学校でも担任の先生が定期的に連絡を取ったりしているわけですが、そういったところに対するアプローチも今後必要だと思っていますし、逆に今度もっと学校に近い側、登校渋りと言われるようなところについては、家庭と子どもの支援員というものを配置して、3校については常駐型の家庭と子どもの支援員を配置していますので、不登校に至らずとも、あるいは学校の教室には入れないけれども、いろいろな形で受け止めができる場としてそういったものを用意して。子どもたちの不登校と言われる状況は様々ですので、そういった多様な場をこれからも用意して対応していきたいと考えています。
11361【勝又教育相談支援担当課長】 チャレンジルームに遠くから来ているのではないかと。その件については、やはり小学生が通える場としてはチャレンジルームだけになりますので、市内全域からいらしています。ただ、やはり遠いという方のお声は確かにありますので、そこはちょっと課題という部分と、あとは、家庭と子どもの支援員の支援によって、桜野小とか、あとは本宿小とか、比較的遠い地域のところに校内の別室支援等が今年ありますので、一定遠いお子さんもそちらのほうに行っていらっしゃるというのは聞いております。

宮代一利
11362【宮代委員】 教育長からもコメントをいただきましてありがとうございます。要するに、チャレンジルームを始めました、それをどんどん数を増やしましょうということではなくて、様々な施策を組み合わせて、それでだんだんカバーしていきましょうという方針だというふうに受け取ることができました。
今、やはり1つしかないというふうに感じて、チャレンジルームに行きたい、行けば効果があるのではないかなと思うのだけど、かなり遠いなと感じている。ちょっと今回ずっと初日から、公共サービスの物理的な距離の偏在化ということを様々な分野で伺ってきたわけですけれども、でも今課長からも、課題としては認識しているというふうにお話しいただきましたので、その認識の下で、これから先のそういう施策についても、うまく組合せをしながら組み上げていっていただきたいなと思うので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に参ります。先生の働き方改革の話ですが、資料の要求のものを出していただいて、125、126ページのほうに結果を出していただいています。まずこの数字の変遷を見て、この数字がどういうふうに見えているのかについて教えてください。要するに、じわじわ下がっているように見えるのか、これだとまだ高止まりで、少しぶれているぐらいに見えているのか、ちょっとそこの見解をお願いしたいと思います。
11363【村松指導課長】 この推移についての見解という御質問でございましたけれども、高止まりとは思っておらず、少しずつですけれども、先生方も自分たちの働き方について意識していらっしゃる方、また、こちらについても市講師なども拡充していっているというところ、その辺の成果が出てきて、一気に何かが下がるというわけではなくて、少しずつしっかりと改善されている、どんどん在校時間が減っているというふうに認識しております。

宮代一利
11364【宮代委員】 確かに見ていると、月によっては、少しせっかく下がってきたのに、また、ばっと上がっている月があったりもするのですけど、全体の──全体というのは個々のカテゴリーにしても、平均値で見ているので、平均値でこれぐらい少しずつ下がっているというのは、それなりに効果が出ているのだなというふうに、私もこの数字は見えました。何か誤差範囲になってしまっているのではないのかということは私は思っていなくて、効果は出ているのかなというふうに思っています。
今御説明いただいた、様々ないろいろなことをチャレンジしてやりながら、徐々に下がってきている。これから先も、今のままで徐々にこのまま下がり続けるというふうにお考えかどうか、伺いたいと思います。
11365【村松指導課長】 先生いきいきプロジェクトにつきましては、平成28年から少しずつ改定を加えながら、また新たな施策も打ちながら、変えていっているところでございます。また来年度に向けても、現在行っておりますけれども、先生方の使っているMSISの更改であるとか、また市講師の拡充とかもありますので、さらに減少していくというふうに想定はしているところでございます。

宮代一利
11366【宮代委員】 承知しました。やはりずっと注視しながら、そのときそのときにできることを施していくと。それからまた、先生たち御自身の感覚も変わってきて、いて当たり前だではなくて、やはり時間はだんだん当たり前の形に向かっていくべきものなのだという意識とかもすごく大事だと思うので、そういうのって先ほどの御説明のとおり、一気に変わるものではないので、効果が出てきているのかなと、私もこのデータをそういうふうに受け止めたいです。そういう意味で、これからもずっと注目し続けて、施策を継続していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから次に参ります。参考資料の46ページ、学習者用コンピューターですけれども、この額が割と大きくてちょっと驚いたのですが、1億円を超えた額が計上されていて、この内容、これも全部を拾えなくて、これだけ大きな額になっている費用の構成について教えていただきたいと思います。
11367【村松指導課長】 これにつきましては学校の通信環境等も整えていますので、それの保守であるとか、あとはサービスの利用料であるとか、そういうものを積み上げたものでございます。

宮代一利
11368【宮代委員】 これから先も、毎年これぐらいのオーダーのお金はかかり続けると見なければいけないのでしょうか。
11369【村松指導課長】 この額については、5年間ということで令和2年度にお認めいただいた予算の中で、またさらに運用しているところでございますので、同じようにかかっていくものというふうに認識しております。

宮代一利
11370【宮代委員】 もう今の定着ぶりからすると、これだけお金がかかっているから、試行してみて、やはりすごいお金がかかるからやめましょうとはならないような感じがするのです。そうすると、理解としては、この学習者コンピューター、いわゆるタブレットを継続して教育の中で使おうとすると、これぐらいのお金はかかるものなのだというふうに理解する必要があるということなのでしょうか。まだ初期のインフラ整備が少し残っているから、こういうふうになってしまっているということではなくて、もうずっとこういうものなのだという考え方なのかどうかについて教えてください。
11371【村松指導課長】 基本的に最低のサービスというか。ただ通信環境についてはしっかりとしたものを整えておりますので、そこについての運用というところを考えていくと、これだけのものはかかってくるというふうに思っております。ただ端末の在り方というか、そこについては、今後考えていくところになるとは思いますけれども、基本的にはこのようなものはかかっていくというふうに認識しております。

宮代一利
11372【宮代委員】 これは指針をつくるのに3年間ということで、まだ途中ですけれども、どうですか、この金額に対するコストパフォーマンスというのですか、これだけのお金をかけて、それに対してこの学習者コンピューターを持ったことによる効果とのコストパフォーマンスという言い方でいいのかな、そこはどんなふうに感じられているか教えてください。
11373【村松指導課長】 児童生徒9,000台近くのパソコンでございますので、1台当たりに換算するというところもあると思います。そこも含めて、適切かつ効果的な活用を現在進めていただいて、本当に先生方はチャレンジして使っていただいているところで、そこの部分のコストパフォーマンスは、何をもってコストが見合っているのかという基準が、ちょっと今、私も資料を持ち合わせていないところでございますけれども、それに見合っただけの活用を今いただいているというふうには認識しております。ただ、まださらにチャレンジした活用ということを踏まえて、次年度指針を定めていきたいと考えております。

宮代一利
11374【宮代委員】 その指針は、最初は3年もかけて指針をつくるのかなというのが第一印象だったのですけれども、やはりこうやって実績を積み上げて、先生たちのチャレンジの様子なんかを見ていると、そう簡単に結果の出るものではないのかなということも感じていますので、ぜひ検証を続けていただきながら、必ずしも結果ありきではなくて、データを取りながら、正しく評価をしつつ、それを発信して、皆さんに納得してもらいながら活用できたらいいなと思います。
やはり生徒たちはすごく順応性が高くて、びっくりするほど上手に使っているなという印象があるので、この道具を一旦やってみて試行して、はい、では終わったので取り上げますはあまりにもかわいそうなので、ぜひどうやって続けるかということを考えながら取り組んでいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
次に参ります。学校改築が今進んでいますけれども、地域住民への説明会についてどんなふうに。これは具体的に言うと、先日、井之頭小の学校改築に関する住民説明会というのが開催されて、2日間やったのですけど、1日目は10人ぐらい来ていたのですが、2日にはもうほとんど市民の方はいらっしゃっていなくて、どんなふうにしてそれを皆さんにお伝えしているのか、開催するということのお伝えをどういうふうにしているかを教えてください。
11375【西館学校施設担当課長】 第五小学校と井之頭小学校の基本計画策定における説明会の件でございますが、まず児童に説明会を実施しますというビラをお配りしたのと、あとは学区内の方が対象になりますので、ホームページにおいて説明会を実施しますということと、あとは市報で説明会の開催について周知を図ったところでございます。
以上です。

宮代一利
11376【宮代委員】 分かりました。実は私は井之頭小の1日目のほうに参加させていただいて、そのことを私のフェイスブックで、こんなことを見てきましたと言ったら、私のフォロワーの方から、えっ、それは知らない、開催を知らないという声が届いてしまって、その方は井之頭小の学区域にある中町にお住まいの方で、御自分の子どもさんは、今もう全然学校とは関係ないので。ただやはり地域住民として、今、学校のそういった施設をどういうふうに今後整備していくのかということには、やはり非常に関心を持っていると。これを知っていたらぜひ行きたかったなというような声を聞いてしまって、どうしたらその地域、特に学区域の方たち、子どもが通っていないけど、その地域に関係している方たちと共に、市民参加でのこういった意見交換というのを展開できるかということについて、何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
11377【西館学校施設担当課長】 現在周知につきましては、学区域についてはホームページ、それとあとはニュースというのを配布させていただいているのですが、ニュースにつきましては、近隣の建物の高さの2倍の範囲の方、それと保護者の方、未就学児を対象にやらせていただいておるのですが、そういった知らないというようなお声をいただいたということでございますので、そのほかに何か方法があるのか、ちょっと検討させていただきたいなと思います。
以上です。

宮代一利
11378【宮代委員】 ぜひお願いします。私も、学校って子どもが行くもので、その家族が関係しているのかなと思ったのですけど、やはり最近、学校が地域の核であるというふうに思い始めている──昔から思っている人もいたのかもしれませんけど──市民の方は、結構増えてきているなという感覚はあるので、ぜひ何か工夫しながら。もちろん私たちも発信できるものは発信しながらやっていきたいと思うので、お願いしたいと思います。ちょっとそういうことがあったということをお伝えしておきます。
それから次です。これはちょっとシンプルに教えていただきたいのですが、参考資料の46ページの学校図書館の機能の充実という中で、今まで学校図書館サポーターと呼んでいた方を、学校司書と名称を変更しましたという説明なのかなと思うのですが、この名称を変更したことによって何が変わるのかを教えてください。
11379【村松指導課長】 学校図書館サポーターにつきましては、これまでサポーターという名称に課題があるというところはいろいろ聞いてきました。サポーターということで、ただのお手伝いというような印象を持たれていて、本当に資格を持っていらっしゃる方も学校図書館サポーターとして御勤務いただいて、様々レファレンスなど、子どもたちに本当に読書を好きになるような働きかけをしていただいているのに、サポーターと言うと、ただのお手伝いみたいな感じで地域の方から思われているとか、そういうようなこともありました。
今回、配置時間の拡充も含めてしていく際に、やはりしっかりと内容に見合った、またさらに学校図書館を充実させていくのに見合った名称に変更していこうということで、学校司書と変更いたしたところでございます。

宮代一利
11380【宮代委員】 ありがとうございました。すばらしいなと思います。やはりその実態に合った、内容に合った名称というのは非常に大切だと思いますので、今回すごくありがたいと思っております。
次に行きます。次が48ページ、陸上競技場第三種公認検定のための予算が取られていて、その金額が結構大きくて、これも何でだと思ったのですが、1億円を超えています。必要な改修工事の内容、この金額がどういうふうに構成されているかを教えてください。
11381【茂木スポーツ推進担当課長】 こちらでございますけれども、5年に一度、公認の検定の継続の審査がございます。それに伴う工事でございます。まず設計のほうで630万円、工事のほうで9,600万円、そして必要な備品の買換え等で960万円、これが予算の内訳でございます。
以上でございます。

宮代一利
11382【宮代委員】 工事の額がやはり一番大きいみたいですけれども、どういった工事が必要になっているのかを教えてください。
11383【茂木スポーツ推進担当課長】 まず陸上競技場のトラックです。1レーンの掘削をして、また新たに敷き直すための工事、それからラインのマーキングの補修、それから幅跳び等で使う砂場等の補修、それからハンマー投げの床の補修、細かいものもありますけど、そういったもろもろの工事でございます。
以上です。

宮代一利
11384【宮代委員】 利用する側から言えば、メンテナンスするのはすごくいいことだと思うのですけど、ちょっと額が大きいなということで、そのメンテナンスの内容が、この検定を取るためにやるとなると金額が大きくなるというようなことはないでしょうか。必要なメンテナンスをやって、別に検定を取らないでもいいなら額は大分違うのだというような、そういうことはないのかどうかについて教えてください。
11385【茂木スポーツ推進担当課長】 おっしゃるとおり、検定を取るための改修工事でございます。ただこちらは、公認を取って第三種でいるということが陸上競技場の質の担保になりますし、出た記録の公認の記録になる、そういったものでございますので、5年に一度の更新で公認を継続している状況でございます。

宮代一利
11386【宮代委員】 実績として、この公認の競技場としての大会って、年に何回ぐらい、どんな形のものが開催されているか、教えてください。
11387【茂木スポーツ推進担当課長】 中体連の大会ですとか陸上に関する大会、全て陸上に対する競技でございますけれども、記録が出た場合に、ここの中で記録が正式なものとされるというものでございますので、参加される方たちのきちんとした裏づけにもなるという大会でございます。
以上でございます。

宮代一利
11388【宮代委員】 分かりました。ありがとうございます。既にやっている大会においても記録が公認記録になるということで、そういう意味では非常に価値のあるものだというふうに理解いたしました。
その要件の中に、トラックとフィールドの舗装材についてということで、全天候舗装の施設を要するという要件が第三種について決められているのですが、トラックのほうは分かるのですけど、フィールドの中にもこの全天候にしている加工というか、覆っている部分というのはあるのでしょうか。
11389【茂木スポーツ推進担当課長】 フィールドの部分でございますけれども、今、天然芝でやってございます。そちらの部分になりますので、こちらは長く使い続けていきますと、メンテナンスはどうしても、高さが上がってきたりしますので、そこの掘削とかがまた今後出てくる可能性はございます。そういったものでございます。

宮代一利
11390【宮代委員】 すみません、全天候舗装というのは、芝生もこれの対象としてなっているという意味ですか。
11391【茂木スポーツ推進担当課長】 すみません。芝生のほうは天然の芝ですので、全天候という形ではないのですけれども、天然の芝という形で規定しているところでございます。

宮代一利
11392【宮代委員】 「公認陸上競技場および長距離競走路ならびに競歩路規程」というのがあって、その中にいろいろ様々要件が書いてあって、第三種をキープするために、トラックとフィールドの舗装材、全天候舗装の施設を要するという書き方になっているのですが、要するに何を心配しているかというと、今の天然芝のあそこのフィールドの形状をこのまま維持できるのですよねと。どこかを全天候に一部でも変えなければいけないとかということが起こってしまうと、ラグビーやサッカーをやるときに、あそこの形が変わってしまうことを心配していて、そういったことには影響がないということをちょっと確認したいということです。
11393【茂木スポーツ推進担当課長】 ごめんなさい。天然の芝生の部分ではなくて、舗装の部分、周りのトラックの部分とそれ以外の部分が全天候になっているということで、天然芝を変えるものではございません。申し訳ございません、ちょっと説明のほうが。

宮代一利
11394【宮代委員】 ありがとうございます。理解いたしました。
以上です。ありがとうございます。

大野あつ子
11395【大野委員】 ではよろしくお願いします。
さっきの委員の話にも少し出ていた話ですが、まず学習者用コンピューターが今年で3年目を迎えるということで、これから指針を出されることになるかと思うのですけれども、その指針を出されるに当たって、何か調査のようなものをされるのか、これまでのことをまとめたものになるのか、その辺についてということ。あとはほかの会派が要求している資料なのですけれども、請求資料の123ページに、小・中学校の欠席とかお便りの使われ具合とか、文教委員会でも示していただいた、令和3年度学習者用コンピュータ活用事業のまとめということで出していただいておりますけれども、これらを見る中で、やはり小学校偏重といいますか、小学校はすごく活発に使っているけれども、中学はあまりタブレットを使っていないのかな、濃淡が出てしまったのかなというような印象を受けますが、その辺についてはどのようにお考えかということ。あとは情報教育指導ということで予算がついていますけれども、これの令和5年の体制。これまでICTサポーターが3名、令和4年度は端末導入支援員が4名だったのでしょうか。これの体制は令和5年度はどうなるのかということをお伺いします。
11396【村松指導課長】 学習者用コンピューターに関する御質問をいただきました。来年度、指針を策定するわけですけれども、それに向けて何かというところでございますが、子どもたちの活用状況については、先ほど委員からも御指摘もありました全国学力・学習状況調査の児童生徒の質問紙調査の中で、学習者用コンピューターの活用に関する質問、そこを受けて、これまでも議会等でも御説明させていただいていますけれども、そのデータを基に検証していこうと考えております。
また、そのほかというところで、保護者等につきましても、様々今年度もむさしの教育フォーラムであるとか、また各校の道徳授業地区公開講座やセーフティ教室などを活用して、いろいろと保護者との対話の場をつくっていきましょうということで、学校にも投げかけているところでございます。その保護者のあたりの声というのを、アンケート調査を行うのかどうかというところは、また指針の策定に当たり、検討委員会でも検討していくものと考えているところでございます。
小学校に偏重しているのではないかというところでございますけれども、これは、これまでの議論の中にもあったデータについては中学校にお示ししているところです。それだけの危機感を持ってやっていただきたいこと、また今年度は2年目でございますので、昨年度小学校6年生だった子が中学校1年生で入ってきた、そして来年度はまた、小学校で2年間体験してきた子が今度中学校に入っていくというところ、そういう実施状況を踏まえて、子どもたちがしっかり使える素地ができていますので、その中での活用をお願いしますということは、校長会等でも学校にそれぞれ投げかけているところでございますし、今年度少しずつ中学校でも活用は高まってきているものと認識しております。これにつきましても、来年度の全国学力・学習状況調査の状況等も見ながら検証していこうと思っております。
来年度支援の体制というところでございますけれども、ICTサポーターはこれまで同様3名ということでおりますが、端末導入支援員につきましては、6名から始まり4名になって、来年度は3年目ということもありますので、2名ということで減らしていって、これが卒業していくというような体制を考えているところです。

大野あつ子
11397【大野委員】 ありがとうございます。私たちのほうにもやはり保護者から賛否両論、もっと使ったほうがいいという意見もあるし、もっと管理をしなければいけないのではないか、制限時間をつけなければいけないのではないかというような御意見もありますし、多分保護者と子どもの意見というのはまた違うし、教員の方の意見というのも違うと思います。9,000台のタブレット端末が入るという、非常に壮大な実証実験を今行っているので、それぞれの立場の方がどういうふうに考えているのかというのは、いろいろお手間もあろうかと思いますけれども、この機会にぜひ聞いていただいて、今後の参考にしていただきたいなと思っております。これは要望とさせていただきます。
次に、この中の学習者用コンピューター。普通のお子さんはクロームブックがあるわけですけれども、特別支援学級のお子さんはiPadを持っているということで、以前ちょっと取り上げました、読み書きに配慮が必要なお子さん。知能的には問題がないので、そのまま通常級にいらっしゃるのですけれども、その子が読み書きを補助するためにiPadを使おうと思うと、御自身でルーターも持って、iPadも持ってやらなければいけないという部分で、えっとちょっと思ったのです。通常級にいるということは、特別支援学級にいる子たちのような支援はやはり受けられないという、非常にびしっとした線が引かれている気がするのですけれども、ここについての市としてのお考え。
これは結局国の方針なのか、東京都の方針なのか、武蔵野市の方針なのか、ちょっと私には分からないのですけれども、なぜこのびしっとした線が引かれてしまうのか。インクルーシブ教育システムとインクルーシブ教育の違いというのを、以前にも少し議論させていただいたことがありますけれども、iPad1台を、その読み書き困難なお子さんに貸与することが、そんなに合理的配慮の外になってしまうのかというのは、ちょっと理解し難い部分だったのです。
その辺についてということと、あとは、市の職員の方は一生懸命仕事をしてくださって、規則とか法に従って仕事をしてくださっているのだけれども、市民の側からそれを見ますと、非常に冷たい扱いを受けたというふうになってしまう、私たちの気持ちを分かってくれないというようなお声も聞くところなのですけれども、その辺、歩み寄ることはできないのかということについてお伺いします。
11398【村松指導課長】 びしっとした線を引いているという認識はないのでございますけれども、通常級、通常の学級に通われているお子さんについてはクロームブック、特別支援教育に関しましては、様々なアプリケーションが使えるというところもありましてiPad、これは継続して使用しているところでございます。ただクロームブックに関しては、アプリケーションを入れるということについて難しいところがございません。クラウドでしっかりと使っていくというものでございますので、そこについて何か配慮ということは、なかなか端末としては難しいところかなというふうに認識しております。
そこでiPadをお持ちのところで自分の使っているアプリケーションを使うということは、全く止めるところでもございませんし、そこは合理的配慮の部分でオーケーなところかなというふうに思っています。ただルーターの部分については、各校に校外学習用で、校外で、また校庭で使えるように、貸出し用のルーターがございますので、それがほかの仕様ともうまくマッチングできれば、学校のルーターを貸し出すということ、それはできるかな、そういうところが合理的配慮の部分になるかなというふうに思っているところでございます。

大野あつ子
11399【大野委員】 ありがとうございます。市も自分たちのことをすごく考えてくれているのだなというような方向で、ぜひ合理的配慮をお願いしたいと思います。
そこともかぶる部分なのですけれども、第四期学校教育計画の策定に入られるということで、以前から時々議論もしております自閉症・情緒障害特別支援学級というのですか、情緒等の固定級が武蔵野市にはないという部分で、これです。1枚目です。結局知的な障害がなくても。全然見えないですよね。赤い部分が障害とみなされる部分で、グレーの部分が障害とはみなされにくい部分という意味なのですけれども、こっち側に寄っていく、知的レベルが高くなる、だけど行動障害等がある場合、上に上がっていくと、どうなるかというと、結局武蔵野市に情緒等の固定級がないので、知的の学級に入ってしまう。
知的の学級に入ってしまうと何が起こるかというと、授業時数が100時間以上減ってしまう。知的に問題はないのに授業時間はすごく少なくなってしまうということで、やはり子どもの教育、授業時間が十分に得られないのではないかということを心配されている保護者の方がいらっしゃいます。第三期の学校教育計画には、65ページに、自閉症・情緒障害特別支援学級については、本市には設置していませんが、今後考えていきますというようなことが書かれているのですけれども、この辺についての現在のお考えを伺います。
11400【勝又教育相談支援担当課長】 自閉症・情緒固定の今後の在り方についてでございますが、確かに児童数が増加しているということとか、あとは。ごめんなさい。知的には問題がないけれども、発達の特性によって、なかなか通常級では難しいというお子さんの御相談はお受けしておりますし、そこに課題があるのは認識しておりますが、知的に高い場合に、全て知的の固定級に入っているということではなくて、特別支援教室の御利用をされている方もかなり多いと思います。
ただ、それでもなかなか難しいという声は当然入っておりますけれども、今、武蔵野市は児童数が増加の傾向にありますので、教室を新たに設けることがなかなか難しいとか、あとは特別支援教室と、それ以外にも、ティーチングアシスタントとかサポートスタッフによる通常級への支援みたいなものもありますので、今後も情緒固定の設置については、引き続き研究、検討しておく必要があると思っております。

大野あつ子
11401【大野委員】 ありがとうございます。私もやはり両方の希望があると思うのです。障害をなかなか認めることができずに、通常級にいたいという方もいらっしゃるし、もうこの子が生きるためにはきちんとした教育を受けて、何らかのプログラムを組む仕事に就くとか、高度な教育を受けてきちんと仕事を見つけたいのだという方と、2つの考え方があると思うので、そこはそことして、やはり固定級も必要なのかなということを思っておりますので、今後よろしくお願いしたいと思います。
次に、先ほどもちょっと出ましたサポートの部分です。児童生徒指導というところで、毎回聞かせていただいていて、謝礼というのと費用弁償というのと、何か2種類の。先ほど市講師の話がちょっと出たかと思うのですけれども、サポートスタッフとティーチングアシスタント、これが10名と40名ということで、今年度は聞いておりますけれども、この辺の採用について、もう令和5年度は見えてきているのかという部分と、先ほどもございました、でも予算をがっつりつけているということは、やはり学校からの希望はあった上でのこの予算措置になっているのかということをお伺いします。
11402【村松指導課長】 ティーチングアシスタント、またサポートスタッフにつきましては、やはり学校からの要望が多いというところもございます。前回決算のときにもこのような御議論をさせていただいたところではございますけれども、やはりサポートスタッフに関しては、登録される方が少ないということでございました。次年度に向けましては、大学生だけではなく、やはり何か特別な支援をスタッフとして行いたいという方たちについても門戸を広げて登録いただいて、学校からの要望に対して応えていけるようにしていきたいと考えております。

大野あつ子
11403【大野委員】 ありがとうございます。私も地元の第五中学校の卒業式に行きました。そのときに、やはりちょっと発達に障害があるお子さんが卒業証書を投げて、自分で拾いに行ってとかやっていましたけれども、本当に皆さんが温かい目で見守りながら、多分通常の学級で勉強を3年間されてきたのだなと思いましたが、こういう補助の人がいることで、通常の学級で、いわゆるインクルーシブに学んでいけるということは、ほかの生徒さんたちにとっても非常にいいことだと思いますので、何とかこの人材の確保をお願いいたします。
次に働き方改革。これも毎回資料請求もしまして在校時間を聞いております。先ほどもちょっとお話がありました。グラフにまとめてみました。分かりやすいのがこっちですか。令和元年と令和4年の時数です。令和4年から令和元年の在校時間数を引くと、ほぼマイナスになっている。1時間ぐらいのマイナス、ほとんどマイナスになっているということが、先ほどの成果かなというふうに思っております。様々措置をしていただく中で、在校時間が1時間ぐらいは減っているのかなと。
その中で、副校長先生の多忙さがまだちょっと残っているかなというふうにもお見受けするのですけれども、この辺、改革が進んできたと思われる部分と、まだちょっと課題が残っていると思われる部分とをお伺いします。
11404【村松指導課長】 グラフ化等していただきましてありがとうございます。それだけの成果が出ているというふうに私たちも認識しております。ただ課題といたしましては、平均でございますので、やはり個々の働き方に課題があるというふうに認識しておりますので、それを一般化していく、全員にしていくというところについては、今後もさらに改善を図っていくべきところだと認識しております。
また、副校長先生のところにつきましては、私が副校長の頃は副校長事務補助もおりませんでしたので、もっとひどかったと思うのですけれども、副校長事務補助等、また本市では市の事務職員等も厚く配置いただいているところでございますので、そこを含めて改善を図っていこうと。またさらに先生いきいきプロジェクトを進めていく中で、様々な調査や会議等につきましても、今年度見直し等も図っていますので、その辺の成果等も次年度以降は見ていきたいと考えております。

大野あつ子
11405【大野委員】 ありがとうございます。ぜひお願いします。
これではなくて、学校と家庭と地域の連携のほうでしたか、何か協働体制の資料の中にも、先生方の事務処理の多さということが非常に挙げられておりまして、多分この4月になりますと、すごい勢いでまた学校からプリントが配られるのですけれども、あの一斉に配られるプリントを、保護者としてはそんなに読んでいなかったりするので、ぜひその辺も削減していただいて、先生方が子どもに向かえる時間を増やしていただくように、斬新な改革をお願いしたいと思います。
次に、不登校対策についてお伺いいたします。この不登校対策は先ほども少し出ておりましたけれども、最近議会でよく出てくる言葉で、あの手この手でという。これはまさにあの手この手で助けていかなければならないことかなというふうに思っております。先ほど来出ております家庭と子どもの支援員の令和5年度の人の配置体制について、詳しく教えてください。
11406【勝又教育相談支援担当課長】 家庭と子どもの支援員の令和5年度でございますけれども、令和4年度に常駐型を3校開始いたしましたが、その常駐型をさらに5校増やしまして、8校で実施することを考えております。それ以外の、常駐型ではない、通常型の家庭と子どもの支援員も、引き続き継続させていただくことを考えております。決まった時間、週4日ということで常駐型を考えておりますので、同じ人がいるということで児童生徒の安心につながればと思っております。

大野あつ子
11407【大野委員】 ありがとうございます。その常駐型を置く8校というのは、小学校という理解でいいのか、小・中両方あるのかということと、あとは常駐型になった場合に、その支援員の方とお子さんが行く場所というのですか、いられる場所というのは確保できているのか、あとは、建て替えがこれから小学校のほうも始まってまいりますけれども、その建て替えの際に、そういう家庭と子どもの支援員がいるという前提で場所等を考えていくのか、伺います。
11408【勝又教育相談支援担当課長】 常駐型ですが、小・中それぞれ考えております。導入に当たっては、通常型の家庭と子どもの支援員の実績が多いところですとか、あとは不登校の人数の多いところ、規模の大きいところになることもありますけれども、ちょっとそれと、あとは学校の御事情で、今最終的に詰めているところでございます。
あとは場所なのですけれども、別室支援を既に考えているのでというふうに言われる学校もありますし、特に場所は決めていないのだけれども、既に支援の必要なお子さんがいて、そのお子さんに応じた居場所で支援するという、様々な例がございます。
あとは建て替えに当たってなのですけれども、特に不登校の支援をする場所ということで最初から準備していくということではなく、そのお子さんに応じた支援ができるようなスペース等を考えていきたいと思っております。

大野あつ子
11409【大野委員】 ありがとうございます。もう一つ、家庭と子どもの支援員、先ほどから出ている、その次の要素として、チャレンジルームということがあるかと思うのですけれども、チャレンジルームは多分、大野田小ができたときから設置されているのかなということで、平成17年からのチャレンジルームの利用数をグラフにさせていただきました。先ほどの不登校の数字はこのように、すごい右肩上がりで増えているのですけれども、チャレンジルームの使用というのは年度ごとの動きのほうが大きくて、不登校が増えたからチャレンジルームが増えるというような相関関係は、そんなに見てとれないところなのです。
だからやはりお子さんの背景とか、不登校になった理由とかによって、チャレンジルームに来られる、来られないというのは、それぞれなのかなというふうにも見てとれるのです。ただ不登校の子ども自体が中学生のほうが多いということと、通うにもやはり小学生と中学生では運動能力の違いがあるので、その辺もあろうかと思うのですが、やはり小学生にとって、チャレンジルームはなかなかハードルが高いのかなというところが見えてくるのですけれども、小学生にもうちょっと近寄った形での支援というのが、この家庭と子どもの支援員になるのですか。この辺のチャレンジルームの利用、小・中についての整理というのはどのようにされているのか、お伺いします。
11410【勝又教育相談支援担当課長】 チャレンジルームの利用に関しては、やはり年によって、あとはそのお子さんの特性等によって変化はあるかなと思っております。あとは、最初、年度の当初というか、小学生が見学に行ったときに、小学生のほかの利用者さんがいる年は比較的小学生が多くて、中学生ばかりだとなかなかつながらないというようなことは、傾向としてはつかんでおります。今年度、令和4年度については、年度当初から小学生の利用がありましたので、今年は小学生も比較的多くつながっているかなと思います。
確かに、先ほども出ていましたけれども、大野田まで通えないとかという、中学生よりハードルが高いというのはございますので、家庭と子どもの支援員による支援で、少し学校に慣れるとか。低学年になればなるほど、学校に慣れるということがちょっと大事な部分がありますので、校内支援等を組み合わせるなどして対応してまいりたいと思います。

大野あつ子
11411【大野委員】 ありがとうございます。やはりちょっとこの小学生の対応というのは、まだまだ必要な部分かなというふうに見てとっています。あの手この手の部分で、一般質問でも申し上げました、不登校特例校分教室でございますが、文科省は全国に300校設置していくということも言っておりますので、本市についてもやはり今後考えていかなければいけないのかなと。
一般質問のときには、チャレンジルームと不登校特例校は別の機能だからというお話でありました。別の機能なら別の機能で構わないのですけれども、1つはチャレンジルーム。今、小学生がいると来るというお話も御担当からありましたけれども、小・中別に適応教室を設けているところも自治体の中には見受けているところです。そういう形とか、不登校特例校分教室という形でまた、どういう形が好きなのか。勉強はしたいのだけれども自分の学校に行けないのかとか、もう外へ出ること自体が無理なのかとか、本当に様々な部分があるので、あらゆるパターンをいろいろ用意してみるのは一つの手かなと思うのです。
これまでは学校があって、そこに子どもが合わせて、適応できなければ不適応となって不登校になっていたと。だけどこの不登校特例校は、子どもに合わせる学校をつくるのだということを文科省では言っているので、この子どもに合わせた学校というのを武蔵野市でもつくるべきではないかなというふうに思っておりますが、もう一度御答弁をお願いします。
11412【勝又教育相談支援担当課長】 適応指導教室、チャレンジルームを小学生と中学生を分けるとか、あと、特例校の分教室に関しては、最終的に特例校、学校をつくるということになるので、いろいろと研究はしていかなければいけないかなと思っております。あとは、適応指導教室を小・中分けることについても、今それぞれに分けると、また人数が少なくなるとか、いろいろと運営上の課題もあるかなと思いますので、引き続き検討してまいりたいと思います。

大野あつ子
11413【大野委員】 ありがとうございます。ただ国のほうの意向としては、不登校が大変増えてきているので、学校を目指さなくても、どこかの施設のワンフロアを借りて、分教室でいいというふうに言っていると私は理解しておりますので、様々文科省等とのやり取りもしながら考えていっていただきたいと思います。
次にいじめ防止対策。これは子どもの権利条例のところで少し触れさせていただいたのですけれども、教育委員会では、武蔵野市いじめ防止基本方針に基づく具体的方策というのを令和4年2月に出しているようなのですが、これと子どもの権利条例の24条、25条、26条で、それぞれの連絡会議ですとか問題対策委員会、いじめ問題調査委員会等が条例設置されることが明確になったわけですけれども、これによっていじめ対策が進む部分というのはどういうところなのか、これとの関係と条例が設置されたことによる変化についてお伺いします。
11414【村松指導課長】 具体的方策につきましては条例もできていない中、いじめについて何か重大事態が起きたときやそのほかも含めて、本市においては基本方針について、本当に子どもたちの声であるとか、基本的な考え方のみであったので、具体的な方法等がなかったものですから、方策を定めておいたところでございます。今回、子どもの権利条例において様々な取組ができることになりますので、そこについて具体的方策も見直して、この条例に基づいた方策になるように改定を行っていくところでございます。

大野あつ子
11415【大野委員】 条例設置したことによってどんなふうに進むのでしょうというのを、もう一つ聞きました。
11416【村松指導課長】 失礼いたしました。条例で設置することによって、今回いじめの重大事態だけではなく、様々ないじめについてのことが条例として定められましたので、これまでは法等に基づいてやっていたところがありますけれども、条例に基づいてしっかりとした調査を行うということを具体的に示しておりますので、そこについて、本市としてのいじめに対する構え、いじめ問題が起きたときに対する構えができたと同時に、また未然防止に向けても条例に位置づけておりますので、未然防止をさらに徹底して、学校の教育活動の中で展開していく、また様々な活動の中で、子どもたち同士のいじめがないように働きかけていくというところができるものと認識しております。
11417【竹内教育長】 基本的には課長が答弁申し上げたとおりですけれども、子どもの権利条例には、委員が御指摘になった条項以外にも、例えば、子どもが育ち学ぶ施設の職員は子どもたちの気持ちを酌み取ってあげる、それから子どもの権利擁護委員など、ほかの規定も合わせて、やはり総合的に対応することができると思いますので、そういったことが子どもの権利条例の中で明確に規定されたことによって、学校でも総合的に考えて対応するようにできると思いますし、そのようにしたいと考えています。

大野あつ子
11418【大野委員】 ありがとうございます。このいじめ防止という部分をしっかりと進めていただきたいと思います。
最後に、毎回聞いておりますサイエンスフェスタ。コロナ禍で様々工夫されて、何部制とかとなってやっていただいていて、令和4年は2部制だったのですかね。令和5年度はコロナ対応等、どのようにお考えになっているのかお伺いしたいということと、もう一つ、図書館のほうで、子育て支援施設への返却ポストを新規事業として置かれますというのは、これは1年に1個ずつで、1年置いたらもう持って帰って、また次のところに置くということなのでしょうか。もう少し詳しく教えてください。
11419【長坂生涯学習スポーツ課長】 令和5年度のサイエンスフェスタにつきましては、コロナ前の令和元年度と同様、1回制で開催することを予定しております。ブースが30ブースぐらいを設けられればなと思っております。
以上です。
11420【目澤図書館長】 返却ポストの設置については、委員のおっしゃるとおり、来年度の予定は0123はらっぱに協力いただいて置かせていただこうと。1年終わりましたら、はらっぱから今度は吉祥寺のほうに移動してということで、3か年計画しております。この間も試行は続けておりましたが、常設を検討するに当たって、いま一度利用者のニーズ、あとはお声、意見もしっかりとお聞きしたいと考えて、そのように予定しております。
以上です。

大野あつ子
11421【大野委員】 ありがとうございます。サイエンスフェスタはコロナ前の状況にだんだん戻っていくということで、本当に楽しいイベントなので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
図書館のほうは、ああ、そうなのだと思って。ただ、1年間あってなくなるのって、それは置いておいては駄目なのかなというふうにちょっと思ったので、好評であれば、もう一個買って置いておいてもいいのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
11422【目澤図書館長】 ありがとうございます。確かにその検討のさなかで、先ほど言いましたが、ニーズと、あとはお声をいただいて、ポストを置くのは簡単ではあるのですけれども、そこに配送業者のルートをまた設置しなければいけない、継続しなければいけないという問題もありますので、そうした費用対効果をきちんと見定めて、そこは考えていきたいと思っております。

小美濃安弘
11423【小美濃委員】 それでは幾つか質問いたします。学校の校庭改修について資料を頂きました。117ページです。改修してからの年度が随分たっているものもあり、新しくやっているものもありという感想なのですが、教育委員会として、武蔵野市立の学校の校庭の改修の一定の基準というのはあるのでしょうか。まずそこからお伺いします。
11424【牛込教育企画課長】 校庭の改修については資料でお示ししたとおり、これまで雨水貯留浸透施設の設置に合わせてやってきたということがございます。一定ほぼ全ての校庭の改修が完了しましたので、今後につきましては、この順番を基本に、校庭の実態もよく見ながら改修を進めていくという方針を持っております。

小美濃安弘
11425【小美濃委員】 その期間です。例えば10年に1回とか、15年に1回とか、そういう見直しというのはどうなのかなというふうに思っていたのですが、この表だと、特に第二中学校は昭和60年以来改修していないということですよね。そうすると、約三十七、八年、そのままずっと使い続けているということなのですが、二中の校庭の現状も知りたいのですけれども、今後、雨水貯留浸透ますも、設置したらそのままずっとというわけではないですよね。目詰まりとかを起こすから、またこれ自体は改修したりするのですよね。
それとの兼ね合いで、二中はずっとこうなっていたのかと、すごく不思議だったのですけれども、一定程度の期間をやはり設けたほうがいいと思うのです。38年間も放っておくようなことがないように。その辺についてはどうなのだろう、お伺いします。
11426【牛込教育企画課長】 二中につきましては、桜野小学校に雨水浸透施設を設置して、距離的に近いということから、現状、雨水浸透施設を設置していないのですけれども、校庭については、今のところ明らかな不具合などは指摘されていないので、また当面は様子を見ていきたいところですが、明らかに水たまりがなくならないとか、そういった状況が発生した場合は、迅速に対応していくというふうに考えております。

小美濃安弘
11427【小美濃委員】 前半に質問しました、一定期間を区切って改修していくという計画はないのかというのを、まず1点お伺いしたいと思います。
これは資料を見せていただくと、「今後は、過去に改修を行った順を基本に、校庭の実際の状態や学校改築順も考慮して必要性を精査したうえで、校庭改修を行う」というふうに書いてあります。この必要性というのは誰が判断するのか、学校長が判断するのか、それとも教育委員会が判断するのか、その辺もお伺いしたいと思います。
11428【牛込教育企画課長】 校庭の全面改修となりますと、1,000万円単位でかなりのコストがかかってきますので、そういった状況もありますので、なかなか一律に10年とか15年とか、そういった基準は設けられないところです。そしてこの必要性については、例えば水たまりが頻繁に起こるとか、あるいはほこりが舞うとか、そういった学校からの意見もあります。学校からの指摘も踏まえながら、教育委員会及び庁内で、施設課と一緒に現状を見ながら対応していくという考えを持っております。
11429【樋爪教育部長】 基本的には今課長が申し上げたとおりなのですが、補足をさせていただきますと、これから学校改築をはじめとして、本当に様々な経費がたくさんかかっていく中で、校庭に限らず、学校の施設、学校の校舎自体も様々なところで、今やはり改築がまだこれからのところについては、直すところが山ほど出ている状況になります。そういった中で、これは安全・安心に関することですので、毎年施設課の目も通しまして、これは明らかに問題があるというところは必ずピックアップしてやっておりますので、今の時点で一律何年間というところを決めた形で確実にやっていく、毎年たくさん直すところがある中で、校舎も含めて、きちんと優先順位をつけてやっていくというのが現在の状況でございます。

小美濃安弘
11430【小美濃委員】 先ほど課長はおっしゃいましたけれども、やはり全面改修って、学校の生徒にも大変影響してくると思うのです。私が何年に1回と言ったのは、10年ぐらいもつのかなと思っているのですけれども、1回改修したらある程度、学校長の目もそうですし、教育委員会の目もそうですし、そこに専門家の目なんかも入れて、やはり少しずつメンテナンスをしていって、長くもたせるというのでしょうか。一遍に大改修すると本当に費用も期間もかかってしまいますので。そうするとクラブ活動だとか、小学校だと日頃の休み時間の遊びだとか、そういうことにも関わってくるので、しっかりと基準をつくって、特に校庭の整備は建物と違ってあまり注目されてこなかったことでもあるので、しっかりメンテナンスしていただきたいなというふうに思っております。
校庭は以上です。
先般の一般質問でも、中学校の部活動指導員について質問させていただきました。その際はちょっと時間がなくて、あまり細かい質問ができなかったので、少し詳しくお伺いしたいと思います。現在部活動指導員は各校1人ということですけれども、今度2人体制になるということで予算の説明にありました。現在各校1人の指導員は、どういう部活動に対して指導していて、また、2人体制になるとどういう体制になるのかという基本的なことをお伺いします。
11431【村松指導課長】 現在、部活動指導員が各校1名配置されている状況でございますけれども、それぞれ学校に応じて異なっておりまして、ソフトテニス部、バスケットボール部、卓球部、水泳部、サッカー部、陸上競技部と、6校それぞればらばらでございます。次年度、複数の形になるのですけれども、その2人目につきましても、学校の中で部活動指導員が必要とする部活につきますので、今それぞれマッチング等も行いながら、2人目を定めて、任用の手続をしているところでございます。

小美濃安弘
11432【小美濃委員】 今の御答弁だと、部活動指導員の手配は教育委員会がしていただけるということでよろしいのでしょうか。
11433【村松指導課長】 導入当初はそれぞれ学校で、地域の方、今までお世話になった方等を含めて任用しているところでございます。2人目に関してはなかなかそれが難しいというところもございますので、現在、市報や、あとはホームページ等で募集して、登録をしていただいています。その方の活動と学校の部活動が合うのかということでマッチングしているところもありますし、また学校のほうで、いや、もう2人目はこの人にお願いしたいという方が決まっているところもありましたので、それは学校で探していただいたというところ、両方ともということで、学校の支援ができるような体制を整えているところでございます。

小美濃安弘
11434【小美濃委員】 今後のことになってしまうかもしれませんけど、やはり学校って、校長先生をはじめとしてすごくたくさん仕事があるので、次の質問にもつながるのですが、やはり部活動指導員等は教育委員会主導でやっていただくのがいいのかなというふうに思います。あまり学校に負担をかけないようにしていただければなというふうに思っております。
それで、こういうことは今ありますでしょうか。実際に部活の顧問の先生が、教職員の方がいらっしゃって、そこに補佐という形で部活動指導員が入るみたいな学校はあるのでしょうか。
11435【村松指導課長】 基本的な考え方として、部活動指導員については顧問の役割も担うというところがありますので、そういう先ほど委員からあったような、補佐という形は考えてはいないのですけれども、学校によってはいろいろな連絡方法の中で、部活動指導員のほかにやはり顧問の先生を立ててほしいというような保護者からの要望等もあって、顧問がいるという状況はございます。
あとは様々、今これは中体連のほうでもいろいろと検討されているところでございますけれども、試合に出るときの会議であるとかというところについて、部活動指導員ではなく、それぞれ各校の顧問の先生にというようなところもありますので、そういうときには学校の先生が対応することがありますけれども、これについては改善する方向というふうに伺っておりますので、その辺についてもこれから考えられて考慮されていくものと認識しております。

小美濃安弘
11436【小美濃委員】 いや、何でこんなことを聞いたかというと、様々ネットにもいろいろ部活動指導員の事例が紹介されているのです。それを見ると、やはり教職員である顧問の先生と部活動指導員の方とが、指導の方法で方向性が違うというようなことで問題になっているということも、デメリットの一面で出ていたので、そういう事例があるのかどうなのかなということでちょっとお伺いしたのですが、では、今のところはそういうことはあまり心配しなくていいということで理解させていただきたいと思います。
それと現在は、今のお話ですと運動部だけということですけど、中学校は文化部も対象になるのですよね。プラス、先般質問させていただいたときには、小学校の吹奏楽部の先生が長期休暇を取られた場合、やはり地域の方々等にお世話にならないと、なかなか吹奏楽部の活動ができなくなってしまうということで、小学校にも部活動指導員を考えられないかという質問をさせていただいたところ、今後検討していきたいという御答弁を教育長からいただいたところです。また文科省のホームページを見ても、これから小学校の吹奏楽部等にも考えていきたいというような記述があるのですが、実際に武蔵野市の公立小学校に、今後部活動指導員を配置するということは検討されているのかどうか、お伺いします。
11437【村松指導課長】 小学校の吹奏楽団と、また合唱団等について、部活動指導員をどう考えるかというところでございますけれども、基本的には教育長が以前答弁させていただいたとおり、現在も検討しているところでございます。今回いろいろと子どもたち等にもアンケートを取っておりまして、そういう中で、学校の先生の指導がいいという声もあれば、先生方の考え方等も入れると、やはりそれなりの外部指導員というのは必要だろうというところは認識しております。
ただそれを具体的にどういうふうに進めていくのか、またそれを予算化していくということを考えて、現在も検討しているところではございますけれども、特色ある教育活動の中での小学校の合唱団や吹奏楽団の在り方等も含めて、現在部活動の在り方検討委員会には、小学校のそれぞれ吹奏楽団等を担当している先生にも入っていただいておりますので、その考え方、在り方等をしっかりと整理していきながら、その中でどういうところで指導員を入れていくのか、基本的には部活動指導員という形では入れることはないかもしれませんけれども、外部指導員としてどのように活用していくのか、その在り方ということは今後も検討してまいりたいと考えております。

小美濃安弘
11438【小美濃委員】 呼び方はどうでも構わないのですけど。要は、きちんと子どもたちが、例えば吹奏楽部一つ取ってみたら、全市でコンサートをするようなイベントがあるわけです。先月もそういうイベントがありまして、長期休暇をされた先生の学校もきちんと吹奏楽として出場して、見事な演奏をしていた。本当によかったなというふうに思います。
あれはでもしかし、本当に大変苦労しまして、結局地域の方に御負担をかけるということになってしまったのですけれども、子どもたちにとっては本当によかったなと思っておりますので、教育委員会のほうでもその辺のところはもう少し体系化をしていただいて、部活動指導員ではなくてもいいです、外部講師という形でもいいので、善意に頼るという形ではなくて、きちんとしたお願いができるような体制をつくっていただきたいなというふうに思っています。
関連してなのですけれども、産休などの理由で教職員の方が長期休暇を取る場合、臨時教員を頼むということに大体なるわけです。119ページの資料を頂きました。こう見ると、やはり毎年20名から30名ほど臨時職員の方が採用されて、教鞭を執っていらっしゃるということなのですが、この臨時職員の採用というのは、どこが責任を持ってやっているのでしょうか。どこの部署がというか、もっと言うと、教育委員会がやることなのか、学校がやることなのか、そこを教えていただきたいと思います。
11439【村松指導課長】 臨時的任用教員の採用については東京都教育委員会になります。そこの採用に至るまで、それを探したりするというところについては、学校それぞれの事情がありますので学校で行うということ、またその手続等については、本市であれば市の教育委員会を通して、東京都教育委員会に具申していくという形で採用する形になります。
これまでは本当に、学校が全てリストから一件一件当たって探していくというのがありましたけれども、今年度から都のほうでも、探すのが大変だということであれば、都のほうに申請を出せば、都のほうから本市のその学校の地域に合う人がリストとして提示されて、その方と学校で面接をして、条件が合うかどうか、またその辺のやり取り、面接等を踏まえて、採用するかどうかを報告するというような取組も始まっているところでございます。

小美濃安弘
11440【小美濃委員】 採用は東京都ですよね。それは分かります。ただ今回、当然皆さんも御案内なのだけれども、市内某小学校で急に4人の産休の先生が出てしまって、2月に入っても2人、臨時教員がなかなか見つからなくて、このまま新学期を迎えてしまうのは大変心配だということで、教育委員会にももちろん御尽力をいただきましたし、校長先生も奔走しましたし、地域の方々もみんな奔走して、やっと先日、2人の臨時教職員が補充というか、充足できた、そういう状況がありました。でも本当に年度末にそういうことがあると、産休でお休みになられる方がたくさん出てしまうと、新学期が本当に迎えられるのだろうかと、そういう重大なことになってしまうわけです。
そのときに地域の方とか学校の方とかとお話ししたのですけれども、やはり学校だけで探すのはなかなか難しいということです。特にもう年度末になってしまうと、その東京都の臨時職員のリストもほとんど埋まってしまっていて、実は空いている枠というのかな、空きがないという状況でありました。最終的にはそこの地域は、地域の方からの御紹介で最後の先生が決まったということでもあるのですけれども。
また、次のページ、120ページに、各学校において臨時職員が手配できないため職員定数に満たなかった人数という資料を出していただきました。これを見ると、毎年1人ぐらいは定数を満たしていない、こういう状況です。特に令和4年度は随分多いということで、これはちょっと現状も教えていただきたいのですけれども、まず1点、原則的な話として、職員定数に満たなくなると、学校現場ではどういう不具合が生じるのかというのを、ちょっと教えていただきたいと思います。
そのために教育委員会としてはどういう対策をしているのか、この点についてもお伺いしたいと思います。
11441【村松指導課長】 お示しした資料では、令和4年度、人数が多いような見え方をしていますけど、これは定数に満たなかったということでございますので、基本的にはそこは講師の方を補充したりとかという形になっていて、定数は満たしていないけれども、授業については特に影響が出ていないというところもございます。
1校のみは不補充ということで、足りなかったというところでありますし、あと、残り何校かは途中で。先ほど年度初めはなかなか難しいというのがありましたけど、年度途中もかなり難しいところがございまして、年度途中で不補充のままというところがあったり、途中で退職されたという方があったりということで不補充のまま、講師がなかなか見つからないというところもございました。
基本的には、東京都においては加配ということで、算数の習熟度別の指導の教員がおりますので、その方を担任に回して、そこを講師で充てるであるとかというところでございます。足りなかったところが1校ございますけれども、そこはちょっと算数の少人数指導が展開できていないというところも実情としてはございました。そのほか何か影響があるかというと、やはり定数がないので、基本的にいろいろな事務作業であるとか、先ほど言った校務の分掌であるとか、そういうことを分担することが、1人いなくなるというところがございますので、その辺には影響が出るというふうに考えております。

小美濃安弘
11442【小美濃委員】 令和2年度から35人学級が段階的に始まっているではないですか。最終的には令和7年度に全ての学校が35人学級になると。こうなるとやはり教職員の数が全体的に減ってくるということになってくると思うのです。もう既に武蔵野市だけではなくて、他の自治体とかに伺うと、やはり相当危機感を持っていらっしゃるというお話を伺います。
それで今後の教育委員会の話。実際に令和5年度は4年生が今度なるのかな。全学校が35人学級になることによって、教職員不足に対する対策みたいなものは、現在の教育委員会として何か持っていらっしゃるのかどうか、お伺いしたいと思います。
11443【村松指導課長】 市立の公立学校でございますけれども、基本的に任用は都の教育委員会でございます。都の教育委員会のほうでも、昨年度報道等にもあった不足ということがないように、できるだけ多く採用しているというふうに情報は得ているところです。現在のところ、新規採用教員で足りないところはございませんが、ただ本市においては、子どもたちの数が増えていっている状況でございますので、いつ学級増が起きるか、その辺の情報は得ていきながら、東京都教育委員会とやり取りしているところでございます。
市の教育委員会として何かというところは、教員を採用するというわけにはいきませんので、基本的には辞めさせない取組、武蔵野市の学校で教育していくこと、そこはもう指導課、また教育推進室を挙げて、先生方のサポート、支援、研修等も行っています。そういうところでは、他市と比べて離職率も本市は少ないというふうに聞いているところでございますけれども、先生方の働き方について支援していくこと、あともう一つは、先生の職業って魅力的なのだということで、教員に就いていただく方を増やしていくことを取り組んでいくこと。これは私だけではなく、議会の皆さんも含めて喧伝していただけるとありがたいというふうに思っております。

小美濃安弘
11444【小美濃委員】 そうですね。そうしていかないといけませんね。これは私学も含めてですけれども、いろいろな学校でやはり教員不足を非常に心配していました。その原因の一つとして、やはり先生の成り手が今少ないのが多いのではないかというようなことが言われていました。
いわゆる教職を取っても先生にならないで、そのまま民間企業に就職してしまう。国立の──今、国立と言わないのか、かつての教員養成の学校を卒業しても、民間の企業に就職してしまう人がたくさん出ている。そういうことが問題なのではないかというふうに言われておりましたが、これからそういうことを考えると、もう教員不足になってくるというのは見えてくると思うので。ただ確かに市で採用するというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、様々工夫を凝らして、35人学級に対応する対策を考えていただきたいなというふうに思います。
もう1点は、今、一中、五中と建て替えが行われていて、仮設校舎ができております。来年度も3億2,000万円の予算が計上されているのですが、先日仮設校舎を視察させていただいて、仕上がり具合が一中と五中と随分違うなというふうに感想を持ちました。もう使っている学校なので詳しくは申し上げませんけれども、仮設といってもこれから新校舎ができると、小学生が今度使うわけです。ということは、一定程度長い期間使う、こういう校舎なので、しっかりと丁寧に仕上げてもらいたいなというのは希望として持っています。
当日、私が視察させていただいたときに所管の職員もいたので、一緒に見ながら、どうしてこういうことになったのかなということをお話しさせていただいたのですけれども、実際に教育委員会として、仕上がりの違いみたいなことに対する原因究明はされたのでしょうか。
11445【西館学校施設担当課長】 第一中学校、第五中学校の仮設校舎の件でございますが、仮設校舎の建設工事におきましては、改築事業を支障なく進めるため、施工期間の短縮、それからコストの低減等を図るために、規格化された、プレハブ化した建物を採用することとしております。各メーカーにより規格化された部材ですとか、施工方法、仕上がり等が異なることから、発注時において必要な性能、機能、品質等を規定した発注方式、性能発注方式を採用しております。よって、第一中学校と第五中学校はメーカーが異なりますので、施工方法が異なっているところでございます。
例えば第五中学校につきましては、外部に筋交いが見えております。第一中学校は、筋交いを壁の中に収めているというような違いもございます。また、内壁のボードの仕上げの施工法につきましては、第五中学校は化粧ボードを突きつけ仕上げとしておりますが、第一中学校につきましては、一部突きつけ部が見えないような目地材を利用した収まりとしております。その辺の施工方法については各メーカーで違うというところで、そういった仕上がりの違いが見えてきているところでございます。
またちょっと部分的に汚れているというような状況は、現場で小美濃委員からも御指摘いただきましたので、その点につきましては現場のほうで手直しをさせていただきまして、見た目も含めて対応させていただきました。これから小学校の利用に向けての改修工事もございますので、その際には、そういった仕上げの部分も含めてしっかりと管理をしていきたいと思います。
以上です。

小美濃安弘
11446【小美濃委員】 そのボードの突きつけ等の目地を入れるという一つ取ってみても、これは大きな校舎ですから、それだけでも随分やはり工程は違ってきます。それが同じ土台に乗っかっているということ自体が、私はあまりどうなのかなというふうにも思います。やはり学校って日々の学びの場であり、恐らく相当長い時間、そこで生活というか、暮らす、子どもたちがいる、滞在する場所であるので、品質確保のためにしっかりと教育委員会としてもそういうところは、会社が違うから違うではなくて、会社が違っても一定のレベルは保てるような、そういう発注の仕方をしていただきたいなと。これは今後もまだ続く話ですから、ぜひよろしくお願いしたいなというふうに思います。
最後に給食費について。これも128ページに資料を頂きました。これを見せていただきますと、「単独校(全4校)の光熱水費は、共同調理場の光熱水費をもとに共同調理場に対する単独校の食数の比率により算出した推定値」になっていると書いてあるのです。ということは、単独校それぞれの光熱水費というのは出ていないということです。でも方針としては、これから小学校の建て替えに伴って単独校にしていくということですよね。
そうすると、一校一校の給食を作る経費が、光熱水費も含めてどれぐらいかかっているのかというのはやはり、推定値ではなくて、きちんとしっかりした数字を把握していくべきだと思うのです。そうすることによって、これから造っていく単独校の給食調理場が、どれぐらいの経費を使うのかというのを把握していかないと、設計するにもなかなか難しいのではないかと思うのですけれども、その辺はどうなのですか。
11447【西館学校施設担当課長】 これから第五小学校、それから井之頭小学校の設計につきましては、令和5年度に基本設計、令和6年度に実施設計という形で進めてまいります。まだこれからの設計でございますので、そういった実際のランニングコストも含めた経費については算定しておりませんので、そこは財団とも調整というか、連携を取りながら、しっかりと経費を算定していきたいと思います。
以上です。

小美濃安弘
11448【小美濃委員】 現状ある4校に対しては今後どうしていくのか。でも新しいところはこれから、ぜひ調理場単独で光熱水費が出せるようにしていただきたいなと思います。というのも、やはり今回の補正予算でも、5億円のガスと電気のプラスの予算が出るわけです。こういうことって今後も起こり得るだろうなと。光熱水費って今まで、まあ、あまり考えなくてもいいのかなとも思っていたのですけれども、やはりこれだけウエートが大きくなってくると、経費を考えるに当たって、1校ごとの経費がどれぐらいになって、それがどうコストに反映していくのか、そういうことは把握しておかなければいけないのではないかと思うのです。
なので、最後の質問にしますけれども、今ある4校は今後どうするのか、このまま推定値のままでいくのか、それともそうでないのか、また、これから新しくする五小、井之頭小については、単独で経費が測れるように方針として持っていくのか、そこだけお伺いします。
11449【牛込教育企画課長】 既存の4校について光熱水費を把握することが、今の施設上できないのが現状なので、既存校についてはこれまでどおり、こういった形の算出の仕方をしていくしかないのかなというふうに考えております。改築校については、設計段階でどういったことが可能かは考えていきたいと考えております。

ひがしまり子
11450【ひがし委員長】 暫時休憩といたします。
○午前11時58分 休 憩
────────────────────────────────────
○午後 1時00分 再 開

ひがしまり子
11451【ひがし委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。
11452【内山委員】 では、午後もよろしくお願いします。重ならないところで何点か伺いたいと思います。
まず、保健センターの増築に伴う教育支援センターの移転等のことなのですけど、まだ先のこととはいえ、庁内でいろいろ調整していると思うのですが、現状どのような段階になっているかということを伺いたいと思います。本来は保健センターの款で聞くことなのですが、教育支援センターの機能、相談、それはどれだけボリュームがあるもので、新しい施設と一体化するときに、はっきり言えば収まり切るのかということも気になっていて、また求められている、午前中からもありました、例えば不登校特例校的な機能ですとか、あとは新たな居場所の問題だとか、それぞれあると思うので、ちょっとお考えを伺っておきたいと思います。
11453【勝又教育相談支援担当課長】 保健センターの増築、複合化に向けての庁内での調整の状況ということでございますが、ハード面とかについては企画のほうで進めていますけれども、ソフトの面で、切れ目のない相談支援というところで、相談の機能をどのように整理していくかというのが、今現在、現場の担当者と、あとは管理職とで、それぞれ具体的な話合いをしているところです。まだ具体的にこういう形でというところまでは至っておりませんけれども、引き続き、どのような機能でどのような組織でというところは検討していくことになるかと思います。
あとはボリューム感のことでございますけれども、今現在のチャレンジルームの規模を保健センターのほうに移すことを考えておりまして、不登校の児童生徒は増えていますので、そこがどのように今の場所で収まり切るのかというのは、地域のことも含めて、あとは先ほどからお話ししている校内支援、その辺りの組合せも含めて検討していかなければいけないなというところでございます。まだ形としてはこれからというところでございます。
11454【内山委員】 難しい段階に難しい拠点をつくることになるのだなというふうに思っているのです。それで先ほど大野委員も指摘されていましたし、昨年の決算のときにも私は申し上げたのですけど、教育長がおっしゃるように不登校の子どもたち、何らかの理由で学校に行かない子どもたちが、200人近く、武蔵野でも実数として把握されている。だけど、チャレンジルーム自体に通う子たちは、ではそれに比例して増えているかというとそうではない。ではそうではない子たちはどこに居場所、学びの場所があるのかというすごく大きな問題が、このコロナ禍で、ダブルで大きな課題になっていると思うのです。
だから通常の学校に行けない、行かれない子たちという視点だけではなくて、今早急に対応しなければいけない、今ここで1年生や2年生に上がった子どもたちにしっかりと、社会性を身につけていく、人間としての関係性をつくる、そういうアプローチが新たに必要なのだと思っているのです。だからそれをやりながら、新しい複合化施設にどういう機能、相談の連携をするかということ、両方やっていただきたいのです。ぜひそこはお考えを伺っておきたいです。
学校に行くことを強制したりするつもりはもちろんさらさらないですけど、関係性をつくれないまま子どもたちが育っていくということをとても心配しています。だから何らかの形で社会性を身につけていくということが、きめ細やかに求められていると思うのです。
それで、特別支援学級や教室のこともちょっと伺っておくのですけど、医療的ケア児のことですとか、それから先ほどの家庭と子どもの支援員の件ですとか、様々きめ細かくやっていただいていて、本当によかったというふうに思っています。当事者の方々からも、スクールソーシャルワーカーを増員してもらえてよかったとか、支援員の方はもっといつでもいてくれたら安心なのにというお声は聞いていますので、そういう現場の当事者の声にしっかり寄り添っていただきたいというふうには思います。
また、これは入れ物と人数とかの話になってしまうのですけれども、今、特別支援学級・教室に通っていらっしゃるお子さんたちの数は、やはりここ5年間で見ても、合計すると小学校では1.5倍、中学校では3倍になっています。特に二中の特支の教室、特別支援教室は、5年間で5倍になっています。この件はずっと今までも指摘しているのですけれども、先ほど様々な校内での支援ということもあると伺っているのですが、これは学校改築との兼ね合いで、どういうふうに見込んでいらっしゃるかということを伺っておきたいです。
児童生徒数の人口推計もいただいていますけど、また学級編制とかそういったものを様々苦労されていると思うのですが、児童生徒の人口推計で出ている学級編制の数、これに今まで、従来どおりですと、この特別な支援を必要とする子どもたちの学級数がカウントされていなかったと思うのです。その辺についての今後のお考えを伺っておきたいと思います。
11455【勝又教育相談支援担当課長】 不登校の部分でございますけれども、チャレンジルームやクレスコーレに通えないお子さんたち、児童生徒さんたちに対しての働きかけというのは、大きな課題であると思っております。今現在はスクールソーシャルワーカーを中心に、個別支援という形で行っておりますけれども、例えば今後の検討の課題、検討内容ということになるところが大きいのですが、例えばICTを使っての学びの保障ですとか、あとは地域の居場所につなぐことですとか、関係機関と連携しながら、本当に孤立することのないように検討していかなければいけないと思っていますし、保護者向けにも啓発等を今後やっていきたいというふうに考えております。
11456【西館学校施設担当課長】 特別支援教室の件でございますが、学校改築におきましては、令和元年度に策定いたしました全体計画の中で、児童数に応じた面積を確保するということにしておりますので、各校ごとの改築に合わせて、そこの児童数を確認しながら、必要な教室数、部屋数を確保していくという考え方を持って進めているところでございます。
以上です。
11457【内山委員】 今のところそういうお答えしかないのかもしれないのですけど、児童生徒数の人口推計で出ている学級数というのに、特別支援学級の数は入っていますか。
11458【牛込教育企画課長】 この推計の表については、特別支援学級は入っていない数字です。通常の学級の数字となっております。ただし、第四中学校の特別支援学級についてはこの間増加していますので、今後、第五中学校の改築に合わせて知的障害の特別支援学級をつくるという方針は、既に決めております。
以上です。
11459【内山委員】 私、これは何年か前にすごく激しく言ったことがありますけど、児童生徒数の現在の数にも推計の数にも、なぜ特別支援学級の子どもたちが入らないのかと。それは本当に私は大問題だと思っています。違いますか。責任ある方に伺いたいと思います。
例えば、今、大野田小とか四中の話がありましたけれども、クラス編制が3になるのか、4になるのか。すごく大きな問題です。さっきの教員の確保のことにもちろんなってきますけど、もう限られた容積のところでやりくりして、2クラスだったところを3クラス、4クラスにしていかなければいけないという現場の苦労を、私は本当に教員の方からも保護者の方からも聞いて、現場も見てきているので、学校の更新とか改築、そういうときにこれはとても大切な問題です。1人増えたら、クラスもう一人。それはもちろん通常学級もそうですけど、やはりそれぞれ個性のあるお子さんたちがいる場所なので、そこはお考えを改めていただきたいのですけど、どうでしょうか。
11460【樋爪教育部長】 児童生徒数の推計につきましては、長期計画4年をやるたびに、企画調整課のほうで武蔵野市全体の人口推計をやっております。専門のコンサルタントにお願いしてやっていただいている、その委託の中で、この児童生徒推計というのもやっております。
基本的には企画調整課でやっている推計の方法というのがコーホート要因法といいまして、これは規模が大きければ大きいほど信頼性が高いというものになりますので、武蔵野市という市の全体のレベルでもなかなか難しい部分があるもので、結構これはほかに方法がありませんことから、学校区ごとの児童生徒推計についてもそれを応用してやっているという状況ですので、そのような形で決められたやり方でやった場合に、特別支援の関係の児童生徒数の推計というのは、同じ土俵の上ではちょっと難しい部分がございます。
ただ、そうはいっても、そこまでのトレンドですとかをしっかり見た上で、これは改築に限らず、年々の教室のところは、今児童生徒数がまだ増えている中で、毎年やりくりをしているところでございますので、そこはしっかり念頭に入れた形で計画をしていきたいというふうに考えております。
以上です。
11461【内山委員】 部長から念頭に入れてというふうにおっしゃっていただいたので、今後も現場の方々としっかり情報共有しながら、要望も入れて、子どもたちの学び、居場所に、十分な配慮をしていただきたいというふうに、重ねてお願いします。
それと二中のさっきの情緒障害の通級の件も、中学校で1校、拠点校として教室。特別支援教室というふうにしていませんけど、やはり地域で学び育つということで言うと、中学校での情緒障害のお子さんについてももっと手厚く考えていただきたい。今度の新しい教育計画は課題がいっぱいあると思っていますので、しっかり受け止めていただきたいと思います。
時間がないので、もう一つだけ聞きます。事務事業見直しの高等学校等修学支援事業の件なのですけど、これは教育関係で出ているのは少ないのですけど、この件はちょっとどういう意味なのかなと思っているのですが、少し詳しく説明いただければと思います。実施の方法自体が問題で、改善できる、効率化するだけのための事務事業見直しなのか、必要な人に必要な支援が行くためにどういう事業であればいいかという視点での見直しなのか、そこはすごく重要な視点の違いだと思うのですけど、どうでしょうか。
11462【祐成教育支援課長】 高等学校等修学支援事業の見直しの件ですけれども、これは委員がおっしゃる、方法の見直しです。この事業のではなくて、RPAといって、そもそも人がやるのに時間がかかっていたところを、その時間を短くするために、RPAをおととし導入したのですけれども、それはやはりちょっとうまくいかなくて、人がやるところと機械がやるところ、お互い得意なところを見直して、より効率を図ったということでございます。
以上です。
11463【内山委員】 この高等学校等修学支援事業は入学準備金も含めて、どういう所得階層の方々を対象にしたものかということを伺っていいですか。対象数が3,168人について、受益者数は約8%ぐらいになっていると思うのですけど、それも伺っておきたいと思います。
11464【祐成教育支援課長】 この対象者数というのは高校生の数になっておりまして、実際この我々の高等学校等修学支援事業というのは、もともと東京都が持っていた同じような事業がありまして、そこで支援が受けられないような方です。それである程度一定の所得制限をして、東京都のは受けられないのだけれども、まだそれでも少し援助する必要があるという方に対して援助するものでございます。
11465【内山委員】 すみません、今のは、東京都の高等学校の教育無償化にかからない、アッパーの話になってしまっているのですか。そうではないと思っているのですけど。それぞれ市のほうからDMを出していると思うのです。だからちょっとそこがよく分からないのです。
これは何でそういうことを言っているかというと、実は「武蔵野の福祉」の中で、社協の様々な支援金の中でも貸付事業がありますが、ここ数年貸付けはずっと実績ゼロなのです。大学もです。これは武蔵野市独自の修学支援事業だと思っているので、大事なものであるのですけど、そういった市の、社協も含めた様々な教育の機会均等のために必要な支援が、きちんと見直されてきているのかということの視点で私は聞いています。
貸付けの実績がないというのは、やはりそれは、今は返すことが困難になっているからどうしても給付になるのだろうし、本来なら子育て支援にしても子どもの育ちにしても、必要なのは、教育の無償化。これは高等学校だけではない、大学、高等教育にわたってもそうですけれども、受験するだけでも何十万円もお金がかかるというこの日本の状況は、どう考えてもおかしいというふうに思いますので、それでちょっとこの件をきっかけに聞いているのです。どういう人たちにどういう支援が必要だと考えて事業をやっているかという、原点を考えていただきたいのです。
11466【祐成教育支援課長】 高等学校等修学支援事業については、東京都の奨学給付金を受けられない方で、武蔵野市で言うと一定の収入以下、例えば4人家族で収入250万から500万円以下程度を想定していますけど、その世帯の方に対して修学給付金を支給するというような事業になっております。
11467【内山委員】 ほかの方からは御答弁がないようですけど、根本的に子どもたちの学びの経済的な支援は、国がやらないなら東京都、東京都や国がやらないなら武蔵野市がやるというふうに言ってきているわけですから、他の事業も含めて、きちんと事務事業見直しの際に原点を確認して拡充していっていただきたいし、新しいものが必要なら、きちんと制度設計していただきたいということをお願いしておきます。

西園寺みきこ
11468【西園寺委員】 では、よろしくお願いします。
まず最初に、資料請求いたしました動画のこと。請求資料の37ページです。各款で関連するところを伺っておりますので、そこからいきたいと思います。教育支援課のほうで、特別支援学級のところが2,200というので、何かほかと桁が違うな、最初は数字の間違いではないですよねと聞いたのですけれども、これはある意味非常に的を射た動画が見ていただけたということなのだろうと思います。この辺の背景とか、それから皆さんの反応とか、この点についてちょっと最初にお伺いします。
11469【勝又教育相談支援担当課長】 特別支援学級の動画の件でございますが、背景ですけれども、コロナ以前は、保護者の方に来ていただいて説明会等をしていたという経過があります。ただやはり来所が難しくなったということと、あとはどうしても説明会は平日の日中に行うということになりますので、それに対してもっと違う時間帯にできないかという御要望もあり、今回動画を作成して公開いたしました。あと、やはり特別支援教育についての地域の方々への理解を進めるべきだという御意見もありまして、配信させていただいたというのが背景でございます。あと、就学相談は次の年に就学を迎えるお子さんを対象にしていますけれども、もっと早くから情報を知りたい、そういう保護者の方の声があったというのも背景の一つかと思います。
あとは、この回数が非常に多いことに関しては、ちょっと中を調べると、ゼロの日が1年間あまりなくて、毎日どなたかが見ている、そういう状況が分かりました。必ずしも市民の方だけということではないと思いますけれども、やはり特別支援学級をお知らせするもの自体が少ないというのもあるのかなというふうに思っております。

西園寺みきこ
11470【西園寺委員】 分かりました。確かにそれは武蔵野市民だけではないでしょう。これは12分ぐらいの動画で、私も拝見しましたけれども、全国のほかの自治体の類似の動画がずっと出てきますので。でも、こういうものが多分皆さん非常に関心が高くて、これからのニーズとしてあるのだなということが私も分かったので、本当にわざわざ役所に来なくてもこういうところで基本的なところをしっかりしていただくという、これはいい取組だったのだなと思いますので、またこの後も工夫をお願いしたいと思います。
それでは同じ動画つながりで、今回、請求資料の118ページ、プールの維持費について出していただきました。これは割り算していただくと、年間156万円というふうにざっくりとした数字、このほかにいろいろ教員の方々の多忙化の中での負担があるということはそのとおりだと思っております。実際のところ、先生方のプールの維持に関する負担の時間数とまで言いませんけど、どんな内容なのか、それが軽減できるのかということを1つお伺いしたい。
そして動画のほうで請求資料の36ページに、学校用務員さんのためのプールの滅菌機の動画なんかがありまして、私はこれは、用務員の皆さんのための動画配信って、あっ、こういう切り口があるなと思って面白いなと思ったのです。科目にしてしっかりとスキルを伝えるみたいな、私が好きなタイプの動画なのですけれども。こういう学校用務員さんの研修動画という形で、例えばプールの維持についても、教員の方の多忙化の負担軽減というのに何か役立つ側面はあるのかというところ、これをお聞きしたいと思います。
11471【村松指導課長】 プールの維持管理に関する教員の負担についてという御質問にお答えさせていただきます。
夏季にプールを開始しますと、ずっとろ過器を回していますので、そのろ過の状況についてというところで、まず毎日プールの水質について、何点か定点で塩素濃度のことを測ります。またプールに入るときには、プールに入るために水温を測ったり、プールの外周の温度を測ったりということ、あとは塩素があまり出ていないということになると、子どもたちを入れることができませんので、塩素濃度を上げなければいけないので、機械室のほうに入って塩素濃度を上げるような取組ですとか、ずっとコケとかが生えないように、夏のプールの期間、常に教員たちは順番を決めて、当番制にして見回りをするということがあります。
また、9月以降もプールをやる予定であれば、夏季水泳指導の間については指導する教員たちが順番で見たりはするのですけれども、やらない指導期間についても日直が必ずその塩素濃度を測ったりですとか、それが出ていなければ塩素濃度を上げることをやるとか、あとはろ過器の調子について大丈夫かどうかの確認であるとか、そういうような点検ということを教員は行っているところでございます。
11472【牛込教育企画課長】 動画につきましては用務員向けに作成したものですが、今プールの維持については教員が中心にやっているところなのですけれども、ろ過器などの修繕といったところは用務員が支援できるので、そういった趣旨も含めてこの動画を作ったところです。

西園寺みきこ
11473【西園寺委員】 今御答弁があったので、プールの維持管理に関して、先生方がやるべきことと用務員の方がやってくださる仕事が、多分きちんと分担はされているのだろうとは思います。こういう動画も役立てていただいているということだと思います。この点については分かりました。とにかく先生方の多忙化ということと、このプールを維持していくということです。このことについてはまだ注目していきたい。
同じプールのことに関して122ページ、水泳指導のことについて出していただきました。この質問の趣旨としては、今、総合体育館脇のプールの話、市民アンケートを取りながら方向性をこれから決めていこうとする話と、それから学校プール、これは全校に配置していくという形で今進んでいるわけだけれども、それとの関係についてという趣旨で聞いているわけです。
この資料を見ますと、10時間目標のところ、達成しているところもあり、そうでないところもあるということが分かります。理由は低温が一番多いということです。これは熱中症で高温のためにということは、事実上なかったということでよろしいのでしょうか。昨今は全国的には、熱中症対策のためにプールに入れないということが言われているのですけれども、武蔵野ではそういうことはないと思ってよろしいのでしょうか。
11474【村松指導課長】 こちらについては、しっかりと、今ある私たちのデータを基に資料提供させていただいたところで、令和元年度の状況でございます。令和元年度につきましては資料に示されたとおり、低温での中止のほうが多かったというところでございます。高温についてはゼロだったのですけれども、これは私の他地区の経験なので分からないのですが、多分私が校長をやっていたとき、平成29から令和元年度まで校長を務めていたのですけど、たしか平成30年度あたりは高温で中止になったことが多かったかなと思いますので、その年々によると思います。
令和元年度については低温で中止になった、高温については基本的には中止はなかった。夏休みのプールについては高温で中止になったときはあったかもしれませんけれども、学期中については低温であったということのみでございます。
以上です。

西園寺みきこ
11475【西園寺委員】 分かりました。これは令和元年度の武蔵野市の状況ということなのですね。ごめんなさい。そこはちょっと見逃しておりました。
この10分の6しかできなかった学校というのがやはりあるので、これは水泳の授業の学習目標というのですか、それはどういうふうに見ておられる、達成できているというふうに見ておられるのかどうなのか、その辺はちょっとお聞きしておきたいと思います。
11476【村松指導課長】 この資料の一番最初におおむね10時間であるということで、必ず10時間やらなければならないというものではございません。水泳の学習指導要領の保健体育科のそれぞれの領域、やる取組、やる内容についてを数で割っていくと、大体10時間程度というところなので、そこについては、それぞれの学習内容に軽重があってもいいというふうに考えております。ただ、あまりにもゼロということは水泳をやらないということなので、これは課題になりますけれども、6時間ということであれば、ある程度その学年の内容については、おおむね習得できるようなプログラム等が行われているというふうに認識しております。

西園寺みきこ
11477【西園寺委員】 分かりました。この後、このプールの在り方ということについては、市民の皆さんからもいろいろ御意見をいただいているところですので、注目していきたいと思います。
では、次にまた請求資料の123ページ。これは保育園のほうでも聞きましたが、学校の欠席届、それからお便り、クラス便りなんかで、どのぐらいICT化が進んでいるかということを出していただきました。そうすると小学校は12分の12。何らかの形で着手している。給食便りを流しているところもある。一方、中学校のほうは6分の2ということなので、先ほどもあったように、子どもたちのタブレット活用とちょっと似たような傾向で、一歩小学校が前に出ているのに比べると、中学校のほうがと、こういう状況でございます。この点についてはどんな話合いがされているか、新年度はもうちょっと進むというようなことは期待できるのかということをお聞きしたいと思います。
11478【村松指導課長】 御指摘いただきありがとうございます。欠席届に関して、小学校についてはグーグルフォームを使って、これをうまく学習者用コンピューターの機能と合わせて取り組めているところでございますけど、中学校についても、管理職の先生方はぜひ取り入れたいということで考えているところでございますが、現場の先生方が電話で声を聞きたいということを申しておりまして、なかなか導入に踏み切れないところはありますが、基本的にはやはりここはうまく使っていきたいなというふうに考えているところで、来年度も、今回の議会での御指摘も含めて、校長会等でもしっかりと学校のほうに指導していきたいと考えております。
さらに、学校情報システムの更改で、先生方が使っているMSISの中の校務支援システム、校支援というソフトを使っているのですが、それのアプリを保護者の方が入れていただけると、欠席届もそちらのアプリで。今は、グーグルフォームで送っていただいて、それを学習者用コンピューターのほうで反映したものを、さらにその校務支援システムのほうに移して、そこで欠席等の集計等を行っているところなのですけれども、今度はダイレクトにその校務支援システムを使えるような機能を、今回の更改で拡充しております。
これが4月1日からすぐにリリースできるかどうかは、ちょっと今難しいところなのですけれども、来年度中にはそういう形にすると、今度はお便りもPDFファイルにして、保護者のスマートフォンとかに直接送ることができるという機能にもなっているので、それもさらに活用いただきたいなというふうに、私ども事務局としては考えているところです。

西園寺みきこ
11479【西園寺委員】 ありがとうございます。先生方は生の声を聞きたいという声も実はあるということですね。でも、この流れとしては進めていただいて、やはり朝の先生方の事務室のお仕事は簡潔になったほうがいいかなと思っておりますので、中学校でもぜひ期待したいと思います。今回の予算審査の中でも、私は顔が見える関係がやはり大事、顔を合わすことが大事ということと同時に、やれること、ICT化によって迅速に進むところは取り入れるということは申し上げております。その流れでの質問でありました。期待したいと思います。
それでは次の質問に行きます。市民の方からお寄せいただいた声をちょっと何点か続けて、ぽんぽんと言いたいと思います。よろしくお願いします。
1点目は武蔵野プレイスの外壁の件であります。公園にトイレができて、白い外壁がプレイスとちょうど対をなしていてとても美しい。それに対してちょうど12年になります、プレイスの本体のほうの外壁が、ちょっと汚れが目立つのではないですかという声をお聞きしましたので、それについて今どういうふうになっているかをお聞きします。
その2番目が、これは土木費でも聞いた、4月から努力義務になるヘルメットの件です。教育委員会のほうでは何か取組は考えておられるのかということをお聞きします。
次に3点目として、市民会館の保育室です。これは事務報告書の421ページに利用の実態がありまして、コロナの中ということではあるのですけれども、保育室の利用状況が、利用率8.4%、1日当たり0.何人という状況で、子育て支援の施設の利用については、やはり何かもうちょっと踏み込んでほしい。幾らあってもいいと言ったら変ですけれども、考えていただきたいということがあります。市民会館のほうではどのようにお考えでしょうか。
それから次が給食のほうです。桜堤の給食調理場を先日も見学いたしました。あのときに食育ルームができていてとても期待していたのですが、コロナ禍で使えていなかったのが実態であります。コロナが明けて、新年度は、あそこの食育ルームの利用については何かお考えがあるのかということをお聞きいたします。
では4点続けて聞きました。
11480【長坂生涯学習スポーツ課長】 プレイスの外壁の汚れにつきましては、確かに10年以上たっていまして、認識はしているところですが、概算要求の段階で優先順位が決まってくると思いますので、今後に向けて概算要求していければとは考えております。
あわせて市民会館の保育室の利用率の件ですけれども、昨年、その前ですか、コロナのワクチン接種会場となりまして、利用ができなかった日数も多くあります。その前も利用率は決して多くはありませんでしたが、ワクチンの接種会場はもう解除されましたので、来年度以降も積極的に活用できればと考えております。
11481【村松指導課長】 2点目は自転車のヘルメットのことの御質問だというふうに思います。特に教育委員会として何かというところではございませんけれども、子どもたちの自転車指導と同様に、大人に対しても自転車のヘルメットについてということは、生活指導担当者連絡会等を使いまして、先生方への啓発ということをしっかり図っていこうと思っております。それぞれ学校には公用の自転車ということで、学校で購入していただいているところがあると思いますので、それに合ったヘルメットについては、また学校の予算のほうでそれぞれ各校でそろえていただくなど、また工夫いただきたいと考えております。
11482【祐成教育支援課長】 新しくできた桜堤調理場の食育ステーションですけれども、委員がおっしゃるとおり、ここ最近までは、できてから、コロナの影響でなかなか活用ができていないような状況でございました。この間も月に1回、教育支援課と給食・食育振興財団が会議を開いておりまして、そこで地域食育ステーションの使い方については検討しているところですけど、まずは徐々に。今、日常に戻りつつあり、試食会の再開等を行っておりますので、その試食会等を開きつつも、実際市の食育事業についてどういうことをやれるかというのを検討してまいりたいと考えております。

西園寺みきこ
11483【西園寺委員】 4点続けて聞きましたので、それぞれすぐに新年度何ということのお答えはなかったようには思いますけれども、検討して進めていただきたいと思います。
プレイスの外壁は、せっかく本当にトイレができたので、それだけ目立ってしまうということです。ぜひ次年度の予算のほうでは実現していただけたらと思います。
市民会館の保育室も、ワクチン会場だったのですけれども、やはりあの場所も、あるものの活用ということで工夫はしていただきたいなと思っております。
ヘルメットのことは了解しました。
また食育ルーム、これは本当にいい施設なので期待しております。いろいろなイベント、いろいろな料理の学習会ですか、活用を考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは次が、参考資料の46ページ、体育館のLED化であります。これも土木費のほうでも聞いたのですけれども、体育館も随時LED化は進めていただいていると思うのですけれども、これって進捗率はどういうふうになっているのでしたか。それからあとは、学校校舎の建て替えに合わせてというところもたしかあったと思いますので、LED化の現状とその進捗状況についてお聞きします。
11484【牛込教育企画課長】 体育館のLED化につきましては、令和4年度までで10校完了しております。来年度は2校行い、さらに改築の際にLED化をするということで、最終的には全校LED化を目指して進めているところでございます。

西園寺みきこ
11485【西園寺委員】 そうすると、新年度合わせて18分の12はもう決まっているということで、では3分の2はということで理解いたしました。これも計画的に進めていただきたいと思います。
それでは、先ほどから複数の委員も言っている不登校のことであります。先ほどの教育長の話で言えば、学校に近いというか、学校にまだ戻れるというか、学校に行けるほうの人と、全然そうではない人、いろいろな多様な子どもたちに寄り添うために、この間いろいろな切り口で施策を進めている、前進しているということは、大変ありがたいことと思っております。
私からは重ならないところで、スクールソーシャルワーカーはずっと申し上げてきたことなので、一定中学校区に1人というところはもう実現して、目標の1つはもう済んだなというふうに思っているのですけれども、今後さらに各校に置くとか、そういうようなさらなる増員というのも、やはりこういう状況。スクールソーシャルワーカーが増えたから、不登校の数が200人から100人に減るということではないこともよく分かっているのですけれども、やはり一人一人に寄り添ったり、きめ細かくとか、そういう中で、スクールソーシャルワーカーさんの働きというのは必要かなと思っているのですが、その点についてはいかがでしょうか。
11486【勝又教育相談支援担当課長】 スクールソーシャルワーカーの今後の増員についてですが、確かに相談内容がかなり複雑であったり、様々な関係機関との連携が必要だったりという、多様化、複雑化している相談が増えているとは思っております。今後の相談件数の推移等を見ながら検討していく項目だと思っております。

西園寺みきこ
11487【西園寺委員】 そうですね。これはいろいろな職種の方を今張りつけているというか、配置しているところでございますので、その選択肢の一つになるのかなというふうには思っておりますけれども、ぜひこれもまた期待したいかなと思っているところであります。
それではこれが最後の質問になりますけれども、参考資料の46ページにあります学校・家庭・地域の協働体制、モデル校が2校という件であります。令和5年度と6年度の2年をかけてモデル校2校でやるということで、年末には報告書が出ておりますので、皆さんの当事者意識を高めるとか、行事の取捨選択というようなキーワードがいろいろ出てきております。具体的にはモデル校で何をやっていくのかということです。それをお聞きしたいと思います。
11488【村松指導課長】 学校・家庭・地域の協働体制につきましては、令和3年度から今年度、2か年にかけまして検討委員会によって検討いただき、その報告書が出されたところでございます。その報告書に基づいて来年度から2校において、小学校においては境南小学校、中学校においては第一中学校をモデル校に、検証を進めていただくところでございます。
基本的には学校運営機能という機能を拡充させた開かれた学校づくり協議会というところで、校長先生の立てる学校経営方針の承認、またそれに向けた熟議ということで、どのような子どもたちをそれぞれの学校で育てていくのかというようなこと、さらにそれぞれの学校の課題に関して、家庭、地域の方、それぞれ開かれた学校づくりの代表の方たちと話し合う、またそれには様々な方の御意見を取り入れながら学校運営を行っていくというようなことで、報告書に基づいた検証を行っていくことを考えております。
以上です。

西園寺みきこ
11489【西園寺委員】 参考資料の46ページの予算としては、新年度予算は743万円ということです。それはどういうお金の使い道になるのでしょうか。
11490【村松指導課長】 これにつきましては、今回この2校のモデル校の委員につきましての報酬という形になりますので、その報酬プラス、あと、機能を強化したこの2校については、報告書にも位置づいていますけれども、それを動かしていくために、今まで副校長先生が大体、開かれた学校づくり協議会の開催通知を出したりですとか、いろいろまとめたりという負担があったわけですけれども、それを外出しにして、それぞれ2校には、この開かれた学校づくり協議会の事務局担当者というものを置きます。
それに対する報酬であるとか、あともう一つ、地域や家庭とのネットワークを獲得して、学校・地域協働活動を円滑にしていくために、それぞれ2校には内部統合システムのパソコンを入れることや、またあとは、それ用にネットワークをつくる。オンラインなのかどうかというところですけれども、人を呼ぶためのICTを活用した機能を入れるための、その辺の周辺機器等のリース料等が含まれているものでございます。

西園寺みきこ
11491【西園寺委員】 分かりました。私がいろいろ見ていたら、地域コーディネーターさんが今まで1人だったものを、複数化すると入っていたのです。それも当然この2校ではやるということで理解してよろしいのですか。
あと、オンラインツールの活用というのが今御答弁されたことなのかなと思いますが、743万円というのは、主に、事務局を担当していただく副校長先生の事務仕事を代わってくださる人件費だという理解でよろしいのですね。743万円の主な大きな使い道は人件費だということでよろしいのですね。
11492【村松指導課長】 すみません、御指摘いただきありがとうございます。地域コーディネーターの複数化につきましては、このモデル校だけではなく、18校全校複数化できるようにしております。それも含まれております。そういう意味でいきますと、そのICT関係のリース料と、基本的に人件費というところが多くなるというふうに認識しております。

西園寺みきこ
11493【西園寺委員】 分かりました。そういうふうに学校の実態、また先生方、特に副校長先生の事務作業の軽減というふうにこの事業が進んでいくことは私は理解しましたので、これはぜひ進めていただきたいと思います。
この学校・家庭・地域の協働体制というふうに言ったときに、この家庭という言葉には、今こども家庭庁というのができたときに、家庭という言葉を入れる、入れないでやはり議論がいろいろございまして、家庭の役割というのをどこまで言ったらいいのかというのは議論になっているところです。
私どもの考え方としては、やはり家庭、保護者さんが大事だというのは、それはもう誰にも異論のないところではあるけれども、私自身も議員になってから、外見から見たら何の問題もなさそうな御家族、御家庭でも、その中ではいろいろな困難がある。経済的だけではない、いろいろな困難を抱えておられる御家族、御家庭がやはりあるということを、リアリティを持って見てきましたので、御家庭に対してやはり負担にならないような形で進めていかなければいけないというのが、私たちの会派というか、私自身の考えでもあります。
この開かれた学校づくり協議会の皆さんや関わる方々にも、会派からファミリーシップ制度の導入なんかも以前から申し上げておりますが、ぜひそういう御家庭、家族の多様性、親子関係だけではない、血のつながらない関係も含めて、いろいろな関係があって子どもを育てていくということの御理解、子どもの権利条例の趣旨の御理解もぜひお願いしたいということで、これは要望としたいと思います。
私からは以上です。

橋本しげき
11494【橋本委員】 それでは、最初は新型コロナウイルス感染症対応についてです。それで、私は総括質疑のとき、それからほかの款のところでも述べたのですけれども、今コロナが5類になるということの動きの中で、しかし病気自体、感染症自体、これはなくなっていないわけで、やはり引き続き必要な対応は求められるだろうということはあるわけです。
そういう中で行政の責任、それから国の責任が一番ですけれども、それを放棄するようなことがあってはならないと思っているわけなのですが、教育関係でもこの事務報告書を見ますと、コロナ対応と書いてあるところが幾つもあります。来年度の市の予算において、学校教育などの現場におけるこのコロナ対応、それから市の予算は、どういう措置なり現場の対応ということを考えているのか、これをお聞きしたいと思います。
11495【祐成教育支援課長】 来年度の予算としては、感染防止対策のための保健衛生用品購入の費用というのを、少し減りますけれども計上しているところでございます。令和5年度に関しては、小学校1校当たり平均で42万円、中学校1校当たりで平均21万円を配当しておりまして、アルコールや石けんとか、あとはCO2モニターとか、そういうものを買うようなもので予算を計上しているところでございます。
以上です。

橋本しげき
11496【橋本委員】 徐々に日常の生活というのがだんだん取り戻されている方向性はあると思うのですが、しかし、弱毒化しているという指摘もあるけれども、インフルエンザに比べたら致死率はまだ高いわけですから、インフルエンザと同様に扱うということは私は違うと思うのです。いろいろと予算もつけていただいていると、今の話でありましたので、ぜひ適切に学校の現場で活用されることを求めておきたいと思います。
それから次の質問ですけれども、就学援助についてです。これは教育費の負担の軽減という観点からも非常に大事な制度だと思っているわけなのですけれども、就学援助については、今度、援助の単価の引上げが行われると思います。制服とか通学用の靴とか、新入学の児童生徒学用品費などの中学校分が、3,000円増で6万3,000円になるということが国のほうで示されていると思うのですけれども、市のほうの対応をお聞きしたいのが1つ。
それからもう一つは、やはり今物価高騰など、非常に生活費も圧迫されている下で、基準も含めて就学援助の中身の充実ということを考える時期ではないかとも思いますが、それについての見解をお聞きします。
11497【祐成教育支援課長】 ちょっと手元に細かいのはないのですけど、基本的には国から示されたものと同額のものを常々援助しておりますので、その予定のはずだと思います。援助の幅なのですけれども、武蔵野市は実は生活保護基準の1.5倍ということで、この資料にもお出ししましたが、東京都のほうでもなかなか高いようなところにあるところです。武蔵野市より上のところが、多分二、三区市ぐらいしかなかったような気がしますので、基本的にはそれで、我々としては他市と比べても十分な支援を行っていると考えていますけれども、今後物価が上がってきたりとかということがあるので、そこに関しては、例えば給食費の援助ですとかそういうところでも、何ができるのかというのは考えていきたいと考えております。
以上です。

橋本しげき
11498【橋本委員】 資料要求をいたしまして、資料の131ページのところに、23区、26市の就学援助の基準の一覧を出していただいております。今答弁にあったように、武蔵野市はかなり頑張っているほうだというふうに思っております。ただ答弁にもありましたように、物価高騰など経済状況の変化はありますから、それはぜひ今後の考慮の材料にしていただきたいということを、併せて求めておきたいと思います。
それから次に、学校図書館の機能の充実についてです。これは予算参考資料の46ページに出ている。それで、来年度の予算案についての記者会見を市長が2月に行ったときに、その次の日の東京新聞の見出しがこれだったのです。「武蔵野市 学校の図書館を充実」という見出しで、市の予算案の中身の紹介の記事がありました。
それで、この図書館サポーターは2004年から始めている仕組みなのかと思うのですが、2月13日の市長の記者会見のペーパーが公表されていて、市のホームページに出ていますけれども、それを見ると、今回、学校司書に名前を改めて、勤務時間を拡大する。月曜から金曜まで1日5時間だったのを、1日当たり7時間にする。充実により得られる効果ということでこういうふうに書いてあります。「授業をより一層効果的にするための教科学習と連動した適切な資料の提供を行うなど、授業の質の向上と教員の負担を減らすことができます」と。
もちろん拡充によって効果は大きくなると思うのですが、現状1日5時間やっていただいている下で、やはり足りないということで、2時間増やして7時間にする必要があるということになった現場の状況です。要するに、現状で不足している部分を補うためには、さらなる拡充が必要だというふうに判断した現場の状況の実態が、結局どういうことだったからこうなっているのか、これをお聞きしたいと思います。
11499【村松指導課長】 配置時数増の要因というところでございますけれども、2つあると考えております。
1つは、今、委員が御指摘のとおり、授業の質の向上というところでございますけれども、やはり教科学習と連動させて図書の提供を行っているのですが、基本的に5時間ですと、担当の先生とか学年の先生とやり取りが何もできないまま、何となく学校図書館の計画であったり、あとは連絡ノートというのを学校図書館サポーターと担当の先生がやり取りをする中で、オーダーがあったものについてをそろえるということで、直接何かやり取りをするとか、一緒にコラボレーションして連動するような形が、なかなか取れなかったところがあります。7時間にすることによって、放課後の時間であるとかで直接やり取りしながら、お互いにアイデアを出しながら、よりよい図書を提供していく、またよりよい学習を充実させていく、そこがやはりこの増の要因だと思います。
あともう1点については、特に中学校からでございますけれども、ペーパーのほうにもありますが、子どもたちから、試験前に学校に残って勉強ができるような居場所、そういうものが欲しいという要望が、これはまた武蔵野市民科の学習の中で、市長に直接提言されたというところもございまして、そこを確保するためにも、学校図書館でしっかり見るであるとか、あとは何か分からないこととか、図書についてはしっかりとオーダーに答えることができますので、それに関してということで、常駐できるような形で、今回学校司書として配置、また拡充に至ったわけでございます。
以上です。

橋本しげき
11500【橋本委員】 これはぜひ期待したいというふうに思っています。
それで、私は学校図書館問題研究会というところがまとめた、都内の学校司書の配置状況調査2022の表をちょっと見たのですけれども、これは2022年度なので来年度の予算ではなくて、現状ですが、それによると、学校図書館サポーターということで、武蔵野市の場合には、契約形態は会計年度任用職員なのです。大体ほかも会計年度任用職員でやっているところが多いのです。それで報酬が時給1,050円となっていて、東京のぎりぎりなのです。ほかはもうちょっと高く出しているところもあるのです。
あと、契約期間は1年なのです。1年で再度の任用は規定なしとなっていて、だから1年たったら延長になるのか、違う人になるのか、ちょっと分からないのですが、規定なしというのはどういうことなのかと思うのですけれども、そういうような待遇になっている。この待遇についてもう少し御説明いただけますか。
11501【村松指導課長】 この図書館サポーターについて、会計年度任用職員ではございますが、次年度、今回学校司書に名称変更するというところ、あとはまた、やはりその内容に見合った報酬というところで、次年度から1時間の単価を1,250円に引き上げます。それも含めた予算の確保というところで御理解いただければというふうに思っております。
会計年度任用職員でございますので、基本的に4回の更新で、その後もう1回選考を受け直すという形になると思いますので、そこについてはほかの市の会計年度任用職員と同様に、待遇としては行っていきたいというふうに考えております。

橋本しげき
11502【橋本委員】 そうすると、実質的に長く同じ方が担当されるということは、あまり想定されていないということでしょうか。要するに会計年度任用職員だって1年更新で、実質的には大体5年ぐらいだと思うのです。そういうことでこの学校司書についても想定されているということなのでしょうか。
あと、これは現状では、市内の小学校、中学校で、1校当たり専任で、同じ方がずっと同じ学校を担当しているということもある、大体そうみたいですけど。それから1つの学校で複数の方が担当されているということもあるようですが、その辺り今後どうなっていくのかもお聞きします。
11503【村松指導課長】 1,250円の単価を上げるに当たって、年間の収入として社会保険料等いろいろかかることから、これまでずっと同じ方が専任で、お一人でやられていたというところがあると思いますけれども、その辺は働き方によりますので、ちょっと5日間全部は難しいという方もいらっしゃいました。
そういうところも含めて、そこの学校はその方を残しつつ、新たに週3日だったり、週2日だったりにして、そこにもう一人ということで複数化ということで、現在も複数の方がサポーターとして入っている学校もございますけれども、次年度、そういうことは関係なく、もう今までの方が継続してお一人でやるという学校もございますが、かなり複数化して、常にいるように、また連絡が取れるようにという形の体制が多くなってくるというふうに認識しております。

橋本しげき
11504【橋本委員】 分かりました。今回、基本的には制度の拡充だと思いますから、そうした現場で実際に働く方の待遇も含めて、よりよいものにされていくということで、ぜひお願いしたいというふうに思っております。
それから次の質問ですが、図書館の話をさらにやりまして、中央図書館地下書庫電動書架リニューアル工事という、これが新しい事業なのです。予算参考資料は48ページ、それから資料要求の冊子にもこれは新規事業で出ていますから、27ページのほうをちょっと見たいと思うのですけれども、現状・課題ということで、1995年度から、この地下の書庫を順次電動化している。でも劣化による故障が発生しているということです。それで故障した場合にはちょっと何日もかかってしまうということがいろいろ書いてあるのですが、現状どの程度この不具合が起こっているのかということをお聞きしたいと思います。
それからもう一つは、この予算が2,199万3,000円なのです。事業内容のところを見ると、5年かけてやると書いてあるのです。つまり来年度はこの額ということでしょうか。5年間でどれぐらいかかる見通しなのかも、併せてお聞きしたいと思います。
11505【目澤図書館長】 まず不具合の頻度ですが、直近5か年ですと11回です。なので1年当たり平均2回ほど、修理が必要な不具合が発生しております。それと5か年の費用についてですが、5か年での総額の予定はおよそ9,000万円の額になっております。
以上です。

橋本しげき
11506【橋本委員】 分かりました。それでこの工事をやるときは休館している時期にやるのでということで、市民の皆さんが利用する、書庫の本が見たいとかというときには、特に影響は今のところないだろうということですか。
11507【目澤図書館長】 委員のおっしゃるとおり、この工事のために臨時休館するという予定はございません。
以上です。

橋本しげき
11508【橋本委員】 分かりました。不具合がないようにということでぜひやっていただきたいと思いますが、それでこれは地下の電動書架を改善することで、本の取り出しというのが、今までよりも効率的に行われることになるのかどうかというのをお聞きしたいと思います。それで、私は図書館に行ったときに、書庫の本を見たいと思って受付で手続をやるのですけど、あれは15分待つことになっているのです。もうちょっと早くならないのかと思っているのですけれども、これは改善できるのでしょうか。
11509【目澤図書館長】 今回の更新工事によって、例えば15分がもっと短縮できるかというと、申し訳ありません、そちらの効果は今回の工事では見込めてはおりません。15分も、長くお待たせして15分ということですので、まず今回の更新工事は安全性です。あとは、やはり不具合があって止まってしまう時間をなくすということが目的ですので、申し訳ありません、ちょっと15分のお待ちいただく時間は御容赦いただきたいと思います。
以上です。

橋本しげき
11510【橋本委員】 図書館で働いていらっしゃる方のいろいろな事情もあるとは思うのですが、もし可能なら、もう少し早く出せるようにならないのかなというふうに私はいつも思うので、それは今後の検討ということでちょっと考えていただければと思っています。
それから次に、これも新規事業扱いになっていますけれども、子育て支援施設への返却ポストの試行設置ということで、この資料要求の冊子だと28ページなのです。新規事業説明。これはさっきもちょっと質疑がありましたけど。
まず1つは、現状で図書館に行かなくても本を返せるところがあると思います。返却ポストというのか。その利用というのはどのぐらい利用されているのですか。つまり借りるときは図書館から借りますが、返すときは近場でポストに返す。それで定期的に回収に回っていると。どのぐらいその返却ポスト、図書館ではないところにあるところが利用されているのかというのをお聞きしたいのが1つ。
それから2つ目に、今回は新規事業で子育て支援施設に返却ポストの試行設置ということなのですけど、実際は2022年度内に0123はらっぱで3か月試行をやっているということで、一定の評価もあるので今後さらにやるというのですけど、これは新規なのですか。3か月既にやっているけれども、新規として試行という位置づけなのですか。その位置づけについてもお聞きしたいと思います。
11511【目澤図書館長】 まず、本を返せる場所、ブックポストについては、三鷹駅北口の芸能劇場、それと吉祥寺駅近くの東急REIにございます。1日当たり、今言った2つのポストそれぞれで、ちょっとREIのほうが少なくて、芸能劇場のほうが多いのですけれども、大体50冊から150冊ぐらいが1回で回収できておりますので、やはり利便性は向上できていると考えております。
そして新規の位置づけについてですが、令和4年度、今年度はもう職員自らといいますか、本当に手作りで試行、テストを行っておりまして、来年度からはやはり新規で、改めて一つの事業として試行を始めたいという位置づけでおります。
以上です。

橋本しげき
11512【橋本委員】 分かりました。利便性の向上になると思いますので、試行という形でやるということですが、ぜひ積極的に本格的な事業として定着できるような形になればいいなというふうに思っていますので、これも期待したいと思います。
それからあとは、ふるさと歴史館の管理運営なのですが、これは資料の整理、保管というのを、図書館とふるさと歴史館でちょっと役割分担ということがあると思うのですけれども、これは現状でどういうふうになっているのか、お聞きしたいと思います。
それで、非常に歴史的な価値のあるというか、非常に大事だと思えるようなものは、ふるさと歴史館のほうでいろいろ保存されていると思うし、実際その保存の部屋も、前、見せていただいたことがありますけれども、なかなかスペースの問題とかもありそうで、ちょっと現状で資料の保存の在り方ってどういう状況かを聞きたいと思います。
11513【長坂生涯学習スポーツ課長】 ふるさと歴史館では移管文書を保存しておりまして、橋本委員も御覧になったというところで、狭小なスペースなのですが、現在移管文書を保存して、公文書管理を行っているところです。役割としましては、専門職がそれの調査研究を行いまして、企画展示につなげているというところでございます。

橋本しげき
11514【橋本委員】 図書館との役割分担という観点では、今どういう状況ですか。
11515【竹内教育長】 中央図書館にも武蔵野に関する郷土資料はございますけれども、その情報はふるさと歴史館も共有して活用する、そういう流れになっていますので。ちょうどおとといも、今、国立公文書館との企画展を行っている関係から、国立公文書館の館長さんが見えて、今の企画展の在り方。歴史館の場合は、歴史公文書と民俗資料とか考古資料、両方合わせて企画をすることができているので、そういった活用について非常に感銘を受けられたとおっしゃっていましたので、ふるさと歴史館のそういった機能を十分に果たしながら、図書館資料も活用していきたいと考えています。

橋本しげき
11516【橋本委員】 それぞれの持つ主要な役割を発揮しつつ、図書館とふるさと歴史館の連携ということもあるでしょうから、歴史的な資料をきちんと保存し、管理しつつ、最も有用なやり方でぜひ考えていただければと思いますので、それはその程度でいいと思います。
それからあと、教員の研修体制についてお聞きします。それで、2022年に教育職員免許法、それから教育公務員特例法が改定されて、免許更新制が廃止された。ただ、今後は研修履歴の記録が義務づけられる。それから、この記録を基に人事評価のための面談の場で校長が教師に指導、助言することになるということです。これが新たな管理統制につながらないようにというふうに思っているわけなのですが、今後の教員研修の在り方はどうなっていくのか。
これは第六期長期計画・調整計画の討議要綱のところにも記述があって、26ページ、「教員免許更新制に代わる国や都の方針を踏まえた新たな教員研修制度を推進する」とあるわけです。これまで現場がいろいろやっている自主的な研修の機会を保障するということが大事だと思うのですが、どのように考えているのかをお聞きします。
11517【村松指導課長】 教員の研修についての御質問をいただきましたが、すみません、先ほど学校司書の質問をいただいた際に、委員が御指摘のとおり、年度ごとの更新ではないかというところで、私は4回の更新という話をしたのですけれども、誤りでございまして、アシスタント職員の会計年度任用職員でございますので、学校司書につきましても年度ごとの更新、これは変わらないというところで、ただ、研修体制のほうは充実させていこうというふうにこちらは思っております。すみませんでした。
教員の研修でございますけれども、討議要綱のほうに、先ほど委員が御指摘のように書いているところでございますが、まだ国や都の方向性については特に大きく出てはいないのですけれども、教員の育成段階というか、それぞれの段階においてこのような力を身につけたいというのは、東京都教育委員会のほうからも指針の改定がございまして、それに基づいてそれぞれ、その職層に合った内容が身につけられるように、自己申告の面接等でも校長等が指導するというところがございます。
別にこれは何か研修を強要するようなものではございませんで、そのような力がつくために、どのように自分たちが研さんを深めていくのかということを、校長とその当該の教員がしっかりと話し合う、そういうような側面であるというふうに認識しております。
本市といたしましても、先生方の自主的な研修は、部教研等でも自主的な研修が行われておりますけれども、さらに部教研とか都の研究団体とかのいろいろなところでの参加費、あとはオンラインであるとかの参加費については、先生方が自主的に参加したいものについて、その予算面の補助も、今年度から予算化しているところでございます。これは継続してやっていきたいと思いますので、先生方が主体的に学ぶということを大事にしていきたいというふうに考えております。

落合勝利
11518【落合委員】 それではお願いします。まず初めに、少し大きな話になってしまって恐縮なのですけど、総括でやればよかったのかもしれないですが、生涯学習の関係です。生涯学習といってもあれなのですけど、小学生、中学生のいわゆる義務教育期間における生涯学習の位置づけって、そもそもどういうことなのかなというのを、ちょっと再度確認したいのです。
というのも、授業でいうと、例えば土曜学校とか、その絡みだとか、あとはサイエンスフェスタだとか、いろいろと生涯学習の分野で取り組まれている授業にも関係する話なのですけど、学校教育の中でも、通常の国語、算数、理科、社会的な、いわゆる教科の学びの部分から、体験学習というのが最近の流れの中で重視されてきて、その中では、例えばセカンドだとかそういった取組もあるし、またそれ以外の総合学習の時間を使って、様々な学習の機会というものを学校教育の中でつくっている。
一方で、生涯学習の中でも、例えばそれに類するようなことも当然やられている。ただこれは全児童に対する教育カリキュラムというわけではないので、ある意味希望制ということもあるのでしょうけれども、そういった部分の立てつけが、いわゆる学校教育という分野と生涯学習という分野と、どういう関係性の下で考えられているのか、ちょっと再度確認したいのです。
11519【村松指導課長】 学校教育におきましては、令和2年度から始まりました学習指導要領。新と呼ぶにはもう時間がたっているかなと思いますけれども、これまでもやり取りの中でもお話しさせていただきましたが、その生きる力の中でも、やはり学び続ける力というものを、いかに学校教育の中で子どもたちに育てていくのかということが、今回の学習指導要領で特に強調されているところかなというふうに思っております。
主体的に学ぶということ、また学びに向かう力を育てること。それは別に学校の勉強だけではなくて、家に帰っての家庭学習であったり、さらにそれは義務教育段階を卒業したところで、高校、大学、さらに就職して、死ぬまでという言い方はちょっと語弊があるかもしれませんけれども、生涯にわたって学び続ける力を育てるのが、この義務教育段階での学ぶ力を育てる基本になるというふうに思っております。
そこで、総合的な学習であるとか、各教科の学習であるとか、本市であればセカンドであるとか、様々な体験も含めて、いろいろなところでその学ぶ力を育てること、学び続ける力というところで、興味関心があるところでサイエンスフェスタに参加したりですとか、土曜学校に参加したりですとか、そういう興味を持てるような子どもたちを育てていくこと、これがやはり義務教育の中でも重要なものだというふうに捉えております。

落合勝利
11520【落合委員】 分かりました。ありがとうございます。その上でということになるのですけれども、例えば今回の土曜学校の授業も、また新年度も継続して行われるということで、金額的には昨年度より若干減少しているという中で、この数年ずっと見ましても、ほぼ横ばいで推移しているのかなという、そんな印象なのですけれども、土曜学校が始まってちょうど20年です。2003年にスタートして、ちょうど2023年なので20年たつ。当初は学校が週5日、土曜が休みになって、その土曜の休みをどう活用するか、そういう中から提案されてスタートしたのが土曜学校だと。
当時はそういった取組というのは他地域では見られなかったということで、武蔵野の教育の特色ある施策の一つというふうに言われてきて、私たちもこの取組を非常に評価させていただいたというところはあったのですけれども、それから20年たって、いわゆる環境的にも大分変化してきている状況の中で、今後この土曜学校ってどういうふうに発展させていくのか、取組をまた見直していくのかというのは、ちょうどいいタイミングになってきているのかなと、ちょっとそういう気がするのです。
決してやめろとかそういうことではなくて、例えばさっき言ったサイエンスフェスタ的な取組も新たにスタートしたりだとか、あとは学校教育の中でも、体験という部分がすごくやはりクローズアップされてくる中で、ただ単に野山に行って体験するというものもあれば、そうでないものも様々ある、そういった環境が増えてきた状況の中で、いわゆる生涯学習に類するようなところというのを、今後の学校教育の中でも、タイアップして発展させていかなければいけないのではないかなというのが、今の私の思っているところなのです。
そういう面からすると、このコロナの中で、例えばリモートを活用する、オンラインといった部分での新しい視点での構造的なものが大きく変化しているだとか、あとはまた一方で、先ほど教職員の人材不足というところも指摘されていましたけど、いろいろな部分でこの人材不足というのがまた違った意味で言われていて、効率化を求めるような声もある。しかしながらやはり子どもを育てる中で、質を落とすことは絶対あってはいけないというふうに思っているので、そういう中で本当に大きな構造変化が今起こっている状況なのかなと。
そういう部分にあって、いわゆる学校教育と生涯学習というのは今後どういうふうになっていくのかなというのは、大きな課題として持っているのですけれども、ちょっとその辺について何か現状でお考えがあれば伺っておきたいと思うのです。
11521【長坂生涯学習スポーツ課長】 落合委員がおっしゃられたように、令和3年度は土曜学校が開始されて20年ということで、教育部内でも在り方について検討してまいりました。令和4年度は有識者を交えて意見を頂戴いたしまして、令和5年度以降どういった土曜学校にしていこうかというところを検討し、現在プレイスと調整を行っているところです。
具体的には意見を伺った観点は3つございまして、学校教育の学びが変わってきている現在、武蔵野市の現状を踏まえた生涯学習の学びが、現状のままでいいのかどうかというところを確認いたしました。そのほか、土曜学校のラインナップ、バランスが現状のままでいいのかというところ、あとは中学生へのアプローチが現状のままでいいのかというところ、主に3つお考えいただいて、様々御意見をいただきましたが、令和5年度以降、一つのアイデアとしまして、国語の創作領域というものの講座を実施して、それを発表していく、そういった方向の講座ができないか、今検討しているところです。
あとは土曜学校の活動の紹介です。そういったことを紹介することによって、興味、関心を持っていただくということで、現在、市のホームページに掲載しようと作成しているところです。そのほか、土曜学校の卒業生が、現状、今どういったことに進んでいらっしゃるのか。卒業生の中で研究のほうに進んでいらっしゃる方もいますので、そういった後ろ姿を見せて、児童生徒に興味、関心を持っていただこうと考えております。
以上です。

落合勝利
11522【落合委員】 いろいろ検討もされているということですので、ちょっと今後の推移も見守りたいかなと思っていますけれども、財援団体である文化生涯学習事業団も一本化されて、これまでの取組もまた一つ幅ができるのではないかなという新たな要素も、ちょっと期待はしているのです。そういった部分では、効率化も求めつつ、質も落とさず、さらに、いわゆる時代に即したようなニーズにお応えできるような部分も含めて、多面的な展開をやはりこれから考える必要はあるのだろうなと。そういう中では、土曜学校という名前を残すのがいいのかどうかは別として、発展的に、これからのニーズに本当に応えられるような新たな展開というのは、ぜひお願いしたいなとは思っているのですけど、その辺の今後の方向性についてはいかがでしょうか。
11523【田中(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事】 先ほど長坂課長からもお話がありましたけれども、今後の在り方等をまた市のほうとも検討しまして、幅の広い活動ができるような形で、今後も引き続き実施していきたいなというふうに思っているところでございます。

落合勝利
11524【落合委員】 分かりました。場合によっては、例えば学校でのクラブ活動だとかいったところにも生かせる要素というのも、もしかしたら出てくるのかもしれないし、そういったいろいろな可能性をちょっとまた考えていただきながら、環境整備にまた当たっていただきたいなというのは、これは要望としておきたいと思いますのでよろしくお願いします。
あともう一つ、学校図書館の絡みで、先ほど来質疑は出ていたので、概要については了解いたしました。その中でちょっと実態も含めてお聞きしておきたいのが、今例えば生徒さんたちが、先ほどの答弁でもあった、いわゆる試験前の自習とかでも活用しているということもあったので、例えば自習だとかそういった部分で、今実際どのぐらい学校図書館って使われているのか、その辺の実態って何か把握できていますか。
11525【村松指導課長】 今回のこの学校図書館の充実に当たる前に、2年間ですけれども、ちょっとモデル校という形で、中学校2校、小学校1校で、この配置時数を、単価は変わらず1,050円でやっていただいていたのですけれども、週7時間ということで、モデル的に先行でやってもらいました。
そこで中学校2校については、やはり定期考査前、学校図書館を開放していると、大体その1週間前、二、三十人ぐらい毎日利用されるという方が多かったのです。あとは通常についても、やはり家で勉強するより学校図書館でという常連の生徒さんが、1人、2人いたというような実績がありました。そういうところも含めて、やはり定期考査前はすごく需要があるのだなということは、私たちも捉えております。
今回武蔵野市民科で提言があった学校は、それをやっていなかった学校だったので、やはり子どもたちの気持ちの中にも、そういう居場所が欲しいというニーズもあるところから、今回拡充することになったところでございます。

落合勝利
11526【落合委員】 分かりました。私が住んでいる学区は一中の学区なので、一中はちょっと特殊で、目の前にコミセンがあって、学習室があって、やはり試験前になるとそこの利用が非常にがんと上がるという、そんな状況もあったので、家に帰ってやるよりはと、多分そういうのが表れているのだろうなとは思っているのです。
先ほど人的な拡充をというような話が出ていたのですけど、いわゆるハード的な部分で何か整備することというのはあるのかなと。いわゆる個人個人で学習するということであれば、例えば小さい机になるのか、こういう仕切りがあるのかだとか、そういった部分が必要なのかどうか。そういういわゆるハード面の整備的なものも、もしかしたら必要だったりするのかなと。
あと、人数によっては、図書館の広さも一定程度もう限られているので、そういったときに臨時で別に場所を設けるような対応をされるのかとか、いろいろハード的な部分でも、いわゆる子どもたちのニーズによってはそういうのも必要になってくるのかなと、ちょっと気にはなったのですけど、そういった部分って何か取組として考えられていることってあるのでしょうか。
11527【村松指導課長】 モデルというか、先行でちょっとやった2校については、既存の机のしつらえであるとか、1人で勉強する子は静かにやっていますし、あとはやはり分からないことを教え合ったりするということを考えると、あまり仕切りがなく、今までのとおりで十分に機能するかなというふうに思っております。
あとは、かつて私も勤務しておりました第四小学校では、市の用務の方が、1人読みのスペースというのを、普通の机をうまく活用しながらつくっていただいて、そういうスペースをつくっている学校図書館も現状としてあります。様々な工夫の中で、予算を投入して何かをするということではなく、学校図書館の工夫の中でやっていくべきかなというふうに考えております。
また、現在改築を進めている4校につきましては、そういう1人読みのスペースであるとか、ラーニングコモンズの中で自習するスペースであるとか、そういうことも用意するような計画を今立てているところでございますので、そういうことも活用していくというところが、今回の拡充にもつながっていくものと認識しております。
11528【西館学校施設担当課長】 村松課長から今お話がありましたが、第一中学校と第五中学校につきましても、生徒さんからのこういった御要望があるということで、自習ラウンジというものを御用意させていただいております。ラーニングコモンズとはフロアが1つ違うのですけれども、そこで子どもたちが試験前に学べる空間整備というのをさせていただいております。
以上です。

落合勝利
11529【落合委員】 分かりました。建て替えのところはそういった部分も踏まえながら進められているということなので、既存の学校についてはまだ建て替えするのに何年もかかるという状況もあるので、その辺は工夫しながら進めていただければと思いますのでお願いいたします。
あともう一つ、特に説明資料とかでは出ていなかったのですけど、事務事業の見直しの部分でちょっと出ていた通学路の防犯カメラの絡みで、新年度については新機器の設置契約と現行の、いわゆるこれは古くなったものを入れ替えるという状況の中で一体的に契約をするので金額としては下がる、そういうようなことだろうと思うのです。基本的にこれは防犯カメラ1校5台掛ける12で、全部で60台ということなのですけど、実際一律5台というのがどうなのかなというのが、一方でちょっと気にはなっているところで、学校のいわゆる通学路の状況によっては、多くできるところ、少なくできるところ、そういった部分の差というのがもしかしたらあるのかなということもちょっとあったのですけど、その辺についてはどうなのでしょうか、お考えを伺いたいと思います。
11530【祐成教育支援課長】 通学路の防犯カメラについてですけれども、今回、設置から約7年、8年たっているのでそれを更新するということで、更新しました。委員がおっしゃるとおり、契約方法を見直して、少しトータルの金額を下げるということで、この事務事業見直しに上げさせていただいたところです。台数に関しては様々意見はあると思うのですけれども、設置する段階で地域の方や警察との話合いをした中でつけたというところと、あとは補助金が出ていたのですけど、それが1校当たり5台ということで、そういう経緯でつけているというような流れになっております。
以上です。

落合勝利
11531【落合委員】 分かりました。補助金の絡みとかも様々あるとは思うのですけど、この数年間の中でも、特に子どもたちの列に車が突っ込む事故が起こったりだとか、いわゆる交通事情も当然そうですし、これは直接絡まないけれども、強盗事件みたいなものが最近発生している中で、やはり心配の声って高まっているのかなという気はするのです。
そういう意味では、これも再三言っているとおり、あっちこっち全部つけろとは言わないけれども、これもやはり地域の方とよく話をしていただいて、本当に心配だ、ここにはあったほうがいいというところについては、市の独自財源とかも捻出してもらうようなことも考えていただければなというのはちょっとお願いなのです。具体的にここにつけてほしいとかそういうことではないのだけれども、ちょっとそういった部分での今後の考え方ももし伺えれば確認しておきたいのですが、いかがでしょうか。
11532【祐成教育支援課長】 通学路の安全については、防犯カメラをつけることが全て安全につながるということでもないです。つながるとは思うのですけれども、様々な学校での交通安全の教育ですとか、あとは変な人についていってはいけないというところとか、あとはやはりまちの見守る目とか、そういうところが大事になってくるのかなというふうに思っております。
警察の捜査協力依頼もありますので、それは今まで少し値段が高くて、本来はかけたいのだけどなかなかできなかったというところがあるので、台数というよりも、やはり今回の事務事業見直しの中で、トータルコストを下げること、1台当たりのデータの取り出しの金額とかを下げることによって、警察の捜査に協力していくという流れになるのかなというふうに考えております。
以上です。

落合勝利
11533【落合委員】 分かりました。防犯カメラをつけたからといって、事故が未然に防げれば、これにこしたことはないのだけど、決してそうならないのが実態だと思うので、その辺はまた地域の方からもいろいろな意見をいただきながら。やはり周りの目で見て見守るというのは、多分一番大事なのだろうなとは思うので、ちょっとその辺もまた御理解いただきながら、適宜進めていただければと思いますので、これも要望としておきます。
以上です。

深沢達也
11534【深沢委員】 大きく2点。
1つは学校教育ですが、ランドセルの特に重さの問題。これはこれまで会派から、改善を求めてその都度指摘させてもらってきたところ。現況と課題といいますか、これからの取組についてお聞かせいただきたいということと、もう1点、これは概念的な話になりますが、それと関連するのですけど、勉強、勉強と言いますが、勉強とは何か、これをどういうふうに教育委員会が考えているのか、この大きく2点についてお聞きしたいと思います。
まずランドセルですが、私の調べた限りだと、小学生の低学年で言えば、もう5キロ近い、4キロ台かな、いろいろな数値はあるでしょうけど、高学年ではもちろん5キロを超えて、時には副教材とか体育着とか水筒とかを入れると、10キロ超えてしまうみたいな。これはいわゆるゆとり教育がどこかへ飛んでしまって、学習指導要領がまたそれに伴って変わってくることによるものと思いますが、現況についてお聞かせいただきたいのと、その改善策です。鋭意取り組んでおられると思います。置き勉と言われるものとか、その辺についてお聞かせいただきたいと思います。
11535【竹内教育長】 非常に大きい御質問で、勉強とは何かというのは。(「1番目のランドセル」と呼ぶ者あり)まず最初で。

ひがしまり子
11536【ひがし委員長】 失礼しました。私が指したので。
11537【村松指導課長】 ランドセルの重さに関してでございますけれども、会派要求資料でも要求いただきまして、そこの124ページのほうにも示させていただいているところでございますけれども、置き勉の話等はもう平成30年の頃から話題になっておりまして、そこから、定例校長会にて教育長から置き勉についての検討、その配慮についてという話をしております。
その年の9月に文部科学省のほうから、児童生徒の携行品に係る配慮についてという事務連絡がございましたので、家庭学習も視野に入れた指導を行う上で重要なものとしつつ、児童生徒の携行品の重さや量について改めて検討し、適切な配慮を講じることが示されましたので、それを受けまして、指導課からも通知を出しているところでございます。またそれに付随して、当時の指導課長から定例校長会にて、重量軽減について配慮していることを保護者にも伝えるように指示をしたところでございます。
学習者用コンピューターが導入される前と後というところで取組は変わってくるかなと思いますけれども、導入前については、使用頻度の低い教科書や教材等は教室で保管するということ、あとはまた、学期初めや学期末にいろいろ持ち帰る、道具箱を持ち帰ったりとかいろいろするので、そういうことで重たくならないよう、計画的に持ち帰らせるような工夫というのが行われていました。
現在でございますけれども、学習者用コンピューターが1キロちょっとの重さがございます。そこもありますので、算数や国語科の持ち物以外は、全て教室に置いてもいいというような置き勉をしている学校が増えております。また中学校では、家庭学習に必要なもの以外は、全ての教材を教室に置いてもよいとする学校が増えているところでございます。
私も学校長の経験をしている中で、保護者からそういう話があったときに、一番重いのはやはりランドセルそのものなのです。いろいろ測ってやはり必要なものだけと取り上げていくと、リュックサックとか両手が空くようなものになればいいというふうに思ったもので、そういうふうに保護者に御助言をしたところ、一定程度慣れるまでそのような形にされたというところもございます。
あと、先ほど委員も御指摘のとおり、水筒が重いかなというふうに思っております。ここの水筒についても、ここのところ新型コロナウイルス感染症対策のために手洗いの励行というところもあって、水飲み場というよりも手洗いのほうを優先していたところもあるのですけれども、手洗いについては今後もやはり重要とされてきますが、しっかり水飲み場で水が飲める、水筒を持たなくてもいいというような。それはそれぞれの御家庭の御判断になりますので、そこについてでいろいろな工夫とかが図られるのではないかというふうに認識してございます。

深沢達也
11538【深沢委員】 そうすると重さについては、私がさっき申し上げたような傾向で現況があると。それを今御指摘のようないろいろな工夫をしながら、学校単位でそれぞれ改善を図っている。いずれICT教育になってくると、それはまたぐっと重さが軽くなってくる。今言わば過渡期の改善措置をしている。こういうふうに理解しておけばよろしいですね。
11539【村松指導課長】 重さについては、委員がお調べしたほど重いかどうかというのはちょっと分からないところではございますけれども、先ほど言ったような様々な重さ、また学習者用コンピューターの持ち帰りがありますので、その分というところはありますけれど、それ以外を置き勉にしているということで、なるべく重さについて軽減を図るように努めているところです。
今後ですけれども、学習者用デジタル教科書がどのような形で入ってくるかというところによって、もしかしたらそこでさらに軽減が図られることも考えられるというふうに認識しております。

深沢達也
11540【深沢委員】 ぜひ子どもが足取り軽く。つまり気持ちが一番重要なのです。気持ち軽く、足取り軽く行くと。つまり楽しくなければいけないと私は思うのです。よくランドセルをしょったものに今は擬せられているみたいですが、私が小学生の頃は二宮金次郎の石像が立っていました。ただ二宮さんのことを調べれば調べるほど、あの人は恐らく勉強するのが楽しくてしようがなかったのです。求めるものがあるから。だからいろいろな身の回りのものを発見して、夜、灯油は駄目だと言われたら、自分で菜種で作ってしまうとか。やはりそこが重要だなというふうに思っているのです。
これは2番目の質問につながる話ですが、さて勉強とは一体何なのかと。勉強は何かつらいようなイメージがあります。漢字が強いて勉めると書くから。ただ実際語源を調べると違うのです。スタディという英語の語源のラテン語を見ても、これは情熱とか熱心とか。それから四書五経の中庸で言うと、簡単に言うと、何かを求めるため、そこに行き着くためのいろいろな行為というか、営為というか。つまりつらいとかそういう問題ではないわけです。この点についてどう考えるか。
大体世界の偉大な発見というニュートンでもアルキメデスでも、風呂の中に入っていて発見したとか、リンゴが落ちるのを見て発見したとか、そういう遊び的な余裕がなければ、やはり偉大な発見はできなかったというのは事実を言っているわけ。だから勉強って楽しくなければいけないし、それを引き出すのが学校現場の皆様の最大の仕事ではないかというふうに思うのですが、この点についてお聞きします。これは教育長さん、お答えください。
11541【竹内教育長】 委員のおっしゃるとおり、学校はやはり楽しいところでなければということで、学力調査のときも、学校は楽しいですかということを質問項目として設定されています。そういった学校であることは大事だと思っています。
それから、私は学校の機能としては、前から、子どもたちの社会的な自立を育むための取組を行うというふうにお答えしていたと思いますけれども、社会的な自立の中には、様々な生涯学び続ける人となるための意欲を育むということは大事だと思っていますし、学校教育計画の中にも意欲を育むということ、これは生涯の学び手として、生涯学び続けるための意欲を育むことを大事に教育活動を行っていこうというふうにしています。
日本の教育は、知識、技能が中心でなくて、知・徳・体のバランスを取って教育をしていこうというふうになっていますので、学校教育では子どもたちについて、かなり広い範囲の教育に取り組んでいるわけですけれども、そういったことも生かして、例えば、学びに向かう力、人間性と言われるような、どちらかというと子どもたちのマインドに近いところを育むという意味で、先ほど申し上げたような、楽しく学んでいくため、生涯学び続けるための意欲にもつながるような学校教育を行っていくように、心がけていきたいと思っております。

深沢達也
11542【深沢委員】 そういうことだろうと思うのですが、令和4年、だから去年は日本で学校制度、学制ができて150年ということでありまして、いろいろな式典が開かれたようであります。だから明治5年かな。僕はそれができてレールに乗った歴史的な背景があると思うのです。
それは、それまでの私塾である寺子屋、それからパブリックである藩校です。特に寺子屋というのは、江戸中期から末期にかけて就学率が70%から86%、相当あったと。つまり何かを勉強して、得たい、知りたいという意欲があった。それでそれが私塾によって満たされていたというのが続いていたことが、いきなり学制制度ができてもレールに乗ってきたということだと思う。そこの何かを求めたいと、ここがやはり一番肝腎だというふうに思っております。以上、私の考えでございますので、答弁がなければよろしいです。
以上です。

与座武
11543【与座委員】 それではよろしくお願いいたします。もう大分質問も出てきているので、重なる部分がもしあったらそれはお許しいただいて、また改めてお答えをいただければと思います。
この3月議会で、教育費絡みでは一般質問、また総括質問で教育長のほうに、学校運営協議会を活用した教員の公募とか、コロナ禍で子どもたちに与えた影響、将来にわたる影響、5年生のセカンドスクール宿泊日数の削減、それから学習者用コンピューター、武蔵野市民科、教員志望者の減少についての原因等をお聞きしましたので、本日はちょっとそれとはまた別な質問をさせていただければと思います。若干細かいこともあるかもしれませんけど、お許しをいただきたいと思います。
1点目は、長期計画の調整計画の、これは民生部門になると思って質問したのですけど、こういう記述があるのです。子どもの視力、聴力の低下、成人病(生活習慣病)の低年齢化への対応が課題であると。これは民生費で聞いたら、それは教育費で、教育部門のほうの報告書だか何かに出ているので、そっちで聞いてくれと言われましたので、どういう現状になっているのか、ちょっとその辺をお聞かせいただければと思います。
それから2点目なのですけど、これは前にも質問したのですが、何かちょっと最近はっきりしないのだけど、総合体育館を使用したときに、いろいろな人が集まるときに、市役所の駐車場を使わせてくれと、こういう要望が大分ある。その質問をしたときに、市役所の駐車場は災害時の、いわゆる消防車等の災害援助拠点になるので、貸出ししませんとお答えいただいたので、それは一理あるのかなと思って納得していたつもりなのですけど、最近見ると、具体的にあまり言ってしまうとあれなのだけど、サッカーの試合とか、この間のボッチャの大会とか、バスが止まっていたり、関係者の車が止まっているのです。市民大会か何かをやったときには駐車禁止で止めないでくれと言っているわけ。
これはダブルスタンダードになっているのではないですか。こっちはよくてこっちは駄目。防災の支援拠点にするというなら、そんな主催者が誰であろうが何であろうが、車が止まっていたらそのことはできないわけですから、その辺についてのことで、まず御見解をお伺いしたいと思います。
11544【祐成教育支援課長】 私のほうからは、子どもたちの視力と難聴についてちょっとお答えしたいと思います。毎年健康診断をやっておりまして、市勢統計のほうにも児童の疾病状況の推移というのが載っているのですけれども、裸眼視力で言うと、確かに年々1.0以上という子どもが減ってはきているような状況であります。
例えば男子の1.0であると、令和元年が265名、令和3年が215名、令和4年が232名というふうになっておりまして、0.3未満の子が54名、54名、39名というふうになっております。矯正視力のみ、眼鏡かコンタクトだけの方が70人から100人、111人と増えているということにはなるので、年々増えてはいるのですが、急激に増えているという認識はなかなかちょっとなかったところであります。
難聴に関しても、難聴人数というのを統計しておりまして、それが令和元年は平成30年と比べて8名から19名、令和2年は19名から24名と、確かに増えてはいるような状況です。これはコロナの影響だったのかちょっと分からないのですが、その後、令和3年に8名、令和4年は10名と減っておりますので、これがすごく増えているというようなことではないとは思っているところです。
あとは、腎臓の疾患とかも大きく増えているというのは、我々の資料からだとちょっと確認はできないような状況であります。
以上です。
11545【茂木スポーツ推進担当課長】 市役所駐車場の利用の件についてでございますけれども、基本的にJFLの大会の協定を結んでいる団体について、選手用の大型バスをロータリーのところに止めていただいている、こういった現状がございます。
それとボッチャの大会でございますけれども、原則的には止められないのですが、出場される選手が、これは競技上の特質もございますけれども、車椅子の方が非常に多くて、皆さん車でいらっしゃる、自家用車でいらっしゃるというところがございまして、体育館の駐車場に止め切れなかった部分がございます。そこでちょっとお願いがございまして特例的に認めている、こういった状況でございます。

与座武
11546【与座委員】 前段の部分ですけれども、これは調整計画のときに話せばいいのかもしれないのだけれども、長期計画・調整計画にこういう記載があると、何か大きな変化があって、取り組まなくてはいけない課題が顕在化してきていると思ったもので聞いたのですけど、今の教育委員会サイドからすると大して増えていない、逆に減ってきていると答弁をいただいてしまうと、ではこの表記は何なのかという感じになってしまいますので、ちょっと何なのかという話なのですけど、これは調整計画でやらせていただきたいと思います。
それから駐車場のほうなのですけれども、個別の話を聞いたのではなかったつもりなのです。要はJリーグと協定を結んでいるとか、ボッチャの場合は車椅子の方が来たら特例だと。それはそれでその個別対応はいいのだけれども、だって災害、防災の支援拠点になると言っている以上は、本来止められないはずでしょう。特例って、では誰が認めるのですか。そういうことをやると、我々一般市民の方から、あれは止めているではないか、俺たちも止めさせろという話が来るのです。駄目なら駄目できちんと基準を決めるし、特例があるなら特例基準をきちんと決めるとか、市民の方の目に見えるルールをきちんとつくらないといけないのではないでしょうか。御見解をお伺いいたします。
11547【茂木スポーツ推進担当課長】 基本的に委員のおっしゃるとおり、原則的には止めることができません。URとの協定等もございます。これは管財課の領域ですけれども、一般の車両は止められないという形になってございます。特例的に止めていることなので、原則は止められない。委員のおっしゃるとおりでございます。

与座武
11548【与座委員】 ここで時間を使うつもりはないのですけど、総合体育館というのは武蔵野市民だけではなくて、近隣地域からも車で来る人はいっぱいいて、本当に我々が受ける市民相談で、何であそこを使わせてくれないのだと、そういう声が非常に多いのです。駐車場、体育館を造るときに、こんなに車で来るということを想定していなかったと思うので。駐車場はこの辺りにないので。そうすると目の前のここのスペースが目につくので、その辺についてはちょっと今後、駐車スペースということを検討していただければと思います。
次に行きます。幼保小の連携推進についてです。これは総務費だったか民生費に載っていた。そこで質問したら、半分はそれは教育費で聞いてくれという話だった。正直怒っているのです。たしか総務費だったかに出ている。そこに書いてあるのだったら、そこできちんと答えられるようにしておいてくれないと。民生費です。失礼しました。幼保小の連携推進。民生費で質問したら、半分は教育費でと。
何が言いたいかというと、それは議会の款別の審査だから一定程度我慢するにしても、そういう御答弁をされていると、この幼保小の連携推進の事業は、誰が司令塔になってやるのかということを聞きたいのです。小学校の先生だと教育委員会になるのでしょう。保育士さん等になると民生費のほうの関係になる。誰が司令塔になるのか、そのことについてお伺いさせていただきたいと思います。
11549【村松指導課長】 誰が司令塔になるかというところでございますけれど、私がと言えればいいのですが、ちょっとそうもいかないところもございまして、幼保小の連携というところでございまして、この取組については子ども育成課のほうで主管として取られているところでございますので、そこで行っているところです。ただ民生費のほうの質問の際に、スタートカリキュラムの御質問というふうに私も伺っているところでございます。そこについては学校の教育課程に当たるところでございますので、具体的なところについては、私のほう、指導課のほうで答えるというような内容になるというふうに認識しております。
11550【竹内教育長】 ここの資料の35ページの記載では幼児教育を行うということになっていますので、基本的には幼児教育を行う機関の実施につながって、そこでの課題だと認識していますけれども、最終的には複数の就学前教育の機関から小学校に来るわけですから、小学校のところで取りまとめています。今申し上げたようにスタートカリキュラムという形で、どの幼稚園とか保育園とかこども園から来たとしても、小学校でスタートカリキュラムの中で受け止めていく、それが大事だと認識しています。

与座武
11551【与座委員】 僕はこの事業、幼児教育の充実を図っていくということをすごく期待しているというのは、この間も言ったのです。一昔前、小1プロブレムだとか小1の壁ということを皆さんおっしゃっていた。それに対して具体的に進み始めていた。でも我々が質問すると、それは子ども育成課です、こっちは教育委員会ですと、我々大人のほうに壁があるのです。
今までの行政目線でいくと、担当する課が違うところを連続して1つにやろうといういい試みをしているのに、これはこっち、これはそっちみたいなことをやっていたのでは、このせっかくいい計画事業が前に進まないでしょう。だから司令塔は誰なのですかと。司令塔という言い方がきつかったかもしれないのだけど、誰が責任を持って進めていくのですかということを聞いたのです。この辺をあやふやにすると、ここの報告書の8ページ、9ページに書いてあった、せっかくのいい取組の方向性、これが絵に描いた餅になってしまいます。僕はそこを心配しているのです。
縦割り行政だとかと、あまりそういうことを言いたくはないのだけど、ぜひこれは連携して、誰が責任を持って前へ進めていくのだということ、推進体制をしっかりと整理していただいて取り組んでいってもらいたいということを、強くお願いしておきます。細かいことを聞こうと思ったのですが、時間がなくなってきてしまったのでやめときます。
次に、教育の質の向上で資料の46ページなのです。質問は、小学校低学年、小学校高学年、中学校と、成長段階に応じて、集団的学習の持つ教育的有用性、効果と、個に応じた指導、個別を厚くした教科別指導の教育的有用性というのは、おのずと異なってくると私は考えているのですけど、例えば小学校低学年に国語、算数、理科、社会を教科別にやっていくことが本当にいいのかどうか。
例えば小学校低学年であるならば、集団活動みたいなことを重視して、個別の指導をやるよりも、集団的活動を重視したほうが教育的効果が上がるのだ。でもずっと年齢がいって、小学校高学年、中学校になったら、全教科、教科別ですよね。その年代に応じて、成長段階に応じて、この集団学習と教科担任制というのを微調整していかないと、何か教科担任制がいいからどんどん進めていくというと、言葉を選ばなくてはいけないな、成長段階に応じてきちんと対応していかなければいけないと思うのですけど、その辺についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
11552【村松指導課長】 今、委員が御指摘の集団的な活動の有用性と、個に応じたところの有用性というところ、そこが本当に低から中に上がって変わっていくのか、斜めの線が入るのかについては、違うところかなとも認識しております。基本的には、個に応じた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、これは低学年から高学年、中学校においても一貫して、それぞれバランスよく行っていくものというふうに認識しております。
かつては国語、算数、理科、社会という形で、私も社会科を専門としている人間として、小学校の1、2年生で社会科がなくなるのはゆゆしき事態だったというところは、過去の経験としてはあるわけですけれども、やはりそこには体験的な活動、体験からしっかり学ぶというところから生活科が入ってきたわけです。
今、国語、算数、生活科、さらに様々な教科があるわけですけれども、そこで集団的だけでなく、やはり基礎的な部分で個に応じた最適な学び、低学年においても最適な学び方というところがあると思いますので、個別最適な学びというところも大事にされる部分だと思いますし、また、先ほどのスタートカリキュラムも含めて、集団という学びというところ、またそこが幼児教育からちょっと転換する部分もありますので、そこをうまくつないでいく中で、小学校の中での集団的な学び、また小学校低学年の中でも協働的な学びということが大事になってくるところもあるというふうに認識しております。
国のほうの示すところで、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実の中で、また令和の日本型学校教育を進めていく中で、小学校高学年から教科担任制を実施していくというところがありますので、市としては、もともとこの市講師を任用しているところから、先生方の働き方改革だけではなく、教科担任制を実施していくためにも、この市講師を活用していくことを打ち出しているというふうに捉えているところでございます。

与座武
11553【与座委員】 御説明は分かりました。私が心配していたのは、ここに「小学校高学年における教科担任制を推進する」と、何げにぽんと書いてあるのだけど、そのことによって、子どもたちに対する成長への影響、教育的効果の影響、そういう基礎的なところをきちんと押さえておかないと、文部省がこういうふうに言ったからとか何とかと。きちんと現場でもってどう見ているのかという、基本的なところを押さえた上で制度を構築していかないと、はやり病みたいに、こうやったからこうだ、こうやったからこうだみたいなことをやっていくと、後で取り返しのつかなくなってしまうことがあるのではないかなと。毎回同じようなことを言っているのだけど。
その辺をきちんと押さえた上でこの事業を。この事業というのは、小学校高学年における教科担任制の推進、これを行っていっていただきたいということが私の意見なのですけど、再度もし御意見があればお伺いしておきたいと思います。
そしてこのところの下で、今度は別な質問をします。別ではない。教育の質の向上かな。その上で、今言ったような話の前提で、本市独自の市の講師の配置の基本的な考え方、基準というものも併せて教えていただければと思います。
11554【村松指導課長】 教科担任制の導入としての趣旨、目的、これは国をなぞらえる部分はあるのですけれども、やはり教材研究の深化等により、高度な学習を含めて、教科指導の専門性を持った先生、それぞれ全教科を教える中でも、教科ごと、専門性を持つことによって、教師が多様な教材を活用して、より熟練した指導を行うことが可能になる。授業の質の向上、また子どもたちの学習内容の理解、定着度の向上と学びの高度化を図ること、また小・中の連携による円滑な接続、あとは複数教師によって多面的な児童理解を通じた児童の心の安定に資すること、あとは先生方の持ちごまの軽減というところでございます。
かつて小中一貫教育を進めようとしたときにも、この教科担任制というところが出てきて、その中で、何校か教科担任をやって、授業を交換したりということをする中で、やはり多数の先生方が関わることで、子どもたちを担任1人だけの目で捉えるだけではなくて、複数の目で捉えることによって児童の理解の質が高まること、また子どもたちも、担任にはちょっと言えないけれど、ほかの先生だったら相談ができるとか、そういうようなことで子どもの心の安定化というところがあります。
私も平成19年、20年度と、区立の小学校で教科担任制をモデルとしてやっていた学校に勤務していたことがありまして、やはりそこでは、複数の教員で子どもたちを見て児童理解が深まるということは、とても有効であったというふうに思っております。私も1教科、社会科を教えたことで、やはりそれだけの授業、教材研究も深めることができたという効果、私の経験からもそれは言えるというふうに思っております。
また、きょういく武蔵野の昨年3月に発行した内容では、境南小学校での学級担任間の授業交換の取組の中で、教材研究だけではなくて、子どもたちの理解というところ、やはり子どもたちをしっかりと指導していく上で大事なところがすごくよかったということ、続けていてよかった成果というのは、常に学校からも聞いているところでございます。そこを含めて、はやりに乗るということではなく、やはり子どもたち一人一人を育てるところを観点に、高学年においては教科担任制を、市講師等も活用しながら、先生方の軽減も図りながら進めていければというふうに考えております。
市講師の配置の基準でございますけれども、高学年の担任の先生の持ち時数が20時間、3、4年生の担任の先生の持ち時間が21時間、低学年の担任の先生の持ち時数が22時間になるように、配置の時数を考えて予算化をしているものでございます。

与座武
11555【与座委員】 分かりました。昭和の教育を受けてきた者としては、やはりちょっと本当に大丈夫なのかなという気がしましたし、質問させていただきました。10人いれば10人の教育論があり、100人いれば100人の教育論があって、なかなかあれなのですけれども、現場でもって試行錯誤を繰り返し、そういう、今課長がおっしゃったような共通認識を持って取り組んでいってもらえればなと、こんなふうに思っております。
次に行きます。中学校の部活動指導員の配置ということで予算化がされておりますけれども、長計の70ページにこんな記載があるのです。「部活動については教員の多忙化解消のみならず、活動の持続可能性と質を担保するため、部活動指導員の配置拡大や合同部活動のモデル実施とともに、地域スポーツクラブ化、地域の生涯学習事業との連携に向けた研究などを行う」と書いてある。そうすると長計に従って考えると、部活動指導員の配置拡大ということで、今回2名になったのかな、複数増やすということで、長計に沿ったことをやっているというふうに理解させていただきました。
その上で、まず1点目は、教育委員会は学校の部活動の教育的な有用性についてどう考えているのかということをお伺いしたいのです。これはちょっと後の質問にもつながってきます。
その上で、長計にも書いてある合同部活動のモデル実施、これはこの間何か取組があったのか、もし取組があったならば、ちょっとその成果をお知らせ願えればと思います。
11556【村松指導課長】 部活動の教育的意義というところについては、これもまたさらに研究を進めていくべきものというふうに認識しておりますけれども、今年度、部活動の在り方の検討を進めていく中で、児童生徒、保護者、教員にアンケートを実施いたしました。その中で、意義と感じているところというキーワードでいくと、やはり仲間意識を醸成できるということ、また心と体の成長という部分、あとはさらに子どもたち自身の自主性を育てるという意義、さらに達成、勝利、表彰。ここはちょっと勝利至上主義的なところもあるとは思うのですけれども、やはり何か勝ち進めることによさを感じているというところはあります。
ただこれは教育的意義なのか。部活動の意義というところもありますので、これを教育活動の中で行うことが大事なのかどうかというところは、これからさらに吟味をしていかなければいけないというふうに認識してございます。
合同部活動でございますけれども、合同部活動という形ではできていないのですが、ただ、今、中学校の中では、一緒にチームを組まないと試合に出られないというような。特に野球やサッカーなんかは学校ごとで組まないと、なかなか試合に出ることができないというところがあります。そういう中で、日常的には本当に少ない人数で練習しているのですけれども、土曜日、日曜日はそれぞれ学校に出向いていって練習する。そういうことによって、やはり多数の人数で練習することによる子どもたちの喜びであるとかも感じることができるというところは、報告の中で聞いてございます。

与座武
11557【与座委員】 分かりました。あまり抽象的、専門的なあれなのですけど。合同部活動のモデル実施は、どうしても我々は、スポーツ系の野球とか、サッカーとか、ラグビーとか、そっちに行ってしまうのだけれども、文化系の吹奏楽とか合唱なんかでも、やはり同じことが言えていくのではないかなと思っているのです。ある程度人数がそろわなければ、吹奏楽だっていろいろな楽器をやるわけですから、そういうところにも。どうしても運動系のほうに我々は目が行ってしまうのだけど、やはり文化系のほうに目配りをして、その辺をどうするかということを考えていっていただきたいなというのが、これはお願いです。
それで、部活動の教育的有用性について見解を伺うと言ったのは、長計にも書いてあるように、その後、地域スポーツクラブ化、地域の生涯学習事業との連携ということで、いわゆる学校教育活動の範疇外に部活動を出そう、表現はともかく出すということが、地域スポーツクラブ化、地域の生涯学習事業との連携の意味だと思うのです。もう前から議論されているのですけれども、これについてどうお考えなのかということをお聞きしたいのです。今の御答弁では、勝利至上主義ということが学校の教育でどうなのかという話もされていましたけど、ここについてどう考えているかということをお聞かせ願いたいと思います。
11558【村松指導課長】 長計のところでは、地域スポーツクラブ化も念頭に置いてというところはありますけれども、現在も部活動の在り方検討委員会においてずっと検討しているところでございます。国のほうが地域移行を出しているところでございますけれども、これは様々議会でも教育長が答弁させていただいているとおり、拙速な地域移行は行わずに、やはり部活動の意義ということもしっかり考えながら、またどういう形で、それが武蔵野市の子どもたちの部活動として、持続可能性として担保できていくのかということは検討しているところでございますので、必ず地域スポーツクラブ化をするということではなく、一つの方向性としてとか、何か新たにほかにもいろいろと子どもたちが取り組みたいとか。
今も学校の部活動については、ある程度顧問がいて、また何かハードの面もそろっていてというところはありますけれども、子どもたちの希望をどういうふうにかなえていくかというところも含めて、考えていく余地があるかなと認識してございます。

与座武
11559【与座委員】 部活動のところについては、結局、さっき昭和の教育を受けたという言い方をしたのですけど、少子化になってくると、当然に子ども、児童生徒数の絶対数が減ってくる。それから私立への進学率が上昇していることによって、相対的な児童生徒数の減がある。そこにかてて加えて、教員の多忙化解消という課題を抱えている。そうなると、さっき昭和と言ったのだけど、我々の頃とも状況が全然違って、今後の部活動の在り方というのは大きく質的な変化をしていかざるを得ないのかなと思って、この質問をずっとしているのです。
ただそうはいったって、部活動というのは教育活動の一環として捉えなくてはいけない部分もあるし、地域スポーツクラブ化みたいなものも考えなくてはいけないし、要は、再度、学校教育における部活動の在り方について御見解をお伺いさせていただければと思います。
11560【竹内教育長】 先ほど来、指導課長がお話ししているとおり、武蔵野市の教育委員会としては拙速な地域移行は行わないということで、まず学校を支えるための部活動指導員を拡充していって、そのための配置であるとか、その部活動指導員の質を確保していこうと、そういう方針でおりますが、大本は現状では学習指導要領上も部活動が位置づけられているのです。そういう意味で言うと、完全にこれを学校教育から切り離していくかどうかというのは、そういう学習指導要領の中での記載をどうするのかという御議論が必要だと思っています。
以前お話ししたかもしれないですけれども、日本の学校教育が成功している要因の一つには、課外活動も含めた全人的教育を行っているということも踏まえて。例えば中学校で生徒が、ひょっとしたら授業ではあまり注目されない場合でも、部活動で活躍する。そういう場面があるというのは、同じ学校の中で、その生徒の部活動に対する期待にどう応えるかということもあるので、武蔵野市においては、検討委員会で引き続きそのことについては検討しながらも、今の状況そのままではなくて、今できるもの、部活動指導員の拡充や、その質や、それをどういうふうに確保していくかの方策について取り組んでいきたいということで進めてまいりたいと思います。

与座武
11561【与座委員】 それをお願いいたします。今、卒業式シーズンなのですけど、コロナでちょっと卒業式になかなか行けなくなってしまうのだけど、小学生が6年間で一番何が思い出になったかというと、セカンドスクールと言うのです。セカンドスクールの質問は今日はしませんから。それから中学生だと部活動と言うのです。やはり楽しいことが一番思い出に残っているのです。だから、やはり子どもたちの希望を聞くということと同時に、学校の部活動ということは充実していってもらいたい、子どもたちのためによかれという方向で検討願えればと、これはお願いしておきます。
それから、先ほど来議論もあった予算資料の46ページの学校・家庭・地域の協働体制の充実ということです。先ほど来の議論も聞いていまして、またこの昨年の12月に出た報告書も読ませていただきました。それで、要は、今ある開かれた学校づくり協議会と何が違うのかということなのです。
報告書にも書いてあった、私もまちに出て肌感覚で感じているのは、現在PTAに対する負担が非常に大きくなってきている。それから地域コーディネーターへの負担も大きくなってきている。それから学校の先生方は非常に多忙化しているという要素があって、子どもたちのために開かれた学校づくり協議会をバージョンアップしていくというのが、この報告書。簡単に言うとそういうことだと思うのです。
そうすると、さっき具体的に何をやるのですかという御質問があったけど、私も同じことを聞きたいのだけど、今の開かれた学校づくり協議会をどのように具体的にバージョンアップしていって、今述べたようないろいろな課題に対応していくのか、また本当にしていけるのかどうか、その辺について御見解をお伺いさせてください。
11562【村松指導課長】 今回の開かれた学校づくり協議会の機能を強化するというところで、先ほど委員が御指摘のように、バージョンアップするというところでございます。そこの中のポイントとしては3つ、共有、促進、つなぐというところでございますけれども、今までの開かれた学校づくり協議会は学校評議員としての制度でございますので、基本的に学校から何か説明して何か意見を言うということだったわけですけれども、今回の共有では、学校・家庭・地域が目標を共有して、ベクトルを合わせて学校運営を協働するというところになります。その中の一つに学校運営の基本方針の承認というところがあります。
基本的には学校運営の責任者として校長先生が学校運営の方針を出すわけですけれども、この開かれた学校づくり協議会委員、機能を強化したモデル校になりますけれども、ここで承認した上で教育活動を進めていくということで、持続可能な教育活動。校長先生が代わるから何か全て変わってしまうことがないように、皆さんで地域の実態、子どもたちの実態に合った教育活動を進めていくというところを担保していこうと考えております。
また、委員構成も、いろいろ今回モデル校についても、今メンバーの人選を行っておりますけれども、多様な方たちの意見を聴いて、学校の運営に対して意見を言っていくというような形も捉えていこうと思っています。
促進の中では、先ほどからも出ておりますけど、その後のつなぐというところもありますが、PTAにも負担がかかっている、学校にも負担がかかっている、様々負担がかかっているというところを、何かしら物事を進めていくためには、そのような協力をいただく体制、協働していく体制が必要だと思いますけれども、それを緩やかにつないでいく、そこをまた促進していくというところで、地域の協力者を、今までコーディネーターが本当に人的なつながりで、全て声をかけて集めていくという負担ではなく、オンラインツールを使いながら、本当に地域の中で、PTAとかはなかなかなくても、こういう活動だったらちょっと手伝うことができるなどといった、そういうような人材を活用していくことを促進していくこと、また学校のニーズと家庭、地域の強みを効果的につなぐという、ネットワークの広がりを持たせていこうと思っております。
これについて、報告書に基づいた検証をこれから2校で行っていくのですけれども、先ほど委員からちょっと御心配の声もありましたが、そこで何ができるのか、何が難しいのか、そこをしっかり検証していくというところが、今回のモデル校の取組だというふうに認識してございます。

与座武
11563【与座委員】 あまりけちをつけているわけではなくて、期待しているのです。幾つか今の御答弁の中で質問させてください。共有ということで、学校長の権限。昨年12月に出た報告書は、学校運営に関する協働体制についてテーマを絞って議論していくと書いてあるので、今答弁したようなことが出てくるのだろうけれども、例えば1つ目は、この間、俺は一般質問のときも言ったのだけど、学校長がこういうふうに学校教育運営をしたいと言ったときに、その開かれた学校づくり協議会のメンバーが、承認を与えるということ。ではその承認ってどういう権限を持っているのか。承認を与えなかったら、学校長が持っている権限で学校運営ができなくなるのかどうか。そこの話を聞きたいのです。
承認を与えなければ云々というと、性善説で物を考えるつもりだけれども、そこに集まった人がこんなことは認められないと言ったら、学校長はもう何もできなくなってしまうのか。その辺についてです。確かに報告書にもちらっと書いてあったのだけど、その辺について確認をさせてください。
それで、この報告書を見たけど、確かにばら色の効果がいっぱいちりばめられているのだけれども、実際まち場に出ていくと、地域コーディネーターの人もかなりそれぞれの人脈を使って動いているのだけれども、なかなか手詰まり状態であると。これは複数人つくっても、多分状況は大きく変わらないと思うのです。それが1つ。
それから、この間、まちのある地域行事の反省会で、こう言われたことがあるのです。与座さん、私たちとしては地域行事に対してお手伝いはしたいのだ。でも子どもたちが減ってきているということは、それだけ親御さんも減ってきている。親御さんが減ってきているのと同時に、昔みたいに、いわゆる専業主婦みたいな人はみんな働いている。今までみたいに役割を求められても、それは負担以外の何物でもない。そういうことが続くとPTAの役員も成り手もいなくなってしまうのだという話を聞いて、ああ、なるほどなと思ったのです。
PTAはPTAでまた別途議論しなくてはいけないのだけど、そういう状況になっているところで、この制度、形をつくって、本当にそういう課題が解決できるのかということなのです。いや、それはやってみなくては分からない、おまえ、あまり悲観的に物を言うなと言われればそれまでなのかもしれないけど、どうもいろいろな形をつくって、ポシャってしまってもまずいので、その辺についてどう考えているのかということをお聞かせ願いたいのです。
11564【村松指導課長】 まず、校長先生の運営方針について、承認されなかった場合についてでございますけれども、これは報告書のほうにも書かせていただきました。そういう承認されない場合も起こり得ます。でも基本的に承認されない場合にあっても、学校運営は校長先生の責任の下に動いていきますので、基本的にはそれで動いていただきます。
ただ、そこに至るまでのプロセスというところの中で、どのような学校運営をしていきたいのかという校長先生のお考えを聞いたりして、そこでまた、開かれた学校づくり協議会の委員の皆様たちと熟議を通していきながら、どういうふうに共通理解をしていくのかという、その過程を大事にしたいと思っています。その過程の中で出てきたところについてはやはり共有されるよう、それぞれの思いも受け止めながら、校長先生も運営方針を出していくと思いますので、そこについては、合意形成を得ていくプロセスを大事にしていくことが大事になると考えております。
あとは、様々な地域の課題等もあるというところですけれども、やはり今もいろいろな制度の中で、そこで役割があって、その役割から次のステップになっていくという、武蔵野の今までのモデルケースもありましたけれども、そういうところに乗っていかない中でも、少しでも何か学校の教育活動に協力したいというところから、その入り口を広げていくことによって、さらに地域に関して関心を持っていただくとか、様々な効果も出てくるというふうに捉えております。ここについては、やはり推進していく中でどういう効果が得られていくのかということは、しっかりと検証していきたいと考えております。

与座武
11565【与座委員】 あまり悲観的なことを言ってはいけないのですけど、PTAの状況、地域コーディネーターの状況、それから青少協の役員の成り手がいない。みんな同じことなのです。人がいなくなってしまっている。ちょっとだけ手伝うという人はいるのかもしれないのだけど、何か役に就いて、みんなの司令塔というか、取りまとめというか、やっていくという人がだんだん、いろいろな理由があっていなくなってしまう。そういうときに、こういうどんとしたものをつくったときに、本当にうまく機能していくのかなと。ちょっと心配し過ぎなのかもしれないのですけど。心配しているということをお伝えしておきます。モデル校をつくってうまく回していっていただいて、武蔵野市の学校全てにいい効果が表れることを、今の段階では期待させていただいています。
最後に学校図書館の機能の充実について伺います。何でこれを質問するかというと、実は私は地元の第五小学校の改築、第五中学校の改築の懇談会を、時間の許す限り傍聴させていただきました。議会でも意見交換会をやりました。ラーニングコモンズに対する理解が人それぞれなのです。もうちょっと突き詰めていくと、学校図書館とかに対する考え方がまちまちなのです。改築担当の課長さんがいて、一生懸命進めているのだけど、学校図書館についての考え方が散らばってしまっているのです。
よくよく調べたら、令和3年3月に武蔵野市子ども読書活動推進計画ということで、学校図書館充実ということでるる述べられている。今回の学校司書と命名するとか、時間を延長するというのも、その中の一環だというふうに理解しています。それはそれでいいのです。
この推進計画の中にも、新学習指導要領の全面実施を踏まえ、学校図書館は「読書センター」、「情報センター」、「学習センター」としての役割を高めていくこと、学校図書館の役割はますます重要になってきます、タブレット型パソコンなど新しいツールなども含め、さらに読書環境の整備を行っていきます。最後に、今後の学校改築においては、より利活用しやすい学校図書館の配置の検討が重要ですと、こう結ばれているのです。
多分この記述に沿っていくと、学校改築の際のラーニングコモンズというのはある程度理解されてくるのだけど、今読み上げたこの計画が、共有されていないのではないのかなという気がしたのです。ここのところ、学校図書館の在り方が。これからタブレット型のパソコンなんかがどんどん進んでいくのだから、調べ学習があって、タブレットがあればいいではないかということを言う人もいるわけです。それがいいとか悪いではなくて。
つまり今言ったようなことがうまく共有されていないで、学校改築の議論のときに、どんと真ん中にラーニングコモンズが来てしまうから、皆さん違和感を感じているのではないのかなという気がしたのです。ですから、この子ども読書活動推進計画をもうちょっときちんと市民の方にお知らせしていかないと、今後の学校改築のときにも、同じような議論がまた繰り返しされていくような気がするのですけれども、御見解をお伺いさせていただければと思います。
11566【竹内教育長】 与座委員のおっしゃるとおりです。子ども読書活動推進計画では、学校図書館に対する期待も御案内いただいたとおり述べられていますし、基本的にはラーニングコモンズも、これからの学校図書館が担う3機能をしっかり充実させていくと。そのための学校の校舎の中における位置づけとして表しているものなので、そういう意味では、この計画と学校改築のラーニングコモンズとは整合性が保たれているものですが、学校改築の検討の中でそれを共有していかなければいけない。
今後の改築校だけでなくて、既存の学校図書館においてもそれは同様ですので、改築校を待たず、今回、学校図書館の人的な体制を整えることができましたので、既存の学校の中でもそういうふうに追求していくように、まずは教職員、それから地域の方、保護者の皆さんにも共有できるように努めていきたいと思っております。

与座武
11567【与座委員】 それはそれでお願いしたいのですけど、令和3年の3月の推進計画、ここに、学校改築においては、より利活用しやすい学校図書館の配置の検討と書いてある。でもまた調整計画を見ると、学校図書館の在り方について検討と書いてあるのです。つまり、この計画の前の段階の話を調整計画でしているのです。もちろんその前の修飾語として、ラーニングコモンズとしての学校図書館の在り方というのはあるのだけど、やはりこの策定委員の先生方もこの推進計画ということをきちんと押さえていないから、こういう記載になってきてしまうのかなということだと思っているのです。それは策定委員会でやっていただければいいのですけど。
ちょっと繰り返しになりますけれども、ここのところについてはもう1回、学校図書館の役割、在り方、位置づけ、そういうことをきちんと市民の方に整理して伝えていっていただきたい。このことをお願いして質問を終わらせていただきます。

ひがしまり子
11568【ひがし委員長】 以上で第10款教育費の質疑を終わります。
暫時休憩といたします。
○午後 3時40分 休 憩
────────────────────────────────────
○午後 4時05分 再 開

ひがしまり子
11569【ひがし委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、第11款公債費、第12款諸支出金、第13款予備費、以上3款の審査に入ります。3款の質疑は一括して行います。
直ちに質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)

ひがしまり子
11570【ひがし委員長】 以上で第11款公債費、第12款諸支出金、第13款予備費、以上3款の質疑を終わります。
────────────────────────────────────

ひがしまり子
11571【ひがし委員長】 次に、3特別会計、水道事業会計及び下水道事業会計予算の審査に入ります。
まず、議案第23号 令和5年度武蔵野市国民健康保険事業会計予算の審査に入ります。
直ちに質疑に入ります。

大野あつ子
11572【大野委員】 それではよろしくお願いいたします。資料請求をいたしました78ページに、過去5年間の法定外繰入れを入れていただいております。運協も私はやっておりますけれども、なかなか法定外繰入れが減っていかないところで、ただほかの25市についても、同じような上がったり下がったりという傾向にあるのかなというふうに思っております。
まだ令和4年度の決算が出ていないのですが、令和4年度から武蔵野市においては、高校生世代まで医療費の無償化を拡大したことが、影響があるのか、ないのかという部分、ある程度見込みが見えているのかということと、そこから考える令和5年度は、この高校生までの医療費の無償化が東京都全体に広がるわけですので、その辺、令和4年度の見込みから見て、令和5年度はどのように予想されているのかということと、結局税率を上げているけれども赤字繰入れが減らないというのは、医療費の増加分、上昇分というのがそこにもう溶け込んでしまって、それだけで終わっていて、赤字繰入れを減らす、削減する方向までいっていないというところで、どう判断していくのかということになっていくかと思うのですけれども、そこについて、なかなかお考えといっても難しい部分があろうかと思いますが、今お考えがあれば伺います。
11573【齋藤保険年金課長】 大きく2問、質問をいただきました。
まず1点目は、高校生の医療費無償化が国保財政に与える影響ということでございます。令和4年度の状況については、まだ数字としてははっきりしたものはないのですが、全体の国保の予算規模で考えると、そこまで大きな影響はないものというふうに思っております。特に年代的に、高校生というのは実はあまり医療機関にかかる年代ではないということで、そもそもかかっている医療費自体が少ないというところがありますので、国保会計における高校生無償化の影響というのは、そこまで大きなものはない、軽微なものであるというふうに考えております。
もう1点、赤字繰入金と、その保険料率の取扱いについての御質問をいただきました。これもなかなか難しい問題でございまして、特に国保における赤字の主たる原因というのは、医療費が増えていくというところが大きな影響で、それに基づいて保険料率を定めて、それに対して御負担をお願いしているということでございます。東京都からは、そのかかる医療費の負担に基づくような形で納付金が案分されて、それを支払っているというような状況がございますが、医療費が増えると納付金額も増える、委員が御存じのこととは思いますけれども、そういう構造にございます。
そういうような関係性の中では、国や都から赤字繰入金の解消が求められる中で、税率改定というのを、武蔵野市に限らず他の自治体も行っているところではあるのですけれども、その収入の増を超えるような形で医療費が増えているという状況があろうかというふうに思っております。今後のことを考えますと、後期高齢者に被保険者が移行するというのはありますけれども、比率から申し上げますと、高齢者の比率というのは引き続き大きな割合を占めると思っておりますので、国保財政的にはかなり厳しい状況にあるというふうに考えております。

大野あつ子
11574【大野委員】 ありがとうございます。今これから六長調の議論になってくるかと思いますが、この10億円というものが、ほぼここ数年間で、税率は改定したけれども減っていないという部分で、六長の125ページの財政シミュレーションについて書かれている部分では、この財政健全化計画が今策定中であるので、このことは考えておりませんというような記述になっております。
今後六長調になっていくと、その財政健全化計画で赤字繰入れが減っていくというような想定で財政計画を立てるのか、なかなか難しいなというふうに思っているのですけれども、この財政計画との兼ね合いはどのようにお考えか、また立川市さんとかの運協のデータをちょっと見せていただくと、もう医療費の上昇について、なかなかそれでも一遍に税率を上げることはやはり厳しい、市民に対する負担が大き過ぎるということで、財政健全化計画自体の期間を長くするような検討をされている向きもあるのですけれども、その辺について、今の時点で何か分かっていることというのはあるのでしょうか。
11575【齋藤保険年金課長】 財政健全化計画と、あとは、今後赤字繰入金をどうしていくかということでございます。この赤字といいますのは、それこそ個々の赤字を他の市民の方の税金も合わせて充当して、財政を運営しているということがございますので、極力その部分について受益者が負担していく方向というのは、大きな方向性ではあろうかというふうに思っております。ただ国保の被保険者の方々というのが、なかなか経済的に厳しい方が多いという形で、それをどう急激な負担がないような形で、本来の在り方、極力赤字が出ないような形にしていくかというのは、大きな課題というふうに思っております。
他市の状況等を見ますと、武蔵野市は、今までの経緯の中で税率を低く抑えてきたという歴史がございます。一方、今回お話しいただきました立川市というのは、武蔵野市よりかなり税率が高い中で国保財政を運営してきたというような経緯があって、期間をどうするのかだとかということが議論されているというふうに思っております。一方で被保険者の負担をどう御負担いただくかということと併せまして、国からは一般会計繰入金の解消ということも示されておりますので、そのバランスをどう取っていくかというのが今後の大きな課題と思っております。
来年度、令和5年度中に、令和6年度からの東京都の国保の運営方針というものが示される予定となっております。その中で赤字の取扱いというものが示されてくると思いますので、それを踏まえながら、今後の武蔵野市の国保財政の在り方というのは検討してまいりたいと思っております。

大野あつ子
11576【大野委員】 あと、六長調との関係、財政計画との関係はどのようになりますかという御質問をしました。それもお答えしていただきたいのですけれども、これは特別会計で一つの独立した会計なので、やはり赤字を出していくのはどうかなという部分もある中で、しかし市民の方々への急速な税率の引上げというのは御負担になっていくということで、両方、アクセルとブレーキを加減しながら踏んでいくことになるかと思います。あとは六長調の部分だけお願いします。
11577【齋藤保険年金課長】 失礼いたしました。六長調の関係でいきますと、六長調の前提としては、今現在の財政健全化計画がベースとなって、その記載があるということでございます。基本的には赤字をどう解消していくかということ、それとあとは委員にお話しいただきましたけれども、急激な負担がないような形でどう負担をお願いするかということが、一つ大きな課題かなというふうに思っております。

落合勝利
11578【落合委員】 1点だけ確認させてください。国保の絡みで言うと、今回、国民健康保険データヘルス計画と、あとは特定健診の実施計画の改定が入っているかと思います。これはデータヘルス計画のほうで言うと、2017年(平成29年)に7か年計画で始まって、大きな変更というか、見直しというか、そういう意味では初めてのあれになるのかなと思うのですけど、ちょっとどういう取組になるのかということと、あとは現状の課題。特にこの3年間はコロナだとか不確定要素もいろいろとあったかと思うので、そういった部分の絡みで、現在課題になっていることだとか、その辺、今後どういうふうに取り組んでいくか、ちょっとそこだけ教えていただければと思います。
11579【齋藤保険年金課長】 データヘルス計画につきまして御質問いただきました。
まず、大きな課題のほうからお話をさせていただきますと、データヘルス計画につきましては国保の被保険者を対象として、健康の「健」のほうの保健事業を、そのデータを活用する中で、どう効率的、効果的に被保険者の方に健康になっていただいて、医療費がかからないようにしていくかというのが大きな目標というふうになっております。
その中の課題といたしましては、まずは細かいことを申し上げますと、現状の計画の中の目標設定を、手探りで今までつくってきているというところがありますので、その部分を他市の状況だとか国の大きな方向性を見ながら、一定全国的な比較対照ができるような形にどう変えていくかというのが、大きな課題かなというふうに思っております。
そして取組につきましては、基本的には健診の受診率、特定保健指導の受診率、あとは保健事業としております各種事業の勧奨した数だとか、実際にそれに応えて変わった数字だとかを追っているというようなところになります。
今後の新たな計画の中では、きちんとした形の医療費分析を行って、被保険者の健康を確認して、そしてそれに対してどう効果的に保健事業を実施していくかという部分を、今よりもより精緻な形で計画を立てていきたいというふうに考えております。

橋本しげき
11580【橋本委員】 3つあります。
1つは、厚生労働省は去年の11月に、都道府県内での保険料水準の統一化を進めるため、今後国が保険料水準統一加速化プラン(仮称)を策定するというふうに述べているようです。これについて、ちょっと今どういう情報があるかをお聞きしたいのが1点目。
それから2点目は、予算説明書の391ページ、これは国保の会計の歳入になりますけど、上のほうの3款都支出金、1項都補助金のところで、保険者努力支援という交付金、4,527万1,000円。これの数値の根拠をお聞きしたいと思います。この制度は、自治体が保険財政に対する法定外繰入れの削減とか、保険料収納率とか、給付適正化とか、そういう努力に対して交付金を増減するという、非常に自治体に対する介入の仕組みなのですけれども、今回の歳入におけるその金額の根拠をお聞きしたいと思います。
もう1点は、やはりマイナンバー保険証のごり押しというのは本当にひどいと思っているわけで、これは去年の10月から、オンライン資格確認を導入した医療機関で、マイナンバー保険証を利用する人の負担は6円、現行の紙の保険証を利用する人は12円と、どういう保険証を持っているかということで差別的負担割合を導入しているわけです。こうやって誘導しようとしているわけですけれども、しかし現場の混乱、それから保険証を、マイナンバーを使わせるために人質に取るなという反対の声も起こっているし、やはり現場として、保険者として市も、こういう非常に混乱を持ち込むやり方については、国に対して適宜声を上げていく必要があると思うのです。それが3点目で、どう考えるかをお聞きします。
11581【齋藤保険年金課長】 3点御質問いただきました。
まずは保険料水準の統一に関しての状況ということでございます。こちらにつきましては、今年度、令和4年度中も、東京都がワーキングを立ち上げて、保険料水準の統一に向けた検討が進められているところでございます。こちらのスケジュール感で申し上げますと、来年度中にこの方向性を固めて、それが、先ほども申し上げました東京都の国保の運営方針の中に記載されるような流れというふうに聞いております。
こちらにつきましては、保険料水準の統一を行うことによって、財政的な影響が大きな市、本市は医療水準が低くて収納率も相対的に高いので、実はかなり負担が増えるような形での検討になるという話は聞いておるところでございます。現状につきましては、そのワーキングの考え方がまとめられて、それが今、東京都の連携会議という、また検討機関があるのですが、そこで来年度諮られるというような状況になっておるところでございます。こちらについては、本市も含めた保険者がどのような形で負担していくかという、直接的な費用の問題に関わりますので、かなり大きな課題というふうに思っております。
それで努力者支援制度でございますが、こちらは今委員に御紹介していただきましたけれども、その内訳としては、保険者における予防・健康づくり、医療費適正化等の取組状況に応じて交付金を受ける制度ということでございます。詳細なデータにつきましては、かなり細かいデータなので、すみません、今、手元に持ち合わせてはいないのですが、成績において加算され、また年度によってもその内訳が変わってくるという制度となっております。それに基づいて、そういう意味では市の保健事業というのも一定規定されてきてしまうようなものとなっております。その費用の状況というのが、予算説明資料記載の状況ということでございます。
もう1点、マイナ保険証についてでございます。こちらについては、国で方向性が、一定今出てきているところなのですが、詳細な状況というのが、市町村にまだ下りてきていないようなところもございます。こちらにつきましては、特に被保険者の方にマイナスの影響がないような形で制度としてあるべきだということは、機会を捉えて、要望としては上げてまいりたいと思っております。

橋本しげき
11582【橋本委員】 そうですね。マイナンバーの保険証の件は、やはり私は本当に重大だと思うのです。非常にもうそれこそ、あの手この手でマイナンバーを使わせようという。だから私はやはり市としても、ぜひ国に大いに声を上げていっていただきたいと思います。
以上です。

ひがしまり子
11583【ひがし委員長】 ほかに。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)

ひがしまり子
11584【ひがし委員長】 以上で国民健康保険事業会計予算の質疑を終わります。
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ひがしまり子
11585【ひがし委員長】 次に、議案第24号 令和5年度武蔵野市後期高齢者医療会計予算の審査に入ります。
直ちに質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)

ひがしまり子
11586【ひがし委員長】 以上で後期高齢者医療会計予算の質疑を終わります。
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ひがしまり子
11587【ひがし委員長】 次に、議案第25号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計予算の審査に入ります。
直ちに質疑に入ります。
11588【内山委員】 今日の今日どうという話にはならないと思っているのですけど、次期、第9期の計画に向けて、どういう現状の把握と分析を進めているかということを伺いたいと思っています。今回見送られた介護保険の制度改定の中で、ケアプランの有料化ですとか、要介護1・2の訪問・通所介護の地域支援総合事業への移行は見送られましたが、これについて市としてどういう方針を持って、どういうふうに対応していくかということを伺いたいと思っています。
11589【小久保高齢者支援課長】 まず、1点目の次期、9期の介護保険事業計画でございますが、こちらにつきましては、現在様々な各種実態調査を行っているところでございます。そこの中で、様々な課題、例えばコロナの関係ですとか人材の関係、そのような課題というものが明らかになってきているところでございますので、そういった課題をしっかり評価して、策定委員会、専門部会も来年度設置されますので、次期の計画をそちらの中でしっかりと議論していただく、そこを見守っていきたいと考えておるところでございます。
また制度改正につきましては、次期策定までの間に結論を得るといったところが厚生労働省のほうで示されているところでございます。時期的に申し上げますと、夏頃までにというようなことを国のほうでも一定目安として示しているところでございますので、本市としましても、そちらの議論について注視をしてまいりたいと考えております。
以上です。
11590【長坂相談支援担当課長】 補足いたしますと、ケアプランの有料化等につきましては、基本的には国の議論の推移も見ながらと思っておりますが、そもそもケアプランを無料にした意義というところはどんなものなのかというのは、やはりもう一度議論しなければならないのかなというふうには思っております。
また、要介護1・2の高齢者、軽度者の取扱いにつきましては、民生費のときにもお話をいたしましたが、基本的には要介護1になるということは、何らかのケアが必要な方が要介護認定されているというところなので、やはりある程度有資格者の方がケアすべきということを第8期にも書いておりますので、そのような考えでおります。
以上です。
11591【内山委員】 武蔵野は積極的に国にも提言をしてきていると思いますので、節目節目の制度改定のときには、他市をリードして、きちんと地域の実態に即した提言等を働きかけていくように、今後もお願いします。
特に今おっしゃっていたケアプランの有料化なんて、もうとんでもない話だと現場は思っていると思いますけれども、やはり家族や当事者を支えるケアマネジメントというのは、これはソーシャルワークですから、インテークが有料になるといったら、もうそれさえもしなくなってしまうということで、はっきり言って、どんどん介護の重度化が進むような方向に制度改定をすることは、絶対認められないと思っていますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうにお願いします。
あと、要介護1・2については、もう担当の方もよくお分かりになっていると思いますけど、軽度の認知症の方も含めて、非常に予防を含めて重度化を防がなければいけない対象になっていますので、そこも力を入れていっていただきたいところです。
それで、総括のときからずっと言っている、人との関係性、つながりが途切れがちになっていく中で、やはり取り残されていく方が多いと思っているのです。この3年間で利用が下がっている。それは通所介護ですとかそういった施設利用にしても、これは総合事業のところでもそうだということを言いましたけど、介護保険の利用においても、通所系というのは下がっているというふうに思いますが、現状を教えてください。
11592【小久保高齢者支援課長】 給付費のベースで見てみますと、前年度、令和3年度から比べると、令和4年度、今年度につきましては、やや上向きになっている状況でございます。ただし計画値からのベースで見てみますと、そこのところは下回っているというようなところでございますので、そういったところで計画値から下がっている。その中では、計画策定時から一番大きなところが、コロナの影響がどれくらい長引くのか、そこがなかなか読み切れないといったところが要因かと思っております。
サービス種別別に見てみますと、御指摘のとおり、在宅サービスは伸びているのですけれども、通所系、こちらのところがまだ回復し切っていないというような状況で認識してございます。
以上です。
11593【内山委員】 分かりました。武蔵野市の特徴として、東京都や国に比して、通所系サービスの利用、通所介護が非常に高いのが特徴だというふうに思っています。それがやはり今後どういう影響が出てくるかというのは、本当に注目して──注目と言ったら変ですね、心配していますので、ぜひ今までと同様のアプローチではなくて、さらに積極的なアプローチをしていっていただきたい。介護保険の事業会計とか予算とかというところに反映される話ではないとは思うのですけれども、しっかりそこは見守っていただきたいというふうにお願いしておきます。

橋本しげき
11594【橋本委員】 1つは新型コロナウイルス感染症の影響です。これはやはり介護現場で非常に大きく出てきていると思います。この間の状況がどうなっているかというのを確認したいと思います。
それから2つ目に、物価高騰とか人手不足とか、非常にこれも現場に大きな影響が及んでいる問題だと思うのです。それについても、今どういう現状把握をされているかお聞きしたいのが2点目。
それから3つ目に、介護職員の処遇改善ということで、2022年度の介護職員の処遇改善。これは国のほうで介護福祉職員を対象に収入の3%程度、月額9,000円の措置を行ったと。23年度も継続するということのようですが、現場の介護職員の処遇改善というのが、どのようにそこにつながってきているというふうに認識しているのかをお聞きしたいと思います。
11595【小久保高齢者支援課長】 まず1点目のコロナの影響でございますが、先ほど御説明したとおり、給付費で見てみますと、やはり通所サービスのところが戻っていない。そこはやはり、これまで外出について、特に高齢者の方が自粛するようなところがあったという影響が出ているのかなと思っております。ただし令和4年度につきましては、若干ではございますが、少しずつ伸びてきているというようなところがございますので、こちらにつきましては、今後どのような推移になるのか、しっかり把握してまいりたいと思っております。
2点目の物価高騰でございますけれども、こちらにつきましては、昨年の議会の中で物価高騰支援の対策費ということで、補正予算でお認めいただきました。状況といたしましては、まだ年度は終わってございませんが、ほぼ全ての事業者様がこちらの申請をいただいてというようなところでございます。またお声といたしましても、こちらの支援があってかなりよかった、助かったというようなお声もいただいておりまして、例えば施設長会からは、市長に対してお礼の手紙も頂いたところでございます。
3点目でございますが、処遇改善につきましては、これはちょっと国の調査になりますけれども、令和2年と令和3年を比較いたしますと、処遇改善加算1から4を取得した施設、事業所の介護職員の平均給与ですけれども、31万6,000円。令和2年9月から令和3年9月にかけて、7,000円ほどの上昇となっているようなところでございます。本市におきましても、ベースアップ等加算、こちらの加算がございまして、ほぼ8割から9割の事業者が取得しているというような状況を把握してございます。
以上です。

橋本しげき
11596【橋本委員】 この物価高騰の市の補正予算というのは非常によかったなというふうに思っております。ただ、来年度以降どうするのかということもあるし、あとはコロナ、物価高騰などを含めて、やはり経営難に陥って、なかなか行き詰まっていてという状況が広がっているのかどうか。ちょっとどういうふうに把握されているのかをお聞きしたいと思います。
11597【小久保高齢者支援課長】 事業者にとりましては、やはりコロナの影響、物価高騰の影響は非常に大きなところであると認識はしてございます。ただ市内の事業者の状況でございますけれども、令和3年から4年にかけて、こちらは例えば通所介護につきましては、特に廃止した事業所というのはございませんで、逆に新規指定が2事業所あったというようなところでございます。
以上でございます。

橋本しげき
11598【橋本委員】 分かりました。もう1点、別の質問ですけど、予算参考資料の49ページの一番上のところに家族介護用品支給事業とあって、内容は拡充なのですけど、物価高騰対策で、紙おむつなど、今度支給限度額を月額8,000円から9,000円に引き上げると。物価高騰に見合った取組は非常にいいと思うのです。私が何人かの方から言われたのは、この紙おむつが消耗品で非常にお金がかかるのだ、これは何とかならないかというのがあって、この支給については、もう少し基準を拡充するとか、額をよくするとか、ちょっと考えていただけませんか。
11599【長坂相談支援担当課長】 家族介護用品支給の御質問ですが、今回メーカーさんのほうがこの物価高の影響を受けて、12%程度、品物の値段を上げるということだったので、それに対応して上限額を上げさせていただきました。200人ぐらいいる利用者のうち、100人ぐらいがその影響を受けるというところだったので、それがカバーできるようになると思います。
ただ基本的には、こちらは介護保険の会計を使った事業になっておりますので、条件のほうは、ここに今掲げているような、市内にお住まいで、失禁状態にあり、常時おむつをする必要がある方で、市民税非課税世帯の方ということで、予算も年々上がっておりますので、当面こちらはこのまま推移を見守りたいというふうに考えております。
以上です。

ひがしまり子
11600【ひがし委員長】 以上で介護保険事業会計予算の質疑を終わります。
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ひがしまり子
11601【ひがし委員長】 次に、議案第26号 令和5年度武蔵野市水道事業会計予算の審査に入ります。
直ちに質疑に入ります。
11602【桜井委員】 それでは水道事業会計に関連しまして、有機フッ素化合物への対応に関して質問させていただきたいと思います。昨年9月の一般質問の中で私はこのことを取り上げて、市内における29か所の各取水水源の井戸ごとの水質状況の調査を再度行ってほしいというふうに要望したところ、その際には、各井戸ごとの測定は考えていないというつれないお返事がありまして、ちょっとしょんぼりしてしまったのですが、しかし、今回の議会における別な議員の方の一般質問に答えて、昨今の状況を受け、本年1月、2月に水質検査をしましたという御答弁がありました。
私は、すぐにやる考えはないとおっしゃっていたけれども、状況が重大な状態にあると思えば、すぐこうして対応してくださるというのは、武蔵野市の大変頼りになるところで、これは本当に素直に感謝したいというふうに思っております。
ただ今回の検査は昨今の状況を受けということで、今後これを例えば定期的に行っていくという話ではなくて、緊急的に行ったというような御答弁でしたけれども、これはどういう位置づけで行ったということなのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
11603【川越工務課長】 PFOS、PFOAの質問をいただきました。おっしゃるとおり、9月の段階ではそういう状況だったのですけれども、やはり報道等もありまして、この1月、2月に、今休止中以外の水源井戸のPFOS、PFOAの調査をいたしました。前やったのが令和2年度なので、3年たっているということで、そのときとの比較等もしているところでございますが、やはり3年前ですとどうしても古いものですから、今の御質問で緊急的というお話もあるのですけれども、今回の結果を見て、やはりこれは定期的な検査が必要だと、今考えているところでございます。
また結果のほうは、いわゆる一般的に言われている暫定目標値50ナノグラム/リットルを超えたところはございませんでした。詳細な御報告は、近々に皆様のほうにさせていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
以上です。
11604【桜井委員】 ありがとうございます。定期的な検査も視野にあるということで、これは定期的に検査していただくことでその推移を確認できるという面もありますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。この調査結果をどう使っていくかということなのですが、これに関しては、今御答弁の中でもありましたけれども、国の現在の基準値であるPFOS、PFOAを合わせて50ナノグラム/リットルは下回っているということを一貫しておっしゃっているわけですけれども、しかし昨今問題になっているのは、この50ナノグラム/リットルという基準が本当に大丈夫なのかという話もある。
そうした中で、国の基準は基準として、市民に安全な水を提供する責任のある水道事業者として、各井戸の状況を調べた上で、やはり50ナノグラム以下であっても、その中で高い値が出ている井戸に関してはできるだけ使用を抑えていく。もちろん、そのことによって全体の水道の供給量が賄えなくなってしまっては困るわけですけれども、賄える範囲内であれば、そうした取捨選択はやはり行っていただくべきではないかと思うのですが、こうしたこの調査結果を踏まえての対応はどの辺りまでお考えでしょうか。
11605【川越工務課長】 今おっしゃっていただいたとおりだと思います。まず、一般的にPFOS、PFOAの水質基準というのは、水道水の基準ではないということはあると思います。個々の水源井戸の結果ということではございませんが、やはり数値の高いところにつきましては、揚水量を減らしていくとか停止するようなことで、地下水と都水のバランスも考慮しながら、運用の中で当然対応していくべきだというふうに考えております。国の基準が50というお話で、では50以下ならいいだろうとは、当然私どもはそう思っておりません。少しでも少なくするということを念頭に、様々な検討を行っていきたいと思っています。
以上です。
11606【桜井委員】 この間多摩地域でも市民の調査によって、血中の有機フッ素化合物の残留状況調査が行われました。私もこの調査に参加したのですが、武蔵野から参加した方は、多摩の自治体の中でも、例えば国分寺なんかに比べればそこまで高い値は出ていないのですが、しかしやはり体内に有機フッ素化合物がたまっている状態にあるということが、はっきり数値で示されました。そういう意味では、いたずらに市民の不安をあおるつもりはないのですけれども、やはりこれはまだ有毒性というか、有害性がはっきり証明されたわけではありませんが、このことは市民の健康に大きな関わりがある可能性があるということで、ぜひ慎重な対応といいますか、きちんとした対応をお願いしていきたいと思います。
以上です。
11607【内山委員】 水道事業で配水管網整備推進ですとか、浄水場や水源施設の維持管理、更新事業というのを計画的にやっていらっしゃると思うのですけれども、この全体計画というのが私どもには分からなくて、いつも思っているのですが、優先順位とかそういうものはどういうふうに判断しているのかということを伺いたいと思います。来年度は結構施工箇所が多いように、これは全く感覚的ですが思っているので、来年度のことも含め、長期的にどう考えているか伺いたいです。
11608【川越工務課長】 施設のお話でございます。まず施設は大きく分けますと、浄水場及び井戸と、あとは管路と、2つに分かれると思います。
まず浄水場のほうでございますが、こちらはやはり給水に直結するものでございますので、例えばポンプであったり電気設備、計装設備、機械設備については日々点検しておりまして、施設保全計画という計画もあります。その中で、随時毎年予算の中で更新していくということでございます。井戸につきましても、やはりポンプの耐用年数等、更新計画の時期もありますので、それに対応した形でやっていっているところでございます。
管路につきましては、私どもが今力を入れているのはビニール管です。本管がビニールの、口径が小さい50ミリ以下の配水補助管と私どもで言っているのですけれども、これの更新を重点的にやっております。この配水補助管というのはどちらかというと生活道路です。皆さんがお住まいの生活道路に主に入っているところで、まだ26キロほど残っておりますが、それを順次、当然のごとく古いところからやっていくということでございます。
また幹線道路につきましては、鋳鉄管が多く入っているのですけれども、そこは全体の約8割が都道に入っているものですから、例えば今やっている女子大通りですとか、3・4・24(天文台通り)のような道路の工事の先行工事としてやっていくというところが、主な今の計画でございます。
以上です。
11609【内山委員】 分かりました。着実にやっていっていただいているということで、本当に大変な工事もありますので、一足飛びにはできないというふうに思っています。
それで、今日は偶然にも世界水の日なのです。それで、こうやって8割地下水の、蛇口をひねれば、安全な水を飲めている。本当にそのありがたみをまた改めて、私たちは大切にしなければいけないなと思っています。もちろんだからそういう意味で、さっきの委員のおっしゃるように、地下水の汚染問題というのは本当にみんなの関心事なので、東京都とも連携しながら、水質については、東京都全体の問題として取り組んでいっていただきたいというふうにお願いします。
それでこれはまた、今日聞いてもどうという話でもないのですが、新型コロナウイルスの影響で、厚生労働省の所管であった上水道の事業が、国交省に一本化されるということがもう決定ですよね。それで水質についてのみは環境省だという話なのですけれども、この辺の機構改革、もうこれは世紀に一度ぐらいの機構改革だと思いますが、本市も含めて、自治体の水道事業等に与える課題が何か現在あるか、今後考えられる課題はあるかということを伺っておきたいと思います。
11610【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】 今、委員から御説明のありました水道行政の移管に関しての本市の影響ということなのですけれども、確かに水質関係は環境関係ということで、またちょっと指導とかの面で、密な指導をしていただけるのかなと思っています。
ただ一方、私がちょっと注目しているのが、今度災害対応の強化とか、ほかの社会資本と一体となった効率的な計画を促進するために、これまで下水と水道の問題というのもありましたけれども、水道が新たに、災害復旧事業ですとか社会資本整備計画の重点法の対象施設になるということを注視しているところでございまして、こういうことによって、ある意味社会整備としての補助金の対応になるとか、そういうことによって管網の整備とかに寄与するのではないかなということがあるので、これはたしか令和6年の4月1日からということなので、その辺はちょっと注視しながら、いろいろな面を検討していきたいなと思っています。
以上です。
11611【内山委員】 おっしゃるとおり、私も公衆衛生だとか健康の事業だとかという厚労省の担当は交代するけれども、社会資本整備、都市基盤の再整備というインフラの更新という意味では、何かいいことがあるのではないかと勝手に思っていますけれども。それによって、私の全くさらに勝手な希望では、東京都に身売りしなくても、東京都の外郭団体に一元化という名の下に移管しなくても、武蔵野市のこの何十年も皆さんが一生懸命培ってきた大切な自治の取組を、今後も将来世代に渡していけるのではないかなという期待もしています。水循環基本法でも、水は公共性の高い国民共有の財産だというふうに位置づけられていますので、注目していきます。

落合勝利
11612【落合委員】 2つ伺います。
1つは、先ほど管網整備の話も出ていましたけど、本体のほうの浄水場の老朽度に対して、現状どんなふうになっているか。と言うのも、一元化もまだまだ先の話なのだろうなと。二、三年で解決するような話でもないだろうし、5年、10年ぐらいやはり見ておかないといけないのかなと思うと、今の管網のほうもそうなのだけれども、本体がどうなのだというのはちょっと心配なので、それをまず伺いたいのが1つと、もう一つは、電気代の高騰の話は何度か触れましたけど、水道事業会計の中では非常に大きなファクターになっているのだろうなと思っています。
まだしばらくはこの状況は続くのだろうなというふうに思うのですけれども、それに対する今後の財務体質に対しての考え方と、あと、これはもう本当に長期化してしまうと、それこそ水道事業会計の存続を考えると、値上げだとかと、そういう話もまた出かねないのかなと思っているので、それに対する基本的な考え方をちょっと確認しておきたいと思います。
11613【川越工務課長】 浄水場の御質問をいただきました。今、委員がおっしゃるように、先ほどのお話で、給水に直結する中のポンプですとかは定期的に取り替えてはいるのですが、確かに側の問題ですね。こちらは、コンクリート構造物は確かにもう大分古くなってきているというところがございます。一元化ということもありますけれども、やはりそれまでは当然武蔵野市できちんとやっていかなければいけないものでございます。
まず来年度、コンクリート構造物の外観の検査を、予算で認めていただければやりたいと思っておりまして、全部更新するというのはなかなか大変なことでございますが、やはり補修というところをメインにやっていきたいと思っております。コンクリート構造物も耐用年数は60年なのですけれども、やはり維持管理をしっかりしておけば、東京都さんのほうも90年もつというような指針も今出ておりますので、当然90年は使えないにしても、なるべく一元化のあれを見ながら、しっかりと維持管理をしていきたいと思っております。
以上です。
11614【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】 私のほうからは、料金改定とか今後の経営の話がちょっと出ましたので、状況を御説明したいと思います。確かにおっしゃるとおり、コロナの影響から水道の収益が減少してきて、さらに昨年度は電気料金の高騰ということで、収益が減って費用が発生するということで、なかなか経営状況は厳しい状況ではございます。
ただ給水収益のほうに関しては、若干回復傾向が見受けられておりますので、あとは新型コロナの5類への移行がどういうふうに左右するかというところもあるのですけれども、そういうところを踏まえますと、あとはもう少し給水収益の増加というのを注視して、よく見ながら、今後の経営というのを考えていかなくてはいけないなと思っております。ただ、予算措置上は給水収益が若干増になるというふうに判断しておりますので、そういうような動向に注視していきたいと思います。
以上です。
11615【関口水道部長】 値上げをどう考えているのかという御質問がありましたので。確かに収益が下がっていますので、値上げという話は出てくるのですが、まずはうちのほうの経営の努力でどうにかやっていきたいなと思っております。ただ、何も考えないのかというのも、ちょっと今後どうなるか分かりませんので、少し考えつつも、まだそういう時期ではないのかなと思っておりますので、まずは経営努力で頑張っていきたいなというふうに思っております。
以上です。

落合勝利
11616【落合委員】 分かりました。経営のほうは、本当に大変な状況の中でやっているなと感謝しています。まさか燃料費の高騰がここまで影響が出てくるか、ウクライナの侵攻とかで影響されてくるかなというのは、ちょっと想定もしていなかった部分もあったのですけれども、それ以前から、電気代の値上げで大分大変だという状況は承知していましたので、引き続き経営努力をお願いしたいなと思います。
あと、建物の老朽化のほうの対策については承知しました。コンクリートもすぐ壊れるというものでもないのだろうとは思うけれども、本当に全面改修できれば理想なのでしょうが、補修を続けながら、長もちできるように、それと同時に一元化のほうが進められるようにという部分で、両輪になっていると思いますけれども、ぜひ努力をお願いしたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
以上です。

西園寺みきこ
11617【西園寺委員】 今の収益のことについては、やはりこれからあまりよい要素がないのかなというふうに思っていて、これは全国的にもそうですけれども、今の経営努力という話、そこに尽きるのかなとは思いますけれども、注目はしているところです。
今回の予算の中には、配水管の整備ということで3億2,000万円。耐震化率はなかなか50%には近づかないけど、ちょっとずつ進んでいるということは毎年確認しております。耐震化率の直近の数字をお示しいただければと思います。
それから、一緒に併せて、漏水の対策についても何かかなり頑張っていらっしゃるということを伺っております。有収率についても数字をお示しいただければと思います。お願いします。
11618【川越工務課長】 耐震化率の御質問をいただきました。令和3年度末の耐震化率は48.2%、これは水道事業年報にも記載させていただいているところでございます。令和4年度はもう終わりますけれども、令和4年度見込みで48.7%、0.5ポイントアップする見込みでございます。来年度につきましても、令和5年度の工事を全てできるようなことがあれば、0.5から0.6のアップということを今見込んでいるところです。
漏水対策につきましては、私どもはちょっとあれなのですけど、例えば令和3年度の漏水率が0.2%というところで、これは非常に少ない漏水率だと。全国の平均が大体5%ぐらいなので、かなり低いと思っております。これはやはり施工のこともありますし、地盤がもともといいというのもございます。あとはやはり、一番漏れるのは給水管といって、引き込んでいる管なのですけれども、それを早いうちからステンレスの管、蛇腹がついている波状ステンレスに替えております。
そういうこともありますし、やはりしっかりした漏水調査、これは毎年予算を頂いてやっているのですけれども、漏水ってどうしても、地上に出てくるのは分かるのですけれども、そのまま下水管に入って流れてしまうとずっと分からないので、それを古い管を中心に漏水調査をしっかりしているというところで、漏水率が低いのかなと思っております。
11619【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】 今、委員から有収率というお話もあったので、それはもう99%以上確保しておるところでございます。
以上です。

西園寺みきこ
11620【西園寺委員】 ありがとうございます。本当にその漏水対策で、有収率という意味ではもうほぼ行き着いているということなのですか。全国的に言うとこの有収率を上げれば収益増になるけれども、武蔵野はある意味もう行き着いているのかなというふうに思います。
それでは次の質問で、先日も一般質問でお伺いした、水の自治と有機フッ素化合物についてであります。ちょうど3年前の1月に多摩地域での高い数値が報道されて、そのときには、もうすぐに武蔵野市は井戸ごとの検査をやったということは、私は本当によかったなと思っているのです。迅速な判断は非常によかったと思っているわけです。これこそ武蔵野市がまだ一元化する手前で、独自事業をやっていて、予算も権限もきちんとあるということのあかしでありまして、こうやってすぐに足元の水の地下水の状況が分かったというのは、本当によかったなと思っております。
今回なのですけれども、また昨年の11月、12月からいろいろな動きがありまして、2回目の井戸ごと検査をやっていただけた。それでそれを近々にお示しいただけるということで、それはお待ちしたいと思っております。
実は昨日、この件に関して勉強会をやりまして、多摩地域の現状、また沖縄県の現状など、最新の情報を学んだところなのですけれども、先日の一般質問では、今、日本の国は50ナノグラムが暫定だと。アメリカのほうでは0.幾つ、3桁か4桁ぐらい、すごく厳しいのが示されていて、わっと驚いているというようなことを一般質問で申し上げたのですけれども、つい先週にアメリカのEPAというところが4ナノグラムという数値を示して、これからパブコメを取るのだと、こういう報道を得ました。
だから3桁、4桁違うのではなくて、1桁ということのようでございますけれども、いずれにしても、日本の今の暫定基準値の50ナノグラムという値がこれからどうなるのかということは、非常に注目して見ていかなくてはいけないし、声も上げていかなくてはいけないと思っております。これはちょっとお伝えしたいことというふうになります。
それからあとは、沖縄県の現状を聞きましたらば、基地周辺の北谷浄水場というところが非常に給水人口が多いところなのですが、そこは現在どんどん対策が進んで、沖縄本島の北のほうのきれいな水を引っ張ってくるようにしているので、今1ナノグラムだそうです。
同時に市民の方は、浄水器をつけて直接飲まないという対策も進んでいるのが現状だそうですが、武蔵野の直近は16ナノグラムでございますから、本当にいろいろこの有機フッ素化合物の汚染の問題が注目されているその沖縄県で、今1ナノグラムになっているということから考えると、この多摩地域の武蔵野市の16ナノグラムという数値が決して小さくはないのだということが分かるというか、こういう現状でございまして、この点は先日の一般質問で私も取り上げたものを、少し修正しながらお伝えしておかなくてはいけないなというふうに思っております。
それで質問なのですけれども、先ほどもほかの委員からもありましたが、これは本当に、50ナノグラムには至らないけれども高い数字。だって3年前にも28とか29ナノグラムあったのですから。そういうところについては、揚水、くみ上げ量を下げるかもしれないというようなことを先ほどおっしゃいました。そうするとその分都水を買う、それで補うということになります。それはやはり会計上も厳しいことにはなるわけなのですけれども、今そういう対策しかないと言ったらいいか、そういうことなのですかということをお聞きしたいと思います。
11621【関口水道部長】 今、委員からお話のありましたとおりです。揚水量を下げれば、どうしてもうちの水道事業のスキーム上、都水が多く入ってくるという、そのとおりのところでございます。
以上です。

西園寺みきこ
11622【西園寺委員】 この点については、そうだと、今はそう言うしかないかなというふうに思っています。
それで、昨日の学習会に参加された方々は、ああ、武蔵野市はすぐこうやってホームページにもアップされるし、検査も市の判断でできるのですね、すばらしいですねというふうに言われたわけなのですけれども、これから何年か先に一元化になると。私が議員になった頃には、いや、むしろ検査は早く的確にできるのですという御説明もいただいていたのですけれども、今回のようなケースの場合、一元化になったときには、だって職員も予算も権限もなくなってしまうでしょう。そこはどうなるのでしょうか。
東京都に迅速にやってもらえるのかなというところです。その結果が市ですぐに得られて、市民の皆さんにお伝えできるのかというところです。いや、だって本来は事業者なのだから東京都がやるべきなのですけれども、そこが多分遠くなってしまうのではないかと思っているのですが、そこはどうなのでしょうか。
11623【田原水道部参事(都営水道一元化推進担当)兼水道部総務課長事務取扱】 今、一元化になったとしての水源の取扱いというか、そういうような検査をやっていただけるのかどうかという話なのかもしれないですけれども、一元化になったとして、その水源を果たして東京都が活用するかどうかというのもまだ分からない状況で、東京都は河川水を使っておりますので、果たしてそこを。ただ、使うかどうかまず分からないので、断定的なことは今の段階では申し上げられないということです。ただ、それが東京都の施設という形になれば、当然都水道という形になりますので、それはそれで適正な対応をするのかなというふうに思っています。
以上です。

西園寺みきこ
11624【西園寺委員】 そうだと思うのです。水道事業者であれば、何かあったときにすぐに迅速に調べるという、その武蔵野市が3年前に取ったような迅速な対応が取れるのが本来あるべき姿だろうと、私も思っているのですけど、これについては昨日の参加者の方から御質問をいただきましたし、一元化した後どうなるのですかという御質問を受けるわけでございましたので聞きました。この有機フッ素化合物の検査結果については、またお示しいただけるデータを待っていたいと思っています。
以上です。

ひがしまり子
11625【ひがし委員長】 以上で水道事業会計予算の質疑を終わります。
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ひがしまり子
11626【ひがし委員長】 次に、議案第27号 令和5年度武蔵野市下水道事業会計予算の審査に入ります。
直ちに質疑に入ります。

落合勝利
11627【落合委員】 下水道のほうですけれども、水道と同じような質問をします。
燃料費の高騰に関わって、下水道のほうはそんなにしょっちゅうポンプを回しているとかいったことではないと思うので、それほど大きくはないようにも受け取ってはいるのですけれども、燃料費の高騰でやはりそれなりの影響を受けるのだろうということで、どのぐらいの影響になるのか、ちょっとその辺が分かればということと、もう一つは、うちは自区内処理ができませんから、区部流入のほうで負担金を出していますので、その分の負担金。要するに下水処理をしているところのほうは、いわゆる燃料費の高騰だとか、そういった部分の影響って結構受けるのではないかというふうに思っているのですけど、それらの影響で負担金が増加するとかいったことはあるのかどうか、その辺はどうなっているのか教えていただきたいと思うのです。
11628【射場下水道課長】 まず、1点目の燃料費の高騰についてでございますが、令和3年度以前までにつきましては、おおむね下水道の中の電気料としましては、250万円程度になっております。今回の予算措置といたしましては400万円程度ということで、1.数倍ということになってございます。
2点目の区部流入、汚水処理の維持管理負担金でございますけれども、こちらにつきましては、まず区部は負担金の金額がもう単価で決まっております。1立米幾らというふうに決まっておりますので、こちらにつきましては、令和7年度までは特に負担金の金額の見直しはないと東京都からは聞いております。ただ、東京都のほうで運営していただいています汚水処理のほうでも、余剰金がかなり少なくなってきているというところがございますので、令和8年度以降にかけましては、料金改定がされて、負担金が増えていく可能性が高いというふうに見ているところでございます。

落合勝利
11629【落合委員】 分かりました。最初の動力費のほうは、金額的にはそれなりなのだろうけれど、上昇率が率で言うと1.何倍と、ちょっとその辺はしようがないのかなと思っていますが、了解いたしました。
あとはその負担金も、令和7年度までは今までのとおりという御答弁で受け止めましたので、その先どうなっていくかというのは今後の動向もよく注意していただければなと思いますので、また下水道料金の見直しだとかそういった部分がいろいろ絡んでくる話にもなってくるかと思うので、その辺は注意していただければと思います。
以上です。

ひがしまり子
11630【ひがし委員長】 ほかにありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)

ひがしまり子
11631【ひがし委員長】 以上で下水道事業会計予算の質疑を終わります。
説明員交代のため、暫時休憩します。
○午後 5時11分 休 憩
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○午後 5時30分 再 開

ひがしまり子
11632【ひがし委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、締めくくり総括質疑に入ります。なお、締めくくり総括質疑については、1、質疑は理事者に対して行う、2、質疑は委員会での議論を大綱的な観点から最終確認する内容にとどめ、新たな論点での質疑は行わない、との取決めが議会運営委員会で決定されておりますので、御承知おきください。
これより質疑に入ります。
11633【桜井委員】 では、締めくくりの総括質疑としまして、この5日間の議論の中で、個人的に重要なポイントかなと思った点について、改めて理事者としての御意見を伺いたいと思います。
まず、農業費、商工費に関する議論の中で出ました、いわゆるカンフル剤か、あるいは漢方薬かというような話、要は、この間、コロナ禍への対応ということで、まちの様々な困難な状況に対応するためにカンフル剤的な経済政策、支援政策を行ってきたと。しかし、コロナが一定解消の見込みが立って、今度は物価高騰ということが大きな課題になってきたときに、より根本的な経済構造、社会構造の変化を促していく取組が必要ではないかという認識が示されたものというふうに理解しております。私もこの点に関しては全く同じ考えを持っているのですが、では、具体的にどういった取組が考えられるのかという点も含めまして、理事者としての御意見をお聞かせください。
11634【伊藤副市長】 農業、商工の関係でという御質問です。この間の、コロナ禍で進んだというか、効果があったことの一つとして、商工業者の方、主に商業者の方へのヒアリング等を細かく行ったということが成果の一つであるかなというふうに思います。まち場の様子というのを現場の職員が聞き取ったことにより、関係も密になりましたし、状況もよく分かってきたということがございます。ですので、今後も引き続き、コロナが落ち着いた後、どういう状況が今まち場で望まれているのか等は、よくヒアリングしながら必要に応じて施策を打っていきたいというふうには考えております。
11635【桜井委員】 ありがとうございます。そういう意味では、コロナ前の状況に戻ればいいということではなくて、新たなスタートを切っていくという理解で受け止めたいと思います。
それから2点目、ふるさと納税に関する議論の中で、武蔵野市で、地元でなかなかふるさと納税がなされないのは、何らかのメッセージが込められているのではないかというような意見が委員会の中で出されました。私はそれはちょっと深読みし過ぎだろうと思っているのですが、でも、確かに武蔵野市がもっとブランドイメージを高めることで、ふるさと納税においても武蔵野市で税金を納めようという方が増えるのではないかと思っております。
そういう意味では、今回、特に緑・環境分野で非常に積極的な取組があって、この分野で武蔵野市がリードをしていくということが武蔵野市の新たなブランドイメージの形成につながるのではないかと思いますが、そういったブランドイメージとしての緑・環境政策ということについてどのようにお考えでしょうか。
11636【恩田副市長】 緑施策をある種武蔵野市のブランディングにしたらどうだということでございますけども、今、調整計画のほうでも議論されていますが、緑については武蔵野市は盤石だというように委員もおっしゃっていまして、それを一つの武蔵野市の売りにするということは、大きな活力になるなというふうには思ってございますので、款の審査の中でもありましたけども、今後は、樹木をどういうふうに生かしてPRしていくかということになりますと、高木の維持ですとか、そういったところにも力を入れたいと思います。また、これに対して、ふるさと納税との絡みとなりますと、いろいろと難しいところはあると思いますけども、グリーンインフラとして今後も継続的にある程度一定の投資をしながら維持していき、また、市民の皆さんがそれに対しての、武蔵野市はやはり緑だという、市民憲章もありますから、そういった意味での武蔵野市の価値として、今後も継続的に緑施策を進めていきたいというふうに考えてございます。
11637【桜井委員】 ぜひよろしくお願いします。
そして最後に、伝える・伝わるということです。令和5年度も六長調や、あるいはパークエリアのまちづくりなど、多くの市民に理解をいただきながら進めていかなければいけない政策が数多くあります。子どもの権利条例のように、パブリックコメントが1,000件以上集まればもちろん大成功だと思うのですが、必ずしもいつもそうとはいかない中で、どうやってこの伝える・伝わるということを、何をもって成功とするかというようなことも含めて、どのようにこれからお考えになっていくところでしょうか。
11638【伊藤副市長】 広報戦略については非常に課題だなと思っております。今はいろいろなチャンネルを使って、この間、質問でもありました動画チャンネルなども活用しながら、どうすれば我々が伝えたい方に伝わるのか、あるいは一般に、多く広く市民に伝わるのかというのは、いろいろなことをチャレンジしながらやっているところですけれども、引き続きこの広報戦略については、庁内挙げて考えていく必要があるというふうに思っております。

宮代一利
11639【宮代委員】 1点だけ確認というか、議論をさせていただきたいと思っています。複数の款にまたがって気づいたことなのですけれども、委託業務の発注のやり方、それからその結果が、今まで入札という形で、一般競争入札という形が最も受け入れられやすい形で、その中で価格競争して適正な価格で落札されていくという形で、説明責任というのも果たされてきたと思うのですが、幾つかの事象において、1社しか応札しないであるとか、あるいは最初に見積りをつくる段階で、その参考見積りを取ろうとしても、その見積りにすらやはり1社しか手が挙がらないというような事象が幾つか出ていました。それは例えば、システムのところで、住民情報系システムの標準化への対応ということで、今回1億9,500何がしという予算が上げられているのですが、こちらについて、結局、現システムの改修を選択したために、見積りが出てきたのは1社しかなかったと。この1社しか出てこなかった見積りの適正性をどうやって示すのかというときに、今回、4年度からデジタル化推進アドバイザーの活用ということでやってきているという説明をいただいたのですけれども、ちょっと言葉。アドバイザーというので、推進化のアドバイザーだと思っていたのですが、どうやら価格の適正性についても、この方に相談をすると、そこも示していただけるような説明を受けたというふうな認識なのですが、それで本当に適正性というのは担保されているのかどうかということに疑問が残ったまま今に至っていると。
それからもう一つ、やはり同じ住民情報系システムなのですけども、そのシステム検討という、今回の中に予算が上がっている1,400何がしと。この同じ項目で昨年度も同じものが上がっている。ずっと質疑をしてきた中で、これらは継続的にやっていく仕事であってという説明を受けて、プロポーザルの形でやったと。初年度に、やはり1社のみのプロポーザルがあり、競争原理が働かないままそこの1社を採用するに至らざるを得なかったと。
もう一つ私がすごく気になったのは、この説明をしているときに、今年度が2年目だと思うのですけど、となっているときに、ただ、複数年度契約ではないと。プロポーザルにおける採択というのは、複数年度契約ではなくて今年度は今年度です、議会の承認を認められたらこの要綱のとおりにやりますというふうに説明を受けたのですが、これが本当に予算の立て方として、この今の説明だけで、1社のプロポーザルしかなくて、それでこういう状態になっています、これで認めてもらったらやりますと言われても、なかなか審査が難しいというのが私の今の現実の受け止め方です。
もう一つ、昨年から引き続きやっているごみの分析の問題です。これについては、423万5,000円と、5,000円という単位まで細かく見積りを積み上げているにもかかわらず、そして、令和4年度については、ごみの組成分析については方式を変えたはず。仕様書を書き換える、仕様書を変更して、よりよいデータを取るためにやり方を検討していこうということで、それについては対応していただいたというふうに理解をしている中で、なぜまた同じ金額のものが出てくるのか。5,000円という単位までぴたっと、別の仕様書で同じ金額になるということが本当にあり得るのだろうかということに疑問を感じておりますが、こういった委託業務に関する発注についての御見解を伺いたいと思います。
11640【伊藤副市長】 まず、委託業務の発注ですが、コンサルタントの委託という形でお答えしますと、予算を立てる段階では複数社から見積りをいただきまして、それで、その間ぐらいの形で予算を組むというのが一般的なやり方でございます。今回の住民情報系システムの標準化対応の件につきましては、同じようなやり方で情報提供というか見積り依頼を行いまして入札をしておりますけれども、デジタル化推進アドバイザーというのは、人というよりは、業者というか、コンサルタント事業者でございます。その見積りというか金額につきまして、仕様書の段階から関わっていただいて、CIO補佐官も入った上で、その金額の妥当性については判断をしておりますので、適正な金額で契約が行われたというふうに考えております。
もう一つの事業者支援のほうの件ですが、これは宮代委員おっしゃったとおり、プロポーザルにおいて、予算が認められたら3年間同じ業務でやるよという形の契約になっておりますので、去年と同じ額というふうになっておりますが、このやり方が正しいかどうかというのはいろいろ考えがあると思います。今回そういう御意見もいただきましたので、また契約の仕方については研究してみたいと思います。
11641【恩田副市長】 後段の御指摘のあったごみの組成分析でございますけども、昨年の予算から宮代委員のほうから御指摘を受けていて、組成分析の内容については改善をして、仕様の内容もここで一通り手を入れて、今業務をやっているという状況でございますので、今年度実績を踏まえて、来年度また発注という形になると思いますので、令和5年度ですけども、その段階で仕様書の内容については、当然今年度改善した内容での予算という形で今考えてございますので、それに基づいて見積りを提示してもらっていますので、その額で今回予算を計上させていただいているところでございます。

宮代一利
11642【宮代委員】 もう一つ確認しておきたいのですが、今、伊藤副市長からいただいた、アドバイザーはコンサルを入れています、なので適正価格だということですけれども、そのコンサルが出してくる、コンサルに対して発注した800万の業務に対する、その成果物は何だったかということを教えてください。
それから、今最後のところで恩田副市長からの御回答をいただいた、内容を変えますよという話ですけど、この金額が完全に昨年と一致していたことについて、枠ありきなのではないですかという考え方が生まれてくると思うのですけども、要するに金額が先にあってということになっているのではないかということに対しては、どういうお考えでしょうか。
11643【伊藤副市長】 デジタル化推進アドバイザーの成果物ということですけれども、デジタル化推進アドバイザーは、情報政策課だけではなくて、全庁のシステム関係の仕様書等のチェックをいただいております。最終的にはそれの報告みたいなものをもらっておりますけれども、ですので、この金額で全庁を見ていただくというふうな形で考えていますので、適正な価格で委託しているものと思っております。
11644【恩田副市長】 御指摘の件につきましては、額の枠が決まっていて、それで対応したのではないかというお話でございますが、逆で、見積りを出して、それに基づいて上がってきた見積書を参考にして今回予算にしているということでございます。

宮代一利
11645【宮代委員】 分かりました。その成果物はきちんと入手する必要があると思います。そうしないと支払いができないと思うのと、それから、額の一致については、きちんとした精査を今後していきながら進めていただきたいというふうに考えていますので、よろしくお願いします。

西園寺みきこ
11646【西園寺委員】 それでは私は、衛生費のところでやり取りのありましたリチウムイオン電池の発火の件数について、多いのではないか、どうなのかというやり取りがありましたので、その点について確認、データをお聞きしたいと思います。
年度ごとの件数と合計の数字を取り違えておられたのかなとも思ったのですけれども、そもそも、よその施設に比べて多いのか少ないのかというのは、比べないと言えないことなので、客観的な根拠に基づいて判断したり発言すべきことと考えます。それで、御担当に、全国的な数字がありますかというふうにお聞きしましたところ、環境省が出している、これは部分的なデータなのですけども、それがあることが分かりました。全国にはごみ処理施設は1,000以上あります。これは世界の半分以上と言われていますが、そのうちの250とか300ぐらい、3分の1くらいの施設が環境省の調査に対して答えておりまして、軽微なものから重いものまでいろいろあるのですけれども、それを見ますと、施設で割って100件弱ぐらいになるのですか。そうしますと、武蔵野市の数字が、令和4年度は157件、184件というふうになっておりますので、少ないとは言えないけれども、特段多いとも言えないということなのかなというふうに理解いたします。
そして、そもそもこの調査なのですけれども、全国的な発火件数の統一基準みたいなものはなくて、しかも報告の義務もないということで、まだごく一部の調査ということのようであります。また、ごみ処理施設というのは、御存じのように、それぞれ搬入、どこまで集めるのか、それから処理までのプロセスが全部同じではありませんので、簡単に比較できるのかなということも分かります。
理事者にお聞きしますが、今のこの数字に対する理解について、見解をお伺いします。
11647【恩田副市長】 御指摘のリチウム電池による出火・発火の問題でございますけども、これにつきましては、やはり全国的な問題として取り上げられております。環境省のほうでも、かなり重要視してその辺の調査をしているところがございます。恐らく、西園寺委員御指摘の内容と私が持っているものとは同じだと思うのですけども、環境省のほうから、リチウム蓄電池等処理困難物対策集というのがございまして、こちらに取り上げるに当たっては、武蔵野市にも、クリーンセンターのほうに国の環境省の方が見えて、それで内容をチェックしてございます。それで、この調査対策集の中に事例として掲載しているところがございます。それで、この対策集のほうでお調べになった内容としては、ごみの収集の仕方、焼却の仕方、破砕の仕方、そのフローによってかなりその数字が違ってくるのではないかというふうには思われますけども、301自治体にヒアリング調査したところ、全体として、令和3年度におきましては、5,517の、自力で消火した出火があったということでございますので、この自力というのは、多分人的な形での消火活動だと思います。これが5,517ということで、これを301自治体で割りますと、約22件という形になりますので、武蔵野市の場合は令和3年度につきましては27件でございますので、全国並みというような形なのかなというふうに思ってございます。
しかし、それによって安心するわけではございませんので、市としては基本的には、今までのやっていることとともに、この人的な問題につきましても、常時散水の散水量を増やしました。というのは、排水する処理能力を上げまして、釜場を掘ってポンプを設置して、出た水については、強制的に量を賄えるだけの排水処理をしましたので、そういう部分では、人が介在する部分での消火活動というのはかなり削減されるというふうに思ってございますので、そういう意味では、施設を注視しながら監視するとともに、一番大事なのは、款でも担当が説明していましたけども、やはり分別を徹底するということでございますので、そのためには、周知活動、啓発が大事でございますので、やはり今後は、よりしつこく、とにかく分別してくれ、それから拠点回収もやっているよというようなことを啓発していきたいというふうに思ってございます。

西園寺みきこ
11648【西園寺委員】 詳細な御答弁をいただきましてありがとうございました。こういう質問をすると、議会の中では、行政をかばう必要ないよなんというふうに捉える向きもあるのかもしれませんけれども、やはり議会の中でのやり取りというのは世間話ではありませんので、数字とか、客観的な根拠に基づいたやり取りが、それが市民福祉の向上につながる、そういう建設的な議論になるということを思っております。
その点について2つ簡単に申し上げます。御存じのように、武蔵野のクリーンセンターは、この市役所のすぐ隣という市民の目が届きやすい、こういう立地にあるからこそ、このような軽微なものから、重いものもあるけれども、こういう発火件数の報告が迅速に行われる、こうやって市民の目にすぐ御説明ができる状況になっている、そこに大きな価値がある、これは繰り返し申し上げたい。何回でも申し上げたい。市民との信頼とクオリティが守られているということだと思います。これは、まち外れにごみ処理施設が立地していて、市民の目、関心がないよその自治体とは全く違う状況でありまして、このことの価値ということは、再度ここでも申し上げておきたい。
もう1点は、先日も申し上げましたが、リチウムというのはそもそも価値が高い。だから、それをきちんと価値にするための上流の施策、ごみにならないような商品設計、下流のごみ処理施設に負担をかけないような拡大生産者責任に基づいた国全体の制度設計が必要だろうということです。発火件数が多いか少ないかだけではなくて、大きな目線でこの問題を捉えるべきだと思っております。

ひがしまり子
11649【ひがし委員長】 質問してください。

西園寺みきこ
11650【西園寺委員】 (続)はい。この意味で、この資料請求があって再度この問題が取り上げられたことはよかったと思っております。御見解があったらお願いします。

ひがしまり子
11651【ひがし委員長】 なしでよろしいですか。分かりました。
この際、委員として質疑をいたしたいので、暫時副委員長と交代をいたします。
(委員長、副委員長と交代)

蔵野恵美子
11652【蔵野副委員長】 それでは、暫時委員長の職務を行います。
質疑を行います。

ひがしまり子
11653【ひがし委員】 民生費の福祉総合相談窓口の質疑にあったところで確認をさせていただきたいと思います。
福祉総合相談窓口については、設置をされたことは非常に評価ができる窓口だと考えております。そういった中で、総合相談窓口、お困り事を全般的に受付できるような窓口について、ワンストップ総合窓口という言い方をしていますけれども、その設置について、市としての見解を伺いたいと思います。
11654【伊藤副市長】 総合相談窓口ということで御質問いただきましたけれども、いわゆるワンストップ窓口の検討につきましては、もう20年、30年、市政センターができたぐらいからそういう話はあって、検討しては消え、検討しては消えというのが現実的なところです。現状の話でいいますと、やはり各事業の制度も複雑化しておりますし、専門性が必要な部分もあります。相談者の相談内容も多様化しておりますので、ワンストップというか、総合相談窓口というのは厳しいだろうなというふうな見解を持っております。ただし、今、案内ということに関していえば、市役所1階の総合案内あるいは電話交換手のほうにも、市役所のよくある質問等は随時更新しながら送っておりますので、どこの部署に問合せすればいいか、どこに行けばいいかというのは案内していただくような形になっております。ただ、その相談する側の方も、的確に相談できない場合もあるので、うまくつながらないというケースもなきにしもあらずですけれども、そのような対応をしております。
どちらにしましても、どこに相談していいか分からないというような方は、市役所にも来ていただけていないのではないかなと思いますので、ぜひ来ていただければ、どこか適切な部署につなぐことはできるのかなというふうに思っております。
また、DX推進の関係でいいますと、書かない窓口であるとか、そもそも市役所に来なくても電子申請ができるようなことについては進めていかなければいけないなと思っておりますし、お悔やみ窓口のような他区市でやられているような例については、研究する余地があるなというふうに思っております。

蔵野恵美子
11655【蔵野副委員長】 それでは、委員長と交代いたします。
(副委員長、委員長と交代)

ひがしまり子
11656【ひがし委員長】 以上で、締めくくり総括質疑を終わります。
以上をもって、一般会計予算及び3特別会計予算、水道事業会計予算並びに下水道事業会計予算の質疑を終わります。
これより討論に入ります。
11657【桜井委員】 それでは、会派小さな声を活かす会を代表しまして、令和5年度の一般会計、3特別会計、上下水道事業会計の予算に賛成の立場で討論をさせていただきます。
令和5年度予算は、729億2,200万円ということで、前年度から3.3%の増となりました。しかし、物価高騰の影響は各所に及んでおり、市においても、光熱費高騰への対応だけでも5億円以上が必要になるということで、決して余裕のある潤沢な予算とはいかないのかなというふうに感じております。そういう意味では、引き続き経営努力とめり張りのある編成が求められるわけですけれども、この5日間の議論を通じて、本予算が必要な事業を着実に行っていくための堅実なものであるということは十分に確認できたと思っております。
また、金額は決して大きくはないものの、緑・環境分野で積極的な政策展開もあり、単に守りに徹するだけの予算ではない点も、前向きに受け止めたいと思っております。
さらに、質疑においては、3年にわたったコロナ禍の状況からの出口が見えてきた中で、持続可能な社会の再構築のために、社会構造や経済構造そのものに向き合っていくことの必要性についての議論もありました。大変大きな課題ですけれども、ぜひ六長調の策定の過程においても、この点についての議論を深めていただきたいということを願いまして、本予算案に賛成をさせていただきます。
最後に、令和5年度の予算の取りまとめに御尽力されました執行部の皆様、職員の皆様、また、連日にわたる長時間の議論を御一緒させていただきました委員の皆様に改めて感謝の気持ちを申し上げまして、私の討論を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

宮代一利
11658【宮代委員】 令和5年度全ての予算に対し、会派ワクワクはたらくを代表し、賛成の立場で討論をします。
コロナ禍が収束するのではないかというふうな流れができてきて、これから令和5年度は、ある意味新しい時代、その分、未知の時代に突入して、その前提条件が全部が見えない中で、こういった予算を編成しなければいけない難しさがあったのではないかなというふうに感じております。まず、予算を編成していただいた職員の皆様の御尽力に、心から感謝を申し上げます。
その中で、幾つか議論の中で指摘をさせていただいた部分について、最後に確認だけをさせていただきたいと思います。
まず1つは、公的サービス、公共サービスの物理的、距離的な偏在性について、款をまたがって指摘をさせていただきました。いわゆる交通弱者と呼ばれる方たちが、様々サービスを受けたくてもなかなかすぐ近くにアクセスができないという状況に対して、今後もそのことを課題として認識をして、工夫をする必要があるのではないかという指摘をさせていただきました。必ずしもハードを増やして、例えば3駅圏全部同じものを1つずつ造ってくださいというふうに申し上げるということではございません。御説明の中で、今あるものを活用して、様々なプログラム、政策を工夫して組み合わせることで対応している部分もありますという御説明も受けておりますが、今後も、そのことについてさらに取り組んでいただきたいというふうに考えております。
それから2つ目が、先ほどふるさと納税の話が出ておりましたが、やはり減収額を抑えるためには、市民がこの武蔵野市の土地に納税をしていただくということが、減収額を抑える唯一の方法だと思いますので、そのことを意識して、市の魅力を市民に向けてもアピールする必要があるのではないかというふうに考えております。くれぐれも返礼品競争の中に巻き込まれないようにしていく必要があるというふうに思います。
それから3つ目です。気候市民会議にかかわらず、市民会議であったり、あるいはムサカツ、様々なワークショップにおいて、これは明確にはお話はなかったのですが、クオカードを配ったり図書券を配ったりしている。これはなぜこういうことをするのですかというのは、こちらから、なるべく参加者を増やすためにやっているのではないのですかというようなことを申し上げましたけれども、そのためだけにやっているわけではないようではありましたが、少なくとも、確認をしていく中で、複数の部署にまたがっていて、そういった手法を採用しているところとしていない部署があると。庁内に統一した基準があるのかということについては、ないというふうなお答えでしたので、一度これは庁内で、こういった現金に近いようなものを配るという手法について、どういう基準でそういったものを採用していいのか、あるいは採用しないほうがいいのかということの議論をしていただいて、もう少し分かりやすい形で示していただきたいというふうに希望しますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから4つ目です。これも質疑の中で残念ながら最後まで分からなかったのですが、Teensムサカツを専門的知見を有する事業者に委託する事業というのがあって、この専門的知見というものの内容が何なのか、なぜ外部委託をしなければこのTeensムサカツというものを運営していくことが難しかったのかということについて、なかなか理解ができなかったところです。今後、その件についても明らかにしていっていただきたいと思います。
それから5つ目が、生活安全対策費用のところで、ブルーキャップの今後の在り方について1時間の延長ということでの御説明をいただきました。そして、この質疑の最後のところで副市長から、1時間の延長では必ずしも効果がどれぐらいになるかまだ分かっていないので、注視をしていきますというふうなお話をいただいておりますので、これは継続的に気をつけていかなければいけないことだと思っていますし、もう一つ、こちらからは、ぜひ南口だけではなくて、東部地区についてもブルーキャップの目が行き届くようなやり方をしていただきたいということをお願いしました。
それから6件目です。保健センターの増改築のところで、これから基本計画から基本設計に進んでいくということで、その段階において、市民参加が継続できるように工夫をお願いしたいというふうに思います。やはり今までも、だんだん計画が進んでいくと、やっとその内容が見えてきて、その時点で市民が様々な感想を持ったり考えを持ったりするという場面があって、今までやってきたからもう大丈夫だよねではなくて、逆に、追っかけて市民が来るということを意識していただいて、引き続き、なかなか詳細に入ってくると意見を取り入れるのは難しいかと思いますが、市民参加という形を取り続けていただきたいというふうに思っております。
7番目です。商工費の議論の中で、緊急経済対策はコロナ禍へのカンフル剤だよという御説明をいただいて、今後、漢方薬のようなというようなお言葉もありまして、この部分について、まさに冒頭申し上げたように、時代が変化して社会も変質したということに対して、さて、どんな漢方薬を服用していくのかということについて考えながら進めていただきたいなというふうに思っております。
それから、同じ商工費の中で8番目です。商店会地区サポート事業、この新規事業についての議論をさせていただきました。若手の方たちからの提案が出発点にあり、小さく生んで、実績を上げて、それを市内に成功例として展開をしていくというふうな流れが見えましたので、このことには大変期待しております。
それから9番目、最後になります。自転車対策です。自転車の整備のやり方として、何か出前であったり、学校に出ていったりという形での整備ということも継続しているというふうに伺いました。それから、これから始まる努力義務であるヘルメットの着用についてのお話もさせていただいて、もちろん、まずこれからその新しい努力義務に対しての呼びかけをしたりしていくわけですが、さらに工夫をして市民の皆さんに届け、そして最終的には、ヘルメットをかぶるのが格好いいのだ、それで安全なのだというムーブメントをつくっていくという形で、何とか市内にそういったものが広まっていくということに期待をしております。
以上、様々議論の中で特記しておきたいことについて申し上げました。以上をもって全予算に対して賛成の立場での討論といたします。
11659【内山委員】 令和5年度、2023年度の武蔵野市の全ての予算案に賛成をいたします。
令和5年度予算は、第六期長期計画でいえば4年目に当たりますが、着実にその計画に沿った予算編成をしていただいているということは評価しています。だがしかし、六長は、残念なことに、初年度から新型コロナウイルス・パンデミックの対策に追われ、困難な3年間を経てまいりました。そうした中での4年目ということで言えば、計画にとどまらない新たな施策をもう少し打っていただきたかったということ、これは総括のところからずっと申し上げてきました。
ただ、新規事業だとか、予算額を増額するとか、そういうことではなくても、しっかりとコロナによってダメージを受けた心や体、暮らし、そうしたものを回復させる、リカバリーさせるために、令和5年度は皆さんに力を尽くしていただきたいと思っています。皆さんだけではなくて、財政援助出資団体も含めて、武蔵野市の武蔵野市たる自治の力を発揮して、公共のセーフティネットの再構築を令和5年度はしっかり図っていただきたいというふうに思います。
例えばそれは、民生費や介護保険事業で質疑しました、高齢者の方々のデイサービス、通所介護等の事業の利用が落ちていることですとか、様々これからの暮らしを考えると不安なことが山積していますので、ぜひそこは目を見開いて、耳を澄ませて、いろいろな情報をきちんと共有して、横断的に施策を充実していっていただきたいというふうに心からお願いします。
もうちょっと申し上げますと、総務委員会に付託されていて、予算に関わることで継続審査になっている陳情が2件ありますので、この件についても意識しながら質疑をさせていただきました。1つは住民投票制度確立に向けた論点整理のことと、武蔵野公会堂改修等基本設計の件です。この2件については、大変武蔵野市にとっても重要な事項でもありますし、市民の方の注目している問題でもありますので、これについては一言申し上げます。
総務委員会でも確認しましたけれども、住民投票制度は、自治基本条例第19条に基づいて、今後武蔵野市が制度を確立させていかなければいけないものですので、当然ながら、これまでの振り返りをしていただく必要がある。これは私も一般質問等で申し上げましたし、今後、市民が直接市政に意見を述べていくにはどういう方法があるのか、どういう場合に必要なのか、それはどういう人ができるのかなどなど、論点整理は必要だと思いますので、きちんと多様な角度で、そして原点もきちんと確認した上で、必要性、それから手法、様々議論を尽くしていただきたいというふうに思います。
それから、武蔵野公会堂については、これも総務委員会で確認しましたけれども、将来のパークエリアについては、まだまだこれからどうなっていくかということは未知数です。その間、公会堂を現状のまま、何も改修も補修もしないで、バリアフリー基準も満たせないような施設のままで置いておくということはあり得ないことですので、きちんとここは皆様に安心していただける施設にリニューアルしていただき、それとともに、市の抱えているパークエリアの交通課題を解決するために、これも分野横断的に力を尽くしていただきたいというふうに思います。
やはりコロナ禍でいろいろな不安とか恐怖、それがえてして不寛容な空気を呼んだり、人に対して攻撃的になる人も中にはいて、それがネット上では蔓延しているという残念な事実もあります。また、ロシアのウクライナ侵攻という、あり得ないと思われていた戦争が起きている中、本当に不安な思いで日々暮らしている方が大勢いらっしゃると思います。
ただ、私、本当に救われたのは、先週3年ぶりに、それこそ地域の中学校の卒業式に参加させていただいて、何か、ほかの議員も泣いてしまったなんておっしゃっていましたけど、私も不覚にもやはり涙を止めることができなかった。子どもたちというのはすごいのです。こういう3年間ずっとコロナで、最初に友達と会ったのはオンラインだった。最初に担任の先生の声を聞いたのは電話だった。だけど、その危機の中にあっても、本当に自分らしく頑張っている。それで、それは──何か長過ぎますか。

ひがしまり子
11660【ひがし委員】 どうぞ。
11661【内山委員】 (続)それで、かの地の危機やコロナ禍を経ても、やはり今生きてこうしていることを大事にしたい、今まで挑戦できなかったことに挑戦するという、そういう経験ができたということですとか、それこそ淡々と述べていて、本当に子どもたちに勇気をもらった、希望をもらったなと思っています。
ですから、ぜひ令和5年度予算は、こうした子どもたちの未来に向かって、元気がみんな出てくるような、そういう1年にしていただきたいというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

落合勝利
11662【落合委員】 それでは、市議会公明党を代表しまして、令和5年度一般会計、3特別会計、2事業会計に賛成の立場で討論させていただきたいと思います。
今回の予算は、先ほど長期計画に基づいてという話もちょっと出ていたのであれですけども、冒頭の総括質疑の中で、物足りなさを感じるという発言もさせていただきました。全体としてコロナに関連する質疑が多かったということもあるし、そのコロナ禍から脱却をして、次どういう時代になっていくのだろうという、今そういう過渡期に置かれているのだと思います。長期計画に基づいて予算を編成されたということは、一定の理解もしていますし、それは当然のことだというふうにも思っていますけれども、災害級とも言われた今回のコロナをどう受け止めて、新しい未来に向かってどう行くのだというのが、市民の中では漠としてはいるけれども、やはり不安を感じている、この先どうなっていくのだろうということは感じている。その不安を取り除いていくというのは行政の一つの役目としてあるのかなと。
その中でどこまで明確にメッセージ性を出せるかというのはあるかもしれないけれども、少し前の、待機児童問題が社会問題化していたときに、予算をしっかりつけながら保育園を増設していくという対応を取ってきた、これは僕はすごく大きなメッセージ性を持っていたと思うし、武蔵野市はここに力を入れながら市政運営していくのだなということを市民も受け止めていたと思うのです。それと同じようには扱えないかもしれないけれども、武蔵野市はこれからどういう方向性に進んでいくのだという部分については、少々やはり物足りなさを感じたというのが正直なところです。
これは、さっきの委員もおっしゃっていたとおり、別に新規事業をもっと増やせとか、拡充しろとかといういわゆる金額的なものだけではないのかもしれないけれども、やはりそこに、これは本当に一例かもしれないけども、例えばいきいきサロン、今までの予算から1.5倍になりましたよ、それだけで市民というのは、高齢者対策に力を入れているのだなという受け止め方をするのです。子ども関係でもそうだし、教育でもそうだし、各分野、そういうようなのがやはり市民の意識だと思うのです。それに呼応して、では一緒に頑張っていこうと思えるかどうか、自分たちの不安が本当に解消されたなと思えるかどうか、そういう市政は僕はやはり必要だなというふうに思っているのです、これは金額が云々とかということではなくて。
ただ、これまでの市の財政的なことを考えれば、大変だ、大変だとは言いながらも、ほかの自治体から比べれば、基金の積み増しだとか、そういったことも現実にはできているわけで、そこを今後どうしていくかというのは今後の課題かもしれませんけれども、市民の安心感をサポートできるような、そうした市政運営をぜひともお願いをしたいなというのが大きな要望です。細かいところはまた本会議の中で述べますので、あれですけれども、六長に基づいて着実に予算を編成されたということについては了としておりますので、これは賛成をしたいと思っております。
最後にはなりますけれども、予算編成に携わっていただいた職員の皆様、本当にお疲れさまでした。また、この3月で退職される方の今後の御活躍を祈念して、私の賛成討論といたします。ありがとうございました。

橋本しげき
11663【橋本委員】 私は、日本共産党武蔵野市議団を代表いたしまして、2023年度の一般会計予算に賛成、3特別会計予算に賛成、さらに水道事業会計予算と下水道事業会計予算に賛成の立場で討論をいたします。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、41年ぶりの物価高騰で、市民の暮らしや地域経済がますます大変になっています。市民の暮らしを支える自治体の役割を発揮することが極めて重要です。日本共産党武蔵野市議団は、今回の予算案が市民の暮らしを支える予算であるかどうかを基準に質疑を行いました。
今回の予算案では、学校改築をはじめとする幾つかの施設の大規模改修や改築を着実に行うことや、気候市民会議を踏まえた様々な取組の発展、高齢者施策など福祉施策の推進や、子どもの最善の利益を尊重する社会に向けた取組など、子育て支援の充実も盛り込まれています。また、平和事業のあり方懇談会(仮称)を設置し、平和施策の発展が目指されるなど、自治体から平和を発信する取組の強化を期待いたします。
しかし、課題もあります。岸田政権が進めようとしている行政のデジタル化には多くの問題があります。特にマイナンバー制度の対象拡大は重大です。市としては、市民の個人情報を守り、自治体の利益を損なわないようにすることを求めます。
次に、特別会計についてです。国民健康保険事業会計については、市としてできることを行い、保険税の引上げ計画を見直すことを求めます。
介護保険事業会計については、第9期介護保険事業計画の策定が行われます。介護保険料の引上げをせず、必要な施設整備を行うことを求めます。
以上、2023年度予算が市民生活を支え、武蔵野市の発展に寄与するものとして適切に執行されることを求めまして、賛成討論を終わります。

西園寺みきこ
11664【西園寺委員】 それでは、令和5年度一般会計、3特別会計、水道事業会計、下水道事業会計について、会派を代表いたしまして賛成の討論を行います。
令和5年度の予算は約729億円、人口の微増傾向と市民の皆様方の担税力に支えられまして、前年度比3.3%増と、堅実で大きな心配のない予算組みになったと捉えております。市債残高、基金の備え、いずれを取っても危なげのない状況であり、将来の人口予測や財政見通しに関する今回の議論においても、リスクの低い、市民の信頼に応え得る状況にあると見ました。
5年度の予算編成方針は、新規事業は原則として第六期長期計画に掲げられた事業のみとし、限られた財源を重点的かつ効率的に配分すること、あわせて、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢による原油価格、物価高騰により生じた課題にも対応すると予算編成方針にありましたが、目立つ大型の新規事業がなかったというのは事実だと思います。しかし、市民生活には絶対必要不可欠な、後回しにできない、小・中学校の計画的な改築の事業、高齢者総合センターの大規模改修や障害者福祉センターの改築、保健センターの増築及び複合施設整備など、これはゆるがせにせずに、確信を持って進めてくださるということを評価したいと思います。
詳細は本会議で述べたいと思いますが、「誰もが安心して暮らし続けられるまちへ 平和が続く未来をつくる予算」と銘打った新年度の予算は、新規の大型事業が事実上なかなか困難である中においても、大枠において、市民一人一人のニーズに寄り添い、市民との対話を一層進め、市政を前に進めるという目的に沿ったものであると判断いたします。予算編成に関わってくださった多くの皆様方に感謝を申し上げ、令和5年度の武蔵野市政がさらに進展することを期待いたします。
また、総務委員会に付託され、継続となっておりました陳受5第9号、第11号、住民投票制度に向けた論点整理関連の保留の陳情、また、武蔵野公会堂改修関連の予算の執行停止に関する陳情についても、不採択の判断としたいと思っております。
最後に、今回の予算審議の冒頭で、私は、事実に基づいた議論になっているのか、実のある、地に足のついた議論になっているかに注目すると申し上げました。一方的で主観的な議論は、その場は人目を引き、面白いかもしれませんが、結局は市民のためにはならない。市民との対話を進め、武蔵野市民14万8,000人の全体の福祉向上を目指すためには、客観的に事実に基づいた議論が不可欠である、このことは必要があれば何度でも申し上げたいと思っております。
以上、会派を代表しての賛成討論といたします。

与座武
11665【与座委員】 討論をさせていただきます。
悩みました。幾つかの懸念材料があります。イエローカードを集めてレッドカードにしようか、1つだけでもレッドカードになるのではないかという案件もありました。悩んだ末に、賛成はさせていただきます。
一番懸念していることは、消防団第2分団の隣地の27街区駐輪場です。旧吉祥寺大通り東駐輪場と交換的手法によって購入した土地であります。現在、係争中の案件ではありますが、この予算を認めることで、吉祥寺東部地区の駐輪場配置を認めることにつながってしまうのではないかと悩みました。また、駅周辺の外周部に駐輪場を配置する方針についても懸念を示させていただきました。民間ビルの付置義務駐輪場の隔地誘導についての考え方についても懸念を示させていただきました。
ほかにも幾つかありました。しかし、市民生活全般を見渡すと、アフターコロナに向けて、みんなが希望を持って明日に向かって進んでいこうという時期でありますので、予算には賛成をさせていただきますが、この予算委員会の中で指摘させていただいたことは、重々留意して、今後の取組に生かしていってほしいということをお願いいたしまして、討論とさせていただきます。

ひがしまり子
11666【ひがし委員長】 以上で討論を終局いたします。
これより採決に入ります。
(小美濃安弘委員 退席)

ひがしまり子
11667【ひがし委員長】 採決は1件ずつ行います。
まず、議案第22号 令和5年度武蔵野市一般会計予算、本案を原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

ひがしまり子
11668【ひがし委員長】 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
(小美濃安弘委員 入場)

ひがしまり子
11669【ひがし委員長】 次に、議案第23号 令和5年度武蔵野市国民健康保険事業会計予算、本案を原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

ひがしまり子
11670【ひがし委員長】 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第24号 令和5年度武蔵野市後期高齢者医療会計予算、本案を原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

ひがしまり子
11671【ひがし委員長】 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第25号 令和5年度武蔵野市介護保険事業会計予算、本案を原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

ひがしまり子
11672【ひがし委員長】 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第26号 令和5年度武蔵野市水道事業会計予算、本案を原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

ひがしまり子
11673【ひがし委員長】 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第27号 令和5年度武蔵野市下水道事業会計予算、本案を原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)

ひがしまり子
11674【ひがし委員長】 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
以上をもって、令和5年度予算の審査は全部終了いたしました。
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ひがしまり子
11675【ひがし委員長】 この際、市長より発言を求められておりますので、これを許します。
11676【松下市長】 皆様、大変お疲れさまでございました。ただいま令和5年度、2023年度一般会計並びに3特別会計、水道事業会計及び下水道事業会計の予算案につきまして、委員会で可決をいただきましたことを御礼申し上げます。
また、5日間、連日、長時間にわたり、熱心な審査をいただきまして、誠にありがとうございました。ひがし委員長、蔵野副委員長をはじめ、委員の皆様からは、5日間にわたり、様々な御意見、御要望、そして、御提案をいただきました。これらいただきました様々な意見等につきましては、4月から始まります令和5年度、2023年度の市政運営に生かしてまいりたいと考えております。5日間、誠にありがとうございました。

ひがしまり子
11677【ひがし委員長】 以上をもって予算特別委員会を閉会いたします。
○午後 6時29分 閉 会